JPH04234552A - Egr装置 - Google Patents

Egr装置

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Publication number
JPH04234552A
JPH04234552A JP2417349A JP41734990A JPH04234552A JP H04234552 A JPH04234552 A JP H04234552A JP 2417349 A JP2417349 A JP 2417349A JP 41734990 A JP41734990 A JP 41734990A JP H04234552 A JPH04234552 A JP H04234552A
Authority
JP
Japan
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egr
valve
throttle
egr valve
exhaust gas
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Pending
Application number
JP2417349A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Yamashita
嘉之 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用内燃機関の排気ガ
スの一部を吸気系に還流させる排気再循環装置(EGR
装置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用内燃機関においては、排気
ガスに含まれるNOxを低減するためのEGR装置を備
えたものがある。このEGR装置は、排気ガスの一部を
排気系から吸気系へ再循環させるものであり、より詳し
くは、内燃機関の吸気系と排気系とを連結する排気再循
環経路に流量制御弁(EGRバルブ)を設け、同内燃機
関の運転状態に応じてEGRバルブを開閉し、排気ガス
の再循環量(EGR流量)を制御するものである。
【0003】前記EGRバルブとしては、バキューム式
及び電気式(例えば、実開昭62−136680号公報
)がある。バキューム式EGRバルブでは排気再循環経
路に弁体を設けるとともに、同弁体にダイヤフラムを連
結し、吸気管負圧、排気圧力等によりダイヤフラムを変
形させて弁体を移動させるようにしている。また、電気
式EGRバルブでは排気再循環経路に弁体を設けるとと
もに、同弁体にステップモータを連結し、内燃機関の回
転数及び回転数当たりの吸入空気量に応じてステップモ
ータを駆動制御して弁体を移動させるようにしている。
【0004】前記EGR装置においては、車両走行中に
減速のためにスロットルバルブが全閉となった時、EG
Rバルブを全閉状態にさせる。これは、減速時にEGR
バルブが開いていると、EGRガスが吸気系へ流入し、
燃焼が不安定となって失火が起こり、未燃焼HCが増加
するからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記ステッ
プモータを用いたEGR装置においては、EGRバルブ
の作動速度がバキューム式に比べて遅く、同EGRバル
ブを全閉とするために時間がかかるという問題がある。 例えば、全開状態から全閉状態にするために、バキュー
ム式では約0.1秒を要するのに対し、ステップモータ
を用いたタイプでは約0.5秒を要する。このため、瞬
時に排気再循環経路を閉じることができず、前記未燃焼
HCの増加を十分抑制できないことがある。
【0006】すなわち、スロットル全閉減速時や急減速
時には吸入空気量が急激に減少する。この時、EGRガ
スのカットが速やかに行われないと、適性量よりも多く
のEGRガスが燃焼室内へ流入してしまい、N2 とC
O2が大部分を占めるEGRガスにより部分的に燃焼さ
れない燃料が排出され、これがHC(炭化水素)となる
【0007】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的はスロットル全閉減速時や急減速時
に瞬時に排気再循環経路を遮断でき、排気ガス中の未燃
焼HCの増加を抑制することのできるEGR装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のEGR装置は、車両用内燃機関の排気系と吸
気系とを連結する排気再循環経路に配設され、電気的に
開度を調整して、排気ガスの一部を前記吸気系に還流さ
せる第1の流量制御弁と、前記第1の流量制御弁と直列
に前記排気再循環経路において配設され、同第1の流量
制御弁よりも速い作動速度で同排気再循環経路を開閉す
る第2の流量制御弁と、前記内燃機関の運転状態を検出
する運転状態検出手段と、スロットル開度又はスロット
ル開度の所定時間における減少量を検出するスロットル
検出手段と、前記運転状態検出手段による内燃機関の運
転状態に応じて前記第1の流量制御弁の開度を制御する
第1の開度制御手段と、前記スロットル検出手段による
スロットル開度が所定値よりも小さい時、又はスロット
ル開度の所定時間における減少量が所定値よりも大きい
時、前記第2の流量制御弁を制御して全閉にさせる第2
の開度制御手段とを備えている。
【0009】
【作用】運転状態検出手段は内燃機関の運転状態を検出
し、スロットル検出手段はスロットル開度又はスロット
ル開度の所定時間における減少量を検出する。第1の開
度制御手段は、運転状態検出手段による内燃機関の運転
状態に応じて第1の流量制御弁の開度を制御する。これ
により、排気ガスの一部が排気再循環経路を介して吸気
系に還流される。
【0010】また、第2の開度制御手段は、スロットル
検出手段によるスロットル開度又はスロットル開度の所
定時間における減少量と所定値とを比較する。そして、
スロットル開度が所定値よりも小さくなるか、又はスロ
ットル開度の所定時間における減少量が所定値よりも大
きくなると、第2の開度制御手段は、前記第1の流量制
御弁と直列に排気再循環経路に配設された第2の流量制
御弁を全閉にさせる。このため、排気再循環経路は第1
の流量制御弁よりも作動速度の速い第2の流量制御弁に
よって瞬時に閉じられ、EGRガスの吸気系への流入が
阻止される。
【0011】また、たとえ第1の流量制御弁が故障して
開弁となったまま内燃機関が停止されても、第2の流量
制御弁が全閉となっている。このため、第2の流量制御
弁は、内燃機関の再始動時に新気又は排気ガスが排気再
循環経路を介して吸気系に流れ込むのを阻止する。従っ
て、このような第1の流量制御弁の故障時にも内燃機関
の再始動が可能である。
【0012】
【実施例】(第1実施例)以下、本発明を具体化した第
1実施例を図1〜図5に従って説明する。図1はEGR
装置を備えた内燃機関としての自動車用多気筒エンジン
1の概略構成を示す図である。エンジン1はシリンダ2
内にピストン3を備えており、このピストン3の上方に
形成された燃焼室4には、吸気通路5及び排気通路6が
連通している。燃焼室4と吸気通路5との連通部分、及
び燃焼室4と排気通路6との連通部分は、吸気バルブ7
及び排気バルブ8によって開閉される。
【0013】前記エンジン1は、吸気通路5からの吸入
空気と、燃料噴射弁9から噴射される燃料とからなる混
合気を、吸気バルブ7を介して燃焼室4内へ導入する。 エンジン1には点火プラグ11が装着されており、同点
火プラグ11には、ディストリビュータ12で分配され
た点火電圧が印加される。ディストリビュータ12は、
イグナイタ13から出力される高電圧を、エンジン1の
クランク角に同期して各点火プラグ11に分配するため
のものであり、各点火プラグ11の点火タイミングはイ
グナイタ13からの高電圧出力タイミングにより決定さ
れる。そして、エンジン1は点火プラグ11により前記
混合気を燃焼室4内で爆発させて駆動力を得た後、その
排気ガスを排気バルブ8を介して排気通路6へ排出する
【0014】前記吸気通路5の一部には、吸気の脈動を
抑えるためのサージタンク14が設けられている。サー
ジタンク14の上流側には、アクセルペダル(図示しな
い)の操作に連動して開閉されるスロットルバルブ15
が設けられており、このスロットルバルブ15の開閉に
より吸気通路5への吸入空気量が調節される。スロット
ルバルブ15の近傍には、その開度を検出するスロット
ル検出手段としてのスロットルセンサ16が設けられて
いる。スロットルセンサ16は、スロットルバルブ15
の開度に応じて移動する可動接点を備えている。この可
動接点は、スロットルバルブ15の全閉時近傍でアイド
ル接点に接触するようになっている。また、前記スロッ
トルバルブ15の上流側には、吸入空気量を検出するた
めのエアフロメータ17、及びエアクリーナ18が配設
されている。
【0015】一方、前記排気通路6には、排気ガス中の
酸素濃度を検出する酸素センサ19や、排気ガスを浄化
するための三元触媒コンバータ21が取付けられている
。また、排気通路6には、排気ガスを吸気通路5へ還流
して排気再循環を行うためのEGR装置22が設けられ
ている。すなわち、排気通路6からは排気再循環経路と
してのEGR管23が分岐し、サージタンク14とスロ
ットルバルブ15との間の吸気通路5に接続されている
。このEGR管23の途中には、ステップモータ25を
用いた第1の流量制御弁としての第1のEGRバルブ2
4が配設されている。
【0016】図2に第1のEGRバルブ24の構成を示
す。第1のEGRバルブ24のハウジング26は、入口
ポート27と、出口ポート28と、両ポート27,28
をつなぐ還流通路29とを備えており、燃焼室4から排
出された排気ガスを、入口ポート27、還流通路29、
出口ポート28を介して吸気通路5に戻す。還流通路2
9には弁体30が上下方向への移動可能に配設されてお
り、同弁体30がシート部材33に対し接離することに
より、還流通路29を流れる排気ガスの流量が調節され
る。なお、前記弁体30はばね34により常に下方(シ
ート部材33に当接する方向)へ付勢されている。
【0017】前記ハウジング26の上部には、前記弁体
30を移動させるためのPM形(永久磁石形)ステップ
モータ25が収容されている。ステップモータ25は、
ステータコイル35とロータ36と駆動軸37とを備え
ている。ロータ36は永久磁石からなり、ボールベアリ
ング38によりステータコイル35の内側に回転可能に
支持されている。このロータ36はステータコイル35
に順に通電が行われて励磁状態が変化すると回転する。 ロータ36にはねじ孔36aが形成され、このねじ孔3
6aに駆動軸37が螺合されている。駆動軸37は上下
方向には移動可能であるが、ストッパピン39により回
転不能となっている。そして、駆動軸37は前記弁体3
0に連結されている。このため、ロータ36が回転する
と駆動軸37が上下動し、弁体30が前記シート部材3
3に対し接離する。
【0018】図1に示すように、EGR管23において
前記第1のEGRバルブ24と吸気通路5との間には、
第2の流量制御弁としての第2のEGRバルブ41が設
置されている。この第2のEGRバルブ41は、前記第
1のEGRバルブ24よりも速い作動速度でEGR管2
3を開閉することが可能である。第2のEGRバルブ4
1の構成を図3に示す。EGR管23内には、同EGR
管23を開閉するためのバタフライバルブ42が、支軸
43により回転可能に支持されている。支軸43の一端
はEGR管23から外方へ突出し、この突出部分にワイ
ヤガイド44が取付けられている。ワイヤガイド44と
、EGR管23の外周面の突起46とはリターンばね4
5で連結され、このリターンばね45によってバタフラ
イバルブ42は常に開方向へ回動付勢されている。
【0019】また、EGR管23の外方にはワイヤガイ
ド44を回動させるための駆動装置が設けられている。 この駆動装置のケース48内にはソレノイドコイル51
が設置され、その中心に磁石49が移動可能に配設され
ている。この磁石49はワイヤ47により前記ワイヤガ
イド44に連結されている。前記ソレノイドコイル51
は電源としてのバッテリ52に接続されている。そして
、バッテリ52とソレノイドコイル51との間の接点5
3が閉じられるとソレノイドコイル51が励磁される。 この励磁によりソレノイドコイル51と磁石49との間
に吸引力が作用し、その結果、リターンばね45のばね
力に抗してバタフライバルブ42は閉方向へ回動付勢さ
れる。なお、前記接点53が開かれると、前記吸引力が
消失しリターンばね45によってバタフライバルブ42
が開かれる。
【0020】図1に示すように、第1のEGRバルブ2
4と第2のEGRバルブ41との間のEGR管23には
壁温センサ50が取付けられている。この壁温センサ5
0はEGR管23の壁面の温度を検出し、同温度により
EGR管23を通過するEGRガスの温度を代用してい
る。前記エンジン1には、その運転状態を検出するため
に、上述のスロットルセンサ16、エアフロメータ17
、酸素センサ19の外に、ディストリビュータ12のロ
ータ12aの回転からエンジン1の回転数を検出する回
転数センサ54、エンジン1の冷却水温を検出する水温
センサ55が取付けられている。また、エンジン1に駆
動連結された図示しないトランスミッションには、車速
を検出するための車速センサ56が取付けられている。
【0021】前記各種センサは電子制御装置(以下、単
に「ECU」という)57の入力側に電気的に接続され
ている。また、各燃料噴射弁9、イグナイタ13、第1
のEGRバルブ24及び第2のEGRバルブ41は、E
CU57の出力側に電気的に接続されている。ECU5
7は、第1の開度制御手段及び第2の開度制御手段とし
ての中央処理装置(以下CPUという)58と、読み出
し専用メモリ(以下ROMという) 59と、ランダム
アクセスメモリ(以下RAMという)60と、入力ポー
ト61と、出力ポート62とを備え、これらは互いにバ
ス63によって接続されている。CPU58は、予め設
定された制御プログラムに従って各種演算処理を実行し
、ROM59はCPU58で演算処理を実行するために
必要な制御プログラムや初期データを予め記憶している
。 また、RAM60はCPU58の演算結果を一時記憶す
る。
【0022】CPU58は、入力ポート61を介して前
記スロットルセンサ16、エアフロメータ17、酸素セ
ンサ19、回転数センサ54及び水温センサ55からの
信号を入力する。CPU58はこれらの検出信号に基づ
いて、出力ポート62に接続された燃料噴射弁9及びイ
グナイタ13を制御する。すなわち、CPU58は前記
センサ等の検出値に基づき、スロットル開度TA、吸入
空気量Q、排気ガス中の酸素濃度、冷却水温THW及び
エンジン回転数NEを割り出し、それらの割出した値に
基づいて目標燃料噴射量を算出する。そして、その目標
燃料噴射量に基づいて燃料噴射弁9に開弁時間信号を出
力して燃料噴射させる。
【0023】また、CPU58は前記スロットル開度T
A、エンジン回転数NE及び冷却水温THWの値がそれ
ぞれ所定の条件を満たしているか否かを判断することで
、エンジン1の運転状態が排ガス還流領域(EGR運転
領域)であるか否かを判定する。ここで、EGR運転領
域でないと判断される条件としては、例えば次の事項が
挙げられる。■冷却水温THWが所定温度(53°C)
以下であること、■アイドル時であること、■エンジン
始動から所定時間(3秒)が経過していないこと、■レ
ーシング(無負荷状態でエンジン回転数NEを上げる)
時である。
【0024】CPU58はEGR領域であると判定され
た場合、先に読み取ったエンジン回転数NEと、回転数
当たりの吸入空気量Q/Nとから第1のEGRバルブ2
4の指示開度を算出する。指示開度は、予めROM59
内に格納されたエンジン回転数NEと回転数当たりの吸
入空気量Q/Nとの2次元マップで規定されるものであ
る。なお、算出された指示開度は、出力ポート62を介
して第1のEGRバルブ24のステップモータ25にス
テップ数として出力される。
【0025】CPU58はエンジン回転数NE及び回転
数当たりの吸入空気量Q/Nによって決定される目標ス
テップ数に基づき、第1のEGRバルブ24の開弁時に
は1秒間に125個のパルス信号(125pps、pp
sはパルス/秒)をステップモータ25に出力する。ま
た、閉弁状態から開弁状態にするために60個のパルス
信号が必要であるとすると、全開状態からの閉弁動作時
には、60〜9ステップの範囲では250ppsのパル
ス信号をステップモータ25に出力し、全閉付近の9〜
4ステップの範囲では15.6ppsのパルス信号を同
ステップモータ25に出力する。ステップモータ25は
前記パルス信号を受けると、そのパルス信号の数に応じ
た角度回転する。従って、第1のEGRバルブ24を全
開状態から全閉状態にするには、 {(60−9)/250}+{(9−4)/15.6}
=0.52秒かかる。
【0026】さらに、CPU58はスロットルセンサ1
6によるスロットル開度TAが、予めROM59に記憶
された所定開度よりも小さい時(スロットルセンサ16
の可動接点がアイドル接点に接触した時)、前記第2の
EGRバルブ41の接点53を閉じて、バタフライバル
ブ42によりEGR管23を全閉にさせるための制御信
号を出力するようになっている。
【0027】次に、前記のように構成された本実施例の
作用を説明する。図4はCPU58によって実行される
各処理のうち、減速時において第1のEGRバルブ24
及び第2のEGRバルブ41の開閉制御を行うためのフ
ローチャートであり、所定時間毎の定時割り込みで実行
される。同フローチャートにおいては、アイドル状態判
定フラグFIDL及びEGRバルブ故障判定フラグFE
GRFAILを用いている。アイドル状態判定フラグF
IDLは、スロットルバルブ15が全閉状態、すなわち
スロットルセンサ16の可動接点がアイドル接点に接触
している時は「1」に、接触していない時は「0」に設
定される。
【0028】また、EGRバルブ故障判定フラグFEG
RFAILは、第1のEGRバルブ24が正常に作動し
ているか否かを判定するためのものである。つまり、C
PU58は、第1のEGRバルブ24に開信号を出力し
ているにもかかわらずEGR管23の壁温が所定値より
も低い場合、及び同第1のEGRバルブ24に閉信号を
出力しているにもかかわらず同壁温が所定値よりも高い
場合には、異常有りと判定し同フラグを「1」にするも
のである。
【0029】処理が図4のルーチンに移行すると、CP
U58はステップ101において、車速センサ56で検
出された車速SPDが0Km/hであるか否かを判定し
、車速SPDが0Km/hでない場合にはステップ10
2へ移行し、アイドル状態判定フラグFIDLが「1」
であるか否かを判定する。CPU58はアイドル状態判
定フラグFIDLが「1」であると判定すると、スロッ
トルバルブ15が閉じられて車両が減速中であると判断
する。そして、スロットルバルブ15が全閉となって車
両が減速されていると、CPU58は、ステップ103
で第2のEGRバルブ41を閉じさせるための制御信号
を出力するとともに、ステップ104で第1のEGRバ
ルブ24を全閉にするためのパルス信号をステップモー
タ25に出力する。
【0030】これにより、図2に示すように第1のEG
Rバルブ24では、ステップモータ25のロータ36が
所定角度回転して駆動軸37が下動し、弁体30がシー
ト部材33に当接してEGR管23を閉じる。また、図
3に示すように第2のEGRバルブ41では、接点53
が閉じられてソレノイドコイル51が励磁される。そし
て、磁石49はリターンばね45のばね力に抗してワイ
ヤガイド44を引っ張り、バタフライバルブ42を回動
させてEGR管23を全閉状態にする。
【0031】この際、第1のEGRバルブ24が全開状
態から全閉状態となるには前述したように約0.5秒を
要するが、第2のEGRバルブ41は閉信号を受けると
、瞬時に全閉となってEGR管23を遮断する。図5は
スロットルバルブ15が閉じられた時におけるEGR流
量の時間的変化を示す図である。図中、破線で示す特性
線L1は、EGR管23に第1のEGRバルブ24のみ
を設置した場合であり、実線で示す特性線L2は、EG
R管23に第1のEGRバルブ24及び第2のEGRバ
ルブ41を設置した場合である。
【0032】この図より、第1のEGRバルブ24のみ
を用いた場合には、スロットル開度TAが0となった時
(t1のタイミング)から、同第1のEGRバルブ24
が閉じられてEGR流量が0となる時(t3のタイミン
グ)までに約0.5秒かかる。これに対し、第2のEG
Rバルブ41を追加した場合には、スロットル開度TA
が0となった時(t1)から0.05〜0.1秒経過し
た時(t2のタイミング)にEGR流量が0となる。な
お、図における斜線部分は、減速時におけるEGR流量
の減少可能量を示している。
【0033】前記のようにスロットルバルブ15が全閉
にされ、かつ車両が減速されている時にEGRガスが瞬
時に遮断されると、全閉減速直後のEGR過多による失
火(HC増加)が防止され、エミッション(排出ガス)
が改善される。ところで、図4においてCPU58はス
テップ104を実行後、ステップ105へ移行してアイ
ドル状態判定フラグFIDLが「1」であるか否かを判
定する。アクセルが踏み込まれてアイドル状態から加速
状態となり、アイドル状態判定フラグFIDLが「0」
になると、CPU58はステップ106でEGRバルブ
故障判定フラグFEGRFAILが「1」であるか否か
を判定する。EGRバルブ故障判定フラグFEGRFA
ILが「0」であると、CPU58は第1のEGRバル
ブ24が正常に作動していると判断し、ステップ107
へ移行して第2のEGRバルブ41を開かせるための制
御信号を出力する。これにより、EGR管23を閉じて
いた第2のEGRバルブ41が開く。続いて、CPU5
8はステップ108で第1のEGRバルブ24に出力し
ていた全閉指示を解除し、エンジン回転数NEと、回転
数当たりの吸入空気量Q/Nとから求まる指示開度を第
1のEGRバルブ24に出力してこのルーチンを終了す
る。
【0034】なお、CPU58は、前記ステップ101
において車速センサ56からの車速SPDが「0」であ
る場合にはステップ109へ移行し、第2のEGRバル
ブ41を閉じさせるための制御信号を出力し、このルー
チンを終了する。このため、車両が走行していない時に
はEGRガスが遮断される。また、前記ステップ106
においてEGRバルブ故障判定フラグFEGRFAIL
が「1」である場合、CPU58は第1のEGRバルブ
24が故障していると判断し、ステップ107及びステ
ップ108の処理を行うことなくこのルーチンを終了す
る。
【0035】このように本実施例のEGR装置22によ
れば、第1のEGRバルブ24と吸気通路5との間のE
GR管23に、全開及び全閉が可能で、かつ前記第1の
EGRバルブ24よりも作動速度の速い第2のEGRバ
ルブ41を設けた。このため、スロットルバルブ15が
閉じられて車両が減速している時には、同第2のEGR
バルブ41により瞬時にEGRガスを遮断することがで
きる。従って、ステップモータ25によって駆動される
EGRバルブのみで排気再循環経路を開閉制御するよう
にした従来技術とは異なり、本実施例では、スロットル
全閉減速時に瞬時にEGR管23を遮断して、未燃焼H
Cの増加を十分なレベルにまで抑制することができる。
【0036】なお、本実施例は前記以外にも次のような
効果を奏する。例えば、前記第1のEGRバルブ24が
開弁状態で故障し、再始動時のクランキングによってサ
ージタンク14内に負圧が生じた場合、EGR管23か
らも新気が流れ込むため、空燃比としてかなりリーン(
希薄)となり、初爆が生じないおそれがある。たとえ、
初爆が生じたとしても、EGR管23から新気の代わり
に燃焼ガスがサージタンク14内へ流れ込むので、さら
に燃焼しにくい状態となる。故障時の第1のEGRバル
ブ24の開弁量にもよるが、初爆に続く間爆が起こらず
、エンジン1が始動しないおそれがある。
【0037】ところが本実施例では、前記のようにスロ
ットル開度TAを検出し、スロットル全閉減速時に、第
2のEGRバルブ41を全閉させるようにした。このた
め、第1のEGRバルブ24が故障して開弁状態のまま
車両が停止しても、再始動時には第2のEGRバルブ4
1は全閉となっており、再始動が可能である。また、ス
ロットル全閉減速時又は急激な減速時の初期には、大量
のカーボンデポジットが排気ガス中に含まれる。ここで
、カーボンデポジットとはエンジンオイルや燃料の酸化
劣化物、不完全燃焼物、ガム分等からなり、炭素が主成
分でインテークマニホールド、吸気バルブ7、燃焼室4
等に堆積する黒褐色の堆積物である。このカーボンデポ
ジットがEGR管23に流入した場合、排気ガス中に同
様に含まれるオイルによってEGR管23の内壁及び第
1のEGRバルブ24に付着し、同第1のEGRバルブ
24の流量変化を引き起こすおそれがある。
【0038】これに対し本実施例では、スロットル全閉
減速時に第2のEGRバルブ41によってEGR管23
を瞬時に遮断するので、減速リッチによる排気ガス中の
カーボンがEGR管23内へ流れ込むのを防止し、カー
ボンデポジットによる流量変化やバルブの耐久性低下を
抑制できる。 (第2実施例)次に、本発明の第2実施例を説明する。
【0039】前記第1実施例ではスロットル開度TAを
検知することによりスロットル全閉減速時を判断してい
たが、本実施例では、スロットル開度TAの所定時間に
おける減少量、すなわち、スロットル開度TAの時間微
分DVTAによって、車両の急減速時を判断するように
している。前記以外の構成は第1実施例と同様である。 図6は第1実施例における図4と対応するものであり、
CPU58によって実行される各処理のうち、急減速時
の第1のEGRバルブ24及び第2のEGRバルブ41
の開閉制御を示すフローチャートである。
【0040】処理がこのルーチンに移行すると、CPU
58はステップ201において車速SPDが0Km/h
であるか否かを判定し、車速SPDが0Km/hでない
場合にはステップ202で、スロットル開度TAの時間
微分DVTAと予め設定された値α(例えば、−0.4
8deg/12ms)とを比較判定する。CPU58は
スロットル開度TAの時間微分DVTAが設定値α以下
であると、車両が急減速中であると判断する。そして、
CPU58はステップ203で第2のEGRバルブ41
を閉じさせるための制御信号を出力するとともに、ステ
ップ204で第1のEGRバルブ24を全閉にするため
のパルス信号をステップモータ25に出力する。
【0041】続いてCPU58はステップ205へ移行
し、EGRバルブ故障判定フラグFEGRFAILが「
1」であるか否かを判定する。同フラグFEGRFAI
Lが「0」であると、CPU58は第1のEGRバルブ
24が正常に作動していると判断し、ステップ206へ
移行して再びスロットル開度TAの時間微分DVTAと
予め設定された値β(例えば、0deg/12ms)と
を比較判定する。CPU58はスロットル開度TAの時
間微分DVTAが設定値β以上であると、スロットルバ
ルブ15が開かれて車両が加速中であると判断し、ステ
ップ207で第2のEGRバルブ41を開かせるための
制御信号を出力する。これにより、EGR管23を閉じ
ていた第2のEGRバルブ41が開く。続いて、CPU
58はステップ208で第1のEGRバルブ24に出力
していた全閉指示を解除し、エンジン回転数NEと、回
転数当たりの吸入空気量Q/Nとから求まる指示開度を
第1のEGRバルブ24に出力してこのルーチンを終了
する。
【0042】なお、CPU58は、前記ステップ201
において車速センサ56からの車速SPDが0Km/h
である場合にはステップ209へ移行し、第2のEGR
バルブ41を閉じさせるための制御信号を出力する。こ
のため、車両が走行していない時にはEGRガスが遮断
される。続いて、CPU58はステップ210で再び車
速SPDが0Km/hであるか否かを判定し、同車速S
PDが0Km/hでない場合には、前記ステップ205
以降の処理を実行する。
【0043】また、CPU58は、前記ステップ202
でスロットル開度TAの時間微分DVTAが設定値αよ
りも大きい場合、及びステップ205においてEGRバ
ルブ故障判定フラグFEGRFAILが「1」である場
合には、このルーチンを終了する。従って、本実施例に
よれば車両が大きなスロットル開度TAから急減速する
時にも、前記第1実施例と同様に第2のEGRバルブ4
1によって瞬時にEGRガスを遮断することができ、未
燃焼HCの増加を十分なレベルにまで抑制することがで
きる。
【0044】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば以下のように発明の趣旨から
逸脱しない範囲で任意に変更してもよい。 (1)前記第1実施例では、スロットルバルブ15が全
閉となった場合に第2のEGRバルブ41を全閉制御し
たが、同スロットルバルブ15の開度TAが予め設定し
た値よりも小さくなった場合に、第2のEGRバルブ4
1を閉じさせるようにしてもよい。 (2)前記第1及び第2実施例では、吸気通路5と第1
のEGRバルブ24との間のEGR管23に第2のEG
Rバルブ41を設置したが、これを排気通路6と第1の
EGRバルブ24との間のEGR管23に設置してもよ
い。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のEGR装置
によれば、第1の流量制御弁とは別に、排気再循環経路
に同第1の流量制御弁よりも作動速度の速い第2の流量
制御弁を直列に設け、スロットル開度が所定値よりも小
さい時、又はスロットル開度の所定時間における減少量
が所定値よりも大きい時に同第2の流量制御弁を全閉制
御するようにしたので、スロットル全閉減速時や急減速
時等に瞬時に排気再循環経路を遮断して未燃焼HCの増
加を抑制することができ、さらには、第1の流量制御弁
が故障した場合にも、内燃機関の再始動が可能になると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のEGR装置を備えたエンジンの概
略構成を示す図である。
【図2】第1のEGRバルブの断面図である。
【図3】第2のEGRバルブの概略構成を示す図である
【図4】第1実施例における第1のEGRバルブ及び第
2のEGRバルブの開閉制御を行うためのフローチャー
トである。
【図5】EGR流量の時間的変化を示す図である。
【図6】第2実施例における第1のEGRバルブ及び第
2のEGRバルブの開閉制御を行うためのフローチャー
トである。
【符号の説明】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  車両用内燃機関の排気系と吸気系とを
    連結する排気再循環経路に配設され、電気的に開度を調
    整して、排気ガスの一部を前記吸気系に還流させる第1
    の流量制御弁と、前記第1の流量制御弁と直列に前記排
    気再循環経路において配設され、同第1の流量制御弁よ
    りも速い作動速度で同排気再循環経路を開閉する第2の
    流量制御弁と、前記内燃機関の運転状態を検出する運転
    状態検出手段と、スロットル開度又はスロットル開度の
    所定時間における減少量を検出するスロットル検出手段
    と、前記運転状態検出手段による内燃機関の運転状態に
    応じて前記第1の流量制御弁の開度を制御する第1の開
    度制御手段と、前記スロットル検出手段によるスロット
    ル開度が所定値よりも小さい時、又はスロットル開度の
    所定時間における減少量が所定値よりも大きい時、前記
    第2の流量制御弁を制御して全閉にさせる第2の開度制
    御手段とを備えたことを特徴とするEGR装置。
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