JPH04234843A - 置換シクロブタンの製造方法 - Google Patents

置換シクロブタンの製造方法

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JPH04234843A
JPH04234843A JP3109870A JP10987091A JPH04234843A JP H04234843 A JPH04234843 A JP H04234843A JP 3109870 A JP3109870 A JP 3109870A JP 10987091 A JP10987091 A JP 10987091A JP H04234843 A JPH04234843 A JP H04234843A
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ステイーブン・エム・ハニツク
Thomas J Sowin
トーマス・ジエイ・ソーウイン
Elizabeth M Doherty
エリザベス・エム・ドハーテイ
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    • C07C323/61Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having the sulfur atom of at least one of the thio groups bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring of the carbon skeleton
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、置換シクロブタンの製
造方法および抗ウイルス性ヌクレオシド同族体を製造す
るための中間体としてのその使用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンヌクレオシドの或る種の置換シク
ロブタン同族体が抗ウイルス活性を有することが最近開
示されている。ザーラーら、特開平 2−780;イチ
カワら、特開平2−131473;スルサーチクら特開
平2−6478;およびノーベックら、特開平 3−4
7169参照。特に、式(I)の(1′α,2′β,3
′α)−異性体は有用な抗ウイルス性化合物であると開
示されている。
【0003】
【化27】 式(I)の(1′α,2′β,3′α)−異性体および
関連のビスヒドロキシメチルシクロブチル置換プリンは
、たとえば式(II)の trans異性体のような中
間体を介して製造されている。スルサーチクら、前出;
Honjo ら、Chem. Pharm.Bull.
 37 1413 (1989) ;およびノーベック
ら、前出参照。
【0004】
【化28】 しかしながら、式(II)の trans異性体を製造
しようとしても、ラセミ化合物ができてしまい、ひいて
は式(I)のラセミ型(1′α,2′β,3′α)−異
性体が生じる。
【0005】Katagiriら、Chem. Par
m. Bull.38 288 (1990) はたと
えば式(III)のラセミ型(1α,2β,3α)−異
性体のような中間体を開示しており、これらも式(I)
のラセミ型(1′α,2′β,3′α)の製造に有用で
ある。
【0006】
【化29】 しばしば、化合物の(+)−エナンチオマおよび(−)
−エナンチオマは異なる生理活性を有する場合がある。 したがって、式(I)の(1′α,2′β,3′α)−
異性体の実質的に純粋なエナンチオマを製造する方法を
与えることが有用である。
【0007】先駆体(trans(IV))から tr
ans(II)の実質的に純粋なエナンチオマへの製造
方法が、Hayashi らによって開示されている[
Chemistry Letters, 793 (1
989) ]。この方法は、3−(3−(メトキシカル
ボニル)−アクリロイル)− 1,3−オキサゾリジン
−2−オンと 1,1−ビス(メチルチオ)エチレンと
の間の不整[2+2]環式付加反応を含み、これはキラ
ル性チタン試薬によって触媒される。
【0008】
【化30】 この方法は、式(I)の(1′α,2′β,3′α)−
異性体の(+)−エナンチオマの製造に適用されている
[イチカワら、前出]。
【0009】ノーベックら(前出)は、式(I)の(1
′α,2′β,3′α)−異性体の(+)−エナンチオ
マを製造するための先駆体として、(1R,2R)− 
1,2−ビス(メトキシカルボニル)−3−メチレンシ
クロプロパンの(+)−エナンチオマを使用することを
開示している。
【0010】
【課題を解決するための手段】今回、ルイス酸の存在下
におけるケテンチオアセタールとフマル酸のエナンチオ
マ上(enantiomerically)純粋なジエ
ステルとの反応を介し、エナンチオマ上純粋な tra
ns(II)を製造することが見出された。特に、フマ
ル酸のジ−(−)−メンチルエステルもしくはフマル酸
のジ−(+)−メンチルエステルとケテンジチオアセタ
ールとのルイス酸触媒の存在下における反応は、シクロ
ブタンの実質的に純粋なエナンチオマ、たとえばMen
がメンチルを示し、Ra およびRb が低級アルキル
、シクロアルキル、フェニル、置換フェニル、ベンジル
もしくは置換ベンジルであり、またはRa およびRb
 が一緒になって−(CH2 )n −を示し、ここで
nが2もしくは3である trans(V)を与える。
【0011】
【化31】 フマル酸のジ−(−)−メンチルエステルから得られる
この trans(V)のエナンチオマを処理して、一
般に反応図式Iに要約するように式(I)の実質的に純
粋な(+)−(1′α,2′β,3′α)−異性体を得
ることができる。
【0012】
【化32】 反応図式Iの方法によれば、フマル酸のジ−(−)−メ
ンチルエステル1(ここでMenはメンチルの記号とし
て使用される)を、ルイス酸(たとえばトリアルキルア
ルミニウム、ジアルキルクロルアルミニウム、テトラア
ルコキシチタニウムもしくはジアルキル亜鉛試薬、好ま
しくは塩化ジイソブチルアルミニウム)の存在下に、ケ
テンジチオアセタール2(ここでRa およびRb は
低級アルキル、シクロアルキル、フェニル、置換フェニ
ル、ベンジルもしくは置換ベンジルであり、またはRa
 およびRb は一緒になって−(CH2 )n −を
形成し、nは2もしくは3である)と反応させて、ジエ
ステル3の実質的に純粋な(−)−エナンチオマを得る
。この反応は、好ましくは低温(たとえば− 100〜
−40℃、特に好ましくは−78℃)にて、炭化水素溶
剤、ハロゲン化炭化水素溶剤もしくはジエチルエーテル
などのエーテル性溶剤またはテトラヒドロフランのよう
な非極性溶剤中で行なわれる。好適溶剤はヘキサンまた
は芳香族溶剤、たとえばトルエンもしくはトリメチルベ
ンゼンを包含する。次いで、ジエステル3を、好ましく
は還元剤(たとえば水素化リチウムアルミニウム)で処
理してエナンチオマ上純粋なジオール4まで転換させる
。或いは、ジエステル3を加水分解して対応の二酸を生
成させることもでき、次いでこの二酸を、たとえばボラ
ンのような還元剤で還元してエナンチオマ上純粋なジオ
ール4を得る。このジオール4をヒドロキシ基を保護す
るのに適する試薬たとえば塩化t−ブチルジメチルシリ
ル(塩化TBS、R1 =TBS)で処理し、次いでジ
チオケタールをたとえばN−クロルスクシンイミド/硝
酸銀のような試薬で加水分解して、エナンチオマ上純粋
な化合物5とする。この化合物5をオキシム6まで変換
させる(たとえばピリジンのようなアミン塩基の存在下
でヒドロキシルアミンもしくはO−メチルヒドロキシル
アミンで処理して)。得られたオキシム6を、たとえば
トリフルオロ酢酸の存在下に硼水素化ナトリウムのよう
な還元剤で処理すると、エナンチオマ上純粋なアミン7
を与える。このアミン7を化合物8と反応させてピリミ
ジン9を生成させる。蟻酸の存在下における化合物9の
還元(たとえば亜鉛またはH2 およびたとえばPdの
ような触媒による)および還化(好ましくは加熱による
)、次いで塩基水溶液(たとえばアンモニア水)での処
理は、式Iの実質的に純粋な(+)−(1′α、2′β
,3′α)−異性体を与える。或いは、化合物9からア
ミンへの還元に続き、(1)たとえばトリエチルオルト
蟻酸塩および酸のようなホルミル化剤での処理および環
化(好ましくは加熱による)に続くアンモニアでの処理
、並びに保護基の除去;または(2)酢酸ジエトキシメ
チルでの処理および環化に続くアンモニアでの処理、次
いで酸による処理並びに保護基の除去は、式Iの実質的
に純粋な(+)−(1′α,2′β,3′α)−異性体
を与える。
【0013】同様にして、フマル酸のジ−(+)−メン
チルエステルから出発すれば、式Iの実質的に純粋な(
−)−(1′α,2′β,3′α)−異性体が得られる
【0014】
【化33】 フマル酸(R3 O−は純粋な(+)−エナンチオマま
たは純粋な(−)−エナンチオマのアルコールR3 O
H(たとえばフェンコール、ボルネオール、α−ナフチ
ルエタノール、ミルタノール、ノポールなど)から誘導
される)(ここでR3 は2+2環式付加反応にて対称
選択性(enantioselectivity)を誘
発することができる)の他のジエステル誘導体10も、
エナンチオマ上純粋な化合物4を与える。さらに、フマ
ル酸のジアミドおよびジチオエステル誘導体11は、エ
ナンチオマ上純粋なアミンもしくはチオール(これらは
2+2環式付加反応にて対称選択性を誘発することがで
きる)と共に、エナンチオマ上純粋な trans12
を生ずる。
【0015】さらに、他の適当に置換されたピリミジン
(たとえば5−アミノ− 4,6−ジクロルピリミジン
)による化合物8の置換は、たとえば化合物13および
14のような他のプリンヌクレオシド同族体を生ずる。
【0016】本明細書で用いる「低級アルキル」という
用語は、1〜7個の炭素原子を有する直鎖もしくは分枝
鎖のアルキル基を意味し、限定はしないがメチル、エチ
ル、イソプロピル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルなど
を包含する。
【0017】ここで用いる「シクロアルキル」という用
語は、環中に3〜7個の炭素原子を有する炭素環式基を
意味し、限定はしないがシクロプロピル、シクロブチル
、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルな
どを包含する。
【0018】ここで用いる「アルコキシ」という用語は
、−OR2 (ここでR2 は低級アルキル基である)
を意味する。
【0019】ここで用いる「ハロ」という用語は、I,
Br,ClおよびFから選択されるハロゲン原子を意味
する。
【0020】ここで用いる「置換フェニル」という用語
は、独立して低級アルキル、アルコキシおよびハロより
なる群から選択される1個もしくは2個の置換基で置換
されたフェニル基を意味する。
【0021】ここで用いる「置換ベンジル」という用語
は、フェニル環が低級アルキル、アルコキシおよびハロ
よりなる群から独立して選択される1個もしくは2個の
置換基で置換されたベンジル基を意味する。
【0022】ここで用いる「ヒドロキシル保護基」とい
う用語は、合成過程に際し望ましくない反応からヒドロ
キシル基を保護することを目的とした基を意味する。ヒ
ドロキシル保護基は限定しないが置換メチルエーテル、
たとえばベンジル、トリフェニルメチル、メトキシメチ
ル、ベンジルオキシメチル、2−メトキシエトキシメチ
ル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチルおよびテ
トラヒドロピラニル;置換エチルエーテル、たとえば 
2,2,2−トリクロルエチルおよびt−ブチル;シリ
ルエーテル、たとえばトリメチルシリル、t−ブチルジ
メチルシリルおよびt−ブチルジフェニルシリル;アシ
ル基、たとえばホルミル、アセチルおよびベンゾイル;
並びに他のヒドロキシル保護基、たとえばGreene
による「有機合成における保護基」第 10−71頁[
J. Wiley & Sons, 1981]に開示
されたものを包含する。
【0023】たとえば化合物(I)を参照して用いられ
る名称「(1′α,2′β,3′α)」は、シクロブタ
ン環における位置1および2の置換基が互いにtran
sであり、さらにシクロブタン環における位置2および
3の置換基も互いに transであることを示す意味
を有する。
【0024】
【実施例】以下、例示の目的で本発明を実施例により一
層詳細に説明するが、本発明は特許請求の範囲に定義さ
れたものであって、これら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0025】実施例1 (+)−9−([1′R,2′R,3′S]−2′,3
′−ビス(ヒドロキシメチル)シクロブチル)グアニン 工程A:ジ−(−)−メンチル[1S,2S]− 3,
3−ビス(メチルチオ)シクロブタン− 1,2−ジカ
ルボキシレート 50mlのヘキサンにおける3.27g(8.33ミリ
モル)のフマル酸ジ−(−)−メンチルエステル[C.
 H. Heathcock ら,J. Med. C
hem., 32 : 197−202(1989) 
]を−78℃まで冷却した。この溶液にヘキサン中にお
ける塩化ジイソブチルアルミニウムの 1.0M溶液2
0ml(2.5当量)を添加し、この反応混合部を−7
8℃にて 0.5時間攪拌した。 −78℃における反応混合物に90分間かけて、ヘキサ
ン15mlにおける1g(8.33ミリモル)の 1,
1−ビス(メチルチオ)エチレンの溶液を滴下した。添
加完了後、反応混合物を−78℃にて1時間攪拌し、次
いで反応を40mlの 1.0M塩酸水溶液の添加によ
り−78℃にて停止させた。 層を分離して水層を50mlのヘキサンで抽出した。有
機層を合し、50mlの 1.0M塩酸水溶液と50m
lの水と50mlのブラインとで洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで脱水し、濾過し、次いで減圧下に濃縮した。 残留物をシリカゲル上でヘキサン中の3%酢酸エチルで
溶出させて精製し、 3.921g(収率92%)の標
記化合物を得た。[α]D 23=−25.7゜(c 
0.44;ヘキサン; 1H NMR(CDCl3 )
δ 0.5−2.0(36H,m,メントールH),2
.05(3H,s),2.17(3H,s),2.38
(1H,dd) ,2.52(1H,dd) ,3.6
3(1H,ddd),3.75(1H,d),4.7(
2H,m) 。
【0026】工程B:[1S,2S]− 1,2−ビス
(ヒドロキシメチル)− 3,3−ビス(メチルチオ)
シクロブタン 工程1Aの生成物(27.6g, 0.054モル)を
100ml の乾燥THFに溶解し、この溶液を乾燥T
HF200ml における 5.1gの水素化リチウム
アルミニウムの懸濁物に窒素雰囲気下で添加した。反応
混合物を1時間にわたり加熱還流させ、次いで0℃まで
冷却した。反応混合物に、 5.1mlの水と 5.1
mlの15%  NaOH水溶液と15.3mlの水と
をゆっくり添加して反応停止させた。得られた混合物を
濾過し、残留物を熱アセトンで洗浄した。溶液を濃縮し
て油状物を得、これをヘキサンに溶解させ、水で3回洗
浄した。水層を合してNAClを飽和させ、次いでエチ
ルエーテルで3回抽出した。MgSO4 で脱水し、濃
縮し、次いでCCL4 から再結晶化させて、 6.3
gの標記化合物を得た。[α]D 23=−29.85
 °(c 1.01;CH2 Cl2 );[α]D 
20=−9.7 °(c 1.32;EtOAc)。  1H NMR(CDCl3 )δ2.02(1H,d
d) ,2.05(3H,s),2.06(3H,s)
,2.30(1H,dd) ,2.51−2.68(4
H,m),3.57(1H,m),3.75−3.85
(3H,m),4.70(2H,m)。98.4%のエ
ナンチオマ過剰(e.e.)が、標記化合物のビス−(
R)−α−メトキシ−α−(トルフルオロメチル)−フ
ェニルアセチルエステルの 1H NMR 分析により
決定された。
【0027】工程C:[1S,2S]− 1,2−ビス
(((1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル)オキ
シメチル)− 3,3−ビス(メチルチオ)シクロブタ
ン工程1Bの生成物(300mg,1.44ミリモル)
を3mlの乾燥 N,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)に窒素雰囲気下で溶解させ、0.34g(4.99
ミリモル)のイミダゾールを添加して溶解させた。この
反応混合物を氷浴中で冷却し、490mg(3.25ミ
リモル)の塩化t−ブチルジメチルシリルを1度に添加
した。この反応混合物を氷浴を除去して室温に戻し、室
温で1時間攪拌した。反応混合物を150ml のブラ
インで希釈し、3×20mlのヘキサンで抽出した。ヘ
キサン溶液を合して3×20mlのブラインで洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで脱水し、次いで減圧下に濃縮し
て591mg (収率94%)の標記化合物を得た。[
α]D 25=+19.1°(c 3.36;EtOA
c); 1H NMR(CDCl3 )δ 0.004
(12H,s) ,0.88(9H,s),0.89(
9H,s),2.04(3H,s),2.05(3H,
s),2.00−2.08(1H,m),2.20(1
H,dd) ,2.26(1H,m),2.64(1H
,ddd),3.58−3.64(3H,m),3.8
2(1H,dd) 。
【0028】工程D:[2S,3S]− 2,3−ビス
(((1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル)オキ
シメチル)シクロブタノン 方法1 硝酸銀(297g, 3.0当量)を5lの80%アセ
トニトリル水溶液に室温で溶解させた。N−クロルスク
シンイミド(194g, 2.5当量)を添加し、得ら
れた混合物を氷/塩浴にて−6℃まで冷却した。重炭酸
ナトリウム(123g, 3.8当量)を攪拌しながら
冷却混合物に添加した。工程1Cからの[1S,2S]
− 2,3−ビス(((1,1−ジメチルエチル)ジメ
チルシリル)オキシメチル)− 3,3−ビス(メチル
チオ)シクロブタン(254g, 0.583モル)を
そのまま5分間かけて上記の充分攪拌された混合物に添
加した。得られた混合物を約5分間にわたり攪拌し、そ
の際温度を−4℃以下に維持した。反応フラスコを窒素
でパージし、反応混合物を5分間にわたり465ml 
の飽和亜硫酸ナトリウム水溶液で処理し、次いで1分間
にわたり465ml の飽和炭酸ナトリウム水溶液で処
理し、次いで465ml のブラインを1度に添加した
。ヘキサン/塩化メチレン(1.5l,1:1)を添加
し、混合物を1分間にわたり激しく攪拌した。この混合
物をセライト(登録商標)濾過助剤のパッドを介して濾
過した。フィルタケーキを十分にヘキサン−塩化メチレ
ン(1:1)で洗浄した後、濾液の有機層をブラインで
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、次い
で減圧濃縮した。残留物にヘキサンを添加し、得られた
混合物を濾過した。濾液を、さらに精製することなく、
次の工程で使用すべく−20℃にて貯蔵した。 方法2   0.5ml の塩化メチレンにおける工程1Cから
の[1S,2S]− 1,2−ビス(((1,1−ジメ
チルエチル)ジメチルシリル)オキシメチル)− 3,
3−ビス(メチルチオ)シクロブタン(100mg,0
.23ミリモル)の溶液を、10mlの80%アセトニ
トリル水溶液におけるN−ブロモスクシンイミド(0.
32mg, 1.8ミリモル)の充分攪拌された溶液に
0℃で滴下した。添加完了後、黄色反応混合物を0℃に
て5分間攪拌した。反応を飽和亜硫酸水素ナトリウム水
溶液の添加によって停止させ、水性混合物をヘキサン/
塩化メチレン(1:1)で抽出した。有機層を重炭酸ナ
トリウム水溶液と水とブラインとで洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで脱水し、濾過し、次いで減圧下に濃縮して
45mg(収率55%)の標記化合物を得た。MS  
DCI−NH3 M/Z:376 (M+NH4 )+
 。
【0029】工程E:[2R,3S]− 2,3−ビス
(((1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル)オキ
シメチル)シクロブタノン−O−メチルオキシム540
mlのピリジンにおける工程1Dの生成物である[2S
,3S]−2,3−ビス(((1,1−ジメチルエチル
)ジメチルシリル)オキシメチル)シクロブタノン 4
15.3g(1.16モル)の溶液を、 117g(1
.2当量)のメトキシルアミン塩酸塩に添加した。この
反応混合物を室温にて1時間にわたり機械攪拌し、次い
でヘキサン中の4%アセトンで溶出させるシリカゲル上
でのTLCによって検査した。この反応混合物を出発物
質がTLC分析により消費されたと認られるまで攪拌し
、次いで減圧濃縮した。 残留物を次いで酢酸エチル(1l)および水(0.5l
)で希釈した。得られた層を分離させ、水層を酢酸エチ
ルで抽出した。酢酸エチル溶液を合して水(250ml
)で2回およびブライン(150ml)で1回洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、次いで減圧濃
縮した。残留物を1kgのシリカゲルカラムにおけるフ
ラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中
の10%ジエチルエーテルで溶出させて 425g(収
率94%)の標記化合物を得た。[α]D 25=−2
5.8°(c 3.36;EtOAc)。
【0030】工程F:[1R,2R,3S]− 2,3
−ビス(((1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル
)オキシメチル)シクロブチルアミン 4lのテトラヒドロフラン(THF)における 186
.3g(4.9モル)の硼水素化ナトリウムに、30分
間かけて 376ml(4.9モル)のトリフルオロ酢
酸(TFA)を添加し、その際に氷水冷却して温度を1
5℃未満に維持した。3lのTHFにおける工程1Eか
らの[2R,3S]− 2,3−ビス(((1,1−ジ
メチルエチル)ジメチルシリル)オキシメチル)シクロ
ブタノン−O−メチルオキシム(400g,1.03モ
ル)を氷水冷却しながら添加して温度を20℃未満に維
持した。室温にて反応混合物を1晩撹拌した後、これを
濃縮し、塩化メチレン(3l)で希釈し、 400ml
のブラインで少しずつ(冷却しながら)洗浄した。 濾過後、濾液の層を分離させ、水層を塩化メチレンで洗
浄した。塩化メチレン溶液を合してブラインで洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、次いで濃縮し
て粗製の標記化合物を得、これを次の工程に精製するこ
となく使用した。
【0031】工程G:[1R,2R,3S]−3−((
2′−アミノ−4′−ヒドロキシ−5′−ニトロ−6′
−ピリミジニル)アミノ− 1,2−ビス(((1,1
−ジメチルエチル)ジメチルシリル)オキシメチル)シ
クロブタン 1lの乾燥DMFにおける工程1Fからの粗製生成物(
409g)の溶液を、乾燥DMF1lにおける 197
g(1.0当量)の2−アミノ−6−クロル− 3,4
−ジヒドロキシ−5−ニトロ−4−オキソピリミジン[
C. Temple ら、J. Org Chem.,
 40: 3141−3142 (1975)に記載さ
れたように作成]および 217mlのトリエチルアミ
ンと合し、この混合物を室温にて1晩にわたり機械撹拌
した。溶剤を減圧蒸発させ、残留物を 2.5lの塩化
メチレンに溶解させた。この塩化メチレン溶液を1×5
00ml の水で洗浄し、濾過し、次いで濾液の層を分
離させた。有機層を2×500ml の水で洗浄し、水
層全体を塩化メチレンで逆洗した。有機層を合して 7
50mlのブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
脱水し、濾過し、次いで約 1/2の容積まで濃縮した
。無水エタノール(1l)を濃縮溶液に添加し、この溶
液を1lまで再濃縮した。次いで、エタノール溶液を0
℃まで2時間冷却し、濾過し、次いで濾過ケーキをエタ
ノール(200ml) で洗浄した。固体を吸引乾燥し
、次いで 500mlの水にスラリー化させた。スラリ
ーを濾過し、濾過ケーキを水(300ml) で洗浄し
、ラテックス膜上で吸引乾燥した。固体を50℃にて2
4時間乾燥させ、 270g(収率51%)の標記化合
物をオフホワイト色粉末として得た。
【0032】工程H:(+)−9−([1′R,2′R
,3′S]−2′,3′−ビス(ヒドロキシメチル)シ
クロブチル)グアニン 工程1Gからの[1R,2R,3S]−3−((2′−
アミノ−3′,4′−ジヒドロ−5′−ニトロ−4′−
オキソ−6′−ピリミジニル)アミノ− 1,2−ビス
(((1,1−ジメチルエチル)ジメチルシリル)オキ
シメチル)シクロブタン(80g, 0.156モル)
を、 400mlの96%蟻酸中にて 8.0gの炭素
上の10%パラジウムのもとに4気圧の水素で 1.5
時間にわたり水素化した。触媒を濾過によって除去し、
濾過ケーキを 150mlの蟻酸で洗浄し、濾液を蟻酸
により 600mlまで希釈した。濾液をハステロイボ
ンブに充填し、アルゴンを15分間吹込み、次いで 1
30℃にて15時間にわたり加熱した。ボンブを排気し
、冷却し、次いでカニューレによってデカントした。層
を分離させ、上層を捨てた。次いで蟻酸を下層から減圧
蒸発させ、残留物を 250mlの水にスラリー化させ
た。水を減圧除去し、 250mlの水を残留物に添加
してスラリーを形成させ、これを再び減圧蒸発した。残
留物を 500mlの濃水酸化アンモニウムで処理し、
濃縮乾固させた。固体残留物を 900mlの沸騰水に
溶解し、 1.5gの活性炭(ダルコ(登録商標)G−
50)で処理した。この水溶液をオーブン加熱されたブ
フナー漏斗を介し熱時濾過し次いで撹拌しながら室温ま
で冷却させた。形成した結晶を濾過し、冷水と 100
mlのアセトンとで洗浄し、50℃で減圧乾燥して標記
化合物をオフホワイト色の針状結晶として得た。 m.p. 322−324 ℃,[α]D 23=+2
6.0°(c 0.52;0.5 M NaOH);M
S DCI−NH3 M/Z : 266 (M+H)
+ ; 1H NMR (D2 O)δ2.17 (d
dd,1H,J=J′=10Hz, J″=9Hz,H
−4′),2.16−2.28,2.58−2.66,
2.69−2.78(3m,3H,H−4′,H−2′
,H−3′),3.72,3.74(2d,4H,J=
6Hz, 2つのCH2 O),4.51 (ddd,
1H,J=J′=J″=9Hz,H−1′),7.97
 (s,1H,H−8) 。
【0033】実施例2 (−)−9−([1′S,2′S,3′R]−2′,3
′−ビス(ヒドロキシメチル)シクロブチル)グアニン 工程A:ジ−(+)−メンチル[1R,2R]− 3,
3−ビス(メチルチオ)シクロブタン− 1,2−ジカ
ルボキレート フマル酸ジ−(+)−メンチルエステルを(+)−メン
トールと無水マレイン酸とからC. H. Heath
cock ら、J. Med. Chem., 32:
 197−202 (1989) と同様に作成した。 実施例1Aと同様に、このジエステル 1.0gとビス
(メチルチオ)エチレン 0.306gとを反応させて
、1.31gの粗製の標記化合物を得た。その 1H 
 NMRデータは実施例1Aの生成物と同一であった。
【0034】工程B:[1R,2R]− 1,2−ビス
(ヒドロキシメチル)− 3,3−ビス(メチルチオ)
シクロブタン 10mlの乾燥THFにおける工程2Aからの粗成生物
1.31gの溶液に窒素雰囲気下で 6.3mlのLi
AlH4 の1M溶液を添加した。得られた混合物を1
時間にわたり撹拌還流させ、0℃まで冷却し、次いで0
.24mlの水と0.24mlの15%NaOH水溶液
と0.72mlの水とを順次に添加して反応停止させた
。溶剤を減圧除去し、残留物を50mlずつの熱アセト
ンで2回洗浄した。脱水し(MgSO4 )、次いでア
セトン溶液を濃縮した後、残留物を30mlのヘキサン
と30mlの水とに溶解させた。ヘキサン層を20ml
の水で2回洗浄し、水層を合し、塩化ナトリウムを飽和
させ、次いでエチルエーテルで3回抽出した。脱水し(
MgSO4 )、次いで濃縮して0.505gの右旋性
の標記化合物を得、これをジエチルエーテル/ヘキサン
から再結晶化した。[α]D 20=+8.98°(c
 1.025;EtOHc)。 1H  NMRは実施
例1Bの生成物と同一であった。
【0035】工程C:(−)−9−([1′S,2′S
,3′R]−2′,3′−ビス(ヒドロキシメチル)シ
クロブチル)グアニン 実施例1の工程1C〜1Hを同様にして、工程2Bから
の生成物を標記化合物まで変換させた。m.p. 32
2−324 ℃,[α]D 23=−24.4°(c 
0.50;0.10 M NaOH);MS DCI−
NH3 M/Z : 266 (M+H)+ ; 1H
 NMR (D2 O)δ2.17 (ddd,1H,
J=J′=10Hz,J=″9Hz, H−4′),2
.16−2.28,2.58−2.66,2.69−2
.78(3m,3H,H−4′,H−2′,H−3′)
,3.72,3.74(2d,4H,J=6Hz, 2
つのCH2O),4.51 (ddd,1H,J=J′
=J″=9Hz,H−1′),7.97 (s,1H,
H−8) 。   以上、本発明を説明したが本発明はこれら開示され
た実施例のみに限定されず、本発明の思想および範囲を
逸脱することなく多くの改変をなしうることが当業者に
は了解されよう。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式: 【化1】 [式中、R1 は水素またはヒドロキシル保護基である
    ]を有する trans化合物の実質的に純粋なエナン
    チオマを製造するに際し、 (a)  エステル、チオエステルもしくはアミド基が
    それぞれエナンチオマ上純粋なアルコール、チオールも
    しくはアミンから誘導されたフマル酸のジエステル、ジ
    チオエステルもしくはジアミド(前記エステル、チオエ
    ステルもしくはアミド基は2+2環式付加反応にて対称
    選択性を誘発しうる)を式: 【化2】 [式中、Ra およびRb は低級アルキル、シクロア
    ルキル、フェニル、置換フェニル、ベンジルもしくは置
    換ベンジルであり、またはRa およびRb は一緒に
    なって−(CH2 )n−を形成し、ここでnは2もし
    くは3である]の化合物とルイス酸触媒の存在下に反応
    させ;(b)  得られたジエステル、ジチオエステル
    もしくはジアミドをジオールまで転換させ; (c)  必要に応じヒドロキシル基を保護し;そして
    (d)  ジチオケタールをケトンに加水分解すること
    を特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】  式: 【化3】 [式中、R1 は水素またはヒドロキシル保護基である
    ]を有する trans化合物の実質的に純粋なエナン
    チオマを製造するに際し、 (a)  エステル基がエナンチオマ上純粋なアルコー
    ルから誘導されたフマル酸のジエステル(前記エステル
    基は2+2環式付加反応にて対称選択性を誘発しうる)
    を式: 【化4】 [式中、Ra およびRb は低級アルキル、シクロア
    ルキル、フェニル、置換フェニル、ベンジルもしくは置
    換ベンジルであり、またはRa およびRb は一緒に
    なって−(CH2 )n−を形成し、ここでnは2もし
    くは3である]の化合物とルイス酸触媒の存在下に反応
    させ;(b)  得られたジエステルをジオールまで転
    換させ;(c)  必要に応じヒドロキシル基を保護し
    ;そして(d)  ジチオケタールをケトンに加水分解
    することを特徴とする製造方法。
  3. 【請求項3】  R1 が水素もしくはt−ブチルジメ
    チルシリルであり、フマル酸のジエステルがフマル酸の
    ジ−(−)−メンチルエステルであり、Ra およびR
    b が低級アルキルであり、ルイス酸触媒が塩化ジイソ
    ブチルアルミニウムである請求項2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】  式: 【化5】 [式中、R1 は水素またはヒドロキシル保護基である
    ]を有する化合物の実質的に純粋なエナンチオマを製造
    するに際し、 (a)  フマル酸のジ−(−)−メンチルエステルを
    式: 【化6】 [式中、Ra およびRb は低級アルキル、シクロア
    ルキル、フェニル、置換フェニル、ベンジルもしくは置
    換ベンジルであり、またはRa およびRb は一緒に
    なって−(CH2 )n−を形成し、ここでnは2もし
    くは3である]の化合物とルイス酸触媒の存在下に反応
    させ;(b)  得られたジエステルをジオールまで還
    元し;(c)  必要に応じヒドロキシル基を保護し;
    そして(d)  ジチオケタールをケトンに加水分解す
    ることを特徴とする製造方法。
  5. 【請求項5】  R1 が水素もしくはt−ブチルジメ
    チルシリルであり、Ra およびRb がメチルであり
    、ルイス酸触媒が塩化ジイソブチルアルミニウムである
    請求項4に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】  式15: 【化7】 [式中、YはO,SもしくはNHであり、基R3 Y−
    は式R3 YH(ここでR3 は2+2環式付加反応に
    て対称選択性を誘発しうる)のアルコール、アミンもし
    くはチオールの純粋な(+)−エナンチオマまたは純粋
    な(−)−エナンチオマから誘導され、Ra およびR
    bは低級アルキル、シクロアルキル、フェニル、置換フ
    ェニル、ベンジルもしくは置換ベンジルであり、または
    Ra およびRb は一緒になって−(CH2 )n 
    −を形成し、ここでnは2もしくは3である]を有する
     trans化合物の実質的に純粋なエナンチオマを製
    造するに際し、式:【化8】 の化合物を式: 【化9】 のジチオケタールとルイス酸の存在下に反応させること
    を特徴とする製造方法。
  7. 【請求項7】  Ra およびRb が低級アルキルで
    あり、R3 がエナンチオマ上純粋なメンチル基である
    請求項6に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】  式: 【化10】 [式中、Menはメンチルを示し、Ra およびRb 
    は低級アルキル、シクロアルキル、フェニル、置換フェ
    ニル、ベンジルもしくは置換ベンジルであり、またはR
    a およびRb は一緒になって−(CH2 )n −
    を形成し、ここでnは2もしくは3である]を有する実
    質的に純粋な(−)−エナンチオマ型の化合物を製造す
    るに際し、フマル酸のジ−(−)−メンチルエステルを
    式:【化11】 のジチオケタールとルイス酸の存在下に反応させること
    を特徴とする製造方法。
  9. 【請求項9】  Ra およびRb が低級アルキルで
    ある請求項8に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】  式: 【化12】 [式中、Menはメンチルを示す]を有する実質的に純
    粋な(−)−エナンチオマ型の化合物を製造するに際し
    、フマル酸のジ−(−)−メンチルエステルを 1,1
    −ビス(メチルチオ)エチレンとルイス酸触媒の存在下
    に反応させることを特徴とする製造方法。
  11. 【請求項11】  式15: 【化13】 [式中、YはO,SもしくはNHであり、基R3 Y−
    は式R3 YH(ここでR3 は2+2環式付加反応に
    て対称選択性を誘発しうる)のアルコール、アミンもし
    くはチオールの純粋な(+)−エナンチオマまたは純粋
    な(−)−エナンチオマから誘導され、Ra およびR
    bは低級アルキル、シクロアルキル、フェニル、置換フ
    ェニル、ベンジルもしくは置換ベンジルであり、または
    Ra およびRb は一緒になって−(CH2 )n 
    −を形成し、ここでnは2もしくは3である]を有する
     trans化合物の実質的に純粋なエナンチオマ。
  12. 【請求項12】  R3 が(−)−メンチルであり、
    Ra およびRb は低級アルキルである請求項11に
    記載の化合物。
  13. 【請求項13】  式: 【化14】 の化合物。
  14. 【請求項14】  式: 【化15】 を有する化合物の(1′α,2′β,3′α)−異性体
    の実質的に純粋なエナンチオマを製造するに際し、(a
    )  エステル、チオエステルもしくはアミド基がエナ
    ンチオマ上純粋なアルコール、チオールもしくはアミン
    からそれぞれ誘導されたフマル酸のジエステル、ジチオ
    エステルもしくはジアミド(前記エステル、チオエステ
    ルもしくはアミド基は2+2環式付加反応にて対称選択
    性を誘発しうる)を式: 【化16】 [式中、Ra およびRb は低級アルキル、シクロア
    ルキル、フェニル、置換フェニル、ベンジルもしくは置
    換ベンジルであり、またはRa およびRb は一緒に
    なって−(CH2 )n−を形成し、ここでnは2もし
    くは3である]の化合物とルイス酸触媒の存在下に反応
    させ;(b)  得られたジエステル、ジチオエステル
    もしくはジアミドをジオールまで転換させ; (c)  ヒドロキシル基を保護すると共にジチオケタ
    ールを加水分解して式: 【化17】 [式中、R1 はヒドロキシル保護基である]の tr
    ansケトンの実質的に純粋なエナンチオマを生成させ
    ;(d)  前記ケトンのオキシム誘導体を作成すると
    共に、このオキシムを式: 【化18】 [式中、R1 はヒドロキシル保護基である]を有する
    アミンの(1α,2β,3α)−異性体の実質的に純粋
    なエナンチオマまで還元し; (e)  このアミンを2−アミノ−6−クロル−4−
    ヒドロキシ−5−ニトロピリミジンと反応させ;(f)
      ニトロ基をアミンまで還元し;(g)  ホルミル
    化剤で処理し; (h)  環化させ;そして (i)  保護基を除去する ことを特徴とする製造方法。
  15. 【請求項15】  式: 【化19】 を有する化合物の実質的に純粋な(+)−エナンチオマ
    を製造するに際し、 (a)  フマル酸の(−)−メンチルジエステルを式
    :【化20】 [式中、Ra およびRb は低級アルキル、シクロア
    ルキル、フェニル、置換フェニル、ベンジルもしくは置
    換ベンジルであり、またはRa およびRb は一緒に
    なって−(CH2 )n −を形成し、ここでnは2も
    しくは3である]の化合物とルイス酸触媒の存在下に反
    応させ;(b)  得られたジエステルをジオールまで
    転換させ;(c)  ヒドロキシル基を保護すると共に
    ジチオケタールを加水分解して、式: 【化21】 [式中、R1 はヒドロキシル保護基である]のケトン
    を生成させ; (d)  このケトンのオキシム誘導体を作成すると共
    に、このオキシムを式: 【化22】 [式中、R1 はヒドロキシル保護基である]のアミン
    まで還元し; (e)  このアミンを2−アミノ−6−クロル−4−
    ヒドロキシ−5−ニトロピリミジンと反応させ;(f)
      ニトロ基をアミンまで還元し;(g)  ホルミル
    化剤で処理し; (h)  環化し;そして (i)  保護基を除去する ことを特徴とする製造方法。
  16. 【請求項16】  式: 【化23】 を有する化合物の実質的に純粋な(+)−エナンチオマ
    を製造するに際し; (a)  フマル酸の(−)−メンチルジエステルを式
    :【化24】 [式中、Ra およびRb はメチルである]の化合物
    とルイス酸触媒の存在下に反応させ; (b)  得られたジエステルをジオールまで還元し;
    (c)  ヒドロキシル基をt−ブチルジメチルシリル
    エーテルとして保護すると共にジチオケタールを加水分
    解して、式: 【化25】 [式中、R1 はt−ブチルジメチルシリルである]の
    ケトンを生成させ; (d)  前記ケトンのO−メチルオキシム誘導体を作
    成すると共に、このオキシムを式: 【化26】 [式中、R1 はt−ブチルジメチルシリルである]の
    アミンまで還元し; (e)  このアミンを2−アミノ−6−クロル−4−
    ヒドロキシ−5−ニトロピリミジンと反応させ;(f)
      ニトロ基をアミンまで還元し;(g)  蟻酸で処
    理し; (h)  環化させ;そして (i)  保護基を除去する ことを特徴とする製造方法。
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