JPH04229819A - 光走査装置 - Google Patents
光走査装置Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
細には光源としてLD光源を用い、偏向装置として回転
多面鏡を用い、光源と回転多面鏡の間にアパーチュアを
持つ光走査装置に関する。
プリンター等に関連して広く知られている。
ある「主走査対応方向」および「副走査対応方向」に就
いて説明する。光走査装置の光学配置を光源から被走査
面まで光学素子の光軸に沿って展開した状態を考え、こ
のように展開された光路を「展開光路」と呼ぶことにす
る。この展開光路の始点は光源の発光部であり終点は被
走査面である。展開光路の終点においては、展開光路と
主走査方向と副走査方向とが互いに直交する。そこで、
展開光路上の任意の位置において、主走査方向に平行と
なる方向を主走査対応方向と呼び、副走査方向と平行に
なる方向を副走査対応方向と呼ぶ。
ら知られているものを主走査対応方向における光学的特
性により分類すると以下の2通りがある。
走査対応方向に就いてみると、LD光源からの発散性の
光束がカップリングレンズとしてのコリメートレンズに
より平行光束化され、回転多面鏡により偏向された平行
光束は結像光学系により被走査面上に集光される。なお
本明細書中において「結像光学系」は回転多面鏡と被走
査面との間にあり、偏向光束により被走査面上に光スポ
ットを形成する光学素子の合成系を意味する。
走査対応方向においては、LD光源からの発散性の光束
はカップリングレンズにより集束性の光束に変換されて
回転多面鏡により偏向される。偏向光束は結像光学系に
よりさらに集束されて被走査面上に光スポットとして形
成される(例えば特開平1−302217号公報)。
れに就いても適用可能である。
うちで偏向装置に回転多面鏡を用いるものでは、回転多
面鏡の所謂面倒れを補正するための工夫がなされている
ものが多い。そこで、このような面倒れ補正機能を持つ
光走査装置を副走査対応方向における光学特性により分
類すると以下のようになる。
光源側からの平行な光束を副走査対応方向にのみ一方向
的に集束させ、回転多面鏡の偏向反射面位置に主走査対
応方向に長い線像を形成し、偏向光束を結像光学系によ
り被走査面上に光スポットとして結像する」ものであり
、結像光学系として副走査対応方向に関して偏向反射面
位置と被走査面位置とを幾何光学的に略共役な関係にす
るアナモフィックなfθレンズが用いられる。この光走
査装置を以下、従来装置1と称する。
置に属し、「光源側からの光束を、主走査対応方向に長
い線像に結像させ、結像光学系により被走査面上に光ス
ポットを形成する」ものであり、副走査対応方向に関し
て偏向反射面位置と被走査面位置とを幾何光学的に略共
役な関係にするアナモフィックな結像光学系は、球面レ
ンズと長尺レンズとにより構成される。この光走査装置
を以下、従来装置2と称する。従来装置2の結像光学系
の長尺レンズとしては、長尺シリンダーレンズが用いら
れたり(例えば、特効昭60−642号公報等)、長尺
トロイダルレンズや樽型トロイダル面等、特殊な面を持
つ長尺トロイダルレンズが用いられたりする。この本発
明は、これら従来装置1,2の何れに対しても適用可能
である。
光の遮光や光走査の光量補正、さらには被走査面上にお
ける光スポット形状の補正のために、LD光源からの光
束の一部をアパーチュアで遮光することが従来から一般
に行われている。一方において、近来ますます光走査の
高密度化が意図されており、その実現のために径が小さ
く安定した光スポットが求められている。光スポットに
対する上記要請と上記アパーチュアの使用とを合わせ考
えると、以下の如き問題が生ずる。
1においては、アパーチュアと被走査面との間にある結
像素子(結像作用を持つ光学素子)による「アパーチュ
アの実像」は、一般に被走査面から100mm以上離れ
た位置に形成され、且つ被走査面はアパーチュア位置か
ら見て光学的に無限遠に近い配置となるため主・副走査
対応方向とも光スポットはフラウンホーファー回折像と
なる。このため光スポットにおける光強度分布は主・副
走査方向ともガウス型のきれいな分布となり、アパーチ
ュアによる回折の影響は問題とならない。
折像であるため、高密度化のために光スポット径を小さ
くしようとするとアパーチュアの開口径を大きくして、
結像光学系(アナモフィックなfθレンズ)への入射光
束を大きくする必要がある。アナモフィックなfθレン
ズは、もともと被走査面から離れた位置に配されるため
入射光束径が大きく、レンズ面に厳しい精度が要求され
るが、光スポット径を小さくするために上記の如くさら
に入射光束を大きくするとレンズ面に要求される精度が
一段と厳しくなる。このため従来装置1において結像光
学系のレンズ面精度を向上させて光スポット径を小さく
することはコストの面から得策でないという不具合があ
る。
2においては、偏向反射面と被走査面との間の副走査対
応方向の共役倍率βは一般にβ<<1であり、アパーチ
ュアの配設位置によってはアパーチュアの実像の形成さ
れる位置が被走査面の近傍になり、アパーチュアによる
回折の影響が光スポットに現れて光スポットの光強度分
布が複雑になったり、所謂デフォーカスによる光スポッ
ト径の変動が大きくなって光スポット径が安定しない等
の不具合を生ずる。
情に鑑みてなされたものであって、上記不具合を解消で
きる新規な光走査装置の提供を目的とする。
「LD光源からの発散性の光束を、アナモフィックな光
学系により、主走査対応方向には平行もしくは弱い収束
性で副走査対応方向には収束性の光束とするとともに、
光束の一部をアパーチュアにより遮光し、LD光源発光
部を主走査対応方向に長い線像として結像せしめ、且つ
回転多面鏡により偏向させ、偏向光束を結像光学系によ
り被走査面に向かって集光させて被走査面上に光スポッ
トを得、この光スポットにより被走査面の光走査を行う
装置」であって、上記結像光学系は「副走査対応方向に
おいて、回転多面鏡の偏向反射面位置と被走査面位置と
を幾何光学的に略共役な関係とするとともに、主走査対
応方向において上記偏向光束を被走査面上に集光せしめ
る機能」を持つ。
クな光学系により「主走査対応方向に弱い収束性の光束
」とするとは、この収束光束の収束位置が、光源側から
見て被走査面の公報に位置する程度の収束性を持たせる
ことを意味する。
向に就いては前記第1・第2種光走査装置に対して適用
可能であり、副走査対応方向に関しては従来装置1,2
に対して適用可能である。即ち、結像光学系はアナモフ
ィックなfθレンズでもよいし、球面レンズと各種長尺
レンズの組合せでも良い。
する。即ち、アパーチュアと被走査面との間にある結像
素子によるアパーチュアの実像位置が、全有効走査範囲
において、被走査面よりも回転多面鏡よりに位置し、且
つ、LD光源と被走査面との間にある結像素子によるL
D光源発光部の像位置と上記実像位置との距離をR、上
記アパーチュアの実像における副走査対応方向における
開口像径をD、上記実像位置とLD光源発光部の像位置
との間において得ようとする偏向光束のビームウエスト
径をW0、LD光源の発光波長をλとするとき、λ0を
780nm、k1=0.67λ/λ0,k2=1.1λ
/λ0として、これらが W0/k2 < R/D < W0/k1なる
条件を満足するように、アパーチュアの開口径および配
設位置、アナモフィックな光学系の副走査対応方向の焦
点距離および配設位置を定めるのである。
する。即ち、アパーチュアと被走査面との間にある結像
素子によるアパーチュアの実像位置が、全有効走査範囲
において、被走査面よりも回転多面鏡よりに位置し、且
つ、LD光源と被走査面との間にある結像素子によるL
D光源発光部の像位置が全有効走査範囲において被走査
面を介してアパーチュアの実像と逆側にあり、且つ、偏
向光束のビームウエスト位置が、これら像の間で被走査
面よりも回転多面鏡側に位置するように、アパーチュア
の開口径および配設位置、アナモフィックな光学系の副
走査対応方向の焦点距離および配設位置を定めるのであ
る。
する。即ち、アパーチュアと被走査面との間にある結像
素子によるアパーチュアの実像位置が、全有効走査範囲
において、被走査面よりも回転多面鏡よりに位置し、且
つ、LD光源と被走査面との間にある結像素子によるL
D光源発光部の像位置と上記実像位置との距離をR、上
記アパーチュアの実像における副走査対応方向における
開口像径をD、LD光源の発光波長をλとするとき、こ
れらが 0.25 < √[R・λ]/D < 0.7
5なる条件を満足するように、アパーチュアの開口径お
よび配設位置、アナモフィックな光学系の副走査対応方
向の焦点距離および配設位置を定めるのである。上記記
号√[ ]は[ ]内の量に付き平方根を取ること
を意味する。
トとは、「レーザー光束の光束断面における光強度分布
のピーク値を1としたとき、1/e2のレベルにおける
径として定義される光束径が最小となる位置における光
束径」を意味する。
たは2の光走査装置において、「結像光学系の、副走査
対応方向における合成後側焦点位置が、被走査面よりも
10λ0/λmm以上回転多面鏡側に位置するようにし
た」ことを特徴とする。
光走査装置において、「アナモフィックな光学系」は、
LD光源からの光をカップリングするカップリングレン
ズと、副走査対応方向にのみパワーを持つシリンダーレ
ンズにより構成することができる(請求項5)。この場
合、請求項1ないし3において、「アナモフィックな光
学系の副走査対応方向の焦点距離および配設位置を定め
る」とは上記シリンダーレンズの焦点距離および配設位
置を定めることを意味する。
系をカップリングレンズとシリンダーレンズで構成する
場合、アパーチュアは「カップリングレンズとシリンダ
ーレンズとの間」に配設しても良いし(請求項6)、あ
るいは、シリンダーレンズを「カップリングレンズとア
パーチュアの間」に配設しても良い(請求項7)。
ンズとし、アパーチュアを回転多面鏡に近接して配備し
、シリンダーレンズによる線像の結像位置が、回転多面
鏡の偏向反射面近傍で且つLD光源より見てアパーチュ
アの後方に位置するようにすることができる(請求項8
)。
3または4の光走査装置において、アナモフィックな光
学系を単体のレンズとして構成しても良い(請求項9)
。
にこの発明を実施する場合を説明するためのもので、図
の上下方向が副走査対応方向である。符号1で示すLD
光源からの発散性の光束はカップリングレンズとしての
コリメートレンズ2により平行光束化され、アパーチュ
ア3により光束の一部を遮光される。アパーチュア3の
開口を通過した光束は副走査対応方向にのみパワーを持
つシリンダーレンズ4により副走査対応方向に集束させ
られつつ回転多面鏡に入射し、その偏向反射面5により
反射される。
査対応方向(図面に直交する方向)に長い線像1Aとし
て結像する。この線像はLD光源1の発光部の副走査対
応方向に関する像である。一方、シリンダーレンズ4に
よりアパーチュア3の虚像3Aができ、シリンダーレン
ズ4よりも被走査面側にある光学系に対しては、この虚
像がアパーチュア3としてふるまう。
転多面鏡の回転により偏向されて偏向光束となる。偏向
光束は結像光学系6により被走査面7に向かって集光さ
せられ被走査面7上に光スポットを形成する。
像3Aを物体として、アパーチュア3の実像3Bを結像
させ、また線像1Aを物体としてLD光源発光部の副走
査対応方向の像1Bを結像させる。この像1Bが「LD
光源と被走査面の間にある結像素子によるLD光源発光
部の像」である。主走査方向については偏向光束は被走
査面上に結像する。
’を定め、結像光学系6の副走査対応方向の合成焦点距
離をf2とすると。先ず、偏向反射面5の位置と被走査
面7の位置とが結像光学系6により副走査対応方向に関
して略共役な関係に結ばれるという前提により、(1/
l1’)≒(1/l1)+(1/f2)が成立ち、l2
,l2’に就いては、 (1/l2’)=(1/l2)+(1/f2)が成り立
つ。アパーチュア3の実像3Bの開口像の、副走査対応
方向の径をDとすると、このDはアパーチュア3と被走
査面7との間にある結像素子、即ち、説明中の例では、
シリンダーレンズ4および結像光学系6の合成系による
副走査対応方向の共役倍率とアパーチュア3における副
走査対応方向の開口径とにより定まる。
素子による、LD光源発光部の像1Bとアパーチュア3
の実像3Bとの間の距離を図の如くRとする。アパーチ
ュアの実像3Bの位置における偏向光束の波面は、図3
に示すように半径Rを持つ球面となっている。
到る距離は、上記l1’,l2’により(l1’−l2
’)で与えられ、被走査面7における光スポットの副走
査対応方向の光強度分布は、アパーチュアの実像3Bか
らの回折積分によって求めることができる。この積分を
実行するには、実像3Bの位置における副走査対応方向
の光強度分布を知る必要がある。実像3Bにおける光強
度分布は基本的には、アパーチュア3の位置における光
強度分布に、実像3の結像に寄与する結像素子の合成共
役倍率を乗じたものである。厳密には、上記結像素子に
よる収差が考慮されねばならないが、光走査装置の光学
系におけるF/Noは一般に50以上あり、実質的に収
差を考慮する必要はない。
光束の光強度分布は周知のごとくガウス型の分布であり
、カップリングレンズ2の開口が十分に大きければアパ
ーチュア3の位置における光強度分布もガウス型の分布
と考えて良い。カップリングレンズ2の開口が不十分な
大きさであっても、カップリングレンズ2は一般にLD
光源に近接して設置されるためカップリングレンズ2の
開口よりもアパーチュア3の開口が小さければ、アパー
チュア3の開口位置における光強度分布はやはりガウス
型の分布と考えることができる。
に小さきときは、カップリングレンズの瞳がアパーチュ
アとして機能するから、上記瞳をアパーチュアと考えれ
ば良く、この場合にはアパーチュアを別に設ける必要は
ない。
の開口位置における光強度分布は、図2左図に示すよう
なガウス型と考えて良く、アパーチュア3を通過した直
後の光強度分布は図2右図に示すようにガウス型分布の
裾野の部分(破線でハッチを施した部分)を開口形状に
より切り取られた分布となる。それゆえ実像3B位置に
おける光強度分布は図2右図の分布に、前記共役倍率を
乗じたものとして近似できる。
の回折積分を実行した結果を示している。LD光源1か
ら放射されるレーザー光束の波長は780nmとした。 アパーチュア3の実像3BとLD光源発光部の像1Bと
の距離RはR=20mmとR=200mmとを想定し、
実像3Bにおける開口像の副走査対応方向の径Dは上記
2通りのRのそれぞれに就いて、いずれもR/D=62
.5となるように設定した。
光部の像1Bの結像位置を原点0として回転多面鏡側を
負、逆側を正としたときの深度を示し、縦軸は各深度に
おける偏向光束の光束径(副走査対応方向の径)を示し
ている。細い線はR=200nm、太い線はR=20m
mの場合を示す。アパーチュア3における副走査対応方
向の開口径は上記方向における光強度分布のピーク値の
80%以上の強度を持つ光束部分が開口を通過するよう
に設定した。
g)(h)(i)は、それぞれ、深度:−20mm,−
10mm,−5mm,−2.5mm,0mm,2.5m
m,7.5mm,10mmにおける光束の副走査対応方
向の光強度分布をピーク値を1に規格化して示している
。
ー回折像となるため分布形状はRによらず一致する。こ
れら図6(b)ないし(i)に示された横線は光強度分
布における(1/e2)のレベルであって、この横線上
の分布幅が光束径を与える。
に図6(a)の細い線のような特性になる。この種の光
走査装置では一般に、副走査対応方向の像面湾曲が被走
査面のまわりに「まとわりつく」ような設定となってお
り、被走査面がなるべく像位置と一致するようにされて
いるため、光スポット径は安定するように考えられるが
、Rの値が大きいため同じR/DであってもDの値が大
きいことになる。これは偏向光束が結像光学系の広い領
域を通過することを意味し、結像光学系の面精度が光ス
ポット径に大きく影響する。このため従来装置1で設計
通りの光スポット径を実際に実現するには結像光学系の
面精度が極めて厳しいものになる。
ではRが小さいため、深度−光束径特性は図6(a)の
太い線のような特性になり、同一のR/Dに対してより
小さい光束径が可能である。またRが小さいため同じR
/Dに対してDを小さくでき、その分だけ結像光学系の
面精度に余裕がでる。
一般に、アパーチュア3の実像3Bの位置が被走査面7
に近い光学配置となっている。このことは被走査面7が
像1Bから離れていることを意味し、被走査面7上にお
ける光スポットの光強度分布は図6(b)(c)(d)
のように変化が激しく、光スポット径も大きくなる。ま
た、アパーチュアの実像3Bが被走査面7に近くなると
、実像3Bの副走査対応方向の開口像径Dを、実現しよ
うとする光スポット径に近いものとする必要があり、R
/Dの値は、得ようとする光スポット径に対して非常に
大きいものとなる。このようにすると、図6の(e)な
いし(h)に描かれた光束径は変動が大きくなる。
とLD光源発光部の像1Bとの間で得ようとするビーム
ウエスト径W0」と前述のR/Dとの関係を調べたとこ
ろ、図4に示す如きものとなることが分かった。図4の
横軸はR/D、縦軸はビームウエストW0を表している
。
値およびアパーチュアによる遮光の状態と波長である。 RECTとあるのは、アパーチュアの開口が入射光束の
光束径に比して十分に小さく、矩形状とみなせる場合で
あり、40%ガウスとあるのは、入射光束の光強度のピ
ーク値の40%以下の部分を遮光した場合を示す。この
40%は、以下のような根拠に基づいて設定した。即ち
40%のレベルは(1/e2)値の(1/1.5)であ
り、LD光源からの光束の発散角の上限と下限で約2倍
の開きがあるため、中心の発散角として下限の発散角を
取っても(1/e2)以下のレベルのノイズ光を遮光で
きる幅として設定したものである。
長780nmに関するもの、細い実線は波長520nm
に関するものである。Rが小さい部分では、各曲線は波
長ごとに共通した接線を持つ。即ち、図中のk2は波長
780nmに関する曲線群に共通する接線の傾きを表し
、k2’は波長520nmに関する曲線の接線の傾きを
表す。k2=1.1,k2’=0.73となる。なお、
傾き1.1は正確にはアパーチュア開口径が矩形状の場
合であり、40%ガウスの場合には、これより若干大き
くなる。
径W0は略これら接線の上にあり、その値はR/Dとフ
ラウンホーファー回折像との関係により与えられる。こ
れに対し、図4の各曲線はR/Dが大きくなるにつれて
次第に接線から離れ極大を形成して、その後は減少する
傾向を示す。
も小さいビームウエスト径を得る条件は、波長780n
m,520nmに対してそれぞれ R/D > W0/k2,R/D
> W0/k2’ となる。R/Dの値が得ようとするビームウエスト径に
対してあまり大きくなると、前述のように図6(e)な
いし(i)に示した光束径の変動が大きくなり光スポッ
ト径の深度方向の余裕が小さくなる。
線の最大値を結ぶ直線になる。これら直線の傾きは波長
780nmについてk1=0.67(40%ガウスに関
するもので矩形状入射光束に対してはこれより若干小さ
くなる)、波長520nmに就いてk1’=0.45と
なる。従って、得られるビームウエストにおいて深度余
裕をとるための条件は波長780nm,520nmのそ
れぞれに就いて、 R/D < W0/k1 ,R/D < W
0/k1’となる。ここで波長としてλ0=780nm
を基準にとり、上記傾きk1,k2,k1’,k2’に
替えて、新たなパラメータとしてk1=0.67λ/λ
0,k2=1.1λ/λ0を導入すると、フラウンホー
ファー回折像よりも小さいビームウエスト径を得、なお
且つ深度余裕の取れる条件は、一般の波長λに就いて、 W0/k2 < R/D < W0/k1とな
る。
いて、アパーチュア3とシリンダーレンズ4の位置を逆
にした例である。このような光学配置についても、上記
と同様の条件が成り立つ。
を適用する場合の光学配置である。この場合にはアパー
チュア3をシリンダーレンズ4と偏向反射面5の間に、
偏向反射面5に近接させて配置させる。さらに、線像1
Aの結像位置が偏向反射面5の近傍で、且つLD光源1
の側から見てアパーチュア3の後方に位置するようにす
る。結像光学系6により、偏向反射面5と被走査面7の
位置が、副走査対応方向に関して共役な関係にあるため
、偏向反射面5よりも光源側にあるアパーチュア3の実
像3Bは、被走査面7よりも回転多面鏡よりにできる。 従って、「実像3Bにおける副走査対応方向の開口像径
よりも光スポットの径を小さくする」には、上記線像1
Aがアパーチュア3よりも被走査面7側に結像する必要
があるのである。
は、アナモフィックな光学系を構成するカップリングレ
ンズ2とシリンダーレンズ4との間にアパーチュア3が
介在していない、従って、このような場合、カップリン
グレンズ2とシリンダーレンズ4とを、アナモフィック
な単レンズにより置き換えることが可能である。
明図的に示している。上の図は主走査対応方向の光学作
用を示し、下の図は副走査対応方向の光学作用を示す。 アナモフィックな単レンズ2’は、主走査対応方向には
カップリングレンズとしてのコリメートレンズの機能を
持ち、LD光源1からの発散性の光束を平行光束化する
。また副走査対応方向においては光束を収束光束化する
。単レンズ2から射出する光束にアパーチュアを組み合
わせることにより、アパーチュア以後の光学的な状態を
図1(b)または(c)の光学配置と全く同様にできる
ことは容易に理解されるであろう。
1の各図に示されているように、アパーチュア3の実像
3Bの位置は被走査面7よりも回転多面鏡側にあり、L
D光源発光部の像1Bは被走査面7を介して実像3Bと
逆側にある。
面7よりも回転多面鏡側にあると、被走査面7上の光ス
ポット径はフラウンホーファー回折像の径よりも大きく
なって、光スポット径を小さくするという目的を十分に
発揮できない。従って、被走査面7が、アパーチュアの
実像3BとLD光源発光部の像1Bとの間に位置するよ
うにするのが良い。この場合、ビームウエストは上記の
像3B,1Bの間に形成されるから、光スポット径とし
てビームウエスト径に近いものが得られると期待できる
。
フォーカス量との関係、即ち光束径の深度特性は従来装
置2の場合には一般に太い実線の曲線のようになり、ビ
ームウエスト位置は像1B(デフォーカス量0)の位置
よりも回転多面鏡側に形成される(図では深度−3.5
mm)。
査領域にわたって被走査面7よりも回転多面鏡側に設定
し、このビームウエスト位置と被走査面後方に形成され
る像1Bとにより被走査面7が挾まれるようにすると、
被走査面7上における光スポットの光強度分布は図6(
e)(f)(g)のようにガウス型のきれいな形状とな
り、光スポット径も小さくなる。ビームウエスト位置が
被走査面7より後方に位置すると、わずかなデフォーカ
スでも図6(d)に示すように光スポットの光強度分布
の裾野の部分の強度が増大して光スポットの「ぼけ」を
生じてしまう。従って請求項2の条件を満足するように
することにより径が小さく、安定した光スポットを実現
できる。このとき光スポット径も請求項1の条件により
任意に得ることができる。
光部の像1Bとの間で得ようとするビームウエスト径W
0」と、前述のR,D,λの関係を調べたところ、図5
に示すようになることが分かった。
/√[R・λ]を表している。各曲線のパラメータは、
Rおよびアパーチュアによる遮光の状態と波長である。 RECT及び40%ガウスの意味する所は、図4の場合
と同様である。
、アパーチュアによる遮光の状態によって、縦軸・横軸
の関係は一つ宛、曲線によって表されることが分かる。 図中に示した直線は、各遮光状態における√[R・λ]
/Dが小さい領域での傾きを表す。この直線は、アパー
チュアの実像のF/No(R/Dで表される)が等しい
場合、Rが√[R]に比べて比較的に大きいこと、換言
すればRが大きいことを意味している。
=200mmの場合を考えると、R/D=62.5,λ
=780nmであるから√[R・λ]/D≒158で、
図4において、横軸の値が158の近傍では、直線と曲
線とは殆ど重なっている。図6(a)においてR=20
0mmの曲線を見ると、ビームウエスト位置は、デフォ
ーカスが略0の位置であり、LD光源発光部の像の位置
と一致し、従ってビームウエスト径はフラウンホーファ
ー回折像のビームウエスト径と略等しくなっている。こ
のことから、図4の直線は、フラウンホーファー回折像
の径、即ちLD光源発光部の像点における光束径となっ
ていることが分かる。
りも小さいビームウエスト径を得るための条件は、図5
の縦軸がビームウエスト径に比例することから、図5の
直線よりも曲線が下側にある範囲となる。
D光源からの発散性の光束の発散角のばらつきや、光学
系の精度から±5%以上のばらつきが考えられ、有意差
をもってビームウエストを小さくするにはフラウンホー
ファー回折像に対し、−5%程度以下の径であることが
必要である。このためには、√[R・λ]/Dは、図5
により、0.25以上であり、この値ではアパーチュア
による遮光の状態を、ビームウエスト径とフラウンホー
ファー回折像との比で見ると、 ビームウエスト径:フラウンホーファー回折像RECT
のとき 0.94 :
140%ガウスのとき 0.94
: 1となり、両者とも略−6.0%、ビームウ
エストが小さくなっている。
Dの値が0.75でピークを持ち、それ以上の大きさに
対しては角曲線ともビームウエスト径が小さくなる傾向
を有している。√[R・λ]/Dが大きいと言うことは
、同じλに対してR/Dの値が大きくなることを意味す
る。
ト径に対してあまりに大きくなると前述のように、図6
(e)ないし(i)に示した光束径の変動が大きくなり
、光スポット径の深度方向の余裕が小さくなる。これが
小さくなる範囲は、図5における√[R・λ]/Dが、
上述のピークを越える範囲である。この点でビームウエ
スト位置は、LD光源発光部の像の位置よりもアパーチ
ュアの実像位置に近づいてくる。即ち、図6(e)ない
し(i)に示した、光束径の変動が大きくなる範囲が、
より一層ビームウエスト位置に近づくことになる。 従って、ビームウエスト位置近傍で安定した光スポット
径と光強度分布とを得るための条件は √[R・λ]/D<0.75 であり、光スポット径が小さく且つ安定している条件と
して 0.25<√[R・λ]/D<0.75を得ることがで
きる。
って、図1(b)(c)に就いてのべたことは、請求項
3の発明に就いてもそのまま成立する。また請求項3の
光走査装置において、アナモフィックな光学系として図
1(d)に即して説明したような単レンズ構成のものが
用いられ得ることは言うまでもない。
述のようにアパーチュア3の像3Bは被走査面7より回
転多面鏡側に形成される。図1を参照すると偏向反射面
5と被走査面7とは結像光学系6により副走査対応方向
に関して共役な関係となっているから、アパーチュア3
の実像3Bが被走査面よりも回転多面鏡側に形成される
には、アパーチュア3の位置(図1の(b)(c)(d
))もしくはアパーチュアの虚像3Aの位置(同図(a
))は、偏向反射面5よりも光源側もしくはシリンダー
レンズ4の前側焦点位置より被走査面側に位置する必要
がある。
レンズ4の焦点近傍に配すると、アパーチュア3の実像
3Bは結像光学系6の後側焦点位置の近傍に形成される
。このとき実像3Bの開口像径はシリンダーレンズ4と
結像レンズ6の焦点距離の比で決まる倍率となる。この
場合、アパーチュアの実像3Bの位置が被走査面7に近
くなると第6図に即して説明したように被走査面近傍で
の光束径の変動が激しく、光強度分布の形状も汚いもの
となる。
ト位置はアパーチュアの実像3BからRの50%以上離
れた位置となる。一般に光走査装置において、光スポッ
ト径は高密度光走査に対して25〜50μm程度が最小
と考えられる。一方、ビームスポットの最大径は、同じ
入射光の条件においてはRの平方根に比例する。従って
上記の25〜50μmの範囲の光スポット径を得るため
のRは、波長を780nmとした場合、図4からR≒1
0mm程度と考えられる。請求項2によれば、被走査面
7とアパーチュアの実像3Bとの距離もこの距離程度も
しくはそれ以下と考えられ、少なくとも10mmよりも
長い必要がある。この距離も波長に比例するので780
nm以外の波長λに対しては、λ0=780nmとして
、10λ0/λの距離になる。
光学系6の後側合成焦点位置より回転多面鏡側にするに
は図1(a)の構成では、シリンダーレンズの前側焦点
位置よりもさらに光源側にアパーチュア3を配設する必
要があり、かかる配置は偏向反射面位置から光源に到る
距離を長くすることを意味し、光走査装置の大型化につ
ながって好ましくない。この距離を小さくする方法とし
てシリンダーレンズの焦点距離を小さくすることが考え
られるが、このようにするとアパーチュアの拡大倍率が
大きくなるためアパーチュアの副走査対応方向の開口幅
を小さくする必要が生じ、光量的に好ましくない。従っ
て、結像光学系6の後側合成焦点位置を請求項4の如く
に10λ0/λだけ被走査面7よりも回転多面鏡よりに
位置させることが、請求項1,2,3の光学系配置を容
易かつコンパクト化するために有効であることが分かる
。
る。
142470号の光走査装置に適用した例である。この
装置は従来装置2に属する。光学配置は図1(a)に即
して説明した型に属し、結像光学系は球面2枚組のfθ
レンズと、樽型トロイダル面を持つ長尺トロイダルレン
ズの組合せである。また、LD光源としては、波長78
0nmのものを想定している。
ュア以後の光学配置における諸元をにおいて、rは面の
曲率半径、dは面間隔、nは屈折率を表す。また長尺ト
ロイダルレンズのレンズ面については主走査対応方向の
曲率半径をrx,副走査対応方向の曲率半径をryとす
る。
d
n アパーチュア
− 27
1 シリ
ンダーレンズ 48
3 1.511
∞ 87
1 偏向反射面
∞
35.9 1
結像レンズ: fθレンズ −109.4
17.0 1.572
−
94.0 1.5
1
∞
19.8 1.572
−12
7.7 93.8 1
長尺レンズ r
x ry
d n
−700 −35.7
3 1.572
−700 −17
.6 82 1
被走査面
。
側の面は副走査対応方向のトロイダル、被走査面側のレ
ンズ面は主走査対応方向のトロイダルである。
に0.93mmであり、入射光束はガウス型の分布で副
走査対応方向において光強度78%以下の部分を遮光し
ている。各パラメータの値を光スポットの像高:0およ
び100における値を一覧にすると以下のようになる。
100R 28
.33mm
29.90mmD
0.399mm
0.420mmR/D
71.002
71.19W0
70μm
71μmZ
25.07mm
28.70mmW0/k1
104.5
105.0W0/k2
63.6
64.5√[R・λ]/
D 0.373
0.364W0/√[R・λ]
0.471
0.465上記パラメータZは、アパーチュ
アの実像と被走査面との距離である。
あるが、アパーチュアの開口は副走査方向に0.53m
mであり、入射光束はガウス型の分布で副走査対応方向
において光強度92%以下の部分を遮光している。各パ
ラメータの値を光スポットの像高:0および100にお
ける値を一覧にすると以下のようになる。
100R 28
.33mm
29.90mmD
0.228mm
0.239mmR/D
124.3
125.1W0
88μm
91μmZ
25.07mm
28.70mmW0/k1
131.3
135.8W0/k2
80.0
82.7√[R・λ]
/D 0.652
0.639W0/√[R・λ]
0.592
0.596 。
d
n アパーチュア
− 27
1 シリ
ンダーレンズ 46
3 1.511
∞ 87
1 偏向反射面
∞
35.9 1
結像レンズ: fθレンズ −109.4
17.0 1.572
−
94.0 1.5
1
∞
19.8 1.572
−12
7.7 93.8 1
長尺レンズ r
x ry
d n
−700 −35.7
3 1.572
−700 −17
.6 82 1
被走査面
。
光学配置では、シリンダーレンズの物体側面の曲率半径
が48mmから46mmに変わった点のみである。光走
査の半画角は35度である。
、入射光束はガウス型の分布で副走査対応方向において
光強度78%以下の部分を遮光している。各パラメータ
の値を光スポットの像高:0および100における値を
一覧にすると以下のようになる。
100R 26
.53mm
28.10mmD
0.405mm
0.426mmR/D
65.51
65.96W0
67μm
68μmZ
25.01mm
28.78mmW0/k1
100
101.5W0/k2
60.9
61.8√[R・
λ]/D 0.355
0.348W0/√[R・λ
] 0.466
0.459 。
の開口は副走査方向に1.1mmであり、入射光束はガ
ウス型の分布で副走査対応方向において光強度71%以
下の部分を遮光している。各パラメータの値を光スポッ
トの像高:0および100における値を一覧にすると以
下のようになる。
100R 26
.53mm
28.10mmD
0.479mm
0.504mmR/D
55.4
55.7 W0
59μm
60μmZ
25.01mm
28.87mmW0/k1
88
89.6 W
0/k2 53.6
54.5
√[R・λ]/D 0.300
0.294W0/√
[R・λ] 0.410
0.405 。
4に関するLD光源発光部の像1Bの結像位置を主走査
対応方向(破線)および副走査対応方向(実線)に就き
示す。上記各実施例の数値から明らかなように、実施例
1ないし4とも請求項1および3の光走査装置の実施例
になっている。また実施例1,2は、請求項2の光走査
装置の実施例となっているが、実施例3,4は請求項2
の光走査装置の条件からはずれている(図7(a)から
分かるように、実施例3,4では像1Bの結像位置が有
効走査領域の一部で被走査面よりも回転多面鏡側にある
)。図7(b)は実施例1に関するビームウエスト位置
を示している。
1,2,3,4の像高0及び100mmおける深度特性
を示している。
な光学系の具体例を2例示す図である。図12に示すの
は、アナモフィックな光学系を単体のレンズとして構成
した例でLD光源側の面を回転対象な非球面とし、アパ
ーチュア側の面をアナモフィックな非球面とした例であ
り、図13の例は、アナモフィックな楕円フレネルレン
ズとして構成した例である。
光走査装置を提供できる。請求項1,2,3の発明は、
これを従来装置に適用して従来にない小さな径で、光強
度分布のきれいな安定した光スポットを実現できる。ま
た請求項4の発明により請求項1,2の光走査装置をコ
ンパクトに光利用効率良く実現できる。
る。
の図である。
位置における波面の曲率半径の関係を示す図である。
る。
る。
係を説明するための図である。
置(同図(a))と、実施例1に関するビームウエスト
位置(同図(b))を示す図である。
る。
る。
ある。
ある。
めの図である。
ある。
Claims (9)
- 【請求項1】LD光源からの発散性の光束を、アナモフ
ィックな光学系により主走査対応方向には平行もしくは
弱い収束性で副走査対応方向には収束性の光束とすると
ともに、光束の一部をアパーチュアにより遮光し、上記
LD光源発光部を主走査対応方向に長い線像として結像
せしめ、且つ回転多面鏡により偏向させ、偏向光束を結
像光学系により被走査面に向かって集光させて被走査面
上に光スポットを得、この光スポットにより被走査面の
光走査を行う装置であって、上記結像光学系は副走査対
応方向において、回転多面鏡の偏向反射面位置と被走査
面位置とを幾何光学的に略共役な関係とするとともに、
主走査対応方向において上記偏向光束を被走査面上に集
光せしめる機能を持ち、上記アパーチュアと被走査面と
の間にある結像素子によるアパーチュアの実像位置が、
全有効走査範囲において被走査面よりも回転多面鏡より
に位置するように、且つ、上記LD光源と被走査面との
間にある結像素子によるLD光源発光部の像位置と上記
実像位置との距離をR、上記アパーチュアの実像におけ
る副走査対応方向における開口像径をD、上記実像位置
とLD光源発光部の像位置との間において得ようとする
偏向光束のビームウエスト径をW0、LD光源の発光波
長をλとするとき、λ0を780nm、k1=0.67
λ/λ0,k2=1.1λ/λ0として、これらがW0
/k2 < R/D < W0/k1なる条件
を満足するように、アパーチュアの開口径および配設位
置、アナモフィックな光学系の副走査対応方向の焦点距
離および配設位置を定めたことを特徴とする光走査装置
。 - 【請求項2】LD光源からの発散性の光束を、アナモフ
ィックな光学系により主走査対応方向には平行もしくは
弱い収束性で副走査対応方向には収束性の光束とすると
ともに、光束の一部をアパーチュアにより遮光し、上記
LD光源発光部を主走査対応方向に長い線像として結像
せしめ、且つ回転多面鏡により偏向させ、偏向光束を結
像光学系により被走査面に向かって集光させて被走査面
上に光スポットを得、この光スポットにより被走査面の
光走査を行う装置であって、上記結像光学系は副走査対
応方向において、回転多面鏡の偏向反射面位置と被走査
面位置とを幾何光学的に略共役な関係とするとともに、
主走査対応方向において上記偏向光束を被走査面上に集
光せしめる機能を持ち、上記アパーチュアと被走査面と
の間にある結像素子によるアパーチュアの実像位置が、
全有効走査範囲において被走査面よりも回転多面鏡より
に位置し、上記LD光源と被走査面との間にある結像素
子によるLD光源発光部の像位置が全有効走査範囲にお
いて被走査面を介して上記アパーチュアの実像と逆側に
あり、且つ、偏向光束のビームウエスト位置が、これら
像の間で被走査面よりも回転多面鏡側に位置するように
、アパーチュアの開口径および配設位置、アナモフィッ
クな光学系の副走査対応対応方向の焦点距離および配設
位置を定めたことを特徴とする光走査装置。 - 【請求項3】LD光源からの発散性の光束を、アナモフ
ィックな光学系により主走査対応方向には平行もしくは
弱い収束性で副走査対応方向には収束性の光束とすると
ともに、光束の一部をアパーチュアにより遮光し、上記
LD光源発光部を主走査対応方向に長い線像として結像
せしめ、且つ回転多面鏡により偏向させ、偏向光束を結
像光学系により被走査面に向かって集光させて被走査面
上に光スポットを得、この光スポットにより被走査面の
光走査を行う装置であって、上記結像光学系は副走査対
応方向において、回転多面鏡の偏向反射面位置と被走査
面位置とを幾何光学的に略共役な関係とするとともに、
主走査対応方向において上記偏向光束を被走査面上に集
光せしめる機能を持ち、上記アパーチュアと被走査面と
の間にある結像素子によるアパーチュアの実像位置が、
全有効走査範囲において被走査面よりも回転多面鏡より
に位置するように、且つ、上記LD光源と被走査面との
間にある結像素子によるLD光源発光部の像位置と上記
実像位置との距離をR、上記アパーチュアの実像におけ
る副走査対応方向における開口像径をD、LD光源の発
光波長をλとするとき、これらが 0.25 < √[R・λ]/D < 0.7
5(√[ ]は[ ]内の量に付き平方根を取るこ
とを意味する)なる条件を満足するように、アパーチュ
アの開口径および配設位置、アナモフィックな光学系の
副走査対応方向の焦点距離および配設位置を定めたこと
を特徴とする光走査装置。 - 【請求項4】請求項1または2において、結像光学系の
、副走査対応方向における合成後側焦点位置が、被走査
面よりも10λ0/λmm以上回転多面鏡側に位置する
ようにしたことを特徴とする光走査装置。 - 【請求項5】請求項1または2または3または4におい
て、アナモフィックな光学系が、LD光源からの光をカ
ップリングするカップリングレンズと、副走査対応方向
にのみパワーを持つシリンダーレンズにより構成される
ことを特徴とする光走査装置。 - 【請求項6】請求項5において、アパーチュアがカップ
リングレンズとシリンダーレンズとの間に配設されるこ
とを特徴とする光走査装置。 - 【請求項7】請求項5において、シリンダーレンズがカ
ップリングレンズとアパーチュアの間に配設されること
を特徴とする光走査装置。 - 【請求項8】請求項5において、カップリングレンズが
コリメートレンズであって、アパーチュアが回転多面鏡
に近接して配備され、シリンダーレンズによる線像の結
像位置が、回転多面鏡の偏向反射面近傍で且つLD光源
より見てアパーチュアの後方に位置することを特徴とす
る光走査装置。 - 【請求項9】請求項1または2または3または4におい
て、アナモフィックな光学系が単体のレンズであること
を特徴とする光走査装置。
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