JPH04215267A - 速結端子 - Google Patents

速結端子

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Publication number
JPH04215267A
JPH04215267A JP3269491A JP3269491A JPH04215267A JP H04215267 A JPH04215267 A JP H04215267A JP 3269491 A JP3269491 A JP 3269491A JP 3269491 A JP3269491 A JP 3269491A JP H04215267 A JPH04215267 A JP H04215267A
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JP
Japan
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piece
insertion hole
section
wire
locking spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP3269491A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Takahashi
和久 高橋
Hideya Kondo
近藤 秀也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04215267A publication Critical patent/JPH04215267A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配線器具やブレーカ等
に好適な鎖錠ばねを用いて電線を接続する速結端子に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の配線器具等の速結端子は、図14
及び図15に示す構成のものが一般的である。
【0003】端子本体1 は、プラスチックのような絶
縁材料にて箱状に形成され、断面円形状の電線挿入孔1
aとこれに連通する内方収容部1b、そして後述する解
除釦のガイド部1cや傾斜面1dを有する。ガイド部1
cは、後述する鎖錠ばねの端部に面する位置の内方収容
部1bと外部とを連通している。なお、ガイド部1cは
、図15では電線挿入側で外部と連通しているが、電線
挿入方向と直交方向 (上方) が外部と連通するよう
にしてもよい。
【0004】鎖錠ばね2 は、この種のもので周知のS
字を変形させた形状に、一端2aから中間部2cを経て
他端2bに至るまでが折曲形成されて電線挿入孔1aの
近傍に配設され、電線挿入孔1aから挿入された電線導
体 (図示せず) をその両端部2a,2b が弾性的
に押圧して固定する。 中間部2cは略平坦状であり、一端2aは中間部2cの
平坦面を基準にして 120°程度折り曲げられてその
端面が電線導体に接触し、他端2cは中間部2cの平坦
面を基準にして 180°程度の折り曲げを2回施し、
さらに端面ではなく曲面が電線導体に接触するよう湾曲
させてある。なお、他端2cについては、一端側と同じ
程度に折り曲げて先端部分を湾曲させるものもある。従
って一端2aは主として端面による抜け防止、他端2b
は主として曲面による電気的接触を目的としている。
【0005】導電板3 は、内方収容部1bに沿って細
長く延び、電線挿入孔1aの近傍に上下方向に所定間隔
をおいて略平行に対向する一方片 (上片)3a と他
方片 (下片)3b 、そして他方片3bの内方側から
連設した立ち上がり片3cを、それぞれ折曲形成してい
る。この他方片3bと立ち上がり片3cが、端子本体1
 の内壁とともに装着部を形成し、ここに鎖錠ばね2 
を装着している。
【0006】解除釦4 は、側面視が台形状をなしガイ
ド部1cの容積より小さく形成される。図において、外
部に面する側の縦面が操作面4a、下面が鎖錠ばね2 
の端部を押圧する押圧面4b、上方斜面が傾斜面1dに
摺動する摺動面4cである。
【0007】電線の接続は、所定長さの被覆が除去され
た導体を電線挿入孔1aから挿入していくことにより簡
単に行える。すなわち導体は、鎖錠ばね2の両端部2a
,2b を撓ませながら進入し、その状態では鎖錠ばね
2の弾性反発力により、鎖錠ばね2 の両端部2a,2
b と導電板3 の一方片3aに確実に押圧固定される
。また電線に引き抜く方向の力が加わったときは、鎖錠
ばね2 の一端2aが導体にくい込むので、電線はより
強固に固定される。そして電線の接続を解除する場合は
、ドライバーの先端部等で解除釦4 の操作面4aを押
圧する。これにより解除釦4は、摺動面4cが傾斜面1
dを摺動し、その結果、押圧面4bが鎖錠ばね2 の一
端2aを解除側、すなわち導体から離反する側に押圧す
るので、その状態で電線を引き抜けばよい。
【0008】以上説明した速結端子は、断面円形状の電
線の接続に用いられる。一方、住宅の分電盤等に組み込
まれるブレーカは、負荷側は断面円形状の電線が接続さ
れるが、主幹ブレーカから分岐ブレーカへの分岐導体と
して断面矩形状の平角電線を用いることが多い。このよ
うなものの一般的な構造は、図16に示すように、ねじ
式端子構造になっている。すなわち断面ロ字状の端子枠
10の一辺に押しねじ11を螺合し、これに押圧される
押さえ金具12と導電板13との間に断面円形状又は断
面矩形状の平角電線を挟持している。具体的な作業は、
まず例えば平角電線を押しねじ11をねじ込むことによ
り端子に接続し、次いでそのブレーカ本体を固定ねじ(
図示せず) をねじ込むことにより分電盤に固定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したブレーカのよ
うに、断面円形状又は断面矩形状のいずれの電線も接続
しなければならない端子が速結端子であると、その接続
は容易でしかも確実なものとなる。しかしながら、通常
の速結端子では断面円形状又は断面矩形状の平角電線が
接続(挿入)できるようになっていない。また、通常断
面円形状の電線導体は直径が1.6mm 乃至2.0m
m 、断面矩形状の平角電線の厚さは0.8mm 乃至
1.2mm であり、従って仮に両方とも挿入するべく
短辺側を2.0mm とした断面矩形状の電線挿入孔を
設けたとすると、断面円形状の電線の位置が決まりにく
く、さらにその位置が決まったとしても鎖錠ばねの撓み
量がばらついて適切なばね圧が得られなくなる。
【0010】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので
、その目的とするところは、断面円形状又は断面矩形状
のいずれの電線も接続し得る速結端子を提供することで
あり、またいずれの電線も適切な位置決めが行えて接続
作業が容易な速結端子を提供することであり、またいず
れの電線も適切なばね圧でもって接続できる速結端子を
提供することであり、さらには電線の挿入作業が容易な
速結端子を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明の速結端子は、電線挿入孔とこれに連通す
る内方収容部を有する端子本体と、一端から中間部を経
て他端に至るまでが折曲形成され電線挿入孔から挿入さ
れた電線導体を押圧固定する鎖錠ばねと、鎖錠ばねを装
着する導電板と、鎖錠ばねを解除側に押圧する解除釦を
備えた速結端子において、前記導電板に、鎖錠ばねの両
端部に対応した一方片と鎖錠ばねの中間部に対応した他
方片を設けるとともに、前記電線挿入孔を一方片の略延
長上に設けた第1挿入孔と他方片の略延長上に設けた第
2挿入孔とに分離し、かついずれかを断面円形状、他方
を断面矩形状に形成した構成にしてある。
【0012】また、前記第1挿入孔を断面円形状、前記
第2挿入孔を断面矩形状に形成することが好ましい。
【0013】また、前記導電板の一方片に、電線導体を
ガイドする凹状溝を形成することが好ましい。
【0014】さらに、前記第1挿入孔は、その軸線が前
記第2挿入孔の軸線と非平行となるよう形成することが
好ましい。
【0015】
【作用】この構成によれば、断面円形状又は断面矩形状
のいずれの電線も接続し得、またいずれの電線も適切な
位置決めが行えて接続作業が容易となる。また、断面円
形状の電線は解除釦の操作を行わない限り確実な抜け止
めが可能となり、断面矩形状の電線は解除釦の操作を行
わずとも引き抜くことができる。また、凹状溝によって
いずれの電線を接続した場合でも適切なばね圧でもって
接続できる。さらに、第1挿入孔の軸線が斜め上方ある
いは上方に向けられるので断面円形状の電線の挿入作業
が極めて容易である。
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を、図1乃至図5
に基づいて説明する。なお、先に説明した従来例と基本
的な機能が同様の部材には同一の符号を付している。
【0017】端子本体1 は、プラスチックのような絶
縁材料にて箱状に形成され、従来のものと同様に電線挿
入孔1aとこれに連通する内方収容部1bを有する。し
かしながらこの電線挿入孔1aは、従来のもののように
1個ではなく第1挿入孔1aa と第2挿入孔1ab 
の2個に分離し、かつ両孔1aa,1ab の軸線が略
平行となるように形成されている。図において上方に位
置する第1挿入孔1aa は、断面円形状であって軸線
方向の外方側が大径、内方側が小径 (約2.0mm)
になっている。また下方に位置する第2挿入孔1ab 
は、断面矩形状であって横方向が長く (短辺幅が約1
.2mm)なっている。1eは解除釦収容部で、内方収
容部1bと上部外方が連通するよう形成される。
【0018】鎖錠ばね2 は、従来のものと同様であり
、電線挿入孔1aの近傍に配設され、第1挿入孔1aa
 又は第2挿入孔1ab から挿入された電線導体をそ
の両端部2a,2b 又は中間部2cが弾性的に押圧し
て固定する。
【0019】導電板3 は、従来のものと大略同様であ
って内方収容部1bに沿って細長く延び、電線挿入孔1
aの近傍に、鎖錠ばね2 の中間部2cを下方側とした
場合、上下方向に所定間隔をおいて略平行に対向する一
方片 (上片)3a と他方片 (下片)3b 、そし
て他方片3bの内方側から連設した立ち上がり片3cを
、それぞれ折曲形成している。従って一方片3aは鎖錠
ばね2 の両端部2a,2b に、他方片3bは鎖錠ば
ね2 の中間部2cに対応する。また上記した第1挿入
孔1aa は一方片3aの略延長上に、第2挿入孔1a
b は他方片3bの略延長上に、それぞれ位置すること
となる。また他方片3bと立ち上がり片3cが、端子本
体1 の内壁とともに装着部を形成し、ここに鎖錠ばね
2 を装着している。
【0020】しかしながらこの一方片3aには、断面円
形状の電線導体をガイドする凹状溝3eが形成されてい
る。 凹状溝3eは、図2に示すものは断面半円状であり、図
5に示すものはコ字状になっているが、いずれの形状で
あれ、内方端面からの深さと幅が重要である。すなわち
この深さと幅により、断面円形状又は断面矩形状の電線
に対する鎖錠ばね2 のばね圧の均一化を図るのである
【0021】解除釦4 は、側面視が逆T字状をなして
解除釦収容部1eに、上下方向に移動可能な状態で収容
される。図において、外部に面する側の端面が操作面4
a、下面が鎖錠ばね2 の一端2aを解除側に押圧する
押圧面4bである。
【0022】図3は、断面円形状の電線5aを第1挿入
孔1aより挿通して接続した状態を示している。すなわ
ち所定長さの被覆が除去された電線5aを第1挿入孔1
aa より挿入していくと、その導体は、凹状溝3eに
ガイドされつつ鎖錠ばね2 の両端部2a,2b を撓
ませながら進入し、その状態では鎖錠ばね2 の弾性反
発力により鎖錠ばね2 の両端部2a,2b と導電板
3 の一方片3aに確実に押圧固定される。また電線5
aに引き抜く方向の力が加わったときは、鎖錠ばね2 
の一端2aが導体にくい込むので電線はより強固に固定
される。そして電線5aの接続を解除する場合は、ドラ
イバーの先端部等で解除釦4 の操作面4aを押圧する
。これにより解除釦4 は、押圧面4aが鎖錠ばね2 
の一端2aを解除側、すなわち導体から離反する側に押
圧するので、その状態で電線を引き抜けばよい。
【0023】図4は、断面矩形状の電線5bを第2挿入
孔1ab より挿通して接続した状態を示している。す
なわち電線5bを第2挿入孔1ab より挿入していく
と、その電線5bは鎖錠ばね2 の中間部2cを持ち上
げることにより一方片3aの内方端面に当接した両端部
2a,2b を撓ませながら進入し、その状態では鎖錠
ばね2 の弾性反発力により鎖錠ばね2 の中間部2c
と導電板3 の他方片3bに確実に押圧固定される。こ
の場合、両端部2a,2b が一方片3aの内方端面に
当接することにより適切なばね圧でもって接続でき、ま
た電線5bに引き抜く方向の力を加えると、容易に引き
抜くことができる。断面矩形状の電線5bは、通常一端
が接続されると引き抜く方向の力はかからない場合が多
く、そのような用途では実用上の問題はない。
【0024】図6は、この実施例の一部を変形させた速
結端子をブレーカB に適用した例を示している。この
場合、端子本体1 がブレーカBのハウジングを兼ねて
おり、電源側及び負荷側のいずれの端子にも本発明の速
結端子が適用されている。また導電板3 は、他方片3
bが長く延び、その端部の側縁から連結片3dと一方片
3aをコ字状に折曲形成し、さらに連結片3dから立ち
上がり片3c折曲形成している。なお、解除釦の態様は
適宜のものを採用すればよい。
【0025】次に、本発明の第2実施例を図7乃至図1
1に基づいて説明する。このものは、端子本体の第1挿
入孔を第2挿入孔に対して非平行に、具体的には第1挿
入孔の軸線が斜め上方に向くようにしたものである。な
お、第1実施例と基本的な機能が同様の部材には同一の
符号を付し、相違点を主体に説明する。
【0026】端子本体1 は、第1挿入孔1aa の軸
線が第2挿入孔1ab の軸線と非平行に、具体的には
45°程度傾けて形成してある。従って、第1挿入孔1
aa から挿入する断面円形状の電線は斜め上方から挿
入できるようになる。1eは解除釦収容部で、内方収容
部1bと上部外方が連通するよう形成される。他方片3
bが長く延び、その端部の側縁から連結片3dと一方片
3aをコ字状に折曲形成し、さらに連結片3dから立ち
上がり片3c折曲形成している。
【0027】鎖錠ばね2 は、電線挿入孔1aの近傍に
配設され、第1挿入孔1aa 又は第2挿入孔1ab 
から挿入された電線導体をその両端部2a,2b 又は
中間部2cが弾性的に押圧して固定するのであるが、電
線挿入孔1aの配置に対応させて形状を変形させている
。すなわち図8に示すように、略平坦状の中間部2cを
基準にした場合、一端2aは、中間部2cの平坦面を基
準にして90°程度折り曲げた縦片とさらに90°程度
折り曲げた横片を有し、横片の先端端面が電線導体に接
触するようにしている。従って横片と中間部2cとは略
平行であり、また横片の長さは中間部2cの約半分程度
としている。他端2bは、中間部2cの平坦面を基準に
して 180°程度の折り曲げを2回施し、さらに端面
ではなく曲面が電線導体に接触するよう湾曲させてある
点は略同様であるが、中間部2cから湾曲部までの距離
は中間部2cから一端2aの横片までの距離よりも十分
小さくしてある。つまり、一端2aの先端端面と他端2
bの湾曲部を結んだ線と中間部2cの平坦面とによる角
度が45°程度となるのである。このものも、一端2a
は主として端面による抜け防止、他端2bは主として曲
面による電気的接触を目的としている。
【0028】導電板3 は、鎖錠ばね2 の中間部2c
に対応する他方片 (下片)3b が長く延び、電線挿
入孔1aの近傍の他方片3bの側縁から約90°に折曲
形成した連結片3dと、さらに約90°に折曲形成した
一方片3aや立ち上がり片3cを有する。鎖錠ばね2 
の一端2aの先端端面と他端2bの湾曲部に対応する一
方片 (傾斜片)3a は、他方片 (下片) 3bに
対し、45°程度となるよう折曲形成している。 従って上記した第1挿入孔1aa は一方片3aの略延
長上に、第2挿入孔1ab は他方片3bの略延長上に
、それぞれ位置することとなる。また連結片3dから連
設した立ち上がり片3cは、他方片(下片) 3bに対
し、90°程度としており、これと他方片3b及び端子
本体1 の内壁により装着部を形成し、ここに鎖錠ばね
2 を装着する。さらにこの導電板3 には、鎖錠ばね
2 の他端2bの中間横片に対応する他端側ばね受け片
3fと、一端2aの横片に対応する一端側ばね受け片3
gを折曲形成している。これらばね受け片3f,3g 
は、第2挿入孔1abから断面矩形状の電線が挿入され
て所定の押圧力を付与するときに機能する。なお、各片
3a乃至3gは別体のものをかしめ等により設けてもよ
い。また一方片3aに、断面円形状の電線導体をガイド
する凹状溝3eを形成してもよい。また内方収容部1b
内を長く延びる部分は、第1実施例のもののように連結
片に相当するものであってもよい。
【0029】解除釦4 は、解除釦収容部1eに、上下
方向に移動可能な状態で収容される。図において、外部
に面する側の端面が操作面4a、下面が鎖錠ばね2 の
一端2aを解除側に押圧する押圧面4bである。
【0030】図9は、断面円形状の電線5aを第1挿入
孔1aa より挿通して接続した状態を示している。す
なわち所定長さの被覆が除去された電線5aを第1挿入
孔1aa より挿入していくと、その導体は鎖錠ばね2
 の両端部2a,2b を撓ませながら進入し、その状
態では鎖錠ばね2 の弾性反発力により鎖錠ばね2 の
両端部2a,2b と導電板3 の一方片3aに確実に
押圧固定される。また電線5aに引き抜く方向の力が加
わったときは、鎖錠ばね2 の一端2aが導体にくい込
むので電線5aはより強固に固定される。そして電線5
aの接続を解除する場合は、ドライバーの先端部等で解
除釦4 の操作面4aを押圧する。これにより解除釦4
 は、押圧面4bが鎖錠ばね2 の一端2aを解除側、
すなわち導体から離反する側に押圧するので、その状態
で電線を引き抜けばよい。
【0031】図10は、断面矩形状の電線5bを第2挿
入孔1ab より挿通して接続した状態を示している。 すなわち電線5bを第2挿入孔1ab より挿入してい
くと、その電線5bは鎖錠ばね2 の中間部2cを持ち
上げることによりばね受け片3f,3g に当接した両
端部2a,2b を撓ませながら進入し、その状態では
鎖錠ばね2 の弾性反発力により鎖錠ばね2 の中間部
2cと導電板3 の他方片3bに確実に押圧固定される
。この場合、電線5bに引き抜く方向の力を加えると、
容易に引き抜くことができる。断面矩形状の電線5bは
、通常一端が接続されると引き抜く方向の力はかからな
い場合が多く、そのような用途では実用上の問題はない
【0032】図11は、この実施例の速結端子をブレー
カB に適用した例を示している。この場合、端子本体
1 がブレーカB のハウジングを兼ねており、電源側
及び負荷側のいずれの端子にも本発明の速結端子が適用
されている。
【0033】図12及び図13は、第2実施例の変形例
であり、端子本体の第1挿入孔を第2挿入孔に対して非
平行に、具体的には第1挿入孔の軸線が上方に向くよう
にしたものである。なお、第2実施例と基本的な機能が
同様の部材には同一の符号を付し、相違点を主体に説明
する。
【0034】端子本体1 は、第1挿入孔1aa の軸
線が第2挿入孔1ab の軸線と非平行に、具体的には
90°程度傾けて形成してある。従って、第1挿入孔1
aa から挿入する断面円形状の電線は上方から挿入で
きるようになる。 1eは解除釦収容部で、内方収容部1bと上部外方が連
通するよう形成される。
【0035】鎖錠ばね2 は、図13に示すように、略
平坦状の中間部2cを基準にした場合、一端2aは、中
間部2cの平坦面を基準にして90°程度折り曲げた縦
片とさらに90°程度折り曲げた横片とさらに30°程
度折り曲げた傾斜片を有し、傾斜片の先端端面が電線導
体に接触するようにしている。従って、横片と中間部2
cとは略平行となる。他端2cは、中間部2cの平坦面
を基準にして 180°程度の折り曲げを2回施し、さ
らに端面ではなく曲面が電線導体に接触するよう湾曲さ
せてある点は略同様であるが、湾曲部に至る部分を一端
2aの傾斜片と平行的に、かつ一端2aの縦片から湾曲
部までの距離が縦片から傾斜片の先端端面までの距離と
略同じになるようにしてある。 つまり、一端2aの先端端面と他端2bの湾曲部を結ん
だ線と中間部2cの平坦面とによる角度が90°程度と
なるのである。このものも、一端2aは主として端面に
よる抜け防止、他端2bは主として曲面による電気的接
触を目的としている。
【0036】導電板3 は、電線挿入孔1aの近傍に、
鎖錠ばね2 の中間部2cを下方側とした場合、中間部
2cに対応する他方片 (下片)3b に対し、鎖錠ば
ね2 の一端2aの先端端面と他端2bの湾曲部に対応
する一方片 (傾斜片)3a を、これらが90°程度
となるよう折曲形成している。従って上記した第1挿入
孔1aa は一方片3aの略延長上に、第2挿入孔1a
b は他方片3bの略延長上に、それぞれ位置すること
となる。また、他端2bの中間横片に対応する他端側ば
ね受け片3fと、一端2aの横片に対応する一端側ばね
受け片3gを折曲形成している。これらばね受け片3f
,3g は、第2挿入孔1ab から断面矩形状の電線
が挿入されて所定の押圧力を付与するときに機能する。 なお、各片3a乃至3gは別体のものをかしめ等により
設けてもよい。 また一方片3aに、断面円形状の電線導体をガイドする
凹状溝3eを形成してもよい。なお、これまでの実施例
に存在した立ち上がり片3cは不要となり、一端側ばね
受け片3gと他方片3b及び端子本体1 の内壁により
装着部を形成し、ここに鎖錠ばね2 を装着する。
【0037】解除釦4 は、解除釦収容部1eに、上下
方向に移動可能な状態で収容される。図において、外部
に面する側の端面が操作面4a、下面が鎖錠ばね2 の
一端2aを解除側に押圧する押圧面4bである。
【0038】この変形例のものに断面円形状あるいは断
面矩形状の電線を挿入し、接続する状態は先の実施例の
ものと略同様である。これらはいずれも断面円形状の電
線を接続する場合、特にブレーカのように分電盤等に取
着されているものに接続する場合、その挿入作業が大変
容易になる。
【0039】
【発明の効果】本発明の速結端子は、断面円形状又は断
面矩形状のいずれの電線も接続し得、またいずれの電線
も適切な位置決めが行えて接続作業が容易となり、また
断面円形状の電線は解除釦の操作を行わない限り確実な
抜け止めが可能となり、断面矩形状の電線は解除釦の操
作を行わずとも引き抜くことができ、また凹状溝によっ
ていずれの電線を接続した場合でも適切なばね圧でもっ
て接続でき、さらに、第1挿入孔の軸線が斜め上方ある
いは上方に向けられるので断面円形状の電線の挿入作業
が極めて容易である等、実用上極めて顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、(a) は
縦断面図、(b)は正面図である。
【図2】その要部斜視図である。
【図3】断面円形状の電線を接続した状態を示すもので
、(a) は縦断面図、(b) は正面から見た断面図
である。
【図4】断面矩形状の電線を接続した状態を示すもので
、(a) は縦断面図、(b) は正面から見た断面図
である。
【図5】第1実施例の変形例を示す要部斜視図である。
【図6】第1実施例を適用したブレーカの部分断面を含
む側面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す要部断面図である。
【図8】その鎖錠ばねの側面図である。
【図9】断面円形状の電線を接続した状態を示す要部断
面図である。
【図10】断面矩形状の電線を接続した状態を示す要部
断面図である。
【図11】第2実施例を適用したブレーカの部分断面を
含む側面図である。
【図12】第2実施例の変形例を示す要部断面図である
【図13】その鎖錠ばねの側面図である。
【図14】従来例の要部斜視図である。
【図15】その縦断面図である。
【図16】別の従来例の要部斜視図である。
【符号の説明】
1   端子本体 1a  電線挿入孔 1aa 第1挿入孔 1ab 第2挿入孔 2   鎖錠ばね 2a  一端 2b  他端 2c  中間部 3   導電板 3a  一方片 3b  他方片 4   解除釦 5a  断面円形状の電線 5b  断面矩形状の電線 B   ブレーカ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  電線挿入孔とこれに連通する内方収容
    部を有する端子本体と、一端から中間部を経て他端に至
    るまでが折曲形成され電線挿入孔から挿入された電線導
    体を押圧固定する鎖錠ばねと、鎖錠ばねを装着する導電
    板と、鎖錠ばねを解除側に押圧する解除釦を備えた速結
    端子において、前記導電板に鎖錠ばねの両端部に対応し
    た一方片と鎖錠ばねの中間部に対応した他方片を設ける
    とともに、前記電線挿入孔を、一方片の略延長上に位置
    する第1挿入孔と他方片の略延長上に位置する第2挿入
    孔とに分離して形成し、かついずれかを断面円形状、他
    方を断面矩形状に形成してなる速結端子。
  2. 【請求項2】  前記第1挿入孔を断面円形状、前記第
    2挿入孔を断面矩形状に形成した請求項1記載の速結端
    子。
  3. 【請求項3】  前記導電板の一方片に、電線導体をガ
    イドする凹状溝が形成されている請求項2記載の速結端
    子。
  4. 【請求項4】  前記第1挿入孔は、その軸線が前記第
    2挿入孔の軸線と非平行となるよう形成されている請求
    項1乃至3いずれかに記載の速結端子。
JP3269491A 1990-11-27 1991-02-27 速結端子 Pending JPH04215267A (ja)

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JP32850090 1990-11-27

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