JPH04216222A - 移動体通信の時間分割通信秘話方法 - Google Patents

移動体通信の時間分割通信秘話方法

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JPH04216222A
JPH04216222A JP2410853A JP41085390A JPH04216222A JP H04216222 A JPH04216222 A JP H04216222A JP 2410853 A JP2410853 A JP 2410853A JP 41085390 A JP41085390 A JP 41085390A JP H04216222 A JPH04216222 A JP H04216222A
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Japan
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signal
time
circuit
signals
speed
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JP2410853A
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Sadao Ito
伊藤 貞男
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Iwatsu Electric Co Ltd
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Iwatsu Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は移動体通信の時間分割通
信における秘話方法に関する。さらに具体的には、ある
無線チャネルが与えられ、これを用いてサービス・エリ
ア内の多数の移動無線機のうちの1つが、対向する無線
基地局と無線回線を設定して通信している最中に、シス
テムに属しない無線機が同一無線チャネル,同一タイム
・スロットに同調して通信内容を傍受する可能性を未然
に除去し、通信のプライバシィを向上する方法を提供せ
んとするものである。 【0002】 【従来の技術】小ゾーン方式を適用した音声を用いる移
動体通信において、時分割時間圧縮多重信号を採用した
方式および本発明に関係の深い小ゾーン構成に関しては
、下記の文献に記載されている。 【0003】 文献1.伊藤  “携帯電話の方式検討
−時分割時間圧縮FM変調方式の提案−”信学会技報 
 RCS89−11  平成元年7月 【0004】文献2.伊藤  “携帯電話の方式検討−
時分割時間圧縮FM変調方式の理論検討”  信学会技
報  RCS89−39  平成元年10月 【0005】すなわち、文献1においては、送信信号(
ベースバンド信号)をあらかじめ定めた時間間隔単位に
区切って記憶回路に記憶し、これを読み出す時には記憶
回路に記憶する速度よりもn倍の高速により所定のタイ
ム・スロットで読み出し、このタイム・スロットによっ
て収容された信号で搬送波を角度変調または振幅変調し
て、時間的に断続して送受信するために移動無線機およ
び無線基地局に内蔵されている、それぞれ対向して交信
する受信ミクサを有する無線受信回路と、送信ミクサを
有する無線送信回路と、無線受信回路の受信ミクサに印
加するシンセサイザと無線送信回路の送信ミクサに印加
するシンセサイザとに対しスイッチ回路を設け、それぞ
れ印加するシンセサイザの出力を断続させ、この断続状
態を送受信とともに同期し、かつ対向して通信する無線
基地局にも上記と同様の断続送受信を移動無線機のそれ
と同期させる方法を用い、かつ受信側では前記所定のタ
イム・スロットに収容されている信号のみを取り出すた
めに、無線受信回路を開閉して受信し、復調して得た信
号を記憶回路に記憶し、これを読み出す時にはこの記憶
回路に記憶する速度のn分の1の低速度で読み出すこと
により、送信されてきた原信号であるベースバンド信号
の再生を可能とするシステムを構築したシステム例が報
告されている。 【0006】また文献2には、上記のようなTCM(時
分割時間圧縮多重)−FM方式を小ゾーンに適用した場
合に問題となる隣接チャネル干渉や、同一チャネル干渉
の検討が行われており、システム・パラメータを適切に
選定することによりシステム実現の可能性が示されてい
る。しかしながら、システムに属していない無線機が同
一無線チャネル,同一タイム・スロットに同調し、通信
内容を傍受する可能性があり、これを未然に防止するこ
とがプライバシィ保護の上から必要であるが、この種の
技術に関しては何んら説明はなされていない。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前記の文献1および2
のシステム構築例では、無線基地局から多数の移動無線
機あてに送信されるTCM(時分割時間圧縮多重)信号
の送信方法と、これに応じて移動無線機から無線基地局
あてに送信されるTCM信号の送信方法については開示
されているが、この開示された送信方法によっては、シ
ステムに属さない他の無線機が使用中の無線チャネルお
よびタイム・スロットに同調させ、通信内容を傍聴する
ことは比較的容易であるという解決されるべき課題が残
されていた。 【0008】                   
          【課題を解決するための手段】T
CM信号を送信するに際し、無線基地局では暗号記憶部
から暗号をとり出し、これに従って送信信号に与える時
間的に圧縮し区切られる時間長および時間圧縮率をフレ
ームごとに暗号化するとともに、対向して通信を行う移
動無線機に対し、暗号の種類、暗号化ならびに解読の方
法を指示する機能を付与した。 【0009】 【作用】使用するタイム・スロット内に収容される時間
的に区切られる時間長および時間圧縮率をフレームごと
に変えることにしたから、TCM信号においても、ディ
ジタル信号と同等の高い暗号機能を具備することが可能
となったので、タイム・スロット内に収容される信号の
時間長や時間圧縮率の付与順序を知らないシステムに属
さない第3者の無線機が傍聴することは非常に困難とな
り、通信のプライバシィの確保が可能となった。 【0010】 【実施例】図1,図2 および図3は、本発明の一実施
例を説明するためのシステム構成を示している。   
                  【0011】図1において、10は一般の電話網であり
、20は電話網10と無線システムとを交換接続するた
めの関門交換機である。30は無線基地局であり、関門
交換機20とのインタフェイス,信号の速度変換を行う
回路,タイム・スロットの割当てや選択をする回路、制
御部などがあり、無線回線の設定や解除を行うほか、移
動無線機100(100−1〜100−n)と無線信号
の授受を行う無線送受信回路を有している。 【0012】ここで、関門交換機20と無線基地局30
との間には、通話チャネルCH1〜CHnの各通話信号
と制御用の信号を含む通信信号22−1〜22−nを伝
送する伝送線がある。 【0013】図2には無線基地局30との間で交信をす
る移動無線機100の回路構成が示されている。アンテ
ナ部に受けた制御信号や通話信号などの受信信号は、受
信ミクサ136と受信部137を含む無線受信回路13
5に入り、その出力である通信信号は、速度復元回路1
38と、暗号解読器175と、クロック再生器141に
入力される。 【0014】また、受信部137の出力の一部は暗号解
読器175に印加され、無線基地局30から送られてき
た暗号が解読され、解読された暗号解読器175の出力
は、制御部140と速度復元回路138と、暗号化時間
片信号解読回路179へ入力される。クロック再生器1
41では、受信した信号の中からクロックを再生してそ
れを速度復元回路138と、制御部140とタイミング
発生器142と、速度変換回路131に印加している。 【0015】  速度復元回路138では、受信信号中
の区切られた制御信号もしくは圧縮されて区切られた通
信信号の速度(アナログ信号の場合はビッチ)を各時間
片信号ごとに暗号解読器175の指示した速度で復元し
て、暗号化時間片信号解読回路179へ送られる。暗号
化時間片信号解読回路179は、後述する無線基地局3
0の暗号化時間片信号解読回路群79と同様の機能を有
しており、暗号解読器175およびタイミング発生器1
42の出力とを得て、連続した信号として電話機部10
1および制御部140に入力している。 【0016】また、通常1フレームの最初の位置に設置
されているタイム・スロット内の信号には、フレーム同
期信号のほか非圧縮の制御信号があり、この制御信号に
は暗号情報等が含まれており、これを暗号解読器175
で解読して制御部140へ入力している。暗号情報に関
しては、たとえば乱数表などが収容されている暗号記憶
部177があり、これと制御部140とは互いに情報を
交換している。また、移動無線機100が主導して通信
の暗号化をはかるには、暗号記憶部177と暗号付与器
176を使用する。              【0
017】電話機部101から出力される通信信号は、暗
号化時間片信号形成回路178へ入力される。この回路
は後述する無線基地局30の暗号化時間片信号形成回路
群78と同様の機能を有しており、暗号付与器176が
動作中であれば、その指示に従った時間間隔で、もし動
作していない場合は、無線基地局30から送信されてき
た暗号に従った制御部140の指示する時間間隔で電話
信号の時間片化を行った後、速度変換回路131へ送ら
れる。 【0018】速度変換回路131では、通信信号の速度
(アナログ信号の場合はピッチ)を、各時間片信号ごと
に暗号付与器176もしくは制御部140の指示した速
度で高速に(圧縮)して、送信ミクサ133と送信部1
34とを含む無線送信回路132に印加される。なお、
暗号化時間片信号形成回路178には制御部140から
与えられる制御信号により動作する暗号付与器176か
らの暗号が入力され、無線基地局30へ送信される信号
が暗号化される。ここで、無線基地局30から指示され
た暗号化プロセスと異なる暗号を作成することを望む場
合のみ、暗号付与器176は動作する。無線基地局30
から指示された暗号解読法と全く同一の内容を逆に送信
に適用する場合には、前述の動作となる。    【0
019】また、タイミング発生器142では、クロック
再生器141からのクロックと制御部140からの制御
信号により、送受信断続制御器123,速度変換回路1
31,暗号化時間片信号形成回路178,暗号化時間片
信号解読回路179や速度復元回路138に必要なタイ
ミングを供給している。 【0020】移動無線機100には、さらにシンセサイ
ザ121−1および121−2と、切替スイッチ122
−1,122−2と、切替スイッチ122−1,122
−2をそれぞれ切替えるための信号を発生する送受信断
続制御器123およびタイミング発生器142が含まれ
ており、シンセサイザ121−1,121−2と送受信
断続制御器123とタイミング発生器142とは制御部
140によって制御されている。各シンセサイザ121
−1,121−2には、基準水晶発振器120から基準
周波数が供給されている。 【0021】図3には無線基地局30が示されている。 関門交換機20との間のnチャネルの通信信号22−1
〜22−nは伝送路で、インタフェイスをなす信号処理
部31に接続される。 【0022】さて、関門交換機20から送られてきた通
信信号22−1〜22−nは、無線基地局30の信号処
理部31へ入力される。信号処理部31では伝送損失を
補償するための増幅器が具備されているほか、いわゆる
2線−4線変換がなされる。すなわち入力信号と出力信
号の混合分離が行われ、関門交換機20からの入力信号
は、暗号化時間片信号形成回路78−1〜78−nを含
む暗号化時間片信号形成回路群78で暗号化された信号
となった後、信号速度変換回路群51へ送られる。 【0023】信号速度復元回路群38からの出力信号は
、暗号化時間片信号解読回路79−1〜79−nを含む
暗号化時間片信号解読回路群79で暗号が解読された後
、信号処理部31へ送られ、さらに入力信号と同一の伝
送路を用いて関門交換機20へ送信される。上記のうち
関門交換機20からの入力信号は、暗号化時間片信号形
成回路群78へ入力され、暗号付与器76の指示に従う
時間間隔に区切られる。      【0024】つぎに、この出力は多くの信号速度変換回
路51−1〜51−nを含む信号速度変換回路群51へ
入力され、暗号付与器76の指示した速度の速度(ピッ
チ)変換を受ける。また無線基地局30より関門交換機
20へ伝送される信号は、無線受信回路35の出力が、
信号選択回路39を介して、信号速度復元回路群38へ
入力され、暗号解読器75の指示した速度で低速化のた
めの速度(ピッチ)変換をされた後、暗号化時間片信号
解読回路群79へ入力される。この回路において暗号解
読器75の指示に従う時間間隔で区切られ、電話信号が
再生されて信号処理部31へ入力される。 【0025】つぎに、暗号化時間片信号形成回路群78
と信号速度変換回路群51の動作を、図4および図5を
用いて詳細に説明する。 【0026】図4は、図3における暗号化時間片信号形
成回路群78および信号速度変換回路群51のうち、通
話チャネル番号1用の暗号化時間片信号形成回路78−
1および信号速度変換回路51−1のみを選び出したも
のであり、通話チャネル番号2〜nにおいても同様な動
作が行われるので、通話チャネル番号1により代表させ
る。 【0027】図5は図4の回路各部の信号処理状態を示
す模式図である。さて、図4において、左方より図5(
a)の信号処理部31よりの一連の電話信号が暗号化時
間片信号形成回路78−1へ入来する。暗号化時間片信
号形成回路78−1は、図4に示すごとく、一種のスイ
ッチ回路であるが、このスイッチが78−1−1側に倒
されているか、あるいは78−1−2側に倒されている
かは、その時間長をも含めて暗号付与器76の出力信号
により制御される。したがって、図5(a)の一連の電
話信号は2分割されて、時間片信号は、図5(b)に示
すごとく  、78−1−1側に存在するか、あるいは
78−1−2側に存在するかのどちらかであり、かつ、
両方共に存在することはない。 【0028】これらの信号は信号速度変換器51−1−
1もしくは51−1−2へ入力され、暗号付与器76の
指示した圧縮率で時間圧縮を受けて、それぞれ図5(c
)に示す信号が出力される。この出力は混合されて、図
5(d)に示す1系列の時間圧縮信号となって、信号割
当回路52−1へ入力される。 【0029】つぎに、信号選択回路群39の出力を印加
された信号速度復元回路群38と暗号化時間片信号解読
回路群79の動作を、図6および図7により詳細に説明
するる。 【0030】図6は図3における信号速度復元回路群3
8および暗号化時間片信号解読回路群79のうち、通話
チャネル番号1用の信号速度復元回路38−1および暗
号化時間片信号解読回路79−1のみを選び出したもの
であり、通話チャネル番号2〜nにおいても同様な動作
が行われるので、通話チャネル番号1により代表される
。図7は図6に示した回路の各部の信号処理状態を示す
模式図である。 【0031】さて、図6および図7において、図7(a
)に示す信号選択回路39−1の出力が、図6の右方か
ら信号速度復元回路38−1へ入力する、信号速度復元
回路38−1は、図6に示すごとく一種のスイッチ48
−1と記憶回路38−1−1〜38−1−3を含み、入
力側に設置されたスイッチ48−1が48−1−1側に
スイッチされるか、あるいは48−1−2または48−
1−3側にスイッチされるかは、タイミング信号をタイ
ミング発生回路42により得て、フレーム内のタイム・
スロットに同期して、循環的に行われる。また、このス
イッチ48−1で分割される信号の数は、暗号化時間片
信号の時間長の最大と最小に関係し、図示の場合には、
暗号化時間片信号の時間長の比が2であるから、3分割
となる。一般には、この比をp>1とすると、分割数は
pが整数ならばp+1であり、pが小数点以下の数を含
んでおれば、これらをすべて切り上げた整数で与えられ
ることになる。 【0032】つぎに図6に示すスイッチ48−1により
図7(b)に示すように3分割された時間圧縮されてい
る時間片信号は、それぞれに信号速度復元器38−1−
1〜38−1−3に入力され、ここで各信号に時間伸長
が加えられ、図7(c)に示すように信号の復元される
前段の状態に達する。ただし、このままでは原信号は復
元されない。それは、原信号の圧縮率は、暗号解読器7
5からの信号を得て認識し、その逆数の時間伸長を与え
ることにより、信号の復元はなされているが、原信号の
実装部分がわからず、すべてのタイム・スロット内信号
を最も長い時間片信号と見なして復元しているために、
雑音成分を多重に含んでいるからである。この状態を図
7(c)に示す。 【0033】上記の信号の中から実際の音声信号を復元
するには、暗号解読器75からの暗号解読信号を必要と
し、この信号にしたがって、暗号化時間片信号解読器7
9−1−1〜79−1−3において信号時間片を送信時
と同様の時間片の長さに切断する必要がある。この結果
、図7(d)にような時間片信号が忠実に再現され、こ
れらの信号の和をとって、一連の電話信号として信号処
理部31へ送られる。 【0034】さて、無線受信回路35の制御または通話
信号の出力は、タイム・スロット別に信号を選択する信
号選択回路39−1〜39−nを含む信号選択回路群3
9へ入力され、ここで各通話チャネルCH1〜CHnに
対応して通話信号が分離される。この出力は各チャネル
毎に設けられた信号速度復元回路38−1〜38−nを
含む信号速度復元回路群38で、信号速度(ピッチ)の
復元を受けた後、信号処理部31へ入力され、4線−2
線変換を受けた後、その出力は関門交換機20へ通信信
号22−1〜22−nとして送出される。     【
0035】つぎに信号速度変換回路群51の機能を説明
する。 【0036】一定の時間長に区切った音声信号や制御信
号等の入力信号を記憶回路で記憶させ、これを読み出す
時に暗号付与器76からの信号により速度を変えて、記
憶する場合のたとえば15倍の速度で読み出すことによ
り、信号の時間長を圧縮することが可能となる。信号速
度変換回路群51の原理は、テープ・レコーダにより録
音した音声を高速で再生する場合と同じであり、実際に
は、たとえば、CCD(Charge Coupled
 Device ),BBD(Bucket Brig
ade Device )が使用可能であり、テレビジ
ョン受信機や会話の時間軸を圧縮あるいは伸長するテー
プ・レコーダに用いられているメモリを用いることがで
きる(参考文献:小坂  他  “会話の時間軸を圧縮
/伸長するテープ・レコーダ  ”  日経エレクトロ
ニクス  1976年7月26日  92〜133頁)
。 【0037】信号速度変換回路群51で例示したCCD
やBBDを用いた回路は、上記文献に記載されているご
とく、そのまま信号速度復元回路群38にも使用可能で
、この場合には、クロック発生器41からのクロックと
制御部40からの制御信号によりタイミングを発生する
タイミング発生器42からのタイミング信号を受けて、
書き込み速度よりも読み出し速度を低速にすることによ
り実現できる。 【0038】関門交換機20から信号処理部31を経由
して出力された制御または音声信号は信号速度変換回路
群51に入力され、速度(ピッチ)変換の処理が行われ
たのちに、タイム・スロット別に信号を割り当てる信号
割当回路52に印加される。 【0039】この信号割当回路52はバッファ・メモリ
回路であり、信号速度変換回路群51から出力された1
区切り分の高速信号をメモリし、制御部40の指示によ
り与えられるタイミング発生回路42からのタイミング
情報で、バッファ・メモリ内の信号を読み出し、無線送
信回路32へ送信する。この結果、通信信号をチャネル
対応でみた場合には、時系列的にオーバラップなく直列
に並べられており、後述する制御信号または通話信号が
全実装される場合には、あたかも連続信号波のようにな
る。             【0040】以上のような信号が無線送信回路32へ送
られることになる。この圧縮した信号の様子を図8に示
し説明する。            【0041】信
号速度変換回路群51の出力信号は信号割当回路52に
入力され、暗号付与器76の制御に従う定められた順序
で、各フレームF1,F2,F3,…毎のタイム・スロ
ットが与えられる。図8の(a)のSD0,SD1,S
D2,…,SDnは、速度変換された通信信号が、それ
ぞれタイム・スロット別に割当てられていることを示し
ている。 【0042】図8においてSD0以外の各タイム・スロ
ットの時間幅が一定になっているのは、時間片信号の長
さと信号の速度変換の速さが常に同一の割合と仮定した
ためである。すなわち、時間片信号が10m sec 
のとき速度変換速度を10倍、同じく時間片信号が12
m sec のとき速度変換速度を12倍とすれば、速
度変換された後の時間長は常に1m sec となる。 ただしこれはあくまでも一実施例であり、一般に両者を
関係づける必要はない。また、各タイム・スロットの同
期をとる必要上、各タイム・スロットの立上がりの周期
は信号片の長さに関係なく、すべてのフレームを通じて
同一である。 【0043】なお、各フレームの最初のタイム・スロッ
トSD0はフレーム同期および制御信号が収容されてお
り、タイム・スロットSD1〜SDnには、移動無線機
100への着呼あるいは移動無線機100からの発呼に
応答する制御信号または(および)通話信号が収容され
ている。通話信号が実装されていない場合は、通話信号
の部分は空スロット信号が加えられ、またはシステムに
よっては搬送波を含め全く信号が送出されないものもあ
る。このようにして、図8の(a)に示すように、無線
送信回路32においては、タイム・スロットSD0,S
D1〜SDnで1フレームをなす信号が変調回路に加え
られることになる。送信されるべく時系列化された多重
信号は、無線送信回路32において、角度変調されたの
ちに、アンテナ部より空間へ送出される。 【0044】電話の発着呼において通話に先行して無線
基地局30と移動無線機100との間で行われる制御信
号の伝送については、前述のごとく、タイム・スロット
SD0を用いて行われるが、システムによっては電話信
号の帯域内または帯域外のいずれを使用する場合も可能
である。図9はこれらの周波数関係を示す。すなわち、
同図(a)において、帯域外信号の例であり、図のごと
く、低周波側(250Hz)や高周波側(3850Hz
)を使用することができる。この信号は、たとえば通話
中に制御信号を送りたい場合や、後述する信号の暗号化
が行われているときにも使用される。図9の(b)にお
いては、帯域内信号の例を示しており、発着呼時におい
て使用される。            【0045】
上記の例はいづれもトーン信号の場合であったが、トー
ン信号数を増したり、トーンに変調を加え副搬送波信号
とすることで、多種類の信号を高速で伝送することが可
能となる。              【0046】
以上はアナログ信号の場合であったが、制御信号として
ディジタル・データ信号を用いた場合には、音声信号も
ディジタル符号化して、両者を時分割多重化して伝送す
ることも可能であり、この場合の回路構成を図11に示
す。図11は、音声信号をディジタル符号化回路91で
ディジタル化し、それとデータ信号とを多重変換回路9
2で多重変換し、無線送信回路32に含まれた変調回路
に印加する場合の一例である。そして対向する受信機で
受信し復調回路において図11で示したのと逆の操作を
行えば、音声信号と制御信号とを別々に取り出すことが
可能である。            【0047】一
方、移動無線機100から送られてきた信号は、無線基
地局30のアンテナ部で受信され、無線受信回路35へ
入力される。図8の(b)は、この上りの入力信号を模
式的に示したものである。すなわち、各フレームF1,
F2,F3,…のタイム・スロットSU1,SU2,…
,SUnは、移動無線機100−1,100−2,…,
100−nからの無線基地局30宛の送信信号を示す。 また各タイム・スロットSU1,SU2,…,SUnの
内容を詳細に示すと、図8の(b)の左下方に示す通り
、制御信号または(および)通話信号より成り立ってい
る。ただし、移動無線機100から無線基地局30への
発呼や緊急通信を行いたい場合には、常時各フレームの
先頭に設置されているタイム・スロットSD0を使用す
る。 【0048】さて、無線基地局30へ到来した入力信号
のうち制御信号については、無線受信回路35から直ち
に制御部40へ加えられる。ただし、速度変換率の大き
さによっては、通話信号と同様の処理を行った後に信号
速度復元回路群38の出力から制御部40へ加えること
も可能である。また通話信号については、信号選択回路
群39へ印加される。信号選択回路群39には制御部4
0からの制御信号の指示により、所定のタイミングを発
生するタイミング発生回路42からのタイミング信号が
印加され、各タイム・スロットSU1〜SUnごとに同
期信号,制御信号または通話信号が分離出力される。こ
れらの各信号は、信号速度復元回路群38へ入力される
。この回路についてはすでに詳述した通り、送信側の移
動無線機100における速度変換回路131(図2)の
逆変換を行う機能を有しており、これによって原信号が
忠実に再生され関門交換機20宛に送信されることにな
る。 【0049】以下、本発明における信号空間を伝送され
る場合の態様を所要伝送帯域や、これと隣接した無線チ
ャネルとの関係を用いて説明する。   【0050】
図3に示すように、制御部40からの制御信号は信号割
当回路群52の出力と平行して無線送信回路32へ加え
られる。ただし、速度変換率の大きさによっては通話信
号と同様の処理を行った後、信号割当回路群52の出力
から無線送信回路32へ加えることも可能である。移動
無線機100においても、図2に示すごとく無線基地局
30の機能のうち通話路を1チャネルとした場合に必要
とされる回路構成となっている。 【0051】原信号たとえば音声信号(0.3 kHz
〜3.0kHz)が、信号速度変換回路群51(図3)
を通った場合の出力側の周波数分布を示すと、図10に
示すごとくになる。すなわち前述のように音声信号が1
5倍に変換されるならば、信号の周波数分布は図10の
ごとく、4.5kHz〜45kHzに拡大されているこ
とになる。ここでは信号の周波数分布が拡大されている
が、波形の形態は単に周波数軸を引き延ばされた相似変
換を受けるだけであり、波形そのものは変化がないこと
に留意する必要がある。また信号の暗号化のために、時
間片信号の時間長はそれぞれのフレームで異なっている
上、時間圧縮時における圧縮率の暗号化により、各タイ
ム・スロットに収容されている信号の時間幅および最高
周波数は一般に異なっている。それ故、システムとして
運用する場合には、つぎの2つのケースが有効である。 【0052】 i )時間圧縮時に信号の時間長に比例した圧縮を行う
場合  ii)時間圧縮時に信号の時間長に関係せず一定の圧縮
を行う場合 【0053】上記のうち、i)のケースの利点は、各タ
イム・スロットに収容される時間圧縮信号の時間幅がす
べて一定となることであり、したがって電波伝搬特性で
問題となる多重波伝搬に対する対策が容易に行えること
である。ただし、時間圧縮信号の有する信号最高周波数
が各タイム・スロットで異なり、最大の時間長を有する
時間片信号が最高周波数を有するから、以下説明する伝
送帯域や無線チャネル間隔には、この値を用いて設計す
ることが必要である(図5,図8はこのケースを示す)
。 【0054】つぎに、ii)のケースの利点は、 i)
とは逆に各タイム・スロットに収容される信号の最高周
波数が同一であり、したがって無線チャネル間隔が i
)に比較して狭く設定でき、周波数の有効利用がはかれ
る利点がある。しかし、デメリットとして各タイム・ス
ロットに収容される時間圧縮信号の時間幅が異なり、タ
イム・スロット間に挿入するガード・タイム幅が変化し
、多重波伝搬に対する対策がとり難くなる点がある。 
 【0055】さらに、i),ii)以外の暗号化も考
えられるが、それらは実際の方式設定の中で諸元が決定
されることになる。 【0056】さて、図10においては、制御信号は音声
信号の下側周波数帯域を用いて同時伝送されている場合
を示している。この信号のうち制御信号(0.2〜4.
0kHz)および通話信号CH1(4.5〜45kHz
でSD1として表わされている)がタイム・スロット、
たとえばSD1に収容されているとする。他のタイム・
スロットSD2〜SDnに収容されている音声信号も同
様である。 【0057】すなわち、タイム・スロットSDi(i=
2,3,…,n)には制御信号(0.2〜4.0kHz
)と通信信号CHi(4.5〜45kHz)が収容され
ている。ただし、各タイム・スロット内の信号は時系列
的に並べられており、一度に複数のタイム・スロット内
の信号が同時に無線送信回路32に加えられることはな
い。 【0058】これらの通話信号が制御信号とともに無線
送信回路32に含まれた角度変調部に加えられると、所
要の伝送帯域として、すくなくとも fC ±45kHz  を必要とする。ただし、fC は無線搬送波周波数であ
る。ここでシステムに与えられた無線チャネルが複数個
ある場合には、これらの周波数間隔の制限から信号速度
変換回路群51による信号の高速化は、ある値に限定さ
れることになる。複数個の無線チャネルの周波数間隔を
frep とし、上述の音声信号の高速化による最高信
号速度をfH とすると両者の間には、つぎの不等式が
成立する必要がある 。            frep>2fH 一方、
ディジタル信号では、音声は通常64kb/s程度の速
度でディジタル化されているから、アナログ信号の場合
を説明した図10の横軸の目盛りを1桁程度引き上げて
読む必要があるが、上式の関係はこの場合にも成立する
。 【0059】また、移動無線機100より無線基地局3
0へ入来した制御信号は、無線受信回路35へ入力され
るが、その出力の一部は制御部40へ入力され、他は信
号選択回路39を介して信号速度復元回路群38へ送ら
れる。そして後者の制御信号は送信時と全く逆の速度変
換(低速信号への変換)を受けた後、一般の電話網10
に使用されているのと同様の信号速度となり、信号処理
部31を介して関門交換機20へ送られる。 【0060】つぎに、本発明によるシステムの発着呼動
作に関し、音声信号の場合を例にとって説明する。 【0061】(1)移動無線機100からの発呼図12
および図13に示すフローチャートを用いて説明する。 【0062】移動無線機100の電源をオンした状態に
すると、図2の無線受信回路135では、下り(無線基
地局30→移動無線機100)無線チャネル(チャネル
CH1とする)に含まれている制御信号の補捉を開始す
る。もし、システムに複数の無線チャネルが与えられて
いる場合には、 i) 最大の受信入力電界を示す無線チャネルii) 
無線チャネルに含まれている制御信号により指示される
無線チャネル iii) 無線チャネル内のタイム・スロットのうち空
タイム・スロットのあるチャネル など、それぞれシステムに定められている手順にしたが
い無線チャネル(以下チャネルCH1とする)の受信状
態にはいる。これは図8の(a)に示されている各フレ
ームF1,F2,…内のタイム・スロットSDi内の同
期信号を捕捉することにより可能である。制御部140
では、シンセサイザ121−1に無線チャネルCH1の
受信を可能とする局発周波数を発生させるように制御信
号を送出し、また、スイッチ122−1もシンセサイザ
121−1側に倒し固定した状態にある。 【0063】そこで、電話機部101の受話器をオフ・
フック(発呼開始)すると(S201、図12)、図2
のシンセサイザ121−2は、無線チャネルCH1の送
信を可能とする局発周波数を発生させるような制御信号
を制御部140から受ける。またスイッチ122−2も
シンセサイザ121−2側に倒し、固定した状態になる
。つぎに無線チャネルCH1を用い電話機部101から
出力された発呼用制御信号を送出する。この制御信号は
、図9の(b)に示される周波数帯により、これを、た
とえば上り無線チャネルのタイム・スロットSU0を用
いて送信される。 【0064】この制御信号の送出はタイム・スロットS
U0だけに限定され、バースト的に送られ他の時間帯に
は信号は送出されないから、他の通信に悪影響を及ぼす
ことはない。ただし、制御信号の速度が比較的低速であ
ったり、あるいは信号の情報量が大きく、1つのタイム
・スロット内に収容不可能な場合には、1フレーム後ま
たは、さらに次のフレームのタイム・スロットSU0を
使用して送信される。 【0065】タイム・スロットSU0を捕捉するには、
具体的にはつぎの方法を用いる。無線基地局30から送
信されている制御信号には、図8(a)に示す通り、同
期信号とそれに続く制御信号が含まれており、移動無線
機100はこれを受信することにより、フレーム同期が
可能になる。さらにこの制御信号には、現在使用中のタ
イム・スロット、未使用のタイム・スロット(空タイム
・スロット表示)などの制御情報が含まれている。シス
テムによっては、タイム・スロットSDi(i=1,2
,…,n)が他の通信によって使用されているときには
、同期信号と通話信号しか含まれていない場合もあるが
、このような場合でも未使用のタイム・スロットには通
常同期信号と制御信号が含まれており、この制御信号を
受信することにより、移動無線機100がどのタイム・
スロットを使用して発呼信号を送信すべきかを知ること
ができる。 【0066】なお、すべてのタイム・スロットが使用中
の場合には、この無線チャネルでの発呼は不可能であり
、別の無線チャネルを掃引して探索する必要がある。 【0067】また別のシステムでは、どのタイム・スロ
ット内にも空スロット表示がなされていない場合があり
、このときは、それに続く音声多重信号SD1,SD2
,…,SDnの有無を次々に検索し、空タイム・スロッ
トを確認する必要がある。 【0068】さて本論にもどり無線基地局30から、以
上のいずれかの方法により送られてきた制御情報を受信
した移動無線機100では、自己がどのタイム・スロッ
トで発呼用制御信号を送出すべきか、その送信タイミン
グを含めて判断することができる。 【0069】また、無線基地局30が主導するシステム
で通信信号の暗号化をはかるときは、この時点で移動無
線機100は暗号情報を受信しており、通信が開始され
れば制御部140は暗号化時間片信号形成回路178に
与えるべき暗号を待つ待機状態に入ることができる。た
だし通話が開始されない間は秘話は行われないものとす
る。 【0070】上り信号用のタイム・スロットSU0が空
タイム・スロットと仮定すると、この空タイム・スロッ
トを使用することにし、発呼用制御信号を送出して無線
基地局30からの応答信号から必要なタイミングを取り
出して、バースト状の制御信号を送出することができる
。 【0071】もし、他の移動無線機から同一時刻に発呼
があれば呼の衝突のため発呼信号は良好に無線基地局3
0へ伝送されず、再び最初から動作を再開する必要が生
ずるが、この確率はシステムとしてみた場合には、十分
に小さい値に押さえられている。もし呼の衝突をさらに
低下させるには、つぎの方法がとられる。それは移動無
線機100が発呼可能な空タイム・スロットをみつけた
として、そのタイム・スロットを全部使用するのではな
く、ある移動無線機には前半部、ある移動無線機には後
半部のみを使用させる方法である。 【0072】すなわち発呼信号として、タイム・スロッ
トの使用部分を何種類かに分け、これを用いて多数の移
動無線機を群別し、その各群にそれぞれその1つのタイ
ム・スロット内の時間帯を与える方法である。別の方法
は、制御信号の有する周波数を多種類作成し、多数の移
動無線機を群別して、その各群に作成した各周波数を与
える方法である。この方法によれば周波数の異なる制御
信号が同一のタイム・スロットを用いて同時に送信され
ても、無線基地局30で干渉を生じることはない。以上
の2つの方法を別々に用いてもよいし、併用すれば効果
は相乗的に上昇する。 【0073】一方、無線基地局30の制御部40では、
移動無線機100のID(識別信号)を検出し(S20
2)、そのIDを確認するので、移動無線機100に対
して発呼に必要な通話チャネル指定信号および暗号情報
を、下りのタイム・スロットSD0を用いて移動無線機
100宛に送信する(S203)。 【0074】無線基地局30より送られてきた制御情報
を受信した移動無線機100では、暗号情報およびフレ
ーム番号や通話チャネルから、暗号記憶部177を検索
して自己に割り当てられたタイム・スロット番号を見つ
け出し、指定されたタイム・スロットSU1に切替えて
(S204)、これを用いて、スロット切替完了信号を
無線基地局30宛に送信して(S205)、ダイヤル・
トーンが送られてくるのを待つ(S206)。 【0075】無線基地局30では、当然これを期待して
受信待機中であり、スロット切替完了報告を受信すると
(S207)、関門交換機20宛に移動無線機100の
IDとともに発呼信号を送出する(S208)。これに
対し関門交換機20では、関門交換機20に含まれたス
イッチ群のうちの必要なスイッチをオンにして、ダイヤ
ル・トーンを無線基地局30へ送出する(S210、図
13)。 【0076】このダイヤル・トーンは、無線基地局30
によりタイム・スロットSD1を用いて移動無線機10
0宛に転送され(S211)、移動無線機100では、
通話路が設定されたことを確認する(S212)。この
状態に移行したとき移動無線機100の電話機部101
の受話器からダイヤル・トーンが聞こえるので、ダイヤ
ル信号の送出を始める。このダイヤル信号は速度変換回
路131により速度変換され、送信部134および送信
ミクサ133を含む無線送信回路132より、上りのタ
イム・スロットSU1を用いて送出される(S213)
。かくして、送信されたダイヤル信号は無線基地局30
の無線受信回路35で受信される。 【0077】無線基地局30では、すでに移動無線機1
00からの発呼信号に応答し、使用すべきタイム・スロ
ットに関する暗号情報を与えてあるので、無線基地局3
0ではそれに対応する暗号解読器75からの制御信号に
より、信号選択回路群39および信号割当回路群52を
動作させて上りのタイム・スロットSU1を受信し、下
りのタイム・スロットSD1の信号を送信する状態に移
行している。したがって移動無線機100から送信され
てきたダイヤル信号は、信号選択回路群39の信号選択
回路39−1を通った後、信号速度復元回路群38を介
して暗合化時間片信号解読回路群79に入力され、ここ
で原送信信号が復元され、信号処理部31を介して通話
信号22−1として関門交換機20へ転送され(S21
4)、電話網10への通話路が設定される(S215)
。 【0078】 一方、関門交換機20からの入力信号(
当初制御信号、通話が開始されれば通話信号)は、無線
基地局30において信号処理部31を介して暗合化時間
片形成回路群78で秘話化され、その秘話化された信号
は信号速度変換回路群51で速度変換を受けた後、信号
割当回路群52の信号割当回路52−1によりタイム・
スロットSD1が与えられている。そして無線送信回路
32から下りの無線チャネルのタイム・スロットSD1
を用いて移動無線機100宛に送信される。 【0079】移動無線機100では、無線チャネルCH
1のタイム・スロットSD1において受信すべく受信待
機中であり無線受信回路135で受信され、その出力は
速度復元回路138に入力される。この回路において送
信側の原信号が復元され、電話機部101の受話器に入
力される。かくして、移動無線機100と一般の電話網
10の内の一般電話との間で通話が開始されることにな
る(S216)。 【0080】また、秘話についても前述した通り無線基
地局30および移動無線機100は準備ができ上ってお
り、通話が開始されれば、即座に実行される。それには
通話開始と同時に制御部40より暗号付与器76に制御
信号を与え動作を開始すればよい。なお、上述した通話
チャネルの割当等、通話の開始される以前に行われる無
線基地局30と移動無線機100の間の制御のための通
信においても秘話は可能であるが、あまり実用的でない
ので説明を省略した。 【0081】終話は移動無線機100の電話機部101
の受話器をオン・フックすることにより(S217)、
終話信号と制御部140からのオン・フック信号とが、
速度変換回路131を介して無線送信回路132より無
線基地局30宛に送出されるとともに(S218)、制
御部140では送受信断続制御器123の動作を停止さ
せ、かつ、スイッチ122−1および122−2をそれ
ぞれシンセサイザ121−1および121−2の出力端
に固定する。        【0082】一方、無線基地局30の制御部40では、
移動無線機100からの終話信号を受信すると関門交換
機20宛に終話信号を転送し(S219)、スイッチ群
(図示せず)のスイッチをオフして通話を終了する(S
220)。同時に無線基地局30内の信号選択回路群3
9および信号割当回路群52を開放する。 【0083】 以上の説明では、無線基地局30と移動
無線機100との間の制御信号のやりとりは信号速度変
換回路群51,信号速度復元回路群38等を通さないと
して説明したが、これは説明の便宜上であって、音声信
号と同様に信号速度変換回路群51、信号速度復元回路
群38や信号処理部31を通しても何ら支障なく通信が
実施可能である。 【0084】 (2)移動無線機100への着呼移動無
線機100は電源をオンした状態で待機中とする。この
場合移動無線機100からの発呼の項で説明したごとく
、システムで定められている手順にしたがった無線チャ
ネルCH1の下り制御信号を受信待機状態にある。 【0085】 一般の電話網10より関門交換機20を
経由して移動無線機100への着呼信号が無線基地局3
0へ到来したとする。これらの制御信号は通信信号22
として音声信号と同様に、信号処理部31,暗号化時間
片信号形成回路群78,信号速度変換回路群51を通り
、信号割当回路群52を介して制御部40(図3)へ伝
えられる。すると、制御部40では移動無線機100宛
の無線チャネルCH1の下りタイム・スロットのうちの
空スロット、たとえばSD1を使用して移動無線機10
0のID信号+着呼信号表示信号+タイム・スロット使
用信号(移動無線機100からの送信には、たとえばS
D1に対応するSU1を使用)を送出する。 【0086】 この信号を受信した移動無線機100で
は、無線受信回路135の受信部137より制御部14
0へ伝送される。制御部140では、この信号が自己の
移動無線機100への着呼信号であることを確認するの
で、電話機部101より呼出音を鳴動させると同時に、
指示されたタイム・スロットSD1,SU1で待機する
ように送受信断続制御器123を動作させるとともに、
スイッチ122−1,122−2のオン、オフを開始さ
せる。かくて通話が可能な状態に移行したことになる。 【0087】 なお、着呼についても発呼のときと同様
に秘話が実行可能にことは明らかである。また、本発明
で説明した秘話技術は、システムに属していない第3者
が無断で傍聴する可能性を著しく困難にしていることは
明らかである。なぜならば通信に使用される時間片の長
さが各フレーム毎に異り、かつ、信号圧縮率も異なるか
ら、たとえあるタイム・スロットの信号を受信できたと
しても、原信号の正確な時間長や信号圧縮率がわからな
いから多量の雑音が混入し、傍聴不可能となる。 【0088】 【発明の効果】以上の説明で明らかなように、従来開示
されていなかったTCM信号に関する秘話方法が実用可
能になったので、システムに属していない第3者の無線
機による傍聴が困難となり、TCM通信におけるプライ
バシィの確保が可能となる効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムの概念を示す概念構成図であ
る。
【図2】本発明のシステムに使用される移動無線機の回
路構成図である。
【図3】本発明のシステムに使用される無線基地局の回
路構成図である。
【図4】図3の構成要素である暗号化時間片信号形成回
路と信号速度変換回路の詳細な回路構成図である。
【図5】図4に示した回路の各部の信号を示すタイム・
チャートである。
【図6】図3の構成要素である信号速度復元回路と暗号
化時間片信号解読回路の詳細な回路構成図である。
【図7】図6に示した回路の各部の信号を示すタイム・
チャートである。
【図8】本発明のシステムに使用されるタイム・スロッ
トを説明するためのタイム・スロット構造図である。
【図9】通話信号および制御信号のスペクトルを示すス
ペクトル図である。
【図10】通話信号および制御信号のスペクトルを示す
スペクトル図である。
【図11】音声信号とデータ信号を多重化する回路構成
図である。
【図12】本発明によるシステムの動作の流れを示すフ
ロー・チャートである。
【図13】図12とともに本発明によるシステムの動作
の流れを示すフロー・チャートである。
【符号の説明】
10  電話網 20  関門交換機 22−1〜22−n  通信信号 30  無線基地局 31  信号処理部 32  無線送信回路 35  無線受信回路 38  信号速度復元回路群 39  信号選択回路群 39−1〜39−n  信号選択回路 40  制御部 41  クロツク発生器 42  タイミング発生回路 51  信号速度変換回路群 51−1〜51−n  信号速度変換回路52  信号
割当回路 75  暗号解読器 76  暗号付与器 77  暗号記憶部 78  暗号化時間片信号形成回路群 79  暗号化時間片信号解読回路群 91  ディジタル符号化回路 92  多重変換回路 100,100−1〜100−n  移動無線機101
  電話機部 120  基準水晶発振器 121−1,121−2  シンセサイザ122−1,
122−2  スイッチ 123  送受信断続制御器 131  速度変換回路 132  無線送信回路 133  送信ミクサ 134  送信部 135  無線受信回路 136  受信ミクサ 137  受信部 138  速度復元回路 141  クロック再生器 175  暗号解読器 176  暗号付与器 177  暗号記憶部 178  暗号化時間片信号形成回路 179  暗号化時間片信号解読回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数のゾーンをそれぞれカバーしてサ
    ービス・エリアを構成する各無線基地手段(30)と、
    前記複数のゾーンを横切って移動し、前記無線基地手段
    と交信するためにフレーム構成のタイム・スロットに時
    間的に圧縮した区切られた信号をのせた無線チャネルを
    用いた各移動無線手段(100)との間の通信を交換す
    るための関門交換手段(20)とを用いる移動体通信方
    法において、前記タイム・スロットの時間長および前記
    圧縮した区切られた信号の時間圧縮率を前記フレームご
    とに前記無線基地手段および前記移動無線手段のうちの
    すくなくとも一方において定めた順序に従って変更する
    移動体通信の時間分割通信秘話方法。
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