JPH04213046A - コヒーレント・サンプリングを利用した周波数ドメイン蛍光測定法 - Google Patents

コヒーレント・サンプリングを利用した周波数ドメイン蛍光測定法

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JPH04213046A
JPH04213046A JP3019912A JP1991291A JPH04213046A JP H04213046 A JPH04213046 A JP H04213046A JP 3019912 A JP3019912 A JP 3019912A JP 1991291 A JP1991291 A JP 1991291A JP H04213046 A JPH04213046 A JP H04213046A
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J Ricardo Alcala
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、干渉性サンプリングを
利用した周波数分域蛍光測定法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および解決しようとする課題】化学組成物
によっては発光現象を示すものがある。このような組成
物は、外部から光を当てると、当てている最中、あるい
は当て終わった後の暫くの間、光を発生する。組成物か
ら出る光は、光の照射を止めた後は、除々に強度が低下
していく。かかる特性を示す発光現象としては、「燐光
」あるいは「蛍光」と一般に呼ばれている現象がある。 組成物の物理的性質および化学的性質に関する重要な情
報を、発光減衰度を測定することによって、発光現象か
ら取り出せることが大分以前から知られている。しかし
、対象となる実際の化学組成物は、減衰時間が秒からピ
コ秒までの範囲で変化する異なった複数種類の減衰速度
を示す。また、発光は非常に短い時間であるので、単に
組成物に光を当て、これを止めた後に発光の減衰を測定
するだけでは、このような組成物に関する有益な情報を
得ることは通常は困難である。
【0003】しかし、このような組成物を、予め設定し
た周波数で振幅が変動する励起光に晒し、それによって
得られる発光の応答状態を測定することにより、等価な
情報を得ることは可能である。このような応答に含まれ
ている代表的な成分は、励起光と同一の周波数で強度が
変動する。測定される発光における特徴の一つは、使用
した特定周波数での変調度である。換言すると、この使
用周波数における成分の強度と、発光の全強度との比率
である。発光における測定可能な別の特徴は、発光の周
期的な変化と励起光内の変化との間の位相関係である。 換言すると、発光の変化が励起光の変化に対してどの程
度遅れが生ずるのかということである。今まで実際上は
、多数の周波数におけるかかる性質を試験して、各周波
数における変調度、位相角度などの情報を集めている。 公知の技法を利用して、多数の周波数を使用して集めた
情報から、組成物の物理的特性および化学的特性を取り
出すことが可能である。
【0004】一般的には、各種の周波数の励起光を対象
となる組成物に対して、一度に一種類づつ順次に当てる
ようにしている。このようにして異なる周波数のものを
順次に当てるためには、予め設定された順序で各種の周
波数の光を当てるように配列された自動式の「走査用」
器具を使用すればよい。かかる繰り返しのための時間は
、各種の周波数の全てに対するデータを集めるために必
要である。この方法は、対象となる組成物が時間と共に
変化するダイナミックシステムにおいて適用するには不
適当である。このために、各種の周波数の光を同時に当
てて、これらの周波数に対する応答の全てを同時的に測
定することによって、同様の情報を得るための試みがな
されている。このような同時機構においては、組成物か
ら発生する光は、使用した異なる励起周波数に対する成
分を必然的に含んでおり、これらの成分は相互に混在し
た状態にある。これらの成分は、多重チャネルの「パラ
レル・ハードウエア」構造を用いることによって、分離
することができるという提案がなされている。この方法
では、使用する器具は、少なくともモニタすべき周波数
の数と同数の信号チャネルを備えている必要がある。 このようなチャネルのそれぞれは、各信号チャネルの応
答を使用周波数のうちの特定の一つのものに制限するた
めのフィルタなどの要素を備えることになる。しかし、
このような方法においては、使用機器の動作が必然的に
、同時的には二三の周波数のみに制限されてしまうとい
う重大な欠点がある。よって、この方法は広範囲には使
用されていない。
【0005】別の多重周波数機器が「応用物理」、61
巻、8頁〜11頁(1987年1月)におけるブライト
等による「A New Frequency−doma
in Fluorometer for the Ra
pid Determination of Pico
second Rotational−correla
tion Time」、および「応用光学」、26巻、
3526〜3529頁(1987年)にける同じくブラ
イト等による「Rapid−scanning Fre
qunecies−Domain Fluoromet
er with Picosecond Time R
esolution 」に記載されている。ここに記載
の方法においては、組成物のサンプルの励起が、予め設
定したパルス周波数で動作するレーザーからの一連のパ
ルスによって行われる。公知の数学原理によれば、この
ように脈打つ状態で変化する励起光は、基本周波数ある
いはパルス周波数で変動する成分を含んでいると共に、
基本周波数の整数倍、すなわちパルス周波数の高調波で
変化する別の成分も含んでいる。別の変調器を用いて、
励起光を別の異なる周波数で更に変調して、発光に別の
周波数を導入することもできる。発生した光は、光学的
マルチプライヤ・チューブによって電気的な応答信号に
変換され、得られた電気応答信号は、高周波数スペクト
ラム・アナライザに送られる。このスペクトラム・アナ
ライザによって、調和あるいは別の周波数に対応する各
周波数での応答信号の強度あるいは変調を示す別個の指
標が得られる。この形式の器具では、約10秒あるいは
それ以下の時間の間に、使用サンプルに対する広範囲の
周波数におけるデータを得ることが可能であるが、根本
的な欠点がある。それは、各周波数における位相情報を
得ることができないことである。
【0006】別の方法が、「Rev. Sci. In
strum.」、57巻、2499〜2506頁(19
86 年10月) において、ラコビック等による「T
wo−GHz Frequency−Domain F
luorometer」において開示されている。ここ
に開示の測定機器も、パルスレーザを用いて、パルス周
波数の多数の高調波を含んだ繰り返し脈打つ励起光を発
生させるようにしている。 この測定機器はさらに周波数アナライザを有し、選択し
た調和周波数と僅かのオフセットであるデルタ周波数と
を加算した、通常は25Hzの周波数に等しい周波数で
の相互相関信号を生成するようにしている。サンプルか
ら発生した光は、ホトディテクタによって電気応答信号
に変換され、得られた電気応答信号は相互相関信号と合
成される。この合成によって、同一のオフセットである
デルタ周波数での出力信号が生成される。この信号は、
選択した調波における応答信号の成分中に存在する位相
および変調情報を含んでいる。脈動する励起光の一部は
サンプルに到達する以前に偏向してホトディテクタに供
給されて、基準信号を形成する。この基準信号も同様に
同一の相互相関周波数と合成され、これによって、同一
のオフセットであるデルタ周波数での基準信号が形成さ
れる。選択した調波の位相角度は、オフセット値である
デルタ周波数における基準信号と応答信号との位相状態
を比較することにより求まる。これに対して、変調度は
、基準信号および応答信号の変調を比較することにより
求まる。かかる手順は、異なる相互相関信号を用いて繰
り返し行われる。使用する各相互相関信号は、異なる選
択調波にオフセット値であるデルタ周波数を加算した周
波数に等しい周波数でのものである。このようにして、
全ての異なる調波における位相角度と復調度とが含まれ
た完全な情報群が得られる。この測定器具においては、
サンプルを異なる周波数において変調した光に対して同
時的に晒して、全ての周波数におけるサンプルの応答情
報を含む信号を形成しているが、相互相関動作は、やは
り、一回につき、このような周波数の一つに対してしか
行うことができない。従って、測定を行うには相当に長
い時間が必要である。この点において、ラコビック等に
よって開示されている測定器具は、サンプルに対して個
別に励起周波数を順次に適用する測定器具における場合
と同様な欠点がある。
【0007】1988年2月発行の「Biophysi
cal Journal 」(53巻、2号、404a
頁)に掲載されているフェダーソン等による「Dire
ct Waveform Cllection and
 Analysis of Phase Fluoro
metery Data 」という表題の要約において
は、ラコビック等によって提案されている形式の測定装
置において、オフセット値であるデルタ周波数における
相互相関応答信号をデジタル化し、また同様に、このデ
ルタ周波数における励起・基準信号をデジタル化するこ
とが提案されている。このようにすることにより、全て
の異なる周波数におけるデータを含んでいる「グローバ
ル解析」において、異なる高調波の全てに対する全ての
データを容易に得ることができると指摘している。また
、この要約では、このようなデジタル化は、「デジタル
化した波形が励起源の調和周波数成分の全てを同時に含
むような、将来における平行蛍光測定器」における信号
解析に当たって「非常に有益となるであろう」と述べて
いる。
【0008】このように化学組成物の蛍光応答をモニタ
ーするための機器および技法においては、現在までの所
、更なる改善に対する要求が満たされていない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、化学組
成物における光応答性を測定するための新規な装置を実
現することができる。本発明の装置は、繰り返し振幅が
変化する励起光を生成するための励起手段を有している
。この励起光の振幅の変化は、基本周波数Feおよび基
本繰り返し周期Teにおいて変化する基本成分を含むよ
うに変化する。また、この励起光の変化は、基本周波数
Feの整数倍の調和周波数で変化する調和成分を含むよ
うに変化する。励起手段は励起光を組成物に照射するよ
うに取付けられる。よって、組成物から発生する光は、
その振幅が、励起光に含まれている基本周波数Feおよ
び高調波周波数において繰り返し変化する。本発明の装
置には応答サンプリング手段を組み込み、この手段によ
って、サンプリング周波数Fsおよびサンプリング周期
Tsにおいて繰り返し組成物から発生する光の振幅をサ
ンプリングすることが好ましい。ここに、Ts=  T
e・Nw  +  Te/Npであり、「Nw」は正整
数、「Np」は有理数であり、整数であることが望まし
い。この応答サンプリング手段により、応答信号を、サ
ンプリングに先立って相互相関あるいは周波数遷移をす
ることなく、直接にサンプリングすることが好ましい。 応答サンプリング手段により、各サンプルは、組成物か
ら発生した光の振幅を表す一連の応答サンプル値として
規定される。このサンプル値は、デジタルサンプル値で
あることが好ましい。応答サンプルは、このように、発
生した光の振幅の変化量に相当するサンプルした応答信
号を表わす。本発明の装置は、更に、サンプルした応答
信号の少なくとも一つの特性を測定する手段を備えてい
る。
【0010】以下に述べるように、このようなサンプリ
ングは、コヒーレント・ウエーブスキッピング技法(c
oherent wave−skippingtech
nique) である。応答サンプリング手段によって
取り出された各サンプルは、発生した光の波形における
基本成分1サイクルにおける或る地点を表している。後
続の各サンプルは、基本成分の異なるサイクルにおいて
取り出されるが、一つ前のサンプルが取り出された地点
よりも予め設定した遅延時間だけオフセットさせた波形
上における地点でのものである。上述の式に従ってサン
プリングを行うと、この遅延時間は、発生した光の基本
繰り返し期間Teを有理数Npで割った値に等しくなる
。よって、Np個のサンプルを取り出した後は、次のサ
ンプルは、別のサイクルにおいて、最初のサンプルが取
り出されたサイクル内における同一の時点で取り出され
る。Np個のサンプルが取り出された後は、全てのサン
プル・パターンそれ自体が繰り返し行われる。このよう
なコヒーレント・ウエーブスキッピングサンプリング法
においては、そのサンプリング周波数Fsは比較的小さ
く、基本反復周波数Feよりも小さい。しかし、この方
法を用いることにより、発生した光を各サイクルにおい
て多数回に渡ってサンプリングする場合と同様な結果を
得ることができる。効果的には、このコヒーレントウエ
ーブスキッピングサンプリング法によって、本発明のサ
ンプリング装置は、実際のサンプリング率あるいは速度
よりも数倍も高いサンプリング速度で動作するサンプリ
ング装置として機能する。一連のサンプルは、発生した
光における基本成分および調和成分のそれぞれにおける
振幅および位相を精度良くサンプルから回収するために
必要とされる充分な精度で、これらの基本成分および調
和成分を、予め設定した最大調波まで表示する。従って
、本発明の装置によれば、多数の周波数において発生し
た光についての充分な振幅あるいは変調度データおよび
充分な位相データを同時に得ることができる。本発明の
装置によれば、サンプリング装置における実際の最大サ
ンプリング周波数よりも極めて高くなっている、比較的
高い調和周波数でこのようなデータを得ることができる
。本発明の好適な実施例においいては、サンプリング速
度が数メガヘツル程度しかない従来のサンプリング装置
を用いて、キガヘルツの範囲にある周波数で、振幅およ
び位相データを求めることができる。
【0011】上記の方法とは僅かに異なった方法として
、サンプリング周波数Fsとして、励起周波数よりも小
さいが、上記の特定の関係は満たさないものを採用する
こともできる。この場合、サンプリング動作は応答波形
に対して非同期となる。この方法においては、サンプリ
ング点は、予め定めた数のサイクル後において応答波形
の同一点とはならない。よって、信号処理を別途行って
、後述するデータを引き出す必要がある。このサンプリ
ング法による非同期式のウエーブスキッピング動作は、
上記のコヒーレント・ウエーブスキッピング手法と同様
なものである。この場合においても、比較的低い繰り返
し速度で動作するサンプリングおよびデジタル化のため
の装置は、高い繰り返し速度で動作する装置の動作を効
果的に実現する。
【0012】代表的な励起手段は、上記の基本周波数F
eに等しいパルス繰り返し周波数を有する一連の繰り返
しパルスとしての励起光を発生する手段を備えている。 このようなパルスは、基本成分と前述した高調波を含ん
でいる。応答サンプリング手段は、サンプリング周波数
Fsに等しい繰り返し速度を有する繰り返しトリガー信
号を発生する手段と、発生した光の振幅に対して直接に
関係する連続した電気信号を発生する検出手段と、トリ
ガー用信号の各繰り返し時における電気信号の瞬間値を
デジタル化するためのトリガー可能なアナログ・デジタ
ル変換手段とを含んでいてもよい。
【0013】本発明の装置は、励起光の特性を表す少な
くとも一つの対応する特性を備えた基準信号を発生する
手段を有していることが好ましい。サンプリングした応
答信号における少なくとも一つの特性を測定する手段は
、サンプリングした応答信号の特性を基準信号における
対応する特性と比較する手段を有している。従って、基
準信号を、励起光に対して予め定めた位相関係で発生し
、比較手段によって、変形したテスト信号の位相を、基
準信号の移動と比較するようにしてもよい。基準信号発
生用の手段は、サンプリングした励起信号を表す一連の
励起サンプル値を発生するように、サンプリング周波数
Fsで励起光をサンプルする手段を有していてもよい。 このようにサンプリングした励起信号は、基準信号とし
て供給される。応答信号を用いて、励起信号に含まれる
個々の成分を、公知の数学的手法を用いて分離すること
ができる。変調度、位相などのサンプリングした応答信
号における各成分の特性は、サンプリングした同一の周
波数の励起信号に含まれる対応する成分の特性と比較さ
れる。
【0014】次に、本発明による別の装置においても、
励起光を発生し、この光を組成物に照射するための励起
手段を有している。この励起光は、振幅が繰り返し変化
し、基本周波数Feにおいて変化する基本成分を含んで
おり、また基本周波数Feの倍数の周波数において変化
する調和成分を含んでいる。本発明によるこの装置には
、組成物から発生した光の振幅をサンプリングして、こ
の振幅を表す一連の応答サンプル値を発生するサンプリ
ング手段が組み込まれている。一連の応答サンプル値は
、発生光の振幅における変動量に対応する応答信号とな
っている。本発明の装置は、サンプリングした応答信号
をその周波数分域表示値に変換するための変換手段を有
している。ここに、変換は、この周波数分域表示値が、
複数の周波数値における複数の成分のそれぞれの特性の
少なくとも一つの値を含むように行われる。このサンプ
リングした応答信号を周波数分域指標に変換するための
手段は、一連の応答サンプル値に対してデジタル変換を
施すための手段を有していることが好ましい。この変換
は、デジタル・フーリエ変換アルゴリズムあるいはその
他の同様なアルゴリズム、例えばデジタル・ハードレー
変換アルゴリズムであることが特に好ましい。サンプリ
ングした応答信号を変換するための手段は、各成分につ
いての変調あるいは位相、好ましくはこれらの双方の値
を含む周波数分域指標を発生するように配置することが
好ましい。本発明の装置は、更に、周波数分域指標に含
まれている成分特性、例えば、各種成分の変調および位
相から、組成物の減衰特性を導き出すための手段を有し
ていてもよい。
【0015】本発明の装置は、励起信号をサンプリング
して、サンプリングした励起信号を発生するための手段
と、サンプリングした励起信号を変換して周波数分域指
標を生成するための手段を有していてもよい。減衰特性
を導き出すための手段は、サンプリングした応答信号の
周波数分域指標を、サンプリングした励起信号の周波数
分域指標と比較するための手段を有していてもよい。
【0016】本発明におけるこのような構成は、次のよ
うな認識に基づいている。すなわち、周波数分域に変換
することによって産出した個々の成分特性、特にその位
相は、応答信号の減衰時間特性における僅かな変動量に
対しても特に感度が良いということである。従って、応
答信号を比較的低いサンプリング速度でサンプリングし
た場合においても、この応答信号における減衰時間に含
まれている比較的小さな変動量を検知することが可能で
ある。言い方を換えて説明すると、応答信号における減
衰時間の僅かな変動量を検知するために必要な分解度あ
るいは性能を得るために必要とされるサンプリング周波
数あるいはサンプリング速度は、減衰時間をサンプリン
グした信号から直接に計算する場合に比べて、この減衰
時間を周波数分域指標に含まれている成分特性から算出
する場合には、極めて小さくなる。効果として、周波数
分域への変換により、時間スケールを拡張でき、一定の
速度の減衰曲線を追跡するために必要とされるサンプリ
ング速度を低減できる。
【0017】上述したように、コヒーレント・ウエーブ
スキッピングサンプリング法によれば、一定の時間分解
能を得るために必要とされるサンプリング装置を動作さ
せるために必要な周波数を低減することもできる。本発
明における最も適した装置においては、これらコヒーレ
ント・ウエーブ・スキッピング・サンプリング手段と周
波数分域変換手段の双方が組み込まれている。この場合
、周波数分域変換手段は、コヒーレント・ウエーブスキ
ッピングサンプリング手段によって回収された一連のサ
ンプルに対して上記の変換を施すように配置される。 本発明の上記の構成によって達成できる時間拡張あるい
は要求サンプリング速度の低減は累積的に効果を得るこ
とができる。従って、本発明の装置によれば、非常に早
く減衰を、実際に使用されているサンプリング装置の性
能の範囲内における比較的遅いサンプリング速度でモニ
ターすることが可能となる。
【0018】一方、本発明によれば、化学組成物の光に
対する応答性を測定するための方法を実現できる。本発
明による好ましい方法は、上述した励起光を組成物に照
射する工程と、この組成物から発生した光の振幅をサン
プリングする工程とを含んでいる。このサンプリング動
作は、サンプリング周波数がFsでサンプリング期間が
Tsとなるように繰り返しサンプリングすることにより
、ウエーブ・スキッピング状態で行うことが好ましい。 ここに、周波数Fsは励起周波数Fe以下であり、期間
Tsは励起期間Te以上とされる。最も適したサンプリ
ングは、Ts=  Te・Nw  +  Te/Npを
満たすように行うことである。この式において、「Nw
」は正整数であり、「Np」は絶対値が「1」以上の有
理数である。このサンプリング工程によって、組成物か
ら発生した光の振幅における変動量に対応するサンプリ
ングした応答信号が生成される。本発明の方法は、更に
、サンプリングした応答信号における少なくとも一つの
特性を測定するための工程を含んでいる。この測定工程
としては、サンプリングした応答信号を、この信号の周
波数分域指標に変換する工程を含んでいる工程が最も好
ましい。本発明の方法は、上述した基準あるいは励起信
号を生成する工程と、この信号をサンプリングしてサン
プリングした励起信号を生成する工程を含むようにして
もよい。上記の測定工程としては、サンプリングした応
答信号をサンプリングした励起信号と比較する工程を含
んだものとすることができる。この比較工程における比
較動作は次にように行われれる。すなわち、サンプリン
グした励起信号を周波数分域指標に変換する。次に、サ
ンプリングした応答信号の周波数分域指標における各特
性を示す変調あるいは位相などの特性を、サンプリング
した励起信号の周波数分域指標の対応する成分における
対応する特性と比較する。このような方法によれば、前
述した本発明の装置に付いて説明した利点と同様な利点
を得ることができる。
【0019】本発明のその他の目的、特徴および利点は
、以下に説明する本発明の実施例を添付図面を参照して
理解することによって明らかになる。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例である装置には、メモリ2
2およびデータ入出力装置24を備えたコンピュータ2
0が組み込まれている。更に、本例の装置は、予め定め
た周波数でクロックパルスを発生するプログラマブル水
晶クロック26を有している。このクロック26からの
クロック信号を計数することによって決定される励起周
波数Feおよびサンプリング周波数Fsで、電気的な矩
形波パルスを発生するように、プログラマブルパルス発
生器28が配置されている。このパルス発生器28は、
この矩形波パルスの周波数Fs、Feがコンピュータ2
0によって選択可能なように配置されており、コンピュ
ータによる選択は、各サイクルにおいてパルス発生器2
8によって計数されるべきクロック26の発生クロック
信号の数を調整することによって行われる。また、この
パルス発生器28は、コンピュータ20による指示の下
に、周波数Fe、Fsで発生する矩形波パルスの幅、す
なわちデューティサイクルを変更可能なように配置され
ている。
【0021】励起周波数Feを有するパルス発生器28
の出力は、光パルス源30の入力に結合されている。こ
の光パルス源は、電気的に制御可能な光発生機構である
。この機構は、発光ダイオード、あるいはaccous
to−optic  モジュレータに結合された連続波
レーザあるいはその他の印加された電気信号に応答する
光通路を制御するような装置を組み合わせた構成とする
ことができる。 パルス源30の光出力側は、制御可能な可変開口32お
よびバンドパス光学フィルタ34を介して、従来の双方
向ファイバオプティカルカプラ36に接続されている。 バンドパスオプティカルフィルタ34は、予め定めた波
長幅の光を通過させるが、かかる波長幅以外の光を遮る
ようになっている。カプラ36の一方の出力側は、電気
的に制御可能なオプティカルスイッチ38に接続され、
このスイッチ38は基準光通路40およびプローブであ
るサンプル光通路42に接続されている。このプローブ
光通路42は、ファイバーオプティク光導通用部材44
と、ファイバーオプティク44からの光を試験対象であ
る化学組成物に向けると共に、この化学組成物から発生
した光をファイバーオプティクに戻すためのプローブ装
置46とを備えている。一例として、プローブ46は、
試験対象である化学組成物が含まれたレジンの固まりを
ファイバーオプティクの先端を囲む状態に配置した構成
とすることができる。基準光通路40は、ファイバーオ
プティク44と同様なファイバーオプティク48を有し
ており、また、実質的に不変である予め設定した特性の
基準サンプル50を有している。基準光通路40は、フ
ァイバーオプティク48を通過する光が基準サンプル5
0を通過し、しかる後にこのファイバーオプティク48
を通過して戻るように形成されている。基準サンプル5
0は、単なるミラーとしてもよいし、そうでない場合に
は、特性が実質的に不変な発光性組成物とすることがで
きる。いずれの場合においても、この基準サンプル50
から発生して戻される光は、基準サンプルに照射した励
起光の指標である。基準サンプルが特性が不変の発光性
組成物である場合には、かかる指標には、励起光におけ
る不変の変動分の幾つかが含まれている。例えば、基準
サンプル50からの発生光は励起光に対して時間遅延が
生じている。
【0022】オプティカルスイッチ38は、コンピュー
タ20に結合されていると共に、双方向性カプラ36を
、基準光通路40およびサンプル光通路42のいずれか
一方に接続している。双方向性カプラ36は、バンドパ
ス・フィルタ34からの光をオプティカル・スイッチ3
8に向けると共に、このオプティカル・スイッチ38に
戻される光を帰還出力52およびバンドパス・オプティ
カル・フィルタ54を介して検出器56に向ける。検出
器56は光を電気信号に変換するものであり、この変換
により電気信号の振幅は検出器56に供給される入射光
の振幅に対して一次的関係を有することになる。検出器
56は応答時間が極めて短い高感度装置であることが好
ましい。検出器56はフォトマルチプライヤ管を有する
ことが適当であり、フォトマルチプライヤ管としては、
例えばハママツ・フォトニクス株式会社のR928を用
いる。さらに検出器56はアバンランシェフォトダイオ
ードとマイクロチュネルプレートとを有する。これらも
ハママツ・フォトニクス株式会社が販売しているもので
ある。検出器56の電気信号は増幅器58に送られる。 増幅器58の出力は電気バンドパス・フィルター60に
送られる。このバンドパス・フィルター60は、基本励
起周波数Feの僅か下方から、以下に述べるようにして
選択した上側周波数Fuまでの通過帯域を有しているこ
とが好ましい。この上側周波数Fuは一般的には周波数
Feの約5〜100倍であり、そのうち、約5倍〜50
倍とすることが好ましい。このように、バンドパス・フ
ィルター60の通過帯域は、一般的に、基本励起周波数
Feと予め定めた周波数の高調波群とを包含するように
決められている。例えば、基本励起周波数Feと最初の
5個の調波、あるいは基本励起周波数Feと最初の10
0個の調波などを含むように決められている。バンドパ
ス・フィルター60の出力は、アナログからデジタルへ
変換するトリガー可能なA/D変換器62の信号入力部
に送られる。A/D変換器62はトリガー信号を受信す
るとバンドパス・フィルター60を通過した電気信号の
瞬間的な振幅を捕獲し、捕獲した値をデジタルの形で送
り出す。A/D変換器62の出力は、ダイレクト・メモ
リ・アクセス・デバイス64を通ってコンピュータ20
のメモリ22に送られる。これによって、A/D変換器
が供給したデジタル値は、コンピュータ20内部の処理
動作を妨げることなく、ほとんど即座にメモリ22内部
の所定の位置に書き込むことが可能になる。A/D変換
器62のトリガー入力部はサンプリング周波数Fsのパ
ルスを発生するパルス発生器28の出力部と接続してお
り、このため、それらの各パルスによってA/D変換器
62がトリガーされ、さらにサンプルが捕獲される。
【0023】増幅器58からの電気信号はフィードバッ
ク開口制御回路65にも送られる。この制御回路65と
コンピュータ20とは、制御回路65が増幅器58から
の電気信号の振幅に対して目標物すなわちセットポイン
ト値を受信することができるように結合されている。開
口制御回路65はまた可変開口32とも接続されており
、可変開口32は開口制御回路65からの制御信号に応
答する。このように、開口制御回路65は、増幅器58
からの信号のピーク振幅が予め選択されたセットポイン
ト値に維持されるように、可変開口32を調節する。 また、開口制御回路65は、コンピュータ20からの適
当なコマンドによってのみ可変開口32を調節し、その
ようなコマンドが発せられない場合には、開口制御回路
65は可変開口32のセッティングを定数値に維持する
【0024】本発明の方法においては、コンピュータ2
0は装置を駆動するためにプログラムされて、図3に示
すようなルーチンを実行するようになっている。コンピ
ュータは採用すべき基本周波数Feの選択を、データ入
出力ユニット24を介して受け取る命令に基づいて行う
。特定の化学組成物の実験に使用する基本周波数Feの
選択は、一般的には、観察される発光現象の種類および
そこにおける減衰時間の程度についての今までの知識あ
るいは仮定に基づき、操作者によって直接に行われる。 光パルスの基本周波数の選択は、通常、連続して発生す
るパルス間の繰り返し期間Teが観察される発光現象の
減衰時間よりも長くなるように行われる。このTeの代
表的な値は、想定減衰時間の約5倍から約20倍である
【0025】コンピュータ20は、そのように選択され
た基本周波数Feよりも相当高い速度でクロックパルス
を発生させるようにクロック26をセットし、さらに、
パルス発生器28を付勢して、選択された基本周波数F
eを有する一連の電気パルスとしてもドライブ信号D(
t)を発生させる。また、コンピュータ20はパルス発
生器28を制御して波形のデューティサイクルを制御す
る。図2に示すように、ドライブ信号D(t)は各サイ
クルにおいて高状態66と低状態68との間を交互に変
化する。波形がオン状態すなわち高状態となっている期
間Thは全サイクル時間Teに対して比較的小さな割合
である。以後、分数Th/Teすなわち各サイクルにお
ける高状態の時間の割り合をその波形の「デューティサ
イクル」と呼ぶ。
【0026】コンピュータ20は、また、パルス発生器
28を付勢してサンプリング周波数Fsおよびサンプリ
ング時間Tsを有する一連のトリガーパルスを発生させ
る。以下に述べるように、サンプリング時間Tsは、全
サイクル時間Te、あるいは全サイクル時間Teの整数
倍とは僅かに異なるように選択される。サンプリング時
間Tsと全サイクル時間Teとの間の好適な関係は、

0027】
【数1】
【0028】である。ここで、Nwは1またはそれ以上
の正整数であり、Npは1よりも大きな絶対値を有する
有理数である。Npは整数であることが最も好ましい。 Npは正であっても負であってもよい。
【0029】パルス発生器28からのドライブ信号D(
t)は光パルス源30に送られ、光パルス源30はこの
ドライブ信号D(t)に応じて振幅が変化する光を発生
する。このように、励起パルス信号の高状態66の期間
においては、光はオンとなり、これに対して低状態68
の間においては光はオフ、すなわち低い値になっている
。コンピュータ20は、まず、オプティカル・スイッチ
に指令を出して、励起光を基準オプティカル通路40内
に通過させる。よって、基準光はファイバー・オプティ
ック48に沿って基準サンプル50に当たり、この基準
サンプルから発生した光は、ファイバー・オプティック
48およびスイッチを通って、カプラ36に戻る。この
ように戻った基準光はオプティカル・バンドパス・フィ
ルタ54を介して検出器56に到る。基準光通路48お
よび基準サンプル50の特性は実質的に不変であるので
、基準通路から帰還した光は励起光を表すものである。 この光は、基準光通路の一定の特性によって修正されて
おり、強度が一定量だけ損失しており、あるいは位相が
一定量だけ遅れている。検出器56は、ここに供給され
た基準光である励起光を表示する電気信号を発生する。 開口制御回路65は、増幅器58からの信号におけるピ
ーク振幅を検出し、開口32を調節して、この信号の振
幅を変換器62の作動範囲内にある設定範囲にする。か
かる調節が一旦行われると、開口制御回路65は開口3
2を一定状態に保持する。バンドパス・フィルタ60は
濾過した電気信号をA/D変換器62に供給する。
【0030】本例の方法におけるこの工程においてバン
ドパス・フィルタ60を通過した電気信号は、励起光を
表す基準信号である。この励起光は、光パルス源30か
ら、光学要素30、34、36、38と、基準オプティ
カル通路40を介して供給されるが、この励起光は、振
幅の変化、位相シフト、あるいは歪みが発生している。 これらの変化は、上記の各要素、基準サンプル50、あ
るいはオプティカル・フィルタ54、検出器56、増幅
回路58およびフィルタ60自体によってもたらされる
。この励起信号E(t)(図2参照)はほぼ矩形波の形
状をしており、元のドライブ信号D(t)と同一の基本
周波数Feおよび反復期間Teを有している。A/D変
換器62はフィルター60を通る基準電気信号をサンプ
リングする。検出器56により発せられた基準電気信号
は直接にサンプリングされる。すなわち、いかなる中間
的な相関関係、混合、あるいは周波数シフト操作も行わ
れていない。換言すれば、サンプリング装置すなわちA
/D変換器62に到達する信号の各成分は、検出器56
が発した信号内の対応する成分と同一の周波数を有して
いる。
【0031】パルス発生器28が発したトリガーすなわ
ちサンプリング信号の各パルスにおいて、A/D変換器
62はトリガーパルスが来たときには基準信号の振幅を
捕らえることによりサンプリングを行い、その振幅を表
すデジタルワードを発生する。これらのデジタルワード
はA/D変換器62により発せられるものであるので、
DMA64はこれらのデジタルワードを受け取り、それ
らを順番にメモリ22に記憶する。この一連の動作が続
けられ、一連の基準あるいは励起値がメモリ22内に記
憶される。A/D変換器62に与えられたサンプリング
信号すなわちトリガー信号の反復時間Tsは励起信号の
反復時間Teと僅かに異なっているので、A/D変換器
62により捕捉された各サンプルは励起信号E(t)の
波形において僅かに異なった地点で生ずる。図2におい
ては、各サンプルの反復時間TsはE(t)波形におい
て黒丸の点として示されている。そのようなサンプルの
うち第一番目のものである70(a)はオン状態すなわ
ち高状態の始期において生じている。その次のサンプル
70(b)はE(t)の次のサイクルにおいて「オン」
期間の始期よりも僅か後に生じている。サンプル70(
c)はその波形の僅か後の時点において生じている。 以下、同様である。
【0032】図2に示した例においては、サンプリング
時間Tsは励起波形E(t)の一つの反復時間Teより
も僅かに大きい。すなわち、前述の(式1)においてN
w=1である。Nwが1よりも大きい場合には、サンプ
ルなしのE(t)の全期間は連続するサンプルの間にお
いて生ずる。連続サンプルの間の時間Tsと励起波形の
時間Teの整数倍との差は時間Teの有理分数、すなわ
ちTe/Npである。ここで、Npは有理数である。図
2に示す例においては、Npは1より大きな絶対値を有
する整数である。従って、(Np+1)番目のサンプル
は第1番目のサンプルとE(t)の同一の地点に位置す
る。このように、サンプル70(d)はサンプル70(
a)と全く同一のE(t)の地点に取られることになる
。換言すると、各サンプルにおいては、そのサンプルは
E(t)波形よりTe/Npだけ遅れ、このためNp個
のサンプルが取られた後、E(t)波形に対するそのサ
ンプルの蓄積遅れは時間Te、すなわち波形の全反復時
間に等しくなり、これにより次のサンプルは第一のサン
プルと同一波形の地点に位置する。このように、サンプ
リングは励起波形に関して固有である。それぞれのNp
個のサンプルはその波形の一つのサイクルを表す表示を
構成する。サンプリングは充分な時間に渡って続けられ
、多くのNp個のサンプルが蓄積される。
【0033】サンプルが採取されている間に、コンピュ
ータ20は波形の所定の地点から取られた全てのサンプ
ルを平均化する。このように、コンピュータ20はサン
プリング地点70(a)において記録された値と、サン
プリング地点70(d)において記録された値と、他の
サンプリング地点(図示せず)において記録された値と
を波形の同一地点において平均化し、波形のこの地点に
おける全てのサンプルに対する平均値を出す。同様にし
て、コンピュータ20は波形の第二の地点を表す全ての
サンプル、すなわちサンプリング地点70(b)、サン
プリング地点70(e)および他の同様な値(図示せず
)について平均値を算出する。この処理段階では標準的
なコンピュータ平均化技術を用いる。このようにして、
それぞれのサンプルはNp個の別個のメモリレジスタに
保持されているNp個のランニング総計に加えられる。 コンピュータ20は(Np+1)番目の各サンプルを同
じメモリレジスタに送り、そのサンプルはそのレジスタ
におけるランニング総計に加えられる。次いで、各総計
はその総計に含まれるサンプル数で除される。このよう
にして、Np個の別個の平均値が算出される。Np個の
これらの平均サンプル値はサンプル化された励起信号を
構成し、それらが集合で励起信号E(t)の完全な波形
を表す。サンプリング時間TsはE(t)波形の反復時
間Teよりも実際に長いが、効果的なサンプリング率は
NwNpの絶対値にほぼ等しいファクターが乗ぜられる
。波形はNp個のサンプル地点によって表されるので、
効果はサンプリング率が約NwNp倍の大きさであるか
のように、ほぼ同一となる。この効果は図2の破線で示
した仮想のE(t)サンプル化波形によって表される。 このように、連続するサンプル間の期間Tsは破線の波
形の乗ぜられた反復期間の小さな分数でしかない。
【0034】この効果はサンプリング理論の観点から説
明することができる。良く知られているサンプリング理
論によれば、サンプリング率Fsでの通常の非波形スキ
ッピングサンプリングでは、最大周波数Fh(Fh=F
s/2)までの波形内の成分の位相および変調について
はサンプルから完全な情報を得ることができる。基本周
波数Feを有する波形の公知のサンプリングでは、Fs
=NpFeである。ここで、Npは波形の1サイクル毎
のサンプル数である。このように通常の非波形スキッピ
ングサンプリングでは、Fh=NpFe/2である。F
h、NpおよびFe間の同様な関係が波形スキッピング
サンプリングに適用される。しかし、上述の波形スキッ
ピングサンプリングでは、FsとFeとの間の関係が異
なる。波形スキッピングサンプリングでは、Fs=Np
Fe/(NwNp+1)である。このように、そのサン
プルによって情報が与えられるところの最も高い周波数
とサンプリング周波数との間の関係は、Fs=(NwN
p+1)Fs/2である。換言すれば、波形スキッピン
グサンプリングでは、所定のサンプリング率Fsで観測
可能な最大周波数FhにNwNpのファクターを乗じる
【0035】容器に入手できる公知のサンプリングおよ
びデジタル化装置、例えば公知のサンプルホールド回路
およびアナログ・デジタル変換器は最大20MHzまで
の最大サンプリング周波数Fsを与える。しかし、Nw
Npの値は最大で約数百またはそれ以上であってもよい
。このように、従来のサンプリング装置でさえも、最大
数GHzまでの最大周波数Fhを得ることができた。 従って、数Hzから数GHz迄の成分周波数に対する位
相および変調の完全な情報をサンプルから得ることがで
きる。
【0036】特別の高率サンプリングおよびデジタル化
装置を用いれば、より大きな周波数Fsおよびそれに対
応したより大きな周波数Fhを得ることができる。サン
プリング装置は波形に沿って地点サンプルを取るものと
して通常扱われるが、サンプルホールド回路その他の真
のサンプル装置は、小さいが有限であるサンプル捕獲期
間の間の波形の一部を表すサンプル信号を提供する。波
形スキッピング技術では許容可能なサンプル捕捉期間を
評価できる程度に拡大することができない。波形スキッ
ピングサンプリングで用いられるサンプル捕捉期間は通
常のサンプリングにおいて用いられるサンプル捕捉期間
より大きいものであってはならず、さらにTe/Npよ
りも小さいことが好ましい。
【0037】エイリアシング(aliasing) を
最小にするために、励起信号の調波の量をFhまたはそ
れ以下の周波数に限定することが好ましい。これは、励
起波形のデューティサイクルを該デューティサイクルT
h/Teが1/Npよりも小さくなるように選択するこ
とにより行われる。
【0038】励起波形に関して所定数のサンプルが採取
された後で、コンピュータ20はオプティカルスイッチ
36を付勢し、励起光をプローブ42内部に向ける。こ
れにより、試験サイクルが開始される。この試験サイク
ルにおいては、励起光の反復フィラッシュがプローブ4
6内の化学組成物に照射され、組成物が励起光の発生毎
に光を発生し、このように発生した光の強度は励起光の
発生後の時点から減衰を始める。発生した光は、テスト
通路であるサンプル・オプティカル通路42に向けられ
て、オプティカル・スイッチ38、カプラ36およびオ
プティカル・フィルタ54を通って、検出器56に到る
。検出器56に当たった発生光は、この検出器および増
幅回路58によって変換されて電気信号となる。この電
気信号は、バンドパスフィルタ60を通過する。試験サ
イクルの開始時には、開口制御回路65によって開口3
2が調節されて、プローブ46内において化学組成物か
ら発生した光にもとづき増幅器58から発生する電気信
号の振幅値が適切な値とされる。
【0039】ハンドパスフィルター60からA/D変換
器62へ通過する電気応答信号は図2においてF(t)
として概略的に表されている。この信号は反復する一連
の減衰期間を有している。各減衰期間は単一の励起光パ
ルスに対応しているので、応答信号F(t)は励起信号
E(t)と同一の基本周波数Fe および同じ反復期間
Te を有している。A/D変換器62は励起信号に関
して述べたのと同様な方法で作動され、同じサンプリン
グ周波数Fsおよびサンプリング期間Ts を用いて、
応答信号F(t)の一連サンプルを採取する。繰り返す
と、サンプリング速度はその波形の基本周波数Fe に
特有のもので、サンプリング期間Ts はその波形の基
本期間Te の最も近い整数倍数とは僅かな量Te /
Np だけ異なっている。ここで、Np は1より大き
い絶対値を有する有理数である。従って、その波形の有
限数の基本期間またはサイクルの後には、サンプルは前
のものと同様に、その波形F(t)の同一の地点におい
て取られる。最も好ましくは、Np は整数であり、こ
のためNP 個のサンプルが取られた後、サンプリング
地点は前回のサンプリングと同様にその波形の同一の地
点に決められる。このようにして、図2に示すように、
サンプリング地点72(b)は既にそれまでNt 個の
サンプルが取られているサンプリング地点72(a)と
同じようにF(t)の波形において同一の地点になる。 繰り返して言うと、効果は、図2においてサンプルされ
た波形F(t)によって示されるように、サンプリング
率があたかも約Nw Np倍高いかのように、あるいは
、サンプルされた波形F(t)の周波数があたかも約N
w Np 倍低いかのように、ほぼ同一となる。
【0040】励起波形E(t)に関連して先に述べた最
大の観測可能周波数Fh における同一の増加分が応答
信号F(t)のサンプリングの際にも当てはまる。励起
サンプルに関するのと同様に、応答サンプルはメモリー
22内部のメモリーアクセスユニット64によって順次
捕獲され、記憶される。そして、応答波形における同一
の地点を表す複数のサンプルはコンピュータ20によっ
て平均化され、その波形の各サンプル地点に対する平均
値が算出される。
【0041】コンピュータ20は本装置の他の構成要素
を付勢し、前述と同じ方法で交互に複数の基準及び試験
サイクルを実行する。交互に試験及び基準サイクルを行
うことによって装置の特性におけるドリフト、すなわち
偏差が平均化され、応答信号および励起信号に等しい効
果をもたらす。各サイクルからのデータ(一連の平均値
)はメモリー22内において別々に保持される。必要な
数のサイクルが一旦完了すると、コンピュータ20は標
準的な周知のディジタル急速フーリエ変換アルゴリズム
をデータに対して実施する。各基準サイクル及び各試験
サイクルに対する、メモリー22内部に記憶された一連
の平均値により構成されたサンプリングされた各励起信
号および応答信号は別々にフーリエ級数展開式に変換さ
れる。応答信号のフーリエ級数展開式(FS)r は[
数2](発明の詳細な説明の最後の欄を参照。以下の全
ての式についても同様。)によって表される。[数2]
において、Rn ,r はn番目の調和周波数の応答信
号成分の真の大きさであり、In ,r はn番目の調
和周波数における応答成分の仮想上の大きさである。サ
ンプリングされた励起信号のフーリエ級数展開式(FS
)e も同様の形の式で表される。ただし、この式では
n番目のハーモニック周波数における励起信号成分の真
の大きさ、および仮想上の大きさを各々表す二つの係数
Rn ,e およびIn ,e が用いられている。
【0042】所定の周波数における応答成分と同じ周波
数における励起成分との間の位相遅れ、すなわち位相差
は[数3]によって表される。この[数3]において、
△Φw (n)はn番目の調和周波数に対する位相遅れ
である。サンプリングされた応答信号フーリエ級数展開
式における各成分の絶対変調は[数4]によって表され
る。この[数4]において、RO ,r は応答信号の
平均強度、すなわちD.C.レベルである。同様に、励
起信号における各成分の絶対変調Mn ,e は同じ式
で与えられるが、係数としてはRn ,e 、In ,
e およびRo ,e が用いられる。これらの絶対変
調を用いて、n番目の調和周波数に対する変調比Mn 
は[数5]によって与えられる。
【0043】各成分に対する変調比は所定の周波数にお
ける変調の変化の測定値である。
【0044】各位相遅れ及び各変調比Mn の算出には
、ある基準サイクルからサンプリングされた励起波形の
フーリエ級数展開式における所定のn番目の調波成分の
特性と、ある試験サイクルからサンプリングした応答波
形のフーリエ級数展開式における成分の対応する特性と
の比較も含んでいる。この比較を行うことによって、計
測器の影響が効果的に除去される。励起波形と応答波形
はともに計測器の構成部品に起因する歪みもしくは位相
遅れおよび変調を取り込んでいる。基準オプティカル通
路40およびテスト用のサンプル・オプティカル通路4
2は、サンプルの光学特性を除き、ほぼ同一の特性を有
するように構成されているので、これらの通路の影響は
、比較処理によって取り除かれる。一旦、各テストサイ
クルにおける位相遅れおよび変調比が別個に算出される
と、これらの変数のそれぞれが全てのテストサイクルに
渡って平均化され、これによって、各変数の最終平均値
が求まる。
【0045】フーリエ級数展開は、基本励起周波数Fe
の複数の調波における波形成分を含んでいるので、上述
した本例の装置および方法によれば、単一の動作で、多
数の周波数における化学組成物の光学特性に関する情報
が効率良く得られる。コンピュータ20から直接に、算
出した各種周波数における位相遅れおよび変調比を出力
してもよい。この代わりに、コンピュータ20によって
、これらの位相遅れおよび変調比から化学組成物の発光
変数を算出するようにしてもよい。
【0046】複数の周波数における位相遅れおよび変調
比を、発光減衰対時間を表す式I(t)に変換する際の
関係式は既知である。すなわち、用いられる関係式は本
説明の最後に示す[数6]、[数7]、[数8]、[数
9]および[数10]である。これらの関係式はI(t
)に対する関数形を次のように仮定することによって適
用される。例えば、単純な実験的な減衰、数個の個々の
、あるいは指数減衰の重ね合わせ、寿命分布または確率
密度関数の観点からの連続指数減衰の重ね合わせ、また
は第一及び第二の減衰の重ね合わせなどである。
【0047】上述したフーリエ級数展開式のような周波
数分域表示値から減衰特性I(t)を求めることによっ
て、減衰における短時間の減少の極めて高い分解能が得
られる。サンプリングされた所定の信号の周波数分域表
示値に対する時間分解能はサンプリングされた信号それ
自体を直接に観測することによって得られる時間の分解
能よりも実質的に良いものである。換言すれば、発光に
貢献している励起状態の寿命を調べる場合のように、所
定の時間スパンτを有する現象を測定するためには、サ
ンプリングされた波形の直接観測を行う装置においては
、サンプル間の時間がほぼスパンτに等しいことが要求
される。しかしながら、周波数分域表示値が観測された
ときには、サンプル間の時間はスパンτよりも大きい大
きさの単位であっても良く、一般的には約20(Pi)
τである。実際には、周波数分域表示値を用いた場合に
は励起率およびサンプリング率は比較的小さい。
【0048】上述の装置においては、波形スキッピング
サンプリング技術および周波数分域表示値の使用の双方
とも、本装置の小さなτを有する極めて短い現象を検出
することを可能にする。測定対象の現象が比較的遅く、
τの実質的な値を伴う場合には、これらの方法のうちの
何れか一方を省略することができる。このように、上述
した波形スキッピングサンプリング技術の代わりに標準
的なサンプリング技術を用いることができる。コンピュ
ータ20は単にFs をFe =Np Fe となるよ
うにセットする。すなわち、上述の式においてNw =
0の場合である。
【0049】上述した方法および装置によれば、数ヘル
ツからギガヘルツまでの範囲の周波数を有する広範囲な
減衰信号成分を含む情報を得ることができる。したがっ
て、秒単位からピコ秒単位の範囲で発生する減衰特性に
関する情報を得ることができる。しかし、単一の信号励
起信号を用いてこのような広範囲の情報を集めるために
は、比較的低い周波数励起信号を用いて、サンプリング
率がこのような低い周波数の基本周波数に対する多数の
調波を包含するのに充分なものとする必要がある。この
ことは、フーリエ級数展開が数百あるいは数千もの項を
含むことを意味する。このように大きなフーリエ級数展
開は、非常に多くの計算が必要であり、大型の高価なコ
ンピュータあるいは膨大な計算時間のいずれかが必要と
なる。さらに、励起信号および応答信号はモニターすべ
き各種の成分の全てを含んでいなければならない。バン
ドパス・フィルタ60は、広範囲な周波数域に渡る信号
を受入れ可能に設定する必要がある。このことは、A/
D変換器62に供給される信号のノイズ成分を増加させ
ることになる。
【0050】このような困難性を回避するためには、基
本周波数Feが大幅に異なる複数の励起信号を用いれば
よい。この方法においては、上記の装置を駆動して、異
なった時期に異なった基本周波数の励起パルスを印加さ
せるようにする。かかる動作においては、バンドパス・
フィルタ60は、使用する基本周波数の信号成分を通過
させると共に適正な数の高調波を通過させるように、調
節される。代表的なバンドパス・フィルタの設定は、使
用する基本周波数から、上記したサンプリングに対する
考察によって設定される最大周波数Fh以下の値の上側
周波数までの範囲とされる。上側周波数は、基本周波数
の約5倍から約100倍であり、約5倍から約50倍ま
での範囲が好ましい。前述した操作を行った後に、もう
一度新たな基本周波数を用いて操作を繰り返す。この新
たな基本周波数は、最初に使用した基本周波数に比べて
一般的には数オーダーの量だけ異なったものを使用する
。フィルター60としては、新たな基本周波数の使用時
にコンピュータ20によって自動調節可能なパラメトリ
ックあるいは切り換え可能なフィルタを使用することが
できる。いずれにせよ、このバンドパス・フィルターは
比較的狭い帯域に設定されるので、増幅器58からの電
気信号中のノイズの多くの成分をここで排除することが
できる。各基本周波数を用いて集めた情報は、異なる時
間軸での発光の減衰特性に関する情報である。例えば、
数ヘルツのオーダーでの基本周波数を用いて集めた情報
は、秒からミリ秒までの時間幅における減衰特性の情報
となる。これに対して、キロヘルツの範囲での基本周波
数を用いて集めた情報は、ミリ秒からマイクロ秒の範囲
での発光情報となる等である。異なった励起周波数を用
いてモニターする周波数帯域は、相互に重なる領域が無
くてもよい。
【0051】このようにして複数の励起周波数を順次に
使用する場合には、組成物の発光特性に関する充分な情
報を得るために実験を2〜3回反復する必要はないが、
充分な情報を集めるために必要な反復回数は、1度に単
一の周波数をモニターすることによって充分な情報を得
るために必要とされる反復回数に比べて何倍も少なくて
済む。本発明による方法の各反復操作において、全帯域
の周波数がモニターされる。また、このような反復操作
は、広範囲の時間軸での特性をモニターする必要がある
場合にのみ行われる。
【0052】このような数回の繰り返しも行わないよう
にするには、複数の基本周波数の励起光を同時に照射し
て、これらの各励起周波数から得られる応答を同時にサ
ンプリングするようにすればよい。図6に示す装置は図
1〜3を参照して説明した装置と同一の構成であるが、
次の点が異なっている。すなわち、パルス発生器128
によって、複数の異なる励起周波数Fe1、Fe2、F
e3で駆動信号パルスが発生され、また、基本励起周波
数のそれぞれに割当られた複数のサンプリング用周波数
Fs1、Fs2、Fs3のサンプリング用パルス信号が
発生される。各サンプリング用周波数と、これに対応す
る基本励起周波数との関係は、上述した基本励起周波数
とサンプル周波数との関係と同一である。パルス発生器
128は重合わせ回路129に接続されており、この回
路129は、異なった励起周波数の駆動信号を、駆動信
号を相互に掛け合わせることによって、単一の駆動信号
に統合する。あるいは、駆動信号を相互に加算して単一
の駆動信号に統合する。この重合わせ回路129の出力
は光パルス源130に接続されている。
【0053】本例の装置は3つの異なるサンプリング用
チャネル159を有している。各サンプリング用チャネ
ルは、バンドパス・フィルター160と、アナログ・デ
ジタル変換器162およびメモリ・アクセス・ユニット
164を有しており、図1〜3を参照して説明した装置
の対応する構成要素と同一の構成である。第1のサンプ
リング用周波数Fs1のサンプリング信号はアナログ・
デジタル変換器162aのトリガー入力に供給される。 これに対して、第2のサンプリング用周波数Fs2のサ
ンプリング信号はアナログ・デジタル変換器162bの
トリガー入力に供給され、第3のサンプリング用周波数
Fs3のサンプリング信号はアナログ・デジタル変換器
162cのトリガー入力に供給される。バンドパス・フ
ィルター160aの通過帯域は、第1の励起周波数Fe
1および適正な個数のその高調波を含んでおり、第2の
バンドパス・フィルター160bは周波数Fs2および
幾つかのその高調波を通過させるように設定され、第3
のフィルター160cは周波数Fe3およびその高調波
を通過させるように設定されている。これらの3つの周
波数は相互に相当量、一オーダーあるいはそれ以上に異
なっていることが好ましく、また、これらの通過帯域は
相互にオーバーラップしていないことが好ましい。動作
を説明する。光パルス源130に印加された複合駆動信
号は、基準オプティカルチャネル140およびサンプル
オプティカルチャネル141を繰り返し交互に通過する
。これは、前述したのと同様である。一方のオプティカ
ルチャネルを通過して戻った光は前述したように変換さ
れて、増幅器158の出力には、複合電気信号が現れる
【0054】この複合信号には、3つの基本励起周波数
の成分が含まれており、またこれらの周波数の高調波の
成分が含まれている。バンドパス・フィルターのそれぞ
れは、3つの基本周波数の一つおよびその高調波の適正
は範囲の成分のみを効果的に抽出する。このようにして
、各バンドパス・フィルターによって、各応答、すなわ
ち励起信号が、対応するアナログ・デジタル変換器に供
給されて、これらの各信号が別個にサンプリングされる
。これらの3つの基本励起周波数は、それぞれ相互に整
数倍あるいは有理数倍とならないようにすることが望ま
しい。この場合、これらの3つの励起周波数は相互に非
同期になる。各サンプリング用チャネルにおける各信号
のサンプリングは対応する励起信号に特有のものである
が、その他の励起信号にとっては特有なものではない。 よって、周波数Fe1、Fe2あるいはそれらの高調波
がバンドパス・フィルター160cからリークするまで
は、これらの成分は変換器162によってサンプルされ
た信号におけるノイズとして現れ、使用したサンプリン
グ用周波数とは関係のないものとなる。このようなリー
ク成分は、サンプリングおよび平均化処理によって実質
的に排除される。他の2つのチャネルについても同様で
ある。
【0055】上述した本例の装置および方法によれば、
化学組成物の光応答性を規定するデータを得ることがで
きる。本明細書で使用している用語「光」は、可視光の
みならず、遠赤外線、紫外線などの可視スペクトラム以
外の領域の電磁線を意味している。公知のように、化学
組成物の光応答性から、その組成物の構造に関する有益
な情報を得ることができる。また、幾つかの組成物は、
異なった条件下では、光応答性が異なる。たとえば、幾
つかの組成物の応答性は、周囲環境の温度および化学組
成などの条件が変化すると、その変化に応じて反復的に
変化する。よって、本発明の装置および方法を用いれば
、組成物の応答をモニターすることにより、環境におけ
るこれらの変化を観察することができる。モニターすべ
き組成物を含んでいる装置のプローブを、観察すべき環
境内に設置すればよい。ファイバー・オプティック光通
路を使用することは、この点から有利である。すなわち
、化学組成物を含んでいるプローブを微細な要素にして
、ファイバーオプテイックの先端に取りつけることがで
きるからである。このようなプローブは、このようにし
なければアクセスすることのできない環境、たとえば、
生体の血管あるいは体孔内に挿入することが可能である
【0056】図2に関連して述べた波形スキッピングサ
ンプリングの変形例においては、サンプリングはサンプ
リングされている励起信号すなわち基準信号に対して非
同期的に行われるが、励起周波数よりも低いサンプリン
グ周波数において行われる。この変形例においては、サ
ンプリング周波数とサンプリング期間とは式1において
表した好適な関係には適合していない。サンプリング周
波数は励起周波数よりは低いので、その波形の異なるサ
イクルから連続的にサンプルが取られることになる。サ
ンプリング周波数はその波形の基本周波数とは異なって
いるので、上述した波形スキッピングの変形例における
との同様に、その波形の異なる位相において異なるサン
プルが取られる。しかしながら、非同期の実施例におい
ては、所定数のサンプルが取られた後においてはサンプ
ルはその波形の同じ位相には位置しない。このように、
多くの数の個々のサンプルをその波形の固有の位相にお
いて集めることが可能である。この一組の固有のサンプ
ルを処理することによって上述した複数組の反復サンプ
ルから得られるデータと本質的に均等なデータを得るこ
とができる。複数の固有サンプル値は一次的には平均化
できないが、既知の数学的手段を用いてサンプル値を処
理することができ、これによって平均化と同様なデータ
平滑化効果を得ることができる。このように、既知のリ
ニア補間すなわち自己相関技術を用いて、隣接する位相
において採取されたサンプルにおける複数の振幅値から
得たその波形の各位相に対する準平均化した振幅値を引
き出すことができる。
【0057】この非同期のウエーブスキッピングサンプ
リング技術は、図1の単一チャネルの装置あるいは図6
の多重チャネルの装置のいずれに対しても適用できる。 いずれの場合においても、応答である励起波形のサンプ
ルは、中間の相互相関関係あるいは周波数シフト工程な
どを経ることなく、直接に行うことが望ましい。
【0058】上述した特徴の多数の変形例および組み合
わせは、特許請求の範囲に規定される本発明から逸脱す
ることなく実現することができる。一例として挙げると
、検出器56および増幅器58からの出力信号の強度を
、増幅器出力の測定値に応じて、検出器の応答をフィー
ドバック制御することにより、あるいは光パルス源30
の強度をフィードバック制御することによって、目標と
する範囲内に保持するようにしてもよい。光パルス源の
フィードバック制御としては、パルス発生器28から供
給されるパルスの振幅を制御する方法がある。上記の基
準信号、採取した基準信号あるいは比較の基礎となるそ
の周波数分域変換を省略してもよい。モニターすべき対
象である化学組成物から得られる応答信号、あるいはこ
の応答信号の周波数分域変換を、直接に観察して、仮想
あるいは一定の標準値と比較してもよい。また、特定の
成分構成を変更することもできる。上記の装置において
は、検出器がここに投射された光を表す連続した電気信
号を発生し、この信号が1個以上のアナログ・デジタル
変換器によって不連続的に採取される。別の構成として
、検出器を不連続的に動作させて、検出器をサンプリン
グトリガ信号によってトリガするようにしてもよい。 トリガ可能なフォトマルチプライヤ管はこの分野におい
ては公知であり、この管をかかる構成における検出器と
して利用することができる。さらに、光パルス源を、発
光ダイオード、Pockel’s  セルあるいはac
ousto 光学モジュレータが接続された連続波光源
、レーザダイオードおよびモードロックドあるいはキャ
ビティダンプトレーザと統合することもできる。上述し
た特徴のこのような変形例および組み合わせ、およびそ
の他の変形例および組み合わせは、特許請求の範囲によ
って規定される本発明から逸脱することなく利用できる
ので、以下に述べる好適実施例は、本発明を限定するた
めのものではなく、例示として理解すべきである。
【0059】以下に述べる非限定的な実施例は、本発明
の特徴を単に例示するものとして理解すべきである。
【0060】 (実施例) 全体として図1の構成を有する本例の装置には、シリコ
ンラバーのレジン内に白金ポルフィリンの溶液を含むプ
ローブ46が使用される。この物質は光を照射している
間およびその後に燐光は発生する。対照サンプルは非金
属を含んだポルフィリンである光の照射中にのみ蛍光を
発生する。サンプルオプティカル通路42には、100
マイクロメータの直径を有するガラスオプティカルファ
イバーが組み込まれており、プローブあるいはポルフィ
リン/ポリカーボネート溶液はこのファイバーの先端に
結合されている。このプローブは、大気圧の酸素および
窒素を含む試験ガス混合物内に入れられる。使用する励
起光は基本パルス周波数Feが1.5625kHzであ
る。サンプリング周波数は50kHzであり、従って、
Nw=0、Np=32である。サンプルの採取は、ナシ
ョナル・セミコンダクターコーポレーションから購入可
能な8ビットのADC0820アナログ・デジタル変換
器を用いて行う。検出器は、ハママツ  R−928 
 フォトマルチプライヤ管であり、最大MHzのレンジ
までのフラット周波数応答性を有する応答信号を発生す
る。 検出器の出力を、約20kHzの−3dBトップカット
オフ周波数を有するローパスフィルタによって濾過する
。採取した応答および励起波形は、時間ドメインで10
00回、周波数ドメインで5回平均化して、最終的な平
均変調データおよび位相データを得る。次にこのデータ
は、減衰時間定数1/τおよびサンプルの発光応答の発
光あるいは強度の相対平均を示す線型の単一指数関数I
(t)に適合される。このような励起信号および試験信
号の双方を得て計算を行う各測定には単に7秒のみしか
必要としない。測定値は、ガス混合物中における酸素の
割合が変動するのに伴って読み取られる。測定結果を図
4および5に示してある。1/τの値および相対平均発
光の値から、試験用のガス中における酸素の割り合いを
示す有益な測定値を得ることができる。
【0061】
【数2】
【0062】
【数3】
【0063】
【数4】
【0064】
【数5】
【0065】
【数6】
【0066】
【数7】
【0067】
【数8】
【0068】
【数9】
【0069】
【数10】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る装置の機能ブロッ
ク図である。
【図2】図1に示す装置の動作中に発生する波形を示す
図である。
【図3】図1の装置の動作における所定の工程を示す論
理流れ図である。
【図4】所定の動作状態における発生光の特性に生ずる
変動を示すグラフである。
【図5】所定の動作状態における発生光の特性に生ずる
変動を示すグラフである。
【図6】本発明の別の実施例における機能ブロック図で
ある。
【符号の説明】
20  コンピュータ 22  メモリ 24  データ入出力装置 26  クロック 28  パルス発生器 30  光パルス源 32  開口 34  バンドパス・オプティカルフィルタ36  双
方向性カプラ 38  オプティカルスイッチ 46  プローブ 54  バンドパス・オプティカルフィルタ56  検
出器 58  増幅器 60  バンドパスフィルタ 62  A/D変換器 64  メモリアクセスユニット 65  開口制御回路

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  化学組成物の光応答性を測定する装置
    において、 (a)振幅が繰り返し変動する励起光を発生し、この励
    起光のパルスを前記組 成物に照射する励起手段を有し、この励起光は、基本周
    波数Feおよび基本反復期間Teにおいて変動する基本
    成分を含むと共に、前記基本周波数Feの整数倍の調和
    周波数において変動する調和成分を含み、前記励起光の
    照射により、前記組成物から、前記基本周波数Feおよ
    び前記調和周波数に対応する周波数において振幅が繰り
    返し変動する光を発生させるようになっており、(b)
    前記組成物から発生した光の振幅を、サンプリング周波
    数Fsおよびサ ンプリング周期Tsで繰り返し採取して、前記振幅を示
    す一連の応答サンプル値を発生させるサンプリング手段
    を有し、前記サンプリング周波数Fsは前記基本周波数
    Fe以下であり、前記サンプリング周期Tsは前記基本
    周期Te以上であり、前記サンプリング周期Tsは基本
    周期Teの整数倍とはならないように設定され、前記一
    連の応答サンプルによって、前記の発生した光の振幅の
    変動に対応するサンプルした応答信号を表示させるよう
    になっており、 (c)前記のサンプルした応答信号における少なくとも
    一つの特性を測定する 手段を有している、ことを特徴とする化学組成物の光応
    答性を測定する装置。
  2. 【請求項2】  請求項1において、前記サンプリング
    手段は、前記応答信号の採取をTs=TeNw+Te/
    Npを満たすように行ない、この式において、Nwは正
    の整数であり、Npは1以上の絶対値を有する有理数で
    あることを特徴とする装置。
  3. 【請求項3】  請求項1において、前記励起手段は、
    前記基本周波数Feに等しいパルス反復周波数を有する
    反復パルス光を発生する手段を有することを特徴とする
    装置。
  4. 【請求項4】  請求項3において、前記励起手段は、
    前記励起光パルスが1/Npと同一あるいはそれよりも
    小さなデューティサイクルを有するように、この励起光
    パルスを制御する手段を有することを特徴とする装置。
  5. 【請求項5】  請求項2において、前記サンプリング
    手段は、Npが整数となるサンプリング速度Fsで動作
    することを特徴とする装置。
  6. 【請求項6】  請求項2において、前記サンプリング
    手段は、前記発生光の振幅に対して一次的関係にある連
    続電気信号を発生する検出手段と、前記サンプリング周
    波数Fsを有する反復トリガ信号を発生する手段と、前
    記トリガ信号の各反復時に前記連続した電気信号の瞬時
    に値をデジタル化する手段とを有することを特徴とする
    装置。
  7. 【請求項7】  請求項6において、前記サンプルした
    応答信号からFhを越える周波数成分を排除するアンチ
    ・アリアシング手段を有し、この手段は前記連続電気信
    号をローパスフィルタリングする手段を備えており、前
    記Fhは(NwNp+1)Fs/2であることを特徴と
    する装置。
  8. 【請求項8】  請求項7において、前記周波数シフト
    した応答信号からFhを越える周波数成分を排除するア
    ンチ・アリアシング手段を有し、前記Fhは(NwNp
    +1)Fs/2であることを特徴とする装置。
  9. 【請求項9】  請求項1において、前記励起光の特性
    を表示する少なくとも一つの対応する特性を有する基準
    信号を発生する手段を有し、前記サンプルした応答信号
    のうちの少なくとも一つの特性を測定する前記手段は、
    前記サンプルした応答信号のうちの少なくとも一つの特
    性と、この特性に対応する前記基準信号の特性とを比較
    する手段を有していることを特徴とする装置。
  10. 【請求項10】  請求項9において、基準信号を発生
    する前記手段は、前記サンプリング周波数Fsで前記励
    起光をサンプリングして、一連の励起サンプル値を発生
    する手段を有し、この一連の励起サンプル値によって、
    前記励起光の振幅変動に対応するサンプルした励起信号
    が表示されるようになっていることを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】  請求項10において、前記比較手段
    は、前記サンプルした応答信号および前記サンプルした
    励起信号のそれぞれにおける複数の周波数のそれぞれの
    成分における変調度を測定し、前記サンプルした応答信
    号の各成分における変調度を、前記サンプルした励起信
    号における同一の周波数における対応する成分の変調度
    と比較する手段を備えていることを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】  請求項10において、前記比較手段
    は、同一の成分周波数において、前記サンプルした応答
    信号における各成分と、前記サンプルした励起信号にお
    ける対応する成分との間の位相関係を測定する手段を備
    えていることを特徴とする装置。
  13. 【請求項13】  請求項10において、前記サンプル
    した応答信号の少なくとも一つの特性を前記基準信号に
    おける対応する特性と比較する前記手段は、前記応答信
    号を、複数の周波数における複数の応答成分のそれぞれ
    における少なくとも一つの特性を示す値を含む周波数ド
    メイン表示に変換する手段と、前記サンプルした励起信
    号を、複数の周波数における複数の励起成分のそれぞれ
    における少なくとも一つの特性を示す値を含む周波数分
    域表示値に変換する手段と、前記の応答成分の各特性値
    を同一の周波数における対応する励起成分の対応する特
    性値と比較する手段とを備えていることを特徴とする装
    置。
  14. 【請求項14】  請求項13において、前記サンプル
    した応答信号を変換する手段と前記サンプルした励起信
    号を変換する手段とは、前記の各応答成分および前記の
    各励起成分のそれぞれにおける変調および位相を生成す
    る手段を有しているいることを特徴とする装置。
  15. 【請求項15】  請求項13において、前記サンプル
    した応答信号を変換する手段は、前記一連の応答値に対
    してデジタル変換を施す手段を備えており、前記サンプ
    ルした励起信号を変換する手段は、前記一連の励起値に
    対してデジタル変換を施す手段を備えていることを特徴
    とする装置。
  16. 【請求項16】  請求項9において、基準信号を発生
    する前記手段は、予め定めた特性の光通路を通過するよ
    うに前記励起光を向けるとともに、光通路を通過させた
    後に前記励起光を表示する前記基準信号を発生する手段
    を有していることを特徴とする装置。
  17. 【請求項17】  請求項2において、前記サンプリン
    グ手段は、前記サンプルした応答信号を、その基本成分
    の複数のサイクルにわたって平均化する手段を備えてい
    ることを特徴とする装置。
  18. 【請求項18】  請求項2において、前記励起手段は
    、複数の基本周波数Feおよび基本反復期間Teにおい
    て変動する複数の基本成分およびこのような基本周波数
    のそれぞれの調波を含む励起光を発生する手段を有し、
    前記サンプリング手段は、複数のサンプリング周波数F
    sおよびサンプリング周期Tsのそれぞれにおいて前記
    組成物から発生する光の振幅を別個にサンプリングする
    手段を有し、前記サンプリング周波数Fsおよびサンプ
    リング周期Tsのそれぞれは、前記基本周波数および基
    本反復期間の一つに対して割当られており、前記の各サ
    ンプリング周期Tsとこれに対して割り当てた基本反復
    期間との関係は、Ts=TeNw+Te/Npを満たし
    ており、この式において、各種の基本周波数Feについ
    てのNwおよびNpと、サンプリング周波数Fsとは同
    一あるいは異なっており、前記サンプリング手段は、そ
    れぞれが前記サンプリング周波数の一つにおけるサンプ
    リングによって得たサンプル値を含む複数の異なった一
    連のサンプル値を発生する手段を備えており、前記の異
    なった一連のサンプル値によって、前記基本周波数の一
    つと予め定めた個数のこの基本周波数に対する調波を含
    む異なった周波数範囲内で前記発生光に生ずる変動に対
    応するサンプルした別個の励起信号を表示させるように
    なっていることを特徴とする装置。
  19. 【請求項19】  請求項18において、前記励起手段
    は、前記基本成分の全てと前記調波の全てを同時に含ん
    でいる前記励起光を発生する手段を備えていることを特
    徴とする装置。
  20. 【請求項20】  請求項19において、前記サンプリ
    ング手段は、発生光を検知して前記周波数範囲における
    前記発生光の変動を同時に表示する複合アナログ信号を
    発生する手段と、複数のサンプリングデバイスと、前記
    複合アナログ信号の成分を分離して、前記周波数範囲の
    異なる周波数における前記信号の成分を前記サンプリン
    グデバイスの異なるものに向けて送るバンドパス手段と
    を有することを特徴とする装置。
  21. 【請求項21】  化学組成物の光応答性を測定する装
    置において、 (a)振幅が繰り返し変動する励起光を発生し、この励
    起光のパルスを前記組成物に照射する励起手段を有し、
    この励起光は、基本周波数Feおよび基本反復期間Te
    において変動する基本成分を含むと共に、前記基本周波
    数Feの整数倍の調和周波数において変動する調和成分
    を含み、前記励起光の照射により、前記組成物から、前
    記基本周波数Feおよび前記調和周波数に対応する周波
    数において振幅が繰り返し変動する光を発生させるよう
    になっており、 (b)前記組成物から発生した光の振幅をサンプリング
    して、前記振幅を表す一連の応答サンプルを発生するサ
    ンプリング手段を有し、前記一連の応答サンプルによっ
    て、前記発生光の振幅の変動に対応するサンプルした応
    答信号を表示させるようになっており、(c)前記一連
    の応答サンプル値を、これに対してデジタル変換を施す
    ことによって、複数の周波数における複数の応答成分の
    それぞれにおける少なくとも一つの特性の値を含む周波
    数分域表示値に変換する手段を有しており、 (d)前記応答成分の特性から前記化学組成物の発光作
    用を測定する手段を有している、ことを特徴とする化学
    組成物の光応答性を測定する装置。
  22. 【請求項22】  請求項21において、前記のサンプ
    ルした応答信号を変換する前記手段は、前記応答成分の
    それぞれにおける変調値および位相値を発生する手段を
    備えていることを特徴とする装置。
  23. 【請求項23】  請求項21において、前記サンプリ
    ング周波数Fsにおける前記励起光をサンプリングし、
    前記励起光の振幅変動に対応するサンプルした励起信号
    を構成する一連の励起サンプル値を発生する手段と、前
    記のサンプルした励起信号を、複数の周波数における複
    数の励起成分のそれぞれにおける少なくとも一つの特性
    を含む周波数分域表示値に変換する手段を有しており、
    前記応答成分のそれぞれにおける少なくとも一つの特性
    を決定する前記手段は、前記応答成分のそれぞれにおけ
    る各特性を、同一の周波数における前記励起成分におけ
    る対応する一つにおける対応する特性と比較する手段を
    備えていることを特徴とする装置。
  24. 【請求項24】  化学組成物の光応答性を測定する方
    法において、 (a)基本周波数Feおよび基本反復期間Teにおいて
    振幅が繰り返し変化すると共に、この基本周波数Feの
    整数倍の周波数において振幅が変動する調和成分を含ん
    でいる光を用いて、前記組成物を励起することによって
    、前記組成物から、前記基本周波数Feおよび前記調和
    成分の前記周波数に対応する周波数において振幅が反復
    して変化する光を発生させる工程と、(b)前記基本周
    波数Feよりも小さなサンプリング周波数Fsおよび前
    記基本周期Teよりも大きなサンプリング周期Tsで繰
    り返し前記組成物から発生する光をサンプリングし、前
    記振幅を表す一連の応答サンプル値を発生させて、この
    一連の応答サンプル値によって、前記発生光の振幅の変
    動に対応するサンプルした応答信号を形成する工程と、 (c)前記のサンプルした応答信号における少なくとも
    一つの特性を測定する工程と、を有する方法。
  25. 【請求項25】  請求項24において、前記サンプリ
    ング工程は、式Ts=TeNw+Te/Npを満足する
    ように行われ、この式において、Nwは正の整数であり
    Npは絶対値が1よりも大きな有理数であることを特徴
    とする方法。
  26. 【請求項26】  請求項25において、前記サンプリ
    ング工程は、Npが整数となるサンプリング周波数Fs
    で行われることを特徴とする方法。
  27. 【請求項27】  請求項25において、前記サンプリ
    ング工程は、前記発生光を検知して、この発生光の振幅
    に対して一次的関係を有する連続電気信号を発生する工
    程と、前記サンプリング周波数Fsで反復トリガ信号を
    発生する工程と、前記トリガ信号の各繰り返し時に前記
    連続電気信号の瞬間値をデジタル化する工程とを含んで
    いることを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】  請求項27において、前記サンプリ
    ング工程は、前記連続電気信号をローパスフィルタリン
    グすることによって、Fhよりも大きな周波数成分を前
    記サンプルした応答信号から排除する工程を含んでおり
    、このFhの値は(NwNp+1)Fs/2であること
    を特徴とする方法。
  29. 【請求項29】  請求項24において、前記励起光の
    特性を表示する少なくとも一つの対応する特性を有する
    基準信号を発生する工程を有し、前記サンプルした応答
    信号のうちの少なくとも一つの特性を測定する前記工程
    は、前記サンプルした応答信号のうちの少なくとも一つ
    の特性と、この特性に対応する前記基準信号の特性とを
    比較する工程を有していることを特徴とする方法。
  30. 【請求項30】  請求項29において、基準信号を発
    生する前記工程は、前記サンプリング周波数Fsで前記
    励起光をサンプリングして、一連の励起サンプル値を発
    生する工程を有し、この一連の励起サンプル値によって
    、前記励起光の振幅の変動に対応するサンプルした励起
    信号が表示されるようになっていることを特徴とする方
    法。
  31. 【請求項31】  請求項30において、前記サンプル
    した応答信号の少なくとも一つの特性を前記基準信号に
    おける対応する特性と比較する前記工程は、前記応答信
    号を、複数の周波数における複数の応答成分のそれぞれ
    における少なくとも一つの特性を示す値を含む周波数ド
    メイン表示に変換する工程と、前記サンプルした励起信
    号を、複数の周波数における複数の励起成分のそれぞれ
    における少なくとも一つの特性を示す値を含む周波数分
    域表示値に変換する工程と、前記の応答成分の各特性値
    を同一の周波数における対応する励起成分の対応する特
    性値と比較する工程とを備えていることを特徴とする方
    法。
  32. 【請求項32】  請求項25において、前記励起工程
    は、複数の基本周波数Feおよび基本反復期間Teにお
    いて変動する複数の基本成分およびこのような基本周波
    数のそれぞれの調波を含む励起光を発生する工程を有し
    、前記サンプリング工程は、複数のサンプリング周波数
    Fsおよびサンプリング周期Tsのそれぞれにおいて前
    記組成物から発生する光の振幅を別個にサンプリングす
    る工程を有し、前記サンプリング周波数Fsおよびサン
    プリング周期Tsのそれぞれは、前記基本周波数および
    基本反復期間の一つに対して割当られており、前記の各
    サンプリング周期Tsとこれに対して割り当てた基本反
    復期間との関係は式Ts=TeNw+Te/Npの関係
    を満足しており、前記サンプリング工程は、それぞれが
    前記サンプリング周波数の一つにおけるサンプリングに
    よって得たサンプル値を含む複数の異なった一連のサン
    プル値を発生する工程を備えており、前記の異なった一
    連のサンプル値によって、前記基本周波数の一つと予め
    定めた個数のこの基本周波数に対する調波を含む異なっ
    た周波数範囲内で前記発生光に生ずる変動に対応するサ
    ンプルした別個の励起信号を表示させるようになってい
    ることを特徴とする方法。
  33. 【請求項33】  請求項30において、前記励起工程
    は、前記基本成分の全てと前記調波の全てを同時に含ん
    でいる前記励起光を発生する工程を備えていることを特
    徴とする方法。
  34. 【請求項34】  請求項33において、前記サンプリ
    ング工程は、発生光を検知して前記周波数範囲における
    前記発生光の変動を同時に表示する複合アナログ信号を
    発生する工程と、前記複合アナログ信号の成分を分離す
    る工程と、前記周波数範囲の異なる周波数における前記
    信号の成分を異なるサンプリングデバイスに向けて送る
    工程とを有することを特徴とする方法。
  35. 【請求項35】  化学組成物の光応答性を測定する方
    法において、 (a)基本周波数Feおよび基本反復期間Teにおいて
    振幅が繰り返し変動すると共に、前記基本周波数Feの
    整数倍の調和周波数において変動する調和線分を含む励
    起光を、前記組成物に照射して、前記組成物から、前記
    基本周波数Feおよび前記調和周波数に対応する周波数
    において振幅が繰り返し変動する光を発生させる工程と
    、 (b)前記組成物からの発生光の振幅をサンプリングし
    て、前記振幅を表す一連の応答サンプルを発生させ、こ
    の一連の応答サンプルによって、前記発生光の振幅の変
    動に対応するサンプルした応答信号を形成する工程と、
    (c)前記一連の応答サンプル値を、複数の周波数にお
    ける複数の応答成分のそれぞれにおける少なくとも一つ
    の特性の値を含む周波数分域表示値に変換する工程と、
    (d)前記応答成分の特性から前記化学組成物の発光作
    用を測定する工程と、を有する化学組成物の光応答性を
    測定する方法。
  36. 【請求項36】  請求項35において、前記のサンプ
    ルした応答信号を変換する前記工程は、前記のサンプル
    した応答信号に対してデジタル変換を施すことによって
    行われることを特徴とする方法。
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