JPH04225353A - 位相シフト層を有するフォトマスクの製造方法 - Google Patents

位相シフト層を有するフォトマスクの製造方法

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JPH04225353A
JPH04225353A JP2407929A JP40792990A JPH04225353A JP H04225353 A JPH04225353 A JP H04225353A JP 2407929 A JP2407929 A JP 2407929A JP 40792990 A JP40792990 A JP 40792990A JP H04225353 A JPH04225353 A JP H04225353A
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JP
Japan
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resist
pattern
phase shift
film
thin film
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JP2407929A
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Hiroshi Fujita
藤田浩
Yoichi Takahashi
高橋洋一
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSI、超LSI等の
高密度集積回路の製造に用いられるフォトマスク及びそ
の製造方法に係り、特に、微細なパターンを高精度に形
成する際の位相シフト層を有するフォトマスクの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】IC、LSI、超LSI等の半導体集積
回路は、Siウェーハ等の被加工基板上にレジストを塗
布し、ステッパー等により所望のパターンを露光した後
、現像、エッチングを行う、いわゆるリソグラフィー工
程を繰り返すことにより製造されている。
【0003】このようなリソグラフィー工程に使用され
るレチクルと呼ばれるフォトマスクは、半導体集積回路
の高性能化、高集積化に伴ってますます高精度が要求さ
れる傾向にあり、例えば、代表的なLSIであるDRA
Mを例にとると、1MビットDRAM用の5倍レチクル
、すなわち、露光するパターンの5倍のサイズを有する
レチクルにおける寸法のずれは、平均値±3σ(σは標
準偏差)をとった場合においても、0.15μmの精度
が要求され、同ように、4MビットDRAM用の5倍レ
チクルは0.1〜0.15μmの寸法精度が、16Mビ
ットDRAM用5倍レチクルは0.05〜0.1μmの
寸法精度が要求されている。
【0004】さらに、これらのレチクルを使用して形成
されるデバイスパターンの線幅は、1MビットDRAM
で1.2μm、4ビットDRAMでは0.8μm、16
MビットDRAMでは0.6μmと、ますます微細化が
要求されており、このような要求に応えるために、様々
な露光方法が研究されている。
【0005】ところが、例えば64MDRAMクラスの
次々世代のデバイスパターンになると、これまでのレチ
クルを用いたステッパー露光方式ではレジストパターン
の解像限界となり、この限界を乗り越えるものとして、
例えば、特開昭58−173744号公報、特公昭62
−59296号公報等に示されているような、位相シフ
トマスクという新しい考え方のレチクルが提案されてき
ている。位相シフトレチクルを用いる位相シフトリソグ
ラフィーは、レチクルを透過する光の位相を操作するこ
とによって、投影像の分解能及びコントラストを向上さ
せる技術である。
【0006】位相シフトリソグラフィーを図面に従って
簡単に説明する。図2は位相シフト法の原理を示す図、
図3は従来法を示す図であり、図2(a)及び図3(a
)はレチクルの断面図、図2(b)及び図3(b)はレ
チクル上の光の振幅、図2(c)及び図3(c)はウェ
ハー上の光の振幅、図2(d)及び図3(d)はウェハ
ー上の光強度をそれぞれ示し、1は基板、2は遮光膜、
3は位相シフター、4は入射光を示す。
【0007】従来法においては、図3(a)に示すよう
に、ガラス等からなる基板1にクロム等からなる遮光膜
2が形成されて、所定のパターンの光透過部が形成され
ているだけであるが、位相シフトリソグラフィーでは、
図2(a)に示すように、レチクル上の隣接する光透過
部の一方に位相を反転(位相差180°)させるための
透過膜からなる位相シフター3が設けられている。した
がって、従来法においては、レチクル上の光の振幅は図
3(b)に示すように同相となり、ウェハー上の光の振
幅も図3(c)に示すように同相となるので、その結果
、図3(d)のようにウェハー上のパターンを分離する
ことができないのに対して、位相シフトリソグラフィー
においては、位相シフターを透過した光は、図2(b)
に示すように、隣接パターンの間で互いに逆位相になさ
れるため、パターンの境界部で光強度が零になり、図2
(d)に示すように隣接するパターンを明瞭に分離する
ことができる。このように、位相シフトリソグラフィー
においては、従来は分離できなかったパターンも分離可
能となり、解像度を向上させることができるものである
【0008】次に、位相シフトレチクルの従来の製造工
程の1例を図面を参照して説明する。図4は位相シフト
レチクルの製造工程を示す断面図であり、図中、11は
基板、12はクロム膜、13はレジスト層、14は電離
放射線、15はレジストパターン、16はエッチングガ
スプラズマ、17はクロムパターン、18は酸素プラズ
マ、19は透明膜、20はレジスト層、21は電離放射
線、22はレジストパターン、23はエッチングガスプ
ラズマ、24は位相シフトパターン、25は酸素プラズ
マを示す。
【0009】まず、図4(a)に示すように、光学研磨
された基板11にクロム膜12を形成し、さらに、クロ
ロメチル化ポリスチレン等の電離放射線レジストを、ス
ピンコーティング等の常法により均一に塗布し、加熱乾
燥処理を施し、厚さ0.1〜2.0μm程度のレジスト
層13を形成する。加熱乾燥処理は、使用するレジスト
の種類にもよるが、通常、80〜150℃で、20〜6
0分間程度行う。
【0010】次に、同図(b)に示すように、レジスト
層13に、常法に従って電子線描画装置等の露光装置に
より電離放射線14でパターン描画し、エチルセロソル
ブやエステル等の有機溶剤を主成分とする現像液で現像
後、アルコールでリンスし、同図(c)に示すようなレ
ジストパターン15を形成する。
【0011】次に、必要に応じて加熱処理、及び、デス
カム処理を行って、レジストパターン15のエッジ部分
等に残存したレジスト屑、ヒゲ等不要なレジストを除去
した後、同図(d)に示すように、レジストパターン1
5の開口部より露出する被加工部分、すなわち、クロム
層12をエッチングガスプラズマ16によりドライエッ
チングし、クロムパターン17を形成する。なお、この
クロムパターン17の形成は、エッチングガスプラズマ
16によるドライエッチングに代えて、ウェットエッチ
ングにより行ってもよいことは当業者に明らかである。
【0012】このようにしてエッチングした後、同図(
e)に示すように、レジストパターン15、すなわち、
残存するレジストを酸素プラズマ18により灰化除去し
、同図(f)に示すようなフォトマスクを完成させる。 なお、この処理は、酸素プラズマ18による灰化処理に
代えて、溶剤剥離により行うことも可能である。
【0013】続いて、このフォトマスクを検査し、必要
によってはパターン修正を加え、洗浄した後、同図(g
)に示すように、クロムパターン17の上にSiO2 
等からなる透明膜19を形成する。次に、同図(h)に
示すように、透明膜19上に、上記と同様にして、クロ
ロメチル化ポリスチレン等の電離放射線レジスト層20
を形成し、同図(i)に示すように、レジスト層20に
常法に従ってアライメイトを行い、電子線露光装置等の
電離放射線21によって所定のパターンを描画し、現像
、リンスして、同図(j)に示すように、レジストパタ
ーン22を形成する。
【0014】次に、必要に応じて、加熱処理、及び、デ
スカム処理を行った後、同図(k)に示すように、レジ
ストパターン22の開口部より露出する透明膜19部分
をエッチングガスプラズマ23によりドライエッチング
し、位相シフターパターン24を形成する。なお、この
位相シフターパターン24の形成は、エッチングガスプ
ラズマ23によるドライエッチングに代えて、ウェット
エッチングにより行ってもよいものである。
【0015】次に、残存したレジストを、同図(l)に
示すように、酸素プラズマ25により灰化除去する。以
上の工程により、同図(m)に示すような位相シフター
24を有する位相シフトマスクが完成する。
【0016】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、上記し
た従来の位相シフトマスクの製造方法においては、位相
シフターを形成するために用いる透明膜19をクロムパ
ターン17の上に形成するために、レジスト層20に電
子線露光装置等の電離放射線21にてパターン描画する
際、ガラス等の非導電性材料からなる基板11上の、こ
れも非導電性材料からなる電離放射線レジスト層20に
パターン描画するため、チャージアップ現象が生じてパ
ターン精度が低下するという問題がある。さらに、基板
11の露出部分の多いマスクの場合には、パターンが大
きく歪んでしまうという問題も生じており、16MDR
AMや64MDRAMクラス以上の集積回路製造用の位
相シフトレチクルは、実用上製造できないという問題が
あった。
【0017】このような位相シフトレチクルの位相シフ
ター形成時のチャージアップ現象を防止するために、レ
チクルのガラス基板と遮光膜との間にタンタル薄膜層等
の導電層を形成する試みがなされたり、あるいは、位相
シフターパターンを形成するためのレジスト層に水素イ
オン等を打ち込んでレジスト自体に導電性を付与するこ
と等が提案されてはいるものの、前者は、導電層がシフ
ター相の下に存在するため、チャージアップ防止効果が
小さく、後者は、水素イオン等を打ち込むのに大型の装
置が必要であったり、パターン形成後水素イオン等を打
ち込んだレジストが除去できないという問題があり、ま
た、チャージアップ防止効果が十分でないという問題が
ある。
【0018】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、位相シフトレチクルの位相シ
フター形成時のチャージアップ現象を効果的に防止して
、チャージアップ現象によるパターン歪みをなくし、高
精度の位相シフトレチクルを製造することができるより
実用的な位相シフト層を有するフォトマスクの製造方法
を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題に
鑑み、従来の電離放射線リソグラフィーによるフォトマ
スクの製造プロセスを大幅に変更することなく、高精度
の位相シフトレチクルを安定して製造する方法を開発す
べく研究の結果、位相シフターをパターン形成する際、
レジスト層の上にテトラシアノキノジメタン(TCNQ
)錯体を主成分とする有機薄膜、もしくは、金属薄膜を
形成することにより、電離放射線描画時のチャージアッ
プがほぼ完全に防止され、高精度の位相シフトレチクル
が安定に製造できることを見い出し、かかる知見に基づ
いて本発明を完成したものである。
【0020】以下、本発明を図面を参照にして説明する
。図1は本発明に係る位相シフト層を有するフォトマス
クの製造方法の工程を示す断面図であり、図中31は基
板、32はクロムパターン、33はアライメントマーク
、34は位相シフト膜、35は電離放射線レジスト、3
6は導電層、37は電離放射線、38は露光部分、39
はエッチングガスプラズマ、40は酸素プラズマを示す
【0021】まず、レチクル上に、スピンオングラス(
SOG)あるいはスパッタ法等により、SiO2 膜を
シフター層34として形成する(図(a))。続いて、
この位相シフター層34の上に電離放射線レジストをス
ピンコーティング等の常法により均一に塗布し、加熱乾
燥処理を施し、厚さ0.1〜2.0μm程度のレジスト
層35を形成する(図(b))。加熱乾燥処理は、使用
するレジストの種類にもよるが、通常80〜200℃で
20〜60分間程度行う。次に、このレジスト層35の
上に導電層36を形成する。導電層36は、テトラシア
ノキノジメタン(TCNQ)錯体等の場合には、シクロ
ヘキサン等の有機溶剤に溶解し、スピンコーティング等
の常法により均一に塗布し、加熱乾燥処理を施し、厚さ
0.05〜0.5μm程度の導電層36を形成する(図
(b))。加熱乾燥処理は、使用するTCNQ錯体の種
類にもよるが、50〜100℃で2〜10分程度行う。 また、側鎖を長くして両親媒性を付与したTCNQ錯体
の場合には、ラングミュア・ブロジェット膜(LB膜)
として水面に展開し、上記レジスト膜の上に、水平付着
法あるいは垂直付着法等にて成膜することができる。こ
のような膜は、分子の高次構造が制御されているため、
スピンコーティング等で成膜した膜より薄い膜厚でも充
分な導電性を付与することができる。
【0022】導電膜36として金属膜を用いる場合は、
アルミニウム、チタン、クロム、金、銅等の金属を蒸着
法あるいはスパッタ法等にてレジスト層35の上に20
0〜3000Åの厚さに形成することで、充分な導電性
を持ったものとすることができる。
【0023】次に、同図(c)に示すように、レジスト
層35に常法に従ってアライメントを行い、電子線描画
装置等の露光装置を用いて電離放射線37によりパター
ン描画をする。この際、レジスト膜35上に形成された
導電層36が余分のチャージをアースするため、アライ
メントマークも検出しやすく、また、チャージアップ現
象もなく、高精度に描画できる。
【0024】続いて、所定の現像液で現像し、所定のリ
ンス液でリンスして、同図(d)に示すようなレジスト
パターン38を形成する。通常のアルカリ現像タイプの
レジストを用いていると、この現像の際、導電層36も
同時に剥離される。また、導電層36が現像液に溶解し
ないタイプのレジストを使用している場合には、導電層
36を有機溶剤にて剥離してから所定の現像液で現像す
ることで、パターン形成することができる。
【0025】次に、必要に応じて加熱乾燥処理及びデス
カム処理を行った後、同図(d)に示すように、レジス
トパターン38の開口部より露出する透明膜34部分を
エッチングガスプラズマ39によりドライエッチングし
、位相シフターパターン34を形成する(同図(e))
。なお、この位相シフターパターン34の形成は、エッ
チングガスプラズマ39によるドライエッチングに代え
てウェットエッチングにより行ってもよいことは当業者
に明らかである。
【0026】次に、残存したレジストを、同図(f)に
示すように、酸素プラズマ40により灰化除去する。
【0027】以上の工程により、同図(g)に示すよう
な位相シフター34を有する位相シフトマスクが完成す
る。
【0028】このようにして形成された位相シフトパタ
ーンは、パターン露光時のチャージアップ現象による位
置ズレや精度劣化のない高品質な位相シフトマスクとな
る。
【0029】
【作用】フォトマスクは、現在、電子線露光装置を用い
た電子線リソグラフィーにより定常的に製造されている
が、最近のLSI、超LSIの高集積化に伴い、ますま
す高精度であることが要求され、すでにクロム基板上へ
電子線描画する際にても、チャージアップによる微妙な
精度低下が問題となっている。
【0030】さらに、このようなフォトマスクが位相シ
フトマスクに移行すると、チャージアップによる位相シ
フター形成時の精度劣化は著しいものと予想される。
【0031】本発明においては、被加工基板上に形成し
たレジスト膜の上に導電層を形成し、位相シフターパタ
ーン作成の際の電離放射線描画を基板のチャージアップ
なしに高精度に行うことができるものであり、従来の電
離放射線線リソグラフィーによるフォトマスク製造プロ
セスを大幅に変更することなく、高精度の位相シフトレ
チクルを安定して製造することが可能となる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0033】実施例1 光学研磨された5インチ角の高純度合成石英ガラス基板
上に、約800nm厚のクロム薄膜と約400nm厚の
低反射クロム薄膜の2層構造を形成したマスク基板上に
、SOGをスピンコーティング法により塗布し、90℃
で30分、150℃で30分、450℃で30分加熱処
理して、厚さ0.4μmの均一なSOG膜を得た。続い
て、このSOG層の上に日本ゼオン(株)製ポジ型EB
レジストZCMR−100をスピンコーティングにより
均一に塗布し、170℃にて30分間加熱処理して、厚
さ0.6μmのレジスト膜を形成した。次に、このレジ
スト層の上にテトラシアノキノジメタン錯体(日東化学
(株)製TQV)のシクロヘキサノン溶液をスピンコー
ティングにより塗布し、70℃にて3分間加熱処理して
、厚さ0.2μmの均一なテトラシアノイキノジメタン
錯体からなる導電層を形成した。
【0034】次に、この基板に、常法に従ってアライメ
ントマークを検出して、電子露光装置によりパターン描
画を行った。この時の加速電圧は20KVで、露光量は
15μC/cm2 で行った。この際、レジスト膜上に
導電層が形成されているため、アライメントマークも検
出しやすく、また、チャージアップ現象も発生しなかっ
た。
【0035】続いて、メチルイソブチルケトンを主成分
とする現像液で現像し、イソプロピルアルコールにてリ
ンスして、レジストパターンを形成した。現像の際、導
電層は同時に溶解除去された。
【0036】次に、150℃にて30分間熱処理した後
、フッ酸とフッ化アンモニウムからなるエッチング液で
SOGからなる位相シフター層をエッチングし、0.3
torr、500Wの酸素プラズマで残存レジストをア
ッシングして、位相シフターパターンを得た。
【0037】こうして形成された位相シフトパターンは
、パターン露光時のチャージアップ現象による位置ずれ
や精度劣化がなく、重ね合わせ精度が±0.05μm以
下という、高精度な位相シフトマスクが作成できた。
【0038】実施例2 光学研磨された5インチ角の高純度合成石英ガラス基板
上に、約800nm厚のクロム薄膜と約400nm厚の
低反射クロム薄膜の2層構造を形成したマスク基板上に
、SOGをスピンコーティング法により塗布し、90℃
で30分、150℃で30分、450℃で30分加熱処
理して、厚さ0.4μmの均一なSOG膜を得た。続い
て、このSOG層の上にシプレイ社製ネガ型EBレジス
トSAL−601をスピンコーティングにより均一に塗
布し、120℃にて30分間加熱処理して、厚さ0.6
μmのレジスト膜の形成した。次に、このレジスト層の
上に真空度2×10−6torrでアルミニウムを電子
ビーム蒸着し、厚さ500ÅのAl薄膜からなる導電層
を形成した。
【0039】次に、この基板に、常法に従ってアライメ
ントマークを検出して、電子露光装置によりパターン描
画を行った。この時の加速電圧は20KVで、露光量は
10μC/cm2 で行った。この際、レジスト膜上に
導電層が形成されているため、アライメントマークも検
出しやすく、また、チャージアップ現象も発生しなかっ
た。
【0040】続いて、この基板をホットプレート上で1
10℃で5分間熱処理した後、テトラメチルアンモニウ
ムハイドロオキサイドを主成分とする現像液で現像し、
純水にてリンスして、レジストパターンを形成した。現
像の際、導電層は同時に溶解除去された。
【0041】次に、150℃にて30分間処理し、0.
3torr、100Wにてデスカム処理した後、フッ酸
とフッ化アンモニウムからなるエッチング液でSOGか
らなる位相シフター層をエッチングし、0.3torr
、500Wの酸素プラズマで残存レジストをアッシング
して、位相シフターパターンを得た。
【0042】こうして形成された位相シフトパターンは
、パターン露光時のチャージアップ現象による位置ずれ
や精度劣化がなく、重ね合わせ精度が±0.05μm以
下という、高精度な位相シフター層を有する位相シフト
マスクが作成できた。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による位相
シフト層を有するフォトマスクの製造方法によると、被
加工基板上に形成したレジスト膜の上に導電層を形成し
、位相シフターパターン作成の際の電離放射線描画を基
板のチャージアップなしに高精度に行うことができるも
のであり、従来の電離放射線線リソグラフィーによるフ
ォトマスク製造プロセスを大幅に変更することなく、高
精度の位相シフトレチクルを安定して製造することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相シフト層を有するフォトマス
クの製造方法の工程を示す断面図である。
【図2】位相シフト法の原理を示す図である。
【図3】従来法を示す図である。
【図4】従来の位相シフトフォトマスクの製造工程を示
す断面図である。
【符号の説明】
31…基板 32…クロムパターン 33…アライメントマーク 34…位相シフト膜 35…電離放射線レジスト 36…導電層 37…電離放射線 38…露光部分 39…エッチングガスプラズマ 40…酸素プラズマ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  フォトマスク上に位相シフター層を形
    成した基板上に、レジスト薄膜を形成し、このレジスト
    薄膜に電離放射線にてパターン描画を行い、パターン描
    画後のレジスト薄膜を現像してレジストパターンを形成
    し、このレジストパターンをマスクとして露出した位相
    シフター層をエッチングし、エッチング終了後、残存し
    たレジストを除去する位相シフト層を有するフォトマス
    クの製造方法において、前記レジスト薄膜の上に導電性
    薄膜を形成してから電離放射線にてパターン描画するこ
    とを特徴とする位相シフト層を有するフォトマスクの製
    造方法。
  2. 【請求項2】  前記導電性薄膜が、テトラシアノキノ
    ジメタンの錯体を主成分とする導電性薄膜であることを
    特徴とする請求項1記載の位相シフト層を有するフォト
    マスクの製造方法。
  3. 【請求項3】  前記テトラシアノキノジメタンの錯体
    を主成分とする導電性薄膜が、ラングミュア・ブロジェ
    ット膜として展開し、前記レジスト薄膜の上に付着して
    成膜した導電性薄膜であることを特徴とする請求項2記
    載の位相シフト層を有するフォトマスクの製造方法。
  4. 【請求項4】  前記導電性薄膜が、金属薄膜であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の位相シフト層を有するフ
    ォトマスクの製造方法。
JP2407929A 1990-09-21 1990-12-27 位相シフト層を有するフォトマスクの製造方法 Pending JPH04225353A (ja)

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EP91308640A EP0477035B1 (en) 1990-09-21 1991-09-23 Process for producing a phase shift layer-containing photomask
DE69131878T DE69131878T2 (de) 1990-09-21 1991-09-23 Verfahren zur Herstellung einer Phasenverschiebungs-Photomaske
EP96121014A EP0773477B1 (en) 1990-09-21 1991-09-23 Process for producing a phase shift photomask
DE69132622T DE69132622T2 (de) 1990-09-21 1991-09-23 Verfahren zur Herstellung einer Phasenschieber-Fotomaske
US08/337,136 US5614336A (en) 1990-09-21 1994-11-10 Phase shift layer-containing photomask, and its production and correction
US08/644,856 US5688617A (en) 1990-09-21 1996-05-09 Phase shift layer-containing photomask, and its production and correction
KR1019990041330A KR100280036B1 (ko) 1990-09-21 1999-09-27 위상 시프트층을 갖는 포토마스크, 그 제조방법 및 수정방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100487116B1 (ko) * 1999-07-21 2005-05-03 간사이 페인트 가부시키가이샤 평판상 피도장물의 도장방법 및 그 도장장치

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