JPH04224879A - プライマー組成物 - Google Patents

プライマー組成物

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JPH04224879A
JPH04224879A JP40691590A JP40691590A JPH04224879A JP H04224879 A JPH04224879 A JP H04224879A JP 40691590 A JP40691590 A JP 40691590A JP 40691590 A JP40691590 A JP 40691590A JP H04224879 A JPH04224879 A JP H04224879A
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film
organic solvent
trialkoxymercaptoalkylsilane
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Mineto Yamaguchi
山 口 峰 人
Kazutoshi Kimura
木 村 和 資
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、その保管容器の栓を、
数回以上開栓、閉栓した後も使用可能なプライマー組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】構造物同士の接着、あるいは、車輌など
において金属同士または金属とガラスとの接着等の用途
でシーリング材が用いられている。そして、通常は、接
着性向上のために、被着体をプライマー処理した後に、
シーリング材で接着を行なっている。
【0003】このような用途に用いるプライマーとして
、従来より、造膜成分、ポリイソシアネート化合物、カ
ップリング剤および有機溶剤等を含有する組成物が知ら
れている。ところが、この組成物中のポリイソシアネー
ト化合物は、水分の存在によって高分子化するので、貯
蔵安定性に問題があった。
【0004】そこで、従来は、合成ゼオライト等の吸水
剤をプライマー組成物に含有させ、保管容器は密栓状態
とすることで、貯蔵安定性の向上を図っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上述の手段に
より、プライマー組成物の安定化を図っていた。
【0006】従来の方法により、密栓状態にあるプライ
マー組成物の貯蔵安定性は向上した。しかし、1度開栓
してしまうと、空気中の水分によってポリイソシアネー
ト化合物の高分子化が進むので、保管容器の栓を閉じ、
使用残を貯蔵した後に再度開栓して使用することは困難
となることがあった。
【0007】本発明は、上記の事実に鑑みてなされたも
のであり、貯蔵安定性に優れ、その保管容器の栓を数回
以上開栓、閉栓しても増粘やゲル化が生じず、従って使
用残を再貯蔵して使用できるプライマー組成物に関する
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、a)造膜成分
、b)ポリイソシアネート化合物とトリアルコキシメル
カプトアルキルシランとの部分付加反応物、c)下記式
Aで示されるトリイソシアネート化合物、および、d)
イソシアネート基に不活性な有機溶剤を含有することを
特徴とするプライマー組成物を提供するものである。
【0009】
【化2】
【0010】前記トリイソシアネート化合物の含有量は
0.01〜10重量%であるのがよい。
【0011】前記プライマー組成物は、さらに、吸水剤
を含有するものであるのがよい。
【0012】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
で用いる造膜成分とは、高分子化合物であって、下記の
性質を有するものをいう。
【0013】(1)有機溶剤に溶解する。 (2)造膜成分の有機溶剤溶液から有機溶剤を揮散させ
ると、造膜成分が膜状に残存する。 (3)活性水素を有さないか、ごくわずかしか有さない
【0014】上記の性質のうち、(3)は、本発明のプ
ライマー組成物中に造膜成分と共に配合される化合物中
のイソシアネート基やSi−O結合部分と、造膜成分と
が、保存中に反応しないために求められる性質である。
【0015】なお、活性水素とは、水酸基、スルフヒド
リル基、アミノ基等の水素原子をいう。
【0016】本発明で用いる造膜成分としては、ウレタ
ンエラストマー、塩化ゴム、ポリカーボネート、ポリ塩
化ビニル、アクリル樹脂等、広範囲の高分子化合物が例
示される。
【0017】本発明で用いるポリイソシアネート化合物
とトリアルコキシメルカプトアルキルシランとの部分付
加反応物とは、ポリイソシアネート化合物中のイソシア
ネート基の一部に、トリアルコキシメルカプトアルキル
シラン中のメルカプト基が付加反応した化合物であり、
接着性に寄与する。
【0018】この付加反応を行なう際は、必ず、反応終
了後に未反応のイソシアネート基が残存し、メルカプト
基は費消しつくされるような量比で、ポリイソシアネー
ト化合物とトリアルコキシメルカプトアルキルシランと
を用いる。
【0019】前記部分付加反応物の合成方法は、特に限
定されないが、例えば、ポリイソシアネート化合物とト
リアルコキシメルカプトアルキルシランとを混合するだ
けで、該部分付加反応物を得ることができる。
【0020】ところで、前記部分付加反応物の合成原料
であるポリイソシアネート化合物とは、分子内にイソシ
アネート基を2個以上有する化合物である。
【0021】本発明においては、通常のポリウレタン樹
脂の製造に用いられるもの等、種々のものが使用できる
が、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,
6−トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシア
ネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
−4,4´−ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−
ジイソシアネート、およびこれらに水添した化合物、エ
チレンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネート
、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1−メ
チル−2,4−ジイソシアネートシクロヘキサン、1−
メチル−2,6−ジイソシアネートシクロヘキサン、ジ
シクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリフェニル
メタントリイソシアネート等が挙げられる。また、これ
らの化合物とトリメチロールプロパンやグリコール等を
用いたアダクト体、これらの化合物のイソシアヌレート
変性体、カルボジイミド変性体、アロハネート変性体、
ビュレット変性体等も挙げられる。これらのポリイソシ
アネート化合物は、1種単独でも、2種以上を併用して
もよい。
【0022】また、一方の合成原料であるトリアルコキ
シメルカプトアルキルシランとは、下記式Bで示される
シラン系カップリング剤である。
【0023】式B HS−R2 −Si(OR1 )3  (式中、R1 はアルキル基であり、R2 は(CH2
 )n である)
【0024】具体的には、γ−メルカプトプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシ
シラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン等が
例示でき、1種単独でも、2種以上を併用してもよい。
【0025】本発明で用いる、下記式A示されるトリイ
ソシアネート化合物は、水分の捕捉剤であり、かつ、接
着性にも寄与する。
【0026】
【化3】
【0027】この化合物中のイソシアネート基は、水分
との反応性に富むが、この化合物が水分と反応しても、
さほど高分子化しないために、本発明のプライマー組成
物の性状はあまり変化しない。また、この化合物がまず
はじめに水分と反応するので、前記部分付加反応物中の
イソシアネート基は、未反応の状態が保たれ、従って、
本発明のプライマー組成物の性状は変化せず、かつ、接
着力の低下もない。
【0028】本発明で用いる有機溶剤は、イソシアネー
ト基に対して不活性なものであるが、さらに、適度な揮
発性を有するものが好ましい。
【0029】具体的には、酢酸エチル、酢酸ブチル、セ
ロソルブアセテート、ミネラルスピリット、トルエン、
キシレン、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン
、アセトン、n−ヘキサン、メチレンクロリド、テトラ
ヒドロフラン等が例示でき、1種独特でも、2種以上を
併用してもよい。
【0030】なお、これらの有機溶剤は、乾燥または脱
水してから用いるのが望ましい。
【0031】本発明のプライマー組成物は、上記の成分
を含有するが、さらに、合成あるいは天然ゼオライト等
の吸水剤を含有させると、各配合成分由来および空気中
の水分を吸水剤が取り込み、その結果、本発明のプライ
マー組成物の貯蔵安定性がより一層向上する。
【0032】吸水剤として用いるゼオライトは、粒子径
1〜15μm 程度、細孔径3〜10Å程度のものが好
ましく、また、具体例としては、バイエル社製のバイリ
ットLパウダー、ユニオン・カーバイド社製のモレキュ
ラーシーブ等を挙げることができる。
【0033】なお、吸水剤は、本発明のプライマー組成
物に溶解するものでもしないものでもよく、溶解しない
ものの場合は、プライマー組成物に共存させればよい。
【0034】本発明のプライマー組成物が含有する上記
の成分について、その含有量は特に限定されないが、以
下に、各成分の含有量の好適範囲について述べる。
【0035】造膜成分の含有量は、プライマー組成物の
用途によって変わる。すなわち、通常は、プライマー組
成物中の1〜10wt%程度であるが、プライマー処理
される被処理体が多孔質である場合等、厚い膜厚が必要
とされる用途では、10〜20wt%程度含有させる。
【0036】ポリイソシアネート化合物とトリアルコキ
シメルカプトアルキルシランとの部分付加反応物は、少
なくとも、プライマーとしての作用を示すに必要な量を
含有させる。通常は、プライマー組成物中の5〜30w
t%程度(あるいは、造膜成分の100〜1000%程
度)を用いる。
【0037】前記式Aで示されるトリイソシアネート化
合物は、プライマー組成物中の0.01〜10wt%程
度含有させるのが好ましく、0.05〜5wt%程度含
有させるのがさらに好ましい。0.01wt%未満では
、開栓、閉栓をくり返すと、プライマー組成物がゲル化
することがあり、一方、10wt%超であると、該トリ
イソシアネート化合物が、プライマー塗付時に溶剤が揮
散しただけでも粉状となって析出し、接着に寄与し得な
くなることがある。
【0038】イソシアネート基に不活性な有機溶剤は、
他の配合成分のバランス量を用いる。
【0039】また、ゼオライト等の吸水剤を含有させる
場合、前記したように、吸水剤はプライマー組成物に溶
解させても溶解させなくてもよいので、その含有量は限
定されない。
【0040】本発明のプライマー組成物には、この他、
金属系アミン系等の触媒、カーボンブラック、酸化鉄、
有機顔料等の着色顔料等を、本発明の趣旨を損なわない
範囲で含有させてもよい。
【0041】また、本発明のプライマー組成物の製造法
は特に限定されず、例えば、有機溶剤に、有機溶剤以外
の物質を順次溶解させればよい。
【0042】
【実施例】以下に、実施例により本発明を具体的に説明
する。
【0043】(実施例1)ポリイソシアネート化合物(
バイエル社製デスモジュールHL)400g(イソシア
ネート基1モル)と、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン(信越化学工業社製KBM803)49.1
g(メルカプト基0.25モル)とを丸底フラスコに入
れ、50℃、120時間の条件で反応させ、部分付加反
応物を得た。
【0044】造膜成分であるウレタンエラストマー(大
日本インキ社製PANDEX  T5205)5.0g
、前記部分付加反応物20.0g、前記式Aで示される
トリイソシアネート化合物(バイエル社製デスモジュー
ルRF、固型分20%の有機溶剤溶液となっている)5
.0gを、乾燥させた酢酸エチル70.0gに溶解し、
前記式Aで示されるトリイソシアネート化合物を1重量
%含有するプライマー組成物を得た。
【0045】このプライマー組成物を、透明なガラスビ
ンに入れ、密栓し、20℃、55%RHの雰囲気下で貯
蔵した。1日後、栓を開き、2時間放置後に栓を閉め、
再び貯蔵した。閉栓から22時間後、再び開栓し、2時
間放置した。この操作をさらに2回行なった。各々開栓
前に、プライマー組成物の性状を観察し、結果を表1に
示した。
【0046】また、密栓状態で貯蔵されていたプライマ
ー組成物と、4回開栓、閉栓されたプライマー組成物を
、各々モルタルに塗布し、乾燥後、ポリウレタン系シー
リング材(横浜ゴム社製ハマタイトシールエース)で接
着したものについて、JISA5758で規定される引
張接着性試験(養生後、標準状態)を行なった。結果は
表1に示した。
【0047】(実施例2)前記式Aで示されるトリイソ
シアネート化合物の含有量を0.5wt%とし、合成ゼ
オライト(バイエル社製バイリットLパウダー)をその
含有量が0.5wt%となるよう添加した以外は、実施
例1と同様に行なった。結果は表1に示した。
【0048】(実施例3)造膜成分として、ウレタンエ
ラストマーのかわりに塩化ゴム(旭電化工業社製CR−
90)を用いた意外は、実施例1と同様に行なった。結
果は表1に示した。
【0049】(比較例1)前記式Aで示されるトリイソ
シアネート化合物を除き、それを酢酸エチルで補った以
外は、実施例1と同様に行なった。ただし、引張接着性
試験は行なわなかった。結果は表1に示した。
【0050】(比較例2)前記式Aで示されるトリイソ
シアネート化合物のかわりに、合成ゼオライト(バイエ
ル社製バイリットLパウダー)を、その含有量が1.0
重量%となるよう添加した以外は、実施例1と同様に行
なった。ただし、引張接着性試験は行なわなかった。結
果は表1に示した。
【0051】(比較例3)前記式Aで示されるトリイソ
シアネート化合物を除き、それを酢酸エチルで補った以
外は、実施例3と同様に行なった。ただし、引張接着性
試験は行なわなかった。結果は表1に示した。
【0052】
【表1】
【0053】表1から明らかなように、実施例はいずれ
も、開栓後の再貯蔵によってもゲル化等の性状変化が生
じず、前記式Aで示されるトリイソシアネート化合物が
、水分の捕捉剤として有効に働くことがわかった。
【0054】また、該トリイソシアネート化合物が、プ
ライマー組成物の接着性能に悪影響を及ぼさないことも
明らかとなった。
【0055】
【発明の効果】本発明により、貯蔵安定性に優れ、その
保管容器の栓を数回以上開栓、閉栓しても増粘やゲル化
が生じず、従って使用残を再貯蔵して使用できるプライ
マー組成物が提供される。
【0056】従って、廃棄される使用残が少なくなるの
みならず、プライマー組成物の入った容器を開栓した後
の作業時間の自由度が高くなる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  a)造膜成分、b)ポリイソシアネー
    ト化合物とトリアルコキシメルカプトアルキルシランと
    の部分付加反応物、c)下記式Aで示されるトリイソシ
    アネート化合物、および、d)イソシアネート基に不活
    性な有機溶剤を含有することを特徴とするプライマー組
    成物。 【化1】
  2. 【請求項2】  前記トリイソシアネート化合物の含有
    量が0.01〜10重量%である請求項1に記載のプラ
    イマー組成物。
  3. 【請求項3】  さらに、吸水剤を含有する請求項1ま
    たは2に記載のプライマー組成物。
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