JPH0423319B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、駐車場入出管理方式に係り、特に、
移動している車からの情報により表示装置を制御
する駐車場入出管理方法及びその装置に関する。

（従来の技術） 従来、駐車場の入出管理は入口の受付にて時刻
の刻印されたカード、或いは紙片を受け取り、運
転者は空エリアを探しながら空きエリアまで車を
運転する。入口で渡されるカードには普通の紙カ
ードの他、磁気記録する部分を持つカードも使わ
れている。

また、駐車場によつてはプラスチツク製の恒久
的に使用するカードに駐車エリアを明記したもの
を渡し、駐車場所を指定し、時刻は受付において
記録する方式もある。

一方、入る時に受け取つたカードや紙片は出口
の受付において回収される。この出口の受付にお
いては、出車時刻と入車時刻、車種、客の種類か
ら駐車料金が計算され、料金の精算が行われる。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記の駐車場入出管理方式では
次のような問題点があつた。

(1) 駐車エリアを指定しない方式ではどこに空き
エリアがあるのか分かり難いし、エリア探しに
苦労する。

(2) 駐車エリアを指定する方式であつても、どこ
が指定のエリアか分かりずらく最短ルートで辿
り着くことができない。

(3) 出口が分かり難く、最短ルートで出口へ辿り
着けない。

(4) 小型車、大型車のエリアがどこにあるのか分
かり難い。

(5) 自分で行先を判断しながら、運転するため注
意力が散漫になり、事故を起こし易い。また、
時間を浪費する。

本発明は、上記問題点を除去し、駐車エリアを
探すのが容易であり、駐車場の利用者が快適に利
用可能なトランスポンデイングカードによる駐車
場入出管理方法及びその装置を提供することを目
的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記問題点を解決するために、送受信
機能を有すると共に車の位置情報及び駐車エリア
を特定する情報を記憶するトランスポンデイング
カードを車に装着し、該トランスポンデイングカ
ードの情報を無線機を介してコンピユータへ収集
し、該コンピユータからの応答に基づいて車の進
行位置に応じて制御される案内灯により車を駐車
位置へ誘導するようにしたものである。

（作用） 本発明によれば、車はトランスポンデイングカ
ードを装着して予定されている駐車エリアへと誘
導される。また、車が駐車エリアへ駐車すると空
きエリア監視板に駐車表示が行われる。

（実施例） 以下、本発明の実施例について図面に基づいて
詳細に説明する。

なお、ここでトランスポンデイングカード（以
下、TRCという）とはICカードに無線送受信機
能を付加したものをいう。

第１図は本発明に係るTRCによる駐車場入出
管理システム構成図、第２図は駐車位置案内説明
図、第３図はTRCの説明図、第４図はTRCの構
成図である。

図中、１はコンピユータ、２は入力装置、３は
空きエリア監視板、４は料金表示器、５はセント
ラル無線コントロール装置（CRC）、６はローカ
ル無線コントロール装置（LRC）、７は無線機
（TRT）、８はTRC、９は車、１０はコントロー
ル装置（CONT）、１１は案内灯、１２は駐車エ
リア、１３はアンテナである。

駐車場の入口にある受付にはコンピユータ１が
あり、そのコンピユータ１には入力装置２と空き
エリア監視板３と料金表示器４とが接続されてい
る。出入口が複数ある時は、それに対応し受付が
複数あつても良い。このコンピユータ１はCRC
５に接続され、このCRC５にはTRT１５が接続
され、出る車のTRC８を検出する。

CRC５にはLANなどを介してLRC６が接続さ
れデータの送受を行う。このLRC６にはTRT７
とCONT１０が接続され、TRT７はアンテナ１
３を介して、ある地点の車９を通過状況を検出し
たり、駐車エリア１２にどの車が駐車しているか
TRC８と送受信を行い検出する。

次に、第２図を用いて、駐車位置の案内につい
て説明する。

TRC８は一定時間毎に最寄りのアンテナから
車の位置情報（現在TRC８がどこにあるかを示
す）を受信し、TRC８内のメモリに格納、更新
している。一方、各地点にアンテナ１３が設置し
てあり、このアンテナによつてTRC８を検出し、
そのTRC８の駐車エリア情報や車の位置情報等
を収集してコンピユータ１によつてその情報を処
理しCONT１０へ表示信号を送る。車９は柱等
に設置された案内灯１１に従つて進む。案内灯１
１には前記表示信号が送られ、左右表示案内灯１
１−１や上階、下階への案内灯１１−２などをそ
の要所要所の表示場所に設ける。

次にTRCの一例を第３図に基づいて説明する。

第３図ａはこのTRCの平面図、第３図ｂはこ
のTRCの裏面図である。

これらの図に示されるように、カード本体８−
１の表面には駐車エリア指定方式の場合にはその
エリアを示す表示８−２が印刷される。また、入
力キー８−４が設けられている。そのTRCの裏
面にはTRCを車の天井などに吸着させるための
ゴム磁石８−３が設けられる。

次に、TRCの構成について第４図を用いて説
明する。

制御部２１にはメモリ２２、無線送受信部２
３、透磁率変化検出センサ２４、電源部２５、キ
ー入力部２６がそれぞれ接続される。メモリ２２
は通信制御手順が書き込まれるROM、駐車エリ
アや車の位置情報などを記憶するRAMなどから
成り、このRAMには、必要に応じて入車時刻や
車種などの情報を記憶する。無線送受信部２３は
アンテナ２７を介してTRC８とTRT７とのデー
タのやり取りを行う。電源部25はTRC８の各部
に電力を供給する。キー入力部２６は駐車場に入
つたが駐車をキヤンセルし、空エリアに駐車しな
いでそのまま出口へ向かう場合にコンピユータ１
へその旨通知するのに用いる。

〔適用例 １〕 まず、車が駐車場の入口に到着すると、受付者
はこの車の外側の天井にTRC８をカード裏面の
ゴム磁石８−３を利用して装着する。TRCの発
信電波が強ければ運転者にTRC８を車内に置く
よう手渡してもよい。それと同時に受付者は入力
装置２から普通車か小型車か大型車か、特殊な客
か一般客かの情報を入力する。この情報は入車時
刻と空きエリアと一緒に、付着したTRC８のメ
モリ２２に記憶される。即ち、コンピユータ１の
入力装置２からの入力情報は、コンピユータ１、
CRC５、LAN、LRC６、TRT７、アンテナ１
３を介して、無線通信によりTRC８に伝送され、
TRC８における無線送受信部２３で受信され、
制御部２１でデータ処理されメモリ２２に記憶さ
れる。入力装置２において入力される空きエリア
は一般的に客の便利の良い、良く使われるエリ
ア、或いは空１エリアの中でそこに最も近いエリ
アをコンピユータ１が探し出し指定する。また、
中、小、大型の別に指定する。車の進行する通路
の要所にはアンテナ１３が設けられており、車が
通過するとその車のTRC８の情報を読み取り、
コンピユータ１に送信し、このコンピユータ１で
最適ルートを探し、それに従つて案内灯１１を制
御し、車を案内する。車はその案内灯１１に従つ
て運行すれば自然に行先の駐車エリアへ誘導され
る。各所のアンテナ１３からTRC８に記憶され
ている車の位置情報及び駐車が予定されるエリア
情報等を収集し、コンピユータ１へ送信する。な
お、車の位置情報は各所のアンテナの位置情報を
TRC８のメモリ２２に蓄積するようにする。従
つて、位置が変わるごとに位置情報は更新されメ
モリ２２に記憶される。それらの情報がコンピユ
ータ１へ送信されるとコンピユータ１においては
この情報を処理して制御装置１０へ信号を送り、
車が進行している要所要所の案内灯１１を作動す
るように構成する。車が目的のエリアに到着する
と、そのエリアに設置されるエリア表示板が点滅
し、そのエリアに入るように運転者に表示する。
車が目的エリアに駐車すると、駐車エリアを管轄
するLRC６が作動し、コンピユータ１に通知し、
受付の空きエリア監視板３に当該エリアに車が駐
車したことを表示する。また、該LRC６は駐車
すべき車が駐車されたか否かを検出し、もし異な
る場合、例えば、指定された駐車エリアに運転者
の独自の判断で駐車しなかつたような場合、その
空きエリアへ入るように誘導されている者がある
場合には、その車の空きエリアを修正するように
する。駐車後そのTRCは別の用途に使うことも
できるようにする場合は車から持ち去るようにし
てもよい。

車の天井からはずされたか否かはTRC内の透
磁率変化検出センサ２４によつて知ることができ
る。

さて、コンピユータは、TRC８の位置の径時
変化を把握しており、一定時間駐車した後に車が
他のアンテナ位置へ移動した時は、その車が出口
へ向うものと認識する。従つて、車が駐車エリア
から駐車場の出口へ向かう場合にも、往路と同様
に要所に設けられた案内灯１１に誘導されて最短
コースをとり出口まで到達することができる。

出口においてはTRC８を受付に渡すと、TRC
８内の情報をコンピユータで受信して料金の精算
を自動的に行う。つまり、TRC８内のメモリ２
２に格納されている入車時刻情報に基づいて出車
時刻との差を求め、また、車の大きさ、客の種別
などを考慮して駐車料金が精算される。

なお、本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可
能であり、これらを本発明の範囲から排除するも
のではない。

（発明の効果） 以上、詳細に説明したように本発明によれば、
送受信機能を有すると共に車の位置情報及び駐車
エリアを特定する情報を記憶するトランスポンデ
イングカードを車に装着し、該トランスポンデイ
ングカードの情報を無線機を介してコンピユータ
へ収集し、該コンピユータからの応答に基づいて
車の進行位置に応じて制御される案内灯により車
を駐車位置へ誘導するようにしたので、駐車場に
おける空きエリアの確定及び空きエリアへの誘導
が的確に行われ、駐車場における駐車エリアへの
移動が容易で、円滑に駐車することできる。ま
た、車庫の一部に高さ制限やカーブ半径制限があ
る時、大型車や特殊車をその場所を迂回して目的
エリアへ到るよう経路を指示し導くことができ
る。従つて、従来のように駐車場内で迷つたり、
混雑による時間の浪費、事故の発生を防止するこ
とができる。

また、駐車料金の精算も迅速かつ正確に行わ
れ、システマチツクな駐車場入出管理を行うこと
ができる。

このように本発明は、種々の利点を有し、それ
によつてもたらされる効果は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るTRCによる駐車場入出
管理システム構成図、第２図は駐車位置案内説明
図、第３図はTRCの説明図、第４図はTRCの構
成図である。 １…コンピユータ、２…入力装置、３…空きエ
リア監視板、４…料金表示器、５…セントラル無
線コントロール装置、６…ローカル無線コントロ
ール装置、７…無線機、８…TRC、９…車、１
０…コントロール装置、１１…案内灯、１２…駐
車エリア、１３…アンテナ、２１…制御部、２２
…メモリ、２３…無線送受信部、２４…透磁率変
化検出センサ、２５…電源部、２６…キー入力
部、２７…アンテナ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 送受信機能を有すると共に車の位置情報及び
   駐車エリアを特定する情報を記憶するトランスポ
   ンデイングカードを車に装着し、該トランスポン
   デイングカードの情報を無線機を介してコンピユ
   ータへ収集し、該コンピユータからの応答に基づ
   いて車の進行位置に応じて制御される案内灯によ
   り車を駐車位置へ誘導することを特徴とするトラ
   ンスポンデイングカードによる駐車場入出管理方
   法。 ２ 前記コンピユータからの応答に基づいて空き
   エリア監視板に駐車状況を表示することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のトランスポンデ
   イングカードによる駐車場入出管理方法。 ３ 車に装着され、送受信機能を有すると共に車
   の位置情報及び駐車エリアを特定する情報を記憶
   するトランスポンデイングカードと、該トランス
   ポンデイングカードの情報を無線機を介して収集
   するコンピユータと、該コンピユータからの応答
   に基づいて車の進行位置に応じて制御され、車を
   駐車位置へ誘導可能な案内灯を具備することを特
   徴とするトランスポンデイングカードによる駐車
   場入出管理装置。 ４ 前記コンピユータからの応答に基づいて駐車
   状況を表示する空きエリア監視板を具備すること
   を特徴とする特許請求の範囲第３項記載のトラン
   スポンデイングカードによる駐車場入出管理装
   置。