JPH04240109A - 無機ポリシラザンの製造方法 - Google Patents

無機ポリシラザンの製造方法

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JPH04240109A
JPH04240109A JP2264291A JP2264291A JPH04240109A JP H04240109 A JPH04240109 A JP H04240109A JP 2264291 A JP2264291 A JP 2264291A JP 2264291 A JP2264291 A JP 2264291A JP H04240109 A JPH04240109 A JP H04240109A
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JP
Japan
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inorganic polysilazane
solvent
polysilazane
ammonia
oily
Prior art date
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Pending
Application number
JP2264291A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeharu Yoshii
茂晴 吉井
Yoshinori Ujiie
氏家 喜則
Masayuki Shinoyama
篠山 雅行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無機ポリシラザンの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無機ポリシラザンは高温(800 〜2
000℃)で焼成することにより、窒化珪素系のセラミ
ックとなるSi−N結合を主鎖とするポリマーであり、
このポリマーを成形した後焼成すると窒化珪素系セラミ
ックの成形体が得られることから、今までに達成されな
かった形状のセラミック材料を得ることができる。
【0003】従来より、無機ポリシラザンの製造方法に
ついては種々の提案がある。例えば特公昭63−163
25号公報には、ジハロシランと塩基からアダクトを形
成させた後アンモニアと反応させて無機ポリシラザンを
製造する方法が記載されており、その実施例には塩基と
してピリジンを用いた場合に無機ポリシラザンの収率は
77%であることが示されている。
【0004】しかしながら、無機ポリシラザンの原料と
なるジハロシランは、他のハロシラン例えばトリハロシ
ランやシリコンテトラハライドに比べて高価であるので
、より高収率で経済的に無機ポリシラザンを製造する方
法の開発が待たれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の要望に
応えるべく高収率でしかも経済的に無機ポリシラザンを
製造する方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、一
般式 SiH2X2 (X はハロゲン原子)で示され
るジハロシランとアンモニアとを溶媒中で反応させて無
機ポリシラザンを合成する際に、該反応溶媒として1,
2−ジメトキシエタンを用いることを特徴とする無機ポ
リシラザンの製造方法である。
【0007】以下、さらに詳しく本発明について説明す
る。本発明で使用されるジハロシランは、一般式 Si
H2X2 (X はハロゲン原子:F、Cl、Br、I
 )で示されるものであるが、原料価格の点からジクロ
ロシランが好ましい。
【0008】また、本発明で使用される溶媒は、1,2
−ジメトキシエタンを含む混合溶媒及び1,2−ジメト
キシエタンのみからなる溶媒である。混合溶媒の場合に
おける一方の溶媒としては、本発明の反応に対して不活
性であれば任意の溶媒を用いることができる。「本発明
の反応に対して不活性」であるとは、原料のジクロロシ
ランやアンモニア、1,2−ジメトキシエタン及び生成
ポリシラザンが以下に説明する条件においては普通では
反応しないことをいう。その具体例をあげれば、ヘキサ
ン、ヘプタン等の飽和炭化水素;ベンゼン、トルエン、
キシレン等の不飽和炭化水素;ジクロロメタン、クロロ
ホルム、1,1,1−トリクロロエタン、1,2−ジブ
ロモエタン等のハロゲン化炭化水素; ジエチルエーテ
ル、イソプロピルエーテル等のエーテルなどである。
【0009】窒化珪素前駆体として有用で純度の高い無
機ポリシラザンを製造するためには、本発明で使用する
溶媒に含まれる水分は低いことが望まれ、4000pp
m 以下特に400ppm以下であることが好ましい。 本発明ではその脱水方法によっては制約を受けるもので
はないが、例えばモレキュラーシーブによる脱水や蒸留
操作等の既知の方法が採用される。
【0010】同様の理由から、原料アンモニアはその含
水量が1 %以下であることが好ましく、必要に応じ反
応前に予め脱水しておく。その脱水方法としては、例え
ばガス状アンモニアを活性炭等の吸着剤や冷却トラップ
に通す等の方法が採用される。
【0011】反応雰囲気としては、原料揮発分及び反応
生成物揮発分を除いたガスが、実質的に不活性なガスで
あることが、無機ポリシラザンの高純度化の点から特に
好ましい。ここで実質的に不活性なガスとは、窒素、ヘ
リウム、アルゴン等のガスをいう。
【0012】本発明における反応温度は、−80 〜1
50 ℃が好ましく、圧力等の他の条件によって収率は
大きく左右されない。反応温度が−80 ℃よりも低い
か又は150 ℃よりも高いと、前駆体として取扱いが
容易な無機ポリシラザンを収率よく得ることができない
【0013】本発明で使用されるジクロロシランの量は
、1,2−ジメトキシエタン1リットル当たり450g
以下が好ましく、それよりも多量であると収率が低下す
る。
【0014】本発明で使用されるアンモニアの量は、ジ
クロロシランに対して3当量以上であればよい。
【0015】反応にあたっては、アンモニアを含む溶媒
にジハロシランを導入しても、ジハロシランを含む溶媒
にアンモニアを導入しても、アンモニアを含む溶媒とジ
ハロシランを含む溶媒を混合しても、さらには溶媒にジ
ハロシランとアンモニアを別々に導入してもよい。
【0016】上記反応によって合成された反応物は、副
生成物の塩化アンモニウムを含むスラリー状であるが、
この副生成物はろ過等の操作で容易に分離することがで
き、次いで該溶液から溶媒を減圧及び/ 又は加熱除去
することによって容易に無機ポリシラザンを分取するこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下、実施例と比較例をあげてさらに具体的
に本発明を説明する。
【0018】実施例1 500ml 四つ口フラスコにガス吹き込み口、メカニ
カルスターラー、及び真空トラップ型コンデンサーをセ
ットしフラスコ内部を窒素置換した後、予め脱水・脱気
した1,2−ジメトキシエタン250ml を仕込み、
0℃に冷却した。 次にジクロロシラン32.7g を入れ、更に撹拌しな
がらアンモニア22.0g を1時間かけて加えた。反
応終了後、副生成物の固形分をろ過・除去して無機ポリ
シラザンの1,2−ジメトキシエタン溶液を得た。
【0019】この溶液から溶媒をロータリーエバポレー
ターを用いて減圧除去(20℃)したところ、30分で
無色透明のオイル状無機ポリシラザン14.5g が得
られた。
【0020】オイル状生成物の数平均分子量を蒸気圧降
下法により測定したところ、600 であった。また、
その赤外吸収スペクトルを液膜法により測定したところ
、N−H 結合(3390、1180;単位はcm−1
以下同じ)、Si−H結合(2170)、Si−N−S
i結合(1020、840 )の存在が示された。さら
に、重水素置換クロロホルムに溶解して1H−NMRス
ペクトルを測定したところ、Si原子に結合したH 原
子(δ4.7ppm及びδ4.3ppm)、N 原子に
結合したH 原子(δ1.3ppm)の存在が示された
【0021】以上のことから、得られた物質は基本骨格
(SiH2NH)を有する無機ポリシラザンであること
が確かめられた。
【0022】オイル状無機ポリシラザンの1H−NMR
スペクトルに現れた1,2−ジメトキシエタン溶媒のピ
ーク強度よりポリシラザン中に残留した溶媒量を差し引
くと、ポリシラザンの収率(Si原子ベース)は93.
2%であり、従来報告されている以下の値に比べて非常
に高いものであった。 従来報告されているポリシラザンの収率US特許第43
97828 号明細書ではジクロロメタンを溶媒とした
場合には74%特公昭63−16325号公報では77
【0023】また、このオイル状無機ポリシラザンは
、ジエチルエーテル、トルエン、ベンゼン等の有機溶媒
に可溶であり、室温で窒素雰囲気下に放置したところ、
5時間で透明ガラス状に固化した。
【0024】比較例1 溶媒としてジエチルエーテルを用いたこと以外は実施例
1と同様な操作をして無色透明のオイル状無機ポリシラ
ザンを製造した。
【0025】この無機ポリシラザンの赤外吸収スペクト
ル及び1H−NMRスペクトルを測定したところ、実施
例1で得られた生成物と同様の位置にピークが現れた。
【0026】このオイル状無機ポリシラザンの1H−N
MRスペクトルに現れたジエチルエーテル溶媒のピーク
強度よりポリシラザン中に残留した溶媒量を差し引くと
、ポリシラザンの収率(Si原子ベース)は66.5%
と低いものであった。また、オイル状無機ポリシラザン
を室温の窒素雰囲気下に放置したところ、2日で透明ガ
ラス状に固化した。
【0027】比較例2 溶媒としてイソプロピルエーテルを用いたこと以外は実
施例1と同様な操作をしてオイル状無機ポリシラザンを
製造した。このもののSi収率は63.6%と低いもの
であった。このオイル状無機ポリシラザンは10日でガ
ラス状に固化した。
【0028】比較例3 溶媒としてジクロロメタンを用いたこと以外は実施例1
と同様な操作をしてオイル状無機ポリシラザンを製造し
た。このもののSi収率は74.2%であり、実施例1
に比べて低いものであった。このオイル状無機ポリシラ
ザンは2日でガラス状に固化した。
【0029】比較例4 溶媒としてピリジンを用いたこと以外は実施例と同様に
して操作した。途中、ピリジン溶媒にジクロロシランを
導入した際に、ジクロロシランとピリジンよりなるアダ
クトが形成された。アンモニアと反応させた後、得られ
たスラリー液をろ過し、減圧下において溶媒を除去して
オイル状無機ポリシラザンを得た。残留する溶媒ピリジ
ンを差し引くと、このもののSi収率は70.8%であ
り、実施例1に比べて低いものであった。このオイル状
無機ポリシラザンは半日でガラス状に固化した。
【0030】比較例5 溶媒としてトルエンを用いたこと以外は実施例1と同様
にしてオイル状無機ポリシラザンを製造した。このもの
のSi収率は40.7%であり、実施例1に比べて極め
て低いものであった。このオイル状無機ポリシラザンは
30日でガラス状に固化した。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、従来にない高収率で無
機ポリシラザンを製造することができる。本発明によっ
て得られた無機ポリシラザンは、例えば窒化珪素構造材
料、窒化珪素薄膜、窒化珪素繊維等の製造原料や無機粉
末の結合剤として使用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式 SiH2X2 (X はハロ
    ゲン原子)で示されるジハロシランとアンモニアとを溶
    媒中で反応させて無機ポリシラザンを合成する際に、該
    反応溶媒として1,2−ジメトキシエタンを用いること
    を特徴とする無機ポリシラザンの製造方法。
JP2264291A 1991-01-24 1991-01-24 無機ポリシラザンの製造方法 Pending JPH04240109A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016522784A (ja) * 2013-05-27 2016-08-04 エボニック デグサ ゲーエムベーハーEvonik Degussa GmbH トリシリルアミンおよび500g/molまでのモル質量を有するポリシラザンの複合的な製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016522784A (ja) * 2013-05-27 2016-08-04 エボニック デグサ ゲーエムベーハーEvonik Degussa GmbH トリシリルアミンおよび500g/molまでのモル質量を有するポリシラザンの複合的な製造方法

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