JPH04212925A - 乱視矯正用コンタクトレンズ - Google Patents
乱視矯正用コンタクトレンズInfo
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- JPH04212925A JPH04212925A JP3008649A JP864991A JPH04212925A JP H04212925 A JPH04212925 A JP H04212925A JP 3008649 A JP3008649 A JP 3008649A JP 864991 A JP864991 A JP 864991A JP H04212925 A JPH04212925 A JP H04212925A
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Classifications
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- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/04—Contact lenses for the eyes
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- G02C7/048—Means for stabilising the orientation of lenses in the eye
Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
の矯正は非球面レンズとして処方されたレンズによって
行なっている。その処方は通常、患者の処方箋に円筒度
として記載され、また、そのような処方がなされたなら
ば、レンズの表面の少なくとも一部をトーリック面の部
分面の形状に形成する。そのためこの種のレンズをトー
リックレンズと呼んでいる。この種の矯正レンズは、装
用者の眼に対する相対的な軸方向(即ち円筒軸の方向)
が正しい方向とならねばならない。即ち、レンズの頂部
として意図した部分が、装用者の目の頂部に位置するよ
うにならねばならない。通常の眼鏡の場合にはこの点が
問題となることはない。なぜならば、眼鏡のレンズは正
しい軸方向で恒久的にフレームに固定されているからで
ある。フレームでは、耳に掛かる部分と鼻パッドとがあ
るために、フレーム並びにレンズは眼鏡の装用者の眼に
対して相対的に回転することはない。一方、コンタクト
レンズの場合には、常に軸方向が変化するおそれがある
。しかしながら、乱視矯正用のコンタクトレンズでは、
このような軸方向の変動はあってはならない。
て設計されたソフト・コンタクトレンズが公知となって
いる。通常、この種のレンズは、一種の重り釣合法(b
allasting method )によって、レン
ズが眼の上の適切な位置に載るようにしている。理想的
な乱視矯正用のレンズは次の3つの特質を備えたもので
ある。 (1) レンズの円筒軸の軸方向が適正となること。即
ち、上で述べたように、レンズの頂部として意図した部
分が、そのレンズを装用したときに装用者の目の頂部に
位置するようになるものでなければならない。適正軸方
向からの僅かなずれは許容し得るものであるが、ただし
そのためには、レンズのフィッティングを行なう者が予
めそのずれの量を見積もって、レンズの処方の際にそれ
を考慮に入れておくことを条件とする。 (2) 軸方向が安定していて回転しないこと。即ちレ
ンズは、装用している間は常に、眼の中で一定の軸方向
を維持するものでなければならない。更には、レンズは
、装着するたびに常に同一の軸方向を取るものでなけれ
ばならない。 (3) 快適であること。一般的には、レンズの厚さが
薄いほど、またレンズ表面が滑らかであるほど、そのレ
ンズは快適なものとなる。
・コンタクトレンズとするものであり、このレンズを形
成するために使用することのできる材料には多くの種類
があり、それらの材料の中には、ヒドロキシエチルメタ
クリレート、金属含有有機材料、シリコン・ラバー、そ
れに、例えば米国特許第3503942号や同第363
9524号等に記載されているその他の種々の材料が含
まれる。好ましいソフト・コンタクトレンズとしては、
親水性材料、即ち、水を吸収し、更には吸収された水が
その材料の構造の一部となるような材料で製作したもの
を挙げることができる。米国特許第4405773号に
従って製作する親水性材料のコンタクトレンズは、本発
明を実施するためのものとして、特に好ましいものであ
る。
いるコンタクトレンズは、その形状ゆえに角膜への付着
性が優れ、また明視度が優れたレンズであると、同特許
に記載されている。同特許のレンズは、薄肉の外縁部か
ら次第に厚くなって中間の最大肉厚点へ達し、その後レ
ンズの中央部へ向けて次第に薄肉になって行くようにし
たものである。周辺面部分は、その断面形状を楔形とさ
れている。しかしながらこのレンズは、その肉厚がかな
りのものであることからして、快適性に欠けると思慮さ
れる。
いるコンタクトレンズは、その周辺部に平坦部分を設け
ることによって、眼に装着している間、正しい軸方向を
維持するようにしたものである。同特許のレンズは、そ
の一実施例によれば、その水平軸に対して対称形とされ
ている。そのレンズはその垂直軸の部分が最も薄肉で、
この垂直軸から両側へ、上記平坦部分に沿って徐々に肉
厚となって行き、水平軸の部分が最大肉厚部となってい
る。同特許に開示されているレンズはその軸方向が安定
したものであるが、ただし、本発明のレンズは更に優れ
た軸方向の安定性を有するものである。
いる乱視矯正用コンタクトレンズは、適正な軸方向姿勢
が得られるものであると、同特許に記載されている。同
特許のレンズは、その上位部(頂部)と下位部(底部)
とで厚さを異ならせてあり、そして、他より厚くしたバ
ラスト部分をその下位部に設けてある。しかしながらこ
のレンズは、他より厚くしたこのバラスト部分のために
、本発明のレンズと比較して快適性において劣るもので
あると思慮される。
状であるが、乱視矯正用コンタクトレンズの場合にはト
ーリック形状とされる。従ってレンズの後側の曲面部分
は、強主経線と弱主経線とを有する。レンズの後面の曲
率半径は、強主経線方向に取った曲率半径の方が、弱主
経線方向に取った曲率半径よりも長い。即ち、レンズの
後面は球面形状ではなく、強主経線が弱主経線に対して
直交方向に延在している、トーリック面の形状を成して
いるのである。トーリック面の長径は一般的にレンズ全
体の直径より小さくしており、そして最初に形成した球
面形状のベース・カーブ(ベース曲面)に更に切削加工
を施すことによって形成するようにしている。
レンズ後面のベース・カーブ部分とトーリック面部分と
の間の接続部が顕著に屈曲した屈曲領域となっていたた
めに、レンズが角膜に快適にフィットしないことも時に
はあった。
性と、適正軸方向と、快適性とが得られるコンタクトレ
ンズは、レンズの下部の肉厚を厚く、そしてそのレンズ
が前面の垂直軸に対して対称形であるように、レンズ形
状を定めることによって得られるということである。ま
た、レンズの装用者にとっての快適性は、レンズ後面の
ベース・カーブ部分とトーリック面部分との間において
曲率が徐々に変化するようにすることによって得られる
ということである。
ば、それは次のようなコンタクトレンズである。即ちそ
れは、優れた軸方向安定性と適正軸方向とが得られる略
々凹凸レンズ形状のコンタクトレンズであって、該レン
ズの前面は中央の光学領域とその外側の担持部とを備え
ており、該担持部は該レンズの上方エッジ部の薄肉部と
2箇所の最大肉厚部とを有する徐々に肉厚を変えて行く
形状とされており、前記最大肉厚部は該レンズの垂直軸
から測った角度が約110°から130°までの間の角
度αである斜めの位置に位置しており、該レンズの前記
前面は前記垂直軸に対して対称形であり、前記担持部は
前記最大肉厚部の位置から該レンズの頂部に位置する薄
肉部と該レンズの下方エッジ部に位置する薄肉部とへ向
かって滑らかな曲面を成して徐々に薄肉となって行く形
状とされている、コンタクトレンズである。
ば、それは次のようなコンタクトレンズである。即ちそ
れは、略々凹凸レンズ形状の乱視矯正用コンタクトレン
ズであって、(a) 外周環状部分を成す球面形状のベ
ース・カーブ領域と、(b) 内側部分を成す、互いに
直交する強主経線と弱主経線とを有するトーリック領域
と、(c) 前記トーリック領域と前記ベース・カーブ
領域との間の移行領域であって、該ベース・カーブ領域
から該トーリック領域へ向かってその肉厚が徐々に増加
する移行領域と、を備えた後面を有し、前記ベース・カ
ーブ領域の半径が、前記強主経線の半径と略々等しく、
前記弱主経線と前記移行領域との邂逅部が、該邂逅部の
上方を通る球面形状の前記ベースカーブ領域の仮想延長
面の下方に該仮想延長面から0.12ミリメートル以上
離れることなく位置しており、且つ、前記強主経線と前
記移行領域との邂逅部が、該邂逅部の上方を通る球面形
状の前記ベース・カーブ領域の仮想延長面の下方に該仮
想延長面から0.07ミリメートル以上離れることなく
位置している、コンタクトレンズである。
面に係る前面と上記第2の局面に係る後面とを有してい
る。
の成形法で形成した後に含水させるようにした親水性コ
ンタクトレンズに適したものである。この種のレンズは
含水させる際には膨張する。本明細書並びに特許請求の
範囲に記載する種々の寸法は、特にそれが乾燥状態のレ
ンズにおける寸法であると明示しない限り、いずれも最
大寸法になった時のレンズにおける寸法である。即ち、
親水性レンズの場合であれば、完全に含水させたレンズ
における寸法である。
する「垂直」という用語は、レンズが、眼瞼によって移
動されたために軸方向のずれを生じているということが
なく、眼の角膜上に理想的な状態で装着されている場合
の、そのレンズを基準として用いるものである。垂直軸
は例えば図1にセンタ・ラインA−Aで表わした軸であ
る。
ンズ1はその中央に光学領域2を備えており、この光学
領域2は公知の従来技術に係る方法で形成される。光学
領域2の周囲には担持部が形成されており、この点も従
来技術と同様である。ただし、このレンズの担持部の形
状は、後述するように、従来例とは異なっている。曲面
部分3、4、及び5はこの担持部の表面の夫々の部分を
表わしており(これら曲面部分の形成の仕方については
後述する)、また、これら曲面部分はこのレンズの前面
を形成している面である。これら曲面部分は、図を見る
限りでは、あたかもこのレンズにおける明確な境界を有
する部分領域のように見えるが、これら曲面をそのよう
に描いたのは、単に本発明の説明を判り易くするために
そうしたに過ぎない。当業者には理解されるように、レ
ンズ担持部のこれら個々の部分領域の間には、明確な境
界を示すものは何ら存在しておらず、これら個々の部分
領域は互いに滑らかに溶け合うように連続している。
の点とに位置している。6の点に関する説明は全て、そ
のまま6’の点にも該当する。なぜならば、このレンズ
はその前面のセンタ・ライン(垂直軸)A−Aに対して
対称形だからである。6の点は、曲面部分3、4、及び
5が互いに邂逅する邂逅部におけるセンタ・ラインB−
Cの上に位置している。即ちこの6の点は、垂直線に対
して角度αを成すこのセンタ・ラインB−Cに沿った直
線の上に位置しているのである。角度αは、屈曲線A−
Cにはさまれた夾角であり、また屈曲線A−C’にはさ
まれた夾角でもある。角度αは、約110°から約13
0°までの間の角度とするのが良く、より好ましくは約
115°から約125°までの間の角度とし、最も好ま
しくは120°とする。角度αは、レンズの頂部を0°
として、そこから測った角度である。6で示した位置は
点であると述べたが、当業者には理解されるように、そ
の点を明確に示す屈曲部が存在しているわけではなく、
上述の如くこのレンズの前面は滑らかな曲面を成してい
る。好適実施例においては、この6の点は、レンズのエ
ッジ8から半径方向に約0.7ミリメートルから約1.
5ミリメートルの間の距離だけ離れた位置にあり、この
距離は最も好ましくは1ミリメートルとする。
図であり、レンズの前面を示している。この図2は、図
1の屈曲線A−Cを直線状に開いたときの断面図を示す
ものである。本発明に係るレンズの、この前面を形成す
るには、先ず最初に、中心軸O−Oを中心としてレンズ
を回転させて同心状周縁部7を切削形成する。この同心
状周縁部7を形成することによって、レンズのエッジ部
がより薄肉のものとなり、レンズが装用者にとってより
快適なものとなる。本明細書並びに特許請求の範囲にお
いて「同心状周縁部」という用語を使用するときには、
ここで説明した、レンズのこの同心状の薄肉部分を意味
するものである。この同心状の薄肉部分は、本発明のレ
ンズにおいては任意選択により採用する改良点であるが
、ただしこれを採用するのであれば、先ず最初に、この
薄肉部分を切削形成する。この切削形成は、レンズを回
転させつつ、固定した円弧形部材に沿って切削ツールを
揺動させるという、従来技術に係る技法によって行なわ
れる。この同心状周縁部は、完成したレンズではレンズ
の外周エッジ部8と曲面部分3及び4との間に存在して
いる(図1参照)。
切削形成する。それには、このレンズの回転軸を、この
レンズの上方部分の方へ偏倚した回転軸K−Kによって
示されている位置まで、垂直センタ・ラインA−A(図
2)に沿って距離aだけ移動させる。この回転軸K−K
を中心として回転させつつ切削を行なえば、図1に最も
良く示されているように、光学領域からこのレンズの最
下部へ向かって垂直軸A−Aに沿って滑らかな曲面を成
して徐々に肉厚を変えて行く、この担持部の下方部分1
00が形成される。次に、このレンズの回転軸を、垂直
センタ・ラインA−Aに沿って、中心軸O−Oからレン
ズの下方部分の方へ距離bだけ、新たな回転軸I−Iへ
と移動させ、そして担持部の上方部分101を切削形成
する。距離aと距離bとが等しい場合には、点6は、レ
ンズの水平軸の上に位置することになる(即ちα=90
°となる)。このαを90°より大きな角度とするため
には、距離aを距離bよりも大きくする必要がある。好
ましくは、bを約0.1ミリメートルから約0.4ミリ
メートルまでの間とし、aを約0.2から約1.2ミリ
メートルまでの間とする。
切削形成する。この光学領域2は、通常は球面形状とす
るが、場合によってはトーリック形状としてもよい。そ
の曲率半径は、ユーザに対して出された処方に従って定
める。以上に言及した回転軸は全て、この光学領域2を
切削形成するための回転軸をも含めて、垂直センタ・ラ
インA−A上に位置するものである。
ズの後面を切削形成する際には、先ずレンズの後面にベ
ース・カーブ(ベース曲面)を切削形成する。ただし従
来技術とは異なり、このベース・カーブを、2つの異な
った領域から構成しており、その一方は球面形状のベー
ス・カーブ領域11、他方はパッド領域10である。ま
た更に、このパッド領域10を、パッド曲面13と移行
領域9とから構成するようにしている。このレンズの外
周の環状部分に位置するベースカーブ領域11の半径は
、このレンズのトーリック面の部分の強主経線に沿った
半径と略々等しくしてある。これは従来技術とは大いに
異なる点であり、従来技術では、レンズの製造初期段階
にそのレンズの前面の全域に亙って延展しているベース
・カーブの半径は、トーリック面の部分の、強主経線に
沿った半径より長いものとされていた。パッド曲面13
をレンズに切削形成する際には、このパッド曲面13の
半径が、ベース・カーブ領域11の半径より約0.08
ないし0.15ミリメートル、そして好ましくは0.1
ミリメートルだけ短くなるようにする。パッド曲面13
とベース・カーブ領域11とはその曲率中心を一致させ
てある。移行領域9はその幅を約0.5ないし1.5ミ
リメートルとし、またその断面形状を、ベース・カーブ
領域11とパッド曲面13とを接続する略々直線状の傾
斜路としてある。パッド曲面13とベース・カーブ領域
11とは共に球面形状としてある。そのため、移行領域
の肉厚を、ベース・カーブ領域11からパッド曲面13
へ向かって徐々に厚くなるようにしてある。
14を切削形成する。このトーリック面14の形状寸法
は、処方に従って定められるものである。既述の如く、
このトーリック面は強主経線と弱主経線とを有するもの
である。その強主経線の主曲面の曲率半径はベース・カ
ーブ領域11の曲率半径と略々等しくしてある。トーリ
ック面のこの強主経線は、垂直線A−Aの上に重なるよ
うに位置することもある(図5)。しかしながら、そう
ならずに、垂直線A−Aに対して斜めの角度を取ること
もあり、これは、ユーザに対して出された処方、または
眼瞼によって引き起こされる移動、あるいはそれらの両
者によって決まるものである。トーリック面14の強主
経線を切削形成する際には、このトーリック面14が、
移行領域9の外周エッジ部12の近傍においてこの移行
領域9と邂逅するように切削深さを制御するようにし、
これは図5に最も良く示されており、同図では軸A−A
上においてそれらが邂逅している。更に第5図に関して
説明すると、移行領域の外周エッジ部12は即ちパッド
領域10の外周エッジ部である。通常はトーリック面の
強主経線15の長さはパッド領域の外径寸法よりもやや
短くする。そして好ましくは、このトーリック面の強主
経線の長さは、パッド領域の直径より、約0.03ない
し0.5ミリメートル短くする。このトーリック面の弱
主経線15’は強主経線に対して直角を成すものであり
、従って線E−Eの上に重なって位置することのあるも
のであるが、この弱主経線15’は、パッド領域の直径
よりも約0.2ミリメートルないし約2.5ミリメート
ル程度短くしてある。
ック面の弱主経線に沿った、即ち図5の切断線E−Eに
沿った断面図である。この図4には、弱主経線の位置に
おける、外周エッジ部17と、パッド領域のエッジ部1
6と、パッド曲面13とを示した。形状をこのようにし
たことによって、移行領域9とトーリック面14との間
が滑らかに溶け合うように連続しており、これは、トー
リック面とベース・カーブとの間に顕著な屈曲点を持つ
従来技術とは対照的である。
と移行領域9とが邂逅する邂逅部が、その邂逅部の上方
を通る、球面形状のベース・カーブ領域11の仮想延長
面の下方に、その仮想延長面から0.12ミリメートル
以上離れることなく位置するようにしている。好ましく
はこの邂逅部が、球面形状のベース・カーブ領域の仮想
延長面の下方0.04ミリメートルから0.12ミリメ
ートルまでの間にあるようにする。更には、強主経線1
5と移行領域9とが邂逅する邂逅部が、球面形状のベー
ス・カーブ領域11の仮想延長面の下方に、その仮想延
長面から0.07ミリメートル以上離れることなく位置
するようにしている。強主経線の位置におけるトーリッ
ク面の外周エッジ部と移行領域9の外周エッジ部とが同
位置となるような処方がなされた場合には、この邂逅部
は球面形状のベース・カーブ領域11上に位置すること
になる。
することによって、従来のレンズと比較して、垂直主経
線上における担持部と光学領域との間の接続部分の肉厚
がより薄く、ひいては担持部の全体がより薄いレンズが
得られる。従って平均重量がより軽いレンズが得られる
。従来技術に係るレンズは、その垂直主経線上の最大肉
厚点における肉厚が、乾燥状態において約0.18ミリ
メートル程度であった。これに対して本発明のレンズで
は、それに対応する点における最大肉厚が、乾燥状態に
おいて約0.13ミリメートルから約0.15ミリメー
トルまでの範囲内の値を取るものとなる。
邂逅する邂逅部は、従来技術における、トーリック面と
ベース・カーブとの間の邂逅部と比較して、より平坦に
近い状態で邂逅している。このようにより平坦に近い状
態で接続していることによって、レンズの快適性が向上
しており、また、レンズが角膜の表面を圧迫して傷付け
る可能性が低減されている。このことは、重量の軽減ゆ
えの快適性の向上と、レンズの酸素透過性の向上との、
双方に寄与しており、更にそれによって角膜の衛生状態
も改善している。
19は、約0.03ミリメートルから約0.11ミリメ
ートルの間の厚さとしてある。このエッジ部は、任意選
択により、ベース・カーブ領域10から、エッジ・リフ
ト量18(これは約0.05ミリメートルないし約0.
12ミリメートルである)だけ持ち上げた形状としても
良い。このように持ち上げた形状とすることの効果は、
レンズの装用者により快適な装用感を提供することにあ
る。レンズのエッジ部8において測定した、本発明のレ
ンズにおけるエッジの肉厚19は、既述の同心状周縁部
を設けたことによって、従来技術のものと比較して概し
てより薄肉となっている。
、諸々の曲面を切削形成するというように説明したが、
当業者であれば、レンズの前面形状と、レンズの後面の
ベース・カーブ並びにパッド曲面とは、適当な形状の型
を用いてレンズを型成形することによって作ることも可
能であることが理解されるであろう。
あり、ただし切断線A−Cのうちのレンズ中心からCま
での部分を回転移動させて切断線A−Cを直線状に開い
た図である。
断面図であり、該レンズの後面を示している。
断面図であり、該レンズの後面を示している。なお、図
3、4とも、レンズの後面のみを示すことを意図してお
り、レンズの前面の詳細については、上記両図には表し
ていない。
意選択により採用するエッジ形状の詳細を示している。
Claims (10)
- 【請求項1】 軸方向安定性と適正軸方向とが得られ
る略々凹凸レンズ形状のコンタクトレンズであって、該
レンズの前面は中央の光学領域とその外側の担持部とを
備えており、該担持部は該レンズの上方エッジ部の薄肉
部と2箇所の最大肉厚部とを有する徐々に肉厚を変えて
行く形状とされており、前記最大肉厚部は該レンズの頂
部を基準として測った垂直軸に対する角度が約110°
から約130°までの間の角度αである斜めの位置に位
置しており、該レンズの前記前面は前記垂直軸に対して
対称形であり、前記担持部は前記最大肉厚部の位置から
該レンズの頂部に位置する薄肉部と該レンズの下方エッ
ジ部に位置する薄肉部とへ向かって滑らかな曲面を成し
て徐々に薄肉となって行く形状とされており、更に前記
担持部は前記垂直軸に沿って前記光学領域から該レンズ
の最下部へ向かって滑らかな曲面を成して徐々に肉厚を
変えて行く形状とされている、コンタクトレンズ。 - 【請求項2】 前記レンズの前記最大肉厚部が、該レ
ンズのエッジ部から半径方向に約0.7ミリメートルか
ら約1.5ミリメートルまでの間の距離だけ離れた位置
に位置している請求項1のコンタクトレンズ。 - 【請求項3】 前記角度αが約115°から約125
°までの間の角度である請求項1または2のコンタクト
レンズ。 - 【請求項4】 前記角度αが120°である請求項3
のコンタクトレンズ。 - 【請求項5】 略々凹凸レンズ形状の乱視矯正用コン
タクトレンズであって、(a) 外周環状部分を成す球
面形状のベース・カーブ領域と、(b) 内側部分を成
す、互いに直交する強主経線と弱主経線とを有するトー
リック領域と、(c) 前記トーリック領域と前記ベー
ス・カーブ領域との間の移行領域であって、該ベース・
カーブ領域から該トーリック領域へ向かってその肉厚が
徐々に増加する移行領域と、を備えた後面を有し、前記
ベース・カーブ領域の半径が、前記強主経線の半径と略
々等しく、前記弱主経線と前記移行領域との邂逅部が、
該邂逅部の上方を通る球面形状の前記ベースカーブ領域
の仮想延長面の下方に該仮想延長面から0.12ミリメ
ートル以上離れることなく位置しており、且つ、前記強
主経線と前記移行領域との邂逅部が、該邂逅部の上方を
通る球面形状の前記ベース・カーブ領域の仮想延長面の
下方に該仮想延長面から0.07ミリメートル以上離れ
ることなく位置している、コンタクトレンズ。 - 【請求項6】 前記弱主経線と前記移行領域との前記
邂逅部が、球面形状の前記ベース・カーブ領域の仮想延
長面の下方0.04ミリメートルから0.12ミリメー
トルまでの間に位置している請求項5のコンタクトレン
ズ。 - 【請求項7】 前記前面が、中央の光学領域とその外
側の担持部とを備えており、該担持部は該レンズの上方
エッジ部の薄肉部と2箇所の最大肉厚部とを有する徐々
に肉厚を変えて行く形状とされており、前記最大肉厚部
は該レンズの頂部を基準として測った垂直軸に対する角
度が約110°から約130°までの間の角度αである
斜めの位置に位置しており、該レンズの前記前面は前記
垂直軸に対して対称形であり、前記担持部は前記最大肉
厚部の位置から該レンズの頂部に位置する薄肉部と該レ
ンズの下方エッジ部に位置する薄肉部とへ向かって滑ら
かな曲面を成して徐々に薄肉となって行く形状とされて
いる請求項5または6のコンタクトレンズ。 - 【請求項8】 前記レンズの前記最大肉厚部が、該レ
ンズのエッジ部から半径方向に約0.7ミリメートルか
ら約1.5ミリメートルまでの間の距離だけ離れた位置
に位置している請求項7のコンタクトレンズ。 - 【請求項9】 前記角度αが約115°から約125
°までの間の角度である請求項7または8のコンタクト
レンズ。 - 【請求項10】 前記担持部が、前記垂直軸に沿って
前記光学領域から該レンズの最下部へ向かって滑らかな
曲面を成して徐々に肉厚を変えて行く形状とされている
請求項7、8、または9のコンタクトレンズ。
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