JPH042216Y2 - - Google Patents

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JPH042216Y2
JPH042216Y2 JP13130187U JP13130187U JPH042216Y2 JP H042216 Y2 JPH042216 Y2 JP H042216Y2 JP 13130187 U JP13130187 U JP 13130187U JP 13130187 U JP13130187 U JP 13130187U JP H042216 Y2 JPH042216 Y2 JP H042216Y2
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arm
bracket
boom
cylinder
mounting plate
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は機体に屈折アームを関節式に枢着
し、油圧シリンダで作動される機械、例えば、油
圧シヨベルの機体に長大なブーム、アームを装着
した状態で輸送姿勢とするとき、ブーム、アーム
相互間を一定の関係に固定する装置に関するもの
である。
従来の技術 機体に屈折アームを関節的に枢着する建設・作
業用機械は、近年、その特質と作業ニーズの変化
にともない、その屈折アームは次第に長大化した
ものが使用される傾向にある。
反面、この種機械の移送に当り公道を利用する
場合、法規制、径路中の構造物による制約などが
あるため、種々の方法がとられている。
その1つは、出発地点においてフロントアタツ
チメントを機体から取外し、フロントアタツチメ
ントと機体とを別個に運搬し、到着地点で再び両
者を組付ける方法、他の方法として、屈折アーム
を機体の前方で折たたみ、運搬台車に乗せたとき
においても機械の全高が所定の高さ以下となる姿
勢にする方法などが用いられる。
しかしながら、前者の方法ではフロントアタツ
チメントの取付、取外しにクレーン等、他の機械
を必要とし、運搬台車が余分に必要となるうえ、
手間と時間がかかるため、特別大形の機械を除
き、後者の方法が可能となるように配慮している
のが現状であるが、この方法によるとき、第1図
の如く運搬台車に機械を搭載した状態で、その最
頂部の地上高さHは規制寸法以下でなければなら
ず、特定の輸送径路によるにしても径路上の既設
構築物により制限を受ける。従つて、機械を運搬
台車に搭載して輸送可能な地上高さHが容易に、
かつ、安定して得られるような機械の輸送姿勢を
予め定めておかねばならないが、この輸送姿勢を
油圧シリンダの保持力のみに頼ることは、フロン
トアタツチメントが長大化すればする程不適当で
ある。
このことを、例えば長大ブーム、アームを有す
る油圧シヨベルについて第1図により説明する
に、1は運搬台車8上に搭載された機体で、その
機体1の前方には長大なブーム2、該ブーム2の
先端部には長大なアーム3、該アーム3の先端部
にはバケツト4がそれぞれ枢支され、ブームシリ
ンダ5、アームシリンダ6、バケツトシリンダ7
により、ブーム2、アーム3は関節運動をなし、
バケツト4は回動運動をして広範囲の掘削作業が
可能となつている。
この油圧シヨベルの運搬台車8上における輸送
姿勢にするには、アームシリンダ6、バケツトシ
リンダ7を伸長させ、アーム3、バケツト4を共
に抱え込む状態にしたうえで、ブームシリンダ5
を伸縮させてゆき、アーム3が運搬台車8上に接
するまで、ブーム2を下降させてゆき、図示の地
上高さHが規定の寸法を越えないよう、ブームシ
リンダ5、アームシリンダ6を微操作するのであ
るが、この輸送姿勢をブームシリンダ5、アーム
シリンダ6のみで長時間保持することは無理であ
り、ブーム2、アーム3が共に長大であつて、そ
の折り曲げ角度が図のように大きいと、アタツチ
メントの自重はアーム3に、アームシリンダ6が
伸長する方向のモーメント荷重を与え、アームシ
リンダ6は過大な荷重が加わる。この荷重は、ア
タツチメントが長大化すればする程、運搬中の振
動が多ければ多い程増大するものであり、さら
に、運搬中におけるアタツチメントの動揺を防止
するため、運搬台車8とブーム2との間にワイヤ
ロープなどの固縛手段を用いれば、その張力が加
算されることともなる。
そこで、上記のようにアームシリンダ6に過大
な負荷が加わらないようにするため、従来から、
第10図に示すとおり、ブーム2と伸長時のアー
ム3の下面に、それぞれピン穴を有するブラケツ
ト10,16を設け、両端部にピン穴を有する一
定長さの固定ロツド15をピンにより、上記ブラ
ツケツト10,16のピン穴に枢着して、ブーム
2、アーム3を安定した関係位置に保持させてい
る。しかしながら、ブーム2、アーム3が長大化
し、その相対的折曲げ角度が大きくなると、ブー
ム2、アーム3の製作時の誤差を皆無にすること
は困難で、各部の枢支点、作用点、固定点等の相
対位置にずれが生じ、その僅かの誤差のため、ブ
ラケツト10,16を固定ロツド15で接続した
とき、第1図の地上高さHが適切でなくなること
となる。
従つて、従来技術では、地上高さHを規定の値
とするため、第1の方法として固定ロツド15は
予め所定の寸法に製作し、アーム3上にはブラケ
ツト16を溶着しておいて、ブーム2、アーム3
を所定の角度に折曲げ、固定ロツド15をブラケ
ツト16に組付け、現物合わせによりブラケツト
10をブーム2上に溶着し、然る後に固定ロツド
15収納用のブラケツト11を、これに合わせて
溶着する方法、第2として、ブーム2上にブラケ
ツト10,11および第11図のように、アーム
3上に取付板19を溶着しておき、予め設計寸法
よりも多少短かく製作しておいた固定ロツド15
にあわせて取付板19とブラケツト16との間に
スペーサ17を挿入し、有効長さの長いボルト1
8で取付ける方法、第3として、ブラケツト16
の底面からピン穴中心までの高さh、あるいは固
定ロツド15の有効長さなどが種々異なるものを
複数段階に準備しておいて、種々組合わせて使用
する方法などがとられていた。
考案が解決しようとする問題点 ブームとアームの関係位置を一定に保持するた
め、両者の間に設ける固定ロツド、ブラケツトを
取付けるに当り、従来の第1の方法の如く、完成
機械に現物合わせによりブラケツトを溶接した
り、あるいは、第2、第3の方法の如く、各種寸
法の固定ロツド、ブラケツト、スペーサ、ボルト
などを準備しておき、その都度、組合わせて調整
する作業をすることは、機械運搬開始時に混乱を
招き、その作業の円滑性を欠いたり、無用の部品
在庫を余儀なくされるのみならず、第1の方法で
は溶接作業がともない、しかも、その作業姿勢は
上向きとなるので良好な溶着は期待し難く、更
に、強度部材であるブーム下面板の強度低下、塗
装の焼損をきたすなど、品質管理、工程管理、コ
スト管理上の障害となる。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため、この考案は次のよ
うな構成とした。すなわち、 イ ブームの下面には予め所定の長さに製作した
固定ロツドの一端を枢着するブラケツトと、該
固定ロツドの他端を枢着し、ブームの下面に収
納するブラケツトとを溶着しておき、 ロ アームの下面には、該アームの長手方向に複
数のねじ穴を有する取付板を予め溶着し、 ハ 上記ねじ穴の単数または複数個に螺合するボ
ルトで係着することのできるボルト穴を設けた
底板を有し、ピン穴の中心位置が、該底板に設
けたボルト穴の中央線から偏心した位置にある
ブラケツトを前記取付板に螺着し、 ニ 該ブラケツトと前記ブーム下面に設けたブラ
ケツトとに固定ロツドの両端部を枢着する。
作 用 ブームとアームの折曲げ角度を調整するとき
は、アームに取付けるブラケツトを、アーム上に
溶着された取付板上において、その長手方向に穿
設された複数個のねじ穴のうちの任意の位置のね
じ穴を利用して取付替えすることにより、固定ロ
ツドの長さが一定であつても折曲げ角度を所望の
角度に調整できる。
また、アーム上のブラケツトの調整移動距離が
ねじ穴の1ピツチでは大きすぎるときは、ブラケ
ツトの取付方向を180度反転して取付けると、ブ
ラケツト上のピン穴の中心反転は底板のボルト穴
の中央線から偏心して設けられているので、ピン
穴は、その偏心量の2倍移動する。
実施例 この考案の実施例を図に基づいて説明する。
第1図は長大ブーム2、アーム3をフロントア
タツチメントとして機体1の前方に枢支した油圧
シヨベルを運搬台車8上に搭載したときの輸送姿
勢を示す側面図である。
この図において、9は、ブーム2とアーム3の
関係位置が適正となるよう折曲げ、ブーム2の最
大地上高さHが規定の寸法以内となる姿勢を保持
し、かつ、フロントアタツチメントの自重でアー
ムシリンダ6に過大な負荷が加わらないようにす
る固定ロツド、10はブーム2の下面の所定位置
に固定ロツド9の一端をピンで枢着するブラケツ
ト、11は固定ロツド9を使用しないときの収納
用のブラケツト、12は固定ロツド9の他端をピ
ンで枢着するブラケツトである。
このブラケツト12は、第1図のA矢視部詳細
を示す第2図、第2図のB−B矢視図である第3
図に示すように、アーム3が伸長時において、そ
の下面に溶着され、第6図および第6図のD−D
矢視図である第7図に示す如きアーム3の長手方
向に沿つて等ピツチlをもつて穿設された複数の
ねじ穴a,b,c,d,e,f,g,…などを有
する取付板13,13に、ボルト14によつて取
付けてある。
また、このブラケツト12は、第4図および第
4図のC−C矢視図である第5図に示すように、
その底板Eには、取付板13のねじ穴と同一のピ
ツチlなるピツチを持つボルト穴が複数個穿設さ
れ、取付板13上、長手方向のどの位置にもボル
ト14で螺着することができ、また底板Eに溶着
され、二叉状をなす垂直板F,Fには中心軸線O
なるピン穴が貫設してあり、側面にはピンの脱落
防止用の突起部が設けてある。そうして、上記中
心軸線Oは、第4図に示すように、底板Dのボル
ト穴の中央線O′(図のようにボルト穴が3個のと
きは中央のボルト穴の中心線と一致する)から
l′だけ偏心するように造つてあるが、おおむね
4l′=lなる関係となることが望ましい。
以上の構成からなるこの考案の相互固定装置の
取付調整要領について述べる。
先づ、運搬台車8に油圧シヨベルを後向きに搭
載し、アームシリンダ6、バケツトシリンダ7を
伸長させ、アーム3およびバケツト4をかかえ込
むようにし、次いでブームシリンダ5を縮小さ
せ、ブーム2をゆつくりと降してゆく。アーム3
の図示の下面の一部が運搬台車8に接し、地上高
さHが所定の高さとなる様、更にゆつくりとブー
ムシリンダ5、アームシリンダ6を微操作して調
整したうえ、固定ロツド9をブラケツト10,1
2の間にかけ渡して、その両端をピンで枢着する
のであるが、先にも述べた通り、長大なブーム
2、アーム3の各部寸法には製作誤差があり、僅
かの誤差が集積、倍加され、ピンの挿入が困難で
ある。
このときは、第2図により例示すると、ブラケ
ツト12をボルト14により取付板13に取付け
るのであるが、このとき使用するねじ穴を、ねじ
a,b,cかb,c,dかc,d,eかd,e,
fかe,f,g……かにすることにより、ブラケ
ツト12の位置は1ピツチlづつ図の右方に移動
するので、一定長さの固定ロツド9であつても、
ブラケツト10,12に、その両端部を枢支する
ことができる。
また、ピツチlは実用上余り小さい値にするこ
とは物理的に困難であり、ブラケツト12の移動
距離の段階を更に小さくしたいときは、第8図、
第9図に示すように、ブラケツト12を取付ける
ねじ穴の位置が、例えばc,d,eと同じであつ
ても、該ブラケツト12を第8図の状態から第9
図の状態に反転して取付けると、ブラケツト12
上のピン穴の中心軸線Oの位置はボルト穴c,
d,eの中央線O′からl′だけ偏心して設けられて
いるので、ピン穴の位置が2l′移動する。このと
き、4l′=lにしておくとピン穴の位置の移動量
は、ブラケツト12を反転して取付けることによ
り、2l′すなわち1/2lだけ移動することとなり、
更に細かい段階での調整が可能となる。
なお、ブラケツト12を反転させて取付けたと
きにも、挿入するピンの脱落防止用の突起が垂直
板F,Fの両側面に設けてあるので、ピンの挿入
は何れの側からでもよく、また、この実施例にお
ける取付板13は、第3図に示すように左右2個
がアーム2の長手方向に平行に配置してあるが、
左右の取付板を一体に構成したり、ブラケツト1
2取付用のボルト14の数、大きさなど、強度の
耐え得る範囲で増減してもさし支えはない。
また、以上の実施例においては、取付板13に
等ピツチlでねじ穴a,b,c,……を穿設し、
ブラケツト12の底板Eに同一のピツチlで左右
3個づつのボルト穴を設けた例により説明した
が、この考案は必ずしもこれに限定されるもので
はなく、例えば、ブラケツト12の底板Eの左右
に設けるボルト穴の数を中央の1個のみとし、取
付板13上のねじ穴a,b,c,……を任意の不
等ピツチで設けたり、逆に、底板Eの左右には多
数のボルト穴を設け、ブラケツト12を所望の位
置に設定したとき、上記多数のボルト穴のうち取
付板13上のねじ穴の1または複数と合致するボ
ルト穴のみを利用してブラケツト12を取付板1
3に取付ける方法により、更に多段階の調整寸法
が得られ、本考案の目的が達成できることはいう
までもない。
考案の効果 この考案装置により、運搬台車上の機械の地上
高さが規定寸法以下になる輸送姿勢でブーム、ア
ームを固定するようにすると、従来の方法のよう
にブラケツトを現物合わせで溶接する作業を必要
としないのでブーム強度が低下したり、溶接によ
る塗装の焼損もなく、新たな寸法の部品や、必要
になるかも知れない部品を予め在庫しておくこと
もなく、地上高さの多段階の調整が容易に可能と
なるので、ブーム、アームの製作段階の精度に特
別の配慮を要求されることはない。従つて、長大
ブーム、アーム付機械の品質管理、工程管理、コ
スト管理上有利であり、輸送条件の変化に対して
も広範囲に対応できる。また、機械を運搬台車に
搭載して輸送するときのみならず、長距離を自走
するときも、ブーム、アームの折曲げ角度を適当
に選定し、本装置で固定すれば、走行中の振動、
衝撃でアームシリンダに重負荷が加わるのを防止
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は長大ブーム、アームを装着した油圧シ
ヨベルを運搬台車に搭載するときの輸送姿勢を示
す側面図、第2図は第1図のA矢視部の詳細拡大
図、第3図は第2図のB−B矢視図、第4図は本
考案で使用されるブラケツトの平面図、第5図は
第4図のC−C矢視断面図、第6図は本考案に使
用する取付板の平面図、第7図は第6図のD−D
矢視断面図、第8図、第9図は取付板にブラケツ
トを取付けたときの組合わせを示し、第8図のブ
ラケツトを反転させたときの図が第9図となり、
第10図は従来技術による固定装置の要部側面
図、第11図は第10図のG矢視部の詳細拡大図
である。 2……ブーム、3……アーム、8……運搬台
車、9……固定ロツド、10……ブラケツト、1
1……ブラケツト、12……ブラケツト、13…
…取付板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 機体に屈折アームを関節式に枢着し、油圧シリ
    ンダで作動させる建設・作業用機械において、該
    屈折アームを相互に接合して関係位置を保持する
    ための固定ロツドと、一方の屈折アームに固着さ
    れ、上記固定ロツドの一端を枢着するブラケツト
    と、他方の屈折アームに固着され、その長手方向
    に配設された複数のねじ穴を有する取付板と、該
    取付板のねじ穴にボルトで着脱自在に取付けられ
    る底板を有し、該底板に固着した垂直板には前記
    固定ロツドの他端を枢着するピン穴を設けたブラ
    ケツトとからなる屈折アームの相互固定装置。
JP13130187U 1987-08-27 1987-08-27 Expired JPH042216Y2 (ja)

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JP13130187U JPH042216Y2 (ja) 1987-08-27 1987-08-27

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JPS6437559U JPS6437559U (ja) 1989-03-07
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JP6111903B2 (ja) * 2013-07-02 2017-04-12 コベルコ建機株式会社 作業機械のアタッチメント格納装置
JP2016069978A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 日立建機株式会社 作業装置

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JPS6437559U (ja) 1989-03-07

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