JPH0422857Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は手で持つてポンプ操作する手持ち使
用型の放水器に関するものである。

〔従来の技術と、その問題点〕

従来、容器内に収容した水をポンプ操作によつ
て吸い上げてノズルから噴出させるようにした手
持ち使用型の放水器は知られているが、この従来
の放水器は放水と散水の両方に切替使用すること
も、また回転ノズルを取付けて回転散水させるこ
ともできないものであつて、興趣性に乏しい問題
があつた。

〔考案の目的〕

この考案は前記従来の問題点を解決するために
されたもので、放水と散水の両方に簡単に切替使
用することができ、また回転ノズルを取付けて回
転散水させることもできるようした比較的簡易な
構造で興趣性の高い放水器を提供することにあ
る。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の手持ち使用型放水器の構造を
図面に従い説明すると、この放水器は容器１内に
収容した水を蛇腹型ポンプ２の操作によつて吸い
上げてノズルから噴出させるようにした手持ち使
用型のものであつて、前記容器１の口部に挿脱可
能に噛合されるキヤツプ３と、このキヤツプ３に
嵌着されたノズルアジヤスター４（このノズルア
ジヤスター４の後端開口部に蛇腹型ポンプ２が嵌
合固定されている）と、容器１内の水を吸い上げ
るパイプ５ａを含む吸水通路５及び外気を容器１
内に導入させる通気路６と、前記ポンプ２を押圧
操作した時に吸水通路５を遮断し前記ポンプ２が
弾性力で戻り動作する時に吸水通路５を開放させ
る逆止弁７と、前記ポンプ２を押圧操作した時に
放水吐出孔８を開放し前記ポンプ２が弾性力で戻
り動作する時に放水吐出孔８を遮断する逆止弁９
とを具備する。

而して、この考案は前記のような構造の放水器
において、その放水ノズル構造を次のように構成
したことを特徴とするものである。

(1) ノズルアジヤスター４の前端にノズル取付口
１０と、このノズル取付口１０内に同心的に突
設された内端壁に放水吐出孔８が開口する放水
吐出口１１を設け、この放水吐出口１１の周壁
部にＵ形切欠からなる通水孔１１ａを形成して
いる。なお、ノズルアジヤスター４の前端面に
はノズル取付口１０の上下部に位置する部分に
第３図の如く突設されたストツパ突起１２が設
けられ、且つ前記ノズル取付口１０の外周には
環状溝１３が設けられている。

(2) ノズル取付口１０に放水と散水に切替回動さ
れるノズル１５を嵌合している。この放水散水
切替ノズル１５は放水吐出口１１に内接嵌合さ
れる内方突出口１６と、この内方突出口１６と
反対方向に突出する外方突出口１７と、この内
外突出口１６，１７を連通する１個の中心放水
孔１８と、外方突出口１７を外囲する部分（前
記ノズル取付口１０と放水吐出口８間の送水室
１９に開口する部位）に穿孔された複数個例え
ば12個の散水孔２０と、ノズル取付口１０に所
定の角度範囲（実施例の場合は90度の角度範
囲）を回動操作できるように嵌合される嵌合口
２１を有し、前記内方突出口１６の周壁部に放
水吐出口１１の通水孔１１ａと連通・遮断され
るＵ形切欠形状の回動切替孔１６ａを設けた構
成となつている。

なお、前記嵌合口２１には回動操作部２２
と、前記ストツパ突起１２に当接する端面をも
つた回動角規制用の切欠部２３と、ノズル取付
口１０の外周環状溝１３に係合する環状突状２
４が第２図の如く設けられている。

(3) 前記放水散水切替ノズル１５の外方突出口１
７に挿脱可能に嵌合保持される放水回転ノズル
２５を付帯している。この回転ノズル２５は前
記突出口１７に挿脱可能に嵌合保持されるノズ
ル保持具２６と、このノズル保持具２６内に回
転可能に嵌挿保持された回転管２７と、閉塞先
端部の近傍に回転噴水孔２８ａ，２８ｂが穿設
され中央突出管部２８ｃを前記回転管２７に嵌
着した回転軸心直交面内で回転するノズル管２
８とから構成されている。なお、この回転ノズ
ル２５は不使用時においてノズルアジヤスター
４の頂部に設けた突出口２９に挿入付帯させて
おくことができるようになつている。

第１図はこの考案の放水器をノズル回動切替孔
１６ａが放水吐出口１１の通水孔１１ａと回動変
位している放水切替状態で示しており、この状態
では蛇腹型ポンプ２のポンプ操作によつて容器１
内から吸い上げられた水を放水切替ノズル１５の
中心放水孔１８から水鉄砲のように放水させるこ
とができる。また、第１図の状態で放水切替ノズ
ル１５の外方突出口１７に回転ノズル２５を取付
ければ、蛇腹型ポンプ２のポンプ操作によつて容
器１内から吸い上げられた水を放水回転ノズル２
５の先端噴水孔２８ａ，２８ｂからスプリンクラ
ーのように回転散水させることができる。

一方、第１図の回転ノズル取外し状態において
前記切替ノズル１５を所定の角度回動させること
により、ノズル回動切替孔１６ａが放水吐出口１
１の通水孔１１ａに合致する状態（散水状態）に
切替えると、蛇腹型ポンプ２のポンプ操作によつ
て容器１内から吸い上げられた水を散水切替ノズ
ル１５の中心放水孔１８と外周散水孔２０の両方
からシヤワーのように散水させることができる。

〔考案の効果〕

この考案の手持ち使用型放水器は前記のような
ものであるから、放水と散水の両方に簡単に切替
使用することができ、また回転ノズルを取付けて
回転散水させることもできる効果があり、従来に
は存在しない比較的簡易な構造で興趣性の高い放
水器を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の手持ち使用型放水器を示す
要部切欠側面図、第２図Ａは放水散水切替ノズル
の中央縦断面図、第２図Ｂは同切替ノズルの右側
面図、第３図Ａ，Ｂ，Ｃはノズルアジヤスターの
正面図、側面図、中央縦断面図である。 １……容器、２……蛇腹型ポンプ、３……キヤ
ツプ、４……ノズルアジヤスター、５……吸水通
路、６……通気路、７，９……逆止弁、８……放
水吐出孔、１０……ノズル取付口、１１……放水
吐出口、１１ａ……通水孔、１５……放水散水切
替ノズル、１６……内方突出口、１６ａ……回動
切替孔、１７……外方突出口、１８……中心放水
孔、１９……送水室、２０……散水孔、２１……
嵌合口、２５……放水回転ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器内の水をポンプ操作によつて吸い上げてノ
   ズルから噴出させるようにした手持ち使用型の放
   水器において、この放水ノズル構造がノズルアジ
   ヤスターの前端に設けられたノズル取付口及びこ
   のノズル取付口内に同心的に突設された周壁部に
   通水孔を有する放水吐出口と、この放水吐出口に
   内接嵌合される内方突出口、この内方突出口と反
   対方向に突出する外方突出口、この内外突出口を
   連通する１個の中心放水孔、外方突出口を外囲す
   る部分であつて前記ノズル取付口と放水吐出口間
   の送水室に開口する部位に穿孔された複数個の散
   水孔、ノズル取付口に所定の角度範囲を回動操作
   できるように嵌合される嵌合口を有し前記内方突
   出口の周壁部に放水吐出口の通水孔と連通・遮断
   される回動切替孔を設けた放水散水切替ノズルと
   で構成され、この切替ノズルの外方突出口に挿脱
   可能に嵌合保持される放水回転ノズルを付帯して
   いることを特徴とする手持ち使用型の放水器。