JPH04230275A - (5s)−3−フルオロテトラヒドロ−5−〔(ヒドロキシ)メチル〕−2(3h)−フラノンおよびそれの製造方法 - Google Patents

(5s)−3−フルオロテトラヒドロ−5−〔(ヒドロキシ)メチル〕−2(3h)−フラノンおよびそれの製造方法

Info

Publication number
JPH04230275A
JPH04230275A JP17341191A JP17341191A JPH04230275A JP H04230275 A JPH04230275 A JP H04230275A JP 17341191 A JP17341191 A JP 17341191A JP 17341191 A JP17341191 A JP 17341191A JP H04230275 A JPH04230275 A JP H04230275A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
ester
methyl
hydroxy
dioxolane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17341191A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Okabe
岡部 正美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JPH04230275A publication Critical patent/JPH04230275A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D307/26Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D307/30Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D307/32Oxygen atoms
    • C07D307/33Oxygen atoms in position 2, the oxygen atom being in its keto or unsubstituted enol form
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D317/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D317/08Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3
    • C07D317/10Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 not condensed with other rings
    • C07D317/14Heterocyclic compounds containing five-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms having the hetero atoms in positions 1 and 3 not condensed with other rings with substituted hydrocarbon radicals attached to ring carbon atoms
    • C07D317/30Radicals substituted by carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Furan Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(5S)−3−フルオロテトラヒドロ−5
−[(ヒドロキシ)メチル]−2(3H)−フラノンは
、有効な抗−レトロウィルス剤であることが示されてい
る例えば2′−フルオロ−2′,3′−ジデオキシシチ
ジン(F−ddC)の如き2′−フルオロ−2′,3′
−ジデオキシヌクレオシド類の製造における重要な中間
生成化合物である。しかしながら、F−ddCを製造す
るための先行技術方法は例えば弗化水素−トリエチルア
ミン複合体および水素化トリブチル錫の如き有毒な化学
物質の使用並びに高価なリボースの使用を必要としてい
る。
【0002】本発明は、(5S)−3−フルオロテトラ
ヒドロ−5−[(ヒドロキシ)メチル]−2(3H)−
フラノンの新規な合成方法に関するものである。本発明
の方法は、 a)式
【0003】
【化2】
【0004】[式中、R1およびR2は保護基である]
を有する化合物を、R1およびR2を除去し且つラクト
ン環を開環させる条件にかけ、 b)段階(a)で製造された2,4,5−トリヒドロキ
シペンタン酸のカルボン酸基をエステルに転化させ、c
)該エステルの炭素4および5位置に存在しているヒド
ロキシ基を保護して、4,5−保護されたジヒドロキシ
−2−ヒドロキシペンタン酸エステルを製造し、d)2
−ヒドロキシ基を弗素原子で置換して、2−フルオロ−
4,5−保護されたジヒドロキシペンタン酸エステルを
製造し、そして e)保護基およびエステル基を2−フルオロ−4,5−
保護されたジヒドロキシペンタン酸エステルから除去し
、そして得られた2−フルオロ−4,5−ジヒドロキシ
ペンタン酸を環化して、(5S)−3−フルオロテトラ
ヒドロ−5−[(ヒドロキシ)メチル]−2(3H)−
フラノンを製造することからなっている。
【0005】本発明の方法では、セオドラ・W.グリー
ン(Theodora W. Green)による「有
機合成における保護基(Protective Gro
ups in Organic Synthesis)
」(ジョーン・ウィリー・アンド・サンズ)中に示され
ている如き多種の型の保護基を使用して適当な官能基を
保護することができる。
【0006】好適な保護基R1およびR2は、テトラヒ
ドロピラニル、トリアルキルシリル、および特にアシル
、例えばアセチル、である。
【0007】本発明はまた、本発明の方法により製造さ
れる新規な中間生成物である2,2−ジメチル−1,3
−ジオキソラン−4−(α−ヒドロキシプロパン酸)メ
チルエステル、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラ
ン−4−[α−(メタンスルホニル)オキシプロパン酸
]メチルエステルおよび2,2−ジメチル−1,3−ジ
オキソラン−4−(α−フルオロプロパン酸)メチルエ
ステルにも関するものである。
【0008】本出願においては下記の略字が下記の化合
物に対して使用されている: p−TsOH  =  p−トルエンスルホン酸MsC
l      =  塩化メタンスルホニルTMS  
      =  トリメチルシリル基HMDS   
   =  ヘキサメチルジシラザンDIBAL   
 =  水素化ジイソブチルアルミニウムEtoAc 
   =  酢酸エチル NaoAc    =  酢酸ナトリウム。
【0009】本発明に従う(5S)−3−フルオロテト
ラヒドロ−5−[(ヒドロキシ)メチル]−2(3H)
−フラノンを製造するための好適方法では、ジ−O−ア
セチル−3−デオキシ−D−アラビノ−1,4−ラクト
ンが式Iの化合物として使用される。ジ−O−アセチル
−3−デオキシ−D−アラビノ−1,4−ラクトンはD
−キシロースから製造することができる。D−キシロー
スを臭素を用いて酸化し、その後、アセチル化して、結
晶性トリ−O−アセチル−D−キシロノラクトンを製造
する。トリ−O−アセチル−D−キシロノラクトンを酢
酸エチルおよびトリエチルアミン中でラネー−Niを触
媒として使用して水素化分解して、ジ−O−アセチル−
3−デオキシ−D−アラビノ−1,4−ラクトンを与え
る。例えばアラビノース、リボース、またはリキソース
の如き他のD−ペントースを使用して式Iの出発物質を
製造することもできる[K.ボック(Bock)、I.
ルンズ(Lundt)、およびC.ペダーセン(Ped
ersen)、アクタ・ケミカ・スカンディナヴィカ(
Acta Chem. Scand.)、B35、15
5(1981)参照]。
【0010】本発明の好適面では、ジ−O−アセチル−
3−デオキシ−D−アラビノ−1,4−ラクトンを触媒
量のp−TsOH一水塩の存在下で2,2−ジメトキシ
−プロパンおよびメタノールで処理して、(S,S)−
2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−(α−
ヒドロキシプロパン酸)メチルエステルを製造する。(
S,S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−
4−(α−ヒドロキシプロパン酸)メチルエステルを(
S,S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−
4−[α−(メタンスルホニル)オキシプロパン酸)メ
チルエステルに転化させる。メタンスルホニルオキシ基
の弗素による置換はアセトアミド−トルエン中でのKF
を用いる処理により行われて、(S,S)−2,2−ジ
メチル−1,3−ジオキソラン−4−(α−ヒドロキシ
プロパン酸)メチルエステルから(4S−ラセミ)−2
,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−(α−フ
ルオロプロパン酸)メチルエステルを55.4%の収率
でC−2エピマー類の混合物(シン:アンチ=8.9:
1)として製造する。
【0011】(4S−ラセミ)−2,2−ジメチル−1
,3−ジオキソラン−4−(α−フルオロプロパン酸)
メチルエステルをトルエン中でNaOMe(5−7モル
%)で処理することにより、希望するアンチ−異性体で
ある(S,S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ
ラン−4−(α−フルオロプロパン酸)メチルエステル
を富ませる(シン:アンチ=3:5)。4フィートグッ
ドローカラムおよびスピリッターを使用する分別蒸留に
より、さらにアンチ−異性体を富ませる。初期留分類は
主成分としてシン−異性体を含有しており、そしてこれ
をNaOMeにより異性化してアンチに富んだ物質にす
る。このようにしてD−キシロースからアンチ−異性体
である(S,S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキ
ソラン−4−(α−フルオロプロパン酸)メチルエステ
ルが得られる。
【0012】アンチ−異性体である(S,S)−2,2
−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−(α−フルオ
ロプロパン酸)メチルエステルを、2.5モル%の1N
 HCl(約1.5当量の水)を用いて減圧下で処理し
て(3S−シス)−3−フルオロテトラヒドロ−5−[
(ヒドロキシ)メチル]−2(3H)−フラノンを与え
ることにより、ラクトン化して(3S−シス)−3−フ
ルオロテトラヒドロ−5−[(ヒドロキシ)メチル]−
2(3H)−フラノンにする。
【0013】この化合物は例えば下記の如くしてF−d
dCに転化させることができる。
【0014】(3S−シス)−3−フルオロテトラヒド
ロ−5−(ヒドロキシメチル)−2(3H)−フラノン
をトリフェニルメチルエーテルとして保護する。対応す
るジメチルヘキシルシリルエーテルを製造しそして匹敵
する収率でF−ddCに転化させることもできる。対応
するエトキシエチルエーテルおよびt−ブチルジメチル
シリルエーテルもF−ddCに転化させることができる
が、低収率である。
【0015】(3S−シス)−3−フルオロテトラヒド
ロ−5−[[[(トリフェニル)メチル]オキシ]メチ
ル]−2(3H)−フラノンをCH2Cl2中でDIB
ALにより還元して[2(R,S),3S−シス]−3
−フルオロテトラヒドロ−5−[[[(トリフェニル)
メチル]オキシ]メチル]−2−フラノールをアノマー
類の混合物(β/α>5)として与え、それを塩化メシ
ルとの反応により(2R,3S,4S)−2−クロロ−
3−フルオロテトラヒドロ−5−[[[(トリフェニル
)メチル]オキシ]メチル]フランに転化させた。(2
R,3S,4S)−2−クロロ−3−フルオロテトラヒ
ドロ−5−[[[(トリフェニル)メチル]オキシ]メ
チル]フランをビス−TMS−シトシンと結合させて、
ヌクレオシド類のアノマー混合物(α:β=1:5)を
与える。このアノマー比はビス−TMS−N−アセチル
シトシンの使用により相当改良される(α:β=1:>
15)。N−アセチル基を反応中に部分的に除去する。
【0016】5′−位置における保護基および残存して
いるN−アセチル基をメタノール−ジクロロメタン中の
濃HClにより除去して、F−ddCの塩酸塩を与え、
それを塩基性イオン交換樹脂を用いて処理して、F−d
dCとする。
【0017】本発明を下記の実施例によりさらに完全に
記載することができる。実施例1および2は式Iの化合
物の製造を記している。
【0018】
【実施例】実施例1 300gのD−キシロースを800mlの水中に溶解さ
せた。氷−水浴を用いて冷却した後に、温度を25℃よ
り低く保ちながら、340gの無水K2CO3を一部分
ずつ加えた。次に温度を4−11℃の間の温度に保ちな
がら、120mlの臭素を2時間にわたり滴々添加した
。 この温度で30分間撹拌した後に、混合物を室温で1時
間撹拌した。反応物を20分間にわたる20mlの95
−97%蟻酸の滴々添加により急冷した。30分間撹拌
した後に、混合物を減圧下で50℃において濃縮した。 残存している水を減圧下で50℃において200mlの
酢酸と共に共沸蒸留した。次に残渣を400mlの暖か
い酢酸に加えた。混合物を50℃に加熱した後に、温度
を50−55℃の間の温度に保ちながら、1.8リット
ルの無水酢酸を滴々添加した。混合物を50℃において
一夜撹拌した後に、塩を濾過により除去し、そして40
0mlの暖かい酢酸で洗浄した。一緒にした濾液および
洗浄液を減圧下で50℃において濃縮した。残渣を1リ
ットルのCH2Cl2および1リットルの水中に溶解さ
せた。生成した混合物を約170gの粉末状Na2CO
3の添加により中和した。次に混合物を500mlのC
H2Cl2および1リットルの水で希釈し、そして有機
層を分離した。水層を100mlのCH2Cl2で抽出
した。 一緒にした抽出物を2×1=2リットルの1:1水/飽
和水性NaHCO3で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し
、そして濃縮した。残渣を250mlのEtOAc中に
溶解させ、そして次に250mlのヘキサンで希釈した
。 室温における1日後に、結晶性物質を濾過し、600m
lのEtOAc−ヘキサン(1:2)で洗浄し、そして
高真空下で70℃において乾燥して、357g(65.
1%)のトリ−O−アセチル−D−キシロノ−1,4−
ラクトン、融点97−98℃、を与えた。
【0019】実施例2 27gのラネー−Ni(製造したて)、2.5リットル
のEtOAc中に溶解された274gのトリ−O−アセ
チル−D−キシロノ−1,4−ラクトン、および220
mlのトリエチルアミンの混合物を直ちに68バールの
水素で加圧し、次に30℃に暖め、そしてその温度にお
いて24時間振盪した。触媒を濾過により除去し、そし
て合計500mlのEtOAcで洗浄した。一緒にした
濾液および洗浄液を1リットルの水で洗浄し、そして水
層を100mlのEtOAcで逆滴定した。一緒にした
抽出物を500mlの1N HClで洗浄し、そして水
層を100mlのEtOAcで逆滴定した。一緒にした
抽出物を次に500mlの飽和NaHCO3および50
0mlの食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃
縮し、そして高真空下で乾燥して、199g(92.0
%)のジ−O−アセチル−3−デオキシ−D−アラビノ
−1,4−ラクトンを与えた。
【0020】この粗製ジ−O−アセチル−3−デオキシ
−D−アラビノ−1,4−ラクトンをさらに精製せずに
次段階で使用した。分析試料はEtOAc−ヘキサンか
らの再結晶化により製造された、融点69−70℃。
【0021】実施例3 199gのジ−O−アセチル−3−デオキシ−D−アラ
ビノ−1,4−ラクトン、400mlのメタノール(水
含有量0.1%)、200mlの2,2−ジメトキシプ
ロパン、および19g(0.10モル)のp−トルエン
スルホン酸一水塩の混合物を30℃において一夜撹拌し
た。200mlの2,2−ジメトキシプロパンを加え、
そして混合物をその温度で90分間撹拌した。反応物を
10gのNaOAcおよび次に5gのNaHCO3を用
いて急冷した。30分間撹拌した後に混合物を減圧下で
25℃において濃縮した。残渣を1リットルのEtOA
cおよび250mlの飽和NaHCO3中に溶解させた
。水層を100mlのEtOAcで逆滴定した。一緒に
した有機層を100mlの食塩水で洗浄し、Na2SO
4上で乾燥し、濃縮し、そして高真空下で乾燥して、1
66g(88.5%)の(S,S)−2,2−ジメチル
−1,3−ジオキソラン−4−(α−ヒドロキシプロパ
ン酸)メチルエステルを与えた。
【0022】この粗製アルコールをさらに精製せずに次
段階で使用した。分析試料は蒸留により製造された、沸
点95−105℃/0.4hPa。
【0023】実施例4 温度を10℃より低く保ちながら、286gの(S,S
)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−(
α−ヒドロキシプロパン酸)メチルエステル、1.2リ
ットルのCH2Cl2(水含有量0.004%)、およ
び293mlのEt3N(水含有量0.1%)の混合物
に141mlの塩化メシルを40分間にわたり滴々添加
した。次に反応混合物を90分間にわたり18℃に自然
に暖めた。 混合物を2×500ml=1リットルの水で洗浄した。 水性洗浄液を100mlのCH2Cl2で抽出した。一
緒にした有機層を200mlの食塩水で洗浄し、Na2
SO4上で乾燥し、濃縮し、そして高真空下で乾燥して
、395g(100%)の粗製(S,S*)−2,2−
ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−[α−(メタン
スルホニル)オキシプロパン酸)メチルエステルを与え
た。この粗製(S,S*)−2,2−ジメチル−1,3
−ジオキソラン−4−[α−(メタンスルホニル)オキ
シプロパン酸)メチルエステルをさらに精製せずに次段
階で使用した。
【0024】実施例5 1.0kgのアセトアミド、150gの噴霧乾燥された
KF、および200mlのトルエン(水含有量0.01
%)の混合物を4.5時間にわたり還流して、水を除去
した。次に395gの実施例4で製造された粗製(S,
S*)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4
−[α−(メタンスルホニル)オキシプロパン酸)メチ
ルエステルを200mlのトルエン(水含有量0.01
%)と共に加えた。混合物を2.5時間にわたり還流し
た。混合物を70℃に冷却し、500mlのトルエンお
よび1.5リットルの水を加えた。水層を3×500m
l=1.5リットルのトルエンで抽出した。一緒にした
有機層を500mlの食塩水で洗浄し、Na2SO4上
で乾燥し、そして濃縮した。残渣を高真空下で蒸留して
、160g(55.4%収率)の(4S−ラセミ)−2
,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−(α−フ
ルオロプロパン酸)メチルエステル、沸点64℃/0.
27hPa、92.9%純度、を与えた。
【0025】生成物をC−2のところでエピマー化にか
けて、アンチに富んだ物質を与えた。シン−およびアン
チ−異性体類の沸点における小差異のために、分別蒸留
により純粋なアンチ−異性体(S,S)−2,2−ジメ
チル−1,3−ジオキソラン−4−(α−フルオロプロ
パン酸)メチルエステルを得ることができた。
【0026】160gの上記の如くして得られた(4S
−ラセミ)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン
−4−(α−フルオロプロパン酸)メチルエステルおよ
び776mlのトルエン(水含有量0.01%)に、1
0mlのメタノール中の25%NaOMeを滴々添加し
た。 室温で3時間撹拌した後に、ジアステレオマー過剰量の
アンチ−異性体は24%に達した。さらに1時間撹拌し
た後に、反応物を2.5mlの酢酸を用いて急冷した。 次に混合物を2×50ml=100mlの食塩水で洗浄
し、Na2SO4上で乾燥し、そして濃縮した。
【0027】残渣を減圧(1.6hPa)下で4フィー
トグッドローカラムを通して一夜蒸留した。還流比は2
0に設定された。
【0028】留分1:  65.8g、沸点68℃、9
1.8%純度、15.1%のde(豊富度)のシン−異
性体が得られた。
【0029】65.8gの(4S−ラセミ)−2,2−
ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−(α−フルオロ
プロパン酸)メチルエステル(留分1)および391m
lのトルエン(水含有量0.01%)に、4mlのメタ
ノール中25%NaOMeを滴々添加した。室温で2時
間撹拌した後に、反応物を1.0ml(17.5モル)
の酢酸を用いて急冷した。次に混合物を2×25ml=
50mlの食塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、
そして濃縮して、25%deのアンチ−異性体を与えた
【0030】これを蒸留容器に戻し、そして減圧(0.
93hPa)下で一夜蒸留した。還流比は30に設定さ
れた。
【0031】留分2:  47.1g、沸点62℃、8
7.5%純度、0.0%deが得られた。
【0032】この留分を上記の如く塩基で処理し、蒸留
容器に戻し、そして減圧(2.0mmHg)下で蒸留し
た。還流比は30に設定された。
【0033】留分3:  25.7g、沸点77℃、8
0.8%純度、9.7%deのアンチ−異性体留分4:
  43.3g、沸点77℃、98.9%純度、25.
3%deのアンチ−異性体 留分5:  0.2g、沸点77℃、100.0%純度
、39.6%deのアンチ−異性体が得られた。
【0034】蒸留はこの時点で停止された。容器中の物
質(56g、90.8%純度、84.4%deのアンチ
−異性体)を集め、そして減圧(0.4hPa)下で1
0cmビグルーカラムを通して蒸留した。
【0035】留分6:  52.7g、沸点65℃、9
3.8%純度、83.5%deのアンチ−異性体留分7
:  1.1g、沸点>65℃、46.9%純度、91
.2%de、廃棄グッドローカラムをアセトンで洗浄し
た。洗浄液を濃縮しそして留分8として貯蔵した。
【0036】留分8:  26.8g、100.0%純
度、53.6%deのアンチ−異性体留分3−5および
8を一緒にしそして将来の蒸留用に貯蔵した。
【0037】96.0g(60%回収率)、約29%d
eのアンチ−異性体。
【0038】留分6(52.7g)を次段階で使用した
:93.8%純度、83.5%deのアンチ−異性体。 (S,S*)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラ
ン−4−(α−フルオロプロパン酸)メチルエステル。
【0039】実施例7 41.2gの(S,S)−2,2−ジメチル−1,3−
ジオキソラン−4−(α−フルオロプロパン酸)メチル
エステル(83.5%deのアンチ−異性体)および5
mlの1N HClの混合物を50−55℃(浴温度)
において大気圧下で30分間撹拌し、そして次に60m
mHgの減圧下で一夜撹拌した。過剰の水を50−55
℃(浴温度)において高真空(0.4hPa)下で1.
5時間にわたり除去した。粗製(3S−シス)−3−フ
ルオロテトラヒドロ−5−[(ヒドロキシ)メチル]−
2(3H)−フラノンは、上記の如きF−ddCへの転
化用に使用できた。 分析試料は蒸留により製造された:沸点150℃(浴)
/0.8hPa。
【0040】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0041】1.a)式
【0042】
【化3】
【0043】[式中、R1およびR2は保護基である]
を有する化合物を、R1およびR2を除去し且つラクト
ン環を開環させる条件にかけ、 b)段階(a)で製造された2,4,5−トリヒドロキ
シペンタン酸のカルボン酸基をエステルに転化させ、c
)該エステルの炭素4および5位置に存在しているヒド
ロキシ基を保護して、4,5−保護されたジヒドロキシ
−2−ヒドロキシペンタン酸エステルを製造し、d)2
−ヒドロキシ基を弗素原子で置換して、2−フルオロ−
4,5−保護されたジヒドロキシペンタン酸エステルを
製造し、そして e)保護基およびエステル基を2−フルオロ−4,5−
保護されたジヒドロキシペンタン酸エステルから除去し
、そして得られた2−フルオロ−4,5−ジヒドロキシ
ペンタン酸を環化して、(5S)−3−フルオロテトラ
ヒドロ−5−[(ヒドロキシ)メチル]−2(3H)−
フラノンを製造することからなる、(5S)−3−フル
オロテトラヒドロ−5−[(ヒドロキシ)メチル]−2
(3H)−フラノンの製造方法。
【0044】2.R1およびR2がテトラヒドロピラニ
ル、トリアルキルシリル、またはアシル基である、上記
1の方法。
【0045】3.R1およびR2がアセチルである、上
記1の方法。
【0046】4.4,5−保護された2−ヒドロキシペ
ンタン酸エステルが(S,S)−2,2−ジメチル−1
,3−ジオキソラン−4−(α−ヒドロキシプロパン酸
)メチルエステルであり、そして2−フルオロ−4,5
−保護されたジヒドロキシペンタン酸エステルが(4S
)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−(
α−フルオロペンタン酸)メチルエステルである、上記
1の方法。
【0047】4.さらに、(4S−ラセミ)−2,2−
ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−(α−フルオロ
プロパン酸)メチルエステルをエピマー化して(S,S
)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−(
α−フルオロプロパン酸)メチルエステルを製造するこ
とも含んでいる、上記4の方法。
【0048】6.式Iの化合物がジ−O−アセチル−3
−デオキシ−D−アラビノ−1,4−ラクトンである、
上記1−5のいずれかの方法。
【0049】7.2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ
ラン−4−(α−ヒドロキシプロパン酸)メチルエステ
ル。
【0050】8.2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ
ラン−4−[α−(メタンスルホニル)オキシプロパン
酸]メチルエステル。
【0051】9.2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ
ラン−4−(α−フルオロプロパン酸)メチルエステル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  a)式 【化1】 [式中、R1およびR2は保護基である]を有する化合
    物を、R1およびR2を除去し且つラクトン環を開環さ
    せる条件にかけ、 b)段階(a)で製造された2,4,5−トリヒドロキ
    シペンタン酸のカルボン酸基をエステルに転化させ、c
    )該エステルの炭素4および5位置に存在しているヒド
    ロキシ基を保護して、4,5−保護されたジヒドロキシ
    −2−ヒドロキシペンタン酸エステルを製造し、d)2
    −ヒドロキシ基を弗素原子で置換して、2−フルオロ−
    4,5−保護されたジヒドロキシペンタン酸エステルを
    製造し、そして e)保護基およびエステル基を2−フルオロ−4,5−
    保護されたジヒドロキシペンタン酸エステルから除去し
    、そして得られた2−フルオロ−4,5−ジヒドロキシ
    ペンタン酸を環化して、(5S)−3−フルオロテトラ
    ヒドロ−5−[(ヒドロキシ)メチル]−2(3H)−
    フラノンを製造することからなる、(5S)−3−フル
    オロテトラヒドロ−5−[(ヒドロキシ)メチル]−2
    (3H)−フラノンの製造方法。
  2. 【請求項2】  2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ
    ラン−4−(α−ヒドロキシプロパン酸)メチルエステ
    ル。
  3. 【請求項3】  2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ
    ラン−4−[α−(メタンスルホニル)オキシプロパン
    酸]メチルエステル。
  4. 【請求項4】  2,2−ジメチル−1,3−ジオキソ
    ラン−4−(α−フルオロプロパン酸)メチルエステル
JP17341191A 1990-06-22 1991-06-19 (5s)−3−フルオロテトラヒドロ−5−〔(ヒドロキシ)メチル〕−2(3h)−フラノンおよびそれの製造方法 Pending JPH04230275A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US54301590A 1990-06-22 1990-06-22
US543015 1990-06-22

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04230275A true JPH04230275A (ja) 1992-08-19

Family

ID=24166237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17341191A Pending JPH04230275A (ja) 1990-06-22 1991-06-19 (5s)−3−フルオロテトラヒドロ−5−〔(ヒドロキシ)メチル〕−2(3h)−フラノンおよびそれの製造方法

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0463470A3 (ja)
JP (1) JPH04230275A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT400953B (de) * 1994-08-25 1996-05-28 Joern Saischek Pentofuranosid-derivate, deren herstellung und verwendung
BR9908270A (pt) 1998-02-25 2004-06-29 Univ Emory 2-fluoro-nucleosìdeos, composições farmacêuticas e seus usos
EP1478322A4 (en) 2001-06-22 2007-08-08 Pharmasset Ltd Beta 2'-OR 3'-HALONUCLEOSIDE
US8895531B2 (en) 2006-03-23 2014-11-25 Rfs Pharma Llc 2′-fluoronucleoside phosphonates as antiviral agents

Also Published As

Publication number Publication date
EP0463470A3 (en) 1992-08-05
EP0463470A2 (en) 1992-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10717743B2 (en) Intermediates and methods for the synthesis of halichondrin B analogs
Legters et al. A convenient synthesis of aziridine‐2‐carboxylic esters
Bartels et al. A selectivity study of activated ketal reduction with borane dimethyl sulfide
JPH04230275A (ja) (5s)−3−フルオロテトラヒドロ−5−〔(ヒドロキシ)メチル〕−2(3h)−フラノンおよびそれの製造方法
JP2008515769A (ja) 共沸蒸留を用いた、アルドノラクトン、アルダロラクトン、およびアルダロジラクトンの合成
US20090112002A1 (en) Process for preparation of aldonic acids and derivatives thereof
Varvogli et al. Efficient synthesis of syringolides, secosyrins, and syributins through a common approach
Chida et al. Formal total syntheses of (–)-isoavenaciolide and (–)-ethisolide from L-quebrachitol
Nacro et al. Lactonisation and lactone ether formation of nerol geraniol compounds. Use of 13C to identify the cyclisation process
CA1173051A (en) Total synthesis of 1rs,4r,5rs-4-(4,8- dimethyl-5-hydroxy-7-nonen-1-yl)-4-methyl-3, 8-dioxabicyclo¬3.2.1| octane-1-acetic acid
CN111989318A (zh) Dhpv的新合成方法
JPH06172376A (ja) プシコフラノース及びプシコピラノース誘導体
RU2455296C2 (ru) Способ получения альдоновых кислот и их производных
Gypser et al. d‐Erythronolactone and 2, 3‐O‐Isopropylidene‐l‐erythrose as C4 Building Units: An Efficient Synthesis of both Enantiomers of endo‐Brevicomin and its 7‐Vinyl Analogues
US4739082A (en) Enantiomerically pure mono acetal-protected diols, their preparation and use
Gamalevich et al. Lipase-mediated ‘meso-tricks’ to transform latently symmetrical d-aldoses into l-aldoses via alditols
JPH0140839B2 (ja)
Sengupta et al. A chiral pool based synthetic strategy for-hydroxyalkyl-2-butenolides
JPH01157976A (ja) (4s,5s)−4,5−シクロヘキシリデンジオキシ−2−シクロペンテン−1−オンとその鏡像体及びそれらの合成中間体並びにそれらの製造方法
RO131617B1 (ro) Intermediari aldehidici ( -lactonici de tip corey protejaţi ca acetali sau tioacetali ciclici
JP2002540182A (ja) 置換ペントースからの3,4−ジヒドロキシブタン酸および誘導体合成法
JPH0525103A (ja) スフインゴシンの製造法および中間体
JPS638091B2 (ja)
BE572697A (ja)