JP2855340B2 - 2―置換クマラン誘導体 - Google Patents
2―置換クマラン誘導体Info
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- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D307/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
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- C07D307/78—Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans
- C07D307/79—Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、2−置換クマラン誘導体に関する。
従来の技術 クマラン誘導体については既に幾つかの化合物が合成
されている〔ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエティ(J.Am.Chem.Soc.)105,5950(1983);
同誌,107,7053(1985)〕が、その薬理作用については
いまだほとんど検討されていない。
されている〔ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル
・ソサイエティ(J.Am.Chem.Soc.)105,5950(1983);
同誌,107,7053(1985)〕が、その薬理作用については
いまだほとんど検討されていない。
発明が解決しようとする課題 本発明者らは、クマラン誘導体を種々合成し、それら
に、ロイコトリエン類,リポキシン類の生合成に関与す
る5−リポキシゲナーゼの阻害作用及び12−リポキシゲ
ナーゼの阻害作用を見出し、鋭意研究を進めた結果本発
明を完成した。
に、ロイコトリエン類,リポキシン類の生合成に関与す
る5−リポキシゲナーゼの阻害作用及び12−リポキシゲ
ナーゼの阻害作用を見出し、鋭意研究を進めた結果本発
明を完成した。
課題を解決するための手段 本発明は、一般式 〔式中、R1は水素または低級アルキルを、R2はカルボキ
シ,シアノ,ハロゲン,アリールもしくは複素環基で置
換されたメチル基またはカルボキシ,アルコキシカルボ
ニル,シアノ,ハロゲン,アリールもしくは複素環基で
置換されていてもよいα位に低級アルキルを有しない炭
素数2ないし15の鎖状炭化水素残基を、R3は低級アルキ
ルを、R4は水素またはアシルを、R5およびR6はそれぞれ
低級アルキルまたは低級アルコキシであるか、R5とR6と
でブタジエニレンを示す〕で表わされる化合物およびそ
の塩、ただし5−ヒドロキシ−4,6,7−トリメチル−2
−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン、5−ヒドロキ
シ−4,6,7−トリメチル−2−n−プロピル−2,3−ジヒ
ドロベンゾフラン、5−ヒドロキシ−4,6,7−トリメチ
ル−2−n−トリデシル−2,3−ジヒトロベンゾフラン
および5−ヒドロキシ−2,4,6,7−テトラメチル−2−
(3′,7′,11′−トリメチル−ドデシル)−2,3−ジヒ
ドロベンゾフランを除く、を提供するものである。
シ,シアノ,ハロゲン,アリールもしくは複素環基で置
換されたメチル基またはカルボキシ,アルコキシカルボ
ニル,シアノ,ハロゲン,アリールもしくは複素環基で
置換されていてもよいα位に低級アルキルを有しない炭
素数2ないし15の鎖状炭化水素残基を、R3は低級アルキ
ルを、R4は水素またはアシルを、R5およびR6はそれぞれ
低級アルキルまたは低級アルコキシであるか、R5とR6と
でブタジエニレンを示す〕で表わされる化合物およびそ
の塩、ただし5−ヒドロキシ−4,6,7−トリメチル−2
−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン、5−ヒドロキ
シ−4,6,7−トリメチル−2−n−プロピル−2,3−ジヒ
ドロベンゾフラン、5−ヒドロキシ−4,6,7−トリメチ
ル−2−n−トリデシル−2,3−ジヒトロベンゾフラン
および5−ヒドロキシ−2,4,6,7−テトラメチル−2−
(3′,7′,11′−トリメチル−ドデシル)−2,3−ジヒ
ドロベンゾフランを除く、を提供するものである。
上記一般式(I)で表わされる化合物に関し、R1で表
わされる低級アルキルとして、メチル,エチル,プロピ
ル,i−プロピル,ブチル,i−ブチル,sec−ブチル,t−ブ
チル,アミル,ヘキシルなどC1-6アルキルが挙げられ、
とりわけC1-3アルキル(メチル,エチル,プロピル,i−
プロピルなど)が好ましい。
わされる低級アルキルとして、メチル,エチル,プロピ
ル,i−プロピル,ブチル,i−ブチル,sec−ブチル,t−ブ
チル,アミル,ヘキシルなどC1-6アルキルが挙げられ、
とりわけC1-3アルキル(メチル,エチル,プロピル,i−
プロピルなど)が好ましい。
R2で表わされる置換メチルの置換基としては、アリー
ル(フェニル,1−ナフチル,2−ナフチル,インダニル,
テトラリルなど),複素環基(2−チエニル,3−チエニ
ル,2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,1−イミダゾ
リル,5−チアゾリル,モルホリノ,チオモルホリノな
ど),ハロゲン(フッ素,塩素,臭素,ヨウ素),カル
ボキシル,シアノなどが挙げられる。さらに、アリール
および複素環基では、環状の任意の位置に1または2以
上の置換基を有していてもよく、該置換基として、例え
ば無置換のC1-20アルキル(例、メチル,エチル,プロ
ピル,イソプロピル,ブチル,t−ブチル,ペンチル,ヘ
キシル,オクチル,ノニル,デシル,ウンデシル,ドデ
シル,トリデシル,テトラデシル,ペンタデシル,ヘキ
サデシル,ヘプタデシル,オクタデシル,ノナデシル,
エイコシルなど)、水酸基,カルボキシル,C2-5アルコ
キシカルボニル,ピペラジル,フェニルチオなどで置換
されていてもよい低級(C1-6)アルキル、カルボキシル
あるいはアルコキシカルボニル(例えば、C2-5であるメ
トキシカルボニル,エトキシカルボニルなど)などで置
換されていてもよいC2-4アリル(ビニルなど)、水酸
基、ハロゲン(フッ素,塩素,臭素など)、ニトロ、ホ
ルミル、C1-3アルコキシ(メトキシなど)、カルボキシ
ル、トリフルオロメチル、ジ−C1-3アルキルアミノ、C
5-7シクロアルキル、C1-3アルキルチオなどが挙げられ
る。
ル(フェニル,1−ナフチル,2−ナフチル,インダニル,
テトラリルなど),複素環基(2−チエニル,3−チエニ
ル,2−ピリジル,3−ピリジル,4−ピリジル,1−イミダゾ
リル,5−チアゾリル,モルホリノ,チオモルホリノな
ど),ハロゲン(フッ素,塩素,臭素,ヨウ素),カル
ボキシル,シアノなどが挙げられる。さらに、アリール
および複素環基では、環状の任意の位置に1または2以
上の置換基を有していてもよく、該置換基として、例え
ば無置換のC1-20アルキル(例、メチル,エチル,プロ
ピル,イソプロピル,ブチル,t−ブチル,ペンチル,ヘ
キシル,オクチル,ノニル,デシル,ウンデシル,ドデ
シル,トリデシル,テトラデシル,ペンタデシル,ヘキ
サデシル,ヘプタデシル,オクタデシル,ノナデシル,
エイコシルなど)、水酸基,カルボキシル,C2-5アルコ
キシカルボニル,ピペラジル,フェニルチオなどで置換
されていてもよい低級(C1-6)アルキル、カルボキシル
あるいはアルコキシカルボニル(例えば、C2-5であるメ
トキシカルボニル,エトキシカルボニルなど)などで置
換されていてもよいC2-4アリル(ビニルなど)、水酸
基、ハロゲン(フッ素,塩素,臭素など)、ニトロ、ホ
ルミル、C1-3アルコキシ(メトキシなど)、カルボキシ
ル、トリフルオロメチル、ジ−C1-3アルキルアミノ、C
5-7シクロアルキル、C1-3アルキルチオなどが挙げられ
る。
R2で表わされるα位に低級アルキルを有してない炭素
数2ないし15の鎖状炭化水素残基としては、アルキル,
アルケニル,アルキニルなどの直鎖状もしくは分枝状で
あるC2-15の鎖状脂肪族炭化水素基が挙げられ、アルケ
ニルの場合、その二重結合は通常1〜5でこれらの二重
結合は、共役していてもよい。また、アルキニルの場
合、その三重結合は1〜5である。
数2ないし15の鎖状炭化水素残基としては、アルキル,
アルケニル,アルキニルなどの直鎖状もしくは分枝状で
あるC2-15の鎖状脂肪族炭化水素基が挙げられ、アルケ
ニルの場合、その二重結合は通常1〜5でこれらの二重
結合は、共役していてもよい。また、アルキニルの場
合、その三重結合は1〜5である。
上記鎖状炭化水素残基として炭素数2ないし6のもの
が好ましく、例えばエチル,プロピル,i−プロピル,ブ
チル,i−ブチル,sec−ブチル,t−ブチル,ペンチル,ヘ
キシル,1−プロペニル,2−ブテニル,1,3−ブタジエニ
ル,2−ペンテニル,ビニル,2−プロヘニル,イソプロペ
ニル,エチニル,2−プロピニル,2−ペンテン−4−イニ
ルなどが挙げられる。
が好ましく、例えばエチル,プロピル,i−プロピル,ブ
チル,i−ブチル,sec−ブチル,t−ブチル,ペンチル,ヘ
キシル,1−プロペニル,2−ブテニル,1,3−ブタジエニ
ル,2−ペンテニル,ビニル,2−プロヘニル,イソプロペ
ニル,エチニル,2−プロピニル,2−ペンテン−4−イニ
ルなどが挙げられる。
R2で表わされるC2-15の鎖状炭化水素残基の置換基に
関し、アルコキシカルボニルとしてはC2-5アルコキシカ
ルボニル(メトキシカルボニル,エトキシカルボニル,
プロポキシカルボニル,i−プロポキシカルボニルなど)
が好ましく、ハロゲンとしては、フッ素,臭素,塩素,
ヨウ素が挙げられる。また、アリールおよび複素環基と
しては、それぞれ上記と同様のものが挙げられ、これら
がさらに置換基を有する場合も、その置換基として上記
したものと同様なものが挙げられる。
関し、アルコキシカルボニルとしてはC2-5アルコキシカ
ルボニル(メトキシカルボニル,エトキシカルボニル,
プロポキシカルボニル,i−プロポキシカルボニルなど)
が好ましく、ハロゲンとしては、フッ素,臭素,塩素,
ヨウ素が挙げられる。また、アリールおよび複素環基と
しては、それぞれ上記と同様のものが挙げられ、これら
がさらに置換基を有する場合も、その置換基として上記
したものと同様なものが挙げられる。
R3で表わされる低級アルキルとしては、メチル,エチ
ル,プロピル,i−プロピル,ブチル,i−ブチル,sec−ブ
チル,t−ブチル,アミル,ヘキシルなどC1-6アルキルが
挙げられ、とりわけC1-3アルキル(メチル,エチル,プ
ロピル,i−プロピルなど)が好ましい。
ル,プロピル,i−プロピル,ブチル,i−ブチル,sec−ブ
チル,t−ブチル,アミル,ヘキシルなどC1-6アルキルが
挙げられ、とりわけC1-3アルキル(メチル,エチル,プ
ロピル,i−プロピルなど)が好ましい。
R4で示されるアシルとして、カルボン酸アシル,スル
ホン酸アシル,リン酸アシルなどが挙げられ、炭素数1
〜6の置換基(メチル,エチル,プロピル,フェニルな
ど)を有するものが好ましい。とりわけホルミル,アセ
チル,プロピオニル,イソブチリル,デカノイル,シク
ロペンチルもしくはシクロヘキシルカルボニルなど鎖状
(C1-10)もしくは環状(C3-10)アルカノイル,ベンゾ
イル,4級化されていてもよいニコチノイル,コハク酸半
アシルなどが好ましい。
ホン酸アシル,リン酸アシルなどが挙げられ、炭素数1
〜6の置換基(メチル,エチル,プロピル,フェニルな
ど)を有するものが好ましい。とりわけホルミル,アセ
チル,プロピオニル,イソブチリル,デカノイル,シク
ロペンチルもしくはシクロヘキシルカルボニルなど鎖状
(C1-10)もしくは環状(C3-10)アルカノイル,ベンゾ
イル,4級化されていてもよいニコチノイル,コハク酸半
アシルなどが好ましい。
R5およびR6で表わされる低級アルキルとして、例えば
それぞれメチル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチ
ル,i−ブチル,sec−ブチル,t−ブチル,アミル,ヘキシ
ルなどC1-6アルキルが挙げられ、とりわけC1-3アルキル
(メチル,エチル,プロピル,i−プロピルなど)が好ま
しい。これらの低級アルキルは置換基を有していてもよ
く、該置換基として水酸基,ハロゲン(フッ素,臭素,
塩素,ヨウ素など),ニトロ,トリフルオロメチル,カ
ルボキシル,C2-5アルコキシカルボニル(メトキシカル
ボニル,エトキシカルボニルなど),3−ピリジル,1−イ
ミダゾリル,5−チアゾリルなどが挙げられる。またR5お
よびR6で表わされる低級アルコキシとして、メトキシ,
エトキシ,プロポキシ,i−プロポキシなどのC1-3アルコ
キシが挙げられる。
それぞれメチル,エチル,プロピル,i−プロピル,ブチ
ル,i−ブチル,sec−ブチル,t−ブチル,アミル,ヘキシ
ルなどC1-6アルキルが挙げられ、とりわけC1-3アルキル
(メチル,エチル,プロピル,i−プロピルなど)が好ま
しい。これらの低級アルキルは置換基を有していてもよ
く、該置換基として水酸基,ハロゲン(フッ素,臭素,
塩素,ヨウ素など),ニトロ,トリフルオロメチル,カ
ルボキシル,C2-5アルコキシカルボニル(メトキシカル
ボニル,エトキシカルボニルなど),3−ピリジル,1−イ
ミダゾリル,5−チアゾリルなどが挙げられる。またR5お
よびR6で表わされる低級アルコキシとして、メトキシ,
エトキシ,プロポキシ,i−プロポキシなどのC1-3アルコ
キシが挙げられる。
R5およびR6とでブタジエニレンのときはナフタレン環
を形成し、形成されたベンゼン環上の置換基として、1
〜3の低級(C1-3)アルキル,低級(C1-3)アルコキシ
(メトキシ,エトキシ,プロポキシなど),水酸基,ニ
トロ,ハロゲンなどが挙げられる。
を形成し、形成されたベンゼン環上の置換基として、1
〜3の低級(C1-3)アルキル,低級(C1-3)アルコキシ
(メトキシ,エトキシ,プロポキシなど),水酸基,ニ
トロ,ハロゲンなどが挙げられる。
化合物(I)は、その有する置換基の種類により塩を
形成していてもよく、例えば有機酸(例、酢酸,プロピ
オン酸,シュウ酸,マレイン酸など)もしくは無機酸
(塩酸,硫酸,リン酸など)などの酸との塩や、アルカ
リ金属(カリウム,ナトリウムなど),アルカリ土類金
属(カルシウム,マグネシウムなど),アンモニアなど
の塩基との塩などが挙げられ、とりわけ生理学的に許容
される塩が好ましい。
形成していてもよく、例えば有機酸(例、酢酸,プロピ
オン酸,シュウ酸,マレイン酸など)もしくは無機酸
(塩酸,硫酸,リン酸など)などの酸との塩や、アルカ
リ金属(カリウム,ナトリウムなど),アルカリ土類金
属(カルシウム,マグネシウムなど),アンモニアなど
の塩基との塩などが挙げられ、とりわけ生理学的に許容
される塩が好ましい。
化合物(I)は、例えば一般式 〔式中、R1、R3、R5およびR6は前記と同意義を、Zは水
素または水素基の保護基を示す〕で表わされる化合物を
ハロゲン分子と塩基の存在下反応させて閉環して製造す
るか、または塩基の存在下過酸で処理して閉環した後、
酸化剤と反応して得られる化合物を一般式 (C6H5)3P −R2′X (III) 〔式中、Xはハロゲンを、R2′はR2よりも1つの炭素
原子の少ない鎖状炭化水素基を示す〕で表される化合物
とを付加−脱離して製造し、所望によりそれぞれ脱保護
反応,アシル化反応,水素添加反応または(および)置
換基交換反応に付すことにより合成することができる。
素または水素基の保護基を示す〕で表わされる化合物を
ハロゲン分子と塩基の存在下反応させて閉環して製造す
るか、または塩基の存在下過酸で処理して閉環した後、
酸化剤と反応して得られる化合物を一般式 (C6H5)3P −R2′X (III) 〔式中、Xはハロゲンを、R2′はR2よりも1つの炭素
原子の少ない鎖状炭化水素基を示す〕で表される化合物
とを付加−脱離して製造し、所望によりそれぞれ脱保護
反応,アシル化反応,水素添加反応または(および)置
換基交換反応に付すことにより合成することができる。
なおZとしての水酸基の保護基として、アセチル,プ
ロピオニルなどC2-4アルカノイルが挙げられる。
ロピオニルなどC2-4アルカノイルが挙げられる。
ハロゲンによる閉環反応は、ハロゲン化炭素(クロロ
ホルム,塩化メチレンなど)または酢酸などの有機溶媒
中、臭素などを−5℃〜80℃で反応させることにより行
う。
ホルム,塩化メチレンなど)または酢酸などの有機溶媒
中、臭素などを−5℃〜80℃で反応させることにより行
う。
また、シアノ化反応は、通常ジメチルスルホキシド,
ジメチルホルムアミドなどの溶媒中、シアン化ナトリウ
ム,シアン化カリウムなどを、反応温度60〜100℃で1
〜24時間作用させることにより行うことができる。この
場合、反応系中に存在する少量の水により保護基が加水
分解され、一挙に5−ヒドロキシ体が得られることもあ
る。
ジメチルホルムアミドなどの溶媒中、シアン化ナトリウ
ム,シアン化カリウムなどを、反応温度60〜100℃で1
〜24時間作用させることにより行うことができる。この
場合、反応系中に存在する少量の水により保護基が加水
分解され、一挙に5−ヒドロキシ体が得られることもあ
る。
過酸による閉環反応は、m−クロロ過安息香酸などの
過酸を用い、塩化メチレンなどの有機溶媒中トリエチル
アミンなどの塩基の存在下、−10℃〜500℃で行う。ま
た、酸化反応は、ジメチルスルホキシドと塩化オキサリ
ルより得られる酸化剤,三酸化クロムなどの酸化剤を用
いて、所望によりトリエチルアミンなどの塩基の存在
下、塩化メチレン,アセトンなどの有機溶媒中、−78℃
〜25℃で反応を行う。
過酸を用い、塩化メチレンなどの有機溶媒中トリエチル
アミンなどの塩基の存在下、−10℃〜500℃で行う。ま
た、酸化反応は、ジメチルスルホキシドと塩化オキサリ
ルより得られる酸化剤,三酸化クロムなどの酸化剤を用
いて、所望によりトリエチルアミンなどの塩基の存在
下、塩化メチレン,アセトンなどの有機溶媒中、−78℃
〜25℃で反応を行う。
付加−脱離反応(ビッティッヒ反応)を行う場合は、
塩基として水素化ナトリウム,水酸化ナトリウム,ナト
リウムアルコラート,n−ブチルリチウム,リチウムジイ
ソプロピルアミドなどを用い、ジメチルホルムアミド,
テトラヒドロフラン,ジメトキシエタンなどの溶媒中で
行い、反応温度は−78℃〜80℃で、反応時間は約0.5か
ら24時間である。
塩基として水素化ナトリウム,水酸化ナトリウム,ナト
リウムアルコラート,n−ブチルリチウム,リチウムジイ
ソプロピルアミドなどを用い、ジメチルホルムアミド,
テトラヒドロフラン,ジメトキシエタンなどの溶媒中で
行い、反応温度は−78℃〜80℃で、反応時間は約0.5か
ら24時間である。
また、二重結合を水素添加する場合には、パラジウム
カーボンなどの触媒を用い、常法に従って目的化合物を
得ることができる。
カーボンなどの触媒を用い、常法に従って目的化合物を
得ることができる。
水酸基の保護基の脱離(加水分解)は、通常のエステ
ル加水分解条件で行うことができるが、生成物が塩基性
条件下で酸素に対して不安定な場合には、アルゴン雰囲
気下で反応を行うことにより、良好な収率で目的の加水
分解物を得ることができる。
ル加水分解条件で行うことができるが、生成物が塩基性
条件下で酸素に対して不安定な場合には、アルゴン雰囲
気下で反応を行うことにより、良好な収率で目的の加水
分解物を得ることができる。
アシル化は、所望のアシル化剤(酸無水物,酸ハロゲ
ン化物など)を、必要により塩基触媒(水素化ナトリウ
ム,炭酸カリウム,ピリジン,トリエチルアミンなどが
好ましい)あるいは酸触媒(硫酸,塩化水素など)の存
在下、有機溶媒(例、ジメチルホルムアミド,アセト
ン,テトラヒドロフラン)中反応させて行う。反応温度
は約−10から100℃、反応時間は約10分から15時間であ
る。
ン化物など)を、必要により塩基触媒(水素化ナトリウ
ム,炭酸カリウム,ピリジン,トリエチルアミンなどが
好ましい)あるいは酸触媒(硫酸,塩化水素など)の存
在下、有機溶媒(例、ジメチルホルムアミド,アセト
ン,テトラヒドロフラン)中反応させて行う。反応温度
は約−10から100℃、反応時間は約10分から15時間であ
る。
かくして得られる化合物(I)は、通常の分離・精製
手段(抽出,クロマトグラフィー,再結晶など)により
単離することができる。
手段(抽出,クロマトグラフィー,再結晶など)により
単離することができる。
なお,化合物(I)がジアステレオマーとして存在す
る場合は、所望により上記分離・精製手段によりそれぞ
れを単離することができる。
る場合は、所望により上記分離・精製手段によりそれぞ
れを単離することができる。
また、化合物(I)が光学活性体である場合は、通常
の光学分割手段により、d体,l体に分離することができ
る。
の光学分割手段により、d体,l体に分離することができ
る。
原料化合物(II)は、例えば下記の方法によって合成
することができる。すなわちヒドロキノンのモノアセテ
ート体(IV)を、塩基の存在下アリールハロゲンと反応
させアリルエーテル体(V)に導 き、(V)をクライゼン転位により(II)に導くことが
できる。
することができる。すなわちヒドロキノンのモノアセテ
ート体(IV)を、塩基の存在下アリールハロゲンと反応
させアリルエーテル体(V)に導 き、(V)をクライゼン転位により(II)に導くことが
できる。
本発明の化合物(I)は、5−リポキシゲナーゼ系代
謝産物(ロイコトリエン類,5−ヒドロペルオキシエイコ
サテトラエン酸(HPETE),5−ヒドロキシエイコサテト
ラエン酸(HETE),リポキシン類,ロイコトキシン類な
ど)及び12−リポキシゲナーゼ系代謝産物(12−HPETE,
12−HETEなど)の生成抑制作用を有しており、従って、
循環器系改善剤,抗アレルギー剤,中枢系薬剤などとし
て有利に用いることができる。
謝産物(ロイコトリエン類,5−ヒドロペルオキシエイコ
サテトラエン酸(HPETE),5−ヒドロキシエイコサテト
ラエン酸(HETE),リポキシン類,ロイコトキシン類な
ど)及び12−リポキシゲナーゼ系代謝産物(12−HPETE,
12−HETEなど)の生成抑制作用を有しており、従って、
循環器系改善剤,抗アレルギー剤,中枢系薬剤などとし
て有利に用いることができる。
化合物(I)は、そのままもしくは自体公知の薬学的
に許容される担体,賦形剤などと割合した医薬組成物
(例、錠剤,カプセル剤,液剤,注射剤,坐剤)として
経口的もしくは非経口的に哺乳動物(ラット,ウマ,ウ
シ,サル,ヒトなど)に安全に投与することができる。
投与量は投与対象、投与ルート、症状などによっても異
なるが、例えば、成人の循環器系疾患の患者に対して経
口投与するときは、通常1回量として約0.1mg/kg〜20mg
/kg体重程度、好ましくは0.2mg/kg〜10mg/kg体重程度を
1日1〜3回程度投与するのが好都合である。
に許容される担体,賦形剤などと割合した医薬組成物
(例、錠剤,カプセル剤,液剤,注射剤,坐剤)として
経口的もしくは非経口的に哺乳動物(ラット,ウマ,ウ
シ,サル,ヒトなど)に安全に投与することができる。
投与量は投与対象、投与ルート、症状などによっても異
なるが、例えば、成人の循環器系疾患の患者に対して経
口投与するときは、通常1回量として約0.1mg/kg〜20mg
/kg体重程度、好ましくは0.2mg/kg〜10mg/kg体重程度を
1日1〜3回程度投与するのが好都合である。
作用 実施例1 5−リポキシゲナーゼ阻害作用 RBL−1細胞(rat basophilic leukemiacells)107個
をMCM(mast cell medium)0.5mlに懸濁し、これにあら
かじめ調整した被検液[MCM0.5ml,アラキドン酸50μg,
カルシウムイオノホアA−23187 10μs,被験化合物(最
終濃度が10μM,1μM,0.1μM,0.01μMからなる)]を加
え、37℃で20分間反応を行った。反応後エタノール4ml
を加えよくふりまぜたのち、室温で10分間放置した。つ
いで遠心機(2000回転/分)に10分間かけ、上澄液を分
離した。この上澄液を減圧下に乾固した。濃縮液に60%
含水メタノール溶液0.5mlを加えた。この溶液を100μl
とり、高速液体クロマトグラフィーに付し、5−HETE
(5−hydroxyeicosatetraenoic acid)の定量を行っ
た。5−HETEは237nmの吸収を紫外線吸収モニターで測
定した。5−HETEの生成抑制率(IE)は(1−b/a)×1
00で表わされる。式中aは化合物(I)を含まないとき
のピーク高またはピーク面積値を、bは化合物(I)を
含んでいるときのピーク高またはピーク面積値を表わ
す。結果は第1表に示すとおり、5−HETEの強い生成抑
制作用を示した。
をMCM(mast cell medium)0.5mlに懸濁し、これにあら
かじめ調整した被検液[MCM0.5ml,アラキドン酸50μg,
カルシウムイオノホアA−23187 10μs,被験化合物(最
終濃度が10μM,1μM,0.1μM,0.01μMからなる)]を加
え、37℃で20分間反応を行った。反応後エタノール4ml
を加えよくふりまぜたのち、室温で10分間放置した。つ
いで遠心機(2000回転/分)に10分間かけ、上澄液を分
離した。この上澄液を減圧下に乾固した。濃縮液に60%
含水メタノール溶液0.5mlを加えた。この溶液を100μl
とり、高速液体クロマトグラフィーに付し、5−HETE
(5−hydroxyeicosatetraenoic acid)の定量を行っ
た。5−HETEは237nmの吸収を紫外線吸収モニターで測
定した。5−HETEの生成抑制率(IE)は(1−b/a)×1
00で表わされる。式中aは化合物(I)を含まないとき
のピーク高またはピーク面積値を、bは化合物(I)を
含んでいるときのピーク高またはピーク面積値を表わ
す。結果は第1表に示すとおり、5−HETEの強い生成抑
制作用を示した。
実験例2 麻酔下、wister ratの下降大動脈より、クエン酸10%
相当量とともに10mlを採血した。常法によりPRP及びPPP
を調製し、両者を混ぜて血小板数が109個/mlとなるよう
にした。あらかじめ調製した被験液(被験化合物の最終
濃度100μM,10μM,1μM,0.1μMからなる)2.5μlに血
小板液0.225mlを加え、5分間37℃に加温した後、アラ
キドン酸溶液(50μg/ml)25μlを加え、直ちに振り混
ぜた。37℃で15分間反応し、エタノール1mlを加えて反
応を停止し、遠心機(2000回転/分)に5分間かけた。
上澄液1mlをとり、水1mlと混ぜて、この溶液100μlを
とり、高速液体クロマトグラフィーに付し、12−HETEの
定量を行った。検出は240nmで行った。抑制率の計算は
5−HETEの時と同様に行った。結果を第2表に示した。
相当量とともに10mlを採血した。常法によりPRP及びPPP
を調製し、両者を混ぜて血小板数が109個/mlとなるよう
にした。あらかじめ調製した被験液(被験化合物の最終
濃度100μM,10μM,1μM,0.1μMからなる)2.5μlに血
小板液0.225mlを加え、5分間37℃に加温した後、アラ
キドン酸溶液(50μg/ml)25μlを加え、直ちに振り混
ぜた。37℃で15分間反応し、エタノール1mlを加えて反
応を停止し、遠心機(2000回転/分)に5分間かけた。
上澄液1mlをとり、水1mlと混ぜて、この溶液100μlを
とり、高速液体クロマトグラフィーに付し、12−HETEの
定量を行った。検出は240nmで行った。抑制率の計算は
5−HETEの時と同様に行った。結果を第2表に示した。
実施例 以下に本発明化合物の参考例,実施例および製剤例に
より本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
より本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
参考例1 4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェノール20g
(103mmol),塩化メタリル10g(110.4mmol)のジメチ
ルホルムアミド160ml溶液に、炭酸カリウム15.2g(110m
mol)を加え、アルゴン雰囲気下80℃で3時間かき混ぜ
た。冷後、反応液を希釈し、生成物を酢酸エチルで抽出
した。抽出液は水洗乾燥後、溶媒を留去し、残渣をヘキ
サンから結晶化させると目的とする4−アセトキシ−2,
3,5−トリメチルフェニル2−メチルプロペニルエーテ
ル18.5g(収率72.4%)が得られた。融点44−45℃。
(103mmol),塩化メタリル10g(110.4mmol)のジメチ
ルホルムアミド160ml溶液に、炭酸カリウム15.2g(110m
mol)を加え、アルゴン雰囲気下80℃で3時間かき混ぜ
た。冷後、反応液を希釈し、生成物を酢酸エチルで抽出
した。抽出液は水洗乾燥後、溶媒を留去し、残渣をヘキ
サンから結晶化させると目的とする4−アセトキシ−2,
3,5−トリメチルフェニル2−メチルプロペニルエーテ
ル18.5g(収率72.4%)が得られた。融点44−45℃。
同様にして4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェ
ニル アリルエーテルを合成した。(収率76.7%,融点
40−41℃) 参考例2 4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェニル 2−
メチルプロペニルエーテル16.2g(6.5mmol)をN,N−ジ
エチルアニリン100mlに溶かし、200℃に2時間加熱し
た。冷後、反応液をイソプロピルエーテルで希釈し、2N
−塩酸で洗ってN,N−ジエチルアニリンを除き、次いで
飽和炭酸水素ナトリウム水で洗い、乾燥後、溶媒を留去
した。残渣をイソプロピルエーテル−ヘキサンから結晶
化させて目的とする4−アセトキシ−2−(2−メチル
−2−プロペニル)−3,5,6−トリメチルフェノール14.
9g(収率91.7%)が得られた。融点109−110℃。
ニル アリルエーテルを合成した。(収率76.7%,融点
40−41℃) 参考例2 4−アセトキシ−2,3,5−トリメチルフェニル 2−
メチルプロペニルエーテル16.2g(6.5mmol)をN,N−ジ
エチルアニリン100mlに溶かし、200℃に2時間加熱し
た。冷後、反応液をイソプロピルエーテルで希釈し、2N
−塩酸で洗ってN,N−ジエチルアニリンを除き、次いで
飽和炭酸水素ナトリウム水で洗い、乾燥後、溶媒を留去
した。残渣をイソプロピルエーテル−ヘキサンから結晶
化させて目的とする4−アセトキシ−2−(2−メチル
−2−プロペニル)−3,5,6−トリメチルフェノール14.
9g(収率91.7%)が得られた。融点109−110℃。
同様にして4−アセトキシ−2−アリル−3,4,6−ト
リメチルフェノールを合成した。(収率94.6%,融点11
7−118℃) 参考例3 4−アセトキシ−2−(2−メチル−2−プロペニ
ル)−3,5,6−トリメチルフェノール30g(40.3mmol)を
塩化メチレン100mlに溶かし、0℃でm−クロロ過安息
香酸16.7g(67.8mmol)を少しづつ加えた。反応液を1
時間かき混ぜた後、トリエチルアミン30mlを加えさらに
1時間かき混ぜた。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水
で洗い、乾燥後、溶媒を留去した。残渣をイソプロピル
エーテル−ヘキサンから結晶化させ、目的とする5−ア
セトキシ−2−ヒドロキシメチル−2,4,6,7−テトラメ
チル−2,3−ジヒドロベンゾフラン9.3g(収率87.4%,
融点98−99℃)を得た。
リメチルフェノールを合成した。(収率94.6%,融点11
7−118℃) 参考例3 4−アセトキシ−2−(2−メチル−2−プロペニ
ル)−3,5,6−トリメチルフェノール30g(40.3mmol)を
塩化メチレン100mlに溶かし、0℃でm−クロロ過安息
香酸16.7g(67.8mmol)を少しづつ加えた。反応液を1
時間かき混ぜた後、トリエチルアミン30mlを加えさらに
1時間かき混ぜた。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水
で洗い、乾燥後、溶媒を留去した。残渣をイソプロピル
エーテル−ヘキサンから結晶化させ、目的とする5−ア
セトキシ−2−ヒドロキシメチル−2,4,6,7−テトラメ
チル−2,3−ジヒドロベンゾフラン9.3g(収率87.4%,
融点98−99℃)を得た。
参考例4 塩化オキサリル2mlの塩化メチレン50ml溶液にジメチ
ルスルホキシド4mlを−60℃で滴下し、10分間かき混ぜ
た後、5−アセトキシ−2−ヒドロキシメチル−2,4,6,
7−テトラメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン5.0g(19
mmol)の塩化メチレン10ml溶液を滴下した。反応液を15
分間かき混ぜた後、トリエチルアミン15mlを加え、さら
に10分間かき混ぜた。反応液を水で洗い、乾燥後溶媒を
留去し、残渣をイソプロピルエーテル−ヘキサンから結
晶化させ目的とする5−アセトキシ−2−ホルミル−2,
4,6,7−テトラメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン4.8g
(収率96.7%)を得た。融点78−79℃ 実施例1 4−アセトキシ−2−アリル−3,5,6−トリメチルフ
ェノール2.0g(8.5mmol)のクロロホルム(15ml)溶液
に、かき混ぜながら臭素1.36g(8.5mmol)を滴下した。
滴下終了後、トリエチルアミン0.3mlを加え2時間加熱
還流した。冷後反応液を水洗し、乾燥後濃縮し、残渣を
ヘキサンから結晶化させ、5−アセトキシ−2−ブロモ
メチル−4,6,7−トリメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラ
ン(化合物14)2.5g(収率93.2%)を得た。
ルスルホキシド4mlを−60℃で滴下し、10分間かき混ぜ
た後、5−アセトキシ−2−ヒドロキシメチル−2,4,6,
7−テトラメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン5.0g(19
mmol)の塩化メチレン10ml溶液を滴下した。反応液を15
分間かき混ぜた後、トリエチルアミン15mlを加え、さら
に10分間かき混ぜた。反応液を水で洗い、乾燥後溶媒を
留去し、残渣をイソプロピルエーテル−ヘキサンから結
晶化させ目的とする5−アセトキシ−2−ホルミル−2,
4,6,7−テトラメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン4.8g
(収率96.7%)を得た。融点78−79℃ 実施例1 4−アセトキシ−2−アリル−3,5,6−トリメチルフ
ェノール2.0g(8.5mmol)のクロロホルム(15ml)溶液
に、かき混ぜながら臭素1.36g(8.5mmol)を滴下した。
滴下終了後、トリエチルアミン0.3mlを加え2時間加熱
還流した。冷後反応液を水洗し、乾燥後濃縮し、残渣を
ヘキサンから結晶化させ、5−アセトキシ−2−ブロモ
メチル−4,6,7−トリメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラ
ン(化合物14)2.5g(収率93.2%)を得た。
同様に4−アセトキシ−3,5,6−トリメチル−2−
(2−メチル−2−プロペニル)フェノールから5−ア
セトキシ−2−ブロモメチル−2,4,6,7−テトラメチル
−2,3−ジヒドロベンゾフラン(化合物13)を得た。
(2−メチル−2−プロペニル)フェノールから5−ア
セトキシ−2−ブロモメチル−2,4,6,7−テトラメチル
−2,3−ジヒドロベンゾフラン(化合物13)を得た。
実施例2 5−アセトキシ−2−ブロモメチル−2,4,6,7−テト
ラメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン1.5g(4.58mmo
l)のジメチルスルホキシド5ml溶液にシアン化ナトリウ
ム270mg(5.5mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、80℃で
6時間かき混ぜた。冷後、反応液を水で希釈し、生成物
を酢酸エチルで抽出した。抽出液は水洗,乾燥後溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製(ヘキサン−イソプロピルエーテル(2:1))し、
5−アセトキシ−2−ブロモメチル−2,4,6,7−テトラ
メチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン(化合物6)350mg
と、5−アセトキシ−2−シアノメチル−2,4,6,7−テ
トラメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン(化合物5)1
58mgとを得た。
ラメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン1.5g(4.58mmo
l)のジメチルスルホキシド5ml溶液にシアン化ナトリウ
ム270mg(5.5mmol)を加え、アルゴン雰囲気下、80℃で
6時間かき混ぜた。冷後、反応液を水で希釈し、生成物
を酢酸エチルで抽出した。抽出液は水洗,乾燥後溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製(ヘキサン−イソプロピルエーテル(2:1))し、
5−アセトキシ−2−ブロモメチル−2,4,6,7−テトラ
メチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン(化合物6)350mg
と、5−アセトキシ−2−シアノメチル−2,4,6,7−テ
トラメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン(化合物5)1
58mgとを得た。
実施例3 トリエチルホスホノアセテート2.7g(12.1mmol)のジ
メチルホルムアミド20ml溶液に水素化ナトリウム(含量
60%)504mgを加え、15分間かき混ぜた。次に5−アセ
トキシ−2−ホルミル−2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−
ジヒドロベンゾフラン3.0g(11.5mmol)のジメチルホル
ムアミド5ml溶液を加え、さらに30分間かき混ぜた。反
応液を水で希釈し、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽
出液は水洗,乾燥後溶媒を留去し、残渣をヘキサン−イ
ソプロピルエーテルから結晶化させて目的とする3−
(5−アセトキシ−2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒ
ドロベンゾフラン−2−イル)アクリル酸エチルエステ
ル(化合物4)3.5gを得た。同様にして化合物8を合成
した。
メチルホルムアミド20ml溶液に水素化ナトリウム(含量
60%)504mgを加え、15分間かき混ぜた。次に5−アセ
トキシ−2−ホルミル−2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−
ジヒドロベンゾフラン3.0g(11.5mmol)のジメチルホル
ムアミド5ml溶液を加え、さらに30分間かき混ぜた。反
応液を水で希釈し、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽
出液は水洗,乾燥後溶媒を留去し、残渣をヘキサン−イ
ソプロピルエーテルから結晶化させて目的とする3−
(5−アセトキシ−2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒ
ドロベンゾフラン−2−イル)アクリル酸エチルエステ
ル(化合物4)3.5gを得た。同様にして化合物8を合成
した。
実施例4 3−(5−アセトキシ−2,4,6,7−ペンタメチル−2,3
−ジヒドロベンゾフラン−2−イル)アクリル酸エチル
エステル3.5g(10.5mmol)のメタノール10ml溶液に水酸
化ナトリウム1.0gの水5ml溶液を加え、アルゴン雰囲気
下2時間加熱環流した。冷後反応液を2N−塩酸で中和
し、生成物をイソプロピルエーテルで抽出した。抽出液
は、水洗,乾燥後溶媒を留去し、残渣をテトラヒドロフ
ラン−酢酸エチルから結晶化させ、目的とする3−(5
−アセトキシ−2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ
ベンゾフラン−2−イル)アクリル酸(化合物3)2.06
gを得た。同様にして化合物7および10を合成した。
−ジヒドロベンゾフラン−2−イル)アクリル酸エチル
エステル3.5g(10.5mmol)のメタノール10ml溶液に水酸
化ナトリウム1.0gの水5ml溶液を加え、アルゴン雰囲気
下2時間加熱環流した。冷後反応液を2N−塩酸で中和
し、生成物をイソプロピルエーテルで抽出した。抽出液
は、水洗,乾燥後溶媒を留去し、残渣をテトラヒドロフ
ラン−酢酸エチルから結晶化させ、目的とする3−(5
−アセトキシ−2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロ
ベンゾフラン−2−イル)アクリル酸(化合物3)2.06
gを得た。同様にして化合物7および10を合成した。
実施例5 3−(5−アセトキシ−2,4,6,7−ペンタメチル−2,3
−ジヒドロベンゾフラン−2−イル)アクリル酸1.0gの
酢酸10ml溶液に5%パラジウム炭素(0.4g)を加え、80
℃で2時間水素添加反応を行った。触媒をろ去した後溶
媒を留去し、テトラヒドロフラン−イソプロピルエーテ
ル(IPE)から結晶化させると、目的とする3−(5−
ヒドロキシ−2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロベ
ンゾフラン−2−イル)プロピオン酸(化合物2)0.97
gを得た。同様にして化合物9および12を合成した。
−ジヒドロベンゾフラン−2−イル)アクリル酸1.0gの
酢酸10ml溶液に5%パラジウム炭素(0.4g)を加え、80
℃で2時間水素添加反応を行った。触媒をろ去した後溶
媒を留去し、テトラヒドロフラン−イソプロピルエーテ
ル(IPE)から結晶化させると、目的とする3−(5−
ヒドロキシ−2,4,6,7−ペンタメチル−2,3−ジヒドロベ
ンゾフラン−2−イル)プロピオン酸(化合物2)0.97
gを得た。同様にして化合物9および12を合成した。
実施例6 5−ヒドロキシ−2−シアノメチル−2,4,6,7−テト
ラメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン0.44gのメタノー
ル5ml溶液に水酸化ナトリウム0.5gの水5ml溶液を加え、
アルゴン雰囲気下3時間加熱還流した。冷後、2n−塩酸
で中和し、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液は水
洗,乾燥後濃縮し、残渣を酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから結晶化させて、目的とする2−(5−ヒドロ
キシ−2,4,6,7−テトラメチル−2,3−ジヒドロベンゾフ
ラン−2−イル)酢酸(化合物1)0.1gを得た。
ラメチル−2,3−ジヒドロベンゾフラン0.44gのメタノー
ル5ml溶液に水酸化ナトリウム0.5gの水5ml溶液を加え、
アルゴン雰囲気下3時間加熱還流した。冷後、2n−塩酸
で中和し、生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液は水
洗,乾燥後濃縮し、残渣を酢酸エチル−イソプロピルエ
ーテルから結晶化させて、目的とする2−(5−ヒドロ
キシ−2,4,6,7−テトラメチル−2,3−ジヒドロベンゾフ
ラン−2−イル)酢酸(化合物1)0.1gを得た。
実施例7 ベンジルトリフェニルホスホニウムクロリド1.5g(3.
87mmol)をテトラヒドロフラン5mlに懸濁し、氷冷下n
−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M)24mlを滴下し
た。滴下終了後15分間かき混ぜ、5−アセトキシ−2−
ホルミル−2,4,6,7−テトラメチル−2,3−ジヒドロベン
ゾフラン1.0gのテトラヒドロフラン3ml溶液を加えた。3
0分間かき混ぜた後、水を加え生成物を酢酸エチルで抽
出した。抽出液は水洗,乾燥後溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−IPE
(2:1))で精製すると目的とする5−アセトキシ−2
−シンナミル−2,4,6,7−テトラメチル−2,3−ジヒドロ
ベンゾフラン(化合物11)1.22gが得られた。
87mmol)をテトラヒドロフラン5mlに懸濁し、氷冷下n
−ブチルリチウムヘキサン溶液(1.6M)24mlを滴下し
た。滴下終了後15分間かき混ぜ、5−アセトキシ−2−
ホルミル−2,4,6,7−テトラメチル−2,3−ジヒドロベン
ゾフラン1.0gのテトラヒドロフラン3ml溶液を加えた。3
0分間かき混ぜた後、水を加え生成物を酢酸エチルで抽
出した。抽出液は水洗,乾燥後溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−IPE
(2:1))で精製すると目的とする5−アセトキシ−2
−シンナミル−2,4,6,7−テトラメチル−2,3−ジヒドロ
ベンゾフラン(化合物11)1.22gが得られた。
上記で得た化合物の物性を第3表に示す。
製剤例 A)軟カプセル (1)化合物3 50mg (2)トウモロコシ油 100mg 計 150mg 常法により(1)と(2)を混合してソフトカプセル
に充填した。
に充填した。
B)錠剤 (1)化合物10 50mg (2)ラクトース 34mg (3)トウモロコシ澱粉 10.6mg (4)トウモロコシ澱粉(のり状) 5mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.4mg (6)カルボキシメチルセルロースカルシウム 20mg 計 120mg 常法に従ってこれらを混合して錠剤機により打錠し
た。
た。
発明の効果 本発明の化合物(I)は、強力な5−及び12−リポキ
シゲナーゼ阻害作用を有し、安全性も高く、循環器系改
善剤,抗アレルギー剤,中枢系薬剤などとして有用であ
る。
シゲナーゼ阻害作用を有し、安全性も高く、循環器系改
善剤,抗アレルギー剤,中枢系薬剤などとして有用であ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−88173(JP,A) 特開 昭63−192769(JP,A) 特開 平1−233276(JP,A) CHEMICAL ABSTRACT S 105:207914 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 307/78,307/92 C07D 405/04,409/04,417/04 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (20)
- 【請求項1】一般式 〔式中、R1は水素または低級アルキルを、R2は(1)カ
ルボキシ、シアノ、ハロゲン、置換されていてもよいア
リールもしくは置換されていてもよい複素環基で置換さ
れたメチル基または(2)カルボキシ、アルコキシカル
ボニル、シアノ、ハロゲン、置換されていてもよいアリ
ールもしくは置換されていてもよい複素環基で置換され
ていてもよいα位に低級アルキルを有しない炭素数2な
いし15の鎖状炭化水素基を、R3は低級アルキルを、R4は
水素またはアシルを、R5およびR6は置換されていてもよ
い低級アルキルまたは低級アルコキシであるか、R5とR6
とで置換されていてもよいブタジエニレンを示す〕で表
される化合物またはその塩、ただし5−ヒドロキシ−4,
6,7−トリメチル−2−エチル−2,3−ジヒドロベンゾフ
ラン、5−ヒドロキシ−4,6,7−トリメチル−2−n−
プロピル−2,3−ジヒドロベンゾフラン、5−ヒドロキ
シ−4,6,7−トリメチル−2−n−トリデシル−2,3−ジ
ヒドロベンゾフランおよび5−ヒドロキシ−2,4,6,7−
テトラメチル−2−(3′,7′,11′−トリメチル−ド
デシル)−2,3−ジヒドロベンゾフランを除く。 - 【請求項2】R1が水素またはC1-3アルキルである請求項
1記載の化合物。 - 【請求項3】R1が水素である請求項1記載の化合物。
- 【請求項4】置換されていてもよいアリールおよび置換
されていてもよい複素環基の置換基が(1)C1-20アル
キル、(2)水酸基、カルボキシル、C2-5アルコキシカ
ルボニル、ピペラジルまたはフェニルチオで置換されて
いてもよいC1-6アルキル、(3)カルボキシルまたはC
2-5アルコキシカルボニルで置換されていてもよいC2-4
アリル、(4)水酸基、(5)ハロゲン、(6)ニト
ロ、(7)ホルミル、(8)C1-3アルコキシ、(9)カ
ルボキシル、(10)トリフルオロメチル、(11)ジ−C
1-3アルキルアミノ、(12)C5-7シクロアルキルまたは
(13)C1-3アルキルチオである請求項1記載の化合物。 - 【請求項5】R2がカルボキシ、シアノ、ハロゲン、アリ
ールまたは複素環基で置換されたメチル基である請求項
1記載の化合物。 - 【請求項6】R2がフェニル、1−ナフチル、2−ナフチ
ル、インダニル、テトラリル、2−チエニル、3−チエ
ニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、1
−イミダゾリル、5−チアゾリル、モルホリノ、チオモ
ルホリノ、ハロゲン、カルボキシルまたはシアノで置換
されたメチル基である請求項1記載の化合物。 - 【請求項7】R2がカルボキシ、シアノまたは臭素で置換
されたメチル基である請求項1記載の化合物。 - 【請求項8】R3がC1-3アルキルである請求項1記載の化
合物。 - 【請求項9】R4が水素、鎖状(C1-10)もしくは環状(C
3-10)アルカノイル、ベンゾイル、4級化されていても
よいニコチノイルまたはコハク酸半アシルである請求項
1記載の化合物。 - 【請求項10】R4が水素または鎖状(C1-10)アルカノ
イルである請求項1記載の化合物。 - 【請求項11】R4が水素である請求項1記載の化合物。
- 【請求項12】R4がアセチルである請求項1記載の化合
物。 - 【請求項13】R5およびR6がそれぞれ(1)水酸基、ハ
ロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル、カルボキシル、
C2-5アルコキシカルボニル、3−ピリジル、1−イミダ
ゾリルまたは5−チアゾリルで置換されていてもよいC
1-6アルキルまたは(2)C1-3アルコキシであるか、R5
とR6とでC1-3アルキル、C1-3アルコキシ、水酸基、ニト
ロまたはハロゲンで1〜3個置換されていてもよいブタ
ジエニレンを示す請求項1記載の化合物。 - 【請求項14】R5およびR6がそれぞれC1-3アルキルまた
はC1-3アルコキシであるか、R5とR6とでブタジエニレン
を示す請求項1記載の化合物。 - 【請求項15】R3、R5およびR6がメチルである請求項1
記載の化合物。 - 【請求項16】R1が水素またはC1-3アルキル、R2がカル
ボキシル、シアノまたは臭素で置換されたメチル基、R3
がC1-3アルキル、R4が水素またはアセチル、およびR5お
よびR6がC1-3アルキルである請求項1記載の化合物。 - 【請求項17】5−または(および)12−リポキシゲナ
ーゼ阻害作用を有する請求項1記載の化合物。 - 【請求項18】(1)一般式 〔式中、R1、R3、R5およびR6は請求項1記載と同意義
を、Zは水素または水酸基の保護基を示す〕で表される
化合物またはその塩とハロゲン分子とを塩基の存在下閉
環反応に付すか、または(2)化合物(II)またはその
塩を塩基の存在下過酸で閉環させた後、ついで酸化剤と
反応させ、得られた化合物またはその塩と一般式 (C6H5)3P −R2′X 〔式中、Xはハロゲンを、R2′はR2よりも1つの炭素
原子が少ない鎖状炭化水素基を示す〕で表される化合物
とを付加−脱離反応に付し、 所望により脱保護反応、アシル化反応、水素添加反応ま
たは(および)置換基交換反応に付すことを特徴とする
請求項1記載の化合物の製造法。 - 【請求項19】請求項1記載の化合物を含有してなる5
−または(および)12−リポキシゲナーゼ阻害剤。 - 【請求項20】請求項1記載の化合物を含有してなる抗
アレルギー剤。
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-
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