JPH04231323A - 水酸化アルミニウムの製造方法 - Google Patents

水酸化アルミニウムの製造方法

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JPH04231323A
JPH04231323A JP2418983A JP41898390A JPH04231323A JP H04231323 A JPH04231323 A JP H04231323A JP 2418983 A JP2418983 A JP 2418983A JP 41898390 A JP41898390 A JP 41898390A JP H04231323 A JPH04231323 A JP H04231323A
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aluminum hydroxide
silica
alumina
sodium aluminosilicate
sodium
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JP2418983A
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Hisao Kokoi
久雄 小古井
Akira Sakamoto
明 坂本
Yasutaka Miura
康孝 三浦
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機着色成分などのアル
カリ可溶性のアルミナ製造用原料中の不純物を含むアル
ミン酸ソーダ溶液から不純物を除去し、汎用品より若干
高純度の水酸化アルミニウムを製造する方法に関するも
のである。汎用品より若干高純度の水酸化アルミニウム
はゴム・プラスチック用高白色フィラー、歯磨き用基材
、製紙用コーティング材・充填材として使用されるほか
、セラミック原料用アルミナの原料などとして使用され
る。
【0002】
【従来の技術】当該水酸化アルミニウムの製造方法につ
いては、アルミナ製造用原料をアルミン酸ソーダ溶液も
しくは苛性ソーダ溶液と混合し、高圧高温条件下でアル
ミナ分などを抽出した後、その抽出液を濾過し、得られ
た濾過液から水酸化アルミニウムを析出させることによ
り水酸化アルミニウムを製造する方法が一般的である。 その代表的フローを“図1”に示す。“図1”において
、アルミナ製造用原料としてボーキサイトを用いる場合
が最も周知であり、バイヤー法と呼ばれている。その際
アルミナ分のみ抽出できれば理想的であるが、実際には
アルミナ分の他に有機着色成分、シリカ(特にアルカリ
可溶性のシリカを反応性シリカと呼ぶ)、P2 O5 
,Fe2 O3 ,F,CaOなどのさまざまな不純物
が同時に溶出してくる。これらの不純物は得られる水酸
化アルミニウムの品質に悪い影響を与え、特に含有量が
高い有機着色成分とシリカ分とが強い影響を与える。原
料としてボーキサイトを用いない場合には低価格の水酸
化アルミニウムたとえばアルミニウム電解精錬の原料用
のアルミナを製造するための水酸化アルミニウム(これ
を電解用水酸化アルミニウムと呼ぶ)が用いられる場合
もある。この場合には“図1”中で示す不溶解残渣が皆
無に近く、結果的に工程2は省略されるが、有機着色成
分、シリカ分などが蓄積するため同様に問題となる。そ
こで従来よりこれら2成分の除去方法が提案されてきた
【0003】アルミナ分などの抽出溶液(以下アルミネ
ート液と呼ぶ)中の有機着色成分の除去方法としては、
アルカリ土類金属をアルミネート液中に添加する方法(
特公昭57−31527)、活性アルミナを利用した方
法(特開昭47−8510)、鉄鋼石などを利用した方
法(特開昭49−24899)、アルミネート液と反応
するMg化合物を利用した方法(特開昭51−1306
98)が知られている。しかしながら、これらの方法で
はシリカは同時に除去されない。一方、アルミネート液
中のシリカ分の除去方法としてはプロセス的な変法がほ
とんどであるが、ボーキサイトからアルミネート液中へ
のアルミナ分・シリカ分の溶出速度の違いを利用した方
法(特公昭37−8257)、粉砕ボーキサイトの粒度
が細かいほど反応性シリカ含有量が高いことと、アルミ
ナ分とシリカ分の溶出速度差が大きいこととを利用した
方法(特開昭63−190709)、反応性シリカ分の
溶出を抑えるような条件でアルミナ分抽出を行う方法(
特公昭48−37678)、ボーキサイト中の反応性シ
リカ分とアルミナ分の溶出を別々の工程で行い、シリカ
溶出液を脱珪処理し生成物を分離後、アルミナ分抽出液
に合流させる方法(特開昭56−160321)、ソー
ダライト種子添加による方法(特開昭62−23061
3)等が知られている。しかしながら、これらの方法で
はアルミネート液中のシリカ分のみ除去され、有機着色
成分は除去されない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、当該水酸化アル
ミニウムを製造する際、有機着色成分とシリカ成分とを
各々別の工程で除去する方法が一般に行われており、設
備上、製造コスト上大きな負担になっている。したがっ
てアルミネート液中の有機着色成分とシリカ分とを同時
に除去する方法の確立が大きな課題となっている。シリ
カ分の除去方法については工程上様々な方法がとられて
いる。それらの原理についてはボーキサイトの溶解時、
アルミナ分と共に溶出したシリカ分が液中で過飽和とな
り、核発生をおこして晶析することにより、結果的に液
中のシリカ濃度を低下させる方法と、核発生には至らな
いシリカ濃度であってもソーダライト組成物を添加し、
これを種子として晶析させ、液中のシリカ濃度を低下さ
せる方法とに分けられる。また、ボーキサイト等に比べ
て相対的に不純物含有量が少ない電解精錬用水酸化アル
ミニウムなどをアルミナ製造用原料として用いた場合は
シリカの液中飽和度が高い状態になりにくい為、晶析が
起こらずシリカ含有量は低下し難い。一方、有機着色成
分の除去方法は原理的には添加物との共沈・吸着反応に
よって行われるが、その量は極少である。したがって除
去機構上シリカ分と有機着色成分を同時に除去すること
は極めて難しいことであると考えられていた。従ってこ
れらの機構を考慮した上で、アルミネート液中の主とし
てシリカ分と有機着色成分を同時に除去し、より安価な
汎用品より若干高純度の水酸化アルミニウムの製造方法
を提供することが本発明の目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に検討した結果、本発明者らはアルミネート液に加えら
れた易溶解性のソーダライト組成物が有機物を多く取り
込むことに着想を得て本発明に到達した。すなわち、「
アルミナ製造用原料をアルミン酸ソーダ溶液もしくは苛
性ソーダ溶液と混合し、高圧高温下でアルミナ分等を抽
出した後、該抽出液を濾過し、得られた濾過液から水酸
化アルミニウムを析出させることにより、水酸化アルミ
ニウムを製造する方法において、該抽出液に含水ナトリ
ウム・アルミノ珪酸塩を添加して該抽出液中不純物を除
去することを特徴とする水酸化アルミニウムの製造方法
」が本発明の要旨である。
【0006】以下本発明を詳細に説明する。不純物除去
発明の基本はAl3+,Si4+,Na+ ,O2−,
結晶水以外の成分を実質的に含まないナトリウム・アル
ミノ珪酸塩を高温のアルミネート液に添加し、それによ
り当該溶液中のシリカ濃度を過飽和状態にいたらしめ、
この結果生成したナトリウム・アルミノ珪酸塩の核が成
長すると同時に当該溶液中の有機着色成分を結晶格子中
にとりこみ、または表面に吸着し、溶液中のシリカ分・
有機着色成分濃度を下げる機構を示すナトリウム・アル
ミノ珪酸塩を合成することにある。したがってここで希
求されるナトリウム・アルミノ珪酸塩の品質の特徴はア
ルミネート液に易溶性であることと、十分に溶解したと
きに液中不純物濃度を増加させない程度に高純度である
ことの2点である。通常の難溶解性のソーダライト組成
物は高温で安定であり、溶解することはなく、有機物を
取り込んだりすることはない。たとえ取り込んだとして
も、液中シリカ濃度値は高くても3〜4g/lであるの
で取り込まれる有機着色成分の絶対値もわずかである。 この点を改良したナトリウム・アルミノ珪酸塩はアルミ
ネート液に十分に溶解し、アルミネート液の不純物濃度
を増大させず、核発生・成長と共に効果的に有機着色成
分を取り込むことができる。
【0007】このナトリウム・アルミノ珪酸塩の製造方
法を詳述すれば下記のとおりである。このナトリウム・
アルミノ珪酸塩は、NaOH濃度80g/l〜200g
/l、望ましくは120g/l〜170g/lの範囲に
ある水溶液に、Al2 O3 分とNaOH分との比(
Al2 O3 /NaOH、以後A/Cと称する)が0
.30〜0.85であり、望ましくは0.4〜0.8と
なるようなアルミナ分を、またAl2 O3 分とSi
O2 分との比(Al2 O3 /SiO2 )が6よ
り大きく、望ましくは8〜15となるようにシリカ分を
加え、十分に溶解し、温度105℃〜130℃、望まし
くは120℃以下で15分から3時間程度水熱合成を行
うことに依って得られる。合成成分の割合がこの範囲よ
りはずれると生成したナトリウム・アルミノ珪酸塩結晶
中の水分が著しく減少したり、または結晶中に他のイオ
ンを取り込んだりして溶解しにくいナトリウム・アルミ
ノ珪酸塩になる。そして結果的に有機着色成分を取り込
みにくい組成物になる。合成温度、合成時間についても
同様のことが言え、温度が高くなるほど、合成時間が長
くなるほど有機着色成分を取り込みにくい組成物になっ
てしまう。ここで原料としてアルミナ源に市販の水酸化
アルミニウムや、シリカ源に市販の珪酸ナトリウムなど
が用いられる。ただし、それらを添加した際、実質的に
有機物などの不純物を含まないことが大切である。実質
的に含まないとは合成後のソーダライト組成物が着色し
ていないこと、具体的レベルとして全有機炭素(TOC
)が300ppm を超えないことである。こうして製
造されたナトリウム・アルミノ珪酸塩は外見的にも白色
粉体であり、純度の高い、強く水和物化したソーダライ
ト組成物の一つとなる。
【0008】次にそのナトリウム・アルミノ珪酸塩を使
い、有機着色成分を含むアルミネート液の不純物を低下
させる方法について述べる。当該ナトリウム・アルミノ
珪酸塩を有機着色成分を含むアルミネート液にB.E.
T比表面積基準で20m2 /l〜600m2 /lと
なるように添加する。この値以下だと不純物除去の効果
が不十分であり、この値以上だとスラリー粘度が上昇し
、液のハンドリングが悪化したり濾別効率の低下を招い
たりする。従って取扱上の観点から総添加量はB.E.
T比表面積基準で40m2 /l〜300m2 /lが
望ましい。添加の後オートクレーブなどで加熱・撹拌す
る。温度はナトリウム・アルミノ珪酸塩を合成したとき
の温度、即ち105℃以上で最高160℃まで、反応時
間は30分以上が望ましい。というものそれ以下だとナ
トリウム・アルミノ珪酸塩の溶解・再晶出反応が十分に
進まないと考えられるからである。ナトリウム・アルミ
ノ珪酸塩は溶解しソーダライト組成物として再晶出して
くる際に有機着色成分をはじめ、CaO,P2 O5 
,F等を取り込むため当該溶液中の不純物濃度は低減す
る。不純物除去の工程“図2”のようになり、このプロ
セスを適宜、既設プロセス中に設置する。なお“図2”
の工程1と3を同時に行っても差し支えない。つまり工
程1に添加する苛性ソーダ溶液を有機着色成分を含むア
ルミネート液に変え、工程3を省けばよく、条件は工程
1のものを採用できる。この不純物除去工程は図1で示
すアルミナ製造工程でいえば工程2と工程3の間、もし
くは工程3と6、工程6と1の間に設けられるのがよい
。この不純物が低下したアルミネート液をバイヤー法に
代表される通常の水酸化アルミニウム析出工程に用いる
ことにより、当該水酸化アルミニウムを製造することが
できる。
【0009】
【作用】アルミナ製造用原料をアルミン酸ソーダもしく
は苛性ソーダ溶液と混合し、高圧高温下でアルミナ分な
どを抽出し、得られた抽出液にナトリウム・アルミノ珪
酸塩を添加し、当該液中の不純物主として有機着色成分
とシリカ分を同時に除去する機構について、発明者らは
以下のとおりと推察する。ソーダライト組成物の結晶は
“図3”に示すとおりの面取りされた八面体のかご構造
が連ねる構造をしている。当該結晶構造の枠部分をなし
ているのはSi,Al,Oであり、かごの中には様々な
原子が入ることができる。例えばNa,Ar,NH3 
,H2 Oなどの小分子や、Cl− ,Br− ,I−
 ,ClO− ,PO4 3−などの大分子が挙げられ
る。小分子のものはかごの大きさに比べて小さいので出
入りし易い。一方大分子のものは大きいので一度取り込
まれるとかごの外に出にくい。易溶解性のナトリウム・
アルミノ珪酸塩はソーダライト組成物の一つであり、“
図3”に極めて類似した構造をしているが不完全な枠構
造である。不完全な部分にはH2 O分子が存在し、そ
のため易溶解性になっているものと考えられる。この易
溶解性のナトリウム・アルミノ珪酸塩に高温のアルミネ
ート液を添加すると枠が壊れると共にソーダライト組成
物が晶出する。その際に有機物がかごのなかに取り込ま
れるものと考えられる。またこの枠構造が成長する過程
でSiがかごの中に取り込まれ、すなわちシリカが除去
されると考えられる。
【0010】
【実施例】次に実施例により、本発明の内容を具体的に
説明するが、本発明方法はこれにより限定されるもので
はない。 実施例1 珪酸ナトリウム溶液(和光純薬社製試薬1級)216g
とアルミン酸ナトリウム(昭和電工社製SA−2019
,Al2 O3 20%,Na2 O  19%、比重
1.48)3.31とをイオン交換水2.71に残渣の
ないよう溶解した。このときNaOH濃度は155g/
l、A/Cは0.816であり、Al2 O3 /Si
O2 =約12となっている。この液を撹拌しながらオ
ートクレーブで110℃に昇温し、そのまま1時間保持
した後、濾過した。濾液のNaOH濃度は140g/l
、A/Cは0.793であった。濾紙上のケーキを水で
洗浄し静置乾燥したところ、生成した約200gの白色
粉体はB.E.T比表面積(QUANTA−CHROM
E社製QUANTASORBで測定)が4.9m2 /
gのナトリウム・アルミノ珪酸塩(理学電機社製X線回
折装置SG−90で測定)であった。このナトリウム・
アルミノ珪酸塩10gを有機着色成分を含むアルミネー
ト液(NaOH=149g/l,A/C=0.796)
500ccに添加し、オートクレーブ中で撹拌しつつ1
40℃で約1時間保持した後、濾別した。加熱処理前と
処理後の液の分析値を“表1”に示す。処理後の方が濃
度は低下しており、不純物除去の効果が出ているのが分
かる。なお、濾別した残渣は着色しており(スガ試験機
(株)SMカラーコンピューターSM−4で測定、L=
85.32,a=3.85,b=10.04)、X線回
折で調べたところソーダライト組成物であった。
【0011】実施例2 珪酸ナトリウム溶液(和光純薬社製試薬1級)216g
とアルミン酸ナトリウム(昭和電工社製SA−2019
,Al2 O3 20%,Na2 O  19%、比重
1.48)3.31とをイオン交換水2.71に残渣の
ないよう溶解した。この液を撹拌しながらオートクレー
ブで120℃に昇温し、そのまま40分保持した後、濾
過した。濾液のNaOH濃度は146g/l、A/Cは
0.799であった。濾紙上のケーキを水で洗浄し静置
乾燥したところ、生成した約200gの白色粉体はB.
E.T比表面積が4.5m2/gのナトリウム・アルミ
ノ珪酸塩であった。このナトリウム・アルミノ珪酸塩2
0gと不純物の多い電解用水酸化アルミニウム(T.O
.C=850ppm ,SiO2 =330ppm)9
3gとを苛性ソーダ水溶液(NaOH=152g/l)
500ccに添加し撹拌しつつ150℃で保持した。約
90分後残渣と液とを分離し、液を分析したところ“表
1”のようになった。なお、“表1”実施例2において
処理前の値は電解用水酸化アルミニウムがすべて苛性ソ
ーダ溶液中に溶解したと仮定したときの値を示す。一方
、濾別した残渣は着色しており(L=82.70,a=
2.07,b=10.69)、X線回折で調べたところ
ソーダライト組成物であった。
【0012】比較例1 珪酸ナトリウム溶液(和光純薬社製試薬1級)216g
とアルミン酸ナトリウム(昭和電工社製SA−2019
,Al2 O3 20%,Na2 O  19%,比重
1.48)3.31とをイオン交換水2.71に残渣の
ないよう溶解した。このときNaOH濃度は154g/
l、A/Cは0.795であった。この液を撹拌しなが
らオートクレーブで150℃に昇温し、そのまま1.5
時間保持した後、濾過した。濾液のNaOH濃度は14
8g/l、A/Cは0.757であった。濾紙上のケー
キを水で洗浄し静置乾燥したところ、生成した白色粉体
はB.E.T比表面積が3.8m2 /gのソーダライ
ト組成物であった。このソーダライト組成物20gを有
機着色成分の多いアルミネート液(NaOH=149g
/l,A/C=0.796)500ccに添加・撹拌し
、140℃で保持した。3時間後、濾過し液を分析した
結果“表1”に示す。なお、濾紙上のケーキは水洗浄後
も添加前と変わらない白色粉体(L=93.68,a=
−0.68,b=2.48)、であり、X線回折で調べ
たところ処理前と変わらないソーダライト組成物であっ
た。
【0013】比較例2 珪酸ナトリウム溶液(和光純薬社製試薬1級)12.2
gと不純物の多い電解用水酸化アルミニウム(T.O.
C=850ppm 、SiO2 =330ppm)37
gとを苛性ソーダ水溶液(NaOH=152g/l)4
00ccに添加した。添加量はAl2 O3 /SiO
2 =6、溶解後のA/C=約0.4となるように調節
している。この液を撹拌しながらオートクレーブで11
0℃に昇温し、そのまま45分保持した後、濾過した。 濾液のNaOH濃度は142g/l、A/Cは0.32
5であり、表1に示すように不純物の除去はされていな
かった。なお、“表1”比較例2の処理前の値は電解用
水酸化アルミニウムがすべて溶解したと仮定したときの
不純物濃度を示す。 濾紙上のケーキを乾燥したところ、生成した白色粉体は
ソーダライト組成物であった。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】本発明により、アルミネート液中の有機
着色成分をはじめ、シリカ成分などの不純物を同時に除
去することが可能となり、汎用品より若干高純度の水酸
化アルミニウム製造工程を簡略化できるだけでなく、設
備投資負担がより軽くなり、品質が安定しより低コスト
で汎用品より若干高純度の水酸化アルミニウムを製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な水酸化アルミニウム製造工程を示す図
である。
【図2】本発明の不純物除去プロセスの概要を示す図で
ある。
【図3】ソーダライト組成物の結晶構造の模式図である

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アルミナ製造用原料をアルミン酸ソー
    ダ溶液もしくは苛性ソーダ溶液と混合し、高圧高温下で
    アルミナ分などを抽出した後、該抽出液を濾過し、得ら
    れた濾過液から水酸化アルミニウムを析出させることに
    より、水酸化アルミニウムを製造する方法において、該
    抽出液に含水ナトリウム・アルミノ珪酸塩を添加して該
    抽出液中不純物を除去することを特徴とする水酸化アル
    ミニウムの製造方法。
  2. 【請求項2】  前記ナトリウム・アルミノ珪酸塩の添
    加量が比表面積の合計で20m2 /l〜600m2 
    /lである請求項1記載の方法。
JP2418983A 1990-12-27 1990-12-27 水酸化アルミニウムの製造方法 Pending JPH04231323A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1275617A1 (en) * 2001-07-11 2003-01-15 Sumitomo Chemical Company, Limited Method for producing aluminum hydroxide
JP2007523815A (ja) * 2003-06-30 2007-08-23 ナルコ カンパニー バイヤー法によって製造される低有機炭素量の水酸化アルミニウム

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