JPH0421652A - 新規な含フッ素化合物、その製造方法および抗てんかん剤 - Google Patents

新規な含フッ素化合物、その製造方法および抗てんかん剤

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JPH0421652A
JPH0421652A JP12264190A JP12264190A JPH0421652A JP H0421652 A JPH0421652 A JP H0421652A JP 12264190 A JP12264190 A JP 12264190A JP 12264190 A JP12264190 A JP 12264190A JP H0421652 A JPH0421652 A JP H0421652A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規なフッ素化パルプロ酸誘導体、その製造
方法、およびそれを含有する抗てんかん剤に関する。
[従来の技術] パルプロ酸ナトリウムは、構造式 %式% を有する化合物であり、1963年に Meunierらによって抗てんかん作用を有すること
が発見された[Meunier、H,ら。
(1963)Therapie、18:435−438
コ、その後、1967年にフランスで一般的使用が許可
されて以来、世界中で用いられている。
しかしながら、パルプロ酸ナトリウムを長期間連用する
と、血中のアンモニア、GOT (グルタミン酸−オキ
サロ酢酸トランスアミナーゼ)、または乳酸などの濃度
が上昇し、肝毒性を示す。また、後記実施例で具体的に
示すように、運動失調をもたらす、この作用と関連して
臨床的には、傾眠、めまい、またはふらつき等の副作用
があることが報告されている(「最近の新薬」、27集
173頁、1976年)。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者は、従来公知のパルプロ酸ナトリウムが有する
前記の副作用を解消ないし軽減するべく鋭意研究を重ね
た結果、パルプロ酸の両アルキル部分の末端をフッ素原
子で置換した形にすると、パルプロ酸ナトリウムの薬効
を維持しながら、しかも副作用を低くすることができる
ことを見いだした0本発明は、かかる知見に基づくもの
である。
[課題を解決するための手段] 従って、本発明は、式(I) (CF3CH2CH2)2CHC○○H(I)で表され
る5、5.5−トリフルオロ−2−(3゜3.3−)リ
フルオロプロピル)−吉草酸(以下、フッ素化パルプロ
酸または本発明化合物と称することがある)または医薬
上許容されるその塩、その製造方法、およびそれを含有
する抗てんかん剤に関する。
本発明のフッ素化パルプロ酸は、式(I)で表される遊
離カルボン酸の形、または医薬上許容されるその塩の形
であることができる。医薬上許容される塩としては、無
機塩基との無毒性の塩、例えば、アルカリ金属(例えば
、ナトリウム、カリウム、リチウム、ルビジウムまたは
セシウム)の塩、アルカリ土類金属(例えば、カルシウ
ムまたはマグネシウム)の塩、周期表第1IIA族の軽
金属(例えば、アルミニウム)の塩、または、アンモニ
ウム塩;あるいは、有機塩基との無毒性の塩、例えば、
有機アミン、例えば第1級、第2級または第3級アミン
(例えば、シクロヘキシルアミン、エチルアミン、メチ
ルアミノエタノール、エタノールアミン、ピペリジン)
との塩を挙げることができる。ナトリウム塩は、1/2
ナトリウム塩であることができる。
式(I)で表される本発明のフッ素化パルプロ酸または
医薬上許容されるその塩は、例えば、以下の方法で調製
することができる。
即ち、始めに、一般式(II) CF3CH2CH2X (II) (式中、Xはハロゲン原子、例えば、塩素原子、臭素原
子、またはヨウ素原子である) で表されるトリフルオロプロピルハライドと一般式(I
II) CH2(CN)COOR(川) (式中、Rはアルキル基、特には炭素数1〜4個の低級
アルキル基、例えば、メチル基、エチル基もしくはn−
プロピル基、またはアリールアルキル基、例えばベンジ
ル基である) で表されるシアノ酢酸エステルとを反応させ、最大(r
v) (CF3CH2CH2)2C(CN)COOR(IV)
(式中、Rは前記と同じ意味である) で表されるジアルキルシアノ酢酸エステルを生成する。
この反応は、有機溶媒、特には、極性溶媒、例えば、ジ
メチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトン
またはアルコール中で、好ましくは無水条件下で、常温
下、冷却下または加熱下(例えば、0°C〜150°C
1好ましくは50℃〜100℃)で、一般的には2時間
〜70時間実施する。
前記の反応は、塩基の存在下で行なうことが好ましい。
塩基としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の
炭酸塩(例えば、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
マグネシウム、または炭酸カルシウム)、アルカリ金属
またはアルカリ土類金属の水素化物(例えば、水素化ナ
トリウム、水素化カリウム、水素化マグネシウム、また
は水素化カルシウム)、あるいはアルカリ金属またはア
ルカリ土類金属のアルコラード、特には炭素数1〜4個
の低級アルコラード(例えば、ナトリウムメチラートも
しくはエチラート、カリウムメチラートもしくはエチラ
ート、マグネシウムメチラートもしくはエチラート、ま
たはカルシウムメチラートもしくはエチラート)を挙げ
ることができる。
また、眉間移動触媒(例えば、テトラブチルアンモニウ
ムブロマイド−水酸化ナトリウム水溶液)を用いること
もできる。
続いて、前記式(IV)で表されるジアルキルシアノ酢
酸エステルを、それ自体公知の方法[例えば、JAC3
,74,5915(1952)参照]により、脱炭酸お
よび加水分解して、所望の式(I)で表されるフッ素化
パルプロ酸または医薬上許容されるその塩を調製するこ
とができる。この脱炭酸および加水分解は、前記式(I
V)で表されるジアルキルシアノ酢酸エステルを有機溶
媒、特には親水性溶媒(例えば、グリコール類、例えば
、エチレングリコールまたはプロピレングリコール;ア
ルコール類、例えば、メチルアルコールまたはエチルア
ルコール)、または芳香族炭化水素溶媒(例えば、トル
エンまたはキシレン)中に溶解し、アルカリ性条件下(
例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化ナトリ
ウムまたは水酸化カリウムを添加して、pH13〜14
にする)、または酸性条件下(例えば、無機酸、例えば
、塩酸または臭化水素酸を添加して、pH1〜2にする
)にて、加熱下(例えば、120℃〜250℃、好まし
くは160°C〜230℃)で、一般的には2時間〜7
0時間反応させて、1段階法で実施することができる。
また、前記の脱炭酸および加水分解を2段階法で行なう
こともできる。この2段階法は、第1工程(脱炭酸)を
160℃〜199℃で行ない、続いて第2工程(加水分
解)を200℃〜230℃で行なうことを除いて、前記
の1段階法と同じ条件下で実施することができる。
更に、この2段階法においては、場合により、第1工程
(脱炭酸)の生成物、即ち、式(V)(CF3CH2C
H2)2CHCN     (V)で表されるニトリル
誘導体を分離し、そして場合により精製した後、続いて
加水分解を行なうこともできる。
こうして、式(I)で表されるフッ素化パルプロ酸(即
ち、遊離カルボン酸)が得られた場合には、これをそれ
自体公知の方法により、医薬上許容される塩に変えるこ
とができる。また、塩を遊離カルボン酸または別の医薬
上許容される塩に変えることもできる。
前記式(I)で表される本発明のフッ素化パルプロ酸ま
たは医薬上許容されるその塩、または前記の各工程の途
中で得られる中間生成物は、それ自体公知の方法(例え
ば、蒸留、抽出、沈殿、カラム分離、濃縮、冷凍乾燥)
により、単離し、そして精製することができる。
式(I)で表される本発明のフッ素化パルプロ酸または
医薬上許容されるその塩の製造方法としては、活性メチ
レン化合物として前記式(III)で表されるシアノ酢
酸エステルを用いる方法以外に、マロン酸エステル法[
例えば、J。
Pharmaceutical  5cien−ces
、73 (4)489.1984参照]、またはアセト
酢酸エステル法[例えば、特開昭63−122646号
公報参照]を利用してもよい。
しかし、活性メチレン化合物と反応させる一般式(II
)で表されるトリフルオロプロピルハライドは、その末
端にトリフルオロメチル部分を担持しているので、強い
電子吸引性を有する0本発明者等が見いだしたところに
よれば、このような強い電子吸引性を有する化合物は、
マロン酸エステルやアセト酢酸エステルとの反応性が低
いので、目的化合物を生成することができないのに対し
、前記式(IIT)で表されるシアノ酢酸エステルとは
良好に反応し、目的化合物を生成することが可能である
式(I)で表される本発明のフッ素化パルプロ酸または
医薬上許容されるその塩は、公知のパルプロ酸またはそ
のナトリウム塩と同様に、抗てんかん剤の有効成分とし
て用いることができる0本発明による抗てんかん剤は、
各種のてんかん症、てんかんに伴う性格行動障害、また
は各種のけいれんの治療または予防に対して有効である
本発明の抗てんかん剤においては、有効成分である前記
式(I)で表される本発明のフッ素化パルプロ酸または
医薬上許容されるその塩のほかに、一般的な担体を含有
することができる。
本発明による抗てんかん剤は、経口または非経口的に投
与させることができる。経口投与では、例えば水溶液の
形で用いることができる。非経口投与では、例えば注射
剤の形で用いることができる0本発明の抗てんかん剤の
投与量は、患者、治療すべき症状および/または投与方
法によって変化するが、−a的には、前記式(I)で表
されるフッ素化パルプロ酸量として、1日当たり、1〜
100mg/kg、好ましくは5〜20mg/kgであ
る。この投与量を、1日に1回〜数回に分けて投与する
ことができる。
本発明の抗てんかん剤は、有効成分である前記式(1)
で表されるフッ素化パルプロ酸tなは医薬上許容される
その塩を、0.01〜99重量%、好ましくは0.1〜
80重量%の量で含有する。
本発明の前記式(I)で表されるフッ素化パルプロ酸の
ナトリウム塩の急性毒性を調べるため、ICR−Jcl
系マウス(6週令)8匹を、透明なプラスチック製容器
に入れ、前記フッ素化パルプロ酸ナトリウム(5%生理
食塩水溶液の形)500mg/kgを経口投与した。投
与後1週間にわたって観察したが、死亡例は認められな
かった。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明するが
、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
1:5 5 5−)−リフル ロー2−(33(1)ド
ライアイス/n−ヘキサンで一70℃に冷却しながら、
300m1のガラス製耐圧管に3゜3.3−トリフルオ
ロ−1−プロペン100gを捕集した0次に、その耐圧
管に無水塩化アルミニウム500mgとベンゾイルパー
オキサイド500mgとを加えた。更に、テトラリン4
00m1と臭素50m1とから発生させた乾燥臭化水素
ガスを、攪拌下に導入した。約50gの重量増加が認め
られてから、耐圧管を密封し、室温で12時間攪拌した
0次に一40℃に冷却し、耐圧管を開封した。温度を徐
々に室温まで戻しながら更に12時間攪拌した後、常圧
下で蒸留して、3゜3.3−トリフルオロプロピルブロ
マイド40.7gを無色の液体として得た。沸点は60
〜b (2)200mlのフラスコに、無水炭酸カリウム11
.58g (0,084モル)、乾燥ジメチルホルムア
ミド100m1、シアノ酢酸エチル4.74g (0,
042モル)および前項(1)で得られた3、3.3−
)リフルオロプロピルブロマイド14.88g (0,
084モル)を加えて懸濁させ、浴温60〜70℃の還
流下で、63時間攪拌した。室温まで放冷した後、不溶
物を沢別し、炉液をアセトンで充分に洗浄した。溶媒を
減圧下で留去し、残留物に水150m1を加えた。
酢酸エチル100m1で4回抽出し、硫酸マグネシウム
で乾燥した後、溶媒を減圧下で留去して、黒褐色油状物
質9.25gを得な、フラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル120g:溶離剤としてベンゼン使用
)で処理して精製し、5.5.5−)リフルオロ−2−
(3,3,3−トリフルオロプロピル)−2−シアノ−
吉草酸エチルエステル6.05gを無色の油状物質とし
て得た。理化学的データは以下のとおりである。
1H−NMR(GSX500−CDC13):1.36
ppm[t、J=7.1Hz、3H。
CH3] 、2.07PPm [m、2H,CH2(C
F3)] 、]2.18ppm[m、2H。
CH2−(C)  コ 、  2. 23ppm  [
m、  2H。
CH2−(CF3)] 、2.38ppm [m。
2H,CH2−(C)] 、]4.34ppmq、J=
7.1Hz、2H,CH2−(CH3)] (3)50mlのフラスコに、水酸化カリウム2.18
g (0,033モル)およびエチレングリコール12
m1を加え、60℃に加温して完全に溶解させた後、前
項(2)で得られた5、5゜5−トリフルオロ−2−(
3,3,3−)リフルオロプロピル)−2−シアノ−吉
草酸エチルエステル6゜OOg (0,020モル)を
加え、浴温190〜199℃で加熱還流下で3時間攪拌
した。
放冷後、水酸化カリウム3.93g (0,060モル
)のエチレングリコール21m1溶液を加え、浴温20
0〜210℃で加熱還流下で18時間攪拌した。放冷後
に、水100m1を加え、不溶物をセライト沢過して除
去し、P液をエーテル100m1で3回洗浄した。得ら
れた水層に濃塩酸10m1を加えてpH1とし、クロロ
ホルム100m1で3回抽出し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を80℃以下で常圧留去し、淡橙色油
状物質4.08gを得た。この生成物を減圧下で蒸留し
て精製し、5,5.5−)リフルオロ−2−(3,3,
3−)リフルオロプロピル)吉草酸1.36gを無色の
液体として得た。理化学的データは以下のとおりである
沸点:155〜160℃155mmHg融点:25.3
〜27.3℃ ’H−NMR(GSX500−CDC13):1.82
ppm [m、2H,−CH2(CH)]、]1.95
ppmm、2H。
CH2−(CH)  コ 、  2. 20ppm  
[m。
4H,−CH2−CF3] 、2.54ppm[m、−
CH−] 、8.5ppm [IH。
−COOH] 13C−NMR(GSx500−CDC13):24、
O7ppm [−CH2−(CH)] 。
31 、 38ppm  [−CH2−CF3] 。
42.82ppm [−CH−] 。
126.63ppm[q、J=276.6H2,CF3
コ 、  180ppm[−Co○H]赤外吸収スペク
トル(Shimadzu  FTIR−4200):第
1図 水3.6ml中に水酸化ナトリウム0.14gを溶解し
た水溶液に、前記例1で得られた5、5゜5−トリフル
オロ−2−(3,3,3−)リフルオロプロピル)−吉
草酸0.91gを加えて溶解させ、この溶液を凍結乾燥
して得た無色固体にアセトニトリル50m1を加えた。
微量の不溶物を活性炭によって除き、セライト濾過し、
溶媒を減圧下で留去して、アメ状物質1.0gを得た。
この生成物に少量のメチルアルコールを加えて減圧下で
溶媒を留去する操作を5回繰り返して水を共沸除去した
後、ジエチルエーテル(20ml)およびn−ヘキサン
(30ml)から白色析出物を生成して濾過することに
より5,5.5−トリフルオロ−2−(3,3,3−)
リフルオロプロピル)−吉草酸ナトリウム0.7gを得
た。
融点=257〜263℃ 赤外吸収スペクトル(Shimadzu  FTIR−
4200):第2図 3: 番いれん 本発明による5、5.5−トリフルオロ−2−(3,3
,3−トリフルオロプロピル)−吉草酸ナトリウム(以
下、本発明化合物)と、公知のパルプロ酸ナトリウム(
以下、公知化合物)との抗けいれん作用を、ベンチレン
チトラゾール誘発けいれんに関して、CDF1系マウス
(オス;6週令;平均体重25g)を用いて比較した。
本発明化合物および公知化合物をそれぞれ蒸留水に溶解
した後、4時間絶食したマウスに経口投与しな、投与量
は、本発明化合物330mg/kgおよび660mg/
kg、そして公知化合物200mg/kgおよび400
mg/kgとなるようにした。これは、ナトリウム塩と
してのモル換算で、それぞれ1.2m−moles/k
gおよび2.4m−no l es/kgに相当する。
コントロールとして、蒸留水だけを経口投与した。
各群でマウス20匹を用いた。
前記の各化合物を投与してから1時間経過後に、ベンチ
レンチトラゾールの0.7%生理食塩水溶液を70 m
 g / k g用量となるように腹腔内に投与した。
ペンチレンチトラゾールの投与後にマウスを個別にケー
ジに入れ、以下の4項目の行動指標の発現を45分間に
わたって観察した。以下の行動指標は、点数の低い指標
から高い指標の順に、ペンチレンチトラゾールで誘発さ
れるけいれん発作の強度に対応している。そこで、45
分間の観察期間内に発現された最強のけいれん発作の行
動指標をそのマウスのけいれん発作の点数くけいれん発
作インデックス)として数値化した。
点数1=間代性筋彎縮 (myoclonic−jerks) 点数2:四肢の強直性けいれん (tonic  convulsion)点数3二発声
ジャンプなどを伴う強直性−間代性けいれん (ton i c−c l on i cconvul
sion) 点数4=四肢を後方に強直し、呼吸困難に陥り、通常は
死亡する極度の強直性けいれん (violent−tonic convu l s 1on) 抗けいれん作用の実験結果を第1表に示す。
王土轟 投与量(経口) けいれん発作 コントロール 3.0±0,16 本発明化合物 330  (1,2) 660  (2,4) 2.3±0.18(2) 1.95±0.26(2) (1)コントロール群と各化合物処置群との統計的有意
差は、ウィルコックソンの順位和検定にょり計算した。
(2)  P<0.05 本発明化合物では、1 、2m−mo l e s/k
gおよび2.4m−mo 1 es/kgの投与量にお
いて統計的に有意な抗けいれん作用を示したのに対し、
公知化合物では2.4m−mo 1 e s/kgの投
与量のときにのみ有意な抗けいれん作用を示すだけであ
った。
4ニー  としての    の : 本発明による5、5.5−)リフルオロ−2(3,3,
3−)リフルオロプロピル)−吉草酸ナトリウム(以下
、本発明化合物)と、公知のパルプロ酸ナトリウム(以
下、公知化合物)との副作用を、運動失調に関して、ロ
ーターロッド試験装置(夏目製作所)およびCDFl系
マウス(オス;6週令;平均体重25g)を用いて比較
した。ローターロッド試験においては、ローターの回転
数を毎分4回とした。また、使用したローターの直径は
3.2cmであった。
試験に使用したマウスとしては、試験実施の前日に6回
のトレーニングを行ない、再現性良く2分間以上ロータ
ーに乗っていることができるマウスだけをまず選び、更
にそれらのマウスについて試験実施の当日に2回トレー
ニングを行ない、2回とも2分間以上ローターに乗るこ
とができたものだけを選んだ。
本発明化合物および公知化合物をそれぞれ蒸留水に溶解
した後、4時間給食したマウスに経口投与した。蒸留水
を同様に経口投与したものをコントロールとして、各薬
剤と比較した。各群でマウス10匹を用いた。
最初に予備試験として、公知化合物200mg/kgお
よび400mg/kg、そして本発明化合物330mg
/kgおよび660mg/kgを投与してローターロッ
ド試験を行なったが運動失調は認められなかった。
次に、公知化合物800mg/kg (4,8m−mo
l es/kg)を投与したところ、投与してから30
分経過後に、マウス10匹のうち2匹が死亡し、残りの
8匹においては全て正向反射が消失した。また、投与し
てから60分経過後には、更に2匹(通算針4匹)が死
亡し、2時間経過後までに10匹のうち5匹が死亡した
一方、本発明化合物1320mg/kg(モル換算で4
.8m−mo l es/kgとなり、公知化合物の前
記投与量800mg/kgに相当)を投与した場合には
、投与してから30分経過後で10匹中2匹が1分間未
満でローターから落下するだけであり、60分経過後で
も、10匹中4匹が1分間以内に落下する極めて軽度の
運動失調を示すだけであった。
本発明化合物および公知化合物が示す上記の運動失調に
ついて、定量的な評価を試みた。
以下に示すとおり、運動失調の程度を6段階で評価して
点数を付け、それらの点数から各群の平均値を計算した
点数〇二2分間以上ローターに乗っていられる(運動失
調なしの)マウス 点数にローターに乗っていられる時間が1分間以上2分
間未満の軽度の運動失調のマウス 点数2二ローターに乗っていられる時間が30秒間以上
1分間未満のマウス 点数3二ローターに乗ることはできるが30秒間未満で
落ちてしまうマウス 点数4:正向反射はあるが、ローターに乗ることができ
ないマウス 点数5=正向反射がないマウス 投与してから1時間経過後の運動失調の発現状態を評価
した。結果を次の第2表に示す。
11人 コントロール 0゜ 1±0゜ 公知化合物 (4,8) 4.8 4.5±0.2+21 1.2±0.5 (1)コントロール群と各化合物処置群との統計的有意
差は、ウイルコックソンの順位和検定により計算した。
(2)  Pro、05 以上のように、本発明化合物においては、公知化合物と
比較して、運動失調の副作用が軽減していることが明ら
かである。
■五二裂創ム皿艮 1バイヤル中に、例1で得られた5、5.5−トリフル
オロ−2−(3,3,3−)リフルオロプロピル)−吉
草酸ナトリウム500mgを含有させ、滅菌生理食塩水
2mlに溶解させ、注射剤を調製した。
[発明の効果] 本発明による新規なフッ素化パルプロ酸または医薬上許
容されるその塩は、従来公知のパルプロ酸ナトリウムに
おける抗けいれん作用を維持しながら、しかも副作用を
軽減することができ、有用な抗てんかん剤を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による5、5.5−)リフルオロ−2
−(3,3,3−)−リフルオロプロピル)−吉草酸の
赤外スペクトル図である。 第2図は、本発明による5、5.5−トリフルオロ−2
−(3,3,3−)リフルオロプロピル)−吉草酸ナト
リウムの赤外スペクトル図である。 特許出願人 呉羽化学工業株式会社 特許出願代理人 弁理士 森1)憲− 透 過 率 (%) 透 過 率 (%)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式( I ) (CF_3CH_2CH_2)_2CHCOOH( I
    )で表される5,5,5−トリフルオロ−2−(3,3
    ,3−トリフルオロプロピル)−吉草酸または医薬上許
    容されるその塩。
  2. (2)請求項1記載の5,5,5−トリフルオロ−2−
    (3,3,3−トリフルオロプロピル)−吉草酸ナトリ
    ウム。
  3. (3)一般式(IV) (CF_3CH_2CH_2)_2C(CN)COOR
    (IV)(式中、Rはアルキル基である) で表されるジアルキルシアノ酢酸エステル。
  4. (4)Rがエチル基である請求項3記載のエステル。
  5. (5)一般式(II) CF_3CH_2CH_2X(II) (式中、Xはハロゲン原子である) で表されるトリフルオロプロピルハライドと一般式(I
    II) CH_2(CN)COOR(III) (式中、Rはアルキル基である) で表されるシアノ酢酸エステルとを反応させ、一般式(
    IV) (CF_3CH_2CH_2)_2C(CN)COOR
    (IV)(式中、Rは前記と同じ意味である) で表されるジアルキルシアノ酢酸エステルを生成し、続
    いて、一般式(IV)で表される得られたジアルキルシア
    ノ酢酸エステルを脱炭酸および加水分解し、そして場合
    により、遊離酸をその塩に、または塩を遊離酸もしくは
    別の塩に変えることを特徴とする、式( I ) (CF_3CH_2CH_2)_2CHCOOH( I
    )で表される5,5,5−トリフルオロ−2−(3,3
    ,3−トリフルオロプロピル)−吉草酸または医薬上許
    容されるその塩の製造方法。
  6. (6)Rがエチル基である、請求項5記載の方法。
  7. (7)一般式(IV)で表されるジアルキルシアノ酢酸エ
    ステルの脱炭酸または加水分解を、水酸化カリウムの存
    在下で行なう、請求項5記載の方法。
  8. (8)5,5,5−トリフルオロ−2−(3,3,3−
    トリフルオロプロピル)−吉草酸または医薬上許容され
    るその塩を含有することを特徴とする、抗てんかん剤。
  9. (9)5,5,5−トリフルオロ−2−(3,3,3−
    トリフルオロプロピル)−吉草酸ナトリウムを含有する
    、請求項8記載の抗てんかん剤。
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