JPH04218575A - プリンター用液状インク組成物およびそれを用いる印字媒体 - Google Patents

プリンター用液状インク組成物およびそれを用いる印字媒体

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JPH04218575A
JPH04218575A JP2282735A JP28273590A JPH04218575A JP H04218575 A JPH04218575 A JP H04218575A JP 2282735 A JP2282735 A JP 2282735A JP 28273590 A JP28273590 A JP 28273590A JP H04218575 A JPH04218575 A JP H04218575A
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JP
Japan
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ink
group
ink composition
pigment
ketone
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JP2282735A
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English (en)
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Hisayuki Akasaku
久幸 赤窄
Chiyoko Takazawa
高沢 千代子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujicopian Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプリンター用液状インク組成物およびそれを用
いる印字媒体に関する。
〔従来の技術・発明が解決しようとする課題〕プリンタ
ー用液状インクは着色剤と液状ベヒクルとからなり、活
字タイプライター、ワイヤードットプリンターなどのイ
ンパクト型セレクトプリンターの印字媒体に使用される
ものである。かかる印字媒体としては、たとえばナイロ
ン織布などをリボン素材とするファブリックインクリボ
ン、あるいはファブリックインクリボン、活字などにイ
ンクを供給するためのインクロール、インク吸蔵体など
がある。
従来よりこの種のインクの着色剤としては下記に示すよ
うなトリフェニルメタン系染料が主成分として使用され
ている。その理由は着色力が強く、またベース化するこ
とでベヒクルである油に溶けやすくできるためである。
C.I.ベーシックグリーン4(C.I.42000、
マラカイトグリーン) C.I.ベーシックバイオレット3(C.I.4255
5、クリスタルバイオレット) C.I.ベーシックブルー8(C.I.42563、ビ
クトリアブルーB) C.I.ベーシックバイオレット1(C.I.4253
5、メチルバイオレット) 前記において、Y■ わすが、使用されるものの多くはオレイン酸などの有機
酸の残基である。
また前記トリフェニルメタン系染料のレーキ化顔料、た
とえばC.I.ピグメントグリーン4(C.I.420
00:2)、C.I.ピグメントバイオレット39(C
.I.42555:2)、C.I.ピグメントバイオレ
ット3(C.I.42535:2)、C.I.ピグメン
トバイオレット27(C.I.42535:3)なども
使用されている。
しかしながら、前記のごときトリフェニルメタン系染料
またはそのレーキ化顔料は経時的酸化分解により下記に
示すミヒラ−ケトンに変化し、このミヒラ−ケトンは発
ガン性を有する(“Bioassay of Mich
ler’s Ketone forPossible 
Carcinogenicity”、National
Cancer Institute Carcinog
enesis TechnicalReport Se
ries、No.181、1979、US.Depar
tment of Health、Education
.andWelfare Public Health
 Service NationalInstitut
e of Health参照)。
したがって、着色剤として前記トリフェニルメタン系染
料またはそのレーキ化顔料を含有するインクを使用する
ばあい、インクの調製時、印字媒体の製造時、保存時、
プリント時あるいはその後に当該インクあるいはえられ
た印刷物に接触することにより、あるいは酸化分解によ
り生じたミヒラ−ケトンの昇華、揮散に起因して、人体
内にミヒラ−ケトンが取り込まれ、発ガンの要因となる
危険性がある。
また近時、省資源の観点から古紙を再生して使用する傾
向にあるが、印刷物に前記トリフェニルメタン系染料ま
たはそのレーキ化顔料、あるいはこれらから生じたミヒ
ラ−ケトンが含まれていると、この印刷物からの再生紙
にも発ガン性物質が含まれることになる。
本発明は前記の点に鑑みて、トリフェニルメタン系染料
またはそのレーキ化顔料を用いるけれども、発ガン性が
なく安全なプリンター用液状インク組成物を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、着色剤と液状ベヒクルとからなるプリンター
用液状インク組成物において、着色剤のトリフェニルメ
タン系染料またはそのレーキ化顔料として一般式(I)
: [式中、R1、R2、R3およびR4は独立に水素原子
、アルキル基、アラルキル基またはアリール基、R5は
アリール基、X■ ーイオンであり、A環またはB環は1種または2種以上
の置換基で置換されていてもよい。ただし、R1、R2
、R3およびR4のうちの少なくとも1つはメチル基で
ない(R5がp−ジメチルアミノフェニル基であるばあ
いは、R1およびR2のうちの少なくとも1つ、ならび
にR3およびR4のうちの少なくとも1つはメチル基で
ない)]で示されるトリフェニルメタン系染料またはそ
のレーキ化顔料を含有することを特徴とするプリンター
用液状インク組成物に関する。
本発明はさらに前記液状インク組成物を使用したファブ
リックインクリボン、インクロールおよびインク吸蔵体
に関する。
〔作 用〕
前記一般式(I)で示されるトリフェニルメタン系染料
またはそのレーキ化顔料は経時的酸化分解を受けてもミ
ヒラ−ケトンを生成しないため、当該染料または顔料を
含有するインク、インクリボンなどの印字媒体、印刷物
への接触などによる発ガンの危険性がない。
〔実施例〕
以下、本発明のインク組成物について具体的に説明する
前記一般式(I)において、R1、R2、R3およびR
4で示されるアルキル基としては、たとえばメチル、エ
チル、プロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、アミル、エチルヘキシル、ノニル、デシル、ラ
ウリルなど炭素数1〜12個のアルキル基があげられる
。該アルキル基は1種または2種以上の置換基で置換さ
れていてもよく、かかる置換基としては、ヒドロキシル
基、アルコキシル基(たとえばメトキシ、エトキシなど
)、ハロゲン基、スルホン基、カルボキシル基、ニトロ
基などがあげられる。アラルキル基としてはベンジル、
フェニルエチル、ジフェニルメチル、ナフチルメチルな
ど炭素数7〜15個のアラルキル基があげられる。該ア
ラルキル基は1種または2種以上の置換基で置換されて
いてもよく、かかる置換基としてはアルキル基(たとえ
ばメチル、エチルなど)、ヒドロキシル基、アルコキシ
ル基(たとえばメトキシ、エトキシなど)、ハロゲン基
、スルホン基、カルボキシル基、ニトロ基などがあげら
れる。
アリール基としてはフェニル、ナフチル基などがあげら
れる。該アリール基は1種または2種以上の置換基で置
換されていてもよく、かかる置換基としてはアルキル基
(たとえばメチル、エチルなど)、ヒドロキシル基、ア
ルコキシル基(たとえばメトキシ、エトキシなど)、ハ
ロゲン基、スルホン基、カルボキシル基、ニトロ基など
があげられる。
R5で示されるアリール基としてはフェニル基、ナフチ
ル基などがあげられる。R5で示されるアリール基は1
種または2種以上の置換基で置換されていてもよく、か
かる置換基としてはアミノ基、N−アルキルアミノ基、
N,N−ジアルキルアミノ基、N−アラルキルアミノ基
、N,N−ジアラルキルアミノ基、N−アリールアミノ
基、N,N−ジアリールアミノ基、N−アルキル−N−
アラルキルアミノ基、N−アルキル−N−アリールアミ
ノ基、N−アラルキル−N−アリールアミノ基、アルキ
ル基、ヒドロキシル基、アルコキシル基(たとえばメト
キシ、エトキシなど)、ハロゲン基、スルホン基、カル
ボキシル基、ニトロ基などがあげられる。前記置換基中
におけるアルキル基、アラルキル基、アリール基として
は前記R1、R2、R3およびR4におけるアルキル基
、アラルキル基、アリール基と同様なものがあげられる
。R5としての好ましい置換アリール基としては、たと
えば4−ジエチルアミノフェニル、4−エチルアミノ−
1−ナフチル、4−フェニルアミノ−1−ナフチル、4
−ジエチルアミノ−1−ナフチル、4−(N−メチル−
N−フェニルアミノ)−1−ナフチル、4−ジエチルア
ミノ−3−クロロフェニルなどがあげられる。
A環および(または)B環は1種または2種以上の置換
基で置換されていてもよく、かかる置換基としてはアル
キル基(たとえばメチル、エチルなど)、ヒドロキシル
基、アルコキシル基(たとえばメトキシ、エトキシなど
)、ハロゲン基、スルホン基、カルボキシル基、ニトロ
基などがあげられる。
X■ 有機酸残基アニオン、無機酸残基アニオンなどがあげら
れる。有機酸の具体例としてはラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、
オレイン酸、アジピン酸、クエン酸、アスコルビン酸な
どの脂肪族カルボン酸、安息香酸、サリチル酸、フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフトエ酸などの芳
香族カルボン酸、ドデシルスルホン酸、アルキルベンゼ
ンスルホン酸などのスルホン酸などがあげられる。
前記トリフェニルメタン系染料のレーキ化顔料をうる際
の無機酸として通常ホスフォモリブデン酸、ホスフォタ
ングステン酸などの複合無機酸が単独でまたは組合せて
用いられる。
一般式(I)で示されるトリフェニルメタン系染料また
はそのレーキ化顔料からは、R1、R2、R3およびR
4が同時にメチル基であるもの、あるいはR5がp−ジ
メチルアミノフェニル基であるばあいは、R1およびR
2が同時にメチル基であるもの、またはR3およびR4
が同時にメチル基であるもの、すなわち酸化分解により
ミヒラ−ケトンを発生する可能性のあるものが排除され
ている。またR1、R2、R3およびR4が同時に水素
原子であるものはミヒラ−ケトンは発生しないが、それ
自体毒性が強いので使用しないのが望ましい。
前記一般式(I)においてR1、R2、R3およびR4
が同一の基であるもの、なかんずくエチル基であるトリ
フェニルメタン系染料がとくに好ましい。
本発明で用いるトリフェニルメタン系染料の代表例を下
記に示す。
C.I.ベーシックグリーン1(C.I.42040)
C.I.ベーシックバイオレット4(C.I.4260
0、エチルバイオレット) C.I.ベーシックブルー7(C.I.42595)本
発明で用いるトリフェニルメタン系染料のレーキ化顔料
の代表例としては前記トリフェニルメタン系染料に対す
るレーキ化顔料、すなわちC.I.ピグメントグリーン
1(C.I.42040:1)、C.I.ピグメントブ
ルー14(C.I.42600:1)、C.I.ピグメ
ントブルー1(C.I.42595:2)などがあげら
れる。
本発明で使用できるトリフェニルメタン系染料およびト
リフェニルメタン系染料のレーキ化顔料のその他の例と
しては、C.I.ベーシックブルー5(C.I.421
40)、C.I.ベーシックブルー18(C.I.42
705)、C.I.ソルベントブルー23(C.I.4
2760)、C.I.ベーシックブルー15(C.I.
44085)、C.I.ピグメントブルー3(C.I.
42140:1)、C.I.ピグメントブルー12(C
.I.42130)、C.I.ピグメントブルー19(
C.I.42750:1)、C.I.ピグメントブルー
61(C.I.42765:1)、C.I.ピグメント
ブルー18(C.I.42770:1)、C.I.ピグ
メントブルー57(C.I.42795)、C.I.ピ
グメントブルー56(C.I.42800)などがあげ
られる。
本発明においては、前記のトリフェニルメタン系染料お
よびそのレーキ化顔料が単独であるいは2種以上混合し
て用いられる。印字堅牢性などの点からは、トリフェニ
ルメタン系染料とレーキ化顔料を併用するのが好ましい
本発明のインク組成物の着色剤としては、トリフェニル
メタン系染料またはそのレーキ化顔料として前記特定の
ものを使用するかぎり、他の染料あるいは顔料を併用し
てもよい。他の染料としてはアゾ系、アントラキノン系
、フタロシアニン系、オキサジン系、キサンテン系、メ
チン系、ペリノン系、インデュリン系など各種染料があ
げられる。代表例をあげれば、黒系統としてC.I.ソ
ルベントブラック7(C.I.50415:1、ニグロ
シンベース)、C.I.ソルベントブラック3(C.I
.26150)、C.I.ソルベントブラック27、C
.I.アシッドブラック52(C.I.15711)、
C.I.アシッドブラック63(C.I.12195)
などが、青系統としてC.I.ソルベントブルー7(C
.I.50400、インデュリンベース)、C.I.ソ
ルベントブルー25(C.I.74350)、C.I.
ソルベントブルー35(C.I.51554)、C.I
.ソルベントブルー36(C.I.61551)、C.
I.ソルベントブルー70、C.I.ソルベントブルー
78(C.I.61500)、C.I.ソルベントブル
ー94、C.I.ソルベントブルー95などが、赤系統
としてC.I.ソルベントレッド3(C.I.1201
0)、C.I.ソルベントレッド8(C.I.1271
5)、C.I.ソルベントレッド18(C.I.212
60)、C.I.ソルベントレッド19(C.I.26
050)、C.I.ソルベントレッド24(C.I.2
6015)、C.I.ソルベントレッド155、C.I
.ソルベントレッド177、C.I.ソルベントレッド
111(C.I.60505)、C.I.ソルベントレ
ッド146、C.I.ソルベントレッド135、C.I
.ベーシックレッド1(C.I.45160)、C.I
.ベーシックレッド36、C.I.ベーシックレッド1
3(C.I.48015)、C.I.ベーシックレッド
70、C.I.デイスパースレッド60、C.I.パッ
トレッド41(C.I.73300)、紫系統としてC
.I.デイスパースバイオレット4(C.I.6110
5)、C.I.ソルベントバイオレット31、C.I.
ソルベントバイオレット32、C.I.ソルベントバイ
オレット33、C.I.ソルベントバイオレット13(
C.I.60725)、C.I.ソルベントバイオレッ
ト11(C.I.61100)、C.I.バットバイオ
レット1(C.I.60010)、C.I.ベーシック
バイオレット11(C.I.45175)、黄系統とし
てC.I.ソルベントイエロー16(C.I.1270
0)、C.I.ソルベントイエロー29(C.I.21
230)、C.I.ソルベントイエロー82などがある
。他の顔料としては、たとえばカーボンブラック、フタ
ロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ジスアゾ
イエロー、アニリンブラック、ペリレンブラック、鉄黒
、プロセスマゼンタ、群青、紺青、レーキレッド、パー
マネントレッドなどがあげられる。印字堅牢性をあげる
ため通常染料に加えて顔料を併用するのが好ましい。ま
た酸化チタン、亜鉛華、二酸化ケイ素、炭酸カルシウム
、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、チッ化ケイ素など
の体質顔料や白色顔料を必要に応じて使用することがで
きる。
本発明のインク組成物のベヒクルとしては従来の組成、
成分がとくに変更なく使用できる。
たとえば、染料溶解剤または顔料分散媒を主成分とし、
必要に応じて顔料分散剤、粘度調整剤などを配合し、さ
らに防カビ剤などその他の添加剤を配合したものがあげ
られる。
染料溶解剤または顔料分散媒としては、不揮発性の各種
油状物質を用いることができ、たとえばナタネ油、ヒマ
シ油、大豆油などの植物油、牛脚油などの動物油、イソ
ステアリン酸、オレイン酸などの高級脂肪酸(前述のX
■ 示した高級脂肪酸がいずれも使用できる)などの1種ま
たは2種以上の混合物が使用できる。
顔料分散剤としては、たとえばソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビタンアルキルエーテル、グリセ
リン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エス
テル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、硬化ヒマシ油誘導体、
ポリオキシエチレンヒマシ油などの1種または2種以上
の混合物が使用できる。
粘度調整剤としては、たとえばモーターオイルなどの鉱
物油、オレフィン重合油(たとえばエチレン系炭化水素
油、ブチレン系炭化水素油など)、ジエステル油[たと
えばジオクチルフタレート、ジオクチルセバケート、ジ
(1−エチルプロピル)セバケート、ジオクチルアゼレ
ート、ジオクチルアジペートなど]、シリコーン油(た
とえば低粘度の直鎖状ジメチルポリシロキサンなど)な
どの合成油などの1種または2種以上の混合物が使用で
きる。
本発明のインク組成物においては、前記着色剤、染料溶
解剤または顔料分散媒、顔料分散剤および粘度調整剤は
通常インク組成物全量に対して下記の範囲で配合される
本発明のインク組成物は各種のプリンター用印字媒体、
たとえばファブリックインクリボン、あるいはファブリ
ックインクリボン、活字などにインクを供給するための
インクロール、インク吸蔵体などに用いることができる
。これら印字媒体の基材としては従来のものがとくに制
限なく使用できる。
ファブリックインクリボンのリボン生地としては、たと
えばナイロン、ポリエステル、コットン、絹などの各種
繊維の織布が使用できる。
リボン生地の厚さは通常80〜140μm程度が適当で
あり、これにインク組成物を8〜21g/m2程度含浸
させる。
インクロール用の連続多孔体としては、たとえばアクリ
ロニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ム、ウレタンゴム、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩
化ビニル樹脂などの各種ゴムまたは樹脂製の連続多孔体
が使用でき、通常平均気孔径が20〜200μm程度、
気孔率が70〜80%程度、硬度が5〜50゜H程度の
ものが適当である。
インク吸蔵体用の連続多孔体としては、たとえばフェル
ト、不織布、ゴムまたは樹脂製スポンジ、金属多孔体、
セラミックス多孔体などが使用でき、通常空隙率が70
〜95%程度のものが適当である。
つぎに実施例および比較例をあげて、本発明を説明する
実施例1 染料としてC.I.ベーシックグリーン1(商品名:ア
イゼンダイヤモンドグリーンGH、保土谷化学工業(株
)製)20gを蒸留水2lに溶解したものに0.1NN
aOHを滴下した。灰褐色の沈澱が生成し、溶液の色が
徐々に薄くなった。このようにして生成した沈澱を濾取
した後数回蒸留水で洗浄し、乾燥して染料ベースをえた
この染料ベース10gをオレイン酸20gに約70℃に
加熱しながら溶解し、これに鉱油(HVlオイル)5g
、ジオクチルセバケート10gおよびフタロシアニング
リーン(C.I.ピグメントグリーン7)5gを加え、
3本ロールミルで混練、分散して緑色のインク組成物を
えた。
このインク組成物を市販のナイロン66製リボン用生地
(幅13mm、115μm)に約12g/m2の割合で
塗布含浸させてインクリボンを作製した。
えられたインクリボンを市販のパソコン用プリンタ(セ
イコーエプソン(株)製)に装着し印字したところ、鮮
やかな緑色の印字がえられた。
また前記インクリボンについて経時的な変化によるミヒ
ラ−ケトンの発生を調べたところ、ミヒラ−ケトンの発
生はまったく認められなかった。
前記試験はつぎのようにして行なった。経時的変化を促
進させるため、インクリボンを50℃、90%RHの環
境下に1カ月間放置し(以下、促進処理という)、その
のちリボンのインク中のミヒラ−ケトン量をつぎのよう
にして定量した。
前記インクリボン約1m(リボン重量約0.85g、イ
ンク重量約0.15g)を取り、これを100mlビー
カー中にいれ、テトラヒドロフラン約30mlを加え、
超音波洗浄機で約15分間洗浄し、インクを抽出した。
リボンを取出し、別のビーカーに移し、テトラヒドロフ
ラン30mlを加え、再度超音波による抽出を行なった
。この操作をもう1回行なった。このようにしてえられ
た抽出液を合わせ、溶剤を蒸発させてインクだけを回収
した。回収されたインクを濃度0.1重量%に調整した
。溶媒としてアセトニトリルと水の混合物を用いた。O
DSC18カラムを用いウォーターズ社製のHPLC装
置でミヒラ−ケトンを定量した。
定量は試薬のミヒラ−ケトンを用いて作成した検量線を
用いて行なった。
比較例1 実施例1における染料をC.I.ベーシックグリーン4
(商品名:アイゼンマラカイトグリーン、保土谷化学工
業(株)製)に代えた以外は実施例1とまったく同じ手
順、同じ材料でインク組成物を調製し、インクリボンを
作製した。このインクリボンについて実施例1と同様な
試験を行なったところ、印字は実施例1と同等に行なえ
たが、経時的なミヒラ−ケトンの発生が認められ、1カ
月の促進処理後においてはインク中に約6.5重量%の
ミヒラ−ケトンが含まれていた。
実施例2〜3および比較例2〜3 実施例1における染料および顔料を第1表に示すものに
代えた以外は実施例1と同様にしてインク組成物を調製
し、インクリボンを作製した。えられた各インクリボン
について実施例1と同様にして1カ月の促進処理後のミ
ヒラ−ケトンの発生を調べた。結果を第1表に示す。
実施例4 染料としてC.I.ベーシックブルー7(商品名アイゼ
ンビクトリアピュアブルーBOH、保土谷化学工業(株
)製)20gを蒸留水1.5■に溶解したものに、別に
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム13gを蒸留水
500mlに溶解した溶液を加え、生じた沈澱を回収し
、水で洗浄したのち乾燥させて染料のドデシルベンゼン
スルホン酸塩をえた。
この染料8gをヒマシ油20g、鉱油10gおよびソル
ビタンモノイソステアレート5gの混合物中に溶解し、
さらにC.I.ピグメントブルー1の7gを加え、3本
ロールミルで混練、分散してインク組成物をえた。実施
例1と同様な試験をした結果、鮮やかな青色の印字がえ
られ、またミヒラーケトンはまったく検出されなかった
実施例5 C.I.ソルベントブルー5(C.I.ベーシックブル
ー7のフリーベース)4g、ローダミン6G誘導体(商
品名:スピロンレッド、保土谷化学工業(株)製)3g
およびニグロシンベース(C.I.ソルベントブラック
7、オリエント化学(株)製)0.5gをラウリン酸3
g、ポリオールオレイルエステル20g、ソルビタンモ
ノオレート10gおよびジオクチルアゼレート7gの混
合物中に加温しながら溶解し、さらにC.I.ピグメン
トブルー1(BASF社製)の0.5g)C.I.ピグ
メントバイオレット1(C.I.45170:2)(B
ASF社製)の2gを加え、3本ロールミルを用いて混
練、分散してインク組成物をえた。実施例1と同様な試
験をした結果、濃い紫色の印字がえられ、またミヒラー
ケトンはまったく検出されなかった。
実施例6〜8および比較例4〜6 着色剤として第2表に示すトリフェニルメタン系染料の
レーキ化顔料15gを用い、これを鉱油15g、ポリオ
キシエチレンゾルビタンアルキルエーテル5gおよびヒ
マシ油15gの混合物に加え、3本ロールミルで混練、
分散してインク組成物を調製し、これを用いてインクリ
ボンを作製した。
えられた各インクリボンについて実施例1と同様にして
1カ月促進試験後のミヒラーケトンの発生を調べた。た
だし、リボンからの抽出はイソプロピルアルコールを用
いて行ない、抽出液をメンブランフィルターで濾過した
のち分析に供した。
結果を第2表に示す。
〔以下余白〕 実施例9 実施例1でえられた緑色インク組成物の1.5gをアク
リロニトリル−ブタジエンゴム製軟質連続多孔体(平均
気孔径100μm、気孔率75%、硬度10゜H、外径
8mm、長さ54mm)に含浸させてインクロールを作
製した。
えられたインクロールを市販の電卓用プリンター(セイ
コーエプソン(株)製M720)に装着し印字したとこ
ろ、鮮明で耐久度の良好な印字がえられた。
また前記インクロールについて実施例1と同様にして1
カ月の促進処理後のミヒラ−ケトンの発生を調べたとこ
ろ、ミヒラ−ケトンの発生はまったく認められなかった
。ただし、ミヒラ−ケトン量の測定はインクロールの表
面部分のインクを掻き取り溶剤に溶解したものをHPL
Cでの定量に供して行なった。
比較例7 実施例9における染料をC.I.ベーシックグリーン4
(商品名:アイゼンマラカイトグリーン、保土谷化学工
業(株)製)に代えた以外は実施例9とまったく同じ手
順、同じ材料でインク組成物を調製し、インクロールを
作製した。このインクロールについて実施例9と同様な
試験を行なったところ、印字は実施例9と同等に行なえ
たが、経時的なミヒラ−ケトンの発生が認められ、1カ
月の促進処理後においてはインク中に約7.1重量%の
ミヒラ−ケトンが含まれていた。
実施例10〜11および比較例8〜9 実施例9における染料および顔料を第3表に示すものに
代えた以外は実施例9と同様にしてインク組成物を調製
し、インクロールを作製した。えられた各インクロール
について実施例9と同様にして1カ月の促進処理後のミ
ヒラ−ケトンの発生を調べた。結果を第3表に示す。
実施例12 C.I.ソルベントブルー5(C.I.ベーシックブル
ー7のフリーベース)5g、ローダミン6G誘導体(商
品名:スピロンレッド、保土谷化学工業(株)製)3g
およびニグロシンベース(C.I.ソルベントブラック
7、オリエント化学(株)製)0.5gをラウリン酸3
g、ポリオールオレイルエステル20g、ソルビタンモ
ノオレート10gおよびジオクチルアゼレート5gの混
合物中に加温しながら溶解し、さらにパラフィン系オイ
ル3.5gを加え、3本ロールミルを用いて混練、分散
して紫色のインク組成物をえた。
えられたインク組成物2.7gを不織布製多孔体(10
デニールのポリエチレンテレフタレート繊維製、空隙率
85%、長さ50mm×幅14mm×厚さ6mm)0.
5gに含浸せしめてインク吸蔵体をえ、これを充填した
インクタンクを、厚さ120μmのナイロン66製リボ
ン生地でつくった周長1.8mのエンドレスリボンと組
合せて市販のドットインパクトプリンター(沖電気工業
(株)製ML−192型)に装着し印字したところ、鮮
明で耐久度の良好な印字がえられた。
また前記インク吸蔵体について実施例1と同様にして1
カ月の促進処理後のミヒラーケトンの発生を調べたとこ
ろ、ミヒラーケトンの発生はまったく認められなかった
比較例10 実施例12においてC.I.ソルベントブルー5に代え
てC.I.ベーシックブルー8より調製した染料ベース
を用いた以外は実施例12とまったく同じ手順、同じ材
料でインク組成物を調製し、インク吸蔵体を作製した。
このインク吸蔵体について実施例12と同様な試験を行
なったところ、印字は実施例1と同等に行なえたが、経
時的なミヒラーケトンの発生が認められ、1カ月の促進
処理後においてはインク中に約4.6重量%のミヒラー
ケトンが含まれていた。
〔発明の効果〕
本発明のインク組成物はトリフェニルメタン系染料を用
いているにもかかわらずミヒラーケトンが発生せず、発
ガン性の危険がなく、安全に使用しうる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色剤と液状ベヒクルとからなるプリンタ
    ー用液状インク組成物において、着色剤のトリフェニル
    メタン系染料またはそのレーキ化顔料として、一般式(
    I): [式中、R1、R2、R3およびR4は独立に水素原子
    、アルキル基、アラルキル基またはアリール基、R5は
    アリール基、X■ウンターイオンであり、A環またはB
    環は1種または2種以上の置換基で置換されていてもよ
    い。ただし、R1、R2、R3およびR4のうちの少な
    くとも1つはメチル基でない(R5がp−ジメチルアミ
    ノフェニル基であるばあいは、R1およびR2のうちの
    少なくとも1つ、ならびにR3およびR4のうちの少な
    くとも1つはメチル基でない)]で示されるトリフェニ
    ルメタン系染料またはそのレーキ化顔料を含有すること
    を特徴とするプリンター用液状インク組成物。
  2. 【請求項2】トリフェニルメタン系染料またはそのレー
    キ化顔料が、一般式(I)においてR1、R2、R3お
    よびR4がエチル基であるものである請求項1記載のイ
    ンク組成物。
  3. 【請求項3】請求項1記載の液状インク組成物がファブ
    リックインクリボン用生地に含浸されてなるプリンター
    用ファブリックインクリボン。
  4. 【請求項4】請求項1記載の液状インク組成物がインク
    ロール用連続多孔体に含浸されてなるプリンター用イン
    クロール。
  5. 【請求項5】請求項1記載の液状インク組成物がインク
    吸蔵体用連続多孔体に含浸されてなるプリンター用イン
    ク吸蔵体。
JP2282735A 1990-08-30 1990-10-19 プリンター用液状インク組成物およびそれを用いる印字媒体 Pending JPH04218575A (ja)

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