JPH0423274Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の利用分野］ 本考案は、表示面に置かれた被照射物を照射す
る表示パネルに於ける光源の取付構造に関する。

［従来技術］ 従来、第４図に示すように表示パネルの導光板
１に光源ランプ（例えばLEDランプ、小型電球
等）２を取り付ける場合、導光板１に光源ランプ
２のための取付孔３を予め設け、該孔３に光源ラ
ンプ２を挿入し、その後、番号を付さないエポキ
シ系等の接着剤にて固定する方法が一般的であつ
た。

また、必要に応じて反射テープ４を貼付し、さ
らには照射面１ａを明確にするためのアルミニウ
ム蒸着等の施された遮光テープ５を貼付して組み
立てていた。

しかしながら、こうした方法によると、光源ラ
ンプの位置決め、接着剤の充填・硬化等の工程が
必要で在り、煩わしいものであつた。

また、光源ランプの取り付けガタによる取付部
分からの漏光を生じ易い等の不都合もあつた。

［考案の目的］ 本考案は、上述した従来の不都合な点を解消し
た、簡易な構造としながら光源ランプの確実な取
り付けと、漏光を防止することを可能とした、表
示パネルの光源取付構造を提供するものである。

［考案の構成］ 上述した本考案の目的は、照射・表示面を有す
る第１の型と、前記第１の型に対して光源ランプ
を側方より臨ませるように保持する第２の型とを
備えた表示パネルにおいて、前記第１の型は、光
透過性の良い材料により形成され、前記光源ラン
プに臨まれる凹部および第２の型との係合部を有
し、前記第２の型は前記光源ランプのレンズの外
周の径とマイナス公差方向に略等しい内径を有す
る嵌合溝と、該光源ランプの基部の外周の径とマ
イナス公差方向に略等しい内径を有する嵌合溝と
が形成されるとともに、前記光源ランプの後端面
に対向して配設された弾性を有する係止部を有し
ていて、前記光源ランプは前記第２の型の各嵌合
溝に挿通されるとともに、前記係止部により後端
を係止されることにより離脱の防止が為されたこ
とにより達成される。

［考案の実施例］ 以下、本考案の好適なる一実施例について、図
面を参照しながら説明する。

第１図は、本考案の一実施例を示した斜視図で
ある。

第２図は、同じく分解側面図である。

第３図は、同じく分解平面図である。

１１は導光板で、照射面１１ａを持ち、良好な
る光の透過性を有する材料により形成されてい
て、必要に応じて底面には粗面化加工（例えば、
ヘアライン加工等）の処理を施し、導光性と光拡
散性とを確保する。

１２は光源で、その外形をφAとするレンズ１
２ａ、その外形が該φAよりも大きなφBで、厚さ
をＣとする基部１２ｂ、２本の端子１２ｃ，１２
ｃの各部より構成され、本考案では特にLEDラ
ンプを用いている。

１３はホルダーで、光源１２のレンズ１２ａの
外径φAとマイナス公差方向に略等しい内径φXを
有する第１嵌合溝１４と、同じく基部１２ｂの外
径φBとはマイナス公差方向に略等しい内径φYを
有し、且つ基部１２ｂの厚さＣとは僅かに浅く設
定された深さＺを有する第２嵌合溝１５とを有
し、さらに前記導光板１１の凹部１１ｃと嵌合す
る凸部１６と、同じく凸部１１ｄと嵌合する凹部
１７と、位置決めの為の孔１１ｅに嵌合するピン
１８を有していて、且つ光源１２の端子１２ｃ，
１２ｃの間隙に位置するように配置されるととも
に光源１２の基部１２ｂの後端を押接する弾性を
有した係止部１９が設けられている。

２０は反射膜で、白色塗装・アルミニウム蒸着
等の方法、または反射テープの貼付により、照射
面１１ａへの指向性を与えている。

本考案は上述のように構成されている。

従つて、その組み立てにあたつては、ホルダー
１３の第１嵌合溝１４にレンズ１２ａを、第２嵌
合溝１５に基部１２ｂを嵌入し、端子１２ｃ，１
２ｃの間に係止部１９を挿通する。

第１嵌合溝の内径φXおよび第２嵌合溝の内径
φYは、各々対応するレンズ１２ａおよび基部１
２ｂの外径φAおよびφBよりもマイナス公差に設
定されているので、周方向に対して十分な固定が
できる。

また、第２嵌合溝１５の深さＺは、レンズ基部
１２ｂの厚さよりも若干浅くなるように設定され
ており、また係止部１９が弾性を有していて、基
部１２ｂの後端からホルダー１３側へと押圧する
ので、光源１２の離脱しようとするを防止する。

また、さらにはホルダー１３全体の内寸法、特
に幅方向について導光板１１の幅に対してやはり
若干小であるように設定しておくことで、両型の
固定並びに離脱防止を同時に満足させる。

勿論、その他の各部位についても、必要に応じ
て同様に設定することで、その効果が向上するこ
とは言うまでも無い。

また光源の取り付けガタが発生しないので、漏
光も減少する。

［考案の効果］ 上述したように、本考案を実施することによ
り、従来はその位置決めや接着固定といつた煩雑
であつたところの光源の取り付けに際して、ホル
ダーに光源を挿入し、これを導光板に挿入するだ
けといつた極めて簡略に行える表示パネルの光源
取付構造が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示した斜視図で、
第２図は同じく分解側面図で、第３図は同じく分
解平面図で、第４図は従来の表示パネルを示した
斜視図である。 １，１１……導光板、２，１２……光源
（LEDランプ）、１３……ホルダー、１４……第
１嵌合溝、１５……第２嵌合溝、１６……凸部、
１７……凹部、１８……ピン、１９……係止部、
２０……反射膜。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 照射・表示面を有する第１の型と、前記第１の
   型に対して光源ランプを側方より臨ませるように
   保持する第２の型とを備えた表示パネルにおい
   て、 前記第１の型は、光透過性の良い材料により形
   成され、前記光源ランプに臨まれる凹部および第
   ２の型との係合部を有し、 前記第２の型は前記光源ランプのレンズの外周
   の径とマイナス公差方向に略等しい内径を有する
   嵌合溝と、該光源ランプの基部の外周の径とマイ
   ナス公差方向に略等しい内径を有する嵌合溝とが
   形成されるとともに、前記光源ランプの後端面に
   対向して配設された弾性を有する係止部を有して
   いて、 前記光源ランプは前記第２の型の各嵌合溝に挿
   通されるとともに、前記係止部により後端を係止
   されることにより離脱の防止が為された ことを特徴とする表示パネルの光源取付構造。