JPH04230346A - β−フルオロ−t−アルキルアミン塩酸塩およびβ−フルオロ−t−アルキルアミドの製造法 - Google Patents

β−フルオロ−t−アルキルアミン塩酸塩およびβ−フルオロ−t−アルキルアミドの製造法

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JPH04230346A
JPH04230346A JP18587391A JP18587391A JPH04230346A JP H04230346 A JPH04230346 A JP H04230346A JP 18587391 A JP18587391 A JP 18587391A JP 18587391 A JP18587391 A JP 18587391A JP H04230346 A JPH04230346 A JP H04230346A
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fluoro
alkyl
halogenoalkyl
iii
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Stephan Boehm
シユテフアン・ベーム
Albrecht Marhold
アルブレヒト・マルホルト
Gunther Beck
グンター・ベツク
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C211/00Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C211/01Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton having amino groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C211/02Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton having amino groups bound to acyclic carbon atoms of an acyclic saturated carbon skeleton
    • C07C211/15Compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton having amino groups bound to acyclic carbon atoms of an acyclic saturated carbon skeleton the carbon skeleton being further substituted by halogen atoms or by nitro or nitroso groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C209/00Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton
    • C07C209/62Preparation of compounds containing amino groups bound to a carbon skeleton by cleaving carbon-to-nitrogen, sulfur-to-nitrogen, or phosphorus-to-nitrogen bonds, e.g. hydrolysis of amides, N-dealkylation of amines or quaternary ammonium compounds

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は除草剤および殺虫剤活性をもった
化合物の製造の中間体として使用し得るβ−フルオロ−
t−アルキルアミン塩酸塩およびβ−フルオロ−t−ア
ルキルアミドの新規製造法に関する。
【0002】フルオロ−t−アルキルアミンはクロロ−
t−アルキルカルボン酸塩化物をフッ化カリウムと反応
させてフルオロ−t−アルキルカルボン酸フッ化物にし
、これをトリメチルシリルアジドと反応させてフルオロ
−t−アルキルイソシアネートにし、これを加水分解し
てアミンにすることにより得られることは既に公知であ
る[シンセシス(Synthesis)1972年、5
51〜553頁、ドイツ特許公開明細書第3,611,
195号参照]。この方法の欠点は原料、特にクロロ−
t−ピヴァリン酸塩化物が高価であり、また高価であり
且つ安全技術の上で問題があるトリメチルシリルアジド
を使用することである。
【0003】ある種のN−(2−ハロゲノ−1−エチル
)−アミドはニトリルをある種のハロゲノアルカンまた
はハロゲノアルコールと反応させると製造できることも
公知である[アール・エム・ラスキン(R.M.Lus
skin)およびジェー・ジェー・リッター(J.J.
Ritter)、ジャーナル・オヴ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイアティー(J.Am.Chem.Soc.
)誌72巻5577〜5578頁(1950年)参照]
。ここではN−(2−クロロ−またはブロモ−1−エチ
ル)−アミドの製造法だけしか記載されていないが、本
発明方法においてはフルオロ−t−アルキルアミドの製
造法が提供される。N−(2−クロロまたはブロモ−1
−エチル)−アミドを製造する上記ジャーナル・オヴ・
アメリカン・ケミカル・ソサイアティー誌記載の方法の
欠点は収率が低い点である。
【0004】本発明においては式(I)
【0005】
【化10】
【0006】但し式中R1、R2およびR3は互いに独
立に水素、アルキル、ハロゲノアルキルまたはアルコキ
シアルキルを表し、R4はアルキル、ハロゲノアルキル
、アルコキシアルキルまたは随時置換基をもつアリール
を表す、のβ−フルオロ−t−アルキルアミン塩酸塩の
製造法において、式(IIa)
【0007】
【化11】
【0008】但し式中R1、R2、R3およびR4は上
記意味を有する、のフルオロアリル誘導体、または式(
IIb)
【0009】
【化12】
【0010】但し式中R1、R2、R3およびR4は上
記意味を有する、のβ−フルオロ−t−アルキルアルコ
ールを、式(III)
【0011】
【化13】 R5−CN                    
  (III)但し式中R5は水素、アルキル、ハロゲ
ノアルキル、またはそれぞれ随時置換基をもったアリー
ルまたはフェニルアルキルを表す、のニトリルと、硫酸
を存在させ、且つ随時希釈剤を存在させて反応させ、式
(IV)
【0012】
【化14】
【0013】但し式中R1、R2、R3およびR4は上
記意味を有する、のβ−フルオロ−t−アルキルアミド
にし、これを随時中間的に分離した後に、この化合物を
加水分解することを特徴とする方法が見出された。
【0014】式(IIa)のフルオロアリル誘導体およ
び式(IIb)のβ−フルオロ−t−アルキルアルコー
ルを反応条件下において反応させ良好な収率で所望の生
成物が得られることは、類似した塩素化合物に関する文
献には同等な量の収率が記載されていないから、驚くべ
きことと考えられる。特にN−(2−ハロアルキル)−
アミドに関しては、部分的には室温においてすでに、ハ
ロゲン化水素が離脱して転位を起こし環を形成してオキ
サゾリンになることが知られているから、フォルムアミ
ドを加水分解するとフルオロ−t−アルキルアミン塩酸
塩が得られることも驚くべきことと考えられる。またN
−(2−ハロアルキル)−アミドは極めて容易に加水分
解してハロゲンを失いヒドロキシ化合物になることも公
知である[アール・エム・ラスキンおよびジェー・ジェ
ー・リッター、ジャーナル・オヴ・アメリカン・ケミカ
ル・ソサイアティー誌72巻5577〜5578頁(1
950年)、およびティー・エル・ケヤンズ(T.L.
Cairns)等、ジャーナル・オヴ・オーガニック・
ケミストリー(J.Org.Chem.)誌17巻75
1〜757頁(1952年)]。
【0015】本発明方法は幾つかの利点をもっている点
で従来法と異なっている。即ち本発明方法では簡単な基
本的な化学物質から高収率でフルオロ−t−アルキルア
ミンまたはβ−フルオロ−t−アルキルアミドを製造す
ることができ、また実施が簡単である。特に本発明方法
は高価な試薬を必要としない。
【0016】アルキル、アルコキシアルキル、ハロゲノ
アルキルまたはフェニルアルキルのアルキル部分の炭素
鎖はそれぞれの場合直鎖または分岐している。
【0017】ハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ
素を表す。ハロゲンは好ましくはフッ素、塩素または臭
素、特にフッ素または塩素を表す。
【0018】アルキルは好ましくは炭素数1〜6のアル
キルを表す。アルキルは特にメチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−、イソ−、sec−またはt
−ブチル、特にメチルまたはエチルを表すことが好まし
い。
【0019】ハロゲノアルキルは好ましくは炭素数1〜
6、特に1〜4のハロゲノアルキルを表す。特に好適な
化合物はそれぞれ1、2または3個のフッ素および/ま
たは塩素を含むハロゲノメチルおよびハロゲノエチルで
ある。
【0020】アルコキシアルキルは好ましくはアルキル
部分の炭素数が1〜4、特に1または2のアルコキシア
ルキルを表す。特に好適なものはメトキシメチル、エト
キシメチル、メトキシエチルおよびエトキシエチルであ
る。
【0021】R4におけるアリールは好ましくはフェニ
ルまたはナフチル、特にフェニルを表す。
【0022】R5のアリールは好ましくはフェニルを表
す。
【0023】アリールの置換基は好ましくはハロゲン、
炭素数1〜4、特に1〜3のアルキル、炭素数1〜4、
特に1または2のハロゲノアルキル、または炭素数1〜
4、特に1または2のアルコキシから成る群から選ばれ
る。
【0024】アリールの置換基は特にフッ素、塩素、臭
素、メチル、エチル、n−またはイソプロピル、トリフ
ルオロメチル、トリクロロメチル、メトキシおよびエト
キシから成る群から選ばれることが好ましい。フェニル
アルキルは好ましくは炭素数1〜4のフェニルアルキル
、特にベンジルまたはフェニルエチルを表す。
【0025】フェニルの置換基は好ましくはまたは特に
好ましくはアリールの置換基として上記に記載した基か
ら成る群から選ばれる。
【0026】上記一般式においてR1、R2およびR3
は好ましくは互いに独立に水素、炭素数1〜6、特に1
〜4のアルキル、炭素数1〜6、特に1〜4のハロゲノ
アルキル、またはアルキル部分の炭素数1〜4のアルコ
キシアルキルを表す。
【0027】R1、R2およびR3は好ましくは互いに
独立に水素、メチル、エチル、n−またはイソプロピル
、n−、イソまたはsec−ブチル、ハロゲノメチルま
たは1、2または3個のフッ素および/または塩素を有
するハロゲノメチルまたはハロゲノエチル、メトキシメ
チル、エトキシメチル、メトキシエチルまたはエトキシ
エチルを表す。R1、R2およびR3は互いに独立に特
に水素、メチルまたはエチルを表す。R1、R2および
R3が水素の場合が特に重要である。
【0028】上記一般式においてR4は好ましくはそれ
ぞれ炭素数1〜6、特に1〜4のアルキルまたはハロゲ
ノアルキル、アルキル基の炭素数1〜4のアルコキシア
ルキルを表すか、またはそれぞれ置換基をもたないかま
たは1〜5個、特に1〜3個の同一または相異なる置換
基をもったフェニルまたはナフチルを表し、ここで該置
換基はハロゲン、C1〜C4−アルキル、ハロゲノ−C
1〜C4−アルキル、およびC1〜C4−アルコキシか
ら成る群から選ばれる。
【0029】R4は特にメチル、エチル、n−またはイ
ソプロピル、またはフッ素または塩素原子を1、2また
は3個有するハロゲノメチルまたはハロゲノエチル、メ
トキシメチル、エトキシメチル、メトキシエチル、エト
キシエチルを表すか、或いは置換基をもたないか同一ま
たは相異なる2個の置換基で置換されたフェニルを表し
、こ々で該置換基はフッ素、塩素、メチル、エチル、n
−またはイソプロピル、ハロゲノ−C1〜C2−アルキ
ル、特にトリフルオロメチルおよびトリクロロメチル、
メトキシおよびエトキシから成る群から選ばれることが
好適である。
【0030】R4がメチルおよびエチルである場合が特
に重要である。
【0031】上記一般式においてR5は好ましくは水素
、炭素数1〜6、特に1〜4のアルキル、炭素数1〜6
、特に1〜4のハロゲノアルキル、またはそれぞれ置換
基をもたないかまたはフェニル部分に1〜5個、特に1
〜3個の同一または相異なる置換基をもったフェニルま
たはフェニル−C1〜C4−アルキルを表し、ここでフ
ェニル基に対する置換基はR4に対して上記に掲げた置
換基から選ばれる。
【0032】R5は特に水素、メチル、エチル、ハロゲ
ノ−C1〜C2−アルキル、特にトリフルオロメチルお
よびトリクロロメチル、フェニル、ベンジルまたはフェ
ネチルを表すことが好適である。
【0033】R5が水素またはトリクロロメチルの場合
が特に重要である。
【0034】本発明方法は下記の反応式で表すことがで
きる。
【0035】
【化15】
【0036】式(IIa)のフルオロアリル誘導体また
は式(IIb)のβ−フルオロ−t−アルキルアルコー
ルは公知であるか、または公知方法により製造すること
ができる[例えばジャーナル・オヴ・モレキュラー・ス
トラクチャー(J.Mol.Struct.)誌114
巻385〜90頁(1984年)、ドイツ特許公開明細
書第3,608,380号、ジャーナル・オヴ・ザ・ケ
ミカル・ソサイアティ(J.Chem.Soc.)誌1
958年2259頁、ビュルタン・ドゥ・ラ・ソシエテ
・シミーク・ドゥ・フランス(Bull.Soc.Ch
im.Fr)誌1969年271頁、またはジャーナル
・オヴ・オーカニック・ケミストリー、53巻1026
頁(1980年)参照]。
【0037】式(III)のニトリルは公知化合物であ
る。
【0038】本発明方法は希釈剤を存在させて行うこと
ができる。希釈剤としては特にエーテル、例えばジエチ
ルエーテル、ジオキサン、ジ−n−ブチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテ
ルまたはエチレングリコールジエチルエーテル、或いは
脂肪族カルボン酸、例えば酢酸、プロピオン酸、トリフ
ルオロ酢酸が含まれる。溶媒として過剰のニトリルを使
用することが特に好適である。
【0039】本発明方法を実施する場合、反応温度はか
なりの範囲で変えることができる。一般に式(IIa)
または(IIb)の化合物を温度0〜100℃、好まし
くは10〜40℃、特に20〜40℃で式(III)の
ニトリルと反応させる。
【0040】本発明方法は大気圧下で行うことが好まし
い。 しかし0.1〜10バールの圧力下において実施
することもできる。
【0041】本発明方法を実施する場合、一般に式(I
Ia)のフルオロアリル誘導体または式(IIb)のβ
−フルオロ−t−アルキルアルコール1モル当たり、1
〜5モル、好ましくは1〜2モルの式(III)のニト
リルおよび1〜3モル、好ましくは1〜1.5モルの硫
酸を使用する。
【0042】反応はニトリルと硫酸との混合物を適宜希
釈剤を存在させて先ず導入し、次いでフルオロアリル誘
導体またはβ−フルオロ−t−アルキルアルコールを随
時ニトリルまたは希釈剤との混合物として滴下し、反応
が完結するまでこの混合物を撹拌する方法で行われる。 式(IV)のフルオロ−t−アルキルアミドの分離は通
常の方法、例えば反応混合物を氷の上に移した後、随時
中和を行い、生成物を水に不溶な有機溶媒で抽出し、抽
出物を水洗し、これを乾燥し、蒸溜により有機溶媒を除
去する方法で行われる。
【0043】次に式(IV)の化合物を加水分解するに
は、塩酸水溶液を使用することが好ましい。 また式(
IV)のアミドを予め分離しない「一段階反応」を行う
こともできる。
【0044】式(IV)の化合物でR5が水素を表すも
のは特に好適に加水分解することができる。
【0045】加水分解は一般に温度10〜120℃、好
ましくは40〜80℃において行われる。
【0046】塩基、例えばアルカリ金属の水酸化物、特
に水酸化ナトリウムで中和した後公知方法で抽出および
/または蒸溜することにより式(I)の塩酸塩から遊離
アミンが得られる。
【0047】下記実施例により本発明を例示する。
【0048】
【実施例】実施例  1 化合物IV−1:N−(フルオロ−t−ブチル)−フォ
ルムアミド
【0049】
【化16】   175g(1.5モル)の85%硫酸および40m
l(1モル)のシアン化水素酸を先ず室温で導入する。 次いでこれに75g(1モル)のフッ化メタリルおよび
40ml(1モル)のシアン化水素酸の混合物を室温で
撹拌しながら滴下する。40℃の浴温で1時間、さらに
室温で15時間撹拌を続ける。真空中で過剰のシアン化
水素酸を除去し、残留物を750mlの氷水に注ぎ、2
00mlの塩化メチレンを用いてこの混合物を5回抽出
する。MgSO4を使用して抽出物を乾燥し、次いで真
空中で溶媒を除去する。
【0050】収率:  101.4g(理論理の85%
)沸点:  53〜55℃(0.05ミリバール)純度
:  97%(ガスクロマトグラフ法)化合物IV−1
:N−(フルオロ−t−ブチル)−フォルムアミド、別
の製法92g(1モル)の1−フルオロ−2−メチル−
プロパン−2−オールを10〜15℃において80ml
(2モル)のシアン化水素酸に溶解する。140g(1
.4モル)の濃硫酸を撹拌しながら徐々に滴下する。室
温において15時間撹拌を続ける。
【0051】真空中で過剰のシアン化水素酸を除去し、
残留物を250mlの氷水に注ぎ、100mlの塩化メ
チレンを用いてこの混合物を5回抽出する。MgSO4
を使用して抽出物を乾燥し、次いで真空中で溶媒を除去
する。
【0052】収率:  86g(理論理の72%)沸点
:  53〜54℃(0.05ミリバール)純度:  
95%(ガスクロマトグラフ法)化合物I−1:N−(
フルオロ−t−ブチル)−アミン塩酸塩
【0053】
【化17】   1000mlの20%塩酸を119g(1モル)の
N−(フルオロ−t−ブチル)−フォルムアミドに加え
、この混合物を4時間70℃で撹拌する。次ぎにこの混
合物を減圧下において蒸溜して乾凅させ、残留物を真空
中で恒量になるまで乾燥する。
【0054】収率:  120g(理論理の94%)融
点:  250℃ 実施例  2 化合物IV−2:N−(フルオロ−t−ブチル)−ベン
ズアミド
【0055】
【化18】
【0056】87.5g(0.75モル)の85%硫酸
および52g(0.5モル)のベンゾニトリルを先ず室
温で導入する。これに37g(0.5モル)の3−フル
オロ−2−メチルプロペンおよび52g(0.5モル)
のベンゾニトリルの混合物を室温で撹拌しながら滴下す
る。氷で冷却して反応熱を除去する。1時間撹拌した後
反応を終了し、生成物を沈澱させる。この混合物を水中
に採りエーテルで抽出する。MgSO4を用いて有機相
を乾燥し、溶媒を除去し、真空中で恒量になるまで残留
物を乾燥する。残留物をヘキサンで洗浄した後、無色の
結晶の形で生成物を得た。
【0057】収率:  71g(理論理の73%)融点
:  96〜97℃ 純度:  98%(ガスクロマトグラフ法)化合物IV
−2:N−(フルオロ−t−ブチル)−ベンズアミド、
別の製法73.5g(0.75モル)の濃硫酸および5
2g(0.5モル)のベンゾニトリルを先ず室温で導入
する。これに37g(0.5モル)の1−フルオロ−2
−メチルプロパン−2−オルおよび52g(0.5モル
)のベンゾニトリルの混合物を室温で撹拌しながら滴下
する。氷で冷却して反応を除去する。1時間撹拌を続け
た後反応を終了し、生成物を沈澱させる。 この混合物を水中に採りエーテルで抽出する。MgSO
4を用いて有機相を乾燥し、溶媒を除去し、真空中で恒
量になるまで残留物を乾燥する。残留物をヘキサンで洗
浄した後、無色の結晶の形で生成物を得た。
【0058】収率:  71g(理論理の73%)融点
:  96〜97℃ 純度:  98%(ガスクロマトグラフ法)本発明方法
によって製造できるフルオロ−t−アルキルアミン塩酸
塩またはフルオロ−t−アルキルアミドは生物活性物質
、例えば良好な除草活性をもった置換トリアゾリノン(
ヨーロッパ特許A294,666号)または殺虫活性を
もつN−置換ベンズアミド(ヨーロッパ特許A243,
668号)の合成の原料である。
【0059】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。 1.式(I)
【0060】
【化19】
【0061】但し式中R1、R2およびR3は互いに独
立に水素、アルキル、ハロゲノアルキルまたはアルコキ
シアルキルを表し、R4はアルキル、ハロゲノアルキル
、アルコキシアルキルまたは随時置換基をもつアリール
を表す、のβ−フルオロ−t−アルキルアミン塩酸塩の
製造法において、式(IIa)
【0062】
【化20】
【0063】但し式中R1、R2、R3およびR4は上
記意味を有する、のフルオロアリル誘導体、または式(
IIb)
【0064】
【化21】
【0065】但し式中R1、R2、R3およびR4は上
記意味を有する、のβ−フルオロ−t−アルキルアルコ
ールを、式(III)
【0066】
【化22】R5−CN               
     (III)但し式中R5は水素、アルキル、
ハロゲノアルキル、またはそれぞれ随時置換基をもった
アリールまたはフェニルアルキルを表す、のニトリルと
、硫酸を存在させ、且つ随時希釈剤を存在させて反応さ
せ、式(IV)
【0067】
【化23】
【0068】但し式中R1、R2、R3およびR4は上
記意味を有する、のβ−フルオロ−t−アルキルアミド
にし、これを随時中間的に分離した後に、この化合物を
加水分解する方法。
【0069】2.R1、R2およびR3は好ましくは互
いに独立に水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数1〜
6のハロゲノアルキル、またはアルキル部分の炭素数1
〜4のアルコキシアルキルを表すし、R4はそれぞれ炭
素数1〜6のアルキルまたはハロゲノアルキル、アルキ
ル基の炭素数1〜4のアルコキシアルキルを表すか、ま
たはそれぞれ置換基をもたないかまたは1〜5個の同一
または相異なる置換基をもったフェニルまたはナフチル
を表し、ここで該置換基はハロゲン、C1〜C4−アル
キル、ハロゲノ−C1〜C4−アルキル、およびC1〜
C4−アルコキシから成る群から選ばれ、R5は水素、
それぞれ炭素数1〜6のアルキルまたはハロゲノアルキ
ルを表すか、またはそれぞれフェニル部分に置換基をも
たないかまたは1〜5個の同一または相異なる置換基を
もったフェニルまたはフェニル−C1〜C4−アルキル
を表し、ここでフェニル基に対する置換基はR4にたい
して上記に掲げた置換基から選ばれる上記第1項記載の
方法。
【0070】3.化合物(IIa)または(IIb)と
式(III)のニトリルとの反応は0〜100℃の温度
で行われる上記第1項記載の方法。
【0071】4.式(IIa)のフルオロアリル誘導体
または式(IIb)のβ−フルオロ−t−アルキルアル
コール1モル当たり1から5モルの式(III)のニト
リルおよび1〜3モルの硫酸を使用する上記第1項記載
の方法。
【0072】5.式(IV)
【0073】
【化24】
【0074】但し式中R1、R2、R3、R4およびR
5は上記第1項記載の意味を有する、のβ−フルオロ−
t−アルキルアミドの製造法において、式(IIa)

0075】
【化25】
【0076】但し式中R1、R2、R3およびR4は上
記第1項記載の意味を有する、のフルオロアリル誘導体
、または式(IIb)
【0077】
【化26】
【0078】但し式中R1、R2、R3およびR4は上
記第1項記載の意味を有する、のβ−フルオロ−t−ア
ルキルアルコールを、式(III)
【0079】
【化27】 R5−CN                    
  (III)但し式中R5は上記第1項記載の意味を
有する、のニトリルと、硫酸を存在させ、且つ随時希釈
剤を存在させて反応させる方法。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式(I) 【化1】 但し式中R1、R2およびR3は互いに独立に水素、ア
    ルキル、ハロゲノアルキルまたはアルコキシアルキルを
    表し、R4はアルキル、ハロゲノアルキル、アルコキシ
    アルキルまたは随時置換基をもつアリールを表す、のβ
    −フルオロ−t−アルキルアミン塩酸塩の製造法におい
    て、式(IIa) 【化2】 但し式中R1、R2、R3およびR4は上記意味を有す
    る、のフルオロアリル誘導体、または式(IIb)【化
    3】 但し式中R1、R2、R3およびR4は上記意味を有す
    る、のβ−フルオロ−t−アルキルアルコールを、式(
    III) 【化4】R5−CN                
          (III)但し式中R5は水素、アルキル
    、ハロゲノアルキル、またはそれぞれ随時置換基をもっ
    たアリールまたはフェニルアルキルを表す、のニトリル
    と、硫酸を存在させ、且つ随時希釈剤を存在させて反応
    させ、式(IV)【化5】 但し式中R1、R2、R3およびR4は上記意味を有す
    る、のβ−フルオロ−t−アルキルアミドにし、これを
    随時中間的に分離した後に、この化合物を加水分解する
    ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】  化合物(IIa)または(IIb)と
    式(III)のニトリルとの反応は0〜100℃の温度
    で行われることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の方法。
  3. 【請求項3】  式(IIa)のフルオロアリル誘導体
    または式(IIb)のβ−フルオロ−t−アルキルアル
    コール1モル当たり1から5モルの式(III)のニト
    リルおよび1〜3モルの硫酸を使用することを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】  式(IV) 【化6】 但し式中R1、R2、R3、R4およびR5は特許請求
    の範囲第1項記載の意味を有する、のβ−フルオロ−t
    −アルキルアミドの製造法において、式(IIa)【化
    7】 但し式中R1、R2、R3およびR4は特許請求の上記
    第1項記載の意味を有する、のフルオロアリル誘導体、
    または式(IIb) 【化8】 但し式中R1、R2、R3およびR4は特許請求の上記
    第1項記載の意味を有する、−フルオロ−t−アルキル
    アルコールを、式(III) 【化9】R5−CN                
          (III)但し式中R5は特許請求の範囲
    第1項記載の意味を有する、のニトリルと、硫酸を存在
    させ、且つ随時希釈剤を存在させて反応させることを特
    徴とする方法。
JP18587391A 1990-07-06 1991-07-01 β−フルオロ−t−アルキルアミン塩酸塩およびβ−フルオロ−t−アルキルアミドの製造法 Pending JPH04230346A (ja)

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