JPH0421409Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案は建築現場の建築物と足場との空間に設
置せしめて人や資材の落下を防止し、併せて資材
の仮置場を形成せしめる建築現場における落下防
止棚に関するものである。

従来の技術 従来、建築現場においては足場の外部に面する
部分には一般に金網やシートを張り、又はねだし
（朝顔）を設けて危害防止に努め、上記シートは
工事の騒音防止を図る等の工夫が成されて来た
が、足場の内部に面する部分（建築物側）には何
ら顧みられず、よつて幾許かの工夫も成されず、
人や資材の落下による直接或いは間接の事故の危
険性を有していた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は建築物と足場との空間において、人や
資材の落下を防止し、併せて資材の仮置場を形成
せしめる建築現場における落下防止棚を提供せん
とするものである。

〔考案の構成〕

問題点を解決するための手段 本考案はかかる点に鑑み、横杆にクランプを固
着すると共に、該クランプの両側で横杆にはプレ
ートを固着し、該プレートには上方よりＵ字溝を
穿設すると共に、先端上下に凹溝を穿設した横溝
を穿設したブラケツトと、上Ｕ字溝、横溝、凹溝
に嵌入するボルトを固着したステージとより成
り、該ステージの張り出し時にステージの下端が
横杆の上端に当接する様にした建築現場における
落下防止棚を提供して上記欠点を解消せんとした
ものである。

作 用 本考案は足場の縦杆にブラケツトを取付け、該
ブラケツトにステージを着脱自在且つ水平及び垂
直に固定自在と成して、建築物と足場との空間に
ステージを張り出し、人や資材の落下を防止し、
併せて資材の仮置場を形成せしめるのである。

実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
ると、 １，１ａ……は本考案に係る落下防止棚の棚本
体であり、該棚本体１，１ａ……は建築物２の側
方に仮設せしめた足場３の建築物２側の縦杆４，
４ａ……に着脱自在に取付けている。

５はブラケツトであり、角状の横杆６の側面に
は足場３の縦杆４，４ａ……に外嵌固定せしめる
クランプ７を固着せしめると共に、該クランプ７
の両側にして横杆６の上面より側面にはプレート
８，８ａを固着せしめており、該プレート８，８
ａの左上方は円弧部９を形成し、中央やや右上方
にはＵ字溝１０を垂直に穿設し、又中央やや下方
にして右端より横溝１１を水平に穿設し、該横溝
１１の先端上下にはＵ字溝１０の延長線上に凹溝
１２，１３を穿設せしめている。

１４は矩形のステージであり、該ステージ１４
の基端部両側に２列平行してボルト１５，１５
ａ，１６，１６ａを頭を突設して固着せしめ、又
ステージ１４の先端にはＬ字鋼１７を固着せしめ
ている。

尚、ボルト１５，１５ａとボルト１６，１６ａ
との間隔はＵ字溝１０と凹溝１３との間隔と略同
一である。

次に本考案に係る建築現場における落下防止棚
の作用について説明すると、足場３の縦杆４にブ
ラケツト５のクランプ７を外嵌固定せしめ、次に
ステージ１４を傾斜状態で降下せしめ、ボルト１
６，１６ａがＵ字溝１０の約中央に位置した時に
ステージ１４を垂直方向に回転し、ボルト１５，
１５ａが横溝１１内を進行せしめるのである。

次に、かかる状態より状況に応じてステージ１
４を待避状態Ａと張り出し状態Ｂに配置するので
あり、待避状態Ａの時にはボルト１５，１５ａを
凹溝１３内に、ボルト１６，１６ａをＵ字溝１０
内に嵌入しステージ１４を垂直状態として建築物
２と足場３との間を空間と成し、又張り出し状態
Ｂの時にはボルト１５，１５ａを凹溝１２内に嵌
入しステージ１４を水平方向に回転せしめステー
ジ１４の下端が横杆６の上端に当接して建築物２
と足場３との間にステージ１４が水平に張り出し
落下防止棚としての役割を果たすのである。

〔考案の効果〕

要するに本考案は、横杆６にクランプ７を固着
すると共に、該クランプ７の両側で横杆６にはプ
レート８，８ａを固着し、該プレート８，８ａに
は上方よりＵ字溝１０を穿設すると共に、先端上
下に凹溝１２，１３を穿設した横溝１１を穿設し
たブラケツト５と、上Ｕ字溝１０、横溝１１、凹
溝１２，１３に嵌入するボルト１５，１５ａ，１
６，１６ａを固着したステージ１４とより成り、
該ステージ１４の張り出し時にステージ１４の下
端が横杆６の上端に当接する様にしたので、建築
物２と足場３との間にステージ１４を水平に張り
出した張り出し状態Ｂと出来、人や資材の落下防
止を図り、併せて資材の仮置場を形成せしめて足
場３を通路専用にすることが出来、足場３内での
通行が容易になるのであり、又建築物２の外装工
事等の建築物２と足場３との間が空間の方が良い
時にはステージ１４を垂直に配置し待避状態Ａと
することが出来、作業の円滑化を図ることが出
来、又棚本体１，１ａ……の足場３への着脱時に
はブラケツト５のクランプ７を足場３の縦杆４，
４ａ……に外嵌固定するだけで簡単に着脱が出
来、又ブラケツト５とステージ１４とを着脱自在
と成したので、棚本体１，１ａ……の保管時にブ
ラケツト５とステージ１４とを分離して各形状に
合わせて保管出来るので保管スペースを要しない
等その実用的効果甚だ大なるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものにして、第１
図は本考案に係る建築現場における落下防止棚の
施工状態を示す斜視図、第２図は同上一部拡大正
面図、第３図は同上平面図、第４図はブラケツト
の正面図、第５図はステージの平面図である。 １，１ａ……棚本体、２……建築物、３……足
場、５……ブラケツト、６……横杆、７……クラ
ンプ、８，８ａ……プレート、１０……Ｕ字溝、
１１……横溝、１２……凹溝、１３……凹溝、１
４……ステージ、１５，１５ａ……ボルト、１
６，１６ａ……ボルト、Ａ……待避状態、Ｂ……
張り出し状態。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 横杆にクランプを固着すると共に、該クランプ
   の両側で横杆にはプレートを固着し、該プレート
   には上方よりＵ字溝を穿設すると共に、先端上下
   に凹溝を穿設した横溝を穿設したブラケツトと、
   上Ｕ字溝、横溝、凹溝に嵌入するボルトを固着し
   たステージとより成り、該ステージの張り出し時
   にステージの下端が横杆の上端に当接する様にし
   たことを特徴とする建築現場における落下防止
   棚。