JPH04214801A - 粉末冶金用金属造粒粉末及びそれを使用する焼結体の製造方法 - Google Patents
粉末冶金用金属造粒粉末及びそれを使用する焼結体の製造方法Info
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- JPH04214801A JPH04214801A JP3001203A JP120391A JPH04214801A JP H04214801 A JPH04214801 A JP H04214801A JP 3001203 A JP3001203 A JP 3001203A JP 120391 A JP120391 A JP 120391A JP H04214801 A JPH04214801 A JP H04214801A
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Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉末冶金用金属造粒粉
末およびこの粉末を用いて焼結する焼結体の製造方法に
関する。
末およびこの粉末を用いて焼結する焼結体の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】粉末冶金法は、溶解鋳造法では製造困難
な部材を容易に大量生産することができる特徴がある。 従来は、粒径60〜100μmの粉末を使用して圧縮成
形していたが、焼結体の焼結密度比が90%程度で、溶
解鋳造材に比べると、機械的特性や磁気特性が劣ってい
た。
な部材を容易に大量生産することができる特徴がある。 従来は、粒径60〜100μmの粉末を使用して圧縮成
形していたが、焼結体の焼結密度比が90%程度で、溶
解鋳造材に比べると、機械的特性や磁気特性が劣ってい
た。
【0003】一方、最近の粉末冶金の技術の進歩により
、微粉の使用が容易になった。微粉を使用すると焼結性
がよくなる反面、流動性及び成形性が低下する短所を伴
う。これは、微細になればなるほど粉末の表面積が増加
するので、粉末間の摩擦抵抗が大きくなるためである。 これを解決する手法として、特開平1−139701号
公報では、微粉を仮圧粉し、粗粉砕して造粒しているが
、造粒粉の形状が不規則なため流動性が低い。また、特
開昭62−278201号公報では、粗粒のまわりにバ
インダで微粉を付着させているが、粗粒を使用している
ため焼結性が低い。また、特開平1−255601号公
報には金属微粉末を熱処理(焼結−解粒)又はポリビニ
ルアルコールを用いて造粒した粉体が開示されているが
、微粉の重量平均径が19〜20μmで焼結密度の向上
が不十分である。
、微粉の使用が容易になった。微粉を使用すると焼結性
がよくなる反面、流動性及び成形性が低下する短所を伴
う。これは、微細になればなるほど粉末の表面積が増加
するので、粉末間の摩擦抵抗が大きくなるためである。 これを解決する手法として、特開平1−139701号
公報では、微粉を仮圧粉し、粗粉砕して造粒しているが
、造粒粉の形状が不規則なため流動性が低い。また、特
開昭62−278201号公報では、粗粒のまわりにバ
インダで微粉を付着させているが、粗粒を使用している
ため焼結性が低い。また、特開平1−255601号公
報には金属微粉末を熱処理(焼結−解粒)又はポリビニ
ルアルコールを用いて造粒した粉体が開示されているが
、微粉の重量平均径が19〜20μmで焼結密度の向上
が不十分である。
【0004】一方、微粉の成形技術として、最近、射出
成形が開発されている。しかし、射出成形では多量のバ
インダを用いることから、コスト、寸法精度の点で問題
がある。
成形が開発されている。しかし、射出成形では多量のバ
インダを用いることから、コスト、寸法精度の点で問題
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粉末冶金用
金属造粒粉末が、微粉であると流動性が低く、これを造
粒して粗破砕したものは形状が不規則なために流動性、
充填性が低く、また焼結密度が低いという問題を解決す
ることを目的とする。すなわち本発明は、重量平均径が
1〜18μmの範囲内の金属微粉と有機バインダとから
構成され、重量平均径が40〜200μmの範囲内から
なる流動性、充填性、焼結性ともに良好な金属造粒粉末
を提供する。さらにこれに改善を加え、複雑な形状の部
品を成形する際に均一な充填をさせるために、一層充填
性流動性を改善した造粒粉末を提供すること、及びこれ
らの造粒粉末を使用した焼結体の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
金属造粒粉末が、微粉であると流動性が低く、これを造
粒して粗破砕したものは形状が不規則なために流動性、
充填性が低く、また焼結密度が低いという問題を解決す
ることを目的とする。すなわち本発明は、重量平均径が
1〜18μmの範囲内の金属微粉と有機バインダとから
構成され、重量平均径が40〜200μmの範囲内から
なる流動性、充填性、焼結性ともに良好な金属造粒粉末
を提供する。さらにこれに改善を加え、複雑な形状の部
品を成形する際に均一な充填をさせるために、一層充填
性流動性を改善した造粒粉末を提供すること、及びこれ
らの造粒粉末を使用した焼結体の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、次の技術手段を講じたものである。すな
わち、■ 微粉を使用することにより、焼結性を向上
させ、圧縮成形において、95%以上の密度比を有する
焼結体を得ること。
決するために、次の技術手段を講じたものである。すな
わち、■ 微粉を使用することにより、焼結性を向上
させ、圧縮成形において、95%以上の密度比を有する
焼結体を得ること。
【0007】■ 粒子形状を球状に造粒することによ
り、流動性を改善し、圧縮成形を工程的に可能とするこ
と。さらに具体的に述べると、本発明は重量平均径が1
〜18μmの範囲内の金属微粉と有機バインダとから構
成された造粒粉末であって、重量平均径が40〜200
μmの範囲内に造粒されている粉末冶金用金属造粒粉末
を提供するものである。
り、流動性を改善し、圧縮成形を工程的に可能とするこ
と。さらに具体的に述べると、本発明は重量平均径が1
〜18μmの範囲内の金属微粉と有機バインダとから構
成された造粒粉末であって、重量平均径が40〜200
μmの範囲内に造粒されている粉末冶金用金属造粒粉末
を提供するものである。
【0008】さらに、上記粉末冶金用金属造粒粉末であ
って、粒度分布の幾何標準偏差が1.7以下である粉末
冶金用金属造粒粉末を提供する。本発明において粒度分
布の幾何標準偏差とは(84%の累積重量に相当する粒
径)/(50%の累積重量に相当する粒径)で定義した
値である。さらに球形度形状係数が2.0〜2.2であ
る粉末冶金用金属造粒粉末を提供するものである。
って、粒度分布の幾何標準偏差が1.7以下である粉末
冶金用金属造粒粉末を提供する。本発明において粒度分
布の幾何標準偏差とは(84%の累積重量に相当する粒
径)/(50%の累積重量に相当する粒径)で定義した
値である。さらに球形度形状係数が2.0〜2.2であ
る粉末冶金用金属造粒粉末を提供するものである。
【0009】ここで球形度形状係数とは、半球の表面積
(S)とそれの垂直光源に対する最大投影面積(S0
)の比である。このS/S0 は粉末の球形度を表す。 球形度形状係数を求めるためには、画像解析による三次
元構築法などが有効である。さらに有機バインダ量が6
〜34体積%である粉末冶金用金属造粒粉末を提供する
。
(S)とそれの垂直光源に対する最大投影面積(S0
)の比である。このS/S0 は粉末の球形度を表す。 球形度形状係数を求めるためには、画像解析による三次
元構築法などが有効である。さらに有機バインダ量が6
〜34体積%である粉末冶金用金属造粒粉末を提供する
。
【0010】また、軟磁性材料として良好な磁気特性を
得るためには、Co、Vを添加することが有効である。 さらに、このような粉末冶金用金属造粒粉末を用い、こ
れを圧縮成形し、焼結し、焼結密度比95%以上の焼結
体を製造する。
得るためには、Co、Vを添加することが有効である。 さらに、このような粉末冶金用金属造粒粉末を用い、こ
れを圧縮成形し、焼結し、焼結密度比95%以上の焼結
体を製造する。
【0011】
【作用】重量平均径が1〜18μmの金属微粉を使用す
ることによって焼結密度の向上を図ることができ、また
、これにバインダを加えて重量平均径40〜200μm
に造粒することによって流動性を高めることができる。 さらに、粒度分布の幾何標準偏差を1.7以下にするこ
とによってさらに流動性を高めることができる。
ることによって焼結密度の向上を図ることができ、また
、これにバインダを加えて重量平均径40〜200μm
に造粒することによって流動性を高めることができる。 さらに、粒度分布の幾何標準偏差を1.7以下にするこ
とによってさらに流動性を高めることができる。
【0012】金属微粉は、重量平均径が1μmより小さ
いものは製造コストが高くなり、一方、重量平均径が1
8μmより大きいものは焼結性を高める効果が小さい。 したがって、本発明では重量平均径が1〜18μmの範
囲内の微粉に限定する。さらに好ましくは重量平均径1
〜10μmの範囲内の微粉が好適である。金属微粉と有
機バインダとによって構成される造粒粉は、重量平均径
が40μmより小さいものは流動性が悪く、重量平均径
が200μmより大きいものは、造粒設備のコストが高
くなるのでその重量平均径を40〜200μmの範囲内
に限定した。
いものは製造コストが高くなり、一方、重量平均径が1
8μmより大きいものは焼結性を高める効果が小さい。 したがって、本発明では重量平均径が1〜18μmの範
囲内の微粉に限定する。さらに好ましくは重量平均径1
〜10μmの範囲内の微粉が好適である。金属微粉と有
機バインダとによって構成される造粒粉は、重量平均径
が40μmより小さいものは流動性が悪く、重量平均径
が200μmより大きいものは、造粒設備のコストが高
くなるのでその重量平均径を40〜200μmの範囲内
に限定した。
【0013】以上の重量平均径40〜200μmの範囲
内で、粒度分布の幾何標準偏差を1.7以下とすると流
動性が一層良くなる。また、造粒粉末の球形度形状係数
を2.0〜2.2にすることによって充填性を図6に示
す如く格段に高めることができる。また有機バインダ量
が6体積%未満になると成形性が低下し、34体積%を
越えると流動性が低下する。
内で、粒度分布の幾何標準偏差を1.7以下とすると流
動性が一層良くなる。また、造粒粉末の球形度形状係数
を2.0〜2.2にすることによって充填性を図6に示
す如く格段に高めることができる。また有機バインダ量
が6体積%未満になると成形性が低下し、34体積%を
越えると流動性が低下する。
【0014】この造粒粉は、金属微粉と有機バインダと
を混合し、希釈剤を加えてスラリー状にし、噴霧乾燥さ
せる手段等により得ることができる。CoはFeと置換
することによって飽和磁束密度(Bs)を向上させる効
果がある。しかし、Co量が、15重量%に満たない場
合や、60重量%を越える場合は、その効果が小さいた
め、Co量を15〜60重量%に限定した。
を混合し、希釈剤を加えてスラリー状にし、噴霧乾燥さ
せる手段等により得ることができる。CoはFeと置換
することによって飽和磁束密度(Bs)を向上させる効
果がある。しかし、Co量が、15重量%に満たない場
合や、60重量%を越える場合は、その効果が小さいた
め、Co量を15〜60重量%に限定した。
【0015】VはFe−Co合金の電気抵抗率の向上に
寄与する。しかし、0.5重量%未満では、電気抵抗率
の向上の効果が小さく、3.5重量%を越えると半硬質
磁性となってしまうため、Vを0.5〜3.5重量%に
限定した。なお、有機バインダとは、高級アルコール、
高級脂肪酸などを含むものを指す。
寄与する。しかし、0.5重量%未満では、電気抵抗率
の向上の効果が小さく、3.5重量%を越えると半硬質
磁性となってしまうため、Vを0.5〜3.5重量%に
限定した。なお、有機バインダとは、高級アルコール、
高級脂肪酸などを含むものを指す。
【0016】
実施例1
重量平均径10μmのFe−49重量%Co−2重量%
V組成の粉末に、アクリル系バインダ16体積%及びイ
ソプロピルアルコールを加えてスラリー状にし、噴霧乾
燥法により重量平均径20〜200μmの範囲内の各種
粒度に造粒した。その各造粒粉の流動度を測定した結果
を図1に示す。造粒物の重量平均径が40μm以上では
流動性が良好である。
V組成の粉末に、アクリル系バインダ16体積%及びイ
ソプロピルアルコールを加えてスラリー状にし、噴霧乾
燥法により重量平均径20〜200μmの範囲内の各種
粒度に造粒した。その各造粒粉の流動度を測定した結果
を図1に示す。造粒物の重量平均径が40μm以上では
流動性が良好である。
【0017】
実施例2
重量平均径1〜25μmのFe−49重量%Co−2重
量%V組成の粉末にアクリル系バインダ16体積%及び
イソプロピルアルコールを加えスラリー状にし、噴霧乾
燥法により重量平均径100μmに造粒した。その造粒
粉を3t/cm2 の成形圧力で直径11.3mm、高
さ10mmの円柱状試験片に圧縮成形し、窒素中で50
0℃で1時間、脱バインダを施した後、水素中で125
0℃で1時間焼結した。焼結体の密度と原料粉の粒径と
の関係を図2に示す。原料粒の重量平均径が18μm以
下の範囲で焼結密度比95%以上を達成している。10
μm以下の原料粒では、さらに高い焼結密度比が得られ
る。
量%V組成の粉末にアクリル系バインダ16体積%及び
イソプロピルアルコールを加えスラリー状にし、噴霧乾
燥法により重量平均径100μmに造粒した。その造粒
粉を3t/cm2 の成形圧力で直径11.3mm、高
さ10mmの円柱状試験片に圧縮成形し、窒素中で50
0℃で1時間、脱バインダを施した後、水素中で125
0℃で1時間焼結した。焼結体の密度と原料粉の粒径と
の関係を図2に示す。原料粒の重量平均径が18μm以
下の範囲で焼結密度比95%以上を達成している。10
μm以下の原料粒では、さらに高い焼結密度比が得られ
る。
【0018】
実施例3
重量平均径10μmのSUS316の粉末に、アクリル
系バインダ16体積%及びイソプロピルアルコールを加
えてスラリー状にし、噴霧乾燥法により重量平均径20
〜200μmに造粒した後、幾何標準偏差が1.3〜1
.4になるように分級した。その後、各造粒粉の流動度
を測定した。その結果を図3に示す。造粒粉の重量平均
径を40μm以上にすると流動性が良好になる。
系バインダ16体積%及びイソプロピルアルコールを加
えてスラリー状にし、噴霧乾燥法により重量平均径20
〜200μmに造粒した後、幾何標準偏差が1.3〜1
.4になるように分級した。その後、各造粒粉の流動度
を測定した。その結果を図3に示す。造粒粉の重量平均
径を40μm以上にすると流動性が良好になる。
【0019】
実施例4
重量平均径1〜25μmのSUS316の粉末に、アク
リル系バインダ16体積%及びイソプロピルアルコール
を加えスラリー状にし、噴霧乾燥法により重量平均径1
00μmに造粒した後、幾何標準偏差が1.3〜1.4
になるように分級した。その造粒粉を3t/cm2 の
成形圧力で直径11.3mm、高さ10mmの円柱状試
験片に圧縮成形し、窒素中で500℃で1時間、脱バイ
ンダ処理を施した後、水素中で1300℃で1時間焼結
した。焼結体の密度と原料粉の粒径との関係を図4に示
す。原料粉の重量平均径が18μm以下の範囲で焼結密
度比95%以上を達成する。また、10μm以下にする
と焼結密度比97%以上を達成する。
リル系バインダ16体積%及びイソプロピルアルコール
を加えスラリー状にし、噴霧乾燥法により重量平均径1
00μmに造粒した後、幾何標準偏差が1.3〜1.4
になるように分級した。その造粒粉を3t/cm2 の
成形圧力で直径11.3mm、高さ10mmの円柱状試
験片に圧縮成形し、窒素中で500℃で1時間、脱バイ
ンダ処理を施した後、水素中で1300℃で1時間焼結
した。焼結体の密度と原料粉の粒径との関係を図4に示
す。原料粉の重量平均径が18μm以下の範囲で焼結密
度比95%以上を達成する。また、10μm以下にする
と焼結密度比97%以上を達成する。
【0020】
実施例5
重量平均径10μmのSUS316の粉末に、アクリル
系バインダ16体積%及びイソプロピルアルコールを加
えスラリー状にし、噴霧乾燥法により重量平均径50〜
200μmに造粒した後、重量平均径100μm一定で
幾何標準偏差が1.2〜2.0になるように分級、混合
した。その後、各造粒粉の流動度を測定した。結果を図
5に示す。粒度分布の標準偏差が1.7以下のときに流
動性が極めて良好になる。
系バインダ16体積%及びイソプロピルアルコールを加
えスラリー状にし、噴霧乾燥法により重量平均径50〜
200μmに造粒した後、重量平均径100μm一定で
幾何標準偏差が1.2〜2.0になるように分級、混合
した。その後、各造粒粉の流動度を測定した。結果を図
5に示す。粒度分布の標準偏差が1.7以下のときに流
動性が極めて良好になる。
【0021】
実施例6
重量平均径10μmのSUS316の粉末に、アクリル
系バインダ16体積%及びイソプロピルアルコールを加
えてスラリー状にし、噴霧乾燥法により平均重量径60
μmに、かつ、S/S0 =1.9〜2.3になるよう
に造粒した。その後、各造粒粉の見掛密度を測定した結
果を図6に示す。S/S0が2.0〜2.2の範囲にお
いて充填性が良好になる。
系バインダ16体積%及びイソプロピルアルコールを加
えてスラリー状にし、噴霧乾燥法により平均重量径60
μmに、かつ、S/S0 =1.9〜2.3になるよう
に造粒した。その後、各造粒粉の見掛密度を測定した結
果を図6に示す。S/S0が2.0〜2.2の範囲にお
いて充填性が良好になる。
【0022】
実施例7
重量平均径10μmのSUS316の粉末に、アクリル
系バインダ5〜40体積%およびイソプロピルアルコー
ルを加えてスラリー状にし、噴霧乾燥法により重量平均
径80μmに造粒した。その各造粒粉の流動度、及び成
形圧力3t/cm2 で圧縮成形してラトラー値を測定
した。結果を図7及び図8に示す。6〜34体積%の範
囲において流動性、成形性は共に良好な値を示す。
系バインダ5〜40体積%およびイソプロピルアルコー
ルを加えてスラリー状にし、噴霧乾燥法により重量平均
径80μmに造粒した。その各造粒粉の流動度、及び成
形圧力3t/cm2 で圧縮成形してラトラー値を測定
した。結果を図7及び図8に示す。6〜34体積%の範
囲において流動性、成形性は共に良好な値を示す。
【0023】
実施例8
重量平均径10μmのFe−(10〜70)重量%Co
−(0.2〜3.3)重量%Vのように組成を変化させ
た金属微粉に、アクリル系バインダ16体積%及びイソ
プロピルアルコールを加えスラリー状にし、噴霧乾燥法
により重量平均径100μmに造粒した。その造粒粉を
3t/cm2 の成形圧力で外径38mm、内径25m
mで厚さが8mmのリング状試験片に圧縮成形し、窒素
中で500℃で1時間、脱バインダを施した後、水素中
で1250℃で1時間焼結した。その焼結体の磁気特性
を測定した。その結果を図9、図10に示す。
−(0.2〜3.3)重量%Vのように組成を変化させ
た金属微粉に、アクリル系バインダ16体積%及びイソ
プロピルアルコールを加えスラリー状にし、噴霧乾燥法
により重量平均径100μmに造粒した。その造粒粉を
3t/cm2 の成形圧力で外径38mm、内径25m
mで厚さが8mmのリング状試験片に圧縮成形し、窒素
中で500℃で1時間、脱バインダを施した後、水素中
で1250℃で1時間焼結した。その焼結体の磁気特性
を測定した。その結果を図9、図10に示す。
【0024】Coが15〜60重量%で飽和磁束密度が
高く、Vが0.5重量%以上でも電気抵抗率が優れてい
る。
高く、Vが0.5重量%以上でも電気抵抗率が優れてい
る。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、重量平均径の小さい金
属微粉を造粒して適正粒度、形状の造粒物とし流動性、
充填性を向上させたので、高密度の焼結体を圧縮成形に
より低コストで量産することができるようになった。
属微粉を造粒して適正粒度、形状の造粒物とし流動性、
充填性を向上させたので、高密度の焼結体を圧縮成形に
より低コストで量産することができるようになった。
【図1】造粒粉の粒径と流動度の関係を示すグラフであ
る。
る。
【図2】原料粉の粒径と焼結密度比の関係を示すグラフ
である。
である。
【図3】造粒粉の粒径と流動度の関係を示すグラフであ
る。
る。
【図4】原料粉の粒径と焼結密度比の関係を示すグラフ
である。
である。
【図5】造粒粉の粒度分布の標準偏差と流動度の関係を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図6】造粒粉の球形度形状係数と見掛密度の関係を示
すグラフである。
すグラフである。
【図7】造粒粉のバインダ量と流動度の関係を示すグラ
フである。
フである。
【図8】造粒粉のバインダ量とラトラー値の関係を示す
グラフである。
グラフである。
【図9】Co量と飽和磁束密度の関係を示すグラフであ
る。
る。
【図10】V量と電気抵抗率の関係を示すグラフである
。
。
Claims (6)
- 【請求項1】 重量平均径が1〜18μmの範囲内の
金属微粉と有機バインダとからなる造粒粉末であって、
重量平均径が40〜200μmの範囲内であることを特
徴とする粉末冶金用金属造粒粉末。 - 【請求項2】 粒度分布の幾何標準偏差が1.7以下
であることを特徴とする請求項1記載の粉末冶金用金属
造粒粉末。 - 【請求項3】 造粒粉末の垂直光源に対する最大投影
面積をS0 とし、造粒粉末の半球の表面積をSとする
と、造粒粉末の球形度形状係数(S/S0 )が2.0
〜2.2であることを特徴とする請求項1または2記載
の粉末冶金用金属造粒粉末。 - 【請求項4】 有機バインダ量が6〜34体積%であ
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の粉
末冶金用金属造粒粉末。 - 【請求項5】 金属微粉がCo:15〜60重量%、
V:0.5〜3.5重量%、残部鉄および不可避的不純
物からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
記載の粉末冶金用金属造粒粉末。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の粉末
冶金用金属造粒粉末を用い、これを圧縮成形し、焼結し
、焼結密度比95%以上の焼結体を製造することを特徴
とする焼結体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3001203A JPH04214801A (ja) | 1990-02-22 | 1991-01-09 | 粉末冶金用金属造粒粉末及びそれを使用する焼結体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3983690 | 1990-02-22 | ||
JP2-39836 | 1990-02-22 | ||
JP2-225210 | 1990-08-29 | ||
JP22521090 | 1990-08-29 | ||
JP3001203A JPH04214801A (ja) | 1990-02-22 | 1991-01-09 | 粉末冶金用金属造粒粉末及びそれを使用する焼結体の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04214801A true JPH04214801A (ja) | 1992-08-05 |
Family
ID=27274807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3001203A Pending JPH04214801A (ja) | 1990-02-22 | 1991-01-09 | 粉末冶金用金属造粒粉末及びそれを使用する焼結体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04214801A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000016937A1 (fr) * | 1998-09-24 | 2000-03-30 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Alliage en poudre, alliage en pastilles frittees et procede de production |
JP2006348327A (ja) * | 2005-06-14 | 2006-12-28 | Suruga Seiki Kk | 粉末冶金法による光デバイス用金属筺体の製造方法 |
WO2011040242A1 (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-07 | Ntn株式会社 | 動力伝達部品 |
KR20140051936A (ko) * | 2011-07-08 | 2014-05-02 | 푸락 바이오켐 비.브이. | 사료 산물에 사용하기 위한 활성 제형 |
CN110970189A (zh) * | 2018-09-28 | 2020-04-07 | 苹果公司 | 经优化用于金属注塑成型的软磁合金 |
-
1991
- 1991-01-09 JP JP3001203A patent/JPH04214801A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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