JP3029296B2 - プライマー組成物 - Google Patents
プライマー組成物Info
- Publication number
- JP3029296B2 JP3029296B2 JP2406915A JP40691590A JP3029296B2 JP 3029296 B2 JP3029296 B2 JP 3029296B2 JP 2406915 A JP2406915 A JP 2406915A JP 40691590 A JP40691590 A JP 40691590A JP 3029296 B2 JP3029296 B2 JP 3029296B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- primer composition
- present
- film
- compound
- forming component
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、その保管容器の栓を、
数回以上開栓、閉栓した後も使用可能なプライマー組成
物に関する。
数回以上開栓、閉栓した後も使用可能なプライマー組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】構造物同士の接着、あるいは、車輌など
において金属同士または金属とガラスとの接着等の用途
でシーリング材が用いられている。そして、通常は、接
着性向上のために、被着体をプライマー処理した後に、
シーリング材で接着を行なっている。
において金属同士または金属とガラスとの接着等の用途
でシーリング材が用いられている。そして、通常は、接
着性向上のために、被着体をプライマー処理した後に、
シーリング材で接着を行なっている。
【0003】このような用途に用いるプライマーとし
て、従来より、造膜成分、ポリイソシアネート化合物、
カップリング剤および有機溶剤等を含有する組成物が知
られている。ところが、この組成物中のポリイソシアネ
ート化合物は、水分の存在によって高分子化するので、
貯蔵安定性に問題があった。
て、従来より、造膜成分、ポリイソシアネート化合物、
カップリング剤および有機溶剤等を含有する組成物が知
られている。ところが、この組成物中のポリイソシアネ
ート化合物は、水分の存在によって高分子化するので、
貯蔵安定性に問題があった。
【0004】そこで、従来は、合成ゼオライト等の吸水
剤をプライマー組成物に含有させ、保管容器は密栓状態
とすることで、貯蔵安定性の向上を図っていた。
剤をプライマー組成物に含有させ、保管容器は密栓状態
とすることで、貯蔵安定性の向上を図っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上述の手段に
より、プライマー組成物の安定化を図っていた。
より、プライマー組成物の安定化を図っていた。
【0006】従来の方法により、密栓状態にあるプライ
マー組成物の貯蔵安定性は向上した。しかし、1度開栓
してしまうと、空気中の水分によってポリイソシアネー
ト化合物の高分子化が進むので、保管容器の栓を閉じ、
使用残を貯蔵した後に再度開栓して使用することは困難
となることがあった。
マー組成物の貯蔵安定性は向上した。しかし、1度開栓
してしまうと、空気中の水分によってポリイソシアネー
ト化合物の高分子化が進むので、保管容器の栓を閉じ、
使用残を貯蔵した後に再度開栓して使用することは困難
となることがあった。
【0007】本発明は、上記の事実に鑑みてなされたも
のであり、貯蔵安定性に優れ、その保管容器の栓を数回
以上開栓、閉栓しても増粘やゲル化が生じず、従って使
用残を再貯蔵して使用できるプライマー組成物に関す
る。
のであり、貯蔵安定性に優れ、その保管容器の栓を数回
以上開栓、閉栓しても増粘やゲル化が生じず、従って使
用残を再貯蔵して使用できるプライマー組成物に関す
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、a)造膜成
分、b)ポリイソシアネート化合物とトリアルコキシメ
ルカプトアルキルシランとの部分付加反応物、c)下記
式Aで示されるトリイソシアネート化合物、および、
d)イソシアネート基に不活性な有機溶剤を含有するこ
とを特徴とするプライマー組成物を提供するものであ
る。
分、b)ポリイソシアネート化合物とトリアルコキシメ
ルカプトアルキルシランとの部分付加反応物、c)下記
式Aで示されるトリイソシアネート化合物、および、
d)イソシアネート基に不活性な有機溶剤を含有するこ
とを特徴とするプライマー組成物を提供するものであ
る。
【0009】
【化2】
【0010】前記トリイソシアネート化合物の含有量は
0.01〜10重量%であるのがよい。
0.01〜10重量%であるのがよい。
【0011】前記プライマー組成物は、さらに、吸水剤
を含有するものであるのがよい。
を含有するものであるのがよい。
【0012】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
で用いる造膜成分とは、高分子化合物であって、下記の
性質を有するものをいう。
で用いる造膜成分とは、高分子化合物であって、下記の
性質を有するものをいう。
【0013】(1)有機溶剤に溶解する。 (2)造膜成分の有機溶剤溶液から有機溶剤を揮散させ
ると、造膜成分が膜状に残存する。 (3)活性水素を有さないか、ごくわずかしか有さな
い。
ると、造膜成分が膜状に残存する。 (3)活性水素を有さないか、ごくわずかしか有さな
い。
【0014】上記の性質のうち、(3)は、本発明のプ
ライマー組成物中に造膜成分と共に配合される化合物中
のイソシアネート基やSi−O結合部分と、造膜成分と
が、保存中に反応しないために求められる性質である。
ライマー組成物中に造膜成分と共に配合される化合物中
のイソシアネート基やSi−O結合部分と、造膜成分と
が、保存中に反応しないために求められる性質である。
【0015】なお、活性水素とは、水酸基、スルフヒド
リル基、アミノ基等の水素原子をいう。
リル基、アミノ基等の水素原子をいう。
【0016】本発明で用いる造膜成分としては、ウレタ
ンエラストマー、塩化ゴム、ポリカーボネート、ポリ塩
化ビニル、アクリル樹脂等、広範囲の高分子化合物が例
示される。
ンエラストマー、塩化ゴム、ポリカーボネート、ポリ塩
化ビニル、アクリル樹脂等、広範囲の高分子化合物が例
示される。
【0017】本発明で用いるポリイソシアネート化合物
とトリアルコキシメルカプトアルキルシランとの部分付
加反応物とは、ポリイソシアネート化合物中のイソシア
ネート基の一部に、トリアルコキシメルカプトアルキル
シラン中のメルカプト基が付加反応した化合物であり、
接着性に寄与する。
とトリアルコキシメルカプトアルキルシランとの部分付
加反応物とは、ポリイソシアネート化合物中のイソシア
ネート基の一部に、トリアルコキシメルカプトアルキル
シラン中のメルカプト基が付加反応した化合物であり、
接着性に寄与する。
【0018】この付加反応を行なう際は、必ず、反応終
了後に未反応のイソシアネート基が残存し、メルカプト
基は費消しつくされるような量比で、ポリイソシアネー
ト化合物とトリアルコキシメルカプトアルキルシランと
を用いる。
了後に未反応のイソシアネート基が残存し、メルカプト
基は費消しつくされるような量比で、ポリイソシアネー
ト化合物とトリアルコキシメルカプトアルキルシランと
を用いる。
【0019】前記部分付加反応物の合成方法は、特に限
定されないが、例えば、ポリイソシアネート化合物とト
リアルコキシメルカプトアルキルシランとを混合するだ
けで、該部分付加反応物を得ることができる。
定されないが、例えば、ポリイソシアネート化合物とト
リアルコキシメルカプトアルキルシランとを混合するだ
けで、該部分付加反応物を得ることができる。
【0020】ところで、前記部分付加反応物の合成原料
であるポリイソシアネート化合物とは、分子内にイソシ
アネート基を2個以上有する化合物である。
であるポリイソシアネート化合物とは、分子内にイソシ
アネート基を2個以上有する化合物である。
【0021】本発明においては、通常のポリウレタン樹
脂の製造に用いられるもの等、種々のものが使用できる
が、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,
6−トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシア
ネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
−4,4´−ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−
ジイソシアネート、およびこれらに水添した化合物、エ
チレンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1−
メチル−2,4−ジイソシアネートシクロヘキサン、1
−メチル−2,6−ジイソシアネートシクロヘキサン、
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリフェニ
ルメタントリイソシアネート等が挙げられる。また、こ
れらの化合物とトリメチロールプロパンやグリコール等
を用いたアダクト体、これらの化合物のイソシアヌレー
ト変性体、カルボジイミド変性体、アロハネート変性
体、ビュレット変性体等も挙げられる。これらのポリイ
ソシアネート化合物は、1種単独でも、2種以上を併用
してもよい。
脂の製造に用いられるもの等、種々のものが使用できる
が、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート、2,
6−トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシア
ネート、キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
−4,4´−ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−
ジイソシアネート、およびこれらに水添した化合物、エ
チレンジイソシアネート、プロピレンジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、1−
メチル−2,4−ジイソシアネートシクロヘキサン、1
−メチル−2,6−ジイソシアネートシクロヘキサン、
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、トリフェニ
ルメタントリイソシアネート等が挙げられる。また、こ
れらの化合物とトリメチロールプロパンやグリコール等
を用いたアダクト体、これらの化合物のイソシアヌレー
ト変性体、カルボジイミド変性体、アロハネート変性
体、ビュレット変性体等も挙げられる。これらのポリイ
ソシアネート化合物は、1種単独でも、2種以上を併用
してもよい。
【0022】また、一方の合成原料であるトリアルコキ
シメルカプトアルキルシランとは、下記式Bで示される
シラン系カップリング剤である。
シメルカプトアルキルシランとは、下記式Bで示される
シラン系カップリング剤である。
【0023】式B HS−R2 −Si(OR1 )3 (式中、R1 はアルキル基であり、R2 は(CH2 )n
である)
である)
【0024】具体的には、γ−メルカプトプロピルトリ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシ
シラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン等が
例示でき、1種単独でも、2種以上を併用してもよい。
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシ
シラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン等が
例示でき、1種単独でも、2種以上を併用してもよい。
【0025】本発明で用いる、下記式A示されるトリイ
ソシアネート化合物は、水分の捕捉剤であり、かつ、接
着性にも寄与する。
ソシアネート化合物は、水分の捕捉剤であり、かつ、接
着性にも寄与する。
【0026】
【化3】
【0027】この化合物中のイソシアネート基は、水分
との反応性に富むが、この化合物が水分と反応しても、
さほど高分子化しないために、本発明のプライマー組成
物の性状はあまり変化しない。また、この化合物がまず
はじめに水分と反応するので、前記部分付加反応物中の
イソシアネート基は、未反応の状態が保たれ、従って、
本発明のプライマー組成物の性状は変化せず、かつ、接
着力の低下もない。
との反応性に富むが、この化合物が水分と反応しても、
さほど高分子化しないために、本発明のプライマー組成
物の性状はあまり変化しない。また、この化合物がまず
はじめに水分と反応するので、前記部分付加反応物中の
イソシアネート基は、未反応の状態が保たれ、従って、
本発明のプライマー組成物の性状は変化せず、かつ、接
着力の低下もない。
【0028】本発明で用いる有機溶剤は、イソシアネー
ト基に対して不活性なものであるが、さらに、適度な揮
発性を有するものが好ましい。
ト基に対して不活性なものであるが、さらに、適度な揮
発性を有するものが好ましい。
【0029】具体的には、酢酸エチル、酢酸ブチル、セ
ロソルブアセテート、ミネラルスピリット、トルエン、
キシレン、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケト
ン、アセトン、n−ヘキサン、メチレンクロリド、テト
ラヒドロフラン等が例示でき、1種独特でも、2種以上
を併用してもよい。
ロソルブアセテート、ミネラルスピリット、トルエン、
キシレン、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケト
ン、アセトン、n−ヘキサン、メチレンクロリド、テト
ラヒドロフラン等が例示でき、1種独特でも、2種以上
を併用してもよい。
【0030】なお、これらの有機溶剤は、乾燥または脱
水してから用いるのが望ましい。
水してから用いるのが望ましい。
【0031】本発明のプライマー組成物は、上記の成分
を含有するが、さらに、合成あるいは天然ゼオライト等
の吸水剤を含有させると、各配合成分由来および空気中
の水分を吸水剤が取り込み、その結果、本発明のプライ
マー組成物の貯蔵安定性がより一層向上する。
を含有するが、さらに、合成あるいは天然ゼオライト等
の吸水剤を含有させると、各配合成分由来および空気中
の水分を吸水剤が取り込み、その結果、本発明のプライ
マー組成物の貯蔵安定性がより一層向上する。
【0032】吸水剤として用いるゼオライトは、粒子径
1〜15μm 程度、細孔径3〜10Å程度のものが好ま
しく、また、具体例としては、バイエル社製のバイリッ
トLパウダー、ユニオン・カーバイド社製のモレキュラ
ーシーブ等を挙げることができる。
1〜15μm 程度、細孔径3〜10Å程度のものが好ま
しく、また、具体例としては、バイエル社製のバイリッ
トLパウダー、ユニオン・カーバイド社製のモレキュラ
ーシーブ等を挙げることができる。
【0033】なお、吸水剤は、本発明のプライマー組成
物に溶解するものでもしないものでもよく、溶解しない
ものの場合は、プライマー組成物に共存させればよい。
物に溶解するものでもしないものでもよく、溶解しない
ものの場合は、プライマー組成物に共存させればよい。
【0034】本発明のプライマー組成物が含有する上記
の成分について、その含有量は特に限定されないが、以
下に、各成分の含有量の好適範囲について述べる。
の成分について、その含有量は特に限定されないが、以
下に、各成分の含有量の好適範囲について述べる。
【0035】造膜成分の含有量は、プライマー組成物の
用途によって変わる。すなわち、通常は、プライマー組
成物中の1〜10wt%程度であるが、プライマー処理さ
れる被処理体が多孔質である場合等、厚い膜厚が必要と
される用途では、10〜20wt%程度含有させる。
用途によって変わる。すなわち、通常は、プライマー組
成物中の1〜10wt%程度であるが、プライマー処理さ
れる被処理体が多孔質である場合等、厚い膜厚が必要と
される用途では、10〜20wt%程度含有させる。
【0036】ポリイソシアネート化合物とトリアルコキ
シメルカプトアルキルシランとの部分付加反応物は、少
なくとも、プライマーとしての作用を示すに必要な量を
含有させる。通常は、プライマー組成物中の5〜30wt
%程度(あるいは、造膜成分の100〜1000%程
度)を用いる。
シメルカプトアルキルシランとの部分付加反応物は、少
なくとも、プライマーとしての作用を示すに必要な量を
含有させる。通常は、プライマー組成物中の5〜30wt
%程度(あるいは、造膜成分の100〜1000%程
度)を用いる。
【0037】前記式Aで示されるトリイソシアネート化
合物は、プライマー組成物中の0.01〜10wt%程度
含有させるのが好ましく、0.05〜5wt%程度含有さ
せるのがさらに好ましい。0.01wt%未満では、開
栓、閉栓をくり返すと、プライマー組成物がゲル化する
ことがあり、一方、10wt%超であると、該トリイソシ
アネート化合物が、プライマー塗付時に溶剤が揮散した
だけでも粉状となって析出し、接着に寄与し得なくなる
ことがある。
合物は、プライマー組成物中の0.01〜10wt%程度
含有させるのが好ましく、0.05〜5wt%程度含有さ
せるのがさらに好ましい。0.01wt%未満では、開
栓、閉栓をくり返すと、プライマー組成物がゲル化する
ことがあり、一方、10wt%超であると、該トリイソシ
アネート化合物が、プライマー塗付時に溶剤が揮散した
だけでも粉状となって析出し、接着に寄与し得なくなる
ことがある。
【0038】イソシアネート基に不活性な有機溶剤は、
他の配合成分のバランス量を用いる。
他の配合成分のバランス量を用いる。
【0039】また、ゼオライト等の吸水剤を含有させる
場合、前記したように、吸水剤はプライマー組成物に溶
解させても溶解させなくてもよいので、その含有量は限
定されない。
場合、前記したように、吸水剤はプライマー組成物に溶
解させても溶解させなくてもよいので、その含有量は限
定されない。
【0040】本発明のプライマー組成物には、この他、
金属系アミン系等の触媒、カーボンブラック、酸化鉄、
有機顔料等の着色顔料等を、本発明の趣旨を損なわない
範囲で含有させてもよい。
金属系アミン系等の触媒、カーボンブラック、酸化鉄、
有機顔料等の着色顔料等を、本発明の趣旨を損なわない
範囲で含有させてもよい。
【0041】また、本発明のプライマー組成物の製造法
は特に限定されず、例えば、有機溶剤に、有機溶剤以外
の物質を順次溶解させればよい。
は特に限定されず、例えば、有機溶剤に、有機溶剤以外
の物質を順次溶解させればよい。
【0042】
【実施例】以下に、実施例により本発明を具体的に説明
する。
する。
【0043】(実施例1)ポリイソシアネート化合物
(バイエル社製デスモジュールHL)400g(イソシ
アネート基1モル)と、γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン(信越化学工業社製KBM803)49.
1g(メルカプト基0.25モル)とを丸底フラスコに
入れ、50℃、120時間の条件で反応させ、部分付加
反応物を得た。
(バイエル社製デスモジュールHL)400g(イソシ
アネート基1モル)と、γ−メルカプトプロピルトリメ
トキシシラン(信越化学工業社製KBM803)49.
1g(メルカプト基0.25モル)とを丸底フラスコに
入れ、50℃、120時間の条件で反応させ、部分付加
反応物を得た。
【0044】造膜成分であるウレタンエラストマー(大
日本インキ社製PANDEX T5205)5.0g、
前記部分付加反応物20.0g、前記式Aで示されるト
リイソシアネート化合物(バイエル社製デスモジュール
RF、固型分20%の有機溶剤溶液となっている)5.
0gを、乾燥させた酢酸エチル70.0gに溶解し、前
記式Aで示されるトリイソシアネート化合物を1重量%
含有するプライマー組成物を得た。
日本インキ社製PANDEX T5205)5.0g、
前記部分付加反応物20.0g、前記式Aで示されるト
リイソシアネート化合物(バイエル社製デスモジュール
RF、固型分20%の有機溶剤溶液となっている)5.
0gを、乾燥させた酢酸エチル70.0gに溶解し、前
記式Aで示されるトリイソシアネート化合物を1重量%
含有するプライマー組成物を得た。
【0045】このプライマー組成物を、透明なガラスビ
ンに入れ、密栓し、20℃、55%RHの雰囲気下で貯
蔵した。1日後、栓を開き、2時間放置後に栓を閉め、
再び貯蔵した。閉栓から22時間後、再び開栓し、2時
間放置した。この操作をさらに2回行なった。各々開栓
前に、プライマー組成物の性状を観察し、結果を表1に
示した。
ンに入れ、密栓し、20℃、55%RHの雰囲気下で貯
蔵した。1日後、栓を開き、2時間放置後に栓を閉め、
再び貯蔵した。閉栓から22時間後、再び開栓し、2時
間放置した。この操作をさらに2回行なった。各々開栓
前に、プライマー組成物の性状を観察し、結果を表1に
示した。
【0046】また、密栓状態で貯蔵されていたプライマ
ー組成物と、4回開栓、閉栓されたプライマー組成物
を、各々モルタルに塗布し、乾燥後、ポリウレタン系シ
ーリング材(横浜ゴム社製ハマタイトシールエース)で
接着したものについて、JISA5758で規定される
引張接着性試験(養生後、標準状態)を行なった。結果
は表1に示した。
ー組成物と、4回開栓、閉栓されたプライマー組成物
を、各々モルタルに塗布し、乾燥後、ポリウレタン系シ
ーリング材(横浜ゴム社製ハマタイトシールエース)で
接着したものについて、JISA5758で規定される
引張接着性試験(養生後、標準状態)を行なった。結果
は表1に示した。
【0047】(実施例2)前記式Aで示されるトリイソ
シアネート化合物の含有量を0.5wt%とし、合成ゼオ
ライト(バイエル社製バイリットLパウダー)をその含
有量が0.5wt%となるよう添加した以外は、実施例1
と同様に行なった。結果は表1に示した。
シアネート化合物の含有量を0.5wt%とし、合成ゼオ
ライト(バイエル社製バイリットLパウダー)をその含
有量が0.5wt%となるよう添加した以外は、実施例1
と同様に行なった。結果は表1に示した。
【0048】(実施例3)造膜成分として、ウレタンエ
ラストマーのかわりに塩化ゴム(旭電化工業社製CR−
90)を用いた意外は、実施例1と同様に行なった。結
果は表1に示した。
ラストマーのかわりに塩化ゴム(旭電化工業社製CR−
90)を用いた意外は、実施例1と同様に行なった。結
果は表1に示した。
【0049】(比較例1)前記式Aで示されるトリイソ
シアネート化合物を除き、それを酢酸エチルで補った以
外は、実施例1と同様に行なった。ただし、引張接着性
試験は行なわなかった。結果は表1に示した。
シアネート化合物を除き、それを酢酸エチルで補った以
外は、実施例1と同様に行なった。ただし、引張接着性
試験は行なわなかった。結果は表1に示した。
【0050】(比較例2)前記式Aで示されるトリイソ
シアネート化合物のかわりに、合成ゼオライト(バイエ
ル社製バイリットLパウダー)を、その含有量が1.0
重量%となるよう添加した以外は、実施例1と同様に行
なった。ただし、引張接着性試験は行なわなかった。結
果は表1に示した。
シアネート化合物のかわりに、合成ゼオライト(バイエ
ル社製バイリットLパウダー)を、その含有量が1.0
重量%となるよう添加した以外は、実施例1と同様に行
なった。ただし、引張接着性試験は行なわなかった。結
果は表1に示した。
【0051】(比較例3)前記式Aで示されるトリイソ
シアネート化合物を除き、それを酢酸エチルで補った以
外は、実施例3と同様に行なった。ただし、引張接着性
試験は行なわなかった。結果は表1に示した。
シアネート化合物を除き、それを酢酸エチルで補った以
外は、実施例3と同様に行なった。ただし、引張接着性
試験は行なわなかった。結果は表1に示した。
【0052】
【表1】
【0053】表1から明らかなように、実施例はいずれ
も、開栓後の再貯蔵によってもゲル化等の性状変化が生
じず、前記式Aで示されるトリイソシアネート化合物
が、水分の捕捉剤として有効に働くことがわかった。
も、開栓後の再貯蔵によってもゲル化等の性状変化が生
じず、前記式Aで示されるトリイソシアネート化合物
が、水分の捕捉剤として有効に働くことがわかった。
【0054】また、該トリイソシアネート化合物が、プ
ライマー組成物の接着性能に悪影響を及ぼさないことも
明らかとなった。
ライマー組成物の接着性能に悪影響を及ぼさないことも
明らかとなった。
【0055】
【発明の効果】本発明により、貯蔵安定性に優れ、その
保管容器の栓を数回以上開栓、閉栓しても増粘やゲル化
が生じず、従って使用残を再貯蔵して使用できるプライ
マー組成物が提供される。
保管容器の栓を数回以上開栓、閉栓しても増粘やゲル化
が生じず、従って使用残を再貯蔵して使用できるプライ
マー組成物が提供される。
【0056】従って、廃棄される使用残が少なくなるの
みならず、プライマー組成物の入った容器を開栓した後
の作業時間の自由度が高くなる。
みならず、プライマー組成物の入った容器を開栓した後
の作業時間の自由度が高くなる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 5/02 C09J 175/04 - 175/16 C09D 5/00 C09D 175/04 - 175/16
Claims (3)
- 【請求項1】 a)造膜成分、b)ポリイソシアネート
化合物とトリアルコキシメルカプトアルキルシランとの
部分付加反応物、c)下記式Aで示されるトリイソシア
ネート化合物、および、d)イソシアネート基に不活性
な有機溶剤を含有することを特徴とするプライマー組成
物。 【化1】 - 【請求項2】 前記トリイソシアネート化合物の含有量
が0.01〜10重量%である請求項1に記載のプライ
マー組成物。 - 【請求項3】 さらに、吸水剤を含有する請求項1また
は2に記載のプライマー組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2406915A JP3029296B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | プライマー組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2406915A JP3029296B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | プライマー組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04224879A JPH04224879A (ja) | 1992-08-14 |
JP3029296B2 true JP3029296B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=18516533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2406915A Expired - Fee Related JP3029296B2 (ja) | 1990-12-26 | 1990-12-26 | プライマー組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3029296B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5466804B2 (ja) * | 2006-06-30 | 2014-04-09 | コニシ株式会社 | シーリング材施工用プライマー組成物 |
US7807016B2 (en) * | 2007-04-24 | 2010-10-05 | Dow Global Technologies Inc. | Primer adhesion promoters, compositions and methods |
JP5585329B2 (ja) * | 2010-09-13 | 2014-09-10 | 横浜ゴム株式会社 | プライマー組成物およびこれを用いる積層体 |
WO2015186515A1 (ja) | 2014-06-06 | 2015-12-10 | 信越化学工業株式会社 | プライマー組成物 |
JP6569680B2 (ja) * | 2014-09-08 | 2019-09-04 | 横浜ゴム株式会社 | プライマー組成物 |
WO2018047470A1 (ja) | 2016-09-09 | 2018-03-15 | 信越化学工業株式会社 | プライマー組成物及びカーテンウォールユニット |
JPWO2022190562A1 (ja) * | 2021-03-08 | 2022-09-15 |
-
1990
- 1990-12-26 JP JP2406915A patent/JP3029296B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04224879A (ja) | 1992-08-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR0133525B1 (ko) | 유리용 프라이머 조성물 | |
US7153923B2 (en) | Rapid-cure, one-component mixtures, which contain alkoxysilane-terminated polymers | |
US4963614A (en) | Primer composition for glass | |
CA1330846C (en) | Fast-cure polyurethane sealant composition containing titanium ester accelerators | |
EP0230666A2 (en) | Thermosetting composition for an interpenetrating polymer network system | |
JPS60195177A (ja) | シーラントおよび塗布組成物 | |
JPS58219280A (ja) | ヒドロキシ基を有するポリマー混合物をベースとする接着剤 | |
JP3029296B2 (ja) | プライマー組成物 | |
JP3838953B2 (ja) | プライマー組成物 | |
US4520144A (en) | Polydimethylsiloxane-modified polyepoxides | |
JP2002309163A5 (ja) | ||
JP2002012645A (ja) | 一液湿気硬化型ポリウレタン組成物 | |
JP3972409B2 (ja) | コーティング樹脂組成物、及びその硬化方法 | |
JPH036274A (ja) | プライマー組成物 | |
JP3553194B2 (ja) | プライマー組成物 | |
JP4879616B2 (ja) | 硬化性シリコーン系樹脂の硬化触媒及び硬化性シリコーン系樹脂組成物 | |
CZ358896A3 (en) | Polymers terminated by oximinosilane group and elastomers prepared therefrom | |
JPS624728A (ja) | 接着方法 | |
JP3126261B2 (ja) | プライマー組成物 | |
JPS61287476A (ja) | 塗布膜の形成法 | |
JPS6253337A (ja) | 接着方法 | |
JP2643626B2 (ja) | プライマー組成物 | |
US3534000A (en) | Humidity hardenable polyurethanes and compositions | |
JPS61278571A (ja) | コーティング組成物のフィルムの硬化方法 | |
JPS59147066A (ja) | グラビア印刷インキ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000111 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |