JPH04239387A - 線切れ部接続方法 - Google Patents

線切れ部接続方法

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JPH04239387A
JPH04239387A JP1393291A JP1393291A JPH04239387A JP H04239387 A JPH04239387 A JP H04239387A JP 1393291 A JP1393291 A JP 1393291A JP 1393291 A JP1393291 A JP 1393291A JP H04239387 A JPH04239387 A JP H04239387A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、台紙上に作成された
版下文字、イラスト、ロゴ、図形等を含む画像(以下、
「版下画像」と呼ぶ。)の2値画像データに基づいて、
版下画像の線切れ部を検出し、これを接続する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】カラー印刷の刷版を作成する製版工程に
おいては、文字や線画の原画となる版下台紙が作成され
る。版下台紙は、写植文字や製図された罫線が最終印刷
物と同寸法、同品質で配置されたものである。版下台紙
にはその後の工程に関する指示も記入されており、製版
工程の指示書としての役割も有している。
【0003】多くの場合、画像内の一部の領域を所望の
一様な色で塗りつぶすための処理(平網伏せ)が製版工
程で行なわれる。近年の画像処理システムでは、これま
で手作業で行なっていた平網伏せを自動的に行なうもの
もある。このようなシステムでは、版下画像の2値画像
データを画像読み取り装置で読み取り、さらに画像処理
装置によって版下画像内の所望の閉領域を所望の色で塗
りつぶすことにより、平網伏せを行なうものがある。
【0004】このような「閉領域内の塗りつぶし処理」
を行なう場合に、版下画像内で本来閉領域を形成すべき
線画が「線切れ」を起こしている場合がある。「線切れ
」の原因は、原画(版下台紙)上に存在する線切れや、
画像読み取り装置で読み取る際の読み取り不良などであ
る。従来は、線切れ部の位置をオペレータがCRTに表
示された版下画像内から直接探しだして、切れた線をつ
なげるように版下画像を修正していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、線切れ部の幅
は1画素から数画素程度のことが多いため、オペレータ
がCRT上で発見することが困難であり、また、線切れ
部が多数存在する場合には、これらをすべて発見して修
正するのにかなりの処理時間を要するという問題があっ
た。
【0006】画像内の線切れ部を発見し、接続する方法
としては、例えば、特開昭61−139892号公報に
開示されているような、2値画像のベクトル化技術を利
用したものも提案されている。
【0007】線画を処理するための画像処理装置(以下
、「線画処理装置」と呼ぶ。)は、画素ごとに2値画像
データのレベルを切り換えるという比較的単純な画像処
理を行なうが、一方、2値画像のベクトル化を行なうベ
クトルデータ処理は比較的複雑な処理であり、その処理
装置も複雑で比較的高価である。従って、線画処理装置
にベクトルデータ処理の機能を付加すると、線画処理装
置のコストが大幅に増大してしまうという問題が生じる
。また、ベクトル化技術を利用した方法によっても線切
れ部を100%検出できるわけではないので、最終的に
オペレータが線切れ部の有無を確認することが多く、全
体の処理時間が必ずしも短縮されないという問題もあっ
た。
【0008】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、複雑なベクトル
化技術を利用することなく、画像内の線切れ部を容易に
発見し、接続することのできる線切れ部接続方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明による線切れ部接続方法は、(a) 表示
手段に表示された線画画像内において処理対象領域を指
定する工程と、 (b) 前記処理対象領域内の画像を表わす画像データ
を調べ、線画部分の色と異なる色を有する画像領域であ
って、かつ、その幅が所定の閾値以下の画像領域を検出
する工程と、 (c) 前記工程 (b)で検出された画像領域の色を
、前記線画部分の色に修正することにより、線切れ部を
接続する工程と、を備える。
【0010】なお、前記工程 (a)は、線画画像内の
互いに独立した領域部分に異なる色を割り当てるととも
に、割当てられた色で各領域部分を塗り分けつつ前記線
画画像を表示手段に表示し、閉領域を構成すべき線画要
素の内部の色と外部の色とを比較し、前記内部の色と外
部の色とが同じである線画要素を含むように処理対象領
域を指定する工程を含んでいてもよい。なお、ここで「
線画」とは、一般に均一な濃度の線および面で描かれた
画像を意味しており、図形などの画像とともに文字の画
像も含む用語である。
【0011】
【作用】線切れ部は一般にその幅がきわめて小さい。従
って、線画画像に含まれる画像領域の中で、線画部分の
色と異なる色を有しており、かつ、その幅が所定の閾値
よりも小さい画像領域があれば、その画像領域を線切れ
部として検出することができる。そして、線画部分と同
じ色を有するように線切れ部の画像領域の色を修正すれ
ば、線切れ部を接続することができる。
【0012】また、処理対象領域を指定する前に、線画
画像全体について独立した領域部分を異なる色に塗り分
けて表示したとき、閉領域を構成すべき線画要素の内部
の色と外部の色とが同じであれば、その線画要素のどこ
かに線切れがあることがわかる。従って、その線画要素
を含むように処理対象領域を指定すれば、線切れ部を含
む領域のみを処理の対象として指定することができ、線
切れ部接続処理を効率的に行なうことができる。
【0013】
【実施例】A.装置の構成 図1は、本発明の一実施例を適用して画像の線切れ部接
続処理を行なう画像処理装置の概略構成を示すブロック
図である。この画像処理装置は、次のような構成要素を
有している。
【0014】(a)画像入力装置1:版下画像を読み取
って、その2値画像を得る装置であり、平面型スキャナ
などで構成される。 (b)ランレングス圧縮部2:画像入力装置1によって
読み取られた2値画像のデータをランレングス圧縮して
、ランレングスデータを作成する。 (c)画像メモリ31,32:ランレングス圧縮部2や
後述するCPU部6から与えられる版下画像のランレン
グスデータを記憶するメモリ。第1の画像メモリ31は
、版下画像のランレングスデータを記憶するとともに、
最終的に線切れ部が接続された版下画像のランレングス
データを記憶する。第2の画像メモリ32は、線切れ部
の検出および接続を行なう処理において一時的に使用す
るメモリであり、後述するように、オペレータによって
指定された画像領域のデータを記憶する。 (d)ランレングス伸長部4:画像メモリ31,32か
ら与えられるランレングスデータをビットマップデータ
に展開する。
【0015】(e)カラーモニタ部5:ランレングス伸
長部4やCPU部6から与えられる画像データを表示す
るための装置であり、次の構成要素を含んでいる。表示
メモリ51:表示する画像のビットマップデータを記憶
するメモリ。カラーパレット52:表示メモリ51から
与えられる画像データに含まれている色番号(後述する
)を、R(レッド),G(グリーン),B(ブルー)の
輝度信号に変換する。色番号は、版下画像の各画像領域
ごとに指定されている。カラーモニタ53:カラー画像
を表示する。表示制御部54:カラーモニタ53におけ
る画像の表示の制御を行なう。また、カラーパレット5
2に収納する色情報(色番号と各3原色の輝度信号の対
応を示す情報)を書き換えるとともに、カラーモニタ5
3上の表示カーソルの位置をマウスの動きに対応させる
ように制御する。
【0016】(f)CPU部6:画像処理装置全体の制
御および必要な演算を行なうための装置であり、次の構
成要素を有する。制御演算部61:画像処理装置の各部
の制御、および、後述する画像領域の抜き出し、分割、
領域分離、画像データの間引き処理等の演算を行なう。 補助メモリ62:各種の処理の過程で必要となる一時的
な情報を記憶するためのメモリ。マウス63:カラーモ
ニタ53に表示された画像上の処理対象領域等を指定す
る際に用いられる。 (g)画像出力装置7:線切れ部を接続した画像をフィ
ルムなどの記録媒体に記録する。
【0017】B.処理の手順 図2は、線切れ部の検出処理と接続処理の手順を示すフ
ローチャートである。ステップS1では、まず台紙上に
文字や図形を配置して版下を準備する。図3は、版下B
Cの例を示す平面図である。この版下BCは、白色の台
紙BSの上に正方形と円形の図形が配置され、これらの
図形の下部に「D.S」などの文字が配置されている。 これらの図形や文字は黒色で描かれている。
【0018】ステップS2では、版下BCの2値画像デ
ータDbを画像入力装置1で読み取る。この2値画像デ
ータDbは、版下画像内の各画素が黒か白かを示すデー
タである。ステップS3では、2値画像データDbが画
像入力装置1からランレングス圧縮部2に送られ、ここ
で、ランレングスデータDrに変換される。図4と図5
とは、ランレングスデータDrの構成を示すための説明
図である。
【0019】図4は、版下画像のうち、文字Aの部分の
みを拡大して示している。図において、鉛直方向を主走
査方向Y,水平方向を副走査方向Xと仮定している。ま
た、台紙上の主走査方向Yの座標範囲は、0から150
まであると仮定している。
【0020】図5は、この版下画像についての副走査座
標XiにおけるランレングスデータDriの構成を示し
ている。ランレングスデータDriは、4つの連続した
データDri(1)〜Dri(4)(以下、「単位ラン
レングスデータ」と呼ぶ。)から構成されている。各単
位ランレングスデータDri(1)〜Dri(4)はそ
れぞれ32ビットで構成されており、最上位1ビットは
その単位ランレングスデータが黒か白かを示す白黒指定
データDwbであり、次の15ビットは後述するシステ
ム色の番号を示すシステム色データDsc、下位の16
ビットはその単位ランレングスの開始点の主走査座標を
示す座標データDrcになっている。
【0021】図4に示すように、副走査座標Xiでは、
主走査座標Yが0から99までの区間が白色、100か
ら119までの区間が黒色、120から150までの区
間が白色である。3つの単位ランレングスデータDri
(1)〜Dri(3)は、上記の3つの区間の開始点の
主走査座標と、その区間が白色か黒色かを示している。 また4つめの単位ランレングスデータDri(4)の主
走査座標の値は、最大値(=150)となっており、こ
の主走査線に関するランレングスデータが終了したこと
を示している。なお、この時点ではシステム色が決定さ
れていないので、ランレングスデータの中のシステム色
データDscは特に意味のない値となっている。
【0022】以上のようにして得られたランレングスデ
ータDrは、ランレングス圧縮部2から第1の画像メモ
リ31に供給され、記憶される。また、このランレング
スデータDrに基づいて、版下画像がカラーモニタ53
に表示される。ただし、ここで表示される画像は黒白画
像である。
【0023】ステップS4では、版下画像全体について
領域分離処理が行なわれる。領域分離処理とは、黒色部
と白色部の境界線によって互いに分離された互いに独立
の領域を区別し、区別された各領域に異なる番号(シス
テム色番号)Nsを割り当てる処理のことを言う。図6
は、領域分離処理によって分離された各画像領域を示す
説明図である。版下画像は10個の画像領域(以下、「
分離領域」と呼ぶ。)R1〜R10に分離される。各分
離領域R1〜R10にはシステム色番号Nsの値が1か
ら10までそれぞれ割り当てられている。このシステム
色番号Nsは、各単位ランレングスデータDriのシス
テム色データDscとして登録される(図5)。なお、
図6に示すように、円図形Cには線切れ部CP1が1つ
存在するものと仮定している。
【0024】各分離領域に割り当てられる番号をシステ
ム色番号と呼ぶのは、この番号が制御演算部61によっ
て自動的に与えられる番号であり、色を表わす番号とし
ても使えるからである。なお、領域分離処理の詳細は、
さらに後述する。領域分離処理後の画像は、カラーモニ
タ53に表示される。この際、版下画像全体をカラーモ
ニタ53に表示するために、制御演算部61によって間
引き処理された画像データが表示メモリ51に与えられ
る。また、カラーパレット52は各システム色番号Ns
を互いに異なる色に変換し、各分離領域R1〜R10を
異なる色で表示する。
【0025】図7は、カラーモニタ53に表示された画
像を示す概念図である。線切れ部はきわめて細い(数十
μm程度)のが普通なので、間引き画像上において、円
図形Cの線切れ部CP1を目視によって確認するのは困
難である。ところが、領域分離処理において割り当てら
れたシステム色に従って各画像領域R1〜R10をカラ
ー表示すると、次のような理由によって、線切れ部を見
いだすことが容易になる。閉ループを形成すべき画像領
域(図6、図7の例では円図形C)に線切れ部が無けれ
ば、その画像領域の内部と外部とは、異なる色で表示さ
れる。一方、図6に示すように円図形Cに線切れ部CP
1があると、その内部と外部とが同じ画像領域となるの
で、同じ色で表示される。従って、オペレータがカラー
モニタ53に表示されたカラー画像を観察し、内部領域
の色と外部領域の色とが同じになっている閉ループ画像
領域を探すことにより、線切れ部を有する閉ループ画像
領域を容易に発見することができる。
【0026】ステップS5において、オペレータがカラ
ーモニタ53を観察した結果、線切れ部がどこかに(例
えば円図形Cに)あることが確認されると、ステップS
6以降の処理が行なわれ、線切れ部の位置の検出と、接
続処理とが行なわれる。まず、ステップS6では、オペ
レータが線切れ部の接続処理を行なう領域(以下、「処
理対象領域」と呼ぶ。)PRをカラーモニタ53に表示
された版下画像の上で指定し、処理対象領域PRの画像
データを第2の画像メモリ32に記憶させる。
【0027】図7に示すように、処理対象領域PRは矩
形の領域であり、2つの頂点P1,P2のそれぞれから
主走査方向Xと副走査方向Yとにそれぞれ平行に引いた
辺を有している。カラーモニタ53に表示された版下画
像において、オペレータがマウス63を用いて2つの頂
点P1,P2の位置を指定すると、処理対象領域PR内
の画像の画像データが第1の画像メモリ31から抜き出
されて第2の画像メモリ32に記憶される。なお、第1
の画像メモリ31には、もとの版下画像の画像データが
そのまま保存されている。図8には、抜き出された処理
対象領域PRの拡大画像が示されている。
【0028】ステップS6ではさらに、オペレータが処
理したい線画要素(図7の例では円図形C)の表示色番
号Ndを線画表示色番号LNdとして指定する。表示色
番号Ndとは、画像をカラーモニタ53に表示する際の
色を示す番号であり、前述のシステム色番号とは独立に
与えられる番号である。版下画像では、黒色と白色とが
表示色である。例えば、円図形Cの表示色を指定する際
には、線画表示色番号LNdとして黒色を示す番号(例
えば1)を指定する。表示色の指定は、例えば表示色の
メニューをカラーモニタ53上に表示し、マウス63を
用いて多数の表示色のうちから一色を選ぶことにより行
なう。なお、上記のようにオペレータが線画表示色番号
LNdの値を指定する代わりに、黒色を表わす値を予め
設定しておいてもよい。
【0029】ステップS7では、線切れ部の検出と接続
の処理を自動で行なうか否かがオペレータによって指定
される。ここでは自動を指定し、ステップS8を実行す
る。ステップS8では、制御演算部61によって処理対
象領域PR内の線切れ部CP1が自動的に検出され、接
続される。図9は、ステップS8の処理の詳細手順を示
すフローチャートである。図9のステップにおいて使用
されるパラメータは、次のように定義されている。走査
位置g:処理対象となる走査線の副走査位置を示すパラ
メータ。ランデータカウンタk:処理対象となっている
走査線上での単位ランレングスデータの順番を示すカウ
ンタ。
【0030】まず、ステップS81では処理対象領域P
Rの最小の副走査座標X1が走査位置gとして設定され
る。ステップS82では、処理対象領域PR内の走査位
置gのランレングスデータDrgが第2の画像メモリ3
2から読み出され、補助メモリ62に記憶される。
【0031】ステップS83では、ランレングスデータ
Drgの単位ランレングスデータの中で、白黒指定デー
タDwbの値がステップS6で指定された線画表示色番
号LNdと等しいものが2つ以上あるか否かが調べられ
る。ステップS6で線画表示色番号LNd=1(黒色)
と指定されているので、Dwb=LNdの単位ランレン
グスデータが2つ以上あれば、それらの単位ランレング
スデータの間に、白色の線切れ部を表わす単位ランレン
グスデータがある可能性がある。Dwb=LNdの単位
ランレングスデータが1つ以下であれば、線切れ部を表
わす単位ランレングスデータがこの座標位置gには無い
ので、ステップS84〜S90を省略し、後述するステ
ップS91が実行される。
【0032】一方、Dwb=LNdの単位ランレングス
データが2つ以上あれば、線切れ部を表わす単位ランレ
ングスデータがこの座標位置gに存在する可能性がある
ので、次に示すステップS84以下が実行される。図1
0は、図8に示す副走査座標Xgにおけるランレングス
データDrgと、このランレングスデータDrgによっ
て表わされる線状の画像領域を示す概念図である。図1
0の場合には、Dwb=LNd=1の単位ランレングス
データが3つあるので、ステップS84以下が実行され
る。
【0033】ステップS84では、座標位置gの単位ラ
ンレングスデータDrgの中で、Dwb=LNdである
単位ランレングスデータを全て含むように、連続した単
位ランレングスデータがn個抽出される。図10の例で
は、5つの連続した単位ランレングスデータDrg(2
)〜Drg(6)が抽出される。従って、n=5である
【0034】ステップS85では、ランデータカウンタ
kの値を初期化する。この初期化では、ステップS84
で抽出された単位ランレングスデータDrg(2)〜D
rg(6)を指定するカウンタ値2〜6の最小値が、ラ
ンデータカウンタkの値として設定される。ステップS
86〜S88では、単位ランレングスデータDrg(k
)が線切れ部を表わしているか否かが判定され、線切れ
部を表わしていれば接続処理が行なわれる。
【0035】まず、ステップS86では、ランデータカ
ウンタkで指定される単位ランレングスデータDrg(
k)の白黒指定データDwb(k)の値が線画表示色番
号LNdと等しいか否かが調べられる。Dwb=LNd
(黒色を表わす)の場合には、この単位ランレングスデ
ータDrg(k)は線切れ部ではないので、後述するス
テップS89に移行する。
【0036】一方、Dwb≠LNd(白色を表わす)の
場合には、ステップS87において、この単位ランレン
グスデータDrg(k)が表わすラン長さが、所定の線
切れ部最大幅dと比較される。図4、図5にも示すよう
に、単位ランレングスデータDrg(k)の座標データ
Drc(k)は、その単位ランレングスの開始点の主走
査座標をあらわしているので、そのラン長さは[Drc
(k)−Drc(k−1)]で算出される。なお、線切
れ部最大幅dの値は予め設定された閾値であり、例えば
、スクリーン線数が2000線/インチの場合には、図
10に示すようにd=5(画素)程度の値に設定される
【0037】ラン長さが線切れ部最大幅d以下の場合に
は、この単位ランレングスデータDrg(k)が線切れ
部に相当しているので、ステップS88において、単位
ランレングスデータDrg(k)の白黒指定データDw
bの値を線画表示色番号LNdの値(=1)に設定する
。図10の場合、単位ランレングスデータDrg(5)
のラン長さ[Drc(5)−Drc(4)]=4が線切
れ部最大幅d=5よりも小さいので、その白黒指定デー
タDwb(5)の値が1に修正される。これによって、
白色だった線切れ部が黒色に変更されて、その前後の黒
色部と接続される。一方、ラン長さが線切れ部最大幅d
よりも大きな場合には、この単位ランレングスデータD
rg(k)が線切れ部に相当していないので、ステップ
S88が省略されてステップS89に移行する。
【0038】ステップS89では、ランデータカウンタ
kの値がnに等しいか否かが調べられる。ランデータカ
ウンタkがnに等しくないときには、ステップS90で
パラメータkを1つ増加させて、ステップS86にもど
り、次の単位ランレングスデータの処理を行なう。一方
、パラメータkがnに等しい場合には、現在の走査位置
gの単位ランレングスデータDrg(1)〜Drg(n
)の処理が終わっているので、ステップS91に移行す
る。
【0039】ステップS91では、走査位置gの値を1
つ増加させる。ステップS92において、走査位置gの
値が、処理対象領域PRの副走査座標の最大値X2以下
の場合には、ステップS82に戻り、その走査位置のラ
ンレングスデータの処理を行なう。一方、走査位置gの
値が最大値X2をこえたときには線切れ部の自動接続処
理を終了する。
【0040】以上のようにS81〜S92の処理を行な
うことによって、円図形Cの線切れ部CP1が検出され
るとともに接続される。この処理は、制御演算部61に
よって自動的に行なわれており、その途中でオペレータ
の判断を必要としないので、短時間で効率よく線切れ部
を検出し、接続することができる。オペレータは、処理
対象領域PRと線画表示色番号LNdと線切れ部最大幅
dとをあらかじめ指定するだけである。
【0041】図2に戻り、ステップS8の処理が終了す
ると、ステップS4に戻り、版下画像全体が再度領域分
離され、その間引き画像がシステム色で色分けされてカ
ラーモニタ53に表示される。そして、ステップS5に
おいて線切れ部の有無が判定される。ステップS4,S
5を再度実行するのは、主走査方向Yと平行な線切れ部
CP2(図11に示す。)が存在する場合に、ステップ
S8の自動接続処理ではこの線切れ部CP2を接続でき
ないからである。
【0042】自動接続処理を行なったあとの画像上で、
線切れ部がまだ存在する場合には、処理対象領域と線画
表示色番号とを再度指定し(ステップS6)、線切れ部
の手動接続を指定する(ステップS7)。ステップS9
〜S14は、オペレータの指定によって線切れ部を接続
する処理であり、ここでは手動接続処理と呼んでいる。 以下では、図11に示す円図形Caの線切れ部CP2を
接続する処理について説明する。
【0043】ステップS9では、処理対象領域PRが副
走査方向Xに2等分される。図11は、分割の境界線B
Lと、分割された2つの分割処理領域PR1,PR2を
示している。処理対象領域PRの頂点P1,P2の座標
をそれぞれ(X1,Y1),(X2,Y2)とすれば、
分割境界線BLは、次の式で表わされる。 X=(X1+X2)/2
【0044】処理対象領域PRをこのように分割するの
は、線切れ部が1つしか存在しない場合にも、その位置
を容易に検出できるようにするためである。処理対象領
域PRを分割しないで領域分離の処理を行なうと仮定す
ると、円図形Ca(図11)に線切れ部が1つ(例えば
CP2のみ)しか存在しない場合には、円図形Ca全体
が1つの分離領域とされてしまい、1つのシステム色で
表示されるので、線切れ部CP2をカラーモニタ53上
で見つけだすことが困難になる。一方、上述のように、
処理対象領域PRを2つに分割しておけば、分割境界線
BLで円図形Caが2つに分割されるので、線切れ部が
1つしかない場合にも、線切れ部の前後の線画部分が互
いに異なる領域として区別され、異なる色で表示される
ことになる。
【0045】ステップS10では、2つの分割処理領域
PR1,PR2のそれぞれについて、前述と同様の領域
分離処理が行なわれる。図11には、このステップの処
理で分離された領域R21〜R26も示されている。各
分離領域R21〜R26には、システム色番号Nsが、
例えば21〜26まで順番に割り当てられる。円図形C
aに線切れ部が無ければ、各分割処理領域PR1,PR
2の円図形Caの線画部分はそれぞれ1つの分離領域と
区分され、1つのシステム色番号Nsが割り当てられる
だけである。ところが、図11に示すように、円図形C
aには線切れ部CP2があるので、右側の分割処理領域
PR2内において、円図形Caの線画部分が2つの分離
領域R25,R26に分離され、これらの分離領域に異
なるシステム色番号Nsが割り当てられる。
【0046】各分離領域R21〜R26に割り当てられ
たシステム色番号Nsは、ランレングスデータDri内
のシステム色データDsc(図5参照)に書込まれる。 そして、そのランレングスデータDriは、第2の画像
メモリ32に記憶される。この時、図13に示すように
、各システム色番号Nsと表示色番号Ndとの対応を示
すシステム色テーブルSCTが作成される。システム色
テーブルSCTにおいて、線画部分に相当する分離領域
R22,R25,R26には線画部分の表示色(黒色)
を示す表示色番号Nd=1が登録され、台紙の下地に相
当する分離領域R21,R23,R24にはその表示色
(白色)を示す表示色番号Nd=0が登録される。
【0047】ステップS11では、処理対象領域PRの
画像(図11)の低密度化処理を行なう。低密度化とは
、一般に、モニタなどに画像を表示するために、画像内
の画素数を減少させて縮小画像を得る処理をいう。この
実施例では、間引き処理が実行されるものとする。すな
わち、例えば2x2の画素ブロックが間引きされて1つ
の画素にされる。この際、、2x2画素ブロック内の所
定位置の画素(例えば左上の画素)の表示色番号Ndと
システム色番号Nsとが、間引き後の画素の表示色番号
Ndとシステム色番号Nsとして採用される。
【0048】低密度化された処理対象領域PRの画像デ
ータ(ランレングスデータ)は、制御演算部61から第
2の画像メモリ32に与えられて記憶される。また、低
密度化された画像データはカラーモニタ部5に供給され
、低密度化によって生成された縮小画像が、カラーモニ
タ53に表示される。この際、システム色番号Nsに応
じて、カラーパレット52が各分離領域R21〜R26
を互いに異なる色に塗り分け、塗り分けられた画像がカ
ラーモニタ53に表示される。
【0049】ステップS12では、オペレータがカラー
モニタ53上の画像を目視により検査し、分割境界線B
Lと線画(円図形Ca)との交点部分以外のところにお
いて、線画の色が変化している部分(線切れ部)CP2
を検出する。線切れ部が無ければ、各分割処理領域PR
1,PR2内で円図形Cの線画部分の色が変化すること
はないので、上記のように、色が変化している部分を探
すだけで円図形Cの線切れ部CP2を発見できる。低密
度化した画像では、線切れ部CP2のすき間部分を見る
ことができないことが多いが、上述のように色が変化し
ていれば、線切れ部が存在する位置を容易に発見できる
【0050】ステップS13では、図12に示すように
、オペレータが線切れ部CP2を取り囲む領域SRをカ
ラーモニタ53上で指定する。この指定は、マウス63
を用いて、領域SRの2つの頂点Q1,Q2の位置を指
定することによって行なわれる。指定された領域SRは
、図14に示すようにカラーモニタ53上に拡大表示さ
れる。この際、図14にも示すように、円図形Caの線
画部分に相当する分離領域R25,R26の色を表示色
番号Ndに従って(この場合には黒色で)表示するよう
にしてもよい。
【0051】ステップS14では、オペレータが拡大表
示された領域SRを見ながら、線切れ部CP2を接続す
る処理を行なう。この接続処理は、オペレータが線切れ
部CP2で分離された2つの領域R25,R26内にお
いて、点PP1,PP2をそれぞれマウス63によって
指定し、これら2つの指定点PP1,PP2の間の画素
を、線分SGでつなぐように指示することによって行な
われる。すなわち、この接続処理は、2つの指定点PP
1,PP2の間の画素に、同一の表示色番号Nd(また
は、同一のシステム色番号Ns)を割当て直す処理であ
る。
【0052】2つの指定点PP1,PP2の間をつなぐ
線分SGの幅は、円図形Caの幅と同程度にする必要は
なく、少なくとも1画素の幅があればよい。これは、1
画素分以上の幅の線分SGで分離領域R25,R26が
確実につながっていれば、平網伏せの処理を行なう際に
、線切れによって円図形Caの内部と外部とが異なる色
に塗られてしまうのを防止できるからである。
【0053】なお、線切れ部CP2が分割境界線BLの
ごく近傍に存在する場合には、ステップS12において
線切れ部CP2の位置をカラーモニタ53で確認するこ
とが困難である。しかし、円図形Caのどこかに線切れ
部が存在することはステップS5で確認されているので
、円図形Caと分割境界線BLが交差する位置を含む領
域をオペレータが指定し、その画像を拡大表示すれば、
線切れ部を目視で確認でき、上記と同様にして接続処理
を行なうことができる。
【0054】接続処理が行なわれると、版下BCの原点
O(図3参照)に対する2つの指定点PP1,PP2の
座標が制御演算部61によって求められる。また、制御
演算部61は、第1の画像メモリ31に記憶されている
原画像データ(ランレングスデータ)を修正して、2つ
の指定点PP1,PP2が線分SGで繋がれるように、
版下画像を表わす画像データを修正する。こうして修正
された画像データは第1の画像メモリ31に記憶される
【0055】修正後の画像データは、さらに、制御演算
部61によって平網伏せなどの各種の画像処理が行なわ
れる。そして、オペレータの指令に応じて第1の画像メ
モリ31からランレングス伸長部4を介して画像出力装
置7に与えられ、フィルムや刷版などの記録媒体上に記
録される。
【0056】C.領域分離処理の詳細 領域分離処理は、例えば次のようにして行なう。図15
は、領域分離処理に用いる処理ウインドウWを示す図で
ある。斜線を施した画素Paは処理の対象となっている
画素を示し、他の画素Pb〜Peは画素Paの周辺画素
である。
【0057】この処理ウインドウWを主走査方向Yに沿
って副走査方向Xの小さい方から順次移動させていく。 そして、画素Paが例えば黒色の時、周辺画素Pb〜P
eに黒色の画素がない場合には、画素Paに新たなシス
テム色番号Nsを割り当てる。一方、周辺画素Pb〜P
eのいずれかが黒色の画素である場合には、すでにその
黒色の周辺画素に割り当てられているシステム色番号N
sを、画素Paのシステム色番号Nsとする。
【0058】処理対象の画素Paが白色の場合も同様で
ある。ただし、画素Paが白色の場合、斜め方向に隣接
する画素Pc,Peが白色で他の画素Pb,Pdが黒色
であるときには、画素Pc,Peと処理対象の画素Pa
とに異なるシステム色番号Nsを割り当てる。このよう
にすることにより、白色の画素が斜め方向にのみ隣接し
ている場合には、これらの画素が互いに異なる領域を形
成していると認識される。こうすれば、黒色の独立した
領域と白色の独立した領域とが互いに交差しているよう
な領域分離を避けることができる。
【0059】このように、処理ウインドウWを移動させ
、独立した各領域に順次異なるシステム色番号Nsを与
えていく過程において、同一の領域に2つ以上のシステ
ム色番号Nsが与えられる場合がある。図16ないし図
19は、このような場合の処理の手順を示す説明図であ
る。
【0060】まず、版下画像は、図16に示すように黒
色の領域Raと、この領域Raによって互いに分離され
た3つの白色の領域Rb,Rc,Rdとで構成されてい
るものとする。処理ウインドウWを主走査方向Yに沿っ
て副走査方向Xの小さい方から順次移動させて行くと、
図17に示すように、各領域Ra〜Rdに互いに異なる
システム色番号Nsが割り当てられていく。
【0061】図17において、各画素内に書込まれてい
る数字は、その画素に割り当てられたシステム色番号N
sを示す。また、数字が書込まれていない画素は、まだ
システム色番号Nsが割り当てられていないことを示す
。図17に示されているように、黒色の領域Raには、
システム色番号Ns=2が割り当てられた画素と、Ns
=4が割り当てられた画素とが存在する。処理ウインド
ウWが図17の位置にきたとき、処理対象画素Paに隣
接する画素のうち、画素Paのシステム色番号Nsの値
は2であり、画素PdとPeのシステム色番号Nsの値
は4である。この場合は「Ns=2とNs=4とが同一
のシステム色を表わすこと」を補助メモリ62に一時的
に記憶しておき、処理対象画素Paには小さい方のシス
テム色番号Ns=2を割り当てる。これを図16の全画
素に対して行なうと、図18のシステム色画像(システ
ム色で塗り分けられた画像)および図20の同一システ
ム色テーブルISTが得られる。
【0062】同一システム色テーブルISTは、システ
ム色番号Ns=2とNs=4とが同一のシステム色を表
わしており(すなわち、同一の画像領域に割り当てられ
ており)、またNs=5とNs=6も同一のシステム色
を表わしていることを示している。なお、この同一シス
テム色テーブルISTは補助メモリ62に収納されてい
る。
【0063】次に、制御演算部61は補助メモリ62に
記憶されている同一システム色テーブルISTを参照し
て、同一の画像領域内にあるにもかかわらず、異なるシ
ステム色番号が割り当てられている画素に対して、共通
のシステム色番号(例えば同一システム色番号のなかで
最も小さいシステム色番号)を割当て直す処理を、図1
8の画像に対して行なう。その結果として、図19のよ
うに、すべての領域Ra〜Rdに互いに異なるシステム
色番号Nsが1つずつ割り当てられた画像が得られる。
【0064】なお、以上の説明は、ピクセル画像に対す
る処理について行なったが、図5のようにランレングス
圧縮された画像データに対しても同様に処理できる。ラ
ンレングス圧縮された画像データに対して領域分離処理
を行なう場合には、隣接する2本の走査線のランレング
スデータが読み出される。2本の走査線のうち、座標原
点に近い走査線上に図15の処理ウィンドウWの左側の
周辺画素Pc,Pd,Peが存在し、2本目の走査線上
に周辺画素Pbと処理対象画素Paが存在するものとみ
なされる。
【0065】そして、2本の走査線のランレングスデー
タを同時に調べてゆき、1本目の走査線において、分離
領域の境界(すなわちランレングスの境界)が画素Pc
とPdとの間、または、画素PdとPeとの間にきたと
きに、上述の方法と同様に、周辺画素Pb〜Peの色と
処理対象画素Paの色とを比較して、処理対象画素Pa
のシステム色番号を割り当てる。また、2本目の走査線
上において、周辺画素Pbと処理対象画素Paとの間に
、分離領域の境界がきたときにも、同様にして処理対象
画素Paのシステム色番号を割り当てる。
【0066】こうして、常に2本の走査線上のランレン
グスデータを比較しながらシステム色番号を割り当てて
ゆくことにより、ランレングス圧縮された画像データに
基づいて、領域分離処理を行なうことができる。
【0067】上記の領域分離処理を行なうことにより、
処理対象領域PR内の各領域が互いに分離されるととも
に、単一の領域内の画素には、同一のシステム色番号N
sが割り当てられる。このシステム色番号Nsは、各単
位ランレングスデータ内のシステム色データDscとし
て登録される。
【0068】D.変形例 なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、
その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において
実施することが可能であり、例えば次のような変形も可
能である。■上記実施例では、処理対象領域PRを指定
する前に、ステップS4,S5において版下画像全体に
領域分離処理を行ない、線切れ部が存在する線画の要素
を発見するようにした。しかし、ステップS4を行なわ
ずに、閉領域(閉曲線)を構成する線画を含む領域を1
つずつ指定して、ステップS6以降の処理を行なうよう
にしてもよい。
【0069】ただし、上記実施例のように、ステップS
4,S5を実施すれば、線切れ部が存在する線画のみに
ついて線切れ部の検出とつなぎ処理とを行なうことがで
きるので、版下画像全体を効率よく処理できるという利
点がある。■上記実施例のステップS9において、処理
対象領域PRを2つに分割して領域分離処理を行なった
が、2分割に限らず、一般に複数に分割して領域分離処
理を行なうようにしてもよい。
【0070】■処理対象領域PRの形状や、拡大画像を
表示する領域SRの形状は、矩形に限らず、任意の形状
でよい。例えば円形でもよく、また、オペレータがこれ
らの領域の輪郭線をマウスなどでトレースすることによ
り、領域の形状を任意に指定するようにしてもよい。
【0071】■図2に示すステップS9〜S14は必ず
しも行なう必要はないが、これらの処理を行なえば、主
走査方向に平行な線切れ部が存在する場合にもこれを接
続することができるという利点がある。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明によれば、線画画像に含まれる画像領域の中で、
線画部分の色と異なる色を有しており、かつ、その幅が
所定の閾値よりも小さい画像領域を検出し、線画部分と
同じ色を有するように線切れ部の画像領域の色を修正す
ることによって線切れ部を接続する。したがって、オペ
レータの判断を必要とせずに、容易に線切れ部の検出と
接続の処理を行なうことができるという効果がある。
【0073】また、請求項2に記載した発明によれば、
処理対象領域を指定する前に、線画画像全体について独
立した領域部分を異なる色に塗り分けて表示し、閉領域
を構成すべき線画要素の内部の色と外部の色とが同じと
なる線画要素を含むように処理対象領域を指定するので
、閉領域を構成すべき線画要素について、線切れ部を含
む領域のみを処理の対象として指定することができ、線
切れ部の検出と接続の処理を効率的に行なうことができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用して画像の線切れ部接
続処理を行なう画像処理装置の概略構成を示すブロック
図。
【図2】線切れ部の検出と接続の処理の手順を示すフロ
ーチャート。
【図3】版下の一例を示す平面図。
【図4】ランレングスデータの構成を示す説明図。
【図5】ランレングスデータの他の構成を示す説明図。
【図6】実施例の手順における処理対象領域の画像を示
す図。
【図7】実施例の手順における処理対象領域の画像を示
す図。
【図8】実施例の手順における処理対象領域の画像を示
す図。
【図9】線切れ部の自動接続処理の詳細手順を示すフロ
ーチャート。
【図10】線切れ部を含む画像表わすランレングスデー
タの一例を示す概念図。
【図11】主走査線方向の線切れ部を含む処理対象領域
を示す図。
【図12】主走査線方向の線切れ部を含む処理対象領域
を示す図。
【図13】システム色番号と表示色番号との対応を示す
システム色テーブルを示す図。
【図14】主走査線方向の線切れ部を含む領域を示す拡
大図。
【図15】領域分離処理に用いる処理ウインドウを示す
図。
【図16】領域分離処理の手順を示す説明図。
【図17】領域分離処理の手順を示す説明図。
【図18】領域分離処理の手順を示す説明図。
【図19】領域分離処理の手順を示す説明図。
【図20】同一システム色テーブルを示す図。
【符号の説明】
BC  版下 C    円図形 CP1,CP2  線切れ部 Dri,Drg  ランレングスデータDrc  開始
点座標データ Dsc  システム色データ Dwb  白黒指定データ d  線切れ部最大幅 LNd  線画表示色番号 Nd  表示色番号 Ns  システム色番号 PR  処理対象領域   PR1,PR2  分割処理領域 R1〜R10,R21〜R26  分離領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  線画画像を表わす画像データを処理す
    ることにより、線画の線切れ部を接続する方法であって
    、(a) 表示手段に表示された線画画像内において処
    理対象領域を指定する工程と、 (b) 前記処理対象領域内の画像を表わす画像データ
    を調べ、線画部分の色と異なる色を有する画像領域であ
    って、かつ、その幅が所定の閾値以下の画像領域を検出
    する工程と、 (c) 前記工程 (b)で検出された画像領域の色を
    、前記線画部分の色に修正することにより、線切れ部を
    接続する工程と、を備えることを特徴とする線切れ部接
    続方法。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の線切れ部接続方法であ
    って、工程 (a)は、線画画像内の互いに独立した領
    域部分に異なる色を割り当てるとともに、割当てられた
    色で各領域部分を塗り分けつつ前記線画画像を表示手段
    に表示し、閉領域を構成すべき線画要素の内部の色と外
    部の色とを比較し、前記内部の色と外部の色とが同じで
    ある線画要素を含むように処理対象領域を指定する、工
    程を含む線切れ部接続方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002096018A (ja) * 2000-09-22 2002-04-02 Daihatsu Motor Co Ltd 塗布切れ検査方法および塗布切れ幅計測方法

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JPS62208178A (ja) * 1986-03-10 1987-09-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 線切れ接続装置

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