JPH0422503B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はリーダープリンター、複写機等におけ
る画像投影装置に関する。

〔発明の技術的背景と目的〕

フイルム等の原稿の画像を結像レンズ系により
露光部に投影する複写機等の装置において、結像
レンズの像界側に３枚のミラーを配置し、結像光
束の一部を順次反射させ、原稿のスリツト状部分
の像を露光部の感光媒体に結像させ、感光媒体を
等速で露光部を通過せしめつつ、結像レンズに近
い方の第１・第２ミラーを所定の方向に移動させ
て感光媒体のスリツト露光を行なう画像投影方式
が知られている（実開昭57−14137号）。しかし、
この投影方式では、結像レンズに直接対面してい
る第１ミラーが移動するので、第１ミラーを結像
レンズに近い位置に置いた場合は第１ミラーとし
て面精度の高いものを用いる必要があり、第１ミ
ラーの面精度が悪いと画質が低下し、しかも第１
ミラーが大きくなり、このため装置全体が大型に
なる。また第１ミラーの振動が画質に悪い影響を
与える問題があつた。また像界側に２枚のミラー
を配置した投影方式も知られているが（特開昭55
−143569号）、移動する第１ミラーが結像レンズ
に近い位置に置かれると、前述と同様の問題があ
つた。

本発明の目的は上記問題を解消せんとするもの
で、結像レンズに最も近い反射部材の面精度がそ
れほど高くなくても像の劣化を生じることがな
く、かつ装置を小型化することができる画像投影
装置を提供することにある。

〔発明の構成〕

本発明は、結像レンズと、結像レンズを通つた
フイルムからの光を反射する固定の第１反射部材
と、リーダーモード時は第１反射部材からの射出
光路内の第１位置に置かれ、プリンターモード時
は前記射出光路外の第２位置に置かれる光路切替
用可動反射部材と、可動反射部材が第１位置に置
かれたとき可動反射部材からの射出光をスクリー
ンに導くリーダー用反射部材と、可動反射部材が
第１位置に置かれたとき可動反射部材の背後に置
かれ、第２位置に置かれたとき第１反射部材から
の射出光路内に置かれ、第１反射部材の射出光路
を横切る方向に移動可能なプリンター用第２、第
３反射部材とを有し、第２、第３反射部材は第２
反射部材への入射光路と第３反射部材からの射出
光路が交差するように互いの反射面が45°の角度
をなし、リーダーモード時は可動反射部材の背後
に置かれ、プリンターモード時は、リーダーモー
ド時に可動反射部材とリーダー用反射部材間に形
成されるリーダー光路内に進入し、第２、第３反
射部材の移動によつてフイルムの画像を感光面に
走査露光するプリンター光路を形成することを特
徴とする。

〔実施例〕

以下、本発明を図面により説明する。

第１図はリーダープリンターを示し、１はマイ
クロフイルム、２はランプ、３は反射板、４はコ
ンデンサレンズ、５はフイールドレンズ、６は結
像レンズである。

マイクロフイルム１はランプ２によつて１コマ
の画像全面が照明され、照明されたコマ画像は結
像レンズ６を介してリーダー光路またはプリンタ
ー光路に投影される。

リーダー光路は第１反射鏡１１、光路切替用の
可動反射鏡１２、固定反射鏡１３とで形成され、
プリンター光路は第１反射鏡１１、第２反射鏡１
４、第３反射鏡１５とで形成される。

反射鏡１１，１２，１３は結像レンズ６の光軸
に対して45°傾斜し、反射鏡１１，１３は図示位
置に固定されている。可動反射鏡１２は軸１６を
中心として実線位置と破線位置に回動し、実線位
置に置かれたときはリーダー光路を形成し、破線
位置に置かれたときはプリンター光路を形成す
る。

第２・第３反射鏡１４，１５は第２反射鏡への
入射光路と第３反射鏡からの射出光路が交差する
ように互いの反射面が45°の角度をなし、一体的
に矢印Ａ方向に、実線位置から破線位置まで往復
移動可能である。

２０はスクリーン、２１は感光ドラム、２２は
スリツト板である。

リーダー時において、可動反射鏡１２は実線位
置で静止し、第２・第３反射鏡１４，１５は可動
反射鏡１２の背後に位置する実線位置で静止し、
マイクロフイルムの画像光は結像レンズ６を通り
第１反射鏡１１から可動反射鏡１２、固定反射鏡
１３を介してスクリーン２０上に投影される。

一方、プリンター時において、可動反射鏡１２
は反時計方向に回動して破線位置で示した光路の
外に置かれ、第２反射鏡１４、第３反射鏡１５は
矢印方向に破線位置へと移動し、破線位置で示し
た露光開始位置に置かれるとその位置から逆方向
へ移動しつつ第１反射鏡１１で反射した画像光を
反射し、その反射光はスリツト板２２を通じて反
時計方向に回転する感光ドラム２１上に走査露光
される。

第２・第３反射鏡１４，１５が実線位置に位置
したとき画像の走査露光が終了し、その後可動反
射鏡１２が実線位置に復帰してリーダーモードに
切替わる。

第２・第３反射鏡１４，１５は感光ドラム２１
の周速の１／√２の速度で矢印方向に移動して露
光走査を行なう。

感光ドラム２１の周囲には、図示しない帯電
器、現像器、転写器等の周知の画像形成手段が配
置され、電子写真法により複写が行なわれる。

結像レンズの交換等により複写倍率を変更した
場合、倍率に拘らず第２・第３反射鏡１４，１５
の移動速度は一定でよい。

プリンターモードにおいて、プリンター光路中
の第１反射鏡１１が固定され、第２・第３反射鏡
１４，１５が移動してスリツト露光走査を行なつ
ているので次のような効果がある。

(1) 第１反射鏡が静止しているので、この反射鏡
を結像レンズに近い位置に配置した場合、第１
反射鏡として面精度の高いものを用いる必要が
なく、第１反射鏡の面精度による画質への悪影
響を低減することができる。

(2) 第１反射鏡を結像レンズに近い位置に置いて
も第１反射鏡として大型のものを用いる必要が
なく、第１反射鏡を小型にすることができるの
で、コストが安く、装置全体がコンパクトにな
る。

(3) 各反射鏡が振動しても画質に対する悪影響を
少なくすることができる。

(4) リーダー光路とプリンター光路に兼用される
第１反射鏡が静止しているので、リーダー光路
の光軸が変動せず、このため第２・第３反射鏡
の停止位置を正確にする必要がなくなり、リー
ダー時において常に所定位置に画像が正しく投
影される。

なお、露光部の結像位置に、感光ドラムの代わ
りに画像を読取る一次元イメージセンサを配置す
るようにしてもよい。イメージセンサはCCDな
どの光電変換素子からなり、読取つた画像を電気
的信号に変換する。イメージセンサから出力する
電気的画像信号は信号処理された後、レーザビー
ムプリンター等のプリンターに送られ、プリンタ
ーにより複写像が形成される。

上記実施例では、第２・第３反射鏡を一体的に
移動しているが、個別に移動するようにしてもよ
く、また異なる方向に移動するようにすることも
できる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明によれば、第１反射部材に
面精度の高いものを要求されず、またそのサイズ
を小さくすることができるので装置の小型化が可
能であり、さらに振動発生による画質への悪影響
を少なくすることができる。さらにプリンター用
第２、第３反射部材は第２反射部材への入射光路
と第３反射部材からの射出光路が交差するように
互いの反射面が45°の角度をなし、リーダーモー
ド時は可動反射部材の背後に置かれ、プリンター
モード時は、リーダーモード時に可動反射部材と
リーダー用反射部材間に形成されるリーダー光路
内に進入し、フイルムの画像を感光面に走査露光
するプリンター光路を形成するようにしたから、
プリンター用反射部材の待機スペースが小さくな
りかつ光学空間が有効に活用され、装置全体を小
型化することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用したフイルムリーダープ
リンターの構成図である。 １……フイルム、２……ランプ、１１，１２，
１３，１４，１５……反射鏡、２０……スクリー
ン、２１……感光ドラム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 結像レンズと、結像レンズを通つたフイルム
   からの光を反射する固定の第１反射部材と、リー
   ダーモード時は第１反射部材からの射出光路内の
   第１位置に置かれ、プリンターモード時は前記射
   出光路外の第２位置に置かれる光路切替用可動反
   射部材と、可動反射部材が第１位置に置かれたと
   き可動反射部材からの射出光をスクリーンに導く
   リーダー用反射部材と、可動反射部材が第１位置
   に置かれたとき可動反射部材の背後に置かれ、第
   ２位置に置かれたとき第１反射部材からの射出光
   路内に置かれ、第１反射部材の射出光路を横切る
   方向に移動可能なプリンター用第２、第３反射部
   材とを有し、第２、第３反射部材は第２反射部材
   への入射光路と第３反射部材からの射出光路が交
   差するように互いの反射面が45°の角度をなし、
   リーダーモード時は可動反射部材の背後に置か
   れ、プリンターモード時は、リーダーモード時に
   可動反射部材とリーダー用反射部材間に形成され
   るリーダー光路内に進入し、第２、第３反射部材
   の移動によつてフイルムの画像を感光面に走査露
   光するプリンター光路を形成することを特徴とす
   る画像投影装置。