JPH0421389Y2

JPH0421389Y2 -

Info

Publication number: JPH0421389Y2
Application number: JP1986085493U
Authority: JP
Priority date: 1986-06-06
Filing date: 1986-06-06
Publication date: 1992-05-15
Also published as: JPS62196830U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は側枠をトラス状に形成した階段に関す
る。

（従来の技術）従来の鉄骨階段は両側に鉄板からなるささらを
配設し、両ささら間に鉄板製踏板を渡し、さらに
ささら上に手摺を設けたものであつた。

（考案が解決しようとする問題点）従来の鉄骨階段では鉄板製ささらを設け、手摺
を構造的に別に扱つており、また視覚的にも重く
感じられ、そしてこの階段が視覚の妨げとなる場
合があつた。

本考案の目的は、階段の横座屈を防ぎ、階段を
構成している材料を無駄なく利用すると共に外観
がすつきりした視覚の妨げとならない階段を提供
することにある。

（問題点を解決するための手段）本考案は、両側に位置し、トラス状に形成して
ある側枠と、両側枠の下弦材間を連結しているつ
なぎ材と、上記側枠の上方に位置するとともに側
枠に連結材により連結し、側枠の上弦材に沿つて
かつ平行に配設してある手摺と、上記両側枠の内
方間に設けてある踏板とを具備しているものであ
る。上記側枠の上弦材の各端部及び手摺の各端部
がそれぞれ外方に屈曲した屈曲部としてある。

（作用）端部に屈曲部を設けている側枠と、この側枠に
平行に沿いかつ端部に屈曲部を備えた手摺とが、
階段の構造体として機能する。

（実施例）以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。

第１〜３図において、階段１の両側枠２はスチ
ールパイプをトラス状に組立てたもので、上弦材
２１の両端は外方に屈曲した屈曲部２３を形成し
ている。そして下弦材２２間はスチールパイプか
らなる横つなぎ材３で連結し、この横つなぎ材は
その上側を丸鋼製の縦つなぎ３ａで連結されてい
る。このため階段１の底部は格子状に組んだつな
ぎ材３，３ａで構成されることになる。

また側枠２間には踏板４を取り付けてある。こ
の踏板の底板４１は第５図に示すように両側に立
上り部４１１を形成した断面ほぼＬ字状の鉄板を
階段上に組合せたもので、縦つなぎ材３ａ上に溶
接により固着されている。底板４１上は樹脂モル
タル４２を充填してある。

また側枠２の上弦材２１に沿つてこれより上方
にスチールパイプからなる手摺５を配設してあ
る。この手摺は上弦材２１に連結材５で連結して
いる。手摺５の両端は上弦材２１の屈曲部２３に
沿つて屈曲した屈曲部５１となつており、両屈曲
部２３，５１とが階段の横座屈を防止している。

手摺５と上弦材２１とが平行に位置しているこ
とによつても横座屈の防止が図られる。

手摺５も階段の構造体となり、階段の構成部材
を無駄なく利用している。

階段１の取付け状態を説明すると、第１図に示
すように下部はフロアＦの２点Ａ，A₁で支持し、
上部は上階のフロアF₁に上階の梁Ｂとその下方
の支持鉄骨B₁との２点で支持されている。この
ように支点が４つの場合には階段１の部材の各所
におけるモーメントは小さくなり、小さな部材で
も支持できる利点がある。もちろん、上下各１支
点で階段を支持してもよい。

（考案の効果）本考案によれば、側枠をトラス状に組立て、端
部に屈曲部を形成し、手摺を側枠に連結しかつ側
枠に沿つて平行に配設しかつ端部に屈曲部を設け
てあるので、階段の横座屈を防止でき、階段を構
成している材料を構造的に有効に利用でき、視覚
的にも軽く感じられ、外観がすつきりし、視覚の
妨げとなることを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は設置状態を示す側面図、第２図は設置
状態を示す正面図、第３図は平面図、第４図は踏
板の一部の拡大断面図、第５図は第４図−線
断面図である。１……階段、２……側枠、２１……上弦材、２
２……下弦材、２３……屈曲部、３……つなぎ
材、４……踏板、５……手摺、５１……屈曲部、
６……連結材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】両側に位置し、トラス状に形成してある側枠
と、両側枠の下弦材間を連結しているつなぎ材と、上記側枠の上方に位置するとともに側枠に連結
材により連結し、側枠の上弦材に沿つてかつ平行
に配設してある手摺と、上記両側枠の内方間に設けてある踏板とを具備しており、上記側枠の上弦材の各端部及び
手摺の各端部がそれぞれ外方に屈曲した屈曲部と
なつていることを特徴とする階段。