JPH04239085A - 接着剤 - Google Patents

接着剤

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JPH04239085A
JPH04239085A JP1389491A JP1389491A JPH04239085A JP H04239085 A JPH04239085 A JP H04239085A JP 1389491 A JP1389491 A JP 1389491A JP 1389491 A JP1389491 A JP 1389491A JP H04239085 A JPH04239085 A JP H04239085A
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JP
Japan
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adhesive
clay
polyvinyl alcohol
speed
pva
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Pending
Application number
JP1389491A
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English (en)
Inventor
Akitomo Inuyama
犬山 昭朋
Shoji Shichijo
七條 昭二
Hitoshi Maruyama
均 丸山
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリビニルアルコール
と特定のクレーとを用いた接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙用接着剤としては澱粉、カゼイ
ン、ゼラチン、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ、グア
ーガムなどの天然糊剤、またCMC、酸化澱粉、メチル
セルロースなどの天然加工剤、またアクリルエマルジョ
ン、ポリ酢酸エマルジョン、エチレン−酢酸ビニル共重
合体エマルジョン、SBRラテックスなどの合成樹脂系
エマルジョンや各種ゴムラテックス、またポリビニルア
ルコール(以下、PVAと略記する)を主成分とした接
着剤などが単独またはこれらの組み合わせとして広く用
いられている。しかし天然糊剤やその加工糊剤では接着
力不足や接着剤溶液の粘度安定性に欠けること、あるい
は腐敗等に問題があり、更にまた品質の一定したものが
長期にわたり得られていないなどの欠点がある。特に澱
粉、酸化澱粉系の接着剤は高速塗工性は良いものの、初
期接着力が低いために高速化が困難となる欠点がある。 一方、エマルジョンやラテックスは接着力はすぐれるも
のの、機械的安定性に欠け、初期タックとくにウエット
タックが不足しやすく、耐クリープ性に劣り、表面が皮
ばりしやすいなどの問題点を抱えているものが多い。こ
れらに対してPVA系接着剤は高い初期接着力、高い平
衡接着力および良好な経時安定性などの特性を生かし、
板紙の接着、ダンボールの接着、紙管の接着、襖や壁紙
の接着などに広く使用されており、バランスのとれた接
着剤として賞用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、紙用接着剤にお
いて、製品のコストダウンや生産性の向上を目指して、
接着剤のロール塗工速度が早くなって来ており、高速塗
工性、初期接着力が重要となってきている。これに伴っ
て従来の天然糊剤、加工糊剤を主剤とした接着剤では、
初期接着力が不足するために、圧締時間を長くとらない
と紙接着部が剥離することから高速化が困難となってき
ている。また合成樹脂エマルジョン系接着剤は初期接着
力は良好であるが、コストが高いことや高速下でロール
間での強いシェアを受けるためブツが発生したり、糊が
飛び散ったりするという問題があった。また従来のPV
Aを主剤とした水系接着剤を用いて高速塗工した場合に
は、ローラー間で強いシェアを受けるためブツが発生し
たり、糊が飛び散ったり、また縞模様ができて接着剤の
転写不良を起こしたり、激しい糸ひき現象を起こしたり
すると言う問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、PVAを
主剤とする従来の接着剤の高速塗工時に発生する上記の
課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、PVA(a)
と平均粒径0.5〜8μmの特定の無機充填剤(b)と
を下記の範囲 (a)/(b)=100/10〜100/500(重量
部) で配合してなる組成物が、接着剤として用いた場合、高
速塗工に伴う上記の問題を解決し得る優れた接着剤であ
ることを見い出した。
【0005】本発明に用いられるPVA(a)はポリビ
ニルエステルをケン化して得られるもので、例えばギ酸
ビニル、酢酸ビニル、酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、
バーサティック酸ビニル等の重合体または共重合体のケ
ン化物であるが、ポリ酢酸ビニルのケン化物が、工業的
に好ましく用いられる。PVA(a)の重合度としては
特に制限はないが、300〜25000が好ましく、5
00〜10000がより好ましく、1000〜3000
が特に好ましい。PVA(a)のケン化度としては特に
制限はないが、50〜100モル%が好ましく、95〜
99モル%がより好ましい。本発明の無機充填剤(b)
を用いる場合、PVA(a)のケン化度が95モル%よ
り低いと初期接着力が低下する傾向がある。
【0006】本発明のPVA(a)が少量の他の成分を
分子内に含むことは、本発明の主旨を妨げない程度にお
いて何ら差し支えない。これらの単量体の例としては、
(メタ)アクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フ
マル酸、クロトン酸、イタコン酸等のカルボキシル基含
有単量体またはそれらの塩、アクリルアミド−2−メチ
ルプロハンスルホン酸ソーダ、アリルスルホン酸ソーダ
、ビニルスルホン酸ソーダ等のスルホン酸基含有単量体
またはそれらの塩、(メタ)アクリルアミド−プロピル
−トリメチルアンモニウムクロリド等の4級アンモニウ
ム塩含有単量体、アリルアセテート、ジメチルアリルア
セテートなどのアリル基含有単量体、ビニルメトキシシ
ランのシリル基含有単量体、末端パラフィン基変性とし
ての1−テトラデセンなどの末端疎水基含有単量体など
が挙げられる。これらの単量体のなかでもカルボキシル
基含有単量体が好ましい。さらに、アリルアルコール、
イソプロペニルアルコールなどの水酸基含有単量体、エ
チレン、プロピレンなどのα−オレフィン類、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン等のハロゲン単量体、スチレン等の
芳香族系単量体なども挙げられる(以下、これらの単量
体単位を含有するPVAを「変性PVA」と略称するこ
とがある。)。しかし、このようなイオン性単量体を共
重合せしめた場合には、接着後の耐水性の低下や高湿度
化でのカールの発生などを生ずる傾向にあるので、高い
変性度にすることは好ましくない。従って、このような
単量体単位の含有量は3モル%以下とするのが望ましい
。紙用接着剤に用いる場合、カルボキシル変性PVA、
スルホン酸変性PVA、アミノ基変性PVAのうちカル
ボキシル基変性PVAが特に好適である。
【0007】本発明の接着剤に用いる無機充填剤(b)
は、各種のクレーと水溶液の状態で酸性を示す硫酸の2
価以上の金属塩からなるか、または各種クレーと水溶液
の状態でアルカリ性を示す2価以上の金属化合物からな
る。
【0008】クレーとしては、カオリナイト系クレー、
パイロフイライト系クレー、セリサイト系クレー、ジー
クライト系クレー、タルク等を用いることができるが、
これらに限定されるものではない。この中でもジークラ
イト系クレーのように、カオリナイト、セリサイト及び
α−石英が適度に混合したものは、紙用接着剤に用いる
と、紙への水の吸収速度が早くなるために初期接着力が
高くなる。クレーの平均粒度としては、0.5〜8μm
であることが必要である。クレーの平均粒径が0.5μ
mより小さくなるとコストが高くなり、8μmより大き
くなると高速塗工時にクレーが飛び散って製品を駄目に
したり、保存時にクレーが沈降して接着剤の品質にバラ
ツキを与えたりする。本発明においてクレーがこのよう
な適度な粒度分布を持っているためPVA(a)との接
着性がよく、高速ロール塗工性が良くなるものと思われ
る。
【0009】本発明に用いる水溶液の状態で酸性を示す
硫酸の2価以上の金属塩としては2価または3価の金属
塩が好適である。2価または3価の金属塩としては硫酸
亜鉛、硫酸銅、硫酸第一鉄、硫酸第二鉄、硫酸マグネシ
ウム、硫酸アルミニウム、硫酸チタン、硫酸ジルコニウ
ム、硫酸銅などが挙げられるが、このなかでも硫酸アル
ミニウムが好ましい。これらの硫酸の2価以上の金属塩
はPVA(a)に存在するOH基と架橋反応して金属架
橋を形成して初期接着力が著しく増大する。これらの硫
酸の2価以上の金属塩のPVA(a)に対する添加量は
、無機充填剤(b)のpHが4〜6程度になるように添
加するのが好ましく、クレーに対して0.05〜20重
量%が良好である。0.05重量%より少ないとPVA
(a)中のOH基と2価以上の金属との架橋が少なく、
初期接着力は増加しない。また20重量%より多いとO
H基と2価以上の金属との低分子量の金属架橋が生成し
て初期接着力が低下する。特に、カオリナイト系クレー
、パイロフィライト系クレー、セリサイト系クレー、タ
ルク等単独系クレーに比較して、ジークライト系クレー
はカオリナイト、セリサイト及びα−石英混合物である
ためにPVA(a)の架橋効率が高い。さらに、ジーク
ライト系クレーのごときカオリナイト、セリサイト及び
α−石英混合物系のクレーを用いる場合には、硫酸アル
ミニウムがより好適である。カオリナイト、セリサイト
及びα−石英混合物からなるジークライト系クレーにお
いて、カオリナイトの結晶系は三斜晶系六角板状であり
、セリサイトは単斜晶系板状である。またα−石英は六
方晶系である。これら三つの結晶系が水溶液中で分散し
ていて接着原紙に接したとき接着剤中の水がより早く吸
収される結果、初期接着力が高くなると推定される。ま
たこのジークライト系クレーは他のクレーに比較して、
PVA(a)との付着性が大きく、PVA(a)とのク
レーの接着性が良いために高速ロール塗工性が改善され
るものと推定される。またアマニ吸油量が50cc以上
/100gと他のクレーに比較して高いために界面活性
剤などを吸収しやすく、その結果、初期接着力が高くな
るものと推定される。これら硫酸アルミニウムとPVA
(a)のOH基との金属架橋、カオリナイト、セリサイ
ト及びα−石英の混合系クレーを用いることによって初
期接着力が著しく増大する。水溶液の状態でアルカリ性
を示す2価以上の金属化合物としてはアルミン酸カリウ
ム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、アルミン酸ナトリ
ウムなどが挙げられ、このなかでもアルミン酸カリウム
、アルミン酸ナトリウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウ
ムがより好適である。水溶液の状態でアルカリ性を示す
2価以上の金属化合物の添加量としては、無機充填剤の
pHが8〜10程度になるように添加するのが好ましい
【0010】PVA(a)と無機充填剤(b)の配合割
合は (a)/(b)=100/10〜100/500(重量
部) であることが必要である。無機充填剤(b)がこれより
少ない接着剤はコスト高になるばかりでなく、初期接着
力の発現が遅く、しかも平衡接着力の低下、耐水性、耐
湿性が全く得られないなどの欠点があり、剪断応力や耐
クリープ性などに悪い結果を与える。また無機充填剤(
b)がこれより多いと接着力が低下する。本発明のPV
A(a)と特定の無機充填剤(b)からなる接着剤につ
いては、本発明の主旨を妨げない程度において、他の添
加物を加えても何ら差し支えない。ポリリン酸ソーダや
ヘキサメタリン酸ソーダ等のリン酸化合物の金属塩、水
ガラス等の無機物の分散液、ポリアクリル酸およびその
塩、アルギン酸ソーダ、α−オレフィン−無水マレイン
酸共重合物などのアニオン性高分子化合物およびその金
属塩などを併用することにより、流動性がより一層改良
される。また必要に応じてカルボキシメチルセルロース
、各種消泡剤、防腐剤、防黴剤、着色顔料、消臭剤、香
料なども添加することができる。また接着力の改善のた
めに硼酸、硼砂、グリセリンなどの多価アルコールの硼
酸エステルなどの水溶性硼素化合物を添加することがで
きる。ただし添加量が多くなると高速塗工性に悪影響を
与えるので、PVA(a)100重量部に対して10重
量部未満が適当である。本発明の接着剤は水系の接着剤
であるが、凍結防止剤や接着剤相に柔軟性を付与するた
めに、メタノール、エチレングリコール、グリセリンな
どのアルコール類、セロソルブ類などの有機溶剤類も添
加してもよい。
【0011】これらの接着剤の調整方法としては、まず
PVA(a)、無機充填剤(b)、必要に応じて他の添
加物を予め混合したものを攪拌しながら水中に投入する
か、または添加剤、無機充填剤(b)、PVA(a)を
逐次攪拌しながら水に投入してスラリー液を調整しても
よい。接着剤の調整はバッチ方式あるいは連続方式のど
ちらでもよく、ジェットクッカーや調製槽で、このスラ
リー液に蒸気を直接吹き込む加熱方式、あるいはジャケ
ットによる間接加熱方式のような任意の加熱方式によっ
て加熱溶解して調整すればよい。調整された本発明の接
着剤は各用途によって接着剤の粘度はさまざまであるが
、高速塗工性を意図した場合、その貼合せ温度での粘度
はB型粘度で100〜8000センチポイズが適当な粘
度範囲である。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定さ
れるものではない。なお、実施例中で「部」および「%
」は、特に断らない限り、それぞれ「重量部」および「
重量%」を意味する。実施例1〜9、17〜23および
比較例1〜6、11〜13において使用したPVAの明
細を表1に示す。
【0013】
【表1】
【0014】また実施例1〜16および比較例1〜10
において使用した無機充填剤は次の通りである。 フィラー1:チャイナクレー、平均粒径8μmフィラー
2:チャイナクレー、平均粒径8μm、アルミン酸カリ
ウム2%対クレーフィラー3:チャイナクレー、平均粒
径8μm、ケイ酸アルミン酸マグネシウム2%対クレー フィラー4:カオリナイト系クレー、平均粒径0.6μ
m フィラー5:カオリナイト系クレー、平均粒径0.6μ
m、アルミン酸カリウム2%対クレー フィラー6:パイロフィライト系クレー、平均粒径2.
3μm フィラー7:パイロフィライト系クレー、平均粒径2.
3μm、アルミン酸カリウム2%対クレーフィラー8:
カオリナイト系クレー、平均粒径0.6μm、硫酸アル
ミニウム5%対クレー フィラー9:パイロフィライト系クレー、平均粒径2.
3μm、硫酸アルミニウム5%対クレー実施例1〜8お
よび比較例1〜5 接着剤の調整はPVA、CMC(CMCは粘度調節剤と
して使用。以下においても同様の目的で使用)および無
機充填剤を粉末の状態で十分混合したものを攪拌しなが
ら水に投入し、外部より96℃まで加熱溶解して、下記
の表2の糊液を調整した。
【表2】
【0015】これらの糊液について高速塗工性の評価を
行った。 (高速塗工性)図1に示すように3本のロールを用いて
各糊液の高速塗工性のテストを行った。図中のロール1
の表面速度を100m/分、ロール3の表面速度を50
m/分に、回転を調整し、ロール2とロール3の間に接
着剤(糊液)4を加えて次の各項目を評価した。 (1)  ジャンピング:ロール1とロール2との間で
接着剤の液滴が外へ飛び出すかどうかを見る。 (2)  ロール転写性:ロール1へ接着剤4の液が均
一にのるかどうかを見る。 (3)  発泡性:接着剤4がどのくらい泡を噛み込む
かを見る。テスト前とテスト後の接着剤(糊液)100
ml当りの重量を測定し、その重量比であらわす。すな
わち、 発泡性(%)=(テスト後の重量/テスト前の重量)×
100 で求めた数値である。 (4)  糸引性:ロール1とロール2との間の接着剤
の糸引き性を見る。 以上の評価結果を表3に示す。表中の接着剤粘度は、B
型粘度計を用いて30℃で測定した。表中の〇印は良好
、△印はやや良好、×印は不良を意味する(以下の表に
おいても同様の意味を有する)。
【表3】
【0016】次に前期の接着剤(糊液)の初期接着性の
評価を行った。 (初期接着性)坪量412g/m↑2の板紙原紙を20
×100mmの大きさに切断して、この片面へ接着剤を
50g/m↑2(wet)になるようにバーコーターで
塗布した後、別の原紙を貼合せ、200g/cmの圧力
下で30〜120秒圧締した後の接着力を剥離強度の測
定を行って評価した。その結果を表4に示す。表中の時
間(秒)は圧締後の放置時間である。表中の〇印は良好
、△印はやや不良、×印は不良の意味を有する(以下の
表においても同様の意味を有する)。
【表4】
【0017】実施例9 実施例4で使用した〔PVA−4〕44.8部、消泡剤
0.2部および実施例2で使用した〔フィラー2〕55
.0部を粉末で混合して、水400部へ攪拌しながら投
入し、96℃で加熱溶解した。その後、フマル酸を投入
してpHを4.5に調整した。30℃におけるB型粘度
は2090センチポイズ、固形分濃度は20.7%であ
った。幅90cm、長さ145cmのE−フルートの片
面ダンボールと板紙の接着の貼合せ試験を行った。塗布
速度は毎分60枚の速度で、接着剤の転写ロールの速度
は100m/分であった。転写ロールの後部へ一定面積
の黒い紙を置き、ジャンピングする糊液の飛散状態を見
た。 片面ダンボールへ接着剤を塗布後、板紙と貼合せた後、
1分プレス後(圧締時間)、接着を完了した。10分間
の連続接着試験の結果、黒い紙へのジャンピングの痕跡
はほとんど見られず、接着剤の流動性も良好で、高速塗
工性はすぐれていた。またプレス後の板紙を手ではがし
たところ、接着層では紙破壊がおこり、接着性も良好で
あった。
【0018】比較例6 実施例4で使用した〔フィラー5〕の代わりに比較例2
で使用した〔フィラー1〕を用いて、増粘剤〔CMC〕
を用いた他は実施例9と同様にして、10分間の連続貼
合せ試験を行った。黒い紙へ糊液がたくさん付着して、
ジャンピングが良くないことを示していた。転写ロール
も縞模様を示し、接着剤の部分も泡を多くかみこみ不安
定な状態であった。
【0019】実施例10〜15および比較例7〜9次に
変性ポリビニルアルコールを用いた実施例および比較例
を以下に示す。これらの実施例および比較例に用いた変
性ポリビニルアルコールは以下の表5の通りである。
【表5】 また、使用した無機充填剤は実施例1〜8及び比較例1
〜5に用いたものと同じものを使用した。接着剤の調製
は、前記の実施例と同様にして、表6に示す組成を有す
る接着剤を調整した。
【表6】
【0020】次に前記の実施例と同様の方法で、接着剤
(糊液)の高速塗工性及び初期接着性の評価を行い表7
および表8に示す結果を得た。
【表7】
【表8】
【0021】実施例16 実施例13で使用した〔PVA−10〕44.3部、消
泡剤0.2部および実施例11で使用した〔フィラー3
〕55.0部を粉末で混合して、水400部へ攪拌しな
がら投入し、96℃で加熱溶解した。その後、フマル酸
を投入してpHを4.5に調整した。30℃におけるB
型粘度は2090センチポイズ、固形分濃度は20.7
%であった。幅90cm、長さ145cmのE−フルー
トの片面ダンボールと板紙の接着の貼合せ試験を行った
。 塗布速度は毎分60枚の速度で、接着剤の転写ロールの
速度は100m/分であった。転写ロールの後部へ一定
面積の黒い紙を置き、ジャンピングする糊液の飛散状態
を見た。片面ダンボールへ接着剤を塗布後、板紙と貼合
せた後、1分プレス後(圧締時間)、接着を完了した。 10分間の連続接着試験の結果、黒い紙へのジャンピン
グの痕跡はほとんど見られず、接着剤の流動性も良好で
、高速塗工性はすぐれていた。またプレス後の板紙を手
ではがしたところ、接着層では紙破壊がおこり、接着性
も良好であった。
【0022】比較例10 実施例13で使用した〔フィラー3〕の代わりに比較例
8で使用した〔フィラー6〕を用いて、増粘剤〔CMC
〕を用いた他は実施例16と同様にして、10分間の連
続貼合せ試験を行った。黒い紙へ糊液がたくさん付着し
て、ジャンピングが良くないことを示していた。転写ロ
ールも縞模様を示し、接着剤の部分も泡を多くかみこみ
不安定な状態であった。
【0023】実施例17〜22および比較例11〜12
次にクレーとして、カオリナイト、セリサイト及びα−
石英との混合物であるジークライト系クレーを用いた実
施例および比較例を以下に示す。これらの実施例および
比較例に用いたポリビニルアルコールは前記の表1に記
載したものを使用し、無機充填剤は次のものを使用した
。 フィラー10:ジークライト系クレー、平均粒径1.2
μm フィラー11:ジークライト系クレー、平均粒径1.2
μm、硫酸アルミニウム0.5%処理 フィラー12:ジークライト系クレー、平均粒径1.2
μm、硫酸アルミニウム5%処理
【0024】接着剤の調整は前記と同様にして、PVA
、CMCおよび無機充填剤を粉末の状態で十分混合した
ものを攪拌しながら水に投入し、外部より96℃まで加
熱して、下記の表9の糊液を調整した。
【表9】
【0025】これらの糊液について、前記の実施例と同
様の方法で高速塗工性及び初期接着性の評価を行い、表
10に示す結果を得た。
【表10】
【0026】実施例23 実施例20で使用した〔PVA−4〕44.8部、消泡
剤0.2部および実施例18で使用した〔フィラー11
〕55.0部を粉末で混合して、水400部へ攪拌しな
がら投入し、96℃で加熱溶解した。30℃におけるB
型粘度は2090センチポイズ、固形分濃度は19.8
%であった。幅90cm、長さ145cmのE−フルー
トの片面ダンボールと板紙の接着の貼合せ試験を行った
。塗布速度は毎分60枚の速度で、接着剤の転写ロール
の速度は100m/分であった。転写ロールの後部へ一
定面積の黒い紙を置き、ジャンピングする糊液の飛散状
態を見た。片面ダンボールへ接着剤を塗布後、板紙と貼
合せた後、1分プレス後(圧締時間)、接着を完了した
。10分間の連続接着試験の結果、黒い紙へのジャンピ
ングの痕跡はほとんど見られず、接着剤の流動性も良好
で、高速塗工性はすぐれていた。またプレス後の板紙を
手ではがしたところ、接着層では紙破壊がおこり、接着
性も良好であった。
【0027】比較例13 実施例20で使用した〔フィラー11〕の代わりに比較
例12で使用した〔フィラー10〕を用いて、増粘剤〔
CMC〕を用いた他は実施例23と同様にして、10分
間の連続貼合せ試験を行った。黒い紙へ糊液がたくさん
付着して、ジャンピングが良くないことを示していた。 転写ロールも縞模様を示し、接着剤の部分も泡を多くか
みこみ不安定な状態であった。
【0028】
【発明の効果】以上の実施例で明らかなとおり、PVA
(a)と特定の化合物でpH調節された平均粒度0.5
〜8μmを有する無機充填剤(b)とからなり、その配
合割合(a)/(b)=100/10〜100/500
(重量部)の接着剤は、初期接着力が高いためセッティ
ングタイムを長くする必要がなく、短時間の圧締ですむ
こと、および高速回転ロールによる塗工性、特に糊飛び
性が大幅に改善された結果、塗工スピードが大幅に向上
し、高速塗工が可能となった。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】接着剤(糊剤)の高速塗工性の評価に用いる装
置の模式図である。ロール中の矢印はそのロールの回転
方向を示し、接着剤(糊剤)は回転ロール1と2との間
に供給されてその高速塗工性を評価する。
【符号の説明】
1  ゴム製の回転ロール 2  コム製の回転ロール 3  金属製の回転ロール 4  接着剤(糊剤)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ポリビニルアルコール(a)と無機充
    填剤(b)とからなり、無機充填剤(b)が酸性を示す
    硫酸の2価以上の金属塩を含有する平均粒径0.5〜8
    μmのクレーであり、かつ(a)と(b)との重量配合
    割合が(a)/(b)=100/50〜100/500
    である接着剤。
  2. 【請求項2】  クレーがジークライト系クレーである
    請求項1記載の接着剤。
  3. 【請求項3】  ポリビニルアルコール(a)と無機充
    填剤(b)とからなり、無機充填剤(b)がアルカリ性
    を示す2価以上の金属化合物を含有する平均粒径0.5
    〜8μmのクレーであり、かつ(a)と(b)との重量
    配合割合が (a)/(b)=100/50〜100/500である
    接着剤。
  4. 【請求項4】  ポリビニルアルコール(a)がカルボ
    キシル基変性ポリビニルアルコールである請求項3記載
    の接着剤。
JP1389491A 1991-01-11 1991-01-11 接着剤 Pending JPH04239085A (ja)

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