JPH04241219A - 磁気ヘッドの取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ装置におけ
る磁気ヘッドの取付装置に関するものであり、特に位置
調整機構に特徴を有する。

【０００２】

【従来の技術】磁気テープ装置においては、磁気テープ
と磁気ヘッドの相対位置を調整支持可能なように磁気ヘ
ッドを支持する磁気ヘッドの取付装置が設けられている
。例えば一般のＶＴＲにおいては、オーディオ信号やコ
ントロール信号を記録再生する磁気ヘッド上を磁気テー
プがきちんと走行するように、その走行位置に対する磁
気ヘッドの高さ位置を調整しなければならない。また、
記録または検出したコントロール信号に対し、磁気テー
プ上に記録または再生される映像信号のトラックとが一
意に対応するように、映像信号を記録する回転ヘッド部
と前記磁気ヘッドの磁気テープの走行方向における距離
（Ｘ値）の調整をする必要がある。このような調整を行
なうようにした従来のＶＴＲの磁気ヘッドの取付装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。図３は従来の磁
気ヘッドの取付装置を示す斜視図であり、図４はその側
面図である。

【０００３】図において、１はオーディオ信号及びコン
トロール信号を記録再生するためのヘッドギャップ部１
０ａ，１０ｂを設けた磁気ヘッドである。この磁気ヘッ
ド１が固定された磁気ヘッド支持板３は、シャーシ９に
植設された支持軸４を中心に回転可能で、かつ、支持軸
４の軸方向にスライド可能に配置されている。この磁気
ヘッド支持板３は、支持軸４に同軸に装着されたスプリ
ング５により上方及び支持軸４を中心に反時計方向に付
勢されている。上方及び反時計方向に付勢された磁気ヘ
ッド支持板３は、支持軸４の上端にねじ込まれたナット
６に圧着しているとともに、シャーシ９に植設されたネ
ジ部を有する調整軸８にねじ込まれた逆円錐台状の調整
ネジ７の円錐面にその端面が当接している。

【０００４】このように構成された磁気ヘッドの取付装
置においては、磁気テープ２が磁気ヘッド１と所定の位
置関係になるように以下のようにしてその調整を行なう
。

【０００５】まず、磁気テープ２の走行位置に対する磁
気ヘッド１の高さ方向の位置合わせは、支持軸４の上端
に設けられたナット６を回転させることにより、磁気ヘ
ッド支持板３を上下方向にスライドさせて調整する。そ
して、磁気テープ２の走行方向に磁気ヘッド１の位置を
調整するときは、調整ネジ７を回転させて上下方向に移
動させることにより、磁気ヘッド支持板３の端面が調整
ネジ７の円錐面に当接する位置を変えて行なう。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような磁気ヘッドの取付装置の場合、高さ方向の調整を
行うと、磁気ヘッド支持板３の端面と前記調整ネジ７の
円錐面との接触位置が変化する。そのため、垂直方向の
調整をした後で再度、走行方向における磁気ヘッド１の
位置を調整しなければならなかった。また、前記調整ネ
ジ７を下方に移動させた場合、磁気ヘッド支持板３に無
理な摩擦力が働き、磁気ヘッド支持板３が変形を起こす
ことがあった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の磁気ヘッドの取付装置は、磁気ヘッドの装
着された第１の基板と、第２の基板とを互いに接した状
態で、シャーシに植設された軸に回転可能で、かつ、そ
の軸方向に移動可能に配置し、前記第２の基板の側面を
前記軸に平行な部材に常時弾性的に当接せしめるととも
に、前記第１と第２の基板の前記回転方向における相対
的位置を調整可能としたものである。

【０００８】

【作用】このような構成によれば、磁気ヘッドをテープ
の走行位置に対して高さ方向に調整しても、磁気ヘッド
がテープ走行方向にずれることはない。つまり、それぞ
れの調整を独立して行なうようにしたので、調整を容易
にすることができる。

【０００９】

【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。

【００１０】図１は本発明の一実施例における磁気ヘッ
ドの取付装置を示す斜視図であり、図２はその側面図で
ある。

【００１１】図において、磁気ヘッド１は従来例と同様
のものであり、その磁気ヘッド１が固定された磁気ヘッ
ド支持板３と、その下面に接した補助板１１とは、シャ
ーシ９に植設された支持軸４に装着したスプリング５に
よって互いに密着されて上方に付勢されている。この磁
気ヘッド支持板３は、支持軸４を中心に回転可能である
とともに、その支持軸４にねじこまれたナット６に圧着
されている。また、補助板１１は、スプリング５によっ
て反時計方向に付勢され、支持軸４に対して平行になる
ようにシャーシ９に植設された支持ピン１３に、その端
面は常時弾性的に当接している。

【００１２】ところで、磁気ヘッド支持板３には支持軸
４を中心にして、その回転方向に長孔１４が設けられて
おり、補助板１１のその長孔１４と対向する箇所には、
タップがあけられている。従って、磁気ヘッド支持板３
と補助板１１とは、ネジ１２によってその相対位置を変
化させたり、係止したりすることができる。すなわち、
ネジ１２が締まっているときは、磁気ヘッド支持板３と
補助板１１は一体的に支持軸４の軸方向に移動可能とな
り、ネジ１２を緩めると、磁気ヘッド支持板３を補助板
１１に対して独立して支持軸４のまわりに回転させるこ
とができる。

【００１３】以上のように構成された磁気ヘッドの取付
装置において、以下その調整動作について説明する。ま
ず、磁気テープ２の走行位置に対しての磁気ヘッド１の
高さ方向の位置合わせは、ナット６を回転させることに
より、磁気ヘッド支持板３及び補助板１１を一体にして
支持軸４の軸方向にスライドさせることができる。一方
、磁気テープ２の走行方向に対して磁気ヘッド１の位置
を調整するときには、前記ネジ１２を緩め、磁気ヘッド
支持板３を前記支持軸４を中心に回転させた後、再び前
記ネジ１２を締めて行なう。

【００１４】以上のように、この磁気ヘッドの取付装置
においては、磁気ヘッド１の高さ方向の位置調整によっ
てテープ走行方向の位置がずれるようなことはなく、そ
れぞれ独立した調整動作によって行い得るものである。 また、支持ピン１３は、支持軸４と平行であるので上下
方向の動きがなめらかであり、磁気ヘッド支持板３が変
形を生ずることもない。さらに、従来例に示した調整ネ
ジ７及び調整軸８に比べ安価な部品によってこの装置を
構成することができるので、コストダウンも可能である
。

【００１５】尚、磁気テープ２の走行方向に対して磁気
ヘッド１の位置を調整するときに、磁気ヘッド支持板３
の一部に歯車部１５を設けておき、調整治具に設けた歯
車部と噛み合わすようにすれば、いっそう調整作業を容
易にすることができる。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気ヘッ
ドをテープ走行位置に対して高さ方向に調整する動作と
、テープの走行方向に調整する動作を独立して行なうこ
とができ、調整を容易にすることができる。そのため、
調整動作に時間と手間を要することなく、調整精度を向
上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例における磁気ヘッドの取付装置
の斜視図

【図２】同磁気ヘッドの取付装置の側面図

【図３】従来
の磁気ヘッドの取付装置の斜視図

【図４】同磁気ヘッド
の取付装置の側面図

【符号の説明】

１　　　　磁気ヘッド ２　　　　磁気テープ ３　　　　磁気ヘッド支持板 ４　　　　支持軸 ５　　　　スプリング ９　　　　シャーシ １１　　補助板 １２　　ネジ １３　　支持ピン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　磁気ヘッドの装着された第１の基板と
   、第２の基板とを互いに接した状態で、シャーシに植設
   された軸に回転可能で、かつ、その軸方向に移動可能に
   配置し、前記第２の基板の側面を前記軸に平行な部材に
   常時弾性的に当接せしめるとともに、前記第１と第２の
   基板の前記回転方向における相対的位置を調整可能とし
   た磁気ヘッドの取付装置。