JPH04223318A - タンタル多孔質焼結体の製造方法 - Google Patents
タンタル多孔質焼結体の製造方法Info
- Publication number
- JPH04223318A JPH04223318A JP40573490A JP40573490A JPH04223318A JP H04223318 A JPH04223318 A JP H04223318A JP 40573490 A JP40573490 A JP 40573490A JP 40573490 A JP40573490 A JP 40573490A JP H04223318 A JPH04223318 A JP H04223318A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tantalum
- carbon container
- sintered body
- porous sintered
- vacuum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- GUVRBAGPIYLISA-UHFFFAOYSA-N tantalum atom Chemical compound [Ta] GUVRBAGPIYLISA-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 53
- 229910052715 tantalum Inorganic materials 0.000 title claims abstract description 43
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 8
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 33
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 claims abstract description 33
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims abstract description 7
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 claims description 7
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 7
- 238000000465 moulding Methods 0.000 claims description 2
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 23
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 abstract description 23
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 abstract description 23
- 230000002950 deficient Effects 0.000 abstract description 5
- 230000007423 decrease Effects 0.000 abstract description 2
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 13
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 9
- 238000005245 sintering Methods 0.000 description 8
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 6
- NBIIXXVUZAFLBC-UHFFFAOYSA-N Phosphoric acid Chemical compound OP(O)(O)=O NBIIXXVUZAFLBC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- BQCADISMDOOEFD-UHFFFAOYSA-N Silver Chemical compound [Ag] BQCADISMDOOEFD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910000147 aluminium phosphate Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 239000003973 paint Substances 0.000 description 2
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 2
- 229910052709 silver Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000004332 silver Substances 0.000 description 2
- 239000011800 void material Substances 0.000 description 2
- ROSDCCJGGBNDNL-UHFFFAOYSA-N [Ta].[Pb] Chemical compound [Ta].[Pb] ROSDCCJGGBNDNL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000007743 anodising Methods 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 150000003481 tantalum Chemical class 0.000 description 1
Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体電解コンデンサに用
いられるタンタル多孔質焼結体の製造方法に関するもの
である。
いられるタンタル多孔質焼結体の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般にタンタル固体電解コンデンサは、
コンデンサ用の高CV値タンタル粉末を加圧成形した後
、タンタルリードを陽極引出しとして植設し、高温焼結
を行うことにより、陽極となる多孔質焼結体を構成し、
その後、誘電体皮膜,半導体層,カーボン層,銀ペイン
ト層を順次形成してコンデンサ素子を構成している。
コンデンサ用の高CV値タンタル粉末を加圧成形した後
、タンタルリードを陽極引出しとして植設し、高温焼結
を行うことにより、陽極となる多孔質焼結体を構成し、
その後、誘電体皮膜,半導体層,カーボン層,銀ペイン
ト層を順次形成してコンデンサ素子を構成している。
【0003】前記タンタル多孔質焼結体の固体電解コン
デンサへの使用に際しては、酸素濃度が大変重要となっ
ている。すなわち、タンタル多孔質焼結体の全酸素濃度
が3000ppmより高い場合には、このようなタンタ
ル多孔質焼結体を陽極酸化して形成した誘電体皮膜中に
はボイドが発生する。また、誘電体皮膜の形成電圧が1
00Vを超えると、このボイドに過剰の電流が集中し、
ボイドが破れて欠陥部となるものである。
デンサへの使用に際しては、酸素濃度が大変重要となっ
ている。すなわち、タンタル多孔質焼結体の全酸素濃度
が3000ppmより高い場合には、このようなタンタ
ル多孔質焼結体を陽極酸化して形成した誘電体皮膜中に
はボイドが発生する。また、誘電体皮膜の形成電圧が1
00Vを超えると、このボイドに過剰の電流が集中し、
ボイドが破れて欠陥部となるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した欠陥部数と漏
れ電流との間には図3に示すような正の相関関係があり
、欠陥部数が多い程、漏れ電流が多い。また、欠陥部数
が多い程、寿命特性試験でも悪い結果を示すもので、不
利なことにタンタル粉末は、酸素に対して大きい親和性
を有するものである。
れ電流との間には図3に示すような正の相関関係があり
、欠陥部数が多い程、漏れ電流が多い。また、欠陥部数
が多い程、寿命特性試験でも悪い結果を示すもので、不
利なことにタンタル粉末は、酸素に対して大きい親和性
を有するものである。
【0005】従って、加熱および大気への暴露などの熱
処理過程は、酸素濃度の増大を導くもので、吸収される
酸素量は、暴露した表面積に比例するため、高CV値粉
末になる程、大気中の酸素が吸着されて高い酸素濃度を
示すものである。
処理過程は、酸素濃度の増大を導くもので、吸収される
酸素量は、暴露した表面積に比例するため、高CV値粉
末になる程、大気中の酸素が吸着されて高い酸素濃度を
示すものである。
【0006】本発明はこのような問題点を解決するもの
で、タンタル多孔質焼結体中の酸素濃度を低減させるこ
とにより、誘電体皮膜中のボイドや欠陥部を減少させて
漏れ電流を低減し、寿命特性試験の際の信頼性を高める
ことを目的とするものである。
で、タンタル多孔質焼結体中の酸素濃度を低減させるこ
とにより、誘電体皮膜中のボイドや欠陥部を減少させて
漏れ電流を低減し、寿命特性試験の際の信頼性を高める
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のタンタル多孔質焼結体の製造方法は、真空中
または不活性ガス雰囲気中で炭素製の容器の熱処理を行
った後、前記炭素製の容器を大気中に曝さずに炭素製の
容器内にタンタル金属よりなる多孔質成形体を設置し、
真空中または不活性ガス雰囲気中で焼結を行うようにし
たものである。
に本発明のタンタル多孔質焼結体の製造方法は、真空中
または不活性ガス雰囲気中で炭素製の容器の熱処理を行
った後、前記炭素製の容器を大気中に曝さずに炭素製の
容器内にタンタル金属よりなる多孔質成形体を設置し、
真空中または不活性ガス雰囲気中で焼結を行うようにし
たものである。
【0008】
【作用】上記したような本発明の構成とすることにより
、焼結過程でタンタル多孔質成形体の表面に吸着してい
る酸素ならびにタンタル金属中に溶存している酸素は、
酸素親和力の強い炭素製の容器と反応するため、酸素濃
度の少ないタンタル多孔質焼結体を得ることができ、そ
の結果、特性面でも著しい向上が図れるものである。
、焼結過程でタンタル多孔質成形体の表面に吸着してい
る酸素ならびにタンタル金属中に溶存している酸素は、
酸素親和力の強い炭素製の容器と反応するため、酸素濃
度の少ないタンタル多孔質焼結体を得ることができ、そ
の結果、特性面でも著しい向上が図れるものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづ
いて説明する。
いて説明する。
【0010】まず、図1(a)に示すように、タンタル
陽極リードを埋設するようにタンタル粉末を円柱状に加
圧成形したタンタル多孔質成形体1を第1予備室2に設
置する。この第1予備室2はシリンダ3により開閉可能
となっており、この第1予備室2を開くことにより、図
1(b)に示すように、さらに下方に位置する第2予備
室4にタンタル多孔質成形体1を設置する。そしてこの
第2予備室4にタンタル多孔質成形体1が設置された後
、図1(c)に示すように、第1予備室2はシリンダ3
により閉じる。この後、第2予備室4および炭素製の容
器6を含むチャンバー7内を、真空ポンプ(図示せず)
により真空引きする。そして真空度が10−3Pa以上
に到達した後、炭素製の容器6を1400℃以上の温度
で熱処理する。ここで1400℃以上の温度で熱処理を
するのは、炭素製の容器6上に吸着している酸素は、1
400℃以上の温度で炭素製の容器6と反応し、COガ
スとして放出されるからである。その後、炭素製の容器
6を大気に暴露することなく、図1(d)に示すように
、第2予備室4をシリンダ5により開いて、タンタル多
孔質成形体1を炭素製の容器6内に設置する。その後、
図1(e)に示すように、第2予備室4をシリンダ5に
より閉じてタンタル多孔質成形体1を炭素製の容器6ご
と所定の温度と時間で真空焼結を行う。この真空焼結の
際に、タンタル表面に吸着している酸素ならびにタンタ
ル金属中に溶存している酸素は、炭素製の容器6と反応
し、COガスとして放出されるため、これにより、酸素
濃度の低いタンタル多孔質焼結体を得ることができる。
陽極リードを埋設するようにタンタル粉末を円柱状に加
圧成形したタンタル多孔質成形体1を第1予備室2に設
置する。この第1予備室2はシリンダ3により開閉可能
となっており、この第1予備室2を開くことにより、図
1(b)に示すように、さらに下方に位置する第2予備
室4にタンタル多孔質成形体1を設置する。そしてこの
第2予備室4にタンタル多孔質成形体1が設置された後
、図1(c)に示すように、第1予備室2はシリンダ3
により閉じる。この後、第2予備室4および炭素製の容
器6を含むチャンバー7内を、真空ポンプ(図示せず)
により真空引きする。そして真空度が10−3Pa以上
に到達した後、炭素製の容器6を1400℃以上の温度
で熱処理する。ここで1400℃以上の温度で熱処理を
するのは、炭素製の容器6上に吸着している酸素は、1
400℃以上の温度で炭素製の容器6と反応し、COガ
スとして放出されるからである。その後、炭素製の容器
6を大気に暴露することなく、図1(d)に示すように
、第2予備室4をシリンダ5により開いて、タンタル多
孔質成形体1を炭素製の容器6内に設置する。その後、
図1(e)に示すように、第2予備室4をシリンダ5に
より閉じてタンタル多孔質成形体1を炭素製の容器6ご
と所定の温度と時間で真空焼結を行う。この真空焼結の
際に、タンタル表面に吸着している酸素ならびにタンタ
ル金属中に溶存している酸素は、炭素製の容器6と反応
し、COガスとして放出されるため、これにより、酸素
濃度の低いタンタル多孔質焼結体を得ることができる。
【0011】タンタル多孔質焼結体の酸素濃度を300
0ppm以下に抑えることにより、誘電体皮膜の形成時
に過剰の酸素を誘電体皮膜中に取り込むことはなくなる
ため、ボイドや欠陥部の少ない誘電体皮膜が形成され、
これにより、漏れ電流特性,各種寿命試験特性を向上さ
せることができる。
0ppm以下に抑えることにより、誘電体皮膜の形成時
に過剰の酸素を誘電体皮膜中に取り込むことはなくなる
ため、ボイドや欠陥部の少ない誘電体皮膜が形成され、
これにより、漏れ電流特性,各種寿命試験特性を向上さ
せることができる。
【0012】次に具体例について説明する。タンタル粉
末150mgをφ3.0mm,l3.3mmの円柱型に
加圧成形した。これにタンタル陽極リードを埋設したも
のを、図1(a)に示すように第1予備室2に設置した
。次に図1(b)に示すように、第1予備室2を開くこ
とにより、第2予備室4にタンタル多孔質成形体1を設
置した。そしてこの第2予備室4にタンタル多孔質成形
体1が設置された後、図1(c)に示すように、第1予
備室2を閉じた。この後、第2予備室4および炭素製の
容器6を含むチャンバー7内を真空ポンプにより真空引
きした。この真空度が10−3Pa以上に到達した後、
前記炭素製の容器6を1400℃以上の温度で熱処理し
た。その後、図1(d)に示すように、炭素製の容器6
を大気に暴露することなく、第2予備室4を開いてタン
タル多孔質成形体1を炭素製の容器6内に設置した。そ
の後、第2予備室4を閉じ、そして図1(e)に示すよ
うに、加熱ヒーターに電流を流して、タンタル多孔質成
形体1を炭素製の容器6ごと加熱し、所定の温度と時間
でタンタル多孔質成形体1の焼結を行った。
末150mgをφ3.0mm,l3.3mmの円柱型に
加圧成形した。これにタンタル陽極リードを埋設したも
のを、図1(a)に示すように第1予備室2に設置した
。次に図1(b)に示すように、第1予備室2を開くこ
とにより、第2予備室4にタンタル多孔質成形体1を設
置した。そしてこの第2予備室4にタンタル多孔質成形
体1が設置された後、図1(c)に示すように、第1予
備室2を閉じた。この後、第2予備室4および炭素製の
容器6を含むチャンバー7内を真空ポンプにより真空引
きした。この真空度が10−3Pa以上に到達した後、
前記炭素製の容器6を1400℃以上の温度で熱処理し
た。その後、図1(d)に示すように、炭素製の容器6
を大気に暴露することなく、第2予備室4を開いてタン
タル多孔質成形体1を炭素製の容器6内に設置した。そ
の後、第2予備室4を閉じ、そして図1(e)に示すよ
うに、加熱ヒーターに電流を流して、タンタル多孔質成
形体1を炭素製の容器6ごと加熱し、所定の温度と時間
でタンタル多孔質成形体1の焼結を行った。
【0013】その後、0.04モル/lのりん酸水溶液
中において、一般的な方法で、140Vで2時間保持し
て陽極酸化を行い、誘電体皮膜を形成した。そしてこの
ように構成されたコンデンサ素子を、0.04モル/l
のりん酸水溶液中で96Vの電圧を印加して1分間充電
した後、漏れ電流特性を測定し、かつ誘電体皮膜を走査
型電子顕微鏡により観察して、誘電体皮膜中の欠陥部数
を数えた。また、焼結体中の酸素濃度も測定した。
中において、一般的な方法で、140Vで2時間保持し
て陽極酸化を行い、誘電体皮膜を形成した。そしてこの
ように構成されたコンデンサ素子を、0.04モル/l
のりん酸水溶液中で96Vの電圧を印加して1分間充電
した後、漏れ電流特性を測定し、かつ誘電体皮膜を走査
型電子顕微鏡により観察して、誘電体皮膜中の欠陥部数
を数えた。また、焼結体中の酸素濃度も測定した。
【0014】この結果を(表1)に示す。
【0015】
【表1】
【0016】上記(表1)の結果から明らかなように、
本発明の実施例の焼結法を行ったタンタル多孔質焼結体
は、従来の焼結体に比べて、液中の漏れ電流特性,誘電
体皮膜の欠陥部数とも改善されている。また焼結体の酸
素濃度も低減している。この後、誘電体皮膜の表面に半
導体層,カーボン層,銀ペイント層を順次形成した後、
外部引出し用の陰極リードおよび陽極リードを引出した
後、外装樹脂を施してタンタル固定電解コンデンサを構
成した。
本発明の実施例の焼結法を行ったタンタル多孔質焼結体
は、従来の焼結体に比べて、液中の漏れ電流特性,誘電
体皮膜の欠陥部数とも改善されている。また焼結体の酸
素濃度も低減している。この後、誘電体皮膜の表面に半
導体層,カーボン層,銀ペイント層を順次形成した後、
外部引出し用の陰極リードおよび陽極リードを引出した
後、外装樹脂を施してタンタル固定電解コンデンサを構
成した。
【0017】そしてこのタンタル固体電解コンデンサを
85℃46V印加の高温負荷試験に1000時間供した
。その結果を図2に示す。この図2から明らかなように
、1000時間後においては、従来のタンタル多孔質焼
結体を使用したタンタル固体電解コンデンサは漏れ電流
が一桁増加しているが、本発明の実施例のような焼結方
法で焼結を行った焼結体を使用したタンタル固体電解コ
ンデンサは、漏れ電流劣化がほとんど無く、これにより
、高温負荷寿命試験の信頼性が改善されることが確認で
きた。
85℃46V印加の高温負荷試験に1000時間供した
。その結果を図2に示す。この図2から明らかなように
、1000時間後においては、従来のタンタル多孔質焼
結体を使用したタンタル固体電解コンデンサは漏れ電流
が一桁増加しているが、本発明の実施例のような焼結方
法で焼結を行った焼結体を使用したタンタル固体電解コ
ンデンサは、漏れ電流劣化がほとんど無く、これにより
、高温負荷寿命試験の信頼性が改善されることが確認で
きた。
【0018】なお、上記本発明の実施例の方法では、炭
素製の容器6の熱処理およびタンタル多孔質成形体1の
焼結は真空中で行ったが、不活性ガス雰囲気中で行って
も、上記実施例と同様の効果が得られるものである。
素製の容器6の熱処理およびタンタル多孔質成形体1の
焼結は真空中で行ったが、不活性ガス雰囲気中で行って
も、上記実施例と同様の効果が得られるものである。
【0019】
【発明の効果】上記実施例の説明から明らかなように、
本発明のタンタル多孔質焼結体の製造方法は、真空中ま
たは不活性ガス雰囲気中で炭素製の容器の熱処理を行っ
た後、前記炭素製の容器を大気中に曝さずに炭素製の容
器内にタンタル金属よりなる多孔質成形体を設置し、真
空中または不活性ガス雰囲気中で焼結を行うようにして
いるため、焼結過程でタンタル多孔質成形体の表面に吸
着している酸素ならびにタンタル金属中に溶存している
酸素は、酸素親和力の強い炭素製の容器と反応すること
になり、これにより、酸素濃度が従来の焼結体に比べて
減少するため、液中の漏れ電流特性や誘電体皮膜の欠陥
部数の大幅な改善を行うことができ、しかも実際の製品
における高温負荷試験に供した場合の信頼性も著しい改
善が図れるものである。
本発明のタンタル多孔質焼結体の製造方法は、真空中ま
たは不活性ガス雰囲気中で炭素製の容器の熱処理を行っ
た後、前記炭素製の容器を大気中に曝さずに炭素製の容
器内にタンタル金属よりなる多孔質成形体を設置し、真
空中または不活性ガス雰囲気中で焼結を行うようにして
いるため、焼結過程でタンタル多孔質成形体の表面に吸
着している酸素ならびにタンタル金属中に溶存している
酸素は、酸素親和力の強い炭素製の容器と反応すること
になり、これにより、酸素濃度が従来の焼結体に比べて
減少するため、液中の漏れ電流特性や誘電体皮膜の欠陥
部数の大幅な改善を行うことができ、しかも実際の製品
における高温負荷試験に供した場合の信頼性も著しい改
善が図れるものである。
【図1】(a)〜(e)本発明のタンタル多孔質焼結体
の製造方法の一実施例を示す概略図
の製造方法の一実施例を示す概略図
【図2】本発明の一実施例におけるタンタル多孔質焼結
体と、従来の製造方法による焼結体を使用したタンタル
固体電解コンデンサの高温負荷試験の結果を比較して示
す特性図
体と、従来の製造方法による焼結体を使用したタンタル
固体電解コンデンサの高温負荷試験の結果を比較して示
す特性図
【図3】従来の誘電体皮膜中の欠陥部数と漏れ電流特性
の関係を示す特性図
の関係を示す特性図
1 タンタル多孔質成形体
2 第1予備室
3 シリンダ
4 第2予備室
5 シリンダ
6 炭素製の容器
7 チャンバー
Claims (2)
- 【請求項1】真空中または不活性ガス雰囲気中で炭素製
の容器の熱処理を行った後、前記炭素製の容器を大気中
に曝さずに炭素製の容器内にタンタル金属よりなる多孔
質成形体を設置し、真空中または不活性ガス雰囲気中で
焼結を行うようにしたタンタル多孔質焼結体の製造方法
。 - 【請求項2】炭素製の容器の熱処理温度が1400℃以
上である請求項1記載のタンタル多孔質焼結体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02405734A JP3099371B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | タンタル多孔質焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02405734A JP3099371B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | タンタル多孔質焼結体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04223318A true JPH04223318A (ja) | 1992-08-13 |
JP3099371B2 JP3099371B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=18515347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02405734A Expired - Fee Related JP3099371B2 (ja) | 1990-12-25 | 1990-12-25 | タンタル多孔質焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3099371B2 (ja) |
-
1990
- 1990-12-25 JP JP02405734A patent/JP3099371B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3099371B2 (ja) | 2000-10-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6447570B1 (en) | Sintered Tantalum and Niobium capacitor pellets doped with Nitrogen, and method of making the same | |
US3784452A (en) | Method of treating the surface of superconducting niobium cavity resonators | |
US4164455A (en) | Process of forming a solid tantalum capacitor | |
US6214271B1 (en) | Thermal treatment process for valve metal nitride electrolytic capacitors having manganese oxide cathodes | |
US3286136A (en) | Fabrication of electrodes from modular units | |
JPH04223318A (ja) | タンタル多孔質焼結体の製造方法 | |
US7445679B2 (en) | Controlled oxygen addition for metal material | |
CN1371109A (zh) | 固体电解电容器的制造方法 | |
US7323017B2 (en) | Nitrided valve metal material and method of making same | |
JP2007096264A (ja) | 固体電解コンデンサ素子、その製造方法および固体電解コンデンサ | |
JPH088144A (ja) | コンデンサ素子の製造方法 | |
JPH02267915A (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP2908830B2 (ja) | 電解コンデンサの製造方法 | |
JPH11111575A (ja) | 固体電解コンデンサにおける多孔質陽極体の製造方法 | |
JP4671350B2 (ja) | 固体電解コンデンサとその製造方法 | |
JPH01310527A (ja) | タンタル焼結体の製造方法 | |
JPH09237742A (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JP2004111598A (ja) | コンデンサ陽極体およびその製造方法 | |
JPH01184913A (ja) | タンタル固体電解コンデンサ | |
CN116844869A (zh) | 一种降低固体电解质钽电容器等效串联电阻的热处理方法 | |
JPS6316613A (ja) | タンタル多孔質焼結体 | |
JP2002249865A (ja) | チタン酸化被膜の形成方法およびチタン電解コンデンサ | |
JP3150464B2 (ja) | 固体電解コンデンサの製法 | |
JPH04273424A (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 | |
JPH04334008A (ja) | 固体電解コンデンサの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |