JPH04224558A - ナフタレン誘導体 - Google Patents

ナフタレン誘導体

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JPH04224558A
JPH04224558A JP3088331A JP8833191A JPH04224558A JP H04224558 A JPH04224558 A JP H04224558A JP 3088331 A JP3088331 A JP 3088331A JP 8833191 A JP8833191 A JP 8833191A JP H04224558 A JPH04224558 A JP H04224558A
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JP
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compound
lower alkyl
aryl
cyano
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JP3088331A
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Marc Lang
マルク ラン
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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Publication date
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    • C07D231/10Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
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    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • C07D249/081,2,4-Triazoles; Hydrogenated 1,2,4-triazoles

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナフタレン誘導体に関
する。
【0002】
【発明の構成および効果】本発明は、次式I:
【化6】 (式中点線は、付加的結合の存在もしくは非存在を示し
、Az は環窒素を介して結合したヘテロアリールであ
り、Zは水素以外の置換基であり、更にR1 およびR
2 の各々は互いに独立に水素であるか、または水素以
外の一種以上の置換基である、但し、ZもしくはR2 
のいずれも8位においてヒドロキシ、未置換もしくは置
換アルケニルオキシおよび未置換もしくは置換アルキニ
ルオキシから成る群からの置換基ではない)で表わされ
る化合物、又はその塩、これらの化合物の調製方法、こ
れらの化合物を含んでなる医薬組成物およびヒトもしく
は動物体の治療用又は医薬組成物の調製用のこれらの化
合物の使用に関する。
【0003】式Iの点線が付加的結合の存在を示す場合
、化合物はナフタレン誘導体であり;式Iの点線が付加
的結合の非存在を示す場合、化合物は1−位で置換され
た3,4−ジヒドロナフタレン誘導体である。基R1 
及びR2 の各々は、互いに独立に水素以外の一種以上
の置換基である。基R1 及びR2 の各々は、互いに
独立に特に水素であるかまたは水素以外の一種以上特に
一種の置換基である。本発明の範囲内において、本発明
で用いられる一般的語句は好ましくは次の意味を有する
:環窒素原子を介して結合したヘテロアリールは、芳香
族性を有する複素環式基でありこれは少なくとも一個の
窒素原子を有し更にその環窒素原子の一個を介して結合
している。この様な基は好ましくはイミダゾリルもしく
はトリアゾリルであり、これらの各々は環窒素原子を介
して結合しており、例えばテトラゾリル、ピラゾリル、
ピロリル、ベンズイミダゾリルもしくはベンゾトリアゾ
リルであり、これらの各々は環窒素原子を介して結合し
ている。これらの全ての基は好ましくは未置換であるが
、これらの基はまた、例えば低級アルキル、アリール−
低級アルキル、トリフルオロメチル、低級アルコキシ、
ハロゲン及び/またはヒドロキシにより置換されていて
もよい。
【0004】環窒素原子を介して結合されたイミダゾリ
ルは、特に1−イミダゾリルであるが或いはまた、例え
ば環状炭素原子で置換された1−イミダゾリル、例えば
低級アルキルもしくはアリール−低級アルキルにより置
換された1−イミダゾリルであってもよい。環窒素原子
を介して結合されたトリアゾリルは、特に1−(1,2
,4−トリアゾリル)、1−(1,3,4−トリアゾリ
ル)もしくは1−(1,2,3−トリアゾリル)である
か、或いはまたは例えば1−(1,2,5−トリアゾリ
ル)、もしくは1−(1,2,4−トリアゾリル)、1
−(1,3,4−トリアゾリル)、1−(1,2,3−
トリアゾリル)もしくは1−(1,2,5−トリアゾリ
ル)であってもよく、これらの各々は炭素原子上で、例
えば低級アルキルによりもしくは低級アリール−低級ア
ルキルにより置換されている。環窒素原子を介して結合
されたテトラゾリルは、特に1−テトラゾリルもしくは
2−テトラゾリルであるが、例えば低級アルキルもしく
はアリール−低級アルキルにより5−位において置換さ
れた、例えば1−もしくは2−テトラゾリルであってよ
い。水素以外の置換基は、例えば低級アルキル、トリフ
ルオロメチル、シクロアルキル、アリール−低級アルキ
ル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アリール−低級アル
コキシ、アリールオキシ;アシルオキシ、例えば低級ア
ルカノイルオキシ;ハロゲン、アミノ、N−アルキルア
ミノ、N,N−ジアルキルアミノ;アシルアミノ、例え
ば低級アルカノイルアミノ;ニトロ、低級アルカノイル
、アリールカルボニル、カルボキシ、低級アルコキシカ
ルボニル、カルバモイル(−CONH2)、N−低級ア
ルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級アルコキシカル
バモイル、N−アリールカルバモイル、シアノ、メルカ
プト、低級アルキルチオ、低級アルキルスルホニル、ス
ルファモイル(−SO2NH2)、N−低級アルキルス
ルファモイルもしくはN,N−ジ−低級アルキルスルフ
ァモイルである。水素以外の置換基Zは、好ましくはカ
ルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、
N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級アル
キルカルバモイル、N−アリールカルバモイル、シアノ
、ハロゲン、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アリール−
低級アルコキシ、アリールオキシ、低級アルキル、トリ
フルオロメチルもしくはアリール−低級アルキルである
【0005】アリールは、例えばフェニルもしくはナフ
チル、例えば1−もしくは2−ナフチルである。フェニ
ル及びナフチル基は、未置換であるかまたは特にフェニ
ルに対して以下に示すごとく置換されていてもよい。ア
リールは好ましくは未置換であるかまたは低級アルキル
、低級アルコキシ、ヒドロキシ、低級アルカノイルオキ
シ、ニトロ、アミノ、ハロゲン、トリフルオロメチル、
カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル
、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級ア
ルキルカルバモイル、シアノ、低級アルカノイル、アリ
ールカルボニル、低級アルキルスルホニル、スルファモ
イル、N−低級アルキルスルファモイル及びN,N−ジ
−低級アルキルスルファモイルからなる群から選ばれた
一種以上、特に一種または二種の置換基により置換され
たフェニルである。アリールは特にフェニルでありこれ
は未置換であるかまたは低級アルキル、低級アルコキシ
、ヒドロキシ、ハロゲンによりまたはトリフルオロメチ
ルにより置換されており更に最も好ましくはフェニルで
ある。アリールカルボニルは、例えばベンゾイルであり
これは未置換であるかまたは低級アルキル、低級アルコ
キシ、ヒドロキシ、ハロゲンによりまたはトリフルオロ
メチルにより置換されており、更に特にベンゾイルであ
る。アリール−低級アルキルは、例えばフェニル−低級
アルキルであり更に特にベンジルである。語句「低級」
は、7個まで、特に4個まで、更に最も特に1個または
2個の炭素原子を有する基である。低級アルキルは、例
えばn−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、第二ブチル、第三ブチル、n−ペンチル、ネオペ
ンチル、n−ヘキシルもしくはn−ヘプチル、好ましく
はエチル及び特にメチルである。ハロゲンは、特に塩素
及び臭素であるが、フッ素またはヨウ素であってもよい
。低級アルカノイルは、例えばホルミル、アセチル、プ
ロピオニルもしくはピバロイルである。シクロアルキル
は、好ましくはC3 〜C8 シクロアルキルであり、
特にC5〜C6 シクロアルキルでありこれはそれぞれ
3〜8個更に5または6個の環状炭素原子を含むことを
意味するものと意図される。しかし、例えば低級アルキ
ルにより置換されていてもよい。
【0006】本発明に係る化合物の塩は、特に医薬とし
て許容されうる非毒性の塩である。例えば、塩基性基を
有する式Iの化合物は、例えば無機酸、例えば塩酸、硫
酸もしくはリン酸を用い、或いはまた適当な有機カルボ
ン酸もしくはスルホン酸、例えば酢酸、フマール酸もし
くはメタンスルホン酸を用い、或いはまたアミノ酸、例
えばアルギンもしくはリシンを用いて酸付加塩を形成す
ることが出来る。酸性基、例えばカルボキシもしくは1
−テトラゾリルを有する式Iの化合物は、例えば金属塩
もしくはアンモニウム塩、例えばアルカリ金属及びアル
カリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネ
シウムもしくはカルシウム塩並びにアンモニアまたは適
当な有機アミン、例えば低級アルキルアミン、例えばト
リエチルアミン、ヒドロキシ−低級アルキルアミン、例
えば2−ヒドロキシエチルアミン、ビス(2−ヒドロキ
シエチル)アミンもしくはトリス(2−ヒドロキシ)ア
ミン、カルボン酸の塩基性脂肪族エステル、例えば4−
アミノ安息香酸2−ジエチルアミノエチルエステル、低
級アルキレンアミノ、例えば1−エチルピペリジン、シ
クロアルキルアミン、例えばジシクロヘキシルアミン、
またはベンジルアミン、例えばN,N′−ジベンジルエ
チレンジアミン、ジベンジルアミンもしくはベンジル−
β−フェネチルアミンとのアンモニウム塩である。酸性
基及び塩基性基を有する式Iの化合物はまた分子内塩、
すなわち双性イオンの形態で存在することも出来る。単
離もしくは精製の目的のために、医薬的には許容しえな
い塩、例えばピクラートもしくはパークロレートを用い
ることも可能である。ただ医薬的に許容されうる非毒性
の塩が治療的に用いられ更にこれらが従って好ましい。
【0007】本発明に係る式Iの化合物は、価値ある、
特に薬理的に価値ある特性を有する。特に、それらはヒ
トを含む哺乳動物において酵素アロマターゼを選択的に
抑制する。この結果、アンドロゲンのエストロゲンへの
代謝的変換が抑制される。従って式Iの化合物は、例え
ば、特に閉経後の女性におけるエストロゲン−依存性胸
部癌を含むエストロゲン−依存性疾患の治療に対し適当
である。該式Iの化合物はまた例えば、女性化乳房すな
わち男性における胸部発達の治療に有効である。何故な
らステロイドの芳香族化が抑制されるからである。これ
らの効果は、試験管内テストにより或いはまた生体内テ
スト、好ましくは哺乳動物、例えばモルモット、マウス
、ラット、猫、犬、または猿に関して実証出来る。用い
た用量は、例えば1kg当たり約 0.001〜10m
g/kg、好ましくは 0.001〜1ml/kgの範
囲内である。
【0008】アロマターゼ活性の試験管内抑制は、例え
ば、 J.Biol.Chem. 249 , 536
4(1974)に記載された方法を用いて実証出来る。 アロマターゼ抑制に対するIC50値は、更に例えばヒ
トの胎盤のミクロソーム中の4−14C−アンドロステ
ンジオンの4−14C−エストロンへの変換阻止に関す
る酵素力学的研究から試験管内で得ることが出来る。本
発明に係る化合物のIC50値は、最小値で約10−9
Mである。生体内において、アロマターゼ抑制は、例え
ば雌のラットの卵巣のエストロゲン含量の抑制により実
証出来たが、これらのラットにまず雌馬の血清ゴナドト
ロフィンを注入しついで2日後、ヒトの絨毛膜のゴナド
トロフィンで注入しそして翌日本発明の化合物で経口的
に処理し更に1時間後アンドロステンジオンで処理した
。生体的におけるアルマターゼ抑制の別の決定方法は、
次のごとくである:アンドロステンジオン(30mg/
kg皮下的に)をそれ自身で或いはまた本発明の化合物
と共に(経口または皮下的に)4日間性的に未熟な雌の
ラットに投与する。4回投与後、ラットを殺ろし、子宮
を取り出しついで重量を測定する。芳香族抑制を、それ
自身アンドロステンジオンの投与により引きおこされた
子宮の肥大が本発明に係る化合物の同時投与による抑制
または減少された程度により測定する。生体内試験にお
ける本発明の化合物の最小有効量は、約 0.001〜
1mg/kgである。   特にエストロゲン−依存性腫瘍における抗腫瘍活性
は、例えば雌のスプラーゲードゥレイ系のラットにおけ
るDMBA−誘発乳房腫瘍において生体内で実証出来る
(Proc.Soc.Exp.Biol.Med. 1
60 , 296 〜301(1979) 参照)。 本発明に係る化合物の使用は、腫瘍の後退をもたらし更
にまた約1mg/kg以上(p.o.)の日用量で新し
い腫瘍の発生を抑制する。加えて、式Iの化合物はコレ
ステロール側鎖の分解に関する抑制作用を示さず更に内
分泌系の研究により実証されるごとく副腎の肥大を誘発
しない。
【0009】酵素アロマターゼの極端な選択的抑制剤と
してのそれらの薬理特性のために、式Iの化合物は、例
えばエストロゲン−依存性疾患、例えば胸部腫瘍(乳癌
)、エンドメトリオシス、早期分娩もしくは女性におけ
る子宮内膜の腫瘍、または男性における女性化乳房の治
療に対して適当である。式I(式中、点線は付加的結合
の存在もしくは非存在を示し、Az はイミダゾリル、
トリアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、ピロリル、
ベンズイミダゾリルもしくはベンゾトリアゾリルであり
、これらの各々は環窒素原子を介して結合しており、こ
れらの各々の基は未置換であるかまたは炭素原子上で低
級アルキル、アリール−低級アルキル、トリフルオロメ
チル、低級アルコキシ、ハロゲン及び/またはヒドロキ
シにより置換されており、Zはカルボキシ、低級アルコ
キシカルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカル
バモイル、N,N−ジ−低級アルキルカルバモイル、N
−アリールカルバモイル、シアノ、ハロゲン、ヒドロキ
シ、低級アルコキシ、アリール−低級アルコキシ、アリ
ールオキシ、低級アルキル、トリフルオロメチルもしく
はアリール−低級アルキルであり、更にR1 及びR2
 の各々は互いに独立に水素、低級アルキル、トリフル
オロメチル、C3 〜C8 シクロアルキル、アリール
−低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アリー
ル−低級アルコキシ、アリールオキシ、低級アルカノイ
ルオキシ、ハロゲン、アミノ、N−アルキルアミノ、N
,N−ジアルキルアミノ、低級アルカノイルアミノ、ニ
トロ、低級アルカノイル、アリールカルボニル、カルボ
キシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−
低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級アルキル
カルバモイル、N−アリールカルバモイル、シアノ、メ
ルカプト、低級アルキルチオ、低級アルキルスルホニル
、スルファモイル、N−低級アルキルスルファモイルま
たはN,N−ジ−低級アルキルスルファモイルであり;
ここにおいてアリールはフェニルもしくはナフチルであ
り、これらの各々は未置換であるかまたは低級アルキル
、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、及びトリフ
ルオロメチルからなる群から選ばれた一種または二種の
置換基により置換されている;ただしZまたはR2 の
いずれも8−位においてヒドロキシでない)の化合物及
びその塩が好ましい。
【0010】式I(式中、点線は付加的結合の存在もし
くは非存在を示し、Az はイミダゾリル、トリアゾリ
ルもしくはテトラゾリルでありこれらの各々は環窒素原
子を介して結合しており、これらの基の各々は未置換で
あるかまたは炭素原子上で低級アルキルまたはアリール
−低級アルキルにより置換されており、Zはカルボキシ
、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級
アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級アルキルカル
バモイル、N−アリールカルバモイル、シアノ、ハロゲ
ン、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アリール−低級アル
コキシ、アリールオキシ、低級アルキル、トリフルオロ
メチルもしくはアリール−低級アルキルであり、更にR
1 及びR2 の各々は互いに独立に水素、低級アルキ
ル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲンもしくはト
リフルオロメチルであり;ここにおいてアリールはフェ
ニルもしくはナフチルでありこれらの各々は未置換であ
るかまたは低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ
、ハロゲン及びトリフルオロメチルからなる群から選ば
れた一種または二種の置換基により置換されている;た
だしZまたはR2 のいずれも8−位においてヒドロキ
シではない)の化合物及びその塩が特に好ましい。式I
(式中、点線は付加的結合の存在もしくは非存在を示し
、Az はイミダゾリルもしくはトリアゾリルであり、
これらの各々は環窒素原子を介して結合しており、Zは
カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル
、N−低級アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級ア
ルキルカルバモイル、N−アリールカルバモイル、シア
ノ、ハロゲン、低級アルコキシ、アリール−低級アルコ
キシ、アリールオキシもしくは低級アルキルであり、こ
こにおいてアリールは各々の場合フェニルであり、この
フェニルは未置換であるかまたは低級アルキル、低級ア
ルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチ
ルからなる群から選ばれた一種または二種の置換基によ
り置換されており、更にR1 及びR2 の各々は水素
である)の化合物及びその塩が特に好ましい。
【0011】式I(式中、点線は付加的結合の非存在を
示し、Az は1−イミダゾリル、1−(1,2,4−
トリアゾリル)、1−(1,2,3−トリアゾリル)も
しくは1−(1,3,4−トリアゾリル)であり、Zは
5−,6−もしくは7−位において結合しており更にシ
アノ、カルバモイル、N−アリールカルバモイル、ハロ
ゲン、低級アルコキシ、アリールオキシもしくは低級ア
ルキルであり、ここにおいてアリールはフェニルであり
、このフェニルは未置換であるかまたは低級アルキル、
低級アルコキシもしくはハロゲンにより置換されており
、更にR1 及びR2 の各々は水素である)の化合物
及びその塩が特に好ましい。式I(式中、点線は付加的
結合の非存在を示し、Az は1−イミダゾリル、1−
(1,2,4−トリアゾリル)または1−(1,2,3
−トリアゾリル)であり、Zは6−位で結合しており更
にシアノ、カルバモイル、N−フェニルカルバモイル、
塩素、臭素、低級アルコキシ、フェニルオキシもしくは
低級アルキルであり、更にR1 及びR2 の各々は水
素である)の化合物及びその塩が特に極めて好ましい。 式I(式中、点線は付加的結合の非存在を示し、Az 
は1−イミダゾリル、1−(1,2,4−トリアゾリル
)であり、Zは6−位で結合しており更にシアノ、カル
バモイル、塩素もしくは臭素であり、更にR1 及びR
2 の各々は水素である)の化合物及びその塩が特に最
も好ましい。
【0012】式Iの化合物の群のうちのサブグループと
して、次の各々の群が好ましい:(a)式I(式中、Z
は6−位で結合している)の化合物;(b)式I(式中
、R1 は水素である)の化合物;(c)式I(式中、
R1 及びR2 の各々は水素である)の化合物;(d
)式I(式中、点線は付加的結合の非存在を示す)の化
合物;及び(e)式I(式中、点線は付加的結合の存在
を示し更にAz は1−もしくは2−テトラゾリルであ
る)の化合物。本発明は実施例で記載する特定の化合物
及びその医薬として許容されうる塩に関して特に言及さ
れる。前記式Iの化合物は、例えば、次式II:
【化7
】 (式中、Z,R1 およびR2 は式Iにおいて定義し
た意味と同じである)で表わされる化合物を、次式II
I :
【化8】 (式中、Az は式Iで定義した意味と同じである)で
表わされる化合物、又はそのN−保護もしくは活性誘導
体と反応させるか、又は(b)式I(式中、点線は付加
的結合の非存在を示す)の化合物の調製のため、次式I
V:
【化9】 (式中、Az ,Z,R1 およびR2 は式Iのもと
で定義した意味と同じである)で表わされる化合物にお
いて水を脱離させるか、又は(c)式I(式中、点線は
付加的結合の存在を示す)の化合物の調製のため、次式
V:
【化10】 (式中、Z,R1 およびR2 は式Iのもとで定義し
た意味と同じであり、さらにBは窒素を介して結合して
いる置換基である)で表わされる化合物をアゾール環A
z を形成する試剤と反応させるか、又は(d)式I(
式中、点線は付加的結合の存在を示す)の化合物の調製
のため、式I(式中、点線は付加的結合の非存在を示す
)の対応化合物を酸化剤で酸化し;および/又は所望に
より得られた式Iの化合物を別種の式Iの化合物に変換
し、および/又は所望により、得られた塩を遊離化合物
もしくは異なる塩に変換し、および/又は所望により、
得られた式Iの遊離化合物を塩に変換し、および/又は
得られた式Iの異性体化合物の混合物を個々の異性体に
分離することにより、自体公知方法で調製することがで
きる。
【0013】以下において、プロセス(a),(b),
(c)及び(d)を詳細に説明するが、記号Az ,Z
,R1 及びR2 の各々は、特に言及されない限り式
Iに対して定義した意味と同じである。プロセス(a)
:もしもプロセス(a)に係る反応において、式III
 の化合物として、1,2,4−トリアゾリルを用いる
場合、選択された反応条件に応じて、通常式I(式中、
Az は1−(1,2,4−トリアゾリル)及び1−(
1,3,4−トリアゾリル)である)の化合物の混合物
として得られ、これらは例えばクロマトグラフィ法によ
り分離することが出来る。従って、もしも式IVの化合
物として1,2,3−トリアゾリルを用いる場合、通常
式I(式中、Az は1−(1,2,3−トリアゾリル
)及び1−(1,2,5−トリアゾリル)である)の化
合物の混合物が得られ、これらは同様に、例えばクロマ
トグラフィ法により分離することが出来る。従って、も
しもテトラゾールを式IIIの化合物として用いる場合
、この場合通常式I(式中、Az は1−テトラゾリル
であり更に2−テトラゾリルである)の化合物の混合物
として得られ、これらは同様に例えばクロマトグラフィ
法により容易に分離することが出来る。多くの場合式I
II (式中、特定の環窒素原子は保護基によりすでに
保護されている)の化合物を用いることにより、問題の
二種の化合物の一方のみを選択的に得ることが可能であ
る。式III の化合物のN−保護誘導体は、従って式
III (式中、環窒素原子は適当な保護基、例えばト
リ−低級アルキルシリル、例えばトリメチルシリル、低
級アルカノイル、例えばアセチル、N,N−ジ−低級ア
ルキルカルバモイル、例えばN,N−ジメチルカルバモ
イル、またはトリアリールメチル、例えばトリフェニル
メチルにより保護されている)の化合物である。プロセ
ス(a)により反応に先だって、式III の化合物は
好ましくは活性誘導体に変換され、これは式Iの化合物
において特定の基Az の選択的製造をもたらす。
【0014】式IVの化合物の活性誘導体は、例えば式
Az −SO−Az のスルホキシドである、これは例
えば式III の化合物の塩化チオニル、特にジ−(1
−イミダゾリル)スルホキシドもしくはジ−〔1−(1
,2,4−トリアゾリル)〕スルホキドとの反応後に得
られる。プロセス(a)にかかる縮合反応は自体公知で
あり更に(ホルミル)エナミン形成を伴うケトンと第二
アミンとの反応に対応する。この反応は、例えば塩基を
添加することなく、或いは好ましくは塩基、例えば炭酸
カリウム、ナトリウム、トリエチルアミンもしくはピリ
ジンの存在下で行われる。式II(1−テトラロン)の
出発化合物は自体公知であるか、或いは公知化合物に準
じて調製される置換1−テトラロンは、対応する式VI
【化11】 の置換テトラロンから出発し、例えば三酸化クロム(C
rO3)を用いて酸化することにより調製出来る。置換
1−テトラロンは、例えば次式VII:
【化12】 の4−フェニルブタン酸またはその誘導体、例えば酸塩
化物または酸無水物の分子内フリーデルクラフトアシル
化により調製することも出来る。触媒として、遊離酸の
場合には、例えばポリリン酸が用いられ更に酸塩化物ま
たは無水物の場合には、例えば塩化アルミが用いられる
。1−テトラロン合成の条件下では安定ではない置換基
Z,R1 及びR2 は、(a)保護基(これは1−テ
トラロン合成が行われた後除去される)〔またはプロセ
ス(a)が行なわれた後〕によりあらかじめ保護される
か、或いはまた(b)1−テトラロン合成後の条件下で
安定である他の基から公知の反応条件下で保護されねば
ならない。また二つの方法(a)及び(b)を組み合わ
せることも可能である:例えば、式VIのアミノテトラ
リンは、アミノ基を保護しついで酸化して1−テトラロ
ンを形成しついで保護基を除去することが適当である。 所望ならば、アミノ基はジアゾ化されついで公知の方法
で多くの他の置換基Zに変換することが出来る。適当な
アミノ保護基は、例えばアシル、例えば低級アルカノイ
ル、例えばアセチル、またはN,N−ジ−低級アルキル
カルバモイル、例えばN,N−ジメチルカルバモイル;
シリル、例えばトリ−低級アルキルシリル、例えばトリ
メチルシリル;またはトリアリールメチル、例えばトリ
フェニルメチルである。
【0015】保護基並びにこの保護基が導入される方法
及び除去される方法は、例えば「Protective
 Groups in Organic Chemis
try」, Plenum Press, Londo
n, New York、1973年及び「Metho
den der Organischen Chemi
c 」Houben−Weyl 、第4版、15/1巻
、Georg−Thieme−Verlag, Stu
ttgart 1974 年及びTheodora G
reene による「Protective Grou
ps in Organic Synthesis」,
 John Wiley & Sons. New Y
ork 1981年に記載されている。保護基の特ちょ
うは、それらが容易に除去されることにあり、すなわち
例えば加溶媒分解により、還元もしくは光分解により好
ましくない副反応を起こすことなく容易に除去出来る。 プロセス(b):式IVの化合物から水の脱離は、直接
に、例えば酸、例えばリン酸との反応により、或いはま
た好ましくは中間工程を経て間接的に行うことが出来る
。例えば、ヒドロキシ基は、まずトシルオキシ、メシル
オキシまたはハロゲン基に変換され;強塩基、例えば第
三ブトキシカリウムまたはDBU〔1,8−ジアザビシ
クロ〔5,4,0〕ウンデク−7−エン(1,5,5)
〕で処理した後、式I(ここで点線は付加的結合の非存
在を示す)の目的化合物が得られる。
【0016】式IVの出発物質の、例えば次式VIII
【化13】 で表わされる化合物を式III 、Az −Hの化合物
と反応させることにより得られる。式III の化合物
は、好ましくはアルカリ金属塩、例えばナトリウム塩(
これは例えばAz −Hを水素化ナトリウムと反応させ
ることにより得られる)の形態で用いられる。式VII
Iの化合物は、例えば対応するオレフィン、すなわち次
式IX:
【化14】 の化合物をエポキシ化することにより得られる。この目
的のための適当な試剤は、m−クロロ過安息香酸である
。式IXの化合物は、例えば次式X:
【化15】 の1−ヒドロキシテトラリンから水を脱離することによ
り得ることが出来る。一方式Xの化合物は、例えば式I
Iの対応する1−テトラロンを、例えば水素化ホウ素ナ
トリウムで還元することにより調製出来る。プロセス(
c):窒素を介して結合した置換基Bは、特にアミノで
あるが、或いはまた例えばイソシアノ(−N=C)、ヒ
ドラジノもしくはアジドであってもよい。アゾール環を
形成する試剤は、基Bと反応し目的の基Az を形成す
る。最初に形成される環は、未だ容易に除去出来る置換
基、例えばカルボキシ基を含有し、この基は容易に脱カ
ルボキシル化工程により除去出来る。詳細には、基Az
 は、置換基Bから、例えば次のごとく調製出来る:

0017】1.B=イソシアーノ;アジ化水素酸または
特にそのアルカリ金属塩、例えばアジ化ナトリウムとの
反応;Az =1−テトラゾリルを得る(Tetrah
edron Leff.1969, 508 参照)。 2.B=アミノ;J.Chem.Soc. 127 ,
 581(1925)に従ってジメトキシエチル、イソ
チオシアネート〔(CH3O)2CH−CH2 −N=
C=S〕と反応させ、ついで酸性加水分解、例えばエチ
レングリコール中塩酸と反応させついでラネイニッケル
により脱イオウ化する(J.Chem.Soc.Che
m.Commun. 1989, 898 参照);A
z =1−イミダゾリルを得る。3.B=アジド;(a
)アセチレンジカルボン酸との1,3−ダイポールシク
ロ付加ついで2個のカルボン酸の脱カルボキシル化を行
うかまたは(b)アセチレンと反応させる(Bull.
Soc.Chim.Belges. 79, 195(
1970) 参照);Az =1−(1,2,3−トリ
アゾリル)を得る。4.B=ヒドラジノ;分子内エーテ
ル C2H5O−CH=NH2 + Cl− との反応
〔J.Org.Chem. 37, 3504(197
2)参照〕;Az=1−(1,2,4−トリアゾリル)
を得る。5.B=アミノ;(a)s−ジホルミルヒドラ
ジン及び ZnCl2〔 Ber. 32, 797(
1899) 参照〕との反応または(b)N,N−ジメ
チルホルムアミド−アジン塩酸塩〔(CH3)2N−C
H=N−N=CH−N(CH3)2 ・HCl 〕、ヒ
ドラジンDMF及び塩化チオニル〔J.Org.Che
m. 18, 1368(1953)及びJ.Chem
.Soc.C  1967, 1664参照〕との反応
;1−(1,3,4−トリアゾリル)を得る。
【0018】式Vのナフタレン出発化合物は、自体公知
であるか或いはまた公知化合物に準じて調製出来る。特
に、式V(B=NH2 )の1−アミノナフタレンは、
式IIの対応する1−テトラロンから、後者を、例えば
ヒドロキシアミンまたはその塩と酸性媒質中で反応させ
、ついでこれらのオキシムを、例えば氷酢酸、酢酸無水
物及び塩化水素ガスと反応させることにより得ることが
出来る(Ber.Dtsch.Chem.Ges. 1
930, 1318参照〕。式Vの化合物を調製する別
の可能な方法は、ヨウ素の存在中濃硫酸を用い1−もし
くは、特に2−ナフチルアミンのモノニトロ化であり、
これは5−ニトロ−1−(または2−)ナフチルアミン
を得る。後者の化合物において、アミノ基はジアゾ化さ
れ更に多数の他の置換基Zの1つに変換することが出来
る。最後に、ニトロ基は、例えば水素添加により或いは
SnCl2 を用いて還元することによりアミノに変換
される。プロセス(d):ジヒドロナフタレンへの変換
に対する適当な酸化剤は、例えば二酸化マンガン、DD
Q(2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベ
ンゾキノン〕、イオウまたはクロラニル〔2,3,5,
6−テトラクロロ−1,4−ベンゾキノン〕である。化
合物は自体公知の方法により他の式Iの化合物に変換す
ることが出来る。例えば、式I(式中、Zはハロゲン、
特に臭素である)の化合物は、シアノ化剤、例えばシア
ン化第一銅との反応により式I(式中、Zはシアノであ
る)の他の化合物に変換することが出来る。また、ヒド
ロキシアリール化合物またはその対応するアルカリ金属
塩、例えばカリウムフェネラートとの反応により、式I
(式中、Zはハロゲン、特に水素である)の化合物を、
式I(式中、Zはアリールオキシである)の他の化合物
に、好都合には例えば銅の存在下で変換することも可能
である。更に、例えば式I(式中、Zはシアノである)
の化合物は、部分的加水分解により、例えば炭酸カリウ
ム及び過酸化水素水溶液を用い、式I(式中、Zはカル
バモイルである)の化合物に変換することが出来る。
【0019】一方、例えば式I(式中、Zはカルバモイ
ルもしくはN−低級アルキルカルバモイルである)の化
合物はまた、それぞれ水もしくは低級アルカノールの脱
離を伴い、式I(式中、Zはシアノである)の化合物に
変換することも出来る。前記プロセスに従って得ること
の出来る、塩形成性有する式Iの遊離化合物は、自体公
知の方法により他の塩に変換することが出来る:例えば
塩基性を有する化合物を酸またはその適当な誘導体で処
理する、或いはまた酸性を有する化合物を、例えば塩基
もしくは適当なその誘導体で処理する。本発明により得
ることの出来る異性体混合物は、自体公知の方法により
個々の異性体に分離することが出来る:例えばラセミ体
の場合には、例えば光学的に純粋な塩形成試剤と塩を形
成しついでこの様にして得られたジアステレオマー異性
体混合物を、例えば分別結晶により分離する。上記の反
応は、それ自体公知の反応条件の下で、溶剤もしくは希
釈剤の非存在下、或いはまた通常溶剤もしくは希釈剤、
好ましくは用いられる試剤に対して不活性である溶剤も
しくは希釈剤の非存在下、触媒、縮合剤もしくは中和剤
の非存在下もしくは存在下、更に反応及び/または反応
剤の性質に応じ、減圧、常圧もしくは高圧下、例えば約
−70℃〜約 200℃の反応温度内で、好ましくは約
−20℃〜約 150℃、例えば用いる溶剤の沸点温度
で、減圧の下或いは密閉容器中、所望ならば加圧下、及
び/または不活性雰囲気中、例えば窒素雰囲気中で行う
ことが出来る。遊離形態にある式Iの化合物とその塩の
形態にある化合物との間には密接な関係があることを考
慮すれば、本発明において遊離化合物またはそれらの塩
と言及する場合には、適当でかつ好都合である場合には
それぞれ対応する塩または遊離化合物をも含むものと理
解されるべきである。それらの塩を含む化合物はまた、
水和物の形態で得ることも出来、或いはまたそれらの結
晶は、例えば結晶化に対して用いられる溶剤を含むこと
も出来る。
【0020】本発明のプロセスにおいて、用いられる出
発物質は、好ましくは特に価値あるものとして本明細書
の当初に記載した化合物を生成せしめるような出発物質
である。本発明はまた、プロセスの認意の工程で中間体
として得ることの出来る化合物を出発物質として用い更
に残りの工程が行われるか、或いはまた出発物質が反応
条件の下で形成され或いは誘導体、例えばその塩の形態
で用いられるようなプロセスの形態にも関する。本発明
はまた有効成分として式Iの物理的に活性な化合物の一
種を含んでなる医薬組成物にも関する。経腸、特に経口
投与及び非経口投与に関する化合物は特に好ましい。医
薬組成物は、有効成分それ自身或いはまた好ましくは医
薬的に許容しうる担体を含んでなる。有効成分の用量は
、治療すべき疾患及び性別、年令、体重及び個々の条件
並びに投与方法に依存する。
【0021】医薬組成物は、約0.01%〜約95%の
有効成分を含んでおり、単一用量形態においては好まし
くは約1%〜約90%の有効成分を含み更に単一形態で
ない場合には好ましくは約0.1%〜約20%の有効成
分を含む用量形態である。単一用量形態、例えば糖剤、
錠剤もしくはカプセル剤は約0.5mg〜約 100m
gの有効成分を含んでなる。本発明の医薬組成物は、自
体公知の方法により、例えば通常の混合、造粒、糖被、
溶解もしくは凍結乾燥方法により製造出来る。例えば、
経口投与用の医薬組成物は、有効成分を、一種以上の個
体担体と一緒にすることにより所望により得られた混合
物を造粒することにより更に所望により適当な場合には
他の補助剤を添加することにより混合物または造粒物に
錠剤もしくは糖被錠剤コアに加工することも出来る。適
当な担体は、特に充てん剤、例えばラクトース、スクロ
ース、アニトールもしくはソルビトール、セルロース製
品および/またはリン酸カルシウム、例えばリン酸三カ
ルシウムもしくはリン酸水素カルシウム、更に結合剤、
例えばとうもろこし、小麦、米ポテトデンプン、メチル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ナ
トリウムカルボキシメチルセルロースおよび/またはポ
リビニルピロリドン、所望により、崩壊剤、例えば上述
のデンプン、更にカルボキシメチルデンプン、架橋ポリ
ビニルピロリドン、寒天、アルギン酸もしくはその塩、
例えばアルギン酸ナトリウムであり、補助剤は、主に滑
剤、流動調整剤、および潤滑剤、例えばケイ酸、タルク
、ステアリン酸、もしくはその塩、例えばステアリン酸
マグネシウムもしくはカルシウムおよび/またはポリエ
チレングリコールである。糖被錠剤には、適当な、所望
の腸容皮が設けられ、これらには、特に、アラビアゴム
、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコ
ールおよび/又は酸化チタンを含有する濃厚糖液が用い
られ又は、適当な有機溶剤もしくは溶剤混合物のコーチ
ング溶液が用いられ、又は腸溶皮の製造に対しは、適当
なセルロース製剤、例えばアセチルセルロース、又はヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースフタレートの溶液が
用いられる。例えば異なる用量の有効成分を同一視もし
くは示すための着色剤もしくは顔料が、更に錠剤もしく
は糖皮錠剤コーチングに添加される。
【0022】他の経口投与可能な医薬製剤は、ゼラチン
からなる乾燥状態カプセル剤であり更にまたゼラチン及
び可塑剤、例えばグリセロールもしくはソルビトールか
らなる密閉カプセル剤である。乾燥充填カプセル剤は、
有効成分を顆粒の形態で、例えば充填剤、例えばトウモ
ロコシデン粉、結合剤及び/または滑剤、例えばタルク
またはステアリン酸マグネシウム及び所望により安定剤
とともに含有することが出来る。軟カプセル剤中で、有
効成分は好ましくは適当な液体補助剤、例えば脂肪オイ
ル、パラフィン油もしくは液体ポリエチレングリコール
(これらには安定剤を添加することも出来る)中に溶解
もしくは懸濁させる。他の経口用量形態は、例えば通常
の方法で調製したシロップ剤であり、この製剤は有効成
分を例えば懸濁液の形態で含有し更に約0.01%〜2
%、好ましくは約0.1%の濃度で有効成分を含有する
か或いはまた例えば5mlまたは10mlの量を投与し
た場合適当な単一用量を与えるような類似の濃度で有効
成分を含有することが出来る。また例えばミルク中での
新規剤の調製に対する液体コンセントレートもしくは粉
末コンセントレートも適当である。この様なコンセント
レートはまた単一用量で包装することも出来る。適当に
直腸投与可能な医薬成分は、例えば坐剤でありこれは有
効成分と坐剤基剤との組み合わせからなる。適当な坐剤
基剤は、例えば天然もしくは合成トリグリセリド、パラ
フィン系炭化水素、ポリエチレングリコールもしくは高
級アルカノールである。
【0023】非経口投与に対しては、特に水溶性の形態
、例えば水溶性の塩の形態にある有効成分の水性液剤ま
たは水性注入可能懸濁剤が適当でありこの懸濁剤は粘度
増加物質、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロー
ル、ソルビトール及び/またはデキセトラン、及び所望
によりまた安定剤に含有する。この場合、有効成分の所
望により賦形剤を含有出来更に凍結乾燥物質の形態であ
ることも出来更に非経口投与前に適当な溶剤を加えるこ
とによって溶液にすることも出来る。例えば非経口投与
に対して用いられる液剤はまた注入溶液として用いるこ
とも出来る。本発明はまたは上記の病理学的症状の治療
方法にも関する。本発明の化合物は、予防的に或いは治
療的に投与することが出来更に好ましくは医薬組成物の
形態で用いられる。体重約70kgのヒトに対しては、
日用量は約0.5mg〜約 100mg、好ましくは約
1mg〜約20mgの本発明の化合物が投与される。以
下の実施例は本発明を説明するものである;温度は摂氏
で示される。以下の略号が用いられる:エーテル=ジエ
チルエーテル;ヘキサン=m−ヘキサン;DMSO=ジ
メチルスルホキシド;TLC=薄層クロマトグラフィ
【0024】
【実施例】例1 175μlの塩化チオニルを、2.5mlの塩化メチレ
ンに溶解した 272mgのイミダゾールの溶液に滴加
する。 342mgの6−シアノ−1−テトラロンを、
生成白色懸濁液に少しづつ添加し、次いで反応混合物を
40℃で7時間攪拌し、次いで室温で24時間攪拌する
。1.6mlの水に溶解した 386mgの炭酸カリウ
ムを、反応混合物に添加し、次いでクロロホルムで抽出
する。硫酸ナトリウムで有機相を乾燥し、減圧下で濃縮
する。得られた粗成生成物をカラムクロマトグラフィー
により精製する(0.04〜 0.063メッシュSi
O2、ヘキサン/酢酸エチル1:2)。エーテルから再
結後、表題化合物を無色結晶形で得る;m.p. 15
2〜 153°TLC(酢酸エチル):Rf=0.17
【0025】例2 6−シアノ−1〔1−(1,2,4−トリアゾリル)〕
−3,4−ジヒドロナフタレン175μlの塩化チオニ
ルを、2.5mlの塩化メチレンに溶解した 276m
gの1,2,4−トリアゾールの溶液に滴加する。室温
で5分間攪拌後、 342mgの6−シアノ−1−テト
ラロンを添加し、次いでオレンジ色の懸濁液を同温度で
更に6日間攪拌する。1.6mlの水に溶解した 38
6mgの炭酸カリウム溶液を反応混合物に添加し、次い
でこの反応混合物をクロロホルムで抽出する。有機相を
分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで濃縮する。カ
ラムクロマトグラフィー処理(SiO2、ヘキサン/酢
酸エチル1:2)により、表題化合物を得、これをエー
テルから再結晶する;m.p. 169〜 170。I
R(CH2Cl2):2220,1495,1430c
m−1
【0026】例3 6−クロロ−1−(1−イミダゾリル)−3,4−ジヒ
ドロナフタレン0.218mlの塩化チオニルを、3.
2mlの塩化メチレンに溶解した815mgのイミダゾ
ール溶液に15分間添加する。発熱反応終了時に、 4
51mgの6−クロロ−1−テトラロンを生成懸濁液に
添加する。20時間攪拌後、2mlの水に溶解した 4
97mgの炭酸カリウムを添加し、次いで混合物をクロ
ロホルムで2回抽出する。有機抽出物を硫酸ナトリウム
で乾燥後、減圧下で濃縮する。 得られた粗製生成物を、カラムクロマトグラフィー(S
iO2、0.04〜 0.063メッシュ、0.15バ
ール、酢酸エチル)により精製する;m.p.(エーテ
ルから再結晶後)68〜72°
【0027】例4 6−カルバモイル−1−(1−イミダゾリル)−3,4
−ジヒドロナフタレン炭酸カリウムと30%  H2O
2水性溶液を、DMSOおよびCH2Cl2に溶解した
6−シアノ−1−(1−イミダゾリル)−3,4−ジヒ
ドロナフタレン(例1)に24時間にわたって数回添加
する。例56−カルバモイル−1−〔1−1,2,4−
トリアゾリル)〕−3,4−ジヒドロナフタレン炭酸カ
リウムを30%  H2O2水性溶液をDMSOと塩化
メチレンに溶解した6−シアノ−1−〔1−(1,2,
4−トリアゾリル)〕−3,4−ジヒドロナフタレン(
例2)に、20時間にわたって数回添加する。最後に、
水を添加し次いで固体をろ別し、表題化合物を得る。例
6 6−ブロモ−1−(1−イミダゾリル)−3,4−ジヒ
ドロナフタレン例1と同様に操作し、1,6−ブロモ−
1−テトラロンを表題化合物に変換する。例76−ブロ
モ−1−〔1−(1,2,4−トリアゾリル)〕−3,
4−ジヒドロナフタレン例2に準じ、6−ブロモ−1−
テトラロンを表題化合物に変換する。例86−シアノ−
1−〔1−(1,2,3−トリアゾリル)〕−3,4−
ジヒドロナフタレン例1に準じ、6−シアノ−1−テト
ラロンを、1,2,3−トリアゾールと塩化チオニルと
の反応により表題化合物に変換する。
【0028】例9 6−ブロモ−1−〔1,−(1,2,3−トリアゾリル
)〕−3,4−ジヒドロナフタレン例8に準じ、6−ブ
ロモ−1−テトラロンを表題化合物に変換する。例10
6−シアノ−1−(1−イミダゾリル)−3,4−ジヒ
ドロナフタレン6−ブロモ−1−(1−イミダゾリル)
−3,4−ジヒドロナフタレン(例6)を、1−メチル
ピロリドン中CuCNと反応させて表題化合物(m.p
. 152〜 153°)に変換する。例11 6−ブロモ−1−(1−イミダゾリル)−3,4−ジヒ
ドロナフタレン例1に準じ、2.25gの6−ブロモ−
1−テトラロンを、1.36gのイミダゾールおよび 
0.873mlの塩化チオニルと反応させ表題化合物を
得、これをカラムクロマトグラフィー(SiO2、ヘキ
サン/酢酸エチル9:1〜1:1)およびヘキサン/エ
ーテルからの再結晶により精製する;m.p.58〜6
4°; 1H−NMR (CDCl3):δ(ppm)
=0.43(m,2H), 2.9(m,2H), 6
.12(t,2H), 6.63(d,1H), 7.
02(d,1H), 7.18(d,1H), 7.2
8(dd,1H), 7.36(d,1H), 7.6
1(s,1H).
【0029】例12 各々5mgの有効成分、例えば例1〜11で調製した化
合物の1種を含む 10000個の錠剤を調製する:手
順 全ての粉状成分を0.6mmメッシュ径の篩を通す。次
いで、有効成分、ラクトース、ステアリン酸マグネシウ
ムおよびデンプンの半分を適当なミキサー中で混合する
。 残りの半分のデンプンを65mlの水に懸濁させ次いで
懸濁液を 260mlの水に溶解したポリエチレングリ
コールの沸騰溶液に添加する。得られたペーストを、粉
末混合物に添加し次いで得られた混合物を所望によりも
しくは必要に応じ更に水を加え造粒する。顆粒を35℃
で一夜乾燥し、1.2mmメッシュ径の篩を通し次いで
切り目を有する錠剤に加圧する。
【0030】例13 各々10mgの有効成分、例えば例1〜11で得られた
化合物の一種を含有する1000個のカプセル剤手順 全ての粉末成分を、0.6mmメッシュ径の篩を通す。 次いで適当なミキサー中で、有効成分を先ずステアリン
酸マグネシウムと混合し、次いでラクトースと混合し更
に均質になるまでデンプンと混合する。各々のNo.2
硬ゼラチンカプセルに、カプセル充填機を用い 300
mgの生成混合物を充填する。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次式I: 【化1】 (式中、点線は、付加的結合の存在もしくは非存在を示
    し、Az は環窒素を介して結合したヘテロアリールで
    あり、Zは水素以外の置換基であり、更にR1 および
    R2 の各々は互いに独立に水素であるか、または水素
    以外の一種以上の置換基である、但し、ZもしくはR2
     のいずれも8位においてヒドロキシ、未置換もしくは
    置換アルケニルオキシおよび未置換もしくは置換アルキ
    ニルオキシから成る群からの置換基ではない)で表わさ
    れる化合物、又はその塩。
  2. 【請求項2】  前記式I中、点線は付加的結合の存在
    もしくは非存在を示し、Az はイミダゾリル、トリア
    ゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、ピロリル、ベンズ
    イミダゾリルもしくはベンゾトリアゾリルであり、これ
    らの各々は環窒素原子を介して結合しており、これらの
    基の各々は未置換であるかまたは炭素原子上で、低級ア
    ルキル、アリール−低級アルキル、トリフルオロメチル
    、低級アルコキシ、ハロゲン及び/またはヒドロキシに
    より置換されており、Zはカルボキシ、低級アルコキシ
    カルボニル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモ
    イル、N,N−ジ−低級アルキルカルバモイル、N−ア
    リールカルバモイル、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、
    低級アルコキシ、アリール−低級アルコキシ、アリール
    オキシ、低級アルキル、トリフルオロメチルもしくはア
    リール−低級アルキルであり、更にR1 及びR2 の
    各々は互いに独立に水素、低級アルキル、トリフルオロ
    メチル、C3 〜C8 シクロアルキル、アリール−低
    級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アリール−
    低級アルコキシ、アリールオキシ、低級アルカノイルオ
    キシ、ハロゲン、アミノ、N−アルキルアミノ、N,N
    −ジアルキルアミノ、低級アルカノイルアミノ、ニトロ
    、低級アルカノイル、アリールカルボニル、カルボキシ
    、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級
    アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級アルキルカル
    バモイル、N−アリールカルバモイル、シアノ、メルカ
    プト、低級アルキルチオ、低級アルキルスルホニル、ス
    ルファモイル、N−低級アルキルスルファモイルまたは
    N,N−ジ−低級アルキルスルファモイルであり;ここ
    においてアリールはフェニルもしくはナフチルであり、
    これらの各々は未置換であるかまたは低級アルキル、低
    級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロ
    メチルからなる群から選ばれた一種または二種の置換基
    により置換されている;ただしZまたはR2 のいずれ
    も8位においてヒドロキシでない請求項1の化合物また
    はその塩。
  3. 【請求項3】  式I中、点線は付加的結合の存在もし
    くは非存在を示し、Az はイミダゾリル、トリアゾリ
    ルもしくはテトラゾリルでありこれらの各々は環窒素原
    子を介して結合しており、これらの基の各々は未置換で
    あるかまたは炭素原子上で低級アルキルまたはアリール
    −低級アルキルにより置換されており、Zはカルボキシ
    、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−低級
    アルキルカルバモイル、N,N−ジ−低級アルキルカル
    バモイル、N−アリールカルバモイル、シアノ、ハロゲ
    ン、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アリール−低級アル
    コキシ、アリールオキシ、低級アルキル、トリフルオロ
    メチルもしくはアリール−低級アルキルにより置換され
    ており更にR1 及びR2 の各々は互いに独立に水素
    、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲ
    ンもしくはトルフルオロメチルであり;ここにおいてア
    リールはフェニルもしくはナフチルでありこれらの各々
    は未置換であるかまたは低級アルキル、低級アルコキシ
    、ヒドロキシ、ハロゲン及びトリフルオロメチルからな
    る群から選ばれた一種または二種の置換基により置換さ
    れている;ただしZまたはR2 のいずれも8−位にお
    いてヒドロキシではない請求項1の化合物またはその塩
  4. 【請求項4】  式I中、点線は付加的結合の存在もし
    くは非存在を示し、Az はイミダゾリルもしくはトリ
    アゾリルであり、これらの各々は環窒素原子を介して結
    合しており、Zはカルボキシ、低級アルコキシカルボニ
    ル、カルバモイル、N−低級アルキルカルバモイル、N
    ,N−ジ−低級アルキルカルバモイル、N−アリールカ
    ルバモイル、シアノ、ハロゲン、低級アルコキシ、アリ
    ール−低級アルコキシ、アリールオキシもしくは低級ア
    ルキルであり、ここにおいてアリールは各々の場合フェ
    ニルであり、このフェニルは未置換であるかまたは低級
    アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン及び
    トリフルオロメチルからなる群から選ばれた一種または
    二種の置換基により置換されており、更にR1 及びR
    2 の各々は水素である、請求項1の化合物またはその
    塩。
  5. 【請求項5】  式I中、点線は付加的結合の非存在を
    示し、Az は1−イミダゾリル、1−(1,2,4−
    トリアゾリル)、1−(1,2,3−トリアゾリル)も
    しくは1−(1,3,4−トリアゾリル)であり、Zは
    5−,6−もしくは7−位において結合しており更にシ
    アノ、カルバモイル、N−アリールカルバモイル、ハロ
    ゲン、低級アルコキシ、アリールオキシもしくは低級ア
    ルキルであり、ここにおいてアリールはフェニルであり
    、このフェニルは未置換であるかまたは低級アルキル、
    低級アルコキシもしくはハロゲンにより置換されており
    、更にR1 及びR2 の各々は水素である、請求項1
    の化合物またはその医薬として許容されうる塩。
  6. 【請求項6】  式I中、点線は付加的結合の非存在を
    示し、Az は1−イミダゾリル、1−(1,2,4−
    トリアゾリル)または1−(1,2,3−トリアゾリル
    )であり、Zは6−位で結合しており更にシアノ、カル
    バモイル、N−フェニルカルバモイル、塩素、臭素、低
    級アルコキシ、フェニルオキシもしくは低級アルキルで
    あり、更にR1 及びR2 の各々は水素である、請求
    項1の化合物またはその医薬として許容されうる塩。
  7. 【請求項7】  式I中、点線は付加的結合の非存在を
    示し、Az は1−イミダゾリル、1−(1,2,4−
    トリアゾリル)であり、Zは6−位で結合しており更に
    シアノ、カルバモイル、塩素もしくは臭素であり、更に
    R1 及びR2 の各々は水素である、請求項1の化合
    物またはその医薬として許容されうる塩。
  8. 【請求項8】  6−シアノ−1−(1−イミダゾリル
    )−3,4−ジヒドロナフタレンである、請求項1の化
    合物またはその医薬として許容されうる塩。
  9. 【請求項9】  6−シアノ−1−〔1−(1,2,4
    −トリアゾリル)〕−3,4−ジヒドロナフタレンであ
    る、請求項1の化合物またはその医薬として許容されう
    る塩。
  10. 【請求項10】  6−シアノ−1−(1−イミダゾリ
    ル)−3,4−ジヒドロナフタレンである、請求項1の
    化合物またはその医薬として許容されうる塩。
  11. 【請求項11】  請求項1〜10のいずれか1項記載
    の化合物並びに少なくとも一種の医薬として許容されう
    る担体を含んでなる医薬組成物。
  12. 【請求項12】  動物または人体の治療方法において
    用いるための請求項1〜10のいずれか1項に係る化合
    物。
  13. 【請求項13】  酵素アロマターゼの抑制に応答する
    疾患の治療のために用いる請求項1〜10のいずれか1
    項に係る化合物。
  14. 【請求項14】  医薬組成物の調製のための請求項1
    〜10のいずれか1項の化合物の使用。
  15. 【請求項15】  酵素アロマターゼの抑制に応答する
    疾患の治療のための医薬組成物の調製に対する請求項1
    〜10のいずれか1項の化合物の使用。
  16. 【請求項16】  請求項1に係る式Iの化合物の調製
    方法であって、(a)式I(式中、点線は付加的結合の
    非存在を示す)の化合物の調製のため、次式II:【化
    2】 (式中、Z,R1 およびR2 は式Iにおいて定義し
    た意味と同じである)で表わされる化合物を、次式II
    I :【化3】 (式中、Az  は式Iで定義した意味と同じである)
    で表わされる化合物、又はそのN−保護もしくは活性誘
    導体と反応させるか、又は(b)式I(式中、点線は付
    加的結合の非存在を示す)の化合物の調製のため、次式
    IV: 【化4】 (式中、Az ,Z,R1 およびR2 は式Iのもと
    で定義した意味と同じである)で表わされる化合物にお
    いて水を脱離させるか、又は(c)式I(式中、点線は
    付加的結合の存在を示す)の化合物の調製のため、次式
    V:【化5】 (式中、Z,R1 およびR2 は式Iのもとで定義し
    た意味と同じであり、さらにBは窒素を介して結合して
    いる置換基である)で表わされる化合物をアゾール環A
    z を形成する試剤と反応させるか、又は(d)式I(
    式中、点線は付加的結合の存在を示す)の化合物の調製
    のため、式I(式中、点線は付加的結合の非存在を示す
    )の対応化合物を酸化剤で酸化し;および/又は所望に
    より得られた式Iの化合物を別種の式Iの化合物に変換
    し、および/又は所望により、得られた塩を遊離化合物
    もしくは異なる塩に変換し、および/又は所望により、
    得られた式Iの遊離化合物を塩に変換し、および/又は
    得られた式Iの異性体化合物の混合物を個々の異性体に
    分離する、前記方法。
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