JPH04213091A - 放射線量検出装置 - Google Patents

放射線量検出装置

Info

Publication number
JPH04213091A
JPH04213091A JP2401135A JP40113590A JPH04213091A JP H04213091 A JPH04213091 A JP H04213091A JP 2401135 A JP2401135 A JP 2401135A JP 40113590 A JP40113590 A JP 40113590A JP H04213091 A JPH04213091 A JP H04213091A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
radiation
light
transparent sheet
radiation dose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2401135A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisanori Tsuchino
久憲 土野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2401135A priority Critical patent/JPH04213091A/ja
Publication of JPH04213091A publication Critical patent/JPH04213091A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被照射体を透過した放
射線量を検出しつつ被照射体に照射される放射線量を適
正レベルに絞り制御する放射線撮像装置等に使用される
放射線量検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線撮像装置は、一般にX線管が用い
られる放射線源と、被照射体を通過した前記放射線源か
らの放射線量を検知して放射線投影像を撮像記録する例
えば、放射線に感応するスクリーン/フィルム,輝尽性
蛍光体プレート,蛍光表示面,電子像増強管等の撮像記
録装置とから構成される。
【0003】ところで、一般的な放射線検査、例えば胸
部検査においては、通常の患者は非常に大きな解剖学的
厚みの変動を有し、このために非常に大きなX線の減衰
変動を示す。即ち、解剖学的な諸部分は、X線の透過率
に大きな差異を有する。このため、ダイナミックレンジ
が狭いスクリーン/フィルムを用いた撮影では、検査結
果を示すスクリーン/フィルムのダイナミックレンジの
狭さのために、全体的画像の一部分のみ適当な露光がな
されて、殆どの部分は露光過度又は露光不足となる。
【0004】一方、輝尽性蛍光体を用いたシステムでは
、輝尽性蛍光体が比較的高いダイナミックレンジを有す
るが、可視化のために用いるCRTが一般的に輝尽性蛍
光体よりもダイナミックレンジが狭いために、この狭い
ダイナミックレンジに制限されて、同様に露光の不適が
発生することがあった。従って、例えば前述のような胸
部検査のためのX線撮影では、肺のようにX線を透過し
易い部分と、背骨や腹部などのようなX線を透過し難い
部分とを、同時に観察し易い状態に表示させることが容
易ではなかった。
【0005】このため、例えば放射線源の前方に設けた
コリメータに形成したファンビーム形成用のスリットに
、その長手方向に分割される領域毎に開口面積を可変制
御するシャッタ部材を出入り可能に支持し、スリットを
通過して得られるファンビームをその長手方向に直角な
方向に走査動作させて被照射体を走査しつつ該物体の背
後に設けられた撮像面にて撮像記録する一方、撮像面に
おける各部の放射線量を検出するディテクタ (放射線
量検出装置) を設け、該ディテクタからの検出信号に
基づいて被照射体が適切な露出量を得るように前記シャ
ッタ部材による絞り量を制御する構成としたものがある
(特開昭62−129034号公報等参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ディテ
クタにおいては、ファンビームが走査されることによっ
て照射される全域にわたって、独立したX線検出素子を
必要な領域毎に夫々の領域に対応させて設けると膨大な
数が必要となってコストが高くつきすぎる。このため、
ファンビームの長手方向に複数分割される領域毎に独立
したX線検出素子を列設したもの (以下ライン型ディ
テクタという) を、各素子にファンビームが照射され
るようにファンビームの走査に同期して移動させつつ、
各素子から出力される放射線量検出信号を順次読み取っ
て細分された照射領域毎の放射線量を検出するようにし
たものが、一般に使用されている。
【0007】しかしながら、かかる従来のライン型ディ
テクタでは、ファンビームの走査に同期して高速(40
cm/秒以上)で移動させる駆動機構が必要であり、装
置が複雑化すると共にコスト高につくという難点があっ
た。 この点に鑑み、ファンビームの走査方向に延びる薄い直
方体容器内に同方向に延びる一対の電極を対向して装着
すると共に、アルゴン等の不活性ガスを密封し、該容器
をファンビームの長手方向に多数本列設した構成のディ
テクタ (以下イオンチャンバ型ディテクタという) 
が開発されている。
【0008】尚、現実的には、前記イオンチャンバ型デ
ィテクタは、薄い直方体容器の対向する2面の中、1面
に共通電極、他面にファンビームの走査方向に延びる多
数本のストライプ状電極が設けられ、両電極の間にアル
ゴン等の不活性ガスを密封した構造のものが用いられる
。このものでは、各容器毎に高電圧を掛けた状態で、X
線を透過させると密封ガスが電離されて放射線量に応じ
た量の電荷が放出されるので、該電荷量に応じて電極に
流れる電流を放射線量として検出するようにしている。 この場合、ファンビームの走査に同期した、ディテクタ
の駆動手段が不要となり、また、ガスによるX線の吸収
量が小さいという利点がある。
【0009】しかしながら、該イオンチャンバ型ディテ
クタは、狭い間隙で対向する電極間に高電圧を印加する
必要があるため、電気的な耐久性に劣ること、多数個の
X線検出素子をスイッチング回路により切換動作させて
順次出力される信号を共通のアンプを介して取り出す際
に、スイッチング切換時に発生するノイズが微弱である
信号電流に与える影響が大きいこと、容器をガス漏れな
く密封することが難しいこと等の問題がある。
【0010】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、固定して用いられるため駆動機構を要
さず、耐久性も確保され、ノイズ等の影響も殆ど受ける
ことなく信頼性に優れた放射線量検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため本発明に係る放
射線量検出装置は、放射線ビームを透過させる材料から
なる短冊状の透明シートに、放射線ビームを受けて放射
線量に応じた光量の光を発光する蛍光体を層状に結合又
は混入させ、該透明シートを、長手方向の辺を持つ面相
互を近接対向させて多数本列設し、各透明シートの少な
くとも一方の端面に、直接又は光伝達手段を介して光量
検出手段を装着してなり、各透明シートを透過する放射
線ビームの放射線量を、前記蛍光体から放射線ビームを
受けて発光し、透明シート内面を反射しつつ光量検出手
段に到る光の光量の検出を介して検出する構成とした。
【0012】
【作用】本発明に係る放射線量検出装置は、放射線源か
ら照射され被照射体の各部を透過する放射線の放射線量
の検出に使用される。放射線源から被照射体に向けて照
射された放射線ビームは被照射体を透過後、放射線量検
出装置の透明シートを透過する。
【0013】ここで、各透明シートを透過する放射線ビ
ームを受けて蛍光体から発光する光が透明シート内面を
反射しつつ光量検出手段に到り、該光量検出手段により
検出される光量により、当該透明シートを透過する放射
線ビームの放射線量、つまり該当する被照射体部分を透
過した放射線量が検出される。このようにして検出され
た被照射体各部の透過放射線量に基づいて、放射線照射
量を適正レベルに調整すべく、コリメータにより絞り制
御したり、撮影画像の画像処理が行われる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。本発明に
係る放射線量検出装置を備えた放射線撮像装置の一実施
例の構成を示す図1において、放射線源としてのX線管
1の前方位置に、水平方向を長手方向として開口された
スリット2を有する放射線遮断材からなる第1コリメー
タ3が設けられている。
【0015】この第1コリメータ3は、制御ユニット7
によって制御される図示しないアクチュエータにより図
で上下方向に平行移動し、この平行移動に伴ってスリッ
ト2で形成される放射線のファンビームFBがその長手
方向に対する直角な方向に走査動作するようにしてある
。尚、前記アクチュエータとしては、ステッピングモー
タや電磁石などを用いれば良い。
【0016】前記第1コリメータ3のスリット2には、
該スリット2の開口面積をその長手方向に複数分割され
る領域毎に可変制御することにより、スリット2の通過
線量を長手方向の複数個所で可変調整する放射線量調整
手段としてのモジュレータ8が設けられている。該モジ
ュレータ8により絞り制御されたスリット3を通過して
形成されるファンビームFBの走査位置には、被照射体
としての人体4が位置され、この人体4の背後には、人
体4を透過したファンビームFBを通過させる水平方向
に長い長方形状の開口10を有する第2コリメータ11
と、該開口10を通過したファンビームFBから人体4
各部の透過X線量を検出する本発明に係る放射線量検出
装置5と、該放射線量検出装置5を透過したX線を撮像
記録するフィルムカセット6とがこの順に設けられてい
る。
【0017】第2コリメータ11は、前記制御ユニット
7で制御される図示しないアクチュエータにより第1コ
リメータ3の上下方向の移動に伴ってやはり図で上下方
向に移動し、人体4を透過したファンビームFBが前記
開口10及び前記放射線量検出装置5を通過して撮像手
段としてのフィルムカセット6に到達するように構成さ
れている。第2コリメータは必ずしも必要としないが、
人体4による散乱X線を除去し、コントラスト分解能を
向上させる効果がある。
【0018】フィルムカセット6は、フロントスクリー
ン,X線フィルム,バックスクリーンから構成されてお
り、露光された放射線によって人体4の放射線像を撮像
記録するものである。図2及び図3は、前記放射線量検
出装置5の詳細な構成を示す。図において、ファンビー
ムFBの長手方向と直角な方向、即ち、本実施例では垂
直方向に長い短冊状の透明シート51が、長辺を持つ面
相互を近接対向させてファンビームFBの長手方向に多
数本列設される。該透明シート51は、蛍光体からの発
光光に対する透過率つまり透明度が高い材料が好ましく
、例えばアクリル,ポリエチレンテレフタレート,ガラ
ス等が用いられる。また、透明シート51の厚さは、蛍
光体からの発光光を効率よく伝達されればよく、その目
的からは、0.1mm 〜10mm程度の範囲であれば
よい。あまり厚過ぎるとX線の吸収が多くなり、フィル
ムカセット6に到達するX線量が減少するので好ましく
ない。
【0019】前記各透明シート51の背面に、一枚の蛍
光体シート52が接着して結合される (製造上は、各
透明シート51を前記のように近接配置させながら、背
面を蛍光体シート52に接着して形成する) 。ここで
、透明シート51と蛍光体シート52とは、透明シート
51の屈折率または蛍光体シート52に保護層がある場
合は保護層の屈折率、保護層がない場合は蛍光体の屈折
率と略等しいか、好ましくは両方の中間の屈折率を有す
る透明接着剤で接着するのがよい。
【0020】また、前記各透明シート51の下端面には
夫々光量検出手段としてのフォトダイオード53が近接
して取り付けられる。光量検出手段としては、フォトダ
イオード53の他、フォトマル等の光電変換器を用いて
もよい。接着剤により接着する場合に使用される接着剤
は透明シート51と略等しい屈折率を有するものを使用
するのが好ましい。尚、透明シート51及びフォトダイ
オード53の取付数は、10〜500 個の範囲が好ま
しく、実用的には30〜200 個が特に好ましいが、
前記モジュレータ8によりX線照射量の調整を行う空間
周波数成分が制限されるので通常は数十個程度で十分で
あり、その場合、透明シート51の列設方向の短辺は1
cm程度となる。透明シート51の数は、フォトダイオ
ード53からの信号を平均化処理等により必要とされる
数に縮減させてもよい。
【0021】そして、人体4を透過したファンビームF
Bが各透明シート51を通って蛍光体シート52に当た
ると、蛍光体シート52は当該透明シート51内を透過
するX線量に応じた光量の光を発光する。該発光光は当
該透明シート51内を内表面 (空気との境界面) で
略全反射しつつ端部方向に伝達され、透明シート51の
下端面に装着されたフォトダイオード53の受光面に達
し、該フォトダイオード53の駆動時に光電変換によっ
て受光量に応じた電流が出力される。該受光量は前述し
たように透過X線量に応じているから、該透過X線量に
応じた電流が検出信号として出力されることになる。各
フォトダイオード53の出力は、前記制御ユニット7に
入力される。制御ユニット7は、内蔵のスイッチング回
路により、フォトダイオード53を列設方向の一端側 
(例えば図2で左側) から他端側に順に切換駆動 (
右端の次は左端に戻る) させ、これにより各照射領域
の透過X線量を順次検出し、該X線量検出信号に応じて
、前記モジュレータ8を駆動制御する。但し、スイッチ
ングは必ずしも必要ではなく、各モジュレータと対応す
る透明シートは一対一で接続されていてもよい。
【0022】モジュレータ8は、図4に示すように、放
射線吸収物質からなる複数の板状のシャッタ部材9を備
えて構成されている。前記各シャッタ部材9は、第1コ
リメータ3のX線管1側の端面に略沿ってスリット2の
巾方向に移動可能に支持されており、かかるシャッタ部
材9をスリット2の長手方向に隙間なく隣接させてある
。前記各シャッタ部材9は、それぞれ基端部にアクチュ
エータを備えており、このアクチュエータによって前記
移動方向に相互に独立して進退自在に駆動されるように
なっている。
【0023】従って、シャッタ部材9を選択的にスリッ
ト2の開口を覆う方向に移動させることで、スリット2
の開口面積を長手方向で変化させてスリット2長手方向
での通過線量を制御することができるものであり、前記
放射線量検出装置5に設けられるフォトダイオード53
と略同じ数のシャッタ部材9で構成してあれば、フォト
ダイオード53による検出線量に応じて人体4に照射さ
れる放射線量を制御することができるものである。
【0024】尚、前記モジュレータ8を構成するシャッ
タ部材9は、上記のようにスリット2の巾方向に直線的
に移動させる構成の他、シャッタ部材9を揺動させたり
、また、回転させたりして、スリット2の開口面積をス
リット2の長手方向でそれぞれに変化させるよう構成す
ることもできる。このようにして、モジュレータ8をフ
ィードバック制御することにより、人体4の部位に応じ
て照射X線量が適正レベルに調整され、フィルムカセッ
ト6に解剖学的厚みに応じた露出調整がなされ被照射体
 (人体) の全域にわたって鮮明なX線画像が記録さ
れる。
【0025】そして、本発明に係る放射線量検出装置5
によれば、透明シート51の反射による導光性を利用し
てファンビームFBの透過位置からフォトダイオード5
3とが離れていても、放射線量を検出することができる
ため、駆動機構が不要となる。また、イオンチャンバ型
ディテクタのように高電圧を印加したりすることもない
ので、耐久性に優れ、スイッチング切換時のノイズの影
響も避けられ、密封処理を施したりするような必要もな
く簡易な構成であるため、製造コストも引き下げられる
【0026】また、本実施例では隣接する透明シート5
1相互を近接させて空気層を介在させることにより、透
明シート51内表面で良好に反射できるように構成した
が、内表面からの光の漏れにより隣接する透明シート5
1へ入光されて検出誤差を生じることを、より確実に防
止する構成として、例えば、図5に示すように各透明シ
ート51の隣接する対向面を夫々光吸収性の高い色(例
えば黒色)に塗るようにするとよい。その場合は塗布層
54を介して透明シート51を突き合わせてもよい。
【0027】あるいは、図6に示すように隣接する透明
シート51に接合する蛍光体から発光される光の色(波
長)を蛍光体の種類等によって変え (図示52a,5
2b) 、自己の蛍光体から発光された色の光のみを通
し、隣接する透明シート51から漏れて入光した色の異
なる光の透過を阻止するフィルタ55を介してフォトダ
イオード53に入光させるようにしてよい。この場合、
隣接する透明シート51間でのクロストーク (相互影
響) が防止され、特に好ましい。
【0028】また、図7に示すように隣接する透明シー
ト51の対向面を反射率の高い部材(例えばアルミニウ
ム) 56で被覆してもよい。この方式は、光の漏れ自
体を抑制すると共に、フォトダイオード53への導光効
率を高める効果があり、この効果のためには蛍光体シー
ト52と接着される背面を除く少なくとも1面に高反射
率部材56を被覆するだけでも効果がある。また、蛍光
体シート52の裏面(透明シート51接着側と反対側の
面)に高反射率部材56を被覆するのであれば、発光し
た光は外部に発散されることなく透明シート51内に反
射されるので導光効率を大きく高めることができる。尚
、高反射率部材56の被覆方法は真空蒸着等が好ましい
【0029】また、蛍光体シート52は透明シート51
の前面 (入射側) 或いは中間に挟んで取り付けても
よく、隣接する透明シート51の間隙が十分小さい場合
には、透明シート51毎に切り離して設けてもよい。更
に、蛍光体をシート (層) 状ではなく、透明シート
51内に略均一な密度で分布するように練り込んで設け
ても、同等以上の機能を有する。
【0030】また、図8に示すように透明シート51の
端面に光伝達手段としての光ファイバ57の一端を接合
し、該光ファイバ57の他端にフォトダイオード53を
接続する構成としてもよい。また、フォトダイオード5
3の受光面積が透明シート51の断面積に比較して小さ
い場合は、図9に示すように透明シート51の端部をテ
ーパ状に先細りとして端面の面積を小さくした上でフォ
トダイオード53を接合すればよい。
【0031】さらに、蛍光は透明シート51の両端に進
行するため、フォトダイオード53等の光量検出手段を
透明シート51の両端に (直接又は光伝達手段を介し
て) 設けて、双方で検出される光量を合計した値を検
出値としてもよい。尚、ファンビームFBの照射位置つ
まり発光位置から光量検出部に到るまでに透明シート5
1内で、光の減衰があり、その距離に応じて検出精度が
ばらつくことになる。そこで、照射体のない状態でファ
ンビームFBを走査させて、照射位置毎の検出値のばら
つきを検出しておき、該ばらつきに応じて設定された補
正を掛けるようにすれば、照射位置による精度のばらつ
きを解消できる。特に光量検出手段を透明シート51の
一端側だけに設ける場合は、ばらつきが大きくなるので
前記補正が有効である。
【0032】尚、上記実施例では、いずれも放射線ビー
ムとしてファンビームを形成するようにしたが、ペンシ
ルビームを用いた場合でも同様な効果が得られることは
明らかである。また、放射線量検出装置をフィルムカセ
ット等の記録媒体の後方に位置させる方式もあり、この
場合には記録媒体へのX線照射量の放射線量検出装置に
よる減衰を防止できる。但し、逆に放射線量検出装置へ
のX線照射量は記録媒体により減衰されているため検出
精度は低下する。本発明をこの方式に適用できることは
勿論であり、前記実施例に適用した場合には放射線量検
出装置5がフィルムカセット6の後方に位置することに
なる。
【0033】放射線量検出装置5によるX線吸収量は、
該放射線量検出装置5が前記記録媒体の前方 (X線管
側) に位置する場合には少ないほど好ましいが、あま
り少な過ぎると放射線量検出装置5の精度が低下する。 よって前記放射線量検出装置5は、X線吸収量が放射線
検出装置5に入射するX線の40〜1%更に好ましくは
15〜2%の範囲となるように設計される。
【0034】放射線量検出装置5が前記記録媒体の後方
に位置する場合には、X線吸収量ができるだけ多くなる
ように設計する方が放射線量検出装置の精度が向上して
好ましい。図10は、記録媒体及び処理方式の異なる放
射線撮像装置に適用した実施例を示す。図1に示した装
置と共通の構成要素については同一符号を付し説明を省
略する。
【0035】即ち、本発明に係るディテクタ5の後方 
(又は前述したように前方でもよい) には、記録媒体
として放射線変換パネル12が設置される。前記放射線
変換パネル12は、輝尽性蛍光体層を有しておりこの蛍
光体にX線,電子線,紫外線等の励起光が照射されると
そのエネルギーの一部が照射量に応じて蓄積される。こ
れにより、放射線変換パネル12は人体4及び放射線量
検出装置5を透過したエネルギーに比例した潜像を蓄積
する。
【0036】尚、放射線変換パネルとしては輝尽線蛍光
体を用いたものに限らず、シンチレータやフォトダイオ
ード等からなる素子を用いてもよい。前記放射線変換パ
ネル12には輝尽性励起光源13から可視光や赤外線等
の輝尽励光が走査方式で照射される。この輝尽励光によ
って発光した光は、フィルタ14を介して光電変換器1
5に入力され、光電変換器14は発光強度に比例する電
気信号に変換して画像読取装置16に出力する。
【0037】画像読取装置16は、入力された電気信号
をデジタル画像データに変換して、画像処理装置17に
出力する。画像処理装置17は、前記デジタル画像デー
タをメモリに記憶させると共に、CRT表示やフィルム
出力のためのデータ入出力制御を行い、又、人体4の撮
影条件の設定や階調処理等の画像処理を行うようになっ
ている。
【0038】ここで、放射線変換パネル12は撮影と読
取と消去とを繰り返して使用でき、また記録しうる放射
線領域が極めて広く撮影条件の違いを画像処理によって
修正回復できるようになっている。また、デジタル画像
データをホストコンピュータに送信する通信処理やデジ
タル画像データをフィルムに記録して、その現像によっ
てハードコピーとして再生画像を確保できるようになっ
ている。
【0039】かかる記録及び処理方式の放射線撮像装置
においても本発明に係る放射線量検出装置5により人体
4の透過線量を検出しつつモジュレータ8を絞り制御し
て放射線照射量を適正レベルに調整できる。また、前記
実施例では画像読取装置16で画像信号の全データを読
み取った後、階調処理条件を決定して階調処理を行うも
のを示したが、X線照射後画像信号データを適当な間隔
で間引いて読み取る先読みを行い該先読みされた信号値
に基づいて階調処理条件を決定し、しかる後に全ての画
像信号データを読み取る本読みを行い、該本読みされた
信号値に基づいて決定された階調処理条件に従って階調
処理するような方式としたものもあり、かかる方式のも
のにも本発明に係る放射線量検出装置を適用できる。そ
して、かかる先読み方式の場合には、先読みを記録媒体
からの画像信号データによって読み取る代わりに、放射
線量検出装置からの検出値によって行うこともでき、撮
像と同時に先読みを行えるため処理時間を短縮できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、放
射線ビームの透過によって蛍光体により発光した光を透
明シートの導光性を利用して端部に設けられた光量検出
手段に導いて、光量の検出から放射線量を検出すること
ができるため、駆動機構が不要となる。また、イオンチ
ャンバ型ディテクタのように本体に高電圧を印加したり
、密封処理を施したりするような必要もなく、耐久性に
優れ、ノイズの影響も避けられる等種々の利点を備える
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる放射線量検出装置
を備えた放射線撮像装置の全体構成を示すシステム概略
図。
【図2】前記放射線量検出装置の構成を示す斜視図。
【図3】同上の放射線量検出装置の一部拡大平面図。
【図4】同上の放射線撮像装置に使用されるモジュレー
タを示す部分拡大斜視図。
【図5】放射線量検出装置の第1の変形態様例を示す一
部正面図。
【図6】放射線量検出装置の第2の変形態様例を示す一
部斜視図。
【図7】放射線量検出装置の第3の変形態様例を示す一
部平面図。
【図8】放射線量検出装置の第4の変形態様例を示す一
部斜視図。
【図9】放射線量検出装置の第5の変形態様例を示す一
部斜視図。
【図10】本発明の第2実施例にかかる放射線量検出装
置を備えた放射線撮像装置の全体構成を示すシステム概
略図。
【符号の説明】
5  放射線量検出装置 51  透明シート 52  蛍光体シート 53  フォトダイオード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線ビームを透過させる材料からなる短
    冊状の透明シートに、放射線ビームを受けて放射線量に
    応じた光量の光を発光する蛍光体を層状に結合又は混入
    させ、該透明シートを、長手方向の辺を持つ面相互を近
    接対向させて多数本列設し、各透明シートの少なくとも
    一方の端面に、直接又は光伝達手段を介して光量検出手
    段を装着してなり、各透明シートを透過する放射線ビー
    ムの放射線量を、前記蛍光体から放射線ビームを受けて
    発光し、透明シート内面を反射しつつ光量検出手段に到
    る光の光量の検出を介して検出するようにしたことを特
    徴とする放射線量検出装置。
JP2401135A 1990-12-10 1990-12-10 放射線量検出装置 Pending JPH04213091A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2401135A JPH04213091A (ja) 1990-12-10 1990-12-10 放射線量検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2401135A JPH04213091A (ja) 1990-12-10 1990-12-10 放射線量検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04213091A true JPH04213091A (ja) 1992-08-04

Family

ID=18510987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2401135A Pending JPH04213091A (ja) 1990-12-10 1990-12-10 放射線量検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04213091A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007273368A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Ihi Corp イオン注入装置
JP2011508202A (ja) * 2007-12-21 2011-03-10 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 複合樹脂におけるシンチレータを備えた放射線感受性検出器
JP2013223814A (ja) * 2013-08-09 2013-10-31 Toshiba Corp X線診断装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53125087A (en) * 1977-04-08 1978-11-01 Aloka Co Ltd Radiation detector
JPS58223083A (ja) * 1982-03-15 1983-12-24 ザ・ボ−ド・オブ・トラステイ−ズ・オブ・ザ・リ−ランド・スタンフオ−ド・ジユニア・ユニバ−シテイ 線走査式放射線システム
JPS60159675A (ja) * 1984-01-31 1985-08-21 Shimadzu Corp 放射線検出器
JPH01285887A (ja) * 1988-03-29 1989-11-16 Siemens Ag シンチレーションカメラ用の検出器モジュール
JPH0261543A (ja) * 1988-08-26 1990-03-01 Yokogawa Medical Syst Ltd X線平面検出方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53125087A (en) * 1977-04-08 1978-11-01 Aloka Co Ltd Radiation detector
JPS58223083A (ja) * 1982-03-15 1983-12-24 ザ・ボ−ド・オブ・トラステイ−ズ・オブ・ザ・リ−ランド・スタンフオ−ド・ジユニア・ユニバ−シテイ 線走査式放射線システム
JPS60159675A (ja) * 1984-01-31 1985-08-21 Shimadzu Corp 放射線検出器
JPH01285887A (ja) * 1988-03-29 1989-11-16 Siemens Ag シンチレーションカメラ用の検出器モジュール
JPH0261543A (ja) * 1988-08-26 1990-03-01 Yokogawa Medical Syst Ltd X線平面検出方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007273368A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Ihi Corp イオン注入装置
JP2011508202A (ja) * 2007-12-21 2011-03-10 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 複合樹脂におけるシンチレータを備えた放射線感受性検出器
JP2013223814A (ja) * 2013-08-09 2013-10-31 Toshiba Corp X線診断装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7330532B2 (en) Dual energy imaging using optically coupled digital radiography system
RU2181491C2 (ru) Устройство и способ получения рентгеновского изображения с применением плоской панели изображения из аморфного кремния
EP0155064B1 (en) An apparatus for slit radiography
JPH0466147B2 (ja)
US4404591A (en) Slit radiography
JP2913425B2 (ja) X線走査装置、並びにx線フラックスの制御装置及び変調方法
JPH0727864A (ja) 放射線検出器
JPS5932440A (ja) 放射線画像のサブトラクシヨン処理方法
US4818880A (en) Radiation image read-out apparatus
KR100942616B1 (ko) X-레이 컨버터
JPH0246931B2 (ja)
JPH04213091A (ja) 放射線量検出装置
EP0556901B1 (en) Apparatus for detecting high energy radiation
US4816690A (en) Method and apparatus for radiation image recording and read-out including control of read-out in accordance with irradiation field definition
US4886970A (en) X-ray diagnostic device with an X-ray converter
JPS6170547A (ja) 放射線画像情報読取方法
US4816677A (en) Method and apparatus for radiation image recording and read-out including data processing based on a portion of image data defined by an irradiation field stop
JPH08266531A (ja) X線ct装置
US5461238A (en) Radiation image read-out apparatus
JP2784260B2 (ja) テレセントリック光学系を用いた透明蓄積蛍光体走査
JPH03163391A (ja) X線ct用検出器
US7122823B2 (en) Thick clear crystal photostimulable phosphor plate for X-ray imaging
JPS61120573A (ja) 放射線画像情報読取装置
JPH09138203A (ja) X線蛍光画像検査装置
JPH049688A (ja) X線ct装置の検出装置