JPH04224531A - アリルクロライドの製造方法 - Google Patents

アリルクロライドの製造方法

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JPH04224531A
JPH04224531A JP2413782A JP41378290A JPH04224531A JP H04224531 A JPH04224531 A JP H04224531A JP 2413782 A JP2413782 A JP 2413782A JP 41378290 A JP41378290 A JP 41378290A JP H04224531 A JPH04224531 A JP H04224531A
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dichloropropane
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Takeo Suzuki
武夫 鈴木
Shinichi Kawahara
信一 河原
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アリルクロライドの製
造方法に関する。さらに詳しくは、1,2−ジクロルプ
ロパンから、接触分解による脱塩化水素反応により、ア
リルクロライドを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,2−ジクロルプロパンは、プロピレ
ンをクロルヒドリン化し、プロピレンオキサイド中間体
を製造する際に副生する。また、プロピレンの高温塩素
化によりアリルクロライドを製造する際にも副生する。 この副生物である1,2−ジクロルプロパンの有効利用
として、脱塩化水素反応によりアリルクロライドを製造
することが知られている。該アリルクロライドは、エピ
クロルヒドリン、アリルアルコール、ジアリルフタレー
トなどの工業薬品、樹脂の原料として有用である。
【0003】従来、1,2−ジクロルプロパンの脱塩化
水素反応は熱分解および接触分解による方法が知られて
いる。熱分解反応は、500〜700℃の高温下で脱塩
化水素反応が行なわれ、アリルクロライドの選択率は5
0〜60%である。さらに、塩素、四塩化炭素などのラ
ジカル源を添加することで、転化率が向上すること及び
酸素を添加することで選択率が向上することが知られて
いる。接触分解反応は、塩化カルシウム、シリカアルミ
ナ、活性炭などの触媒を用いて、200〜500℃の低
温下に脱塩化水素反応が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱分解
反応では転化率を高めると炭素質の生成が起こり、収率
の低下および反応管の閉塞などの問題がある。また、接
触分解反応では1−クロルプロペンおよび2−クロルプ
ロペンが主生成物であり、アリルクロライドの選択率が
低いという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねてきた。その結果、上記
接触分解による脱塩化水素反応において、塩化水素の存
在下で加熱された活性炭を触媒として用いて、1,2−
ジクロルプロパンを脱塩化水素することにより、アリル
クロライドを高い選択率で製造できることを見い出し本
発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、塩化水素の存在下で加熱
された活性炭の存在下において、1,2−ジクロルプロ
パンを加熱することを特徴とするアリルクロライドの製
造方法である。
【0007】本発明では、脱塩化水素反応の触媒として
、塩化水素の存在下で加熱された活性炭を用いる。該活
性炭は、炭素質原料、賦活方法、細孔径分布、細孔容積
、比表面積等には特に限定されるものではなく、公知の
ものが何ら制限なく使用される。アリルクロライドの空
時収量を考えると、細孔容積が0.3cm3 /g以上
で比表面積が300m2 /g以上の活性炭が好ましい
。 また、その形状についても特に限定されるものではない
が、取扱いの容易さなどから、通常は破砕品や球状、円
筒状などの成型品が好適である。
【0008】塩化水素は、塩化水素ガスまたは塩酸水溶
液の形で使用される。通常、市販の活性炭はアルミニウ
ム、鉄などの金属が不純物として含まれているので、こ
れらを除くために鉱酸水溶液による洗浄が行なわれる。 本発明の場合、上記塩化水素を塩酸水溶液の形で用いる
と、この活性炭の不純物の洗浄が同時に行なうことがで
き好ましい。尚、活性炭の加熱を、塩酸以外の鉱酸、例
えば硝酸、硫酸等の水溶液の存在下に行ない、得られた
活性炭をアリルクロライドの製造に供しても、本発明の
如く高い選択率でアリルクロライドを製造することはで
きない。
【0009】本発明において、塩化水素の存在下での活
性炭の加熱処理は、塩酸水溶液に活性炭を浸漬、攪拌し
た後、乾燥させ、さらに加熱する液相法および、活性炭
に塩化水素ガスを流通させながら加熱する気相法で行う
のが好ましい。以下、それぞれについて説明する。
【0010】液相法における塩酸水溶液の濃度は、活性
炭の処理量、塩酸水溶液の使用量により異なるが、通常
は1〜10mol/lの範囲内であれば良い。また、浸
漬時の液温は通常室温〜70℃位の範囲内であれば良く
、浸漬時間は塩酸水溶液が活性炭の細孔内に進入し終わ
る程度以上であれば良く、通常は1〜10時間の範囲内
である。次に、塩酸水溶液から引き上げた活性炭は、表
面に付着した液を乾燥させた後、電気炉または反応器内
で加熱する。加熱温度は、通常300〜700℃の範囲
内であり、好ましくは後述する1,2−ジクロルプロパ
ンの脱塩化水素反応の反応温度より50〜100℃高い
温度に設定する。加熱時間は、吸着された塩化水素ガス
、水蒸気および分解ガスなどが脱離し終わる程度以上で
あれば良く、通常は1〜20時間の範囲内である。また
、加熱時の雰囲気は、空気あるいは窒素、ヘリウムなど
の不活性ガスであれば良く、通常は、これらのガスを流
通させて使用する。
【0011】次に、気相法における塩化水素ガスの濃度
は、特に限定されるものではなく、通常は20〜100
体積%の範囲内で用いられる。また、塩化水素ガスの希
釈には、空気あるいは窒素、ヘリウムなどの不活性ガス
が使用できる。加熱温度は、通常300〜700℃の範
囲内であり、好ましくは1,2−ジクロルプロパンの脱
塩化水素反応の反応温度より50〜100℃高い温度で
ある。また、加熱時間は、活性炭と塩化水素ガスとが吸
着平衡に達する程度以上であれば良く、通常は、1〜1
0時間の範囲内で行なう。
【0012】本発明は、上記塩化水素の存在下で加熱さ
れた活性炭の存在下に、1,2−ジクロルプロパンの脱
塩化水素反応を行う。該脱塩化水素反応の反応温度は、
好ましくは100〜500℃の範囲、さらに好ましくは
200〜500℃の範囲で行うのが良い。また、圧力は
、好ましくは0.5〜10気圧の範囲であり、さらに好
ましくは0.5〜5気圧の範囲である。
【0013】尚、反応の形式は、特に制限されるもので
はなく回分式あるいは連続式のいずれでも良いが、工業
的には連続式で行うのが好ましい。本発明を連続式で行
う場合、空間速度SV(1,2−ジクロルプロパン供給
量/活性炭充填量)は、通常100〜500000hr
−1で行なわれる。尚、活性炭の使用方法は、固定床式
及び流動床式のいずれでも良い。
【0014】
【効果】塩化水素処理をしない活性炭を使用して、本反
応を行なうと、1−クロルプロペン、2−クロルプロペ
ンなどの生成が増大し、アリルクロライドの選択率が低
下する。このことより、本発明における活性炭の塩化水
素処理は、アリルクロライドの選択率の向上に寄与する
ものと考えられる。
【0015】以上の説明より理解されるように、本発明
によれば、1,2−ジクロルプロパンよりアリルクロラ
イドを高い転化率で、かつ高い選択率で製造することが
できる。また、炭素質が生成し、反応管などが閉塞する
こともない。さらに、副生物である1,2−ジクロルプ
ロパンを有効に利用することが可能である。
【0016】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に説明するため実
施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0017】実施例1細孔容積が0.8cm3 /gで
比表面積が980m2 /gの粒状活性炭(植物系)2
0gを、濃度5mol/lの塩酸水溶液500mlに入
れて、室温下で6時間攪拌し、活性炭を取り出して12
0℃で乾燥させた。活性炭表面に付着した液を乾燥後、
活性炭5gをガラス製反応管(φ=20mm)に入れ、
窒素ガスを流通させながら、表1における1,2−ジク
ロルプロパンの脱塩化水素反応の反応温度より100℃
高い温度で5時間加熱した。その後、反応温度まで降温
し、反応に供した。反応は、固定床常圧流通装置を使用
し、1,2−ジクロルプロパン30mlをマイクロ定量
ポンプにより0.5ml/分の速度で気化器に送り、ガ
ス化して反応管内へ導入した。反応温度は、200〜4
00℃の範囲で変えた。反応混合物はドライアイス−メ
タノールで冷却し捕集し、PEG・20Mキャピラリー
カラムを備えたFID型ガスクロマトグラフにより分析
した。1,2−ジクロルプロパンの転化率およびアリル
クロライドの選択率は、次式により算出した。                          
 未反応PDC重量    転化率(%)=(1−──
─────────)×100           
               PDC供給重量   
 (ただし、PDCは1,2−ジクロルプロパンを表わ
す。)                    アリ
ルクロライド重量    選択率(%)=──────
────────  ×100           
           生  成  物  重  量結
果は、表1にまとめて示す。
【0018】
【表1】
【0019】比較例1 反応管に活性炭を充填しないで、無触媒反応を行なった
。反応操作は、実施例1と同様にした。結果は、表2に
示した。
【0020】
【表2】
【0021】比較例2 実施例1における塩酸水溶液に代えて、硝酸水溶液(濃
度は約5mol/l)および硫酸水溶液(濃度は約3m
ol/l)を使用した。その他の操作は、全て実施例1
と同様にして行なった。また、鉱酸水溶液による処理を
行なわずに、活性炭をそのまま用いる反応についても、
行なった。それぞれの結果は、表3にまとめて示した。
【0022】
【表3】
【0023】実施例2 実施例1の活性炭(植物系)を、細孔容積が0.6cm
3 /gで比表面積が850m2 /gの破砕活性炭(
石炭系)に変え、気相法で塩化水素処理を行なった。つ
まり、破砕活性炭5gを反応管に充填し、窒素で希釈し
た塩化水素ガス(30体積%)を流通させて、表4にお
ける1,2−ジクロルプロパンの脱塩化水素反応の反応
温度より100℃高い温度で10時間の加熱処理をした
。 その後、反応温度まで降温し、反応に供した。反応操作
は、実施例1と同様にした。結果は、まとめて表4に示
した。
【0024】
【表4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  塩化水素の存在下で加熱された活性炭
    の存在下において、1,2−ジクロルプロパンを加熱す
    ることを特徴とするアリルクロライドの製造方法。
JP2413782A 1990-12-25 1990-12-25 アリルクロライドの製造方法 Expired - Fee Related JP2512637B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010535698A (ja) * 2007-08-08 2010-11-25 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 予備処理した活性炭触媒を用いるヒドロクロロフルオロカーボンの脱塩化水素

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