JPH04230454A - 車両のアンチスキッドブレーキ装置 - Google Patents
車両のアンチスキッドブレーキ装置Info
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- JPH04230454A JPH04230454A JP41743190A JP41743190A JPH04230454A JP H04230454 A JPH04230454 A JP H04230454A JP 41743190 A JP41743190 A JP 41743190A JP 41743190 A JP41743190 A JP 41743190A JP H04230454 A JPH04230454 A JP H04230454A
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- Japan
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- wheels
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- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 6
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 6
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
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- Regulating Braking Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のアンチスキッドブ
レ−キ装置に関するものである。
レ−キ装置に関するものである。
【0003】
【従来技術】最近の車両では、ABS装置の呼称でよく
知られるように、ブレ−キ時に車輪がロックするのを防
止するアンチスキッドブレ−キ装置を塔載したものが多
くなっている。このABS制御すなわち制動力制御に際
しては、少なくとも制動力低下の制御と制動力上昇の制
御との2種類の制御態様を有し、この他さらに制動力保
持の制御態様をも有するものもある。
知られるように、ブレ−キ時に車輪がロックするのを防
止するアンチスキッドブレ−キ装置を塔載したものが多
くなっている。このABS制御すなわち制動力制御に際
しては、少なくとも制動力低下の制御と制動力上昇の制
御との2種類の制御態様を有し、この他さらに制動力保
持の制御態様をも有するものもある。
【0005】一方、車輪のロックというものは路面μ(
路面の摩擦係数)に大きく依存するため、ABS制御を
良好に行なうには、その制御内容を路面μに応じて変更
することが望まれることになり、このため路面μの推定
が行なわれる。特開昭60−35647号公報では、車
輪の回転速度と減速度とに基づいて路面μを推定するこ
とが提案されている。
路面の摩擦係数)に大きく依存するため、ABS制御を
良好に行なうには、その制御内容を路面μに応じて変更
することが望まれることになり、このため路面μの推定
が行なわれる。特開昭60−35647号公報では、車
輪の回転速度と減速度とに基づいて路面μを推定するこ
とが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ABS制御
が開始された直後から現在の路面μを正確に知ることが
できれば、その後のABS制御を路面μに応じて最適な
ものとすることが可能となる。すなわち、ABS制御開
始前に路面μを推定したとしても、ABS制御開始時あ
るいは開始後に路面μが変化している場合があり、この
ような場合に対応するには、ABS制御開始直後の極力
早い時期に路面μを推定することが要求されることにな
る。したがって、本発明の目的は、ABS制御の開始直
後の早い時期に路面μを正確に推定し得るようにした車
両のアンチスキッドブレ−キ装置を提供することにある
。
が開始された直後から現在の路面μを正確に知ることが
できれば、その後のABS制御を路面μに応じて最適な
ものとすることが可能となる。すなわち、ABS制御開
始前に路面μを推定したとしても、ABS制御開始時あ
るいは開始後に路面μが変化している場合があり、この
ような場合に対応するには、ABS制御開始直後の極力
早い時期に路面μを推定することが要求されることにな
る。したがって、本発明の目的は、ABS制御の開始直
後の早い時期に路面μを正確に推定し得るようにした車
両のアンチスキッドブレ−キ装置を提供することにある
。
【0009】
【発明の構成】上記目的を達成するため、本発明にあっ
ては、次のようにしてある。すなわち、ブレ−キ時に車
輪がロックしないように制動力制御を行なうと共に、制
動力制御の内容を路面μに応じて変更するようにした車
両のアンチスキッドブレ−キ装置において、前輪が後輪
よりも先にロックするように、前輪と後輪とに対する制
動力配分が設定され、前輪のみがロックして前輪に対し
てのみ制動力制御が行なわれているとき、後輪に対する
制動力を所定時間保持する制動力保持手段が設けられ、
後輪の減速度を検出する減速度検出手段が設けられ、前
記制動力保持手段により後輪の制動力保持が行なわれて
いる間に前記減速度検出手段により検出される減速度に
基づいて、路面μを推定する路面μ推定手段が設けられ
ている、ような構成としてある。
ては、次のようにしてある。すなわち、ブレ−キ時に車
輪がロックしないように制動力制御を行なうと共に、制
動力制御の内容を路面μに応じて変更するようにした車
両のアンチスキッドブレ−キ装置において、前輪が後輪
よりも先にロックするように、前輪と後輪とに対する制
動力配分が設定され、前輪のみがロックして前輪に対し
てのみ制動力制御が行なわれているとき、後輪に対する
制動力を所定時間保持する制動力保持手段が設けられ、
後輪の減速度を検出する減速度検出手段が設けられ、前
記制動力保持手段により後輪の制動力保持が行なわれて
いる間に前記減速度検出手段により検出される減速度に
基づいて、路面μを推定する路面μ推定手段が設けられ
ている、ような構成としてある。
【0011】
【発明の作用】上述のような構成において、ブレ−キ時
には、前輪が先にロックし、後輪が後にロックすること
になる。この前輪が先にロックした状態では、路面μに
応じた後輪の最大減速度が出ているときであると考えら
れ、したがって、このときに制動力が変化しないように
保持された後輪の減速度をみることによって、路面μが
正確に知り得ることになる。すなわち、前輪より遅れて
後輪がABS制御開始されるときには、現在の路面μが
正確に検出された後となって、その後のABS制御を路
面μに応じた最適なものとすることができる。
には、前輪が先にロックし、後輪が後にロックすること
になる。この前輪が先にロックした状態では、路面μに
応じた後輪の最大減速度が出ているときであると考えら
れ、したがって、このときに制動力が変化しないように
保持された後輪の減速度をみることによって、路面μが
正確に知り得ることになる。すなわち、前輪より遅れて
後輪がABS制御開始されるときには、現在の路面μが
正確に検出された後となって、その後のABS制御を路
面μに応じた最適なものとすることができる。
【0013】
【発明の効果】このように、本発明によれば、路面μを
制動力制御すなわちABS制御開始直後の早い時期に正
確に知ることができ、その後の制動力制御を最適に行な
うことができる。
制動力制御すなわちABS制御開始直後の早い時期に正
確に知ることができ、その後の制動力制御を最適に行な
うことができる。
【0015】
【実施例】図1の説明
FRは右前輪、1FLは左前輪、1RRは右後輪、1R
Lは左後輪である。また、2はエンジンであり、該エン
ジン2の発生トルクが、クラッチ3、変速機4、プロペ
ラシャフト5、作動装置6へ伝達された後、駆動シャフ
ト6Rを介して右後輪1RRへ、また駆動シャフト6L
を介して左後輪1RLヘ伝達される。各車輪1FR〜1
RLには、それぞれブレ−キ装置7FR〜7RLが設け
られている。このブレ−キ装置7FR〜7RLは、車輪
と一体回転するディスク8と、ホイ−ルシリンダを内蔵
したキャリパ9とを備えている。
Lは左後輪である。また、2はエンジンであり、該エン
ジン2の発生トルクが、クラッチ3、変速機4、プロペ
ラシャフト5、作動装置6へ伝達された後、駆動シャフ
ト6Rを介して右後輪1RRへ、また駆動シャフト6L
を介して左後輪1RLヘ伝達される。各車輪1FR〜1
RLには、それぞれブレ−キ装置7FR〜7RLが設け
られている。このブレ−キ装置7FR〜7RLは、車輪
と一体回転するディスク8と、ホイ−ルシリンダを内蔵
したキャリパ9とを備えている。
【0017】11は、ブレ−キ液圧発生手段としてのマ
スタシリンダで、運転者によるブレ−キペダル12の踏
込み力が既知の倍力装置13を介して入力されて、この
踏込み力に応じたブレ−キ液圧が発生される。このマス
タシリンダ11は、2つの吐出口を有するタンデム型と
されている。マスタシリンダ11の一方の吐出口から伸
びるブレ−キ配管14が途中で2本に分岐されて、一方
の分岐管14FRが右前輪用のブレ−キ装置7FR(の
ホイ−ルシリンダ)に接続され、他方の分岐管14FL
が左前輪用のブレ−キ装置7FL(のホイ−ルシリンダ
)に接続されている。マスタシリンダ11の他方の吐出
口から伸びるブレ−キ配管15が途中で2本に分岐され
て、一方の分岐管15RRが右前輪用のブレ−キ装置7
RR(のホイ−ルシリンダ)に接続され、他方の分岐管
15RLが左後輪用のブレ−キ装置7RL(のホイ−ル
シリンダ)に接続されている。上記後輪用ブレ−キ配管
15には液圧制御弁(プロポ−ショニングバルブ)PV
が接続され、これにより前輪側ブレ−キ液圧よりも後輪
側ブレ−キ液圧が減圧されて、前輪1FR、1FLの方
が後輪1RR、1RLよりも先にロックするように設定
されている。
スタシリンダで、運転者によるブレ−キペダル12の踏
込み力が既知の倍力装置13を介して入力されて、この
踏込み力に応じたブレ−キ液圧が発生される。このマス
タシリンダ11は、2つの吐出口を有するタンデム型と
されている。マスタシリンダ11の一方の吐出口から伸
びるブレ−キ配管14が途中で2本に分岐されて、一方
の分岐管14FRが右前輪用のブレ−キ装置7FR(の
ホイ−ルシリンダ)に接続され、他方の分岐管14FL
が左前輪用のブレ−キ装置7FL(のホイ−ルシリンダ
)に接続されている。マスタシリンダ11の他方の吐出
口から伸びるブレ−キ配管15が途中で2本に分岐され
て、一方の分岐管15RRが右前輪用のブレ−キ装置7
RR(のホイ−ルシリンダ)に接続され、他方の分岐管
15RLが左後輪用のブレ−キ装置7RL(のホイ−ル
シリンダ)に接続されている。上記後輪用ブレ−キ配管
15には液圧制御弁(プロポ−ショニングバルブ)PV
が接続され、これにより前輪側ブレ−キ液圧よりも後輪
側ブレ−キ液圧が減圧されて、前輪1FR、1FLの方
が後輪1RR、1RLよりも先にロックするように設定
されている。
【0019】右前輪用の分岐配管14FRには液圧調整
機構21FRが、左前輪用の分岐配管14FLには液圧
調整機構21FLが、左右後輪共通用の配管15には液
圧調整機構21Rが接続されている。各液圧調整機構2
1FR、21FL、21Rは、それぞれ、第1開閉弁2
2と第2開閉弁23とを備えている。各開閉弁22、2
3はそれぞれ電磁式とされて、第1開閉弁22は配管1
4FR、14FLあるいは15を開閉し、第2開閉弁2
3は各配管とリザ−バタンクとの間を連通、遮断するも
のである。これにより、マスタシリンダ21にブレ−キ
液圧が発生されたブレ−キ時において、ブレ−キ装置7
FR〜7RLに供給されるブレ−キ液圧の増圧と保持と
減圧とが切換えられる。すなわち、第1開閉弁22を閉
じて第2開閉弁23を開くことにより減圧とされ、両開
閉弁22と23とを共に閉じることにより保持とされ、
第1開閉弁22を開いて第2開閉弁23を閉じることに
より増圧とされる。そして、実施例では、増圧初期には
急増圧とし、その後緩増圧とするようになっているが、
これは第1開閉弁22の開き速度(開度)を例えばデュ
−ティ制御することにより行なわれる。
機構21FRが、左前輪用の分岐配管14FLには液圧
調整機構21FLが、左右後輪共通用の配管15には液
圧調整機構21Rが接続されている。各液圧調整機構2
1FR、21FL、21Rは、それぞれ、第1開閉弁2
2と第2開閉弁23とを備えている。各開閉弁22、2
3はそれぞれ電磁式とされて、第1開閉弁22は配管1
4FR、14FLあるいは15を開閉し、第2開閉弁2
3は各配管とリザ−バタンクとの間を連通、遮断するも
のである。これにより、マスタシリンダ21にブレ−キ
液圧が発生されたブレ−キ時において、ブレ−キ装置7
FR〜7RLに供給されるブレ−キ液圧の増圧と保持と
減圧とが切換えられる。すなわち、第1開閉弁22を閉
じて第2開閉弁23を開くことにより減圧とされ、両開
閉弁22と23とを共に閉じることにより保持とされ、
第1開閉弁22を開いて第2開閉弁23を閉じることに
より増圧とされる。そして、実施例では、増圧初期には
急増圧とし、その後緩増圧とするようになっているが、
これは第1開閉弁22の開き速度(開度)を例えばデュ
−ティ制御することにより行なわれる。
【0021】図1中Uは、マイクロコンピュ−タを利用
して構成された制御ユニットで、この制御ユニットUに
は、各センサあるいはスイッチS1〜S5からの信号が
入力される。センサS1〜S4は、各車輪1FR〜1R
Lの回転速度を検出するものである。スイッチS5は、
ブレ−キペダル12が踏込み操作されたときにオンとな
るブレ−キスイッチである。また、制御ユニットUは、
前記液圧調整機構21FR、21FL、21Rを制御す
るが、いままでの説明から既に明らかなように、左右前
輪1FR、1FLについては個々個独立してABS制御
が行なわれ、左右後輪1RR、1RLについては統合し
てABS制御が行なわれる。なお、ABS制御は、ブレ
−キスイッチS5がONとなっていることを前提に行な
われる。
して構成された制御ユニットで、この制御ユニットUに
は、各センサあるいはスイッチS1〜S5からの信号が
入力される。センサS1〜S4は、各車輪1FR〜1R
Lの回転速度を検出するものである。スイッチS5は、
ブレ−キペダル12が踏込み操作されたときにオンとな
るブレ−キスイッチである。また、制御ユニットUは、
前記液圧調整機構21FR、21FL、21Rを制御す
るが、いままでの説明から既に明らかなように、左右前
輪1FR、1FLについては個々個独立してABS制御
が行なわれ、左右後輪1RR、1RLについては統合し
てABS制御が行なわれる。なお、ABS制御は、ブレ
−キスイッチS5がONとなっていることを前提に行な
われる。
【0023】図2の説明
制御ユニットUによるABS制御の内容を、図2を参照
しつつ説明する。このABS制御に際しては、フェ−ズ
0、フェ−ズ1、フェ−ズ2、フェ−ズ3、フェ−ズ5
が用いられるが、この意味するところは次の通りである
。 フェ−ズ0:非ABS制御中を意味する。 フェ−ズ1:増圧(制動力上昇)を意味する。 フェ−ズ2:非ABS制御後あるいは増圧後の保持(制
動力保持)を意味する。 フェ−ズ3:減圧(制動力低下)を意味する。 フェ−ズ5:減圧後の保持を意味する。 また、車輪のロック傾向を示すスリップ値は、例えば次
式により決定されるが、疑似車体速の推定については後
述する。 スリップ値=(車輪速/疑似車体速)×100%
しつつ説明する。このABS制御に際しては、フェ−ズ
0、フェ−ズ1、フェ−ズ2、フェ−ズ3、フェ−ズ5
が用いられるが、この意味するところは次の通りである
。 フェ−ズ0:非ABS制御中を意味する。 フェ−ズ1:増圧(制動力上昇)を意味する。 フェ−ズ2:非ABS制御後あるいは増圧後の保持(制
動力保持)を意味する。 フェ−ズ3:減圧(制動力低下)を意味する。 フェ−ズ5:減圧後の保持を意味する。 また、車輪のロック傾向を示すスリップ値は、例えば次
式により決定されるが、疑似車体速の推定については後
述する。 スリップ値=(車輪速/疑似車体速)×100%
【00
25】以上のことを前提として、t1時点となるまでは
ABS制御が行なわれいないときであり、ブレ−キ液圧
の上昇につれて車輪速が疑似車体速よりも徐々に低下さ
れていく。車輪速の低下により、t1時点すなわちA時
点では、車輪速の減速度がABS制御開始条件としての
所定値にまで低下する。A時点からABS制御が開始さ
れるが、先ずブレ−キ液圧を保持することから行なわれ
る。この保持中も車輪速が低下していき、B時点で示す
ようにスリップ値が所定のしきい値にまで低下すると、
減圧が行なわれる。この減圧により、車輪速の低下度合
が弱まっていき、C時点では減速度が0付近になる。減
速度が0付近になったC時点では、保持が行なわれ、こ
れにより車輪速が徐々に上昇して、D時点でスリップ値
が前記所定のしきい値にまで復帰する。このD時点から
は、増圧されるが、初期は急増圧とされ、その後緩増圧
とされる。増圧により、E時点において再び車輪速の減
速度が、ABS制御開始条件として設定した前記所定の
値にまで小さくなる。これにより、ブレ−キ液圧の保持
が行なわれた後、F時点でスリップ値が所定のしきい値
にまで低下すると、減圧が行なわれる。そして、前記C
時点に対応したG時点から、ブレ−キ液圧の保持が行な
われる。
25】以上のことを前提として、t1時点となるまでは
ABS制御が行なわれいないときであり、ブレ−キ液圧
の上昇につれて車輪速が疑似車体速よりも徐々に低下さ
れていく。車輪速の低下により、t1時点すなわちA時
点では、車輪速の減速度がABS制御開始条件としての
所定値にまで低下する。A時点からABS制御が開始さ
れるが、先ずブレ−キ液圧を保持することから行なわれ
る。この保持中も車輪速が低下していき、B時点で示す
ようにスリップ値が所定のしきい値にまで低下すると、
減圧が行なわれる。この減圧により、車輪速の低下度合
が弱まっていき、C時点では減速度が0付近になる。減
速度が0付近になったC時点では、保持が行なわれ、こ
れにより車輪速が徐々に上昇して、D時点でスリップ値
が前記所定のしきい値にまで復帰する。このD時点から
は、増圧されるが、初期は急増圧とされ、その後緩増圧
とされる。増圧により、E時点において再び車輪速の減
速度が、ABS制御開始条件として設定した前記所定の
値にまで小さくなる。これにより、ブレ−キ液圧の保持
が行なわれた後、F時点でスリップ値が所定のしきい値
にまで低下すると、減圧が行なわれる。そして、前記C
時点に対応したG時点から、ブレ−キ液圧の保持が行な
われる。
【0027】以上がABS制御の概略であり、減圧後の
保持となるフェ−ズ5の終了(増圧開始)から次のフェ
−ズ5の終了までの期間が制御1サイクルとなる。ただ
し、ABS制御開始時に限りこの1サイクルが、フェ−
ズ2の保持開始からフェ−ズ5の終了時点までとなる(
ABS制御がフェ−ズ2から開始されるため)。フェ−
ズが変更されるときのしきい値は、路面μ(摩擦係数)
に応じて変更され、この路面μに応じたしきい値の具体
的設定例を次表に示してある。
保持となるフェ−ズ5の終了(増圧開始)から次のフェ
−ズ5の終了までの期間が制御1サイクルとなる。ただ
し、ABS制御開始時に限りこの1サイクルが、フェ−
ズ2の保持開始からフェ−ズ5の終了時点までとなる(
ABS制御がフェ−ズ2から開始されるため)。フェ−
ズが変更されるときのしきい値は、路面μ(摩擦係数)
に応じて変更され、この路面μに応じたしきい値の具体
的設定例を次表に示してある。
【0029】
【表1】
【0031】図3の説明
図3は、本発明の制御例を示すフロ−チャ−トであり、
以下の説明でPはステップを示す。先ず、P100でセ
ンサ等S1〜S6からの信号が入力された後、P110
において路面μの推定が行なわれる。P120では疑似
車体速が推定され、P130では前述したABS制御用
のスリップ値が計算される。そして、P140において
、図2で説明したようなABS制御が行なわれる。なお
、P110、P120、P140の詳細は後述する。
以下の説明でPはステップを示す。先ず、P100でセ
ンサ等S1〜S6からの信号が入力された後、P110
において路面μの推定が行なわれる。P120では疑似
車体速が推定され、P130では前述したABS制御用
のスリップ値が計算される。そして、P140において
、図2で説明したようなABS制御が行なわれる。なお
、P110、P120、P140の詳細は後述する。
【0033】図4の説明
図4は、路面μの推定を行なうためのもので、図3のP
110の内容を示す。先ず、P1において、現在ABS
制御中であるか否かが判別される、このP1の判別でN
Oのときは、P9において、制動距離短縮化を勘案して
すなわちABS制御の開始を極力遅めるべく、路面μが
3(高μ)に設定される。P1の判別でYESのときは
、P2において、前輪のみがABS制御中であるか否か
が判別される、このP2の判別でNOのときは、ABS
制御中における路面μの推定を行なわないときなので、
そのまリまタ−ンされる。P2の判別でYESのときは
、P3において、後輪のブレ−キ液圧がそのときの大き
さのままに所定時間保持される。なお、この所定時間は
、後述する後輪の減速度に基づいて路面μを推定するの
に十分な範囲で極力短い時間として設定される。次いで
P4において、現在の後輪の回転速度を微分することに
よりその減速度がRGとして算出される。
110の内容を示す。先ず、P1において、現在ABS
制御中であるか否かが判別される、このP1の判別でN
Oのときは、P9において、制動距離短縮化を勘案して
すなわちABS制御の開始を極力遅めるべく、路面μが
3(高μ)に設定される。P1の判別でYESのときは
、P2において、前輪のみがABS制御中であるか否か
が判別される、このP2の判別でNOのときは、ABS
制御中における路面μの推定を行なわないときなので、
そのまリまタ−ンされる。P2の判別でYESのときは
、P3において、後輪のブレ−キ液圧がそのときの大き
さのままに所定時間保持される。なお、この所定時間は
、後述する後輪の減速度に基づいて路面μを推定するの
に十分な範囲で極力短い時間として設定される。次いで
P4において、現在の後輪の回転速度を微分することに
よりその減速度がRGとして算出される。
【0035】P4の後は、P5、P6の判別によって、
路面μが推定される。すなわち、上記減速度RGの大き
さを絶対値として示したときに、RGが0.5Gよりも
大きければ(減速度大)P7において路面μが1(低μ
)に設定され、減速度RGが中程度(0.2G〜0.5
G)であればP8において路面μが2(中μ)に設定さ
れ、減速度RGが0.2G以下であればP9において路
面μが3に設定される。なお、P2の判別でNOのとき
は、適宜の手法により別途路面μを推定するようにして
もよい。
路面μが推定される。すなわち、上記減速度RGの大き
さを絶対値として示したときに、RGが0.5Gよりも
大きければ(減速度大)P7において路面μが1(低μ
)に設定され、減速度RGが中程度(0.2G〜0.5
G)であればP8において路面μが2(中μ)に設定さ
れ、減速度RGが0.2G以下であればP9において路
面μが3に設定される。なお、P2の判別でNOのとき
は、適宜の手法により別途路面μを推定するようにして
もよい。
【0037】図5、図6の説明
図5は、疑似車体速の推定を行なうためのもので、図3
のP120の内容に相当する。図5のP21において、
各車輪1FR〜1RLのうち、最大の車輪速のものがW
Mとして設定される。この後、P22において、最大車
輪速WMを微分することによりその変化量、すなわち最
大車輪速についての加減速度WM・Gが算出される。P
23においては、路面μに応じた基準減速度−GOが決
定されるが、この基準減速度−GOは、ブレ−キ時に路
面μに応じて生じるであろうと予測される最大の車輪減
速度であり、その対応関係を図6に示してある。この場
合、路面μが小さいほど基準減速度−GOが小さく設定
される(GOの絶対値は路面μが小さいほど大きい)が
、実施例では路面μが3段階に決定される関係上、−G
Oも3段階に決定される。
のP120の内容に相当する。図5のP21において、
各車輪1FR〜1RLのうち、最大の車輪速のものがW
Mとして設定される。この後、P22において、最大車
輪速WMを微分することによりその変化量、すなわち最
大車輪速についての加減速度WM・Gが算出される。P
23においては、路面μに応じた基準減速度−GOが決
定されるが、この基準減速度−GOは、ブレ−キ時に路
面μに応じて生じるであろうと予測される最大の車輪減
速度であり、その対応関係を図6に示してある。この場
合、路面μが小さいほど基準減速度−GOが小さく設定
される(GOの絶対値は路面μが小さいほど大きい)が
、実施例では路面μが3段階に決定される関係上、−G
Oも3段階に決定される。
【0039】P24では、WM・Gが基準減速度−GO
よりも小さいか否かが判別される。このP24の判別で
YESのときは、P25において、疑似車体速VRが基
準減速度−GOに基づく値に設定される。すなわち、こ
のときは車輪速が急激に小さくなったときであるが、急
激な疑似車体速の低下を抑制すべく、前回決定されてい
る疑似車体速から基準減速度−GOに相当する分の速度
を差し引いた値が、今回の疑似車体速VRとして設定さ
れる。P24の判別でNOのときは、P26において、
前回の疑似車体速VRから最大車輪速WMを差し引いた
値が所定値以上であるか否かが判別される。このP26
の判別でYESのときも、車輪速がかなり急激に低下し
ているときなので、このときも疑似車体速の急激な低下
を抑制すべく前述のP25に移行する。P26の判別で
NOのときは、P27において、最大車輪速WMがその
まま疑似車体速として設定される。勿論、P25あるい
はP27で決定された疑似車体速が、P26での前回の
疑似車体速として用いられる。
よりも小さいか否かが判別される。このP24の判別で
YESのときは、P25において、疑似車体速VRが基
準減速度−GOに基づく値に設定される。すなわち、こ
のときは車輪速が急激に小さくなったときであるが、急
激な疑似車体速の低下を抑制すべく、前回決定されてい
る疑似車体速から基準減速度−GOに相当する分の速度
を差し引いた値が、今回の疑似車体速VRとして設定さ
れる。P24の判別でNOのときは、P26において、
前回の疑似車体速VRから最大車輪速WMを差し引いた
値が所定値以上であるか否かが判別される。このP26
の判別でYESのときも、車輪速がかなり急激に低下し
ているときなので、このときも疑似車体速の急激な低下
を抑制すべく前述のP25に移行する。P26の判別で
NOのときは、P27において、最大車輪速WMがその
まま疑似車体速として設定される。勿論、P25あるい
はP27で決定された疑似車体速が、P26での前回の
疑似車体速として用いられる。
【図1】本発明の一実施例を示す全体系統図。
【図2】ABS制御例を示すタイムチャ−ト。
【図3】本発明による制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図4】本発明による制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図5】本発明による制御例を示すフロ−チャ−ト。
【図6】路面μと基準減速度との関係を示すグラフ。
1FR〜1RL 車輪
7FR〜7RL ブレ−キ装置
11 マスタシリンダ
12 ブレ−キペダル
14、15 ブレ−キ配管
14FR、14FL 分岐配管
15RR、15RL 分岐配管
21FR、21FL、21R 液圧調整機構U 制
御ユニット S1〜S4 車輪速センサ PV 液圧制御弁
御ユニット S1〜S4 車輪速センサ PV 液圧制御弁
Claims (1)
- 【請求項1】ブレ−キ時に車輪がロックしないように制
動力制御を行なうと共に、制動力制御の内容を路面μに
応じて変更するようにした車両のアンチスキッドブレ−
キ装置において、前輪が後輪よりも先にロックするよう
に、前輪と後輪とに対する制動力配分が設定され、前輪
のみがロックして前輪に対してのみ制動力制御が行なわ
れているとき、後輪に対する制動力を所定時間保持する
制動力保持手段が設けられ、後輪の減速度を検出する減
速度検出手段が設けられ、前記制動力保持手段により後
輪の制動力保持が行なわれているとき、前記減速度検出
手段により検出される減速度に基づいて路面μを推定す
る路面μ推定手段が設けられている、ことを特徴とする
車両のアンチスキッドブレ−キ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41743190A JPH04230454A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 車両のアンチスキッドブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP41743190A JPH04230454A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 車両のアンチスキッドブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04230454A true JPH04230454A (ja) | 1992-08-19 |
Family
ID=18525535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP41743190A Pending JPH04230454A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 車両のアンチスキッドブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04230454A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006192979A (ja) * | 2005-01-11 | 2006-07-27 | Hitachi Ltd | アンチスキッド制御装置 |
JP2008192125A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-08-21 | Honda Motor Co Ltd | 車両の走行安全装置 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP41743190A patent/JPH04230454A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006192979A (ja) * | 2005-01-11 | 2006-07-27 | Hitachi Ltd | アンチスキッド制御装置 |
JP2008192125A (ja) * | 2007-01-12 | 2008-08-21 | Honda Motor Co Ltd | 車両の走行安全装置 |
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