JPH042178Y2 - - Google Patents

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JPH042178Y2
JPH042178Y2 JP5517487U JP5517487U JPH042178Y2 JP H042178 Y2 JPH042178 Y2 JP H042178Y2 JP 5517487 U JP5517487 U JP 5517487U JP 5517487 U JP5517487 U JP 5517487U JP H042178 Y2 JPH042178 Y2 JP H042178Y2
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pipe
wave
bay
dissipating
structures
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JP5517487U
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は防波堤などの消波壁に関する。
従来の技術 従来における防波堤などの消波壁として、たと
えば特願昭61−214918号(特開昭63−070706号)
に開示されるように、一端側の開口が湾外側に位
置するとともに他端側の開口が湾内側に位置する
消波用のパイプ状構造物を、上下方向および水平
方向に複数配置したものが知られている。ここ
で、パイプ状構造物は、四角柱状のコンクリート
ブロツクの内部に、鋳鉄などにて異形断面に形成
された消波管を埋設したものが一般的である。
このような構成によれば、湾外側から進行して
きた波は、消波管内を通過するときに、この消波
管内における通路断面積の変化などにより減衰を
受けることになる。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、このような従来の構成では、コ
ンクリートブロツクの端面を揃えて配置すること
により消波壁の壁面を構成しているため、湾外側
から進行してきた波のうち、消波管の内部に入り
込まなかつたものがこのコンクリートブロツクの
端面に衝突して、湾外側へ向かう大きな反射波が
生じやすいという問題点がある。
ここで本考案はこのような問題点を解決し、大
きな反射波の発生を防止可能な消波壁を提供する
ことを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するため本考案は、横方向に配
置されて一端側の開口が湾外側に位置され、かつ
他端側の開口が湾内側に位置される消波用のパイ
プ状構造物を上下方向および水平方向に複数配置
するとともに、水平方向において互いに側方に位
置するパイプ状構造物の端面どうしを、これらパ
イプ状構造物の長さ方向に互いにずらせて配置し
たものである。
作 用 このような構成によると、水平方向において互
いに側方に位置するパイプ状構造物の端面どうし
を、これらパイプ状構造物の長さ方向に互いにず
らせて配置したため、湾外側から進行してきた波
は、その一部がまず湾外側に突出したパイプ状構
造物の端面に衝突し、次に時間をおいて、このパ
イプ状構造物よりも湾内側に位置した他のパイプ
状構造物の端面に衝突することになる。このた
め、全端面に一度に衝突して反射することが防止
され、この結果反射波を低減することが可能とな
る。
また、波は、湾外側に突出した端面の位置から
この端面よりも湾内側に位置した他の端面に達す
るまでの間に、るこの湾外側に突出した端面を有
するパイプ状構造物の側面と接触して、摩擦によ
る消波作用を受ける。
実施例 第1図は、本考案にもとづく消波壁の一実施例
の平面図を示すものである。ここで1a…1pは
消波用のパイプ状構造物であり、図示の水平方
向、および図示は省略したが上下方向に、それぞ
れ複数段が配置されて壁体を構築している。
第2図〜第3図に示すように、パイプ状構造物
1a…1pは、横断面が正方形状の柱状のコンク
リートブロツク2にて構成されている。このブロ
ツク2の内部には、このブロツク2の長さ方向に
わたる鋳鉄製の消波管3が埋め込まれており、こ
の消波管3により貫通孔4が形成されている。
この貫通孔4において、5はベルマウス状の吸
込口で、ブロツク2の湾外側端面6で開口してい
る。また吸込口5よりも湾内側における貫通孔4
の部分には、吸収口5よりも小径の絞り部7が一
定長さにわたつて形成されている。かつ、絞り部
7よりも湾内側における貫通孔4の部分には、こ
の絞り部7よりも大径の遊水部8が形成されてい
る。絞り部7と遊水部8とは接続部9を介して連
続されており、この接続部9は、絞り部7から遊
水部8に向けて徐々に径が大きくなるようにされ
ている。
遊水部8よりも湾内側における貫通孔4の部分
には、湾外側と同様の第2の接続部10、第2の
絞り部11およびブロツク2の湾内側端面12に
て開口するベルマウス状の吐出口13が形成され
ている。
第1図に示すように、このようなパイプ状構造
物1a…1pにより消波壁を構築する際には、水
平方向において互いに側方に位置するパイプ状構
造物、たとえばパイプ状構造物1b,1cの湾外
側端面6,6どうしを、これらパイプ状構造物1
b,1cの長さ方向に互いにずらせて配置する。
第1図に示す消波壁においては、各パイプ状構造
物1a…1pの湾外側端面6…6の中心を結んだ
線が正弦曲線状となるように、これらパイプ状構
造物1a…1pを配置している。
このような構成において、第1図に示す消波壁
よりも湾外側14からこの消波壁に向けて波15
が進行してきた場合に、この波15は、まず最も
湾外側14に突出したパイプ状構造物、たとえば
パイプ状構造物1bの湾外側端面6に接近する。
そして、その大半が吸込口5から貫通孔4の中に
入り込み、こ貫通孔4の内部を通過する際におけ
る消波管3の内面と摩擦や、この消波管3におけ
る通路断面積の変化などによつて消波され、吐出
口13から湾内側16へ排出される。
パイプ状構造物1bの湾外側端面6に接近した
波のうち、吸込口5に入らなかつたものは、この
端面6に衝突し、エネルギが吸収されて消波され
るとともに、反射波が生じる。
湾外側14からの波15のうち、パイプ状構造
物1bの側方を進行するものは、このパイプ状構
造物1bの両側面17との摩擦により消波されな
がら、パイプ状構造物1a,1cの湾外側端面6
に接近する。そして、ここでも貫通孔4に入り込
んで消波され、また貫通孔4に入らなかつたもの
からは反射波が生じる。しかし、この反射波は、
パイプ状構造物1bからの反射に比べ、発生時刻
にずれが生じる。
さらに同様に、他のパイプ状構造物1d,1e
…からも、順次時間をおいて反射波が生じる。こ
のように、波15は消波壁の壁面に一度に衝突し
て反射するのではなく、順に位相をずらせて衝突
し、反射するため、反射波の低減が可能となる。
第4図は、本考案にもとづく消波壁の他の実施
例の平面図を示すものである。本例では、水平方
向に複数本ずつのパイプ状構造体1の湾外側端面
6の位置を揃えて一つの消波ブロツク18を形成
し、この湾外側端面6の位置を、各消波ブロツク
18ごとにパイプ状構造物1の長さ方向にずらせ
ている。
このような構成によれば、複数本ずつのパイプ
状構造物1をまとめて一つの消波ブロツク18が
形成されるものであるため、消波壁が壁体として
安定したものになるという利点がある。
考案の効果 以上述べたように本考案によると、水平方向に
おいて互いに側方に位置するパイプ状構造物の端
面どうしを、これらパイプ状構造物の長さ方向に
互いにずらせて配置したため、波が全端面に一度
に衝突して反射することが防止されて、反射波が
低減される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にもとづく消波壁の一実施例の
平面図、第2図は第1図に示す消波壁を構築する
ためのパイプ状構造物の縦断面図、第3図はその
横断面図、第4図は本考案にもとづく消波壁の他
の実施例の平面図である。 1,1a〜1p……パイプ状構造物、5……吸
込口(開口)、6……湾外側端面、12……湾内
側端面、13……吐出口(開口)、14……湾外
側、16……湾内側。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 横方向に配置されて一端側の開口が湾外側に位
    置され、かつ他端側の開口が湾内側に位置される
    消波用のパイプ状構造物を上下方向および水平方
    向に複数配置するとともに、水平方向において互
    いに側方に位置するパイプ状構造物の端面どうし
    を、これらパイプ状構造物の長さ方向を互いにず
    らせて配置したことを特徴とする消波壁。
JP5517487U 1987-04-10 1987-04-10 Expired JPH042178Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5517487U JPH042178Y2 (ja) 1987-04-10 1987-04-10

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5517487U JPH042178Y2 (ja) 1987-04-10 1987-04-10

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63161926U JPS63161926U (ja) 1988-10-21
JPH042178Y2 true JPH042178Y2 (ja) 1992-01-24

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JP5517487U Expired JPH042178Y2 (ja) 1987-04-10 1987-04-10

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