JPH04235001A - 携帯用電動工具の集塵装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、携帯用電動工具の集じ
ん装置に関するもので、特に微細な粉じんに最適な、か
つ廃棄するのにも好都合な集じん装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の携帯用電動工具の集じん装置は、
木材や石材の切削に伴って発生する粉じんを布製の袋、
所謂ダストバックと称される袋に捕集して蓄積する方法
が一般的である。このダストバック方式は、電動工具の
粉じん排出口にダストバックを装着し、ダストファン等
により空気流と共にダストバック内に送り込み、捕集、
蓄積するものである。この構造においては、微細粉じん
はダストバックより外部へ洩れ出すという欠点があった
。この改良として微細粉じんが外部に出ないよう密封型
の粉じん蓄積室を備えて、この中に微細粉じんを捕集す
るという構造のものが出てきたが、これにおいても、微
細粉じんの洩れを防止するには不完全で、特に蓄積した
粉じんを廃棄する時にはその洩れを防ぐ有効な防止策は
なかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の携帯用電動工具
の集じん装置においては、一般のダストバック方式で、
特に微細な粉じんを捕集して蓄積することが不可能で容
易に外部へ洩れ出てしまうという欠点があり、又密封式
の粉じん蓄積室を備える方式においても、その捕集は完
全には行えず、特に捕集した粉じんを廃棄する際には、
細心の注意を払っても周囲にその微細粉じんが飛び出し
てしまうという問題があった。

【０００４】本発明の目的は、切削等の作業に伴って発
生する粉じん、特に有害な微細な粉じんをほぼ完全に捕
集し、かつその廃棄する際でも捕集した粉じんが容易に
外部へ洩れ出ないすぐれた集じん装置を提供することで
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明の携帯用電動工具の集じん装置においては、そ
の工具本体に、粉じんを吸入する吸入口と、吸入した粉
じんを収納する粉じん蓄積室とを有する集じんケースを
備え、この集じんケースの吸入口を、工具本体のベース
より上部を密封した切刃カバーの粉じん排出口に連結し
て構成すると共に、粉じん蓄積室の内部には着脱自在な
通気性の集じん袋を配設し、粉じん蓄積室内部は少なく
とも負圧空間となるように排風機構を備えてなるもので
ある。

【０００６】前記排風機構は、集じんケース端部に配設
され、工具本体の駆動源により回動される回転翼で構成
したり、単に工具本体の駆動源冷却風通路に集じんケー
スの端部を連結して、粉じん蓄積室内を負圧空間になる
ようにする。

【０００７】また、粉じんを貯める集じん袋は、その全
部若しくは一部分を内部透視可能な素材で成形して内部
に捕集した粉じん蓄積量が容易に確認出来るようにして
ある。

【０００８】更に、この集じん袋の吸入部には、その着
脱に合わせて開閉し、吸入した粉じんを内部に密封する
密封構造を形成する。

【０００９】また、この集じん袋が過度の変形をしない
ようその外周部を保持する保持部材を配置すれば集じん
効果上好ましい構造となる。

【００１０】粉じん捕集後の集じん袋を廃棄する時は、
径時変化して固体化する流動体、例えばコンクリート等
に密閉廃棄すれば、有害な微細粉じんをほぼ半永久的に
閉じ込めておくことが出来るものである。

【００１１】

【作用】上記のように構成された携帯用電動工具の集じ
ん装置により、作業途上で発生する粉じんを捕集すれば
、微細粉じんであっても外部に洩れることなくほぼ完全
に集じんすることが出来、特に有害な粉じんには有効な
ものである。又集じんケース内に装着される集じん袋は
、その全部若しくは一部分を透明な素材で成形すること
により内部の集じん状態が随時確認出来る。そして集じ
ん袋を集じんケースから取り出す時はそれに合わせてそ
の内部が、外部と遮断されので、粉じんは内部に密封さ
れ、この時も粉じんは外部へ洩れ出ることはないもので
ある。

【００１２】

【実施例】以下、本発明を携帯用電動丸のこへ適用した
具体的実施例により詳述する。

【００１３】図１及び図２において、１は本発明になる
集じん装置を備えた携帯用電動丸のこである。２は図示
しない駆動源を内蔵した外枠本体で、把手部３を一体的
に形成している。４はベースで外枠本体２に係合した切
刃カバー５に装着され適宣切刃６の切込み深さに合わせ
て調節される。７は可動カバーで被削材により押し上げ
られ切刃カバー５内部に案内出入りし、常時切刃５が露
出しないよう追従して回動する。８は駆動軸で、図示し
ない駆動源から歯車等により回転駆動される。９は固定
ボルトでワッシャ１０を介して切刃６を駆動軸８に固着
する。１１は支持ワッシャで駆動軸８に嵌合して切刃６
の芯を出しつつ、ワッシャ１０と共働して固定ボルト９
により切刃６を圧接挾持するものである。１２は粉じん
排出口で、切刃６の回転で生ずる空気流を、ベース４と
切刃カバー５及びこの切刃カバー５に取りつけられた補
助カバー１３とによって作られる密封空間及び集じんケ
ース１４の端部に配設された排風機構１５の作用で粉じ
んをここから集じんケース１４側に吐き出す。１６は集
じん袋で、集じんケース１４内に装着され、一端に形成
された粉じん吸入部１７を切刃カバー５に形成された粉
じん排出口１２に連結して粉じんを捕集する。１８は集
じんケース１４との接合部で、粉じん蓄積室１９を気密
に維持する様弾性体により形成されている。又粉じんの
吸入部１７はその先端を粉じん排出口１２部分に形成さ
れた嵌合溝２０中に挿入されて集じん袋１６の支持部の
役目も果す。２１はのぞき窓を形成した内部透視可能部
材で、集じん袋１６内部に蓄積した粉じんの量が観察出
来るようにしてある。２２は集じん袋１６の外周部に形
成された支持部で、集じん袋１６の過度の変形を防止す
る保持部材２３との係合部２４をもっている。２５は排
風機構１５の一実施例でその要部の回転翼、２６は回転
軸で中央部に回転翼２５、端部にプーリ２７を保持し、
Ｖベルト２８の伝動部材で、駆動源により回動される。 ２９は排風穴で回転翼２５に対向する位置に穿設されて
いる。３０、３１、３２は回転翼２５の回転空間を成形
する仕切壁で、特に３０は集じん袋１６の支持壁も兼ね
、かつ、通風路３３の確保にも役立つよう構成してある
。３４は駆動用プーリで図示しない駆動源の出力軸に固
着されている。

【００１４】図３に示す実施例は、排風機構１５の別の
実施例で、３５は排風穴であり集じんケース１４の端部
に形成されており、図示しない駆動源冷却風通路と自在
ホース３７により連絡して粉じん蓄積室１９内を負圧空
間になるよう構成した集じん装置である。排風機構以外
の構成は図１に示す実施例と全く同一構成である図４及
び図５には集じん袋１６の着脱時の密封構造３８の実施
例を示す。

【００１５】図４において、３９は集じん袋密封片で、
集じん袋１６に成形されている粉じん吸入部１７に成形
した貫通穴４０に挿入され、集じん袋１６内部に粉じん
を閉じ込めるものである。集じん袋１６への集じんが終
了した時吸入部を手動で閉鎖し、集じん袋１６の取り扱
い方に関係なく容易に粉じんの流出を防止する。

【００１６】図５においては、集じん袋１６の粉じん吸
入部１７に本体の粉じん排出口１２との着脱に連動して
開閉する弾性密封片４１を配置したものである。この弾
性密封片４１には連動片４２が連結されており、この連
動片４２が排出口１２と粉じん吸入部１７との着脱によ
って弾性密封片４１を開閉するよう構成してある。

【００１７】又図４に示す２３は集じん袋１６が過度の
変形をしないようその外周に形成した保持部材であり、
フック４３を介して支持部２２に係合して集じん袋１６
を保持している。保持部材２３は図１に示すように近接
支持部２２に係合してもよい。

【００１８】図６は別の保持部材の実施例で、集じん袋
１６の一部を固形化して変形不能に構成し、更にこの固
形化部位が集じんケース１２の一部の役割を果すように
した例である。４４が例えばプラスチック等で構成した
保持部材である。

【００１９】図７に示される実施例は集じん袋１６の廃
棄状態を示した例で、特に有害な粉じんを捕集した場合
の廃棄例としてコンクリート製構築物の枠体４５中に集
じん袋１６を投入しその間隙にセメント等の流動体４６
で密封硬化したものである。このようにすれば、粉じん
を半永久的に密封することが出来、かつ構築物素材料と
して有効活用出来、かつ有害廃棄物として存在すること
なく廃棄方法としては理想的形態をとることが出来る。

【００２０】又、図１の排風機構１５の直前に形成され
た通風路３３にフィルタ４７を配置すれば良好の集じん
体制となりより完全な集じん装置が実現する。

【００２１】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば密
封可能な集じん袋を粉じん蓄積室に着脱自在に配し、か
つこの粉じん蓄積室が負圧空間となるよう排風機構を連
設したので粉じん、特に有害な微細粉じんまで効率良く
捕集して蓄積することができる。又集じん袋一部分若し
くは全部を内部可視可能な素材により成形したので粉じ
ん蓄積室の開閉動作だけで粉じんを飛散させることなく
容易に捕集状態が確認出来る。

【００２２】更に集じん袋の粉じん吸入部にその内部を
密封する密封構造を配したので集じん袋の着脱時の粉じ
んの洩れを完全に防止できる。又捕集後の集じん袋をコ
ンクリート製等の構築部材の内部に密閉固形化すれば半
永久的に封入でき、特に有害微細粉じんを捕集して廃棄
する時は有効な手段となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明になる集じん装置の第１実施例を適
用した携帯用電動丸のこの縦断正面図である。

【図２】　　図１に示した携帯用電動丸のこの一部縦断
側面図である。

【図３】　　本発明の集じんの第２の実施例を適用した
携帯用電動丸のこの縦断正面図である。

【図４】　　　　本発明になる集じん袋の密封構造及び
保持部材の実施例の１つを示す斜視図である。

【図５】　　本発明の集じん袋の他の実施例を示す一部
縦断側面図である。

【図６】　　本発明の集じん袋の保持部材の他の実施例
を示す一部縦断側面図である。

【図７】　　集じん袋の廃棄状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

４はベース、５は切刃カバー、１２は粉じん排出口、１
４は集じんケース、１５は排風機構、１６は集じん袋、
１７は粉じん吸入部、１９は粉じん蓄積室、２１は内部
透視可能素材、２３は保持部材、２５は回転翼、２８は
Ｖベルト（伝動部材）、３８は密封構造、４４は保持部
材、４６は流動体、４７はフィルタである。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　携帯用電動工具に取り付けられた集じ
   んケースを備え、該集じんケースは、粉じんを吸入する
   吸入口と前記粉じんを収納する粉じん蓄積室とを有し、
   前記工具本体のベースより上部を密封した切刃カバーの
   粉じん排出口に前記吸入口を連結して構成した携帯用電
   動工具の集じん装置であって、前記粉じん蓄積室の内部
   に着脱自在な通気性集じん袋を配設すると共に、前記粉
   じん蓄積室内を少なくとも負圧空間になるよう排風する
   排風機構を備えたことを特徴とする携帯用電動工具の集
   じん装置。
2. 【請求項２】　　前記排風機構を、前記集じんケースの
   端部に配設され、前記電動工具本体の駆動源に連結した
   伝動部材により回動される回転翼で構成したことを特徴
   とする請求項１記載の携帯用電動工具の集じん機構。
3. 【請求項３】　　前記排風機構を、前記電動工具本体の
   駆動源冷却風通路に前記集じんケースの端部を連結して
   構成したことを特徴とする請求項１記載の携帯用電動工
   具の集じん装置。
4. 【請求項４】　　前記集じん袋を、その全体若しくは一
   部分が内部透視可能な素材により成形したことを特徴と
   する請求項１記載の携帯用電動工具の集じん装置。
5. 【請求項５】　　前記通気性集じん袋の粉じん吸入部に
   、前記粉じん排出口との着脱に合わせ開閉できる密封構
   造を形成し、吸入した粉じんを集じん袋内部に密封する
   よう構成したことを特徴とする請求項４記載の携帯用電
   動工具の集じん装置。
6. 【請求項６】　　前記通気性集じん袋の外周に、その過
   度の変形を防止する保持部材を配置して、前記集じん袋
   を支持するよう構成した請求項４記載の携帯用電動工具
   の集じん装置。
7. 【請求項７】　　粉じん収納後の前記通気性集じん袋を
   、径時変化により硬化して固体化する流動体内に密閉し
   廃棄することを特徴とする請求項５記載の携帯用電動工
   具の集じん装置。
8. 【請求項８】　　前記排風機構の直前にフィルタを配設
   したことを特徴とする請求項１記載の携帯用電動工具の
   集じん装置。