JPH04230376A - 二置換ポリメチレンイミンおよびそれらを含有する製薬組成物 - Google Patents

二置換ポリメチレンイミンおよびそれらを含有する製薬組成物

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JPH04230376A
JPH04230376A JP3171170A JP17117091A JPH04230376A JP H04230376 A JPH04230376 A JP H04230376A JP 3171170 A JP3171170 A JP 3171170A JP 17117091 A JP17117091 A JP 17117091A JP H04230376 A JPH04230376 A JP H04230376A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二置換ポリメチレンイ
ミンおよびそれらを含有する製薬組成物に関する。
【0002】本発明は、特に一般式I
【化3】 〔式中、a)  XはCH基または窒素原子であり、b
)  Aは式
【化4】 (式中、Bはヘテロ原子である酸素または硫黄であるか
または基NR′(但し、R′は水素原子またはそれぞれ
5個までの炭素原子を有するアルキルまたはアルケニル
基であり、qは1〜3の整数である)を有するポリメチ
レンイミン基であり、 c)  R1 、R2 、R3 およびR4 は同じで
あるか異なるものであり、それぞれ水素原子、1〜6個
の炭素原子を有する直鎖または分枝状アルキル基であり
、任意にハロゲン原子、1個以上のヒドロキシ基または
アミノ化基−N(R5 R6 )(但し、R5 および
R6 は同じであるかまたは異なるものであり、それぞ
れ水素原子または1〜6個の炭素原子を有する直鎖また
は分枝状アルキル基であるか、またはR5 およびR6
 は、それらが結合している窒素原子と共に4〜6個の
炭素原子および任意に追加のヘテロ原子である酸素また
は硫黄を有する複素環を形成する)によって置換されて
いるもの、それぞれ2〜6個の炭素原子を有するアルケ
ニルまたはアルキニル基、または3〜6個の炭素原子を
有するシクロアルキル基であるか、或いはR1 、R2
 および/またはR3 、R4 の対のそれぞれが、そ
れらが結合している窒素原子と共に4〜6個の炭素原子
および任意に追加のヘテロ原子である酸素または硫黄を
有する複素環を形成し、d)  Zは1〜5個の炭素原
子を有する直鎖または分枝状炭化水素基であり、 e)  Rは水素原子、1〜5個の炭素原子を有する直
鎖または分枝状アルキル基、2〜5個の炭素原子を有す
る直鎖または分枝状アルケニル基、または(Y)m ま
たは( Y′)n によって任意に置換されたフェニル
基であり、 f)  YおよびY′は、同じであるかまたは異なるも
のであり、それぞれ水素またはハロゲン原子、トリフル
オロメチル基、または1〜5個の炭素原子を有するアル
キルまたはアルコキシ基であり、 g)  mおよびnは、同じであるかまたは異なるもの
であり、それぞれ1または2の整数を表わす〕を有する
ポリメチレンイミンに関する。
【0003】
【従来の技術】従来の技術は、具体的には、式
【化5】 (式中、A′は任意に1個以上のOH基によって置換さ
れたC3 〜C5 アルケニル基であり、X′はCHま
たはNであり、n′は0、1または2を表わし、Y″は
OまたはN−R′1 (但し、R′1 は水素、(C1
 〜C5 )−アルキルまたは−ヒドロキシアルキル、
(C2 〜C5 )アルケニル、または(C3〜C7 
)−シクロアルキルまたは−シクロアルケニルであり、
R′は水素、(C1 〜C5 )アルキル、(C5 〜
C7 )シクロアルキルまたは任意に置換したフェニル
であり、Bは具体的には(C1 〜C5 )アルキル、
(C2 〜C5 )アルケニル、フェニル、ナフチル、
ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾジオキソリル
、ベンゾジオキサニル、ベンゾジオキシニル、Δ3 −
クロメニル、チオクロメニルまたはクロマニルである)
を有するポリメチレンイミンであって、このポリメチレ
ンイミンが酸素の吸収を促進し、それにより大脳の消耗
症の治療に用いることができるものに関するフランス国
特許第2524467号公報によって示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の式Iの化合物
では著しい構造上の改質がなされており、この化合物は
例26に記載されている薬理学的研究によって示される
ように、当業界に知られている同様な化合物の薬理学的
および治療作用とは全く異なる特に重要な薬理学的およ
び治療作用を有する。
【0005】本発明は、一般式Iの化合物の製造法であ
って、一般式II
【化6】 (式中、X,A,R1 ,R2 ,R3 およびR4 
は、前記に定義された通りである)を有するポリメチレ
ンイミンを、一般式III
【化7】 (式中、Z,R,Y,Y′、mおよびnは、前記に定義
された通りであり、Tはハロゲン原子、例えば塩素また
は臭素原子であるかまたはトシルオキシ基である)を有
する化合物と縮合させるか、または一般式IV
【化8】 (式中、X,R1 ,R2 ,R3 およびR4は、前
記に定義された通りである)を有するハロゲン化化合物
を、一般式V
【化9】 (式中、A,Z,R,Y,Y′、mおよびnは、前記に
定義された通りである)を有するポリメチレンイミンと
縮合させることを特徴とする方法にも関する。
【0006】化合物IIとIIIの縮合は、好ましくは
4または5個の炭素原子を有するアルコール、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセタミド、アセトニトリルお
よびテトラヒドロフランから選択される溶媒中で行われ
る。
【0007】縮合は、反応の経過中に形成される酸の受
容体の存在において80〜120℃の温度で行うのが有
利である。この受容体は、炭酸カリウムのようなアルカ
リ金属炭酸塩、トリエチルアミンおよび縮合に用いられ
る化合物IIの過剰量から選択することができる。
【0008】一方、Bが酸素または硫黄原子(したがっ
て、BH=OHまたはSH)であるときには、水素化ナ
トリウムを用いて化合物IIに予めナトリウムを導入し
ておくのが有利である。
【0009】化合物IVとVの縮合は、ブタノール、ま
たはペンタノールのような4または5個の炭素原子を有
するアルコール、およびジメチルホルムアミドまたはジ
メチルアセタミドのような脂肪族アミドから選択される
溶媒中で特に有利に行われる。反応は、反応の経過中に
形成される水素酸の受容体の存在下にて120〜150
℃の温度で行うのが好ましい。この受容体は炭酸カリウ
ムのようなアルカリ金属炭酸塩、トリエチルアミン、お
よび縮合に用いられる化合物Vの過剰量から選択するこ
とができる。Bが酸素または硫黄原子(したがって、B
H=OHまたはSH)であるときには、水素化ナトリウ
ムを用いてナトリウムを化合物Vに導入するのが有利で
ある。
【0010】本発明は、化合物I(但し、Bは基NR′
である)、すなわち更に詳細には、一般式I′
【化10
】 〔式中、X,Z,R,R1 ,R2 ,R3 ,R4 
,Y,Y′、mおよびnは、前記に定義された通りであ
り、A′は式
【化11】 (式中、qおよびR′は前記に定義の通りである)を有
するポリメチレンイミン基である〕を有する化合物の製
造法であって、一般式VI
【化12】 (式中、X,R1 ,R2 ,R3 ,R4 およびq
は前記に定義した通りである)を有するケトンと、一般
式VII
【化13】 (式中、R′,Z,R,Y,Y′、mおよびnは前記に
定義した通りである)を有するアミンとの混合物をナト
リウムシアノボロハイドライドで処理することを特徴と
する方法にも関する。
【0011】反応を、低分子量アルコール、例えばメタ
ノールまたはエタノール、またはテトラヒドロフランの
ような好適な溶媒中で20〜25℃の温度および約6の
pHで行うのが特に有利である。
【0012】前記の方法に用いられる出発材料は、既知
化合物または下記の例に示されるような同様な化合物を
製造するのに記載された方法にしたがって既知物質から
製造される化合物である。
【0013】一般式Iの化合物は、酸で付加塩に転換す
ることができ、これらの塩はそのまま本発明の一部を形
成する。このような塩の形成に用いることができる酸と
しては、例えば鉱酸の系列では、塩酸、臭化水素酸、硫
酸、硝酸およびリン酸を、有機酸の系列では、酢酸、プ
ロピオン酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、シュウ酸
、安息香酸、メタンスルホン酸およびイセチオン酸が挙
げられる。
【0014】更に、Zが分枝した鎖でありおよび/また
はYおよびY′が互いに異なり且つ水素原子を表わさな
いときには、化合物(I)はジアステレオマーまたは鏡
像異性体の形態をとり、これがそのまま本発明の一部を
形成することがある。
【0015】新規化合物(I)は、物理的方法、例えば
塩基の結晶化、クロマトグラフィ(特に35〜70μの
シリカ上で、窒素0.5〜1気圧の圧の下で、CH2 
Cl2 /メタノールまたは酢酸エチルを溶出系として
用いるフラッシュクロマトグラフィ)により、または化
学的方法、例えば酸と付加塩の形成およびこの塩のアル
カリ剤を用いる分解によって精製することができる。
【0016】一般式Iの化合物および生理学的に許容で
きるその付加塩は重要な薬理学的および治療特性を有し
、腫瘍細胞の抗癌剤に対する耐性を抑制するのに用いる
ことができる。
【0017】本発明は、活性成分として一般式Iの化合
物または生理的に許容できるその塩を適当な製薬賦形剤
と組み合わせてまたは混合して含有する製薬組成物にも
関する。
【0018】このようにして得られる製薬組成物は、通
常は投与形態をしている。これらは、例えば錠剤、糖衣
錠、軟質ゼラチンカプセル、座薬または注射若しくは飲
用溶液の形態を取ることができ、経口、直腸または非経
口投与することができる。
【0019】投与量は、患者の年齢および体重、投与経
路、病気の性状および併用した治療によって著しく変動
することができ、投与当たり0.1〜7gの範囲である
【0020】
【実施例】下記の例によって本発明を説明する。融点は
毛細管(cap.)またはコフラーホットプレート(K
)を用いて測定する。
【0021】例1 1−〔4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s−トリア
ジニル〕−4−〔2,2−ビス(p−フルオロフェニル
)エチルアミノ〕ピペリジン
【化14】
【0022】A)  第一の方法 2,2−ビス(p−フルオロフェニル)エチルアミン(
沸点 7mm=158〜160℃)17gおよび1−〔
4,6−ビス(アリルアミノ)−2−トリアジニル〕−
4−ピペリドン塩酸塩、融点(cap.)219〜22
2℃、23.7gを連続して15〜20℃の温度で、ナ
トリウムシアノボロハイドライド4.6gを3オングス
トロームのモレキュラーシーブ20gを含有するメタノ
ール150mlに溶解したものに加える。pHをメタノ
ール性塩酸を加えることによって6に調整し、混合物を
24時間室温で攪拌する。攪拌を終了したならば、不溶
性物質を濾去し、濾液を減圧下にて留去する。残渣をエ
ーテルに吸収し、水で洗浄した後、10%NaHCO3
 溶液で洗浄する。MgSO4 上で乾燥し、留去した
後、残渣をSiO2 上でCH3 COOC2 H5 
を溶離剤として用いてクロマトグラフィ処理を行う。溶
出液を蒸発させた後、結晶性残渣を90%エタノールか
ら再結晶する。 融点(cap.)が66〜68℃の一水和物5.3gが
得られる。出発材料として用いた1−〔4,6−ビス(
アリルアミノ)−2−トリアジニル〕−4−ピペリドン
塩酸塩は、4,6−ジアリルアミノ−2−クロロトリア
ジンを4,4−ジエトキシピペリジンと縮合した後、生
成するジエトキシル化化合物を希塩酸を用いて加水分解
して、対応するピペリドンを得ることによって製造した
【0023】B)  第二の方法 4,6−ビス(アリルアミノ)−2−(4−アミノピペ
リジノ)−1,3,5−トリアジン、融点(cap.)
120℃  2.9gと2,2−ビス(p−フルオロフ
ェニル)−1−ブロモエタン3gをジメチルホルムアミ
ド50mlに溶解したものを、トリエチルアミノ1.2
gの存在下にて120℃で8時間加熱する。反応が完結
したならば、溶媒を減圧下にて留去し、残渣をエーテル
に吸収させた後、水で洗浄する。エーテルを留去した後
、油状残渣をSiO2 上で溶離剤としてCH3 CO
OC2 H5 を用いてクロマトグラフィ処理を行う。 溶出液を蒸発させると結晶性残渣が生じ、これを90%
エタノールから再結晶する。融点(cap.)が66〜
68℃の一水和物結晶1.9gが得られる。出発材料と
して用いた4,6−ビス(アリルアミノ)−2−(4−
アミノピペリジノ)−1,3,5−トリアジンは、4−
アセタミドピペリジンを4,6−ビス(アリルアミノ)
−2−クロロトリアジンとジメチルホルムアミド中で縮
合させた後、生成する化合物を水酸化ナトリウムのエタ
ノール溶液で加水分解することによって製造した。
【0024】例2 1−〔4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s−トリア
ジニル〕−4−(3,3−ジフェニルプロピルチオ)ピ
ペリジン
【化15】 4,6−ビス(アリルアミノ)−2−クロロトリアジン
3.6gと4−(3,3−ジフェニルプロピルチオ)ピ
ペリジン5gをブタノール100mlに溶解したものを
、K2 CO3 4.4gの存在下にて10時間加熱還
流させる。反応が完結したならば、塩を濾去し、溶媒を
減圧留去する。残渣をエーテルに吸収させる。油状生成
物9gが得られ、このエタノール中で調製したフマレー
トから融点(K)が168℃の結晶7.8gを生成する
。出発材料として用いたピペリジンであって、そのフマ
レートの融点(K)が160℃であるものは、対応する
N−エトキシカルボニル化合物を(CH3 )3SiC
lで加水分解することによって調製した。
【0025】例3 4−〔4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s−トリア
ジニル〕アミノ−1−(2,2−ジフェニルエチル)ピ
ペリジン
【化16】 4,6−ジアリルアミノ−2−クロロ−1,3,5−ト
リアジン2.3gと4−アミノ−1−(2,2−ジフェ
ニルエチル)ピペリジン2.8gの溶液を、トリエチル
アミン1.4mlの存在下にてブタノール50ml中で
10時間加熱還流させる。反応が完結したならば、ブタ
ノールを減圧留去し、残渣をエーテルに吸収させる。エ
ーテル性溶液を水で洗浄した後、エーテルを留去する。 油状残渣を、SiO2 上で溶離剤としてCH3 CO
OC2 H5 を用いてクロマトグラフィによって精製
する。溶出液を蒸発させると、樹脂状の生成物2.6g
を生成する。 出発材料として用いた4−アミノ−1−(2,2−ジフ
ェニルエチル)ピペリジン、融点(cap.)41〜4
5℃は、ジフェニルアセトアルデヒドと4−アセタミド
ピペリジンの混合物をメタノール中でNaBH3 CN
を用いて還元的アルキル化を行った後、生成する1−ジ
フェニルエチル−4−アセタミドピペリジンを4N  
HClで加水分解することによって調製した。
【0026】例4 1−〔4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s−トリア
ジニル〕−4−〔N−(2,2−ジフェニルエチル)−
N−メチルアミノ〕ピペリジン
【化17】 4,6−ジアリルアミノ−2−クロロ−1,3,5−ト
リアジン、融点(cap.)206〜208℃  2.
3gと4−〔N−(2,3−ジフェニルエチル)−N−
メチルアミノ〕ピペリジン3gをジメチルホルムアミド
50mlに溶解したものを、K2 CO3 1.4gの
存在下にて130℃で8時間加熱する。反応が完結した
ならば、塩を濾去して、溶媒を減圧下にて留去する。残
渣をSiO2 上でCH2 Cl2 /CH3 OH(
95:5)を溶離剤として用いてクロマトグラフィを行
う。油状生成物3.2gが得られ、そのジフマレートの
融点(cap.)は172〜176℃である。出発材料
として用いたピペリジン(油状物質)は、1−アセチル
−4−ピペリジンとN−(2,2−ジフェニルエチル)
−N−メチルアミン〔シュウ酸塩の融点(cap.)=
215℃〕をメタノール中でNaBH3 CNを用いて
還元的アルキル化を行った後、NaOH/C2 H5 
OHを用いるアルカリ性加水分解によって調製した。1
−〔4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s−トリアジ
ニル〕−4−〔N−(ジフェニルエチル)−N−メチル
アミノ〕ピペリジンも、同様にして例1の方法Bに記載
の方法によって調製した。
【0027】例5〜28 下記の化合物は、例1〜4に記載の調製法の1種類以上
を用いて調製した。 5)  1−〔4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s
−トリアジニル〕−4−(2,2−ジフェニルエチルア
ミノ)ピペリジン、融点(cap.):69〜72℃、
6)  1−〔4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s
−トリアジニル〕−4−(3,3−ジフェニルプロピル
アミノ)ピペリジン、融点(cap.):88〜92℃
、7)  1−(4−プロピルアミノ−6−アリルアミ
ノ−2−s−トリアジニル)−4−(2,2−ジフェニ
ルエチルアミノ)ピペリジン、融点(cap.):56
〜58℃、 8)  1−(4−プロピルアミノ−6−アリルアミノ
−2−s−トリアジニル)−4−(3,3−ジフェニル
プロピルアミノ)ピペリジン、融点(cap.):78
〜83℃、 9)  1−(ビス−2,4−アリルアミノ−6−ピリ
ミジニル)−4−(3,3−ジフェニルプロピルアミノ
)ピペリジン、フマレートの融点(cap.):209
〜211℃、 10) 1−(4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s
−トリアジニル〕−4−〔2−(3,5−ジメトキシフ
ェニル)−2−(2−メチルフェニル)エチルアミノ〕
ピペリジン、ジフマレートの融点(cap.)178〜
184℃、 11) 4−(4−アリルアミノ−6−プロピルアミノ
−2−s−トリアジニルアミノ)−1−(2,2−ジフ
ェニルエチル)ピペリジン、 12) 1−〔4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s
−トリアジニル〕−4−〔3,3−ビス(3,4−ジメ
トキシフェニル)プロピルアミノ〕ピペリジン、フマレ
ートの融点:180〜182℃、 13) 1−〔4,6−ビス(ジアリルアミノ)−2−
s−トリアジニル〕−4−(2,2−ジフェニルエチル
アミノ)ピペリジン、フマレートの融点(cap.):
206〜210℃、 14) 4−〔4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s
−トリアジニルチオ〕−1−(2,2−ジフェニルエチ
ル)ピペリジン、 15) 4−〔4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s
−トリアジニルオキシ〕−1−(2,2−ジフェニルエ
チル)ピペリジン、 16) 1−〔4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s
−トリアジニル〕−4−(3,3−ジフェニルプロポキ
シ)ピペリジン、 17) 1−(4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s
−トリアジニル〕−4−(2,2,2−トリフェニルエ
チルアミノ)ピペリジン、 18) 1−(4−アリルアミノ−6−アミノ−2−s
−トリアジニル)−4−(2,2−ジフェニルエチルア
ミノ)ピペリジン、 19) 1−〔4,6−ビス(3,3−ジメチルアリル
アミノ)−2−s−トリアジニル〕−4−(2,2−ジ
フェニルエチルアミノ)ピペリジン、 20) 1−〔4,6−ビス(3−メチルアリルアミノ
)−2−s−トリアジニル〕−4−(2,2−ジフェニ
ルエチルアミノ)ピペリジン、 21) 1−〔4,6−ビス(2,2−ヒドロキシエチ
ルアミノ)−2−s−トリアジニル〕−4−(2,2−
ジフェニルエチルアミノ)ピペリジン、 22) 1−〔4,6−ビス(3−クロロアリルアミノ
)−2−s−トリアジニル〕−4−(2,2−ジフェニ
ルエチルアミノ)ピペリジン、 23) 1−〔4,6−ビス(シクロプロピルアミノ)
−2−s−トリアジニル〕−4−(2,2−ジフェニル
エチルアミノ)ピペリジン、 24) 1−〔4,6−ビス(2,2−ジメチルアミノ
エチルアミノ)−2−s−トリアジニル〕−4−(2,
2−ジフェニルエチルアミノ)ピペリジン、25) 1
−〔4,6−ビス(N−アリル−N−メチルアミノ)−
2−s−トリアジニル〕−4−(2,2−ジフェニルエ
チルアミノ)ピペリジン、 26) 1−〔4,6−ビス(ジアリルアミノ)−2−
s−トリアジニル〕−4−(2,2−ジフェニルエチル
アミノ)ピペリジン、フマレートの融点(cap.):
206〜210℃、 27) 1−〔4,6−ビス(アリルアミノ)−2−s
−トリアジニル〕−4−(2,2,2−トリフェニルエ
チルアミノ)ピペリジン、融点(cap.):135〜
136℃、 28) 1−〔4,6−ビス(ジアリルアミノ)−2−
s−トリアジニル〕−4−〔2,2−ビス(2,6−ジ
メチルフェニルエチルアミノ〕ピペリジン、フマレート
の融点(cap.):205〜207℃、
【0028】例29 薬理学的研究 抗癌剤に対する耐性は、抗腫瘍剤の効果に対する主要な
障害である。腫瘍細胞が試験管内または生体内で抗癌剤
に暴露されると、それらの細胞はこれらの化合物に対し
て様々な程度に耐性を得る。細胞が抗癌剤に対する耐性
を得る機構は、数多く報告されている。様々な種類の耐
性の内で、「多薬耐性(Multidrug  Res
istance;MDR)」は特に興味深いものである
。 耐性の現象は誘導性膜タンパク質gP170の作用の結
果としてのものであり、その役割は細胞毒性剤の流出を
増加させることによって、その細胞内濃度を減少させ、
これらの細胞の薬剤に対する感受性を喪失させることで
ある。他の病理学に用いられる薬剤は、この耐性を部分
的または完全に逆転することが知られている(Int.
J.Cancer  Res.(1988)+9,28
5−296;I.N.C.I.(1989),81,9
07−910;Trends  Pharmacol.
Sci.(1989)9,54−58;Annu.Re
v.Biochem.(1988),58,137−1
71)。調節剤を細胞毒性剤と同時に加えると、これは
MDR型耐性を減少させるかまたは完全に抑制する。ア
ミオダロン(amiodarone)、ベラパミール(
verapamil)またはサイクロスポリン(cyc
losporine)のような他の疾病の治療に用いら
れるある種の薬剤がこの耐性を克服するために臨床的に
用いられてきたが、癌を治療するときには好ましくない
ことがあるそれらの固有の薬理学的特性(降圧剤または
免疫抑制剤)とそれらの毒性のために、それらの使用は
かなり限定されている。更に、熱帯性マラリア原虫によ
って発現されるクロロキンに対する耐性の機構も同様で
ある。ベラパミールは耐性種の感受性を回復させ、これ
は寄生虫学に用いられる腫瘍細胞のMDRフェノタイプ
を逆転させる化合物としての可能性を示している(Sc
ience(1987),238,1283−1285
;Science(1987),235,899−90
1)。下記の試験は、本発明の化合物が各種の医薬品に
対する獲得耐性を逆転することを示している。
【0029】A)  試験管内でのP388/ADR−
10系に対するアドリアマイシンの細胞毒性の増加の評
価この研究では、アドリアマイシンの細胞毒性を反転化
合物の不存在下および存在下において測定した。この検
定では、アドリアマイシンによって耐性を誘発したネズ
ミ白血病P388/ADR−10を用いた。その耐性の
ファクターは、感受性系に対して260である(平均耐
性)。細胞を、10%牛胎児血清、2nMグルタミン、
50IU/mlペニシリン、50μg/mlストレプト
マイシン、10mMヘペスおよび20nMβ−メルカプ
トエタノールを含有する完全培地(RPMI1640)
で培養する。細胞をマイクロプレートに蒔き、9水準の
異なる濃度のアドリアマイシンに暴露する。MDRを逆
転する可能性に就いて試験した化合物を、同時に細胞毒
性剤として加える。次いで、細胞を48時間インキュベ
ーションする。次に生育可能な細胞の数を比色分析、マ
イクロカルチャー・テトラゾリウム・アッセイ(Mic
roculture  Tetrazolium  A
ssay)によって定量する(Cancer  Res
.(1987),47,936−942)。結果は、I
C50、すなわちコントロール細胞の増殖を50%まで
抑制する細胞毒性剤の濃度として表わす。結果を、反転
因子(RF)RF=(IC50細胞毒性剤のみ)/(反
転化合物の存在下でのIC50細胞毒性剤)として表わ
す。表1に、式Iの様々な化合物および対照化合物で得
た反転因子の値を挙げ、式Iの化合物の極めて重要な活
性を示す。 (対照化合物の一つである)レセルピンに関しては、こ
の化合物は試験管内では極めて良好な活性を有するが、
毒性が高いため生体内では用いることができない。
【表1】
【0030】B)  チャイニーズハムスター肺病系D
C−3F/ADに対するアクチノマイシンDの細胞毒性
の増加の評価 この研究に用いるプロトコールは、培地がβ−メルカプ
トエタノールを含まず、細胞を48時間の代わりに4日
間インキュベーションしたことを除いて例1に記載した
検定に用いたのと同じである。用いた細胞毒性剤は、ア
クチノマイシンDであった。DC−3F/AD系は極め
て耐性の高い系である。その耐性因子は10,000を
上回る。この研究の結果を表2に示す。表2の結果は、
式1の化合物が細胞毒性剤に対する耐性を著しく減少ま
たは抑制することを示している。
【表2】
【0031】C)  流動血球計数法 ある種の抗癌化合物、例えばアドリアマイシン(ADR
)は、既知の波長の光源による励起の後に蛍光性である
という特性を示す。この蛍光を測定することによって、
ADRの細胞内濃度を相対的に測定することが可能であ
る。流動血球計数法(FCM)はこの種の測定を行い、
ある種の活性化合物がアドリアマイシンの細胞内濃度を
増加させる場合には、速やかに定量するのに好ましい方
法である。1ml当たりの細胞(500×103 )を
固定濃度(50μM)のアドリアマイシンおよび2.5
、10および20μMの濃度で試験化合物に同時に暴露
した。5時間インキュベーションした後、アドリアマイ
シンの細胞内吸収をFCMによって評価した。分析は、
600mWの出力に対して488nmで最適化された2
025アルゴンレーザー(スペクトラ−フィジクス−フ
ランス(Spectra−Physics−Franc
e)R )を備えた流動血球計測装置ATC3000(
ブルーカー(Bruker)、フランス)で行った。試
料のそれぞれの分析は1000個/秒の速度で全部で1
0,000個の細胞について行った。結果は、細胞内A
DR蛍光の線形ヒストグラムの形態で表わした。結果の
表現:ヒストグラムのそれぞれについて、装置情報系に
よってチャンネル平均蛍光を測定した。総ての実験につ
いて、負のコントロール(ADRのない細胞)は、自動
蛍光閾値を固定した。正のコントロール(ADRを有す
る細胞)は、平均値=MN1を決定した。「試験」管(
ADRを有する細胞および化合物を有する細胞)を用い
て、化合物のそれぞれについておよびそれぞれの濃度で
平均値=MN2を決定した。結果を正のコントロール(
MN1)で得た平均蛍光に対して「試験」管(MN2)
のそれぞれについて得た平均蛍光からの変動の形で表現
する:VAR−MEAN=MN2−MN1。したがって
、表現されるパラメータは試験化合物の存在下における
アドリアマイシンの蛍光の増加である。表3は、DC−
3F/AD系についての各種の化合物で得られたADR
の蛍光の増加を示し、表4はP388/ADR10系に
ついての蛍光の増加を示す。
【表3】
【表4】
【0032】D)  医薬品に対する獲得耐性の生体内
での反転 例1の化合物を、MDRフェノタイプを示す腫瘍、ネズ
ミ白血病P388/ADRについて試験した。例1の化
合物およびアドリアマイシンの投与量の数種類の比率を
用いた。白血病P388/ADR(ADR耐性)は、ナ
ショナル・キャンサー・インスティテュート(Nati
onal  Cancer  Institute)(
米国)から入手した。106 個の細胞を0日目に雌性
B6 D2 F1 マウスに腹腔内径路によって移植し
、指示される投与図に準じて翌日に処理を開始する。例
1の化合物はヒドロキシプロピルセルロース中で調製し
、次いで懸濁液をウルトラ・タラックス(Ultra 
 Turrax)を用いてホモジナイズする。例1の化
合物を、細胞毒性剤投与の30〜60分前に腹腔内投与
する(両ケースとも0.2ml)。測定されるパラメー
ターは生存時間であり、     T/C   =(処理動物のメジアン生存時間/コントロール動
物のメジアン生存時間)×    100 を計算することができる。体重の変動を計算し、これは
処理の毒性についての情報を提供する。コントロール群
は15〜27匹の動物からなり、処理群は5〜10匹の
動物から成る。6回の独立の実験を行った。検定はスキ
ームD1 〜4 に準じて4日間に亘って行い、D0 
では腫瘍細胞を移植し、反転剤と細胞毒性剤はD1 、
D2 、D3 およびD4 に投与した。得られる結果
は、全体の結果(T/C平均およびメジアン)の形で表
5に示す。P388系は耐性が高く、ADRのみでは抗
腫瘍作用を全く示さない(T/C<120%)。50〜
200mg/kgで試験した例1の化合物は、抗腫瘍作
用を全く示さず、200mg/kgでも中程度の毒性で
ある。適度な作用は50〜100mg/kgの例1の化
合物(120%<T/C<135%)で得られ、良好な
作用は200mg/kgの例1の化合物と2mg/kg
のADRとで得られた(T/C=148.9%)。この
場合、例1の化合物の結果としての作用の増加は30.
6%である。更に、表5には、この作用が再現性があり
、考慮される独立の実験の数が4または6であるときに
はT/C平均はT/Cメジアンに極めて近いことを示し
ている。
【表5】 結果は、処理動物のメジアン生存時間/コントロール動
物のメジアン生存時間の比率であるT/C(%)として
表わされる。 * T/C≦85%毒性          T/C≧
120%:中位の作用 T/C≧135%:良好な作用(化合物の選択の基準)
T/C≧175%:有為な作用 n1 =独立の実験の数:T/C平均およびメジアンを
計算するために考慮される値の数。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式I 【化1】 〔式中、 a)  XはCH基または窒素原子であり、b)  A
    は式 【化2】 (式中、Bはヘテロ原子である酸素または硫黄であるか
    または基NR′(但し、R′は水素原子またはそれぞれ
    5個までの炭素原子を有するアルキルまたはアルケニル
    基であり、qは1〜3の整数である。)を有するポリメ
    チレンイミン基であり、 c)  R1 、R2 、R3 およびR4 は同じで
    あるか異なるものであり、それぞれ水素原子、1〜6個
    の炭素原子を有する直鎖または分枝状アルキル基であり
    、任意にハロゲン原子、1個以上のヒドロキシ基または
    アミノ化基−N(R5 R6 )(但し、R5 および
    R6 は同じであるかまたは異なるものであり、それぞ
    れ水素原子または1〜6個の炭素原子を有する直鎖また
    は分枝状アルキル基であるか、またはR5 およびR6
     は、それらが結合している窒素原子と共に4〜6個の
    炭素原子および任意の追加のヘテロ原子である酸素また
    は硫黄を有する複素環を形成する)によって置換されて
    いるもの、それぞれ2〜6個の炭素原子を有するアルケ
    ニルまたはアルキニル基、または3〜6個の炭素原子を
    有するシクロアルキル基であるか、或いはR1 、R2
     および/またはR3 、R4 の対のそれぞれが、そ
    れらが結合している窒素原子と共に4〜6個の炭素原子
    および任意に追加のヘテロ原子である酸素または硫黄を
    有する複素環を形成し、d)  Zは1〜5個の炭素原
    子を有する直鎖または分枝状炭化水素基であり、 e)  Rは水素原子、1〜5個の炭素原子を有する直
    鎖または分枝状アルキル基、2〜5個の炭素原子を有す
    る直鎖または分枝状アルケニル基、または(Y)m ま
    たは( Y′)n によって任意に置換されたフェニル
    基であり、 f)  YおよびY′は、同じであるかまたは異なるも
    のであり、それぞれ水素またはハロゲン原子、トリフル
    オロメチル基、または1〜5個の炭素原子を有するアル
    キルまたはアルコキシ基であり、 g)  mおよびnは、同じであるかまたは異なるもの
    であり、それぞれ1または2の整数を表わす〕を有する
    ポリメチレンイミン、および対応するジアステレオマー
    および鏡像異性体。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載の化合物の酸付加塩。
  3. 【請求項3】  生理学的に許容可能な請求項2に記載
    の塩。
  4. 【請求項4】  1−〔4,6−ビス(アリルアミノ)
    −2−s−トリアジニル〕−4−〔2,2−ビス−(p
    −フルオロフェニル)エチルアミノ〕ピペリジン。
  5. 【請求項5】  1−〔4,6−ビス(アリルアミノ)
    −2−s−トリアジニル〕−4−〔2−(3,5−ジメ
    トキシフェニル)−2−(2−メチルフェニル)エチル
    アミノ)ピペリジン。
  6. 【請求項6】  活性成分として請求項1および3〜5
    のいずれか1項に記載の化合物を適当な製薬賦形剤と共
    に含む製薬組成物であって、特に腫瘍細胞の抗癌剤に対
    する耐性を抑制し且つ寄生生物の抗寄生生物剤に対する
    耐性を抑制するのに好適な形態を有する製薬組成物。
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