JPH04225919A - Cd4決定因子の発現および機能の選択的変調 - Google Patents

Cd4決定因子の発現および機能の選択的変調

Info

Publication number
JPH04225919A
JPH04225919A JP3100987A JP10098791A JPH04225919A JP H04225919 A JPH04225919 A JP H04225919A JP 3100987 A JP3100987 A JP 3100987A JP 10098791 A JP10098791 A JP 10098791A JP H04225919 A JPH04225919 A JP H04225919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dichloroacetyl
cells
pharmaceutical preparation
expression
neuroimmunopathological
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3100987A
Other languages
English (en)
Inventor
Valle Francesco Della
フランチェスコ・デッラ・バッレ
Lanfranco Callegaro
ランフランコ・カッレガーロ
Aurelio Romeo
オーレリオ・ロメオ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fidia SpA
Original Assignee
Fidia SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fidia SpA filed Critical Fidia SpA
Publication of JPH04225919A publication Critical patent/JPH04225919A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/715Polysaccharides, i.e. having more than five saccharide radicals attached to each other by glycosidic linkages; Derivatives thereof, e.g. ethers, esters

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血清の存在下でCD4
決定因子を細胞表面から迅速かつ選択的に消失させる修
飾型のガングリオシドを使用することにより、ヒト細胞
の細胞表面上のCD4決定因子の発現を選択的に変調す
ることによって、免疫系の機序を阻害する方法に関する
。CD4の迅速かつ選択的な消失を引き起こす修飾型の
ガングリオシドを用いて細胞表面のCD4決定因子の発
現および機能を選択的に変調することによって、細胞表
面CD4決定因子からのヒト細胞の感染につながるT−
ヘルパー細胞へのウイルスの攻撃点および侵入点を除く
ことができ、これによって細胞表面に存在する他の決定
因子を阻害することなくこれら細胞系統の受容体として
の能力を阻害することができる。
【0002】
【従来の技術】本発明は、ヒト細胞の細胞表面に存在す
る決定因子の発現および機能を選択的に変調する方法に
関する。特定の決定因子の発現および機能を選択的に変
調することによって、外因性または内因性起源の衰弱を
引き起こす媒体からヒト細胞を保護することができ、同
時にこれら細胞の機能を変化させないままに残すことが
できる。適切に機能している免疫系は、ウイルス、細菌
、寄生生物などの感染性の媒体から生物を保護する。 このような媒体またはその他の物質(免疫系によって外
来粒子と認識され、抗原と呼ばれる)と戦う能力は、健
康および生存にとって必須である。正常な状態では、免
疫系は多種の感染と戦い、完全な回復まで復帰させるこ
とができるが、免疫系に傷があるときには、感染は妨げ
られることなく攻撃することができる。また、免疫系の
機能不全は、その過剰の生物学的活性(恐らくはその天
然の構成成分の過剰生産として表される)によって、お
よび生物中に正常に存在する生物学的構成成分でさえも
抗原と認識することによって現れることがある。
【0003】マクロファージとリンパ球が主として免疫
過程に関与している。マクロファージは感染性の媒体を
攻撃および破壊しながら、その構造についての情報をリ
ンパ球に供給する。リンパ球には2つのカテゴリーが存
在する。第1のものはB細胞として知られているもので
あり、感染性の媒体に応答して抗体を産生する。抗体は
、単一抗原の異なる構造間を識別する特異的な結合部位
を有している。抗体が抗原に結合したときには、それら
の相互作用によって外来物質の作用を遮断することがで
きる。第2のリンパ球であるT細胞は、マクロファージ
から受け取った情報由来の抗原構造を認識する膜受容体
のみを産生する。このT細胞が抗原と相互作用すると、
多数のホルモン類(リンホカイン類)が放出され、これ
が炎症を誘導し、B細胞による抗体の生成を増幅もしく
は抑制し、腫瘍もしくは移植器官などのあらゆる外来細
胞を直接的に破壊することができる。
【0004】T細胞、B細胞およびマクロファージの間
のバランスと交換が、その個体における感染に対する免
疫反応の強さを決定する。リンホカイン類およびモノカ
イン類(このそれぞれがそれ独自の別個の化学的性質お
よび機能を有する)によって免疫細胞の活性が大きく支
配されていると一般的に考えられている。Dalgle
ishの論文「CD4分子:機能と構造」[Immun
ology Today, Volume 7, pa
ge 142 (1986)中]は、細胞表面に存在す
るある特定の決定因子(例えば、CD4分子)が成熟T
リンパ球のサブ集団の範囲を限定し、この集団が抗原認
識[主組織適合性コンプレックス(MHC)、クラスI
Iの抗原に限定される]の後に多種多様の変調およびエ
フェクター機能を導くことを報告している。また、細胞
表面に存在するCD4決定因子を修飾すると、明らかに
T細胞に対してネガティブなシグナルを引き起こし、T
細胞機能の遮断物質として作用することができる。抗原
CD4(T4)はヘルパーTリンパ球の基本的な受容体
であり、AIDS関連のレトロウイルスの受容体として
重要な役割を果たすことがわかった[Dalgleis
hら,Nature 312:763(1984)]。
【0005】CD4分子の正確な機能はいまだ完全には
明らかになっていないが、実験的証拠によって、主組織
適合性コンプレックスII(MHC−II)の分子と相
互作用して抗原の配置標的のヘルパーT細胞による認識
を一層効率的に媒介することもあることが示されている
[Gayら,Nature 328:626(1987
);Doyleら,Nature 330:256(1
988)]。さらに、膜におけるシグナル変換物質とし
てのCD4分子の役割について研究が行われている[B
ankら,J. Exp. Med. 162:129
4(1985)]。ヘルパーT細胞をホルボールエステ
ルに暴露すると、プロテインキナーゼCによる細胞質セ
リン残基のホスホリル化によってCD4分子の内在化が
引き起こされる[Hoxieら,J. Immunol
. 137:1194(1986);Aciesら,J
. Biol. Chem. 261:1610(19
86);Hoxieら,J. Immunol. 14
0:786(1986)]。
【0006】また、CD4を発現する細胞を酸グリコス
フィンゴ脂質、例えばガングリオシド類と共にインキュ
ベートすることによって、変調あるいは遮蔽作用が明ら
かになった[Offnerら,J. Immunol.
 139:3295(1987);Offnerら,B
iochem. Biophys. Res. Com
mun. 158:1050(1989);Life 
Science (1989)]。さらに、適当な方法
でシアリン酸部分のカルボキシ官能基を化学的に修飾し
たガングリオシド類[Grassiら,J. Immu
nol. (1990):印刷中]によってもこの作用
を得ることができ、モノシアロガングリオシドGM1[
Svennerholmの命名法(1963)]の場合
、適当なセルラインが用いられたときにはヒト免疫不全
ウイルスHIV−1による感染を低下させることが示さ
れた[Chieco Bianchiら,AIDS 3
:501(1989)]。ある種のガングリオシド類(
GM1、GD1a、GD1b、GT1bもしくはこれら
の混合物、または適切な化学的修飾された誘導体など)
によるこのCD4の変調または遮蔽作用はいまだに明ら
かにされていない。
【0007】これら分子の全てが共通して持っている性
質は、CD4受容体に対するこれらの変調または遮蔽活
性が、極めて低い濃度であっても血清またはその誘導体
の存在下で行われるインビトロでの実験において完全に
消失するということである。このことは、CD4の変調
のためにインビボでこれらの分子を使用することを完全
に排除する。CD4を選択的に変調または遮蔽する分子
は、この作用が正常な生物学的成分(例えば、血清また
はその成分)の存在下で確認されたときには、当分野に
おいて大きな価値と利益をもたらすであろう。この目的
は、血清の存在下でCD4タンパク質に対して活性なあ
る種の化合物を発見したことを特徴とする本発明によっ
て満たされた。
【0008】ヒトにおける生物学的に活性な物質として
重要な性質はその識別能力であり、例えば細胞表面に存
在するある決定因子の発現および機能を選択的に変調す
ることによる。抗体が選択的な識別を行う分子群に属す
るが、これらはある種の副作用を有していることがある
。化学的組成物は薬物と同様、通常は識別することがな
く、多数の別種のヒト細胞に影響を与えることができる
。従って、感染またはその他の免疫系に関係した望まし
くない作用を妨げるように、ヒト細胞に存在する決定因
子を変調する選択的能力を有し、そして識別を行うこと
ができる化学的組成物が必要とされていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ある種の化
学物質を使用することにより、ヒト細胞のCD4として
知られその細胞表面に存在する決定因子の発現を選択的
に変調することによってヒトにおける生物学的作用を可
逆的に阻害する方法に関する。これらの化学物質は、ヒ
ト細胞系統においてCD4分子の迅速かつ選択的な消失
を誘導する修飾型ガングリオシドまたは修飾型ガングリ
オシドと天然型ガングリオシドの混合物からなる組成物
を含有している。これらの修飾型ガングリオシドまたは
混合物で処理した後には、ヒト細胞は一定時間の後にC
D4の発現を停止し、これらの生物学的作用を低下させ
る(例えば、HIVウイルスとの相互作用)。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的に対して本
明細書で用いる修飾型ガングリオシドなる用語は、単一
の天然ガングリオシドまたはその混合物から始め、一連
の明確かつ再現性ある化学反応によって得られる化合物
を意味する。血清はこの修飾型ガングリオシドの作用を
中和せず、血清の存在下でヒト細胞の選択的な変調が得
られる。本発明に係る修飾型ガングリオシドは半合成の
ガングリオシド類似体であり、天然のガングリオシドと
は異なっている。これらはスフィンゴシン部分に単一の
N−アシル基、即ち、N−ジクロロアセチル基を有して
いる。N−ジクロロアセチル リゾガングリオシド類と
呼ばれるこれらコンプレックス(複合体)は既に文献に
記載されている[例えば、欧州特許公開No.0373
039(1990年6月13日);この開示は本明細書
の一部を構成する]。 好ましいN−ジクロロアセチル リゾガングリオシドは
、N−ジクロロアセチル リゾGM1である。
【0011】本発明の別の目的は、活性物質として1ま
たはそれ以上の上記誘導体または半合成のガングリオシ
ド類似体を含有する医薬調製物、特に、上記のN−ジク
ロロアセチル リゾガングリオシドを含有する組成物を
提供することである。このような医薬調製物は、経口、
直腸、膣内、非経口または局所用に意図することができ
る。従って、これらは固体または半固体の形態であり、
例えば丸薬、錠剤、ゼラチンカプセル、カプセル、座薬
、軟ゼラチンカプセル、ゲルおよびクリームなどである
。非経口用には、筋肉内もしくは皮下投与用または注入
もしくは静脈内もしくは脳内注射用に意図された形態を
用いることができ、従って医薬組成物は活性化合物の溶
液の形態、および1またはそれ以上の薬学的に許容しう
る賦形剤または希釈剤(このような用途に好都合なもの
であり、浸透圧的に生理学的体液と適合するもの)と混
合される活性化合物の凍結乾燥粉末の形態であってよい
。局所用には、スプレー形態の調製物(例えば、鼻スプ
レー)、または局所用のクリームもしくは軟膏を挙げる
ことができる。
【0012】本発明の調製物はヒトまたは動物に投与す
ることができる。特に、本発明はヒトなどの哺乳動物に
適用することができる。このような調製物は、溶液、ス
プレー、軟膏およびクリーム用には好ましくは0.01
〜10重量%の活性成分を、そして固体形態の調製物用
には1〜100%、好ましくは5〜50重量%の活性化
合物を含有している。投与される用量は、個体の要求、
所望の効果および選択した投与経路に依存する。
【0013】また、本発明の組成物は細胞上のCD4分
子の発現を変調することに関係しているので、本発明は
この組成物の治療学的使用を包含するものである。注射
(皮下、筋肉内または脳内)によるヒトへの1日用量は
、体重1kgあたり活性物質5〜25mgに変化するで
あろう。
【0014】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、これらは本発明を限定するものではない。 特に記すことがなければ、実施例中および本明細書中の
%表示は重量%である。 実施例1 修飾型ガングリオシドの組成物または特定の群の修飾型
ガングリオシド分子による、細胞表面のCD4決定因子
の発現および機能の選択的な阻害および消失を実験によ
って証明した。ヒトリンパ球を種々の濃度の修飾型ガン
グリオシド N−ジクロロアセチル リゾGM1とイン
キュベートした。この細胞を、CD4、CD8、CD3
(T4、T8、T3 Coulter Clone, 
Coulter Electronics, Hial
eah, Florida, USA)およびOKT4
(Ortho Diagnostics, Rarit
an, New Jersey, USA)に特異的な
モノクローナル抗体(Mab;これらのモノクローナル
抗体はフルオレセインに結合している)を用いて染色し
た。N−ジクロロアセチル リゾGM1のそれぞれの濃
度のところで、ラベルした細胞集団の平均蛍光強度(M
FI)を測定することによって、蛍光の50%阻害(I
50)を得るのにどれだけ多くのN−ジクロロアセチル
 リゾGM1が必要かを定量することができる。マイナ
ーリンパ球に対するI50値は5μMであった。蛍光強
度測定値が0%であるN−ジクロロアセチル リゾGM
1の組成物の濃度を実験によって決定した。具体的に説
明すると、ヒト細胞を、血清の存在下、37℃で1時間
、種々濃度のN−ジクロロアセチル リゾGM1の食塩
溶液でインキュベートした。次いで、この細胞を洗浄し
、適当なモノクローナル抗体と共にインキュベートし、
1%ホルマリンで固定し、488mmレーザー長で励起
した後にMFIで分析した。この結果を表1に示す。
【表1】 N−ジクロロアセチル               
       平均蛍光強度        リゾGM
1の濃度(μg/ml)              
(ポジティブ対照の%)              
2                        
抗CD4Mab        100       
                         
    抗CD3Mab        100   
       5                 
       抗CD4Mab          6
0                        
            抗CD3Mab      
  100        10          
              抗CD4Mab    
      28                 
                   抗CD3Ma
b        100        25   
                     抗CD4
Mab            0         
                         
  抗CD3Mab        100     
   50                    
    抗CD4Mab            0 
                         
          抗CD3Mab        
100  表1に示した値は、N−ジクロロアセチル リゾGM1
がCD3受容体を変えることなくCD4受容体を選択的
に変調することを示している。
【0015】実施例2   Molt3細胞(5x106)を、BMS(BMS
 Serum Substitute, Biochr
om. Kg.Seromed, Berlin, G
ermany)の存在下、37℃で60分間、種々の濃
度のN−ジクロロアセチル リゾGM1(1μg/ml
〜250μg/ml)とインキュベートした。インキュ
ベートの後、発現したCD4の割合(%)をCD4に対
して特異的なモノクローナル抗体(T4 Coulte
r Clone, Coulter Electron
ics, Hialeah, Florida, US
A)によって調べた。ポジティブ対照用には、N−ジク
ロロアセチル リゾGM1について記した条件と同じ実
験条件のもとでモノシアロガングリオシドGM1を用い
て実験を行った。以下の表2は、実施例1の記載のよう
に、異なる濃度の異なる化学分子を用いてインキュベー
トした後にMolt3細胞においてなお発現されるCD
4の割合(%)を示すものである。この実験中に化学物
質が存在しない場合に発現されるCD4は89%であっ
た。
【表2】                       1μg
/ml  5μg/ml  25μg/ml  125
μg/mlN−ジクロロアセチル リゾ GM1              75%  
   74%      47%        13
%GM1                   88
%     81%      52%       
   0%    表2に示した結果は、GM1およびその化学的誘導体の
変調作用が用量−応答曲線の関数となることを示してい
る。
【0016】実施例3 Molt3細胞(5x106)を、異なる濃度のウシ胎
児血清(FCS;1%〜5%)の存在下、37℃で60
分間、異なる濃度のN−ジクロロアセチル リゾGM1
(1μg/ml〜250μg/ml)とインキュベート
した。インキュベートの後、発現したCD4の割合(%
)を、CD4に対して特異的なMab(T4 Coul
ter Clone, Coulter Electr
onics, Hialeah, Florida, 
USA)によって調べた。ポジティブ対照として、N−
ジクロロアセチル リゾGM1について記した条件と同
じ実験条件のもとで、モノシアロガングリオシドGM1
を用いて実験を行った。以下の表3は、異なる濃度の2
種類の分子および異なる濃度のウシ胎児血清を用いてイ
ンキュベートした後に、Molt3細胞においてなお発
現されるCD4の割合(%)についての結果を示すもの
である。この実験中に化学物質が存在しない場合に発現
されるCD4は84%であった。
【表3】                 N−ジクロロアセチ
ル リゾGM1                  
      濃  度          1μg/m
l  25μg/ml  75μg/ml  125μ
g/mlFCS  1%        70%   
   44%       47%        3
0%        2%        73%  
    55%       50%        
49%        5%        77% 
     64%       55%       
 50%                   GM1        
                         
     濃  度          1μg/ml
  25μg/ml  75μg/ml  125μg
/mlFCS  1%        82%    
  80%       50%        10
%        2%        84%   
   83%       80%        2
5%        5%        85%  
    81%       83%        
72%     表3に示した結果は、化合物N−ジクロロアセチル リ
ゾGM1の場合には、血清濃度の増加によってCD4受
容体に対するその変調作用が変化することはないが、G
M1の場合には、血清の存在によってこの変調作用が消
失することを示している。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  N−ジクロロアセチル リゾガングリ
    オシド化合物を含有することを特徴とする、ヒト細胞の
    表面に存在するCD4決定因子を変調するための医薬製
    剤。
  2. 【請求項2】  リゾガングリオシド化合物が、N−ジ
    クロロアセチル リゾGM1である請求項1に記載の医
    薬製剤。
  3. 【請求項3】  ヒト細胞が、脳グリア細胞、ヒトT−
    ヘルパー細胞、ヒト上皮細胞またはヒトマクロファージ
    を包含するものである請求項1または請求項2に記載の
    医薬製剤。
  4. 【請求項4】  変調がCD4決定因子に選択的であり
    、細胞表面に存在する他の決定因子に影響を及ぼさない
    ものである請求項1または請求項2に記載の医薬製剤。
  5. 【請求項5】  CD4の再発現を妨げるための追加用
    量のN−ジクロロアセチル リゾガングリオシド化合物
    によって変調が維持され、N−ジクロロアセチル リゾ
    ガングリオシド化合物の除去によってCD4の再発現が
    導かれる、ヒト細胞の表面に存在するCD4決定因子の
    発現を選択的に変調するための請求項1または請求項2
    に記載の医薬製剤。
  6. 【請求項6】  神経免疫病理学的症状を処置するため
    の請求項1または請求項2に記載の医薬製剤。
  7. 【請求項7】  神経免疫病理学的症状が多発性硬化症
    である請求項6に記載の医薬製剤。
  8. 【請求項8】  神経免疫病理学的症状が多発性神経根
    ニューロパシーである請求項6に記載の医薬製剤。
  9. 【請求項9】  神経免疫病理学的症状が感染性ウイル
    スによる感染に関係したものである請求項6に記載の医
    薬製剤。
  10. 【請求項10】  ウイルスがHIV−Iウイルスであ
    る請求項9に記載の医薬製剤。
  11. 【請求項11】  神経免疫病理学的症状が、神経系に
    影響を及ぼす慢性の免疫学的疾患または慢性の神経退化
    性疾患である請求項6に記載の医薬製剤。
  12. 【請求項12】  リゾガングリオシド化合物が、N−
    ジクロロアセチル リゾGM1である請求項3〜11の
    いずれかに記載の医薬製剤。
JP3100987A 1990-05-04 1991-05-02 Cd4決定因子の発現および機能の選択的変調 Pending JPH04225919A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT41589A IT1239060B (it) 1990-05-04 1990-05-04 Processo per la modulazione selettiva dell'espressione e della funzione di un determinante sulla superficie cellulare attraverso appropriati agenti chimici
IT41589A90 1990-05-04

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04225919A true JPH04225919A (ja) 1992-08-14

Family

ID=11251650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3100987A Pending JPH04225919A (ja) 1990-05-04 1991-05-02 Cd4決定因子の発現および機能の選択的変調

Country Status (11)

Country Link
EP (1) EP0455560A3 (ja)
JP (1) JPH04225919A (ja)
KR (1) KR910019629A (ja)
AU (1) AU637694B2 (ja)
CA (1) CA2041884A1 (ja)
HU (1) HUT58523A (ja)
IE (1) IE911445A1 (ja)
IL (1) IL98026A0 (ja)
IT (1) IT1239060B (ja)
TW (1) TW210956B (ja)
ZA (1) ZA913264B (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2523888A (en) * 1987-09-22 1989-04-18 Halina Offner Process for selectively modulating the expression and function of a cell-surface determinant and production of novel human cells produced thereby
IT1235161B (it) * 1988-12-02 1992-06-22 Fidia Farmaceutici Derivati di lisogangliosidi
IT1232175B (it) * 1989-07-27 1992-01-25 Fidia Farmaceutici Analoghi semisintetici di gangliosidi
IT1238346B (it) * 1989-11-14 1993-07-13 Gangliosidi modificati e loro derivati funzionali.

Also Published As

Publication number Publication date
IL98026A0 (en) 1992-06-21
IT9041589A0 (it) 1990-05-04
HU911487D0 (en) 1991-11-28
ZA913264B (en) 1992-03-25
HUT58523A (en) 1992-03-30
EP0455560A2 (en) 1991-11-06
AU7638991A (en) 1991-11-07
KR910019629A (ko) 1991-12-19
TW210956B (ja) 1993-08-11
AU637694B2 (en) 1993-06-03
IT1239060B (it) 1993-09-20
IE911445A1 (en) 1991-11-06
EP0455560A3 (en) 1992-10-21
CA2041884A1 (en) 1991-11-05
IT9041589A1 (it) 1991-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1306951C (en) Regulating retroviral replication, infection, and pathogenesis
DK175582B1 (da) Anvendelse af en 17-ketosteroid forbindelse til brug ved profylakse og behandling af retroviral infektion
Cefai et al. Human immunodeficiency virus-1 glycoproteins gp120 and gp160 specifically inhibit the CD3/T cell-antigen receptor phosphoinositide transduction pathway.
Crowe Role of macrophages in the pathogenesis of human immunodeficiency virus (HIV) infection
US9789130B2 (en) Method for blocking HIV entry into dendritic cells by inhibiting sialoadhesin-sialyllactose binding interactions with gangliosides
JPH06501680A (ja) 生体内の自己以外の細胞を排除するオートバイオチクスおよびそれらの使用
WO1993009791A2 (fr) Utilisation de derives d'amphotericine b, comme inhibiteurs de proteases
Pontani et al. Inhibition of HIV replication by liposomal encapsulated amphotericin B
Weaver et al. Polyionic compounds selectively alter availability of CD4 receptors for HIV coat protein rgp120
Weller et al. Infection, apoptosis, and killing of mature human eosinophils by human immunodeficiency virus-1.
US6034112A (en) Use of flupirtine the prophylaxis and therapy of diseases associated with an impairment of the hematopoetic cell system
JPH04225919A (ja) Cd4決定因子の発現および機能の選択的変調
WO1996001107A1 (en) Use of pharmaceutical agents for restoring, alleviation, or treatment of immunodeficiency, including the alleviation or treatment of the immune dysfunction related to infection with human immunodeficiency viruses (hiv) or related viruses
JPS58206524A (ja) 抗腫瘍剤
MELENDEZ-GUERRERO et al. In vitro infection of monocytes with HIVBa-L. Effect on cell surface expression of CD4, CD14, HLA-DR, and HLA-DQ
EP0435926A1 (en) Bile acids for treatment of viral infections
Raulin Lipids and retroviruses
EP0331716A1 (en) Process for selectively modulating the expression and function of a cell-surface determinant and production of novel human cells produced thereby
US5801144A (en) Use of a compound for the manufacture of a medicament for the treatment of HIV infection
HU224715B1 (en) Liposomes containing multiple branch peptide constructions for use against human immunodeficiency virus
JPH09315980A (ja) エイズ発症予防薬および進行抑制薬
Stefano et al. HIV GP120 associated neurological deficits: A potential role for nitric oxide and other signal molecules
WO2005072091A2 (en) Methods for inhibiting hiv and other viral infections by modulating ceramide metabolism
WO2000029556A2 (en) Identification of glycosphingolipids that promote hiv-1 entry into cells
Rosenberg et al. Immunopathologic mechanisms of human immunodeficiency virus (HIV) infection