JPH04226782A - 画像記録方法 - Google Patents

画像記録方法

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JPH04226782A
JPH04226782A JP2416402A JP41640290A JPH04226782A JP H04226782 A JPH04226782 A JP H04226782A JP 2416402 A JP2416402 A JP 2416402A JP 41640290 A JP41640290 A JP 41640290A JP H04226782 A JPH04226782 A JP H04226782A
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JP
Japan
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recording
image
recording medium
liquid
agent
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Pending
Application number
JP2416402A
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English (en)
Inventor
Kakuji Murakami
格二 村上
Kiyofumi Nagai
希世文 永井
Yasuo Katano
泰男 片野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピューターやワー
ド・プロセッサからの出力を記録するためのプリンター
、画像をコピーするための複写機、測定機などの出力を
記録するレコーダー、多数枚の画像を形成するための印
刷装置、情報を電送するためのファクシミリなどの記録
装置において用いる画像形成方法に関する。
【0002】
【従来技術】本出願人は、先に特願平2−43599号
で、加熱状態でかつ液体と接触させたときに後退接触角
が低下する表面を有する記録体の表面と、液体、蒸気及
び該記録体における後退接触角の低下開始温度以下で液
体となるか液体もしくは蒸気を発生する固体から選ばれ
る接触材料とを接触させた状態で画像情報に対応させて
選択的に加熱し、又は、該記録体の表面を画像情報に対
応させて選択的に加熱した状態で該接触材料と接触させ
ることにより、該記録体表面に加熱温度に応じた後退接
触角が低下した領域を形成せしめ、該後退接触角低下領
域に記録剤を供給して前記記録体上に画像を形成する画
像記録方法を提案した。
【0003】この方法においては、後退接触角の異なる
画像に従ったパターンを形成するために加熱時において
記録体と接触せしめる蒸気又は液体又は加熱により液体
となる固体と、後退接触角のパターンに応じて付着させ
るための記録剤とは、同一のものを用いることもできる
し、潜像の形成と現像とを別の液体で行うこともできる
。また、この画像形成方法においては、記録体上に記録
された画像をそのまま保存することもできるが、記録体
の画像を記録体から例えば紙のような被記録材に転移せ
しめて転移された画像を保存することもできる。後者の
場合、記録体上の濡れ性の変化は現像、転移により消失
しないので、通常の印刷のように、記録体の現像、被記
録剤への転移を繰り返すことにより多数の被記録材への
記録が可能となる。また、前記の記録体表面を活性化さ
せる液体の存在しない条件下、例えば空気中で記録体を
加熱することにより記録体上の濡れ性の変化したパター
ンを消失することが可能であり、この方法により異なる
多数の画像パターンを同一の記録体上に記録することが
可能となる。
【0004】上記の記録体上に記録された画像を被記録
材に転写せしめる記録方法においては、従来、筆記器具
、インクジェット記録や温式電子写真で用いられてきた
液体の記録剤を用いると、記録体上に画像を形成するま
では大きな問題を生じないが、記録体から被記録材に転
写する時に画像がにじんでしまったり、転写が十分に行
われないために、画像にかすれが発生する、画像濃度が
低い、記録体のクリーニングが困難であるといった問題
を生じていた。逆に従来、印刷等の分野で使用されてい
た半固形状の記録剤を用いると記録剤を均一に記録体に
供給するための装置が大がかりになったり、十分な画像
濃度を得るのが困難であるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解消することのできる画像形成方法を
提供することを目的とするものである。すなわち、本発
明の目的は前述の特定の性質をもつ記録体上の画像を被
記録材上に転写せしめる画像形成方法において、濃度が
高くかつシャープネスの高い高品位の画像を得ること、
記録体のクリーニングを不要にしたり、容易にしたりす
ることにある。いいかえれば、本発明の目的は特願平2
−43599号の改良にある。
【0006】
【発明の構成】本発明の第1は、加熱状態でかつ液体と
接触させたときに後退接触角が低下する性質の表面を有
する記録体の表面と、液体、蒸気及び該記録体における
後退接触角の低下開始温度以下で液体となるか液体もし
くは蒸気を発生する固体から選ばれる接触材料とを、接
触させた状態で画像情報に対応させて選択的に加熱し、
又は、該記録体の表面を画像情報に対応させて選択的に
加熱した状態で該接触材料と接触させることにより、該
記録体表面に加熱温度に応じた後退接触角が低下した領
域を形成せしめ、該後退接触角低下領域に記録剤を供給
して前記記録体上に画像を形成する画像記録方法におい
て、記録剤を供給して記録体上に画像を形成せしめた後
、記録体上の記録剤成分の5〜95wt%、好ましくは
15〜80wt%、さらに好ましくは25〜70wt%
を蒸発せしめて被記録材に記録体上の記録剤を転写する
ことを特徴とする画像記録方法に関する。
【0007】本発明の第2は、前記蒸発を加熱により行
なうことよりなる前記本発明の第1の画像記録方法に関
する。
【0008】本発明の第3は、蒸気圧の異なる少なくと
も2種以上の液状化合物を含有する記録剤を用い、記録
体上の記録剤から蒸気圧の高い成分を蒸発せしめた後転
写することよりなる前記本発明の第1または第2の画像
記録方法に関する。
【0009】本発明の第4は、蒸気圧の異なる少なくと
も2種以上の液状化合物を含有し、そのうちの蒸気圧の
高い化合物が蒸発した時に記録剤中の固形成分の少なく
とも一部が不溶化し析出する記録剤を用い、記録体上の
記録剤から蒸気圧の高い成分を蒸発せしめた後転写する
ことよりなる前記本発明の第1,第2または第3の画像
記録方法に関する。
【0010】本発明の第5は、電気的絶縁性の液体中に
帯電した粒子が分散された記録剤を用い、記録体上の記
録剤成分の5〜95wt%、好ましくは15〜80wt
%、さらに好ましくは25〜70wt%を蒸発せしめた
後、粒子の帯電極性とは逆の極性のコロナチャージャー
を用いて転写することよりなる前記本発明第1,第2ま
たは第3の画像記録方法に関する。
【0011】こゝで、本発明における後退接触角につい
て説明する。通常、固体表面での液体の付着は、液体の
固体表面での主にタッキングによって生じ、このタッキ
ングはいわば液体が固体表面を滑べる時の一種の摩擦力
とみなすことがてきる。従って、本発明でいう“後退接
触角”をθrとし、前記摩擦力をγfとすると、
【00
12】
【数1】
【0013】(但し、γ:真空中の固体の表面張力γs
l:固−液界面張力 γlV:液体がその飽和蒸気と接しているときの表面張
力 πe:平衡表面張力 γf:摩擦張力 γs:吸着層のない固体の表面張力である。)の関係式
が成立つ(斎藤、北崎ら「日本接着協会誌」Vo1.2
2、No.12,  No.1986号)。従って、θ
rの値が低くなるときγf値は大きくなる。即ち、液体
は固体面を滑べりにくくなり、その結果、液体は固体面
に付着するようになる。これら相互の関連から推察しう
るように、液体付着性は後退接触角θrがどの程度にな
るかに左右され、逆にいえばその後退接触角θrは接触
部材の特性により変化する。
【0014】本発明において、記録剤成分の蒸発には、
赤外線ランプなどの公知の加熱手段を用いる方法、記録
体の裏面をヒーターにより加熱する方法、熱風又は冷風
を記録剤に吹き付ける方法、マイクロウェーブ等の電磁
波により液体成分分子の運動を強める方法、記録体に導
電性の層を設けておき、その層に電流を流して加熱する
方法(例えば記録体の表面を導電層とする)、記録体に
マイクロウェーブで加熱される層(例えば水性ゲル層)
を設けておき、その層をマイクロウェーブで加熱する方
法などを用いて行なうことができる。記録剤成分の蒸発
量の調節は、たとえば前記赤外線ランプの場合には輝度
を調節することによって行なうことができる。
【0015】本発明の画像記録方法においては、記録体
上に画像を形成した後から被記録材に転写するまでに記
録体上の記録剤成分の5〜95wt%、好ましくは15
〜85wt%、さらに好ましくは25〜70wt%を蒸
発せしめるものであるから、ビークル中に比較的蒸気圧
の高い液体成分を含有させることが好ましい。  前記
比較的蒸気圧の高い液体成分の例としては、水、メタノ
ール、エタノール、フレオン、ヘキサン、ヘプタン、酢
酸エチル、トルエン、アセトン等を挙げることができる
【0016】前記した通り、比較的蒸気圧の高い液体成
分を含めることは本発明に用いる記録剤にとっては好ま
しいことであるが、記録剤のビークルとして蒸気圧の高
い成分のみを用いると、印字記録中および印字休止中に
現像液容器内の記録剤の液体成分が蒸発してしまうため
、安定した印字が行われなくなるという問題を生じ易い
。従って前記蒸気圧の高い成分に加えて比較的蒸気圧の
低い成分をビークルに加えることにより、現像ヘッドへ
の現像液の供給を安定にする。現像剤の粘度などの物性
値の変化を低減する、現像剤中の色剤の比率を一定に保
つ等の効果を得ることができ、安定した特性の画像を得
ることがてきる。更に、記録体上に形成された画像から
ビークルが蒸発し過ぎると逆に被記録材への転写が困難
となる場合があるが、両者を適当な比率で混合すること
により転写前の記録体上の画像中の液体成分を画像記録
装置の使用環境の変化にかかわらず一定に保つことがで
きるため、その粘着性、粘性等の物性をも一定に保つこ
とができるため、この効果によっても得られる画像を一
定品質に保つことができる。
【0017】比較的蒸気圧の低い液体成分の例としては
、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
トリエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエ
チレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコール、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレング
リコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコー
ルモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチ
ルエーテル等の多価アルコールのエーテル類、N−メチ
ル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノ
ン、ε−カプロラクタム等の複素環式化合物、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン等のアミン類を挙げることができる。前記比較的蒸
気圧の低い液体成分は、前記比較的蒸気圧の高い液体成
分と相溶性の良いものを用いるとよい。
【0018】また、比較的蒸気圧の高い液体成分と低い
液体成分の比率は、記録剤が溶液性のものであるのか分
散性のものであるのか、高分子物質を溶解した系である
のか、溶媒が蒸発した時に沈殿を生じる系であるのか否
かにより、またどの程度まで蒸発させることができるの
か(ヒーター容量の関係と印字スピードとの関係などで
)といったプロセス条件、および画像のシャープネスさ
と転写率との関係等を考慮して決定すればよい。
【0019】電気的絶縁性の液体としては電子写真の分
野で液体トナー用分散媒として周知のもので、固有電気
抵抗108Ωcm以上、好ましくは1012Ωcm以上
のものが用いられるが、そのうち蒸気圧の高いものとし
ては前記トルエン等が、蒸気圧の低いものとしては精製
灯油(蒸気圧の低いもの)、変性及び無変性のシリコー
ン油、リグロイン、置換又は無置換のビフェニール類、
フタル酸ジオクチル、トリメリット酸トリデシル等の芳
香族多価カルボン酸エステル類、オレイン酸等の脂肪酸
、脂肪酸エステル類、燐酸エステル類等がある。
【0020】本発明に用いる記録剤について説明する。 本発明には水性および油性の記録剤を用いることができ
る。水性記録剤はビークルに水を用いるものであり、ビ
ークルに染料を溶解した水溶性記録剤、ビークルに顔料
を分散した分散性記録剤、顔料又は染料を界面活性剤で
乳化せしめたエマルジョン記録剤等がその例として挙げ
られる。
【0021】本発明に用いる記録剤の色剤としては、通
常の筆記用、インクジエット用、印刷用等の記録剤に用
いることのできる、染料及び顔料を用いることができる
。染料のより具体的な例を挙げると、水溶性記録剤とし
ては、染料としてカラー・インデックスにおいて、酸性
染料、直接染料、塩基性染料、食用染料、反応性染料に
分類されるような染料が用いられる。例えば、 C.I
.アシッド・イエロー   17,23,42,44,
79,142 C.I.アシッド・レッド     1
,8,13,14,18,26,27,35,37,4
2,52,                    
       82,87,89,92,97,106
,111,114,115,            
               134,186,24
9,254,289 C.I.アシッド・ブルー   
  9,29,45,89,92,249 C.I.ア
シッド・ブラック   1,2,7,24,26,94
 C.I.フード・イエロー     3,4 C.I
.フード・レッド       7,9,14 C.I
.フード・ブラック     1,2 C.I.ダイレ
クト・イエロー 1,12,24,26,33,44,
50,86,142,144C.I.ダイレクト・レッ
ド    1,4,9,13,17,20,28,31
,39,80,81,               
            83,89,225,227
 C.I.ダイレクト・オレンジ 26,29,62,
102 C.I.ダイレクト・ブルー   1,2,6
,15,22,25,71,76,79,86,87,
                         
  90,98,163,165,202, C.I.
ダイレクト・ブラック 19,22,32,38,51
,56,                     
      71,74,75,77,154,168
 C.I.ベーシック・イエロー 1,2,11,13
,14,15,19,21,23,24,25,   
                        2
8,29,32,36,40,41,45,49,51
,53,63,                  
         65,67,70,73,77,8
7,91 C.I.ベーシック・レッド   2,12
,13,14,15,18,22,23,24,27,
29,                      
     35,36,38,39,46,49,52
,54,59,68,69,            
               70,73,78,8
2,102,104 109,112 C.I.ベーシ
ック・ブルー   1,3,5,7,9,21,22,
26,35,41,45,47,          
                 54,62,65
,66,67,69,75,77,78,89,92,
                         
  93,105,117,120,122,124,
129,137,141,             
              147,155 C.I
.ベーシック・ブラック 2,8等が本発明に良好に用
いられる染料である。また、油溶性記録剤に用いること
のできる染料の例として、  C.I.ソルベント・イエロー 1,2,3,4,5
,6,7,8,9,10,11,12,14,    
                       16
,17,26,27,29,30,39,40,46,
49,50,                   
        51,56,61,80,86,87
,89,96 C.I.ソルベント・オレンジ 12,
23,31,43,51,61 C.I.ソルベント・
レッド   1,2,3,16,17,18,19, 
                         
 20,22,24,25,26,40,52,59,
60,63,67,                
           68,121 C.I.ソルベ
ント・バイオレッド 7,16,17 C.I.ソルベ
ント・ブルー   2,6,11,15,20,30,
31,32,35,36,55,          
                 58,71,72
 C.I.ソルベント・ブラウン 2,10,15,2
1,22 C.I.ソルベント・ブラック 3,10,
11,12,13 等を挙げることができる。これらの染料は単独又は各々
の目的に応じて2種以上の染料を混合して用いられる。 染料は記録剤全体の0.5〜20wt%の添加量で用い
られる。
【0022】顔料分散記録剤に用いる顔料としては、有
機顔料として、アゾ系、フタロシアニン系、アンスラキ
ノン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、インジゴ系
、チオインジゴ系、ペリノン系、ペリレン系、イソイン
ドレノン系、アニリン・ブラック、アゾメチンアゾ系、
カーボン・ブラック等、無機顔料として、酸化鉄、酸化
亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水
酸化アルミニウム、バリウムイエロー、紺青、カドミウ
ムレッド、クロムイエロー、金属粉等を例示することが
できる。これらの顔料の記録剤への添加量は染料と同様
に0.5〜20wt%とすることが好ましい。またこれ
らの顔料の分散性を改良したり、記録剤の粘性を調製す
るために、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸及びそ
のアルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のア
クリル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性
ビニルナフタレンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレ
ンマレイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニル
アルコール、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合
物のアルカリ金属塩、四級アンモニウムやアミノ基等の
カチオン性官能基の塩を含む高分子化合物、ポリエチレ
ンオキサイド、ゼラチン、カゼイン等の蛋白質、アラビ
アゴム、トラガントゴム等の天然ゴム類、サポニン等の
グルコキシド類、カルボキシルメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、メチルセルロース、等のセル
ロース誘導体、リグニンスルホン酸及びその塩、セラッ
ク等の天然高分子化合物、ポリメタクリル酸エステル、
ポリアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル−アク
リル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル共重合体
、ポリ酢酸ビニル、塩ビ−酢ビ共重合体、ポリビニルブ
チラール等のビニル系重合体、ポリエステル、ポリアミ
ド、フェノール樹脂等の縮重合樹脂、ロジン、セラック
等の高分子化合物を添加することができる。高分子化合
物の中でも特に好ましいのは、親顔料の基本鎖に親分散
媒の側鎖をグラフト重合などにより結合させたものであ
る。このような高分子を用いることにより記録剤の分散
安定性を良好に保つことができる。また、側鎖の溶解性
が、蒸気圧の低い分散媒には比較的低く、蒸気圧が高い
分散媒には高くなるように選択すると高蒸気圧の分散媒
が蒸発したときの分散粒子間の凝集力を高くすることが
できる。
【0023】色剤として染料を用いた記録剤においても
、上記の高分子化合物を溶解又は分散状態で用いること
ができる。この場合、高分子化合物、ビークルを蒸気圧
の高い成分が蒸発した時に、高分子化合物が析出するよ
うに選択しておけば、被記録剤への転写が容易となる。
【0024】記録剤には、それぞれの目的に応じて、電
荷制御剤、防腐剤、紫外線吸収剤、構造粘性付与剤の添
加物を添加することができる。例えば、記録体上の画像
をコロナチャージにより転写するためには、分散してい
る顔料の帯電を制御するため、ナフテン酸コバルト、ナ
フテン酸マンガン、ナフテン酸ニッケル、オクチル酸ジ
ルコニウム等の金属石鹸を加えることができる。
【0025】本発明の記録体の感熱体層に用いられる機
能性の材料の例としては次のものが挙げられる。すなわ
ち側鎖に、フッ素又は/及び塩素で置換されうるアルキ
ル基を有する化1の、式(I)、(II)、(III)
、(IV)、(V)、(VI)、(VII)のごときモ
ノマーの重合体、その他、化2の式(VIII)、(I
X)、(X)のポリマー等がある。 これら具体例でRfをより詳しくいえば化3及び化4の
(1)から(20)までのものを例示することができる
。これらの化合物のうちでも、特に、化5の式(XI)
の材料が好ましい。従って、本発明における記録体表面
の部材の最も好ましい具体的化合物としては、化6及び
化7に示すものなどが挙げられる。
【0026】さらに、これら式(I)、(II)、(I
II)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)及び
(XI)のモノマーどうし、(2種以上のモノマーの共
重合体)の他に、他のモノマー、例えばエチレン、塩化
ビニル、スチレン、ブタジエン、イソプレン、クロロプ
レン、ビニルアルキルエーテル、酢酸ビニルなどとの共
重合体も上記化合物として適する。
【0027】なお、本発明方法においては、前記潜像が
形成された記録体の表面を接触材料の不存在下で加熱す
ることによって潜像の消去が行なえ、可逆的に画像形成
がなし得るものである。
【0028】以下本発明の記録方法について、図を参照
しながら説明する。図1は本発明を実施するための記録
装置の構成例の一例を示している。図1において、4は
、基体1、光吸収層2、感熱体層3よりなる記録体であ
る。8は加熱時接触液体であり、ポンプ12により散布
管14のスリットより供給され、熱ヘッド5の上方に溜
まり8´を形成している。この状態において熱ヘッド5
と記録体4との間には前記接触液体の膜が形成されてい
る。このように記録体と接触液体とが接した状態で画像
信号に対応した電圧を熱ヘッドに印加することにより発
熱させると、画像に対応して記録体の表面の濡れ性が変
化する。
【0029】このように濡れ性が変化したパターンを形
成した後、更に現像ローラ9で現像することにより、よ
り記録剤の付着量の制御された画像が記録体4の表面に
形成される。画像の形成された記録体および画像は、赤
外線ランプ等の蒸発用加熱手段21により加熱される。 この加熱により記録体上に形成された画像27中の比較
的蒸気圧の高い液体成分は蒸発する。記録剤中の液体成
分が蒸発することにより、記録剤中の固形成分の凝集力
を高めた後、記録体4に形成された画像27は、転写ロ
ーラー15により記録体保持ローラー17側に加圧され
た記録紙等の被記録材20と接触せしめられ、被記録材
20へ転移する。
【0030】また、図1において、22はクリーニング
のために水などのクリーニング液23を汲み上げるため
のローラーであり、24は付着した水などのクリーニン
グ液を吸い取るためのブロッター・ローラーである。2
6は加熱用赤外線ランプであり、これにより発生した赤
外線は主として記録体の光吸収層により吸収され熱に変
換される。記録体表面に塗布された感熱体層が空気と接
した状態で発生した熱により加熱されることにより、熱
ヘッドにより形成された濡れ性の異なる画像パターンは
消去される。なお、図中6は熱ヘッド5の保持部材、7
はバネ、16及び18は記録体搬送ローラである。
【0031】
【実施例】実施例1ポリイミド・フィルム・ベルト上に
、カーボン・ブラックをポリビニルブチラール樹脂に分
散せしめた光吸収材料をディピング法にて、厚みが約0
.12μmになるように塗布、乾燥した後、Rf基とし
て、(5)及び(18)の側鎖構造を有するメタクリル
酸エステルの共重合体を厚みが約1μmになるように塗
布し記録体を作製した。 記録剤として下記処方のものを用いた。 グリセリン                    
  10wt%ジエチレングリコール        
    10wt%ポリエチレングリコール 300 
      5wt%C.I.ダイレクト・ブラック 
154    3.5wt%ポリビニルアルコール  
         0.7wt%2−ピリジンチオール
−1−          0.2wt%オキサイドナ
トリウム 精製水                      
   残量図1の装置で印字を行なった。熱ヘッドとし
ては熱転写プリンターに用いられる端面型のものを用い
た。加熱時の接触液体としては、水を用いた。26は赤
外線ランプであり、これにより発生した赤外線は主とし
て記録体の光吸収層により吸収され熱に変換される。記
録体表面に塗布された感熱層が空気と接した状態で発生
した熱により加熱されることにより、熱ヘッドにより形
成された濡れ性の異なる画像パターンは消去される。赤
外線ランプ21の輝度を、転写時の画像が中の水分の約
70%が蒸発するように調整し、市販の上質紙に転写を
行なった結果、濃度が高く画像にじみのない鮮明な画像
が得られた。
【0032】比較例1 赤外線ランプ21を消したままとして記録体上の画像を
加熱することを行わなかったこと以外は実施例1と同様
に画像を形成した。この時記録紙上の画像は濃度が低く
、かつ濃度むらがあり、更に画像のにじみもあり貧弱な
ものであった。
【0033】実施例2 下記処方の記録剤を用い、加熱時接触液体として精製灯
油を用いた以外は実施例1と同様の条件で印字を行った
。 カーボン・ブラック               3
wt%スチレン−アクリル共重合体       2w
t%ステアリルアクリレート−ブチル  5wt%アク
リレート共重合体 ヘキサン                     
  45wt%精製灯油              
          残量赤外線ランプ21の輝度を、
転写時の画像が中のヘキサンの約80%が蒸発するよう
に調整し、市販の上質紙に転写を行った結果、濃度が高
く画像にじみのない鮮明な画像が得られた。
【0034】比較例2 実施例2の記録剤の処方において、ヘキサンを加えヘキ
サンの分を精製灯油で置き換えた処方の記録剤を用意し
た。この記録剤を用い実施例2と同様に印字を行った。 赤外線ランプ21の輝度は実施例2と同じ条件で印字を
行ったところ、濃度が低く、かつ濃度むらがあり、さら
に画像のにじみもある貧弱な画像しか得られなかった。
【0035】実施例3 下記処方の記録剤を用いて画像記録を実施した。カーボ
ン・ブラック      3.5wt%ソルベント55
・ブルー                0.4wt
%スチレン−アクリル共重合体          1
.0wt%酢酸ビニル・グリシジルアクリレート  8
.0wt%共重合体にステアリルアクリレートをグラフ
トしたポリマー オクチル酸ジルコニウム             0
.2wt%ヘキサン                
          40.0wt%精製灯油    
                        残
量実施例2で用いた記録装置の転写部の転写ローラー1
5をコロナ・チャージャーに替えて画像記録を行った。 赤外線ランプの輝度を実施例2と同じ条件として記録を
行ったところ、濃度が高く画像にじみのない鮮明な画像
が得られた。
【0036】比較例3 赤外線ランプ21を消した以外は実施例3と同様に印字
を行った結果、実施例3で使用した記録剤中のヘキサン
を精製灯油で置き換えた記録剤を使用した以外は実施例
3と同様に印字を行った結果、いずれもにじみのある低
濃度の画像しか得られなかった。
【0037】
【効  果】(1)  請求項1に対する作用効果請求
項1の画像記録方法においては、記録剤中の液体成分を
記録体上の画像からその少なくとも一部を蒸発させ記録
剤中の固形分の凝集力を高めた後、被記録材に転写を行
うので、にじみの無いシャープで濃度の高い画像が得ら
れ、また、記録体上に残る画像が少なくなったり、無く
なったりするので、繰返し記録体を使用するのに記録体
のクリーニングが容易となる。
【0038】(2)  請求項2に対する作用効果請求
項2の画像記録方法においては、記録体に形成された画
像を加熱するので、画像中の液体成分の蒸発が促進され
るため、記録体上の画像が乱れる以前に固形分の凝集が
起きるため、にじみの無いシャープで濃度の高い画像が
得られ、また、高速印字にも対応が可能となる。
【0039】(3)  請求項3に対する作用効果請求
項3の画像記録方法においては、記録剤に液体成分とし
て蒸気圧の異なる少なくとも2種以上の液体成分を含有
しているので、蒸気圧の高い液体成分のほとんど全部を
蒸発せしめるような蒸発条件としても、蒸気圧の低い液
体成分が記録剤中に一定比率で残るため、加熱、送風等
の蒸発加速条件の許容範囲を広くすることができ、かつ
速く蒸発が生じるような条件としても問題がないため、
高速印字に対応することができる。また、蒸発後の画像
の物性値を一定にコントロールすることができるので、
使用条件、外部及び内部等の条件が変化しても安定した
画像の記録が可能となる。
【0040】(4)  請求項4に対する作用効果請求
項4の画像記録方法においては、蒸気圧の低い成分が蒸
発したときに固形分の少なくとも一部が不溶となり析出
するので、単に液体が蒸発しただけでは得られない凝集
力が得られるため、にじみの無いシャープで濃度の高い
画像が得られ、また、記録体上に残る画像が少なくなっ
たり、無くなったりするので、繰返し記録体を使用する
のに記録体のクリーニングが容易となる。
【0041】(5)  請求項5に対する作用効果請求
項5の画像記録方法においては、帯電した粒子を有する
記録剤から液体成分の少なくとも一部を蒸発せしめた後
、コロナ・チャージにより転写するので、単にコロナ・
チャージのみにより転写する場合に比較して、にじみの
無いシャープで濃度の高い画像が得られ、また、記録体
上に残る画像が少なくなったり、無くなったりするので
、繰返し記録体を使用するのに記録体のクリーニングが
容易となる。また、本発明に好ましく用いることができ
るパーフルオロアルキル基を有するポリマーは比較的軟
らかく転写時に大きな圧力をかけると剥離・脱離を生じ
易いという問題があるが、コロナ・チャージを用いて転
写を行うことにより、記録体に大きな圧力を印加するこ
と無く被記録材に転写ができるので、記録体の寿命を長
くすることが可能となる。
【0042】
【化1】
【0043】
【化2】
【0044】
【化3】
【0045】
【化4】
【0046】
【化5】
【0047】
【化6】
【0048】
【化7】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するための記録装置の構成例の一
例を示す図である
【符号の説明】
1  記録体基体 2  光吸収層 3  感熱体層 4  記録体 5  熱ヘッド 6  サーマルヘッド保持部材 7  バネ 8  加熱時接触液体 8′  記録剤の溜り 9  現像ローラー 12  ポンプ 14  記録剤散布管 15  転写ローラー 16  記録体搬送ローラー 17  保持ローラー 18  記録体搬送ローラー 20  被記録体 21  蒸発用加熱手段 22  クリーニングローラー 23  クリーニング液 24  ブロッターローラー 26  加熱用赤外線ランプ 27  画像

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  加熱状態でかつ液体と接触させたとき
    に後退接触角が低下する性質の表面を有する記録体の表
    面と、液体、蒸気及び該記録体における後退接触角の低
    下開始温度以下で液体となるか液体もしくは蒸気を発生
    する固体から選ばれる接触材料とを、接触させた状態で
    画像情報に対応させて選択的に加熱し、又は、該記録体
    の表面を画像情報に対応させて選択的に加熱した状態で
    該接触材料と接触させることにより、該記録体表面に加
    熱温度に応じた後退接触角が低下した領域を形成せしめ
    、該後退接触角低下領域に記録剤を供給して前記記録体
    上に画像を形成する画像記録方法において、記録剤を供
    給して記録体上に画像を形成せしめた後、記録体上の記
    録剤成分の少なくとも5wt%以上を蒸発せしめて被記
    録材に記録体上の記録剤を転写することを特徴とする画
    像記録方法。
  2. 【請求項2】  前記蒸発を加熱により行なうことより
    なる請求項1記載の画像記録方法。
  3. 【請求項3】  蒸気圧の異なる少なくとも2種以上の
    液状化合物を含有する記録剤を用い、記録体上の記録剤
    から蒸気圧の高い成分を蒸発せしめた後転写することよ
    りなる請求項1または2記載の画像記録方法。
  4. 【請求項4】  蒸気圧の異なる少なくとも2種以上の
    液状化合物を含有し、そのうちの蒸気圧の高い化合物が
    蒸発した時に記録剤中の固形成分の少なくとも一部が不
    溶化し析出する記録剤を用い、記録体上の記録剤から蒸
    気圧の高い成分を蒸発せしめた後転写することよりなる
    請求項1,2または3記載の画像記録方法。
  5. 【請求項5】  電気的絶縁性の液体中に帯電した粒子
    が分散された記録剤を用い、記録体上の該記録剤成分の
    少なくとも5wt%以上を蒸発せしめた後、粒子の帯電
    極性とは逆の極性のコロナチャージャーを用いて転写す
    ることよりなる請求項1,2または3記載の画像記録方
    法。
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