JPH04222783A - 緩動回転軸装置 - Google Patents

緩動回転軸装置

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JPH04222783A
JPH04222783A JP41477090A JP41477090A JPH04222783A JP H04222783 A JPH04222783 A JP H04222783A JP 41477090 A JP41477090 A JP 41477090A JP 41477090 A JP41477090 A JP 41477090A JP H04222783 A JPH04222783 A JP H04222783A
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JP
Japan
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shaft body
torsion spring
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cap member
shaft
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Juji Kojima
小 島 銃 二
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NHK Spring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は第1の部材に対して相対
回転する第2の部材を回転可能に支持する緩動回転軸装
置に関する。この緩動回転軸装置は、例えば化粧用コン
パクトケース,ラジオカセット,あるいは自動車のダッ
シュボード等の開閉装置の枢支部に用いられている。
【0002】
【従来の技術】この種の緩動回転軸装置は、図17に示
すように固定部材2に相対回転する回転部材1を回転可
能に支持する軸体3から構成されている。
【0003】この軸体3は図18乃至図21に示すよう
に中空軸本体31と、この軸本体31の両側部に回転自
在に外挿されるキャップ部材32及び33と、一端フッ
ク部41を軸本体31内に係合させ、他端フック部42
をキャップ部材33内に係合させたトーションバー4と
、軸本体31とキャップ部材32及び33間に封入され
た粘性グリス(図示せず)とから大略構成されている。
【0004】軸本体31は中央の大径軸部31aの両側
にキャップ部材32,及び33をそれぞれ回転自在に外
挿する小径軸部31bが形成された段付の軸体で形成さ
れると共に、長さ方向にスリット状の貫通孔34が形成
されており、大径軸部31aにはキー35が突出形成さ
れている。キャップ部材32及び33は内径が小径軸部
31bの外径に、外径が大径軸部31aの外径に略同一
の有底円筒体で形成されると共に、各キャップ部材32
及び33の外周にはキー37及び38が突出形成されて
いる。
【0005】一方のキャップ部材33の底部には、スリ
ット状の凹部36が形成されている。このキャップ部材
32及び33は各小径軸部31b及び31bに外挿され
ると共にキャップ部材32及び33の環状溝32a及び
33aが各小径軸部31bの環状リブ31cに嵌り込ん
で抜け止めが図られることによって軸本体31に回転自
在に組付けられる。
【0006】この組付け状態において、トーションバー
4は軸本体31の貫通孔34に内挿されると共に、一端
フック部41を貫通孔34に係合させ、かつ他端フック
部42をキャップ部材33の凹部36に係合させて組付
けられており、かつ粘性グリスはキャップ部材32及び
33と各小径軸部31bとの間に封入されている。
【0007】このように組付けられた軸体3は、図22
に示すように回転部材1を固定部材2に対して90°起
立させて回転部材1及び固定部材2の各軸支部位に設け
たキー溝(図示せず)を一致させることによって前記軸
支部位に挿入される。この挿入により軸体3は軸本体3
1の大径軸部31aを固定部材2の軸受部21内に位置
させ、かつキャップ部材32及び33をそれぞれ回転部
材1の軸支部11及び12内に位置させると共に、各キ
ー35,37,及び38を軸受部21,軸支部11及び
12にそれぞれ形成されたキー溝(図示せず)に嵌入さ
せて、大径軸部31aを軸受部21に、キャップ部材3
2及び33を軸支部11及び12にそれぞれ回転不能状
態で取付けられる。
【0008】このように構成された従来の緩動回転軸装
置においては、回転部材1を中立点bから閉方向へ回転
させることによってトーションバー4に跳ね上げトルク
が蓄積され、この跳ね上げトルクが最大となる全閉点a
において回転部材1は適宜のロック手段を用いて固定部
材2に固定される(図22参照)。このため前記ロック
手段を解除すると回転部材1はトーションバー4の跳ね
上げトルクにより開方向へ回動するが、この回動の際粘
性グリスの剪断抵抗が生じて、トーションバー4のトル
ク負荷にも拘らず緩スピードで回動し中立点bで停止す
ることができる。
【0009】このように従来の緩動回転軸装置は、図2
2に示すように回転部材1の全閉点aから中立点bまで
のα1 域で緩動作用を奏する。このときの回転部材1
の回転モーメントAとトーションバー4のばねトルクB
の特性線図は図23に示す通りである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の緩動
回転軸装置は次の様な種々の問題点を有する。まず、図
23の特性線図で示すように回転モーメントAとばねト
ルクBのトルク差が全閉点a(0°)付近では大きなト
ルク差Tを有するが、中立点b(90°)付近では小さ
なトルク差tとなるので、トーションバー4のばねトル
クだけでは軸体3の部材間及び開閉装置6の部材間に生
じる摩擦によって回転部材1を中立点bまでキッチリと
開くことができないし、たとえ中立点bまで開いたとし
ても前記した小さなトルク差tでは回転部材1が揺動し
て安定した起立状態が得られない。
【0011】また、図22に示すように回転部材1の最
大回転角度αを略135°にし、中立点bから全開点c
までのα2 域を回転部材1が任意の位置で停止するこ
とのできるフリーストップ領域にしたいとの要望がある
が、この場合、前述した従来の緩動回転軸装置を用いた
のでは前記要望を達成することができない。
【0012】即ち、回転部材1を中立点bから全開点c
へ回転させると、軸体3内のトーションバー4は前述し
たα1 域での閉方向回転時とは逆方向に捩られ、トー
ションバー4にトルクが蓄積される。この蓄積されたト
ルクは回転部材1を粘性グリスの剪断抵抗に打勝って中
立点b方向へ戻すように作用するので、回転部材1を任
意の位置で停止させることができない。
【0013】また、トーションバー4に初期トルクを付
与してα1 域及びα2 域の全領域をトーションバー
4のトルクにより回転部材1を回転させた場合α2 域
においては回転部材1の回転モーメントとトーションバ
ー4のトルクの作用方向とが一致し粘性グリスの剪断抵
抗だけでは回転部材1を任意の位置に停止させることが
できない。
【0014】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は回転部材の回転角度が中立点を越
える開閉装置の枢支部位に用いられる緩動回転軸装置で
あって、中立点以内の回転域においては回転部材をトー
ションバーの跳ね上げトルクにより緩スピードで回転さ
せ、かつ中立点を越える回転域においては回転部材を任
意の位置に停止させることのできるフリーストップ領域
にすることを可能とした緩動回転軸装置を提供するにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ため、本発明は第1の部材に対して相対回転する第2の
部材を回転可能に支持する軸体が、第2の部材に係合さ
れた中空軸本体と、この軸本体の端部に回転自在に外挿
されると共に、第1の部材に係合されたキャップ部材と
、前記軸本体に外周面を接触させて内挿されると共に一
端が軸本体に他端がキャップ部材にそれぞれ係合された
ねじりばねと、前記軸本体とキャップ部材間に封入され
た粘性グリスとからなり、前記ねじりばねの両端の係合
はいずれか一方が回転不能に係合されると共に他方が空
転可能な空隙を有して係合されていることを特徴として
いる。
【0016】また、本発明は前記ねじりばねに内挿され
一端が軸本体に、他端がキャップ部材にそれぞれ係合さ
れたトーションバーを備えてもよく、この場合トーショ
ンバーの外側にねじりばねが位置する二重構造となって
いる。
【0017】さらに、本発明はねじりばねとトーション
バーを軸方向に位置させた直列構造のものとしてもよく
、この場合ねじりばねはキャップ部材に外周面を接触さ
せて内挿されると共に一端がキャップ部材内の軸本体に
、他端がキャップ部材に係合されており、かつトーショ
ンバーは軸本体に内挿され一端が軸本体に、他端がキャ
ップ部材に係合されており、他の構造は前記した本発明
と同様になっている。
【0018】これら本発明のねじりばねは縮径方向にね
じられた状態で軸本体又はキャップ部材に内挿されるの
が好ましい。
【0019】
【作用】軸本体とキャップ部材はそれぞれ第1及び第2
の部材と一体化し、第1及び第2の両部材の内一方の部
材が他方の部材に対して枢支部位を中心にして回転する
。この回転は回転部材の中立点の両側の領域に亘って行
われる。この回転の際軸本体及びキャップ部材のいずれ
か一方が回転部材と一体に回転し、他方が固定部材に回
転を拘束されて取付けられている。
【0020】この場合ねじりばねのみを用いている場合
には回転部材の中立点からの閉作動で軸本体又はキャッ
プ部材を介してねじりばねがねじられて回転部材の跳ね
上げトルクが蓄積される。この跳ね上げトルクは全閉点
で最大となる。この全閉点から中立点までの回転部材の
開作動は前記跳ね上げトルクによって行われるが、軸本
体とキャップ部材間に封入された粘性グリスの剪断抵抗
により緩スピードとなる。
【0021】この回転部材が中立点に達したとき、ねじ
りばねの外側面が軸本体又はキャップ部材に当接し、こ
の当接による摩擦力で中立点における回転部材の揺動が
阻止される。
【0022】さらに、中立点以降の開作動はねじりばね
の外側面と軸本体又はキャップ部材との当接による摩擦
力に打勝つ外力負荷によって行われる。この外力負荷に
より回転部材が回動する方向はねじりばねを拡径する方
向となるが、この拡径は軸本体あるいはキャップ部材に
拘束される。
【0023】このため回転部材の中立点以降の開作動は
ねじりばねが何らねじられることなく、ねじりばねの端
部が係合する空転可能な空隙内で行われ、回転部材は全
開点に達する。
【0024】この中立点と全開点との間は回転部材への
外力負荷を解除すると回転部材はねじりばねの外側面と
軸本体又はキャップ部材との当接による摩擦力で任意の
位置に停止することができるフリーストップ領域となる
【0025】また、全開点から中立点への閉作動はねじ
りばねを縮径方向にねじることになり、小さな外力で行
うことができると共に前述したフリーストップの作用も
得られる。
【0026】ねじりばねとトーションバーを用いたもの
は前記した跳ね上げトルクは両者の合力で得られ、かつ
中立点から全開点までのフリーストップはねじりばねの
外側面と軸本体又はキャップ部材との当接による摩擦力
により得られる。
【0027】ねじりばねを縮径方向にねじった状態で軸
本体又はキャップ部材内に挿入した場合はねじりばねに
初期トルクが付与されて高い跳ね上げトルクが得られる
と共に、軸本体あるいはキャップ部材との間に高い摩擦
力が得られる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を図示した第1乃至第3実施例
に基づいて具体的に説明する。なお、実施例において従
来例と同一要素は同一符号を付して説明する。
【0029】図1乃至図4において、第1実施例の軸体
3は前述した従来の軸体と同様に中空軸本体31と、こ
の軸本体31の両側部に回転自在に外挿されるキャップ
部材32及び33と、一端フック部41を軸本体31内
に係合させ他端フック部42をキャップ部材33内に係
合させたねじりばね4と、軸本体31とキャップ部材3
2及び33間に封入された粘性グリス5とから大略構成
されている。
【0030】軸本体31は中央の大径軸部31aの両側
にキャップ部材32及び33をそれぞれ回転自在に外挿
する小径軸部31b及び31bが形成された段付の軸体
で形成される。そしてこの軸本体31には一端側が閉塞
され31c,他端側が開放された円形孔34が軸方向に
穿設されると共に、大径軸部31aの外側にキー35が
設けられ、かつ閉塞部31cには図4に示すように後述
するねじりばね4の一端フック部が空転可能な空隙を有
して係合する円弧状溝31dが穿設されている。
【0031】キャップ部材32及び33は前記軸本体3
1の小径軸部31bに外挿される有底円筒体で形成され
ると共に、一方のキャップ部材33の底部には図3に示
すように後述するねじりばね4の他端フック部が回転不
能に係合する係合孔33aが穿設されている。
【0032】また、キャップ部材32及び33の外径は
軸本体31の大径軸部31aと同一となるように形成さ
れ、かつ外側にはそれぞれキー37及び38が形成され
ている。そしてキャップ部材32及び33は各小径軸部
31b及び31bにそれぞれ外挿することによって軸本
体31に回転自在に組付けられる。
【0033】粘性グリス5はキャップ部材32及び33
の前記外挿時に小径軸部31b及び31bの外表面に塗
布しておき、キャップ部材32及び33の外挿によりキ
ャップ部材32及び33と各小径軸部31b,31bと
の間に封入される。
【0034】この組付け状態においてねじりばね4は軸
本体31の円形孔34に内挿されると共に、一端フック
部41を円弧状溝31dに係合させ、かつ他端フック部
42を軸本体31の円形孔34から外方へ抜き出してキ
ャップ部材33の係合孔33aに係合させて軸体3内に
組付けられている。
【0035】このねじりばね4はその外径が自由状態で
軸本体31の円形孔34の直径よりも大径に形成されて
おり、縮径方向にねじられた状態で前記円形孔34に内
挿される。このため前記組付状態においてはねじりばね
4はその外周面が軸本体31の内周壁に幾分の弾発力を
有して当接している。
【0036】このように組付けられた軸体3は図5乃至
図9に示す開閉装置60の枢支部に取り付けられて緩動
回転軸装置を構成する。
【0037】開閉装置60は回転部材1が固定部材2に
対して軸体3回りに回転可能に支持されている。回転部
材1には一側端面に軸体3の挿通可能な軸支部11が形
成されており、かつ前記軸支部11の上面はテーパ面1
2に形成されると共に、このテーパ面12の頂部端面に
ストッパー面13が形成されている。
【0038】また、固定部材2には回転部材1の軸支部
11を挟むようにして軸受部21,22が形成されてお
り、かつこの軸受部21,22の形成側端面には回転部
材1のストッパー面13が突当る当り面23が形成され
ている。このため開閉装置60においては回転部材1は
図7の全閉状態から略垂直に起立した図8の中立点を経
てストッパー面13が当り面23に突き当ることによっ
て回転が規制される図9の全開状態となる。この時の回
転部材1の全閉状態から全開状態までの回転角度αは略
135°である。
【0039】軸体3は回転部材1の中立点において回転
部材1の枢支部位に挿入される。即ち、図8に示すよう
に回転部材1を略垂直に起立させて固定部材2の軸受部
21,22と回転部材1の軸支部11とにそれぞれ設け
られた挿通孔及びキー溝を一致させた後、軸体3を前記
挿通孔に透通させると共に、キャップ部材32のキー3
7を軸受部22のキー溝に、軸本体31のキー35を軸
支部11のキー溝に、及びキャップ部材33のキー38
を軸受部21のキー溝にそれぞれ嵌入させることによっ
て、軸本体31及びキャップ部材32,33がそれぞれ
回転部材1及び固定部材2に取り付けられる。このとき
固定部材2に一体形成された軸受部21及び22のキー
溝はキャップ部材32及び33のキー37及び38に相
当する形状に穿設されており、キー37及び38の軸受
部21及び22のキー溝への嵌入によりキャップ部材3
2及び33は軸受部21及び22に回転不能状態に取付
けられる。
【0040】次に本実施例の作動を説明する。回転部材
1が中立点(図8)に位置するときのねじりばね4の一
端フック部41は図4に示すように円弧状溝31d内の
一側端に位置して、他端側に空隙を残したままの状態で
係合している。
【0041】この中立点から回転部材1を図8の閉方向
(C方向)へ回転させると、軸本体31が図4に示すD
方向へ回転部材1と共に回動する。この回転部材1の閉
方向への回転でねじりばね4は捩られて、回転部材1を
開方向へ回転させるエネルギーが蓄積される。ねじりば
ね4はねじられることによって縮径し、その外周面の軸
本体31の内壁への当接が解除される。そして図7に示
す全閉状態になる。この全閉状態においては回転部材1
は適宜のロック手段(図示せず)により全閉状態が維持
される。
【0042】また、全閉状態にある回転部材1のロック
を解除すると回転部材1はねじりばね4のトルクにより
開方向へ回転する。この時の回転は粘性グリス5の剪断
抵抗を生じ、ねじりばね4のトルク負荷にも拘らず緩ス
ピードで行われる。しかして回転部材1は図8の中立点
付近に至って停止する。この停止は、コイルばね4の外
周面が軸本体31の内壁に当接することによって生じる
摩擦力によって、揺動することなく的確に停止する。
【0043】この中立点以降の回転部材1の開方向への
回転は手動で行われる。中立点付近に停止している回転
部材1に、コイルばね4の外周面と軸本体31の内壁と
の間に生じる摩擦力に打勝つ外力を負荷して更に開方向
へ回転させる。このときの軸本体31の回転は図4のF
方向となり、軸本体31はねじりばね4に対して空転す
る。即ち、軸本体31とねじりばね4との連係はねじり
ばね4の一端フック部41を軸本体31の円弧状溝31
dに挿入することによって行われているが、前記軸本体
31dのF方向回転はねじりばね4を中立状態の位置に
維持したまま、軸本体31のみが移動することによって
行われる。この軸本体31の回動で円弧状溝31dの他
側端がねじりばね4の一端フック部41に当接し、それ
以降の開方向の回動は一端フック部41を介してねじり
ばね4を拡径するのでねじりばね4と軸本体31間に生
じる摩擦力は増大して回動が阻止される。この円弧状溝
31dの他側端が一端フック部41に当接した状態は回
転部材1が図9に示す全開状態となる。
【0044】この中立点から全開点までの領域では、回
転部材1への外力を解除することによって、回転部材1
はねじりばね4の外周面と軸本体31の内壁との間に生
じる摩擦力によって任意の位置で停止することができる
【0045】また、前記全開状態から回転部材1を閉方
向へ回転させると、同方向の回転はねじりばね4を縮径
させる方向となるので、開方向よりも小さな外力で回転
部材1を閉作動させることができる。この回転部材1の
閉作動で軸本体31はF方向とは逆方向に回動し、円弧
状溝31dの一側端がねじりばね4の一端フック部41
に当接する。この状態は回転部材1が図8で示す中立点
に達している。
【0046】次に第2実施例を図10乃至図12に基づ
いて説明する。この第2実施例は前記した第1の実施例
にトーションバー7を付加したものである。トーション
バー7はねじりばね4に内挿されて二重構造になってい
ると共に、一端フック部71が軸本体31に、他端フッ
ク部72がキャップ部材33に係合されて軸体3内に装
着されている。このため軸本体31の閉塞部31cには
トーションバー7の一端フック部71が係合するスリッ
ト状孔31eが穿設されており、かつキャップ部材33
の底部にはトーションバー7の他端フック部72が係合
するスリット状孔33bが形成されている。他の構造は
第1実施例と同一構造となっている。
【0047】この第2実施例においては、回転部材1の
跳ね上げトルクはねじりばね4とトーションバー7との
合力で得られる。他の作動は第1実施例と同様で回転部
材1の中立点から全開点までの領域はねじりばね4の外
周面と軸本体31の内壁との接触による摩擦力でトーシ
ョンバー7の反力にも拘らずフリーストップ領域となる
【0048】さらに、図13乃至図16に基づいて第3
実施例を説明する。この第3実施例は前記した第2実施
例のねじりばね4とトーションバー7とを直列状態に組
付けた直列構造となっている。本実施例では軸本体31
はキャップ部材32側の小径軸部31bが前記した第2
実施例のものより短く形成されており、キャップ部材3
2を小径軸部31bに外挿したときキャップ部材32の
底部と軸本体31の閉塞部31cとの間に空隙8を生じ
るようになっている。
【0049】ねじりばね4は前記空隙8内に挿入され、
一端フック部41がキャップ部材32の底部に穿設した
円弧状溝32aに空転可能な空隙を有して係合され(図
15参照)、他端フック部42がキャップ部材32に内
挿された小径軸部31bの端部外側面に軸方向に設けた
係合溝31fに回転不能に係合されて取付けられている
。このときのねじりばね4はその外径が自由状態でキャ
ップ部材32の内径よりも大径に形成されており、縮径
方向へねじられた状態でキャップ部材32に内挿されて
いる。このため内挿後はねじりばね4の外周面がキャッ
プ部材32の内壁に当接した状態になっている。
【0050】トーションバー7は第2実施例と同様に一
端フック部71を軸本体31の閉塞部31cに穿設した
スリット状孔31eに係合させ、他端フック部72をキ
ャップ部材33のスリット状孔33bに係合させて取付
けられている。
【0051】また、小径軸部31bの閉塞部31cには
小径軸部31bよりも小径でねじりばね4に内挿可能な
円柱突起31gが軸方向に突設されており、かつキャッ
プ部材32の底部には前記円柱突起31gと同径の円柱
突起32bが突設されている。この円柱突起31g,3
2bは小径軸部31bにキャップ部材32を組み付けた
ときねじりばね4に内挿されて、ねじりばね4の座屈を
防止する。尚、本実施例における他の構造は第1実施例
と同一構造となっている。
【0052】この第3実施例においては回転部材1の跳
ね上げトルクはねじりばね4とトーションバー7の合力
で得られ、かつ回転部材1の中立点から全開点までの領
域のフリーストップはねじりばね4の外周面とキャップ
部材32の内壁との間で生じる摩擦力で得られる。
【0053】また、本実施例においては中立点から全開
点までの開作動は回転部材1と共に回動する軸本体31
の回動でねじりばね4が回動する。このときのねじりば
ね4の回動は一端フック部41が円弧状溝32a内を移
動するだけで何等ねじられることがない。
【0054】以上述べた、第2及び第3実施例は回転部
材1に対して第1実施例と同様に作用する。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば第1
の部材としての固定部材に対して回転する第2の部材と
しての回転部材を全閉状態から中立点まで、ねじりばね
、またはねじりばねとトーションバーのばね力と粘性グ
リスの剪断抵抗により緩スピードで回転させることがで
きると共に、中立点を越えた全開点までの領域をねじり
ばねと軸本体あるいはキャップ部材との間で生じる摩擦
力によりフリーストップ領域とすることができる。
【0056】また、本発明はねじりばねを縮径方向へね
じった状態で軸本体あるいはキャップ部材に内挿される
ものであるから、ねじりばねに初期トルクが付与されて
おり、この初期トルクにより充分な跳ね上げトルクが得
られる。このため回転部材の中立点までの跳ね上げを確
実に行うことができる。
【0057】その上中立点での回転部材の揺動をねじり
ばねと、軸本体あるいはキャップ部材との間に生じる摩
擦力で阻止することができ、信頼性の高い開閉装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である緩動回転軸装置を構
成する軸体の縦断面図である。
【図2】図1の軸体の左側面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】図1の軸体が装着される開閉装置の正面図であ
る。
【図6】図5の開閉装置の側面図である。
【図7】図5の開閉装置の側面図である。
【図8】図5の開閉装置の作動説明図である。
【図9】図5の開閉装置の作動説明図である。
【図10】本発明の第2実施例である緩動回転軸装置を
構成する軸体の縦断面図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】図10のXII −XII 線断面図である
【図13】本発明の第3実施例としての緩動回転軸装置
を構成する軸体の縦断面図である。
【図14】図13のXIV −XIV 線断面図である
【図15】図13のXV−XV線断面図である。
【図16】図13の軸体の要部斜視図である。
【図17】従来の緩動回転軸装置を装着した開閉装置の
斜視図である。
【図18】従来の緩動回転軸装置を構成する軸体の分解
断面図である。
【図19】図18の軸体を構成する一方のキャップ部材
の右側面図である。
【図20】図18のb−b線断面図である。
【図21】図18の軸体を構成する他方のキャップ部材
の左側面図である。
【図22】図17の開閉装置の作動説明図である。
【図23】図17の開閉装置の回転部材の回転角度とト
ルクとの関係を示す特性線図である。
【符号の説明】
3  軸体 4  ねじりばね 5  粘性グリス 7  トーションバー 31  中空軸本体 32  キャップ部材 33  キャップ部材 41  一端フック部(ねじりばね) 42  他端フック部(ねじりばね) 71  一端フック部(トーションバー)72  他端
フック部(トーションバー)31d  円弧状溝 32a  円弧状溝 60  開閉装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  第1の部材に対して相対回転する第2
    の部材を回転可能に支持する軸体が、第2の部材に係合
    された中空軸本体と、この軸本体の端部に回転自在に外
    挿されると共に、第1の部材に係合されたキャップ部材
    と、前記軸本体に外周面を接触させて内挿されると共に
    一端が軸本体に他端がキャップ部材にそれぞれ係合され
    たねじりばねと、前記軸本体とキャップ部材間に封入さ
    れた粘性グリスとからなり、前記ねじりばねの両端の係
    合はいずれか一方が回転不能に係合されると共に他方が
    空転可能な空隙を有して係合されていることを特徴とす
    る緩動回転軸装置。
  2. 【請求項2】  前記ねじりばねに内挿され一端が軸本
    体に、他端がキャップ部材にそれぞれ係合されたトーシ
    ョンバーを備えていることを特徴とする請求項1記載の
    緩動回転軸装置。
  3. 【請求項3】  第1の部材に対して相対回転する第2
    の部材を回転可能に支持する軸体が、第2の部材に係合
    された中空軸本体と、この軸本体の端部に回転自在に外
    挿されると共に、第1の部材に係合されたキャップ部材
    と、前記キャップ部材に外周面を接触させて内挿される
    と共に一端がキャップ部材内の軸本体に、他端がキャッ
    プ部材にそれぞれ係合されたねじりばねと、前記軸本体
    に内挿され一端が軸本体に、他端がキャップ部材に係合
    されたトーションバーと、前記軸本体とキャップ部材間
    に封入された粘性グリスとからなり、前記ねじりばねの
    両端の係合は一方が回転不能に係合されると共に、他方
    が空転可能な空隙を有して係合されていることを特徴と
    する緩動回転軸装置。
  4. 【請求項4】  前記ねじりばねは縮径方向にねじられ
    た状態で軸本体又はキャップ部材に内挿されていること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載され
    た緩動回転軸装置。
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