JPH0423894Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、土木建築現場に於ける仮設工事に使
用されるフツク付きチエンを纒めて整理するため
の整理用具に関するものである。

（従来の技術及びその問題点） 土木建築現場に於ける仮設工事には、両端にチ
エン本体に係止するためのフツクを備えたフツク
付きチエンが仮設足場の吊り下げ等、種々の用途
に使用されている。

従来はこのようなフツク付きチエン専用の整理
用具がなかつたため、運搬や格納時に必要な本数
を纒めて取り扱うことが困難であつた。又、チエ
ンどうしが互いに絡み合うため作業性が悪く、本
数のチエツクも容易でなかつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記のような従来の問題点を解決し得
るフツク付きチエンの整理用具を提案するもので
あつて、その特徴は、フツク付きチエンのフツク
を係合可能なフツク係止部材、当該フツク係止部
材に対し昇降可能なフツク押圧固定部材、このフ
ツク押圧固定部材を前記フツク係止部材側へ付勢
するスプリング、及び前記フツク係止部材を吊り
下げるための把持部を備えた点にある。

（考案の作用） 上記の整理用具によれば、前記フツク押圧固定
部材をスプリングの付勢力に抗してフツク係止部
材から上昇離間させ、係る状態でチエン一端のフ
ツクを前記フツク係止部材に係合させる。この
後、前記フツク押圧固定部材をスプリングの付勢
力で下降復帰させることにより、フツク係止部材
に係合しているフツクの上に前記フツク押圧固定
部材が押圧し、当該フツクがフツク係止部材から
上方へ外れるのを阻止する。

このような方法で所要本数のフツク付きチエン
を前記フツク係止部材に吊り下げて固定すること
が出来る。そして運搬や格納に際しては、当該フ
ツク係止部材に連設されている前記把持部を利用
して、所要本数のフツク付きチエンを纒めて取り
扱うことが出来る。

チエンを整理用具から外して使用するときは、
前記フツク押圧固定部材をスプリングの付勢力に
抗してフツク係止部材から上昇離間させることに
より、各チエンのフツクを容易にフツク係止部材
から外すことが出来る。

（実施例） 以下に本考案の一実施例を添附の例示図に基づ
いて説明する。

１は帯状板から成るフツク係止部材であつて、
その両端には、水平部が把持部２を構成する門形
部材３の両端が倒立Ｌ形部材４と固定ナツト５と
を介して固着されている。６はフツク押圧固定部
材であつて、その両端は、前記門形部材３の両脚
部３ａ，３ｂに昇降のみ可能に嵌合している。７
は圧縮コイルスプリングであつて、前記門形部材
３の両脚部３ａ，３ｂに固着の受け座８と前記フ
ツク押圧固定部材６との間に於いて前記両脚部３
ａ，３ｂに遊嵌され、フツク押圧固定部材６をフ
ツク係止部材１の側へ付勢している。９は前記フ
ツク押圧固定部材６の上側に固着した門形把手で
ある。

第３図に示すように前記フツク押圧固定部材６
をスプリング７の付勢力に抗して上昇させ、フツ
ク係止部材１とフツク押圧固定部材６との間の空
間を広げることにより、チエン１０の端部に連結
されているフツク１１を前記フツク係止部材１に
上から係合させることが出来る。前記フツク押圧
固定部材６を上動させる操作は、把持部２と門形
把手９とを互いに接近させるように握ることによ
り容易に行える。

上記のようにして所要本数のチエン１０を、各
フツク１１を介してフツク係止部材１に吊り下げ
たならば、門形把手９を開放してフツク押圧固定
部材６をスプリング７の付勢力で下降復帰させる
ことにより、フツク係止部材１に係合している各
フツク１１を前記フツク押圧固定部材６でフツク
係止部材１の側へ押圧させ、各フツク１１がフツ
ク係止部材１から外れるのを阻止させることが出
来る。そして把持部２を利用して、吊り下げた複
数本のチエン１０を一纒めにして運搬したり吊り
下げることが出来る。

チエン１０を外すときは、係止時と同様にフツ
ク押圧固定部材６をスプリング７の付勢力に抗し
て上動させれば、フツク１１を容易にフツク係止
部材１から外すことが出来る。

（考案の効果） 以上のように本考案のフツク付きチエンの整理
用具を使用すれば、フツク付きチエンを複数本纒
めて運搬したり吊り下げることが出来、ケース内
に収納する場合でもチエンどうしが絡む恐れを少
なくし得る。又、チエン本数の計算も容易に行え
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は側面図、第３図は使
用方法を説明する縦断側面図である。 １……フツク係止部材、２……把持部、３……
門形部材、６……フツク押圧固定部材、７……圧
縮コイルスプリング、９……門形把持、１０……
チエン、１１……フツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フツク付きチエンのフツクを係合可能なフツク
   係止部材、当該フツク係止部材に対し昇降可能な
   フツク押圧固定部材、このフツク押圧固定部材を
   前記フツク係止部材側へ付勢するスプリング、及
   び前記フツク係止部材を吊り下げるための把持部
   を備えたフツク付きチエンの整理用具。