JPH04235663A - 信号処理方法及びその装置 - Google Patents

信号処理方法及びその装置

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JPH04235663A
JPH04235663A JP1291691A JP1291691A JPH04235663A JP H04235663 A JPH04235663 A JP H04235663A JP 1291691 A JP1291691 A JP 1291691A JP 1291691 A JP1291691 A JP 1291691A JP H04235663 A JPH04235663 A JP H04235663A
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JP
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circuit
synchronous clock
logical product
input
logical
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JP1291691A
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Inventor
Takashi Kitaguchi
貴史 北口
Hirotoshi Eguchi
裕俊 江口
Toshiyuki Furuta
俊之 古田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、神経細胞回路網の情報
処理機能を人工的に実現することを目指した並列分散型
情報処理装置なるニューラルコンピュータ用の信号処理
方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】生体の情報処理の基本的な単位である神
経細胞(ニューロン)の機能を模倣し、さらに、この「
神経細胞模倣素子」をネットワークにし、情報の並列処
理を目指したのが、いわゆるニューラルネットワークで
ある。文字認識や連想記憶、運動制御等、生体ではいと
も簡単に行われていても、従来のノイマン型コンピュー
タではなかなか達成しないものが多い。生体の神経系、
特に生体特有の機能、即ち並列処理、自己学習等をニュ
ーラルネットワークにより模倣して、これらの問題を解
決しようとする試みが盛んに行われている。
【0003】まず、従来のニューラルネットワークのモ
デルについて説明する。図8はある1つの神経細胞ユニ
ットAを表す図であり、図7はこれをネットワークにし
たものである。A1,A2,A3 は各々神経細胞ユニ
ットを表す。1つの神経細胞ユニットは多数の他の神経
細胞ユニットと結合し信号を受け、それを処理して出力
を出す。図7の場合、ネットワークは階層型であり、神
経細胞ユニットA2 は1つ前(左側)の層の神経細胞
ユニットA1 より信号を受け、1つ後(右側)の層の
神経細胞ユニットA3 へ出力する。
【0004】より詳細に説明する。まず、図8の神経細
胞ユニットAにおいて、他の神経細胞ユニットと自分の
ユニットとの結合の度合いを表すのが結合係数と呼ばれ
るもので、i番目の神経細胞ユニットとj番目の神経細
胞ユニットの結合係数を一般にTijで表す。今、自分
の神経細胞ユニットがj番目のユニットであるとし、i
番目の神経細胞ユニットの出力をyi とするとこれに
結合係数Tijを掛けたTijyi が、自分のユニッ
トへの入力となる。前述したように、1つの神経細胞ユ
ニットは多数の神経細胞ユニットと結合しているので、
それらのユニットに対するTijyi を足し合わせた
結果なるΣTijyi が、ネットワーク内における自
分の神経細胞ユニットへの入力となる。これを内部電位
といい、uj で表す。
【0005】 uj =ΣTijyi              …
…………………(1)
【0006】次に、この入力に対
して非線形な処理をすることで、その神経細胞ユニット
の出力とする。この時に用いる関数を神経細胞応答関数
と呼び、非線形関数として、(2)式及び図9に示すよ
うなシグモイド関数を用いる。
【0007】
【数1】
【0008】このような神経細胞ユニットを図7に示す
ようにネットワークに構成した時には、各結合係数Ti
jを与え、(1)(2)式を次々と計算することにより
、情報の並列処理が可能となり、最終的な出力が得られ
るものである。
【0009】このようなネットワークを電気回路により
実現したものの一例として、図10に示すようなものが
ある。これは、特開昭62−295188号公報中に示
されるもので、基本的には、S字形伝達関数を有する複
数の増幅器1と、各増幅器1の出力を他の層の増幅器の
入力に一点鎖線で示すように接続する抵抗性フィードバ
ック回路網2とが設けられている。各増幅器1の入力側
には接地されたコンデンサと接地された抵抗とによるC
R時定数回路3が個別に接続されている。そして、入力
電流I1,I2,〜,IN が各増幅器1の入力に供給
され、出力はこれらの増幅器1の出力電圧の集合から得
られる。
【0010】ここに、ネットワークへの入力や出力の信
号強度を電圧で表し、神経細胞ユニット間の結合の強さ
は、各細胞間の入出力ラインを結ぶ抵抗4(抵抗性フィ
ードバック回路網2中の格子点)の抵抗値で表され、神
経細胞応答関数は各増幅器1の伝達関数で表される。即
ち、図10において複数の増幅器1は反転出力及び非反
転出力を有し、かつ、各増幅器1の入力には入力電流供
給手段なるCR時定数回路3を有しており、予め選定さ
れた第1の値、又は予め選定された第2の値である抵抗
4(Tij)で増幅器3の各々の出力を入力に接続する
フィードバック回路網2とされている。抵抗4はi番目
の増幅器出力とj番目の増幅器入力との間の相互コンダ
クタンスを表し、回路網が平衡する複数の極小値を作る
ように選定され、複数の極小値を持ったエネルギー関数
を最小にするようにしている。また、神経細胞間の結合
には、興奮性と抑制性とがあり数学的には結合係数の正
負符号により表されるが、回路上の定数で正負を実現す
るのは困難であるので、ここでは、増幅器1の出力を2
つに分け、一方の出力を反転させることにより、正負の
2つの信号を生成し、これを適当に選択することにより
実現するようにしている。また、図9に示したシグモイ
ド関数に相当するものとしては増幅器が用いられている
【0011】しかしながら、このようなアナログ回路方
式には、次のような問題点がある。■  信号の強度を
電位や電流などのアナログ値で表し、内部の演算もアナ
ログ的に行わせる場合、温度特性や電源投入直後のドリ
フト等により、その値が変化する。■  ネットワーク
であるので、素子の数も多く必要とするが、各々の特性
を揃えることは困難である。■  1つの素子の精度や
安定性が問題となったとき、それをネットワークにした
とき、新たな問題を生ずる可能性があり、ネットワーク
全体で見たときの動きが予想できない。■  結合係数
Tijが固定であり、予めシミュレーションなどの他の
方法で学習させた値を使うしかなく、自己学習ができな
い。
【0012】一方、デジタル回路でニューラルネットを
実現したものの例を図11ないし図13を参照して説明
する。図11は単一の神経細胞の回路構成を示し、各シ
ナプス回路6を樹状突起回路7を介して細胞体回路8に
接続してなる。図12はその内のシナプス回路6の構成
例を示し、係数回路9を介して入力パルスfに倍率a(
フィードバック信号に掛ける倍率で1又は2)を掛けた
値が入力されるレートマルチプライヤ10を設けてなり
、レートマルチプライヤ10には重み付けの値wを記憶
したシナプス荷重レジスタ11が接続されている。また
、図13は細胞体回路8の構成例を示し、制御回路12
、アップ/ダウンカウンタ13、レートマルチプライヤ
14及びゲート15を順に接続してなり、さらに、アッ
プ/ダウンメモリ16が設けられている。
【0013】これは、神経細胞ユニットの入出力をパル
ス列で表し、そのパルス密度で信号の量を表している。 結合係数は2進数で表し、メモリ16上に保存しておく
。入力信号をレートマルチプライヤ14のクロックへ入
力し、結合係数をレート値へ入力することによって、入
力信号のパルス密度をレート値に応じて減らしている。 これは、バックプロパゲーションモデルの式のTijy
i の部分に相当する。次に、ΣTijyi のΣの部
分は、樹状突起回路7によって示されるOR回路で実現
している。結合には興奮性、抑制性があるので、予めグ
ループ分けしておき、各々のグループ別にORをとる。 この2つの出力をカウンタ13のアップ側、ダウン側に
入力しカウントすることで出力が得られる。この出力は
2進数であるので、再びレートマルチプライヤ14を用
いて、パルス密度に変換する。このユニットをネットワ
ークにすることによって、ニューラルネットワークが実
現できる。学習については、最終出力を外部のコンピュ
ータに入力して、コンピュータ内部で数値計算を行い、
その結果を結合係数のメモリ16に書込むことにより実
現している。従って、自己学習機能は全くない。また、
回路構成もパルス密度の信号をカウンタを用いて一旦数
値(2進数)に変換し、その後、再びパルス密度に変換
しており、複雑なものになっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術に
よる場合、アナログ回路方式では動作に確実性がなく、
数値計算による学習方法も計算が複雑であり、ハードウ
エア化に適さず、動作が確実なデジタル方式のものは回
路構成が複雑である。また、ハードウエア上で自己学習
ができないという欠点がある。
【0015】このような欠点を解消するため、デジタル
方式のニューロンモデルが本出願人により提案されてい
るが、例えば、神経細胞ユニットの内部の値が「1」以
上であっても取扱える、又は、「1」以上の値を生成す
ることで、ネットワークの柔軟性を高め、実際の応用環
境に即した、効率的で、より使いやすく、汎用性の高い
信号処理方法ないしは装置が要望される。
【0016】
【課題を解決するための手段】同期クロック発生手段と
この同期クロック発生手段による第1同期クロックの少
なくとも4倍の周波数の第2同期クロックを発生させる
第2同期クロック発生手段とを設け、少なくとも2つの
入力を有するとともに、入力の各々に対してメモリを有
し、前記第2同期クロックと前記メモリ内容と前記入力
との論理積を演算し、これらの論理積結果を前記メモリ
内容に応じて決められた2つのグループ毎に各々論理和
を演算し、得られた論理和結果をグループ毎に各々カウ
ンタにより計数し、カウンタ出力と前記第1同期クロッ
クとの論理積を演算し、得られた一方のグループの論理
積結果と他方のグループの論理積結果の否定との論理積
又は論理和を演算し、この論理積結果又は論理和結果を
他のユニット又は自己のユニットの入力に対して出力さ
せるようにした。
【0017】装置構成としては、同期クロック発生回路
と、この同期クロック発生回路による第1同期クロック
の少なくとも4倍の周波数の第2同期クロックを発生さ
せる第2同期クロック発生回路と、少なくとも2つの入
力と、入力の各々に対して設けたメモリと、前記第2同
期クロックと前記メモリ内容と前記入力との論理積を演
算する第1論理積回路と、得られたこの論理積結果をメ
モリ内容に応じて決められた2つのグループ毎に各々論
理和を演算する論理和回路(第1論理和回路)と、得ら
れたこの論理和結果をグループ毎に計数するカウンタと
、これらのカウンタによる計数結果と第1同期クロック
との論理積を演算する第2論理積回路と、得られた一方
のグループの論理積結果と他方のグループの論理積結果
の否定との論理積又は論理和を演算する第3論理積回路
又は第2論理和回路とを有する回路ユニットを複数個設
け、これらの回路ユニットの出力を他の回路ユニットの
入力又は自己の回路ユニットの入力側に結合させた。
【0018】
【作用】第1同期クロックよりも速い周期の第2同期ク
ロックを用いることにより、神経細胞ユニットなるユニ
ット内部の演算に、結合係数を「1」以上の値として扱
うことができ、密度として扱う信号の上限がなくなり、
ネットワークの柔軟性を確保でき、実際の応用環境に即
した、効率的で、より使いやすく、汎用性の高い信号処
理方法となる。
【0019】装置的にみても、入力信号を第2同期クロ
ックにより2倍以上に増幅して取り扱うことができ、演
算精度を向上させることができる。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図5に基づい
て説明する。本実施例は、デジタル論理回路構成を前提
とし、■  神経細胞ユニットに関する入出力信号、中
間信号、結合係数、教師信号などは全て、「0」「1」
の2値で表されたパルス列で表す。■  ネットワーク
内部での信号の量は、パルス密度で表す(ある一定時間
内の「1」の数)。■  神経細胞ユニット内での計算
は、パルス列同士の論理演算で表す。■  結合係数の
パルス列はメモリ上に置く。■  このような結合係数
を用いた演算において、同期クロックよりも速い周期の
同期クロックを用いて、神経細胞ユニット内で、「1」
以上の値を取扱う。ようにしたものである。
【0021】以下、この思想を具体化した例に基づき説
明する。まず、図1は1つのニューロン(回路ユニット
)Aに相当する部分を示し、ネットワーク構成したもの
は例えば図7の場合のように階層型とされる。入出力は
、全て、「1」「0」に2値化され、かつ、同期化され
たものが用いられる。21はこのための同期クロック(
第1同期クロック)を発生させるための同期クロック発
生回路である。入力信号yi の値はパルス密度で表現
し、例えば図2に示すパルス列のように、ある一定時間
内にある、「1」の状態数で表す。即ち、図2図示例は
、4/6を表すパルス信号であり、同期パルス6個中に
信号は「1」が4個、「0」が2個である。このとき、
「1」と「0」の並び方は、ランダムであることが望ま
しい。
【0022】一方、結合係数Tijも同様にパルス密度
で表現し、「0」と「1」とのパルス列として予めメモ
リ22上に用意しておく。例えば、図3図示例は、「1
01010」=3/6を表すパルス列である。この場合
も、「1」と「0」の並び方はランダムであることが望
ましい。
【0023】一方、同期クロックに対して4倍の周波数
の第2同期クロックを発生させる第2同期クロック発生
回路23が設けられている。そして、この結合係数なる
パルス列を同期クロックに応じてメモリ22上より順次
読出し、この第2同期クロック発生回路23からの第2
同期クロックとの論理積をANDゲート24によりとる
。図4はこの様子を示す。この論理積結果によれば、結
合係数値を2倍にし得ることが分かる。
【0024】ついで、このANDゲート24出力と入力
との論理積をANDゲート25によりとる。このような
ANDゲート25出力は、例えば図5に示すようなもの
となる。よって、ANDゲート24,25が第1論理積
回路26を構成する。即ち、入力信号が入力された場合
、これと同期してメモリ22上より結合係数Tijのパ
ルス列を読出し、同期信号の4倍以上の周波数の第2同
期信号と結合係数の論理積をとり、この結果と入力信号
との論理積を順次とることによって、神経細胞ユニット
Aへの入力が得られる。このことは、結合係数Tijが
「1」以上の値をとり得ることを示している。
【0025】このような演算処理入力回路27の出力パ
ルス密度は、近似的には、「入力信号のパルス密度」と
「結合係数パルス密度×2」の積となり、アナログ方式
における場合の信号の積と同様の機能を有する。これは
、信号の列(パルス列)が長いほど、また、「1」と「
0」の並び方がランダムであるほど、数値の積に近い機
能になる。ランダムでないとは、「1」(又は、「0」
)が密集して(密接して)いることを意味する。 入力パルス列と比較して結合係数のパルス列が短く、読
出すべきデータがなくなってしまった場合には、再び結
合係数Tijのパルス列の先頭に戻って、読出しを繰返
せばよい。
【0026】なお、第2同期クロックは同期クロックの
4倍のものに限らず、4倍以上の周期のものであればよ
い。
【0027】また、演算処理入力回路27において、第
2同期クロック発生回路23とANDゲート24はメモ
リ22とANDゲート25との間ではなく、入力信号と
ANDゲート25との間に構成しても同等の機能を有す
ることは明らかである。同様に、この演算処理入力回路
27において、結合係数メモリ22とANDゲート24
は第2同期クロック発生回路23とANDゲート25と
の間ではなく、入力信号とANDゲート25との間に構
成しても同等の機能を有することは明らかである。
【0028】ところで、1つの神経細胞ユニットAは多
くの入力を持つので、前述した演算処理入力回路27を
各入力毎に持つ。そして、各演算処理入力回路27から
の論理積結果についてORゲート(論理和回路=第1論
理和回路)28により論理和をとる。この処理は、アナ
ログ方式における信号の和を求める計算及び非線形関数
(シグモイド関数)の部分に対応している。一般的なパ
ルス列の演算において、パルス密度が低い場合、ORを
とったもののパルス密度は、各々のパルス密度の和に近
似的に一致する。パルス密度が高くなるにつれて、OR
の出力は徐々に飽和してくるので、パルス密度の和と結
果とは一致せず、非線形性が出てくる。ORの場合、パ
ルス密度が「1」より大きくなることがなく、「0」よ
り小さくなることもなく、また、単調増加関数であるの
で、シグモイド関数と近似的に同等となる。
【0029】また、ニューラルネットワークの機能を実
用的なものとするためには、結合係数を、正値だけでな
く負値もとれるようにすることが望ましい。結合係数が
正である結合を興奮性結合、負である結合を抑制性結合
と呼ぶ。アナログ回路では、抑制性結合の場合、増幅器
を用いて出力を反転させ、結合係数に相当する抵抗値で
他のニューロンへ結合させている。パルス密度は常に正
であるが、本実施例では、次のように興奮性/抑制性に
対処している。即ち、メモリ22に記憶させた結合係数
Tijの正負により、演算処理入力回路27の出力をグ
ループ分けし、興奮性結合係数グループによる演算処理
入力回路27は1つのORゲート28部分で論理和をと
り、抑制性結合係数グループによる演算処理入力回路2
7は他の1っのORゲート(図示せず)部分で論理和を
とる。
【0030】このORゲート28の論理和結果を結果を
グループ別に設けたアップ/ダウンカウンタ(カウンタ
)29のアップ端子に入力させる。このカウンタ29の
計数値は同期クロック発生回路21からの同期クロック
とともにANDゲート(第2論理積回路)30により論
理積がとられる。一方では、ANDゲート30出力はイ
ンバータ31を介して前記カウンタ29のダウン端子に
入力されている。このようにして、2つのANDゲート
30は興奮性グループの出力と抑制性グループの出力と
を生成する。
【0031】このようなANDゲート30からの出力に
つき、「興奮性結合グループの論理積結果が『1』の時
」には神経細胞ユニットAからは「1」を出力し、「抑
制性結合グループの論理積結果が『1』の時」には神経
細胞ユニットAからは「0」を出力するようにした。例
えば、「興奮性結合グループの論理積結果が『1』」で
、かつ、「抑制性結合グループの論理積結果が『0』」
の時のみ、この神経細胞ユニットAは「1」を出力する
ようにした。この機能を実現するためには、「抑制性結
合グループの論理積結果の否定」と「興奮性結合グルー
プの論理積結果」との論理積を第3論理積回路(図示せ
ず)でとればよい。また、この第3論理積回路に代えて
、第2論理和回路で、「興奮性結合グループの論理積結
果が『0』」で、かつ、「抑制性結合グループの論理積
結果が『1』」の時のみ、この神経細胞ユニットAが「
0」を出力するようにすることができる。
【0032】前述した説明は、神経細胞ユニット単体に
ついての説明であるが、本来の機能を持たせるためには
、このような回路ユニットを複数個設けてネットワーク
構成する必要がある。そのためには、前述したように例
えば図7のように階層型(3層)ネットワーク構造とし
、ある回路ユニットの出力は次の層の回路ユニットの入
力側に結合されている。又は、必要に応じて自己の回路
ユニットの入力側に結合させてもよい。何れにしても、
ネットワーク全体を同期させておけば、次々と同じ機能
で計算させることができる。
【0033】また、上述したように信号をパルス密度で
表現し処理する手法は、実際の回路のみならず、計算機
上でシミュレートする場合にも有用である。計算機上で
は演算は直列的に行われるが、アナログ値を用いて計算
するのに比して、「0」「1」の2値の論理演算のみで
あるので、計算速度が著しく向上する。一般に、実数値
の四則演算は1回の計算に多くのマシンサイクルを必要
とするが、論理演算では少なくて済む。また、論理演算
のみであると、高速処理向けの低水準言語が使用しやす
いという利点も持つ。
【0034】また、本実施例では入力のアップエッジで
動作するアップ/ダウンカウンタ29を用いたため、イ
ンバータ31を必要としたが、他の動作をするカウンタ
回路を用いた場合には設けなくてもよい。さらに、上述
した方法を実施する上で、全部を回路化する必要はなく
、一部又は全部をソフトウエア化してもよく、又は、回
路自体を論理が等価な別の回路に置き換えてもよい。
【0035】ところで、アップ/ダウンカウンタ29を
ANDゲート25・ORゲート28間に位置させて各演
算処理入力回路27中に設ける構成とすることも考えら
れるが(参照例とする)、本実施例方式によればグルー
プ別の2個のカウンタを用意すればよく小型の回路構成
となり、かつ、出力値の特性も変化させ得るものとなる
。例えば、同種の結合を有する入力が2つの場合におい
て、ANDゲート25の各々の出力が図6に示すように
なった場合、上記参照例による論理和演算結果と本実施
例方式のORゲート28による論理和演算結果とは各々
図6中に示すようになり、論理和演算結果が異なること
が判る。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上述したように構成したので
、第1同期クロックよりも速い周期の第2同期クロック
を用いたため、神経細胞ユニットなるユニット内部の演
算に、結合係数を「1」以上の値として扱うことができ
、密度として扱う信号の上限がなくなり、ネットワーク
の柔軟性を確保でき、実際の応用環境に即した、効率的
で、より使いやすく、汎用性の高い信号処理が可能とな
り、装置的にみても、入力信号を第2同期クロックによ
り2倍以上に増幅して取り扱うことができ、演算精度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】パルス密度信号処理例を示すタイミングチャー
トである。
【図3】パルス密度信号処理例を示すタイミングチャー
トである。
【図4】パルス密度信号処理例を示すタイミングチャー
トである。
【図5】パルス密度信号処理例を示すタイミングチャー
トである。
【図6】参照例と対比させたパルス密度信号処理例を示
すタイミングチャートである。
【図7】従来例を示すニューラルネットワーク構成の概
念図である。
【図8】その1つのユニット構成を示す概念図である。
【図9】シグモイド関数を示すグラフである。
【図10】1つのユニットの具体的構成を示す回路図で
ある。
【図11】デジタル構成例を示すブロック図である。
【図12】その一部の回路図である。
【図13】異なる一部の回路図である。
【符号の説明】
21    第1同期クロック発生回路22    メ
モリ 23    第2同期クロック発生回路26    第
1論理積回路 28    論理和回路=第1論理和回路29    
カウンタ 30    第2論理積回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  同期クロック発生手段とこの同期クロ
    ック発生手段による第1同期クロックの少なくとも4倍
    の周波数の第2同期クロックを発生させる第2同期クロ
    ック発生手段とを設け、少なくとも2つの入力を有する
    とともに、入力の各々に対してメモリを有し、前記第2
    同期クロックと前記メモリ内容と前記入力との論理積を
    演算し、これらの論理積結果を前記メモリ内容に応じて
    決められた2つのグループ毎に各々論理和を演算し、得
    られた論理和結果をグループ毎に各々カウンタにより計
    数し、カウンタ出力と前記第1同期クロックとの論理積
    を演算し、得られた一方のグループの論理積結果と他方
    のグループの論理積結果の否定との論理積を演算し、こ
    の論理積結果を他のユニット又は自己のユニットの入力
    に対して出力させるようにしたことを特徴とする信号処
    理方法。
  2. 【請求項2】  同期クロック発生手段とこの同期クロ
    ック発生手段による第1同期クロックの少なくとも4倍
    の周波数の第2同期クロックを発生させる第2同期クロ
    ック発生手段とを設け、少なくとも2つの入力を有する
    とともに、入力の各々に対してメモリを有し、前記第2
    同期クロックと前記メモリ内容と前記入力との論理積を
    演算し、これらの論理積結果を前記メモリ内容に応じて
    決められた2つのグループ毎に各々論理和を演算し、得
    られた論理和結果をグループ毎に各々カウンタにより計
    数し、カウンタ出力と前記第1同期クロックとの論理積
    を演算し、得られた一方のグループの論理積結果と他方
    のグループの論理積結果の否定との論理和を演算し、こ
    の論理和結果を他のユニット又は自己のユニットの入力
    に対して出力させるようにしたことを特徴とする信号処
    理方法。
  3. 【請求項3】  同期クロック発生回路と、この同期ク
    ロック発生回路による第1同期クロックの少なくとも4
    倍の周波数の第2同期クロックを発生させる第2同期ク
    ロック発生回路と、少なくとも2つの入力と、入力の各
    々に対して設けたメモリと、前記第2同期クロックと前
    記メモリ内容と前記入力との論理積を演算する第1論理
    積回路と、得られたこの論理積結果を前記メモリ内容に
    応じて決められた2つのグループ毎に各々論理和を演算
    する論理和回路と、得られたこの論理和結果をグループ
    毎に計数するカウンタと、これらのカウンタによる計数
    結果と前記第1同期クロックとの論理積を演算する第2
    論理積回路と、得られた一方のグループの論理積結果と
    他方のグループの論理積結果の否定との論理積を演算す
    る第3論理積回路とを有する回路ユニットを複数個設け
    、これらの回路ユニットの出力を他の回路ユニットの入
    力又は自己の回路ユニットの入力側に結合させたことを
    特徴とする信号処理装置。
  4. 【請求項4】  同期クロック発生回路と、この同期ク
    ロック発生回路による第1同期クロックの少なくとも4
    倍の周波数の第2同期クロックを発生させる第2同期ク
    ロック発生回路と、少なくとも2つの入力と、入力の各
    々に対して設けたメモリと、前記第2同期クロックと前
    記メモリ内容と前記入力との論理積を演算する第1論理
    積回路と、得られたこの論理積結果を前記メモリ内容に
    応じて決められた2つのグループ毎に各々論理和を演算
    する第1論理和回路と、得られたこの論理和結果をグル
    ープ毎に計数するカウンタと、これらのカウンタによる
    計数結果と前記第1同期クロックとの論理積を演算する
    第2論理積回路と、得られた一方のグループの論理積結
    果と他方のグループの論理積結果の否定との論理和を演
    算する第2論理和回路とを有する回路ユニットを複数個
    設け、これらの回路ユニットの出力を他の回路ユニット
    の入力又は自己の回路ユニットの入力側に結合させたこ
    とを特徴とする信号処理装置。
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