JPH0422870Y2 - - Google Patents

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JPH0422870Y2
JPH0422870Y2 JP12390586U JP12390586U JPH0422870Y2 JP H0422870 Y2 JPH0422870 Y2 JP H0422870Y2 JP 12390586 U JP12390586 U JP 12390586U JP 12390586 U JP12390586 U JP 12390586U JP H0422870 Y2 JPH0422870 Y2 JP H0422870Y2
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groove
coating
cross
sectional area
layer
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JPS6332672U (ja
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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はエナメル塗料塗布ロール、さらに詳
しく言えばエナメル線製造装置においてエナメル
塗料を線材に塗布するために用いられる塗布ロー
ルに関するものである。
(従来の技術) まず第5図および第6図についてエナメル線の
製造装置を概説する。
第5図に示されるように、線材wは全体として
符号1で示される塗布装置においてエナメル塗料
を塗布された後焼付炉2を通過して第1層塗膜が
焼付形成され、案内ローラによる線材の循環路を
経由して再び塗布装置1に入り、ここで第2回目
の塗料塗布を受けた後再び焼付炉2に入つた第2
層が焼付られ、こうして塗料塗布、焼付の工程を
通常10数回くり返して所望の塗膜厚をもつエナメ
ル線が製造されるものである。
塗布装置1は、これを拡大して詳しく描いた第
6図に示されるように、塗料槽6の中に貯えられ
たエナメル塗料に浸された状態で回転駆動される
塗布ロール3と、塗布ロール3の外周面に付着し
た余分な塗料をかき落とすスクレーパ31とを備
え、張力付与用フエルト4により挟まれて適度の
張力を付与された線材wが塗布ロール3によつて
エナメル塗料を塗布され、その余分な塗料はしぼ
りフエルト5においてぬぐわれて焼付炉2に向か
うように構成されている。
エナメル塗料の塗布に用いられる従来の塗布ロ
ール3は第3図に示されるように外周面にn本の
塗布用の溝G1,G2,G3,……,Goが形成された
ものであり、これらの各溝はすべて同一の断面積
S1を有し、第5図に示されるエナメル線製造装置
の線材循環路の各径路に対応して位置する。線材
wはこの溝の中を走行するとき塗布ロール3の回
転に従つて塗料槽6の中からこの溝内面に付着し
て運ばれてくる塗料が塗布される。しかして第1
溝G1を走行するとき初回の、つまり第1層の塗
膜のための塗布が行なわれ、第2溝G2、第3溝
G3,……第n溝Goを順次走行してそれぞれ第2
層、第3層、第n(最終)層の塗膜のための塗布
がなされるものである。
ここで上記第1層目の塗膜のためのエナメル塗
布量Q1は、線材wの表面と使用されるエナメル
塗料との馴染み性に関連して定まるものであつ
て、塗膜としてもつとも外観的にすぐれ、また外
径変動も少ない最大の厚さ、つまりいわゆる臨界
塗膜厚t1を形成するための量が選定される。そし
て一般に、塗布ロールの溝によつてなされる塗布
量は、その溝の断面積と塗布ロールの回転速度の
積に比例するから、塗布ロール3の回転速度や溝
の断面積が、前記第1層目の臨界塗膜厚t1を得る
塗布量Q1を与えるように設定されている。
ところで第2層目以降に塗膜においては、第1
層目の塗膜と違つて塗膜の上に塗料を塗布するこ
とになるから、いわゆる前記の馴染み性がかなり
向上し、このため第2層目以降の臨界塗膜厚は第
1層目の臨界塗膜厚t1よりもかなり大きい値とな
るものである。
(考案が解決すべき問題点) しかしながら従来の塗布ロールにおいては第2
溝G2、第3溝G3……第n溝Goが第3図に示され
るようにすべて第1溝G1と同一断面積S1を有し、
かつこれらが一体的に回転駆動するものであるか
ら、第2層目以降の塗膜のための塗布量Q2,Q3
……Qoがすべて第1層目の塗布量Q1と同一量と
なり、そのため第4図に示される第2層目以降の
塗膜厚t2,t3,……toがそれぞれの層の臨界塗膜
厚に到底達しないばかりでなく、塗膜形成による
線材wの実質的な外径増大を考慮に入れると第2
層目以降の塗膜厚t2,t3,……toが順次その前の、
つまり直下の層の塗膜厚を下回ることになり、こ
の結果最終的な所望の合計塗膜厚(所定の仕上が
り塗膜厚)を得るためにはそれだけ塗膜層を増や
す、つまり塗布回数を増やさねばならないという
生産能率の著しい低下を招くものであつた。
(問題点を解決するための手段) この考案は上述の問題を解決するためになされ
たものであつて、第2層目以降については塗膜と
塗料との間の馴染み性に合わせて塗布量を増大さ
せることを要旨とし、具体的には、円柱状をな
し、外周面に円周方向に延びるn本の平行な塗料
塗布用の溝が形成された塗布ロールにおいて、第
2溝の断面積を、第1溝の断面積に対し、塗膜と
エナメル塗料との間の馴染み性が線材表面とエナ
メル塗料との間の馴染み性に比べて上昇した分に
合わせて増大させてなり、かつ第3溝ないし第n
溝の各断面積を前記第2溝の断面積と等しくさせ
てなるエナメル塗料塗布ロールである。
(作用) 塗布ロールの第2溝以降の断面積は塗膜と塗料
との間の馴染み性に合わせた大きさとされてい
て、第1溝の断面積よりも著しく増大しているか
ら、エナメル塗料塗布に際して各塗膜は、それぞ
れの層の臨界塗膜厚ないしこれにほぼ近い厚さの
塗膜層を形成することになり、そのため所定の仕
上がり塗膜厚を有するエナメル線を従来に比べて
塗布回数を低減させて得ることができる。
(実施例) 第1図についてこの考案の一実施例を説明す
る。
この考案の塗布ロール3においても第1溝G1
の断面積S1は第3図に示される従来の塗布ロール
と同様に、第1層目の塗膜を臨界塗膜厚t1とさせ
得る塗布量Q1を供給し得る大きさに選定されて
いる。
次に第2溝G2、第3溝G3、……、第n溝Go
断面積S2,S3,……,Soは互いに等しく、かつ第
1溝G1の断面積S1よりもかなり大きくされてい
る。つまり第2溝G2の断面積S2が第1溝G1の断
面積S1に対し、エナメル塗料と塗膜との間の馴染
み性が、エナメル塗料と線材表面との間の馴染み
性にくらべて増大した分に合わせて増大されてい
ると共に、第3溝G3ないし第n溝Goの各断面積
S3,……Soが第2溝G2の断面積S2と等しくされ
て第2溝G2、第3溝G3、……、第n溝Goにおい
てそれぞれ線材wに供給される塗料塗布量がQ2
=Q3=……=Qoとされ、第2層、第3層、……
第n層の各塗膜がそれぞれの臨界塗膜厚ないしこ
れにほぼ近い厚さの塗膜厚となるようにされてい
る。
第2図はこの考案の塗布ロールを用いて製造さ
れたエナメル線の断面を示すものであり、第2層
の塗膜厚t2、第3層の塗膜厚t3、……第n層の塗
膜厚toが臨界塗膜厚ないしこれにほぼ近い値のも
のとなつている。つまり厳密には第2層がその臨
界塗膜厚となり、第3層……第n層と層を重ねる
に従つて線材外径が実質的にわずかづつ増大する
ので層番号が増える外層の塗膜に向かうほど、そ
の塗膜厚が臨界塗膜厚よりも若干づつ下回るもの
となつている。
(考案の効果) この考案によれば塗布ロールの第2溝以降の断
面積が第1溝の断面積よりも塗膜と塗料との間の
馴染み性に合わせて増大されており、各層の塗膜
がそれぞれの層の臨界塗膜厚ないしこれにほぼ近
い厚さの塗膜厚となるから、従来に較べて少ない
塗布回数で所定の仕上がり塗膜厚を得ることがで
き、そのためエナメル線製造能率を向上し得るも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る塗布ロールの一実施例
を示す一部切断側面図、第2図は第1図の塗布ロ
ールを用いて製造されたエナメル線を示す拡大断
面図、第3図は従来の塗布ロールを示す一部切断
側面図、第4図は第3図の塗布ロールを用いて製
造されたエナメル線を示す拡大断面図、第5図は
エナメル線製造設備を示す簡略側面図、第6図は
第5図における塗料塗布装置部分を示す拡大側面
図である。 図において、3は塗布ロール、G1,G2,G3
…Goは塗布ロールの第1、第2、第3……第n
溝、S1,S2,S3……Soは第1、第2、第3……第
n溝の断面積である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 円柱状をなし、外周面に円周方向に延びるn本
    の平行な塗料塗布用の溝が形成されたエナメル線
    製造装置におけるエナメル塗料塗布ロールにおい
    て、第2溝G2の断面積S2を第1溝G1の断面積S1
    に対し、塗膜とエナメル塗料との間の馴染み性が
    線材wの表面とエナメル塗料との間の馴染み性に
    比べて上昇した分に合わせて増大させてなり、か
    つ第3溝G3ないし第n溝Goの各断面積S3,……
    Soが前記第2溝G2の断面積S2と等しくされてい
    ることを特徴とするエナメル塗料塗布ロール。
JP12390586U 1986-08-12 1986-08-12 Expired JPH0422870Y2 (ja)

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JP12390586U JPH0422870Y2 (ja) 1986-08-12 1986-08-12

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JP12390586U JPH0422870Y2 (ja) 1986-08-12 1986-08-12

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Publication Number Publication Date
JPS6332672U JPS6332672U (ja) 1988-03-02
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