JPH0421199B2 - - Google Patents

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JPH0421199B2
JPH0421199B2 JP1090355A JP9035589A JPH0421199B2 JP H0421199 B2 JPH0421199 B2 JP H0421199B2 JP 1090355 A JP1090355 A JP 1090355A JP 9035589 A JP9035589 A JP 9035589A JP H0421199 B2 JPH0421199 B2 JP H0421199B2
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musical
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signal
counter
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Koji Niimi
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、音色が経時的に変化する楽音を発
生する楽音合成装置に関し、特にフイルタ特性を
楽音発生中に経時的に変更制御することにより音
色変化に富んだ楽音発生を可能としたものであ
る。 時間と共に楽音の振幅が変化し、同時にその音
色(波形)も変化するような楽音を発生する電子
楽器に関しては本願出願人が昭和50年12月16日出
願した昭和50年特許願第149148号(特開昭52−
73721号)「電子楽器」(以下先出願という)にお
いて詳細に説明されている。この先出願に示され
る電子楽器において、楽音波形発生手段は、
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)等の一時
記憶回路及びデイジタルフイルタを閉ループ状に
接続したデータ循環路を有し、このデータ循環路
を介してデイジタル波形データを循環させること
により循環中のデータを楽音波形データとして取
出すようになつている。 上記した先出願の発明にあつては、楽音発生中
にフイルタ特性を変更制御するようになつていな
いので、音色変化に乏しく、アタツク感やデイケ
イ感の表現も十分でなかつた。 この発明の目的は、音色変化に富んだ楽音発生
を可能にすると共に、アタツク感、デイケイ感等
も十分に表現可能とすることにある。 この発明は、データ遅延手段及びデイジタルフ
イルタを閉ループ状に接続したデータ循環路を有
し、このデータ循環路を介して波形データを循環
させることにより循環中のデータを楽音波形デー
タとして取出するようにした楽音合成装置におい
て、デイジタルフイルタの特性を波形データの循
環中に経時的に変更制御する制御手段を設けたこ
とを特徴とするものである。 また、このような楽音合成装置にあつては、楽
音の発生開始及び減衰開始を指示する指示手段を
設け、制御手段では、指示手段による発生開始指
示に応答して楽音波形の振幅を増大させるべくデ
イジタルフイルタの特性を制御すると共に、指示
手段による減衰開始指示に応答して楽音波形の振
幅を減少させるべくデイジタルフイルタの特性を
制御するようにしてもよい。 この発明の構成によれば、波形データの循環中
にデイジタルフイルタの特性を経時的に変更制御
するようにしたので、音色変化に富んだ楽音を発
生させることができる。 また、上記したように楽音の発生開始指示及び
減衰開始指示にそれぞれ応答してデイジタルフイ
ルタの特性を制御すると、アタツク感やデイケイ
感を効果的に表現することができる。 以下、添付図面に示す実施例についてこの発明
を詳述する。 第1図はこの発明の一実施例による電子楽器を
示すブロツク線図である。同図において、10は
共通の情報伝送路、20はCPUである。この明
細書で言うCPUは制御回路、演算回路およびレ
ジスタをそなえ、CPU外にあるメモリ装置と共
に端末の入力装置から入力されるデータを処理し
て端末の出力装置に対し出力することができる汎
用データ処理機能を備えた装置を意味する。ま
た、その好適な設計例としては、マイクロプロセ
ツサが用いられるものとする。CPU20による
データ処理はメモリ装置22に記憶されているプ
ログラムと、CPU制御盤部24から与えられる
制御信号とによつて定まる。したがつて、これら
を適宜変更することによりデータ処理の方法を自
由に変えることができる。 第1図において、30は鍵盤部、32は音色制
御盤部、34は楽音発生部、36は表示盤部、3
8は通信回線のための変復調回路(MODEM)、
39はデータ処理のための時間情報を供給するタ
イマである。ここで、注目されることは、従来の
電子楽器では、鍵盤部、音色制御盤部、楽音発生
部等がそれぞれ専用の配線で相互接続されていた
のに対し、この発明ではそれらの配線に代えて共
通の情報伝送路10を設け、配線数の削減並びに
システムの多機能化を可能にしたことである。 なお、21,25,31,33,35,37は
それぞれCPU20、CPU制御盤部24、鍵盤部
30、音色制御盤部32、楽音発生部34、表示
盤部36と共通の情報伝送路10との間に設けら
れるインターフエイス回路であつて、これら回路
の動作はCPUおよび各端末機器の動作に含めて
記述する。 第1図に示す装置において、共通の情報伝送路
10を経て各機器間に入出力される各種の信号
は、たとえば第1表に示すように分類される。
【表】 第1表において、 信号S12はCPU20からエモリ装置22へ与え
られる書込みおよび読出しのための制御信号等を
含み、 信号S16は後述の信号S31及びS41に基づいて
CPU20で発生され、楽音発生部34に供給さ
れる発音制御、音色設定等の信号を含み、 信号S21はCPU20へ送出するインストラクシ
ヨン、データ等の信号を含み、 S31は鍵盤部30でのキー操作に応じて発生さ
れる押鍵情報としてのキーのオンオフ信号および
キーデータ信号を含み、 信号S41は音色制御盤部32での音色選択操作
に応じて発生される音色選択情報としての音色デ
ータ信号を含み、 信号S32,S42はメモリ装置22への直接アクセ
スを意味し、 信号S36はキーのオンオフ信号およびキーデー
タ信号を含み、 信号S46は音色データ信号を含み、 信号S51はプログラム選択、CPU直接制御等の
信号を含む。 ここで、信号S36及びS46はそれぞれ信号S31
びS41と同様のものであるが、信号S31及びS41
ようにCPU20へ供給されるものではなく、楽
音発生部34を直接的に制御するものであり、こ
のような制御モードもありうることを示してい
る。 信号S17,S37,S47はそれぞれ信号S16,S36
S46と同様または類似のものである。 また、信号S18,S38,S48はそれぞえCPU20
と端末機器(この場合は鍵盤部30と音色制御盤
部32)の状態表示のための信号である。表示盤
部36において、適当種目の状態表示が行なわれ
ていると、次の段階における制御に便利である。 第1表において、信号S12,S21,S51は、事務
用データ処理または技術用データ処理を行なう電
子計算機においても同様な信号の授受が行なわ
れ、その技術の分野においてはよく知られている
のでその説明は省略する。また、第1図に示す共
通の情報伝送路10には外部記憶装置および外部
データ処理装置等が接続されてたり、1個の楽音
発生部34の外に1個以上の楽音発生部が接続さ
れたりすることであり、これらの諸装置と第1表
に示す諸装置の間に信号の授受が行なわれるが、
このうち外部記憶装置および外部データ処理装置
に関連する部分は一般の電子計算機技術の分野に
おいてよく知られているので、その説明を省略す
る。 これらの信号の形態と、その形態に応じて定め
られるべき共通の情報伝送路の形態とに関しては
設計によつて自由に選択することができる。第1
表に示す信号は、一般的にはアドレス部、データ
部、インストラクシヨン部に分けることができ、
また、そのアドレス部は、第1表に受信側として
示す装置を指定するマシンアドレス、更に楽音発
生部のように複数個存在する場合はそのうちのい
ずれであるかを指定するデバイスアドレス、デバ
イス内のどのレジスタに入力するかを指定するデ
ータアドレス等に分けられるが、たとえばこれら
すべてを含む信号をビツトシリアル形式で伝送す
るようにし、共通の情報伝送路10を1回線の伝
送路とすることもできる。このような場合、各装
置に対し割込み(インタラプト)の優先順位が定
められていてその優先順位に従つて割込みが制御
される。また、CPU20では、これらの割込み
を受けつけて処理するほかプログラムの変更(選
択)、とびこし、停止、待ち等を行なう。これら
の事は、この発明の電子楽器をどのように構成す
るか、設計によつて定めるべき事項であるからそ
の説明を省略する。 次に、楽音発生部34の構成について説明す
る。共通の情報伝送路10から楽音発生部34に
入力されるべき信号は、音色データ信号、キーデ
ータ信号、およびキーのオンオフ信号すなわちエ
ンベーロープスタート、リリーススタートの信号
である。楽音発生部34で発生される楽音の基本
周波数はキーデータ信号によつて定められ、エン
ベロープスタート信号によつてアタツク波形が開
始され、リリーススタート信号によつてリリース
波形が開始される。アタツク波形およびリリース
波形の形状すなわち楽音振幅のエンベロープの形
状と楽音波形との音色データ信号によつて決定さ
れる。 ところで、エンベロープスタート(発音開始)
からリリースフイニツシユ(発音終了)までの全
発音期間を通じで相似の楽音波形を発生するより
もアタツクおよびリリースの期間漸次音波形が変
化し、したがつてその高調波含有率も変化した方
がピアノ、ハーブ、シロフオン等の楽器に類似し
た好ましい音色の楽音が得られることが知られて
おり、この発明の電子楽器はプログラムの選択、
変更等により音色データ信号の変更が容易なため
このような楽音を発生するのに最も適している。 第2図は、楽音発生部34の一構成例を示すブ
ロツク線図であつて、同図において楽音発生部3
4に外部から与えられる信号としては、次の(a)〜
(e)のようなものがある。 (a) オンされたキーを示すキーコード このキーコードはオンされたキーの属するオ
クターブを示すオクターブコードOCCと、オ
クターブ内の12音名のうちオンされたキーに対
応する音名を示すノートコードNTCとを含み、
オクターブコードOCCレジスタ800に、ノ
ートコードNTCはレジスタ500にそれぞれ
ストアされる。 (b) 楽音の初期波形を定めるためのパラメータコ
ードA1,A2,A3 これらのコードA1,A2,A3はそれぞれレジ
スタ140,150,160にストアされる。 (c) デイジタルフイルタ5の特性を定めるための
パラメータコードP,Q これらのコードP,Qはそれぞれレジスタ5
20,540にストアされる。 (d) 楽音波形を初期波形から循環波形に切換える
ための楽音波形切換信号S この信号Sは1ビツトの信号であり、レジス
タ21にストアされる。 (e) 楽音発生を可能にするための楽音出力イネー
ブル信号E この信号Eは1ビツトの信号であり、レジス
タ71にストアされる。 点線で囲んだブロツク1は初期波形発生器を示
し、第2図の例ではそれぞれ異なつた楽音波形を
記憶させたメモリ11,12,13と乗算回路1
4,15,16と加算回路17とを有し、乗算の
パラメータコードA1,A2,A3を変更することに
よつて初期波形を任意に変更できる。また、説明
の便宜のための数値例として、メモリ11,1
2,13は楽音波形の1周期分を1024等分した各
サンプル点における振幅を表わす16ビツトのデイ
ジタルコード(正負の符号を含む)がそのサンプ
ル点の位相順の番地に記憶されているROM(読
出し専用メモリ)であるとする。 2はセレクタ、3はフアーストイン・フアース
トアウト型のメモリ(以下FIFOメモリと略記す
る)、4はシフトレジスタであり、点線で囲んだ
ブロツク5はデイジタルフイルタである。シフト
レジスタ4とフイルタ5とはセレクタ2の出力で
ある楽音波形をその1周期ごとにフイルタ5を循
環させてフイルタ5の特性によつて漸次楽音波形
を変化させるための回路であつて、先出願におい
て詳細に説明した所である。 第2図に示す実施例では、フイルタ5はレジス
タ51、乗算回路52,54、加算回路53から
構成される回帰型1段のデイジタルフイルタであ
り、パラメータコードP,Qを変更することによ
つてフイルタ5の特性を変化されることができ
る。例えば、パラメータコードPの値pをp>0
とすることにより低次倍音は殆ど減衰せず、高次
倍音は時間と共に急激に減衰する特性にすること
ができ、ピアノ、ギターの楽音を模擬することが
できる。また、パラメータコードQの値qを種々
設定することにより利得や減衰率を制御でき、楽
音の立上りや立下りの波形を模擬することができ
る。さらに、p=0、q=1とすることにより楽
音の持続波形を模擬することができる。 6はD/A変換器、出力アンプ、スピーカ等を
含むサインドシステム、7はFIFOメモリ3から
の楽音信号の出力を制御するゲート回路である。 80はクロツクパルス発生器、81はアンドゲ
ート、82は分周回路、83はアドレスカウン
タ、85はアドレスカウンタ出力接続制御装置、
86はフリツプフロツプ、501は読出しクロツ
クパルス発生器、502はFIFOメモリ3の書込
み制御のためのカウンタ、503はFIFOメモリ
3の読出し制御のためのカウンタである。 第2図に示す楽音発生部34の特徴は、楽音波
形が一定のクロツク速度でFIFOメモリ3に書込
まれ、書込みクロツク速度を超過しない範囲で可
変なクロツク速度で読出されることと、オクター
ブコードOCCの制御によつて楽音波形の1周期
のサンプル点数又は語数を変更する語数制御手段
を有することである。 以下、数値例を用いて第2図の回路動作を説明
する。 オクターブコードOCCのコード構成とそれが
表わすオクターブ、および各オクターブ毎の楽音
波形1周期のサンプル点数の具体例を第2表に示
す。
【表】 クロツクパルス発生器80は2[MHz]近傍
(以下簡単のため2[MHz]と略記する)の周波数
のクロツクパルスφ0を発生する。この2[MHz]
のクロツクパルスφ0は後述のように継続的にゲ
ート81を通過したものが初期波形発生器1、デ
イジタルフイルタ5及びシフトレジスタ4のため
のマスタクロツクパルスφGとして用いられる。
RAM11,12,13及びシフトレジスタ4は
1語あたり16ビツトのデータをストアするもので
あるから、マスタクロツクパルスφGの分周回路
82で1/16分周され、アドレスカウンタ83に入
力される。このようにして、アドレス変更とマス
タクロツプパルスφGとの同期をとることができ
る。 楽音波形の1週間における語数はシフトレジス
タ4においても第2表に従つて変更する必要があ
るので、その便宜のためシフトレジスタ4は
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)を用い、
これをROM11,12,13と同じく1024語×
16ビツトの容量とする。なお、レジスタ51は1
語×16ビツトの容量である。 アドレスカウンタ83はバイナリステージを10
段縦続接続したもので、その出力はアドレスカウ
ンタ出力接続制御装置85によつて第3図に示す
ように接続される。第3図でc9,c8,…c1,c0
MSBからLSBへの順に示すアドレスカウンタ8
3の並列出力であり、a9,a8,…a1,a0はROM
11,12,13の読出しアドレス及びRAM4
の書込み及び読出しアドレスの10ビツトをMSB
からLSBへの順に示す。 たとえば、オクターブコードOCCが論理
「100」にあるとc9〜c0のうち下位6ビツトc5〜c0
だけが出力されて、これがa9〜a0の上位6ビツト
a9〜a4となり、a3以下のビツトには“0”が出力
されるので、アドレスカウンタ83に入力パルス
が1発入るごとにROM11,12,13及び
RAM4のアドレスは16番地変化し、したがつて
読出されるアドレスは0、16、32、…1008の64個
となり、第2表に示すように語数64の楽音波形が
演算されてFIFOメモリ3に書込まれる。 FIFOメモリ3は64語×16ビツトのメモリで、
書込みは継続的に行なわれ、読出しは書込みクロ
ツクパルスよりも周波数の低いクロツクパルスで
連続的に行なわれるものであつて、読出しクロツ
クパルス発生器501の発生周波数のオクターブ
コードOCCに関係なく第3表に示すとおりであ
る。なお、読出しクロツクパルス発生器501
は、この実施例では可変分集回路が用いられ、ク
ロツクパルス発生器80からのクロツクパルス
φ0をノートコードNTCに対応して分周し、12音
名に対応した12種類の読出しクロツプカプスを発
生するものである。
【表】 第3表の読出しクロツクパルス周波数はいずれ
もFIFOメモリ3の書込みクロツクパルスの周波
数2[MHz]/16=125[KHz]よりも低い周波数
としてある。FIFOメモリ3の書込み読出しの時
間関係の一例を第4図に示す。第4図のパルス波
形P503は読出し制御カウンタ503のカウント変
化を示し、カウントが第0番(第64番)になるご
とにフリツプフロツプ86がカウンタ503から
のPONパルスに応じてセツトされる。そして、フ
リツプフロツプ86の出力Qからなる制御信号
G86は“1”になり、アンドゲート81をオン状
態にする。これによりマスタクロツクパルスφG
およびアドレスカウンタ出力接続制御装置85か
らのアドレス信号が出力されるので、セレクタ2
から楽音波形を表わすコードデータが出力され、
FIFOメモル3に書込まれる。第4図のパルス
P502は分周回路82からの出力パルスを示し、こ
の出力パルスはFIFOメモリ3の書込み制御のた
めにカウンタ502に供給される。 P503のパルス周波数はP502のパルス周波数より
低くしてあるので、P503の第1番のパルスが
FIFOメモリ3に到来した時には、P502の第1番
のパルスにより少なくとも1語のデータがFIFO
メモリ3中に既に書込まれている。したがつて、
FIFOメモリ3の読出しは連続的に行なうことが
できる。かくして、第4図の信号G86が“1”の
期間中は書込みながら順次読出しゆくが、書込み
制御用のカウンタ502のカウントが第64番(第
0番)となるとフリツプフロツプ86がカウンタ
502からのPOFFパルスに応じてリセツトされ
る。その後PONパルスによつてフリツプフロツプ
86が再びセツトされるまでFIFOメモリ3への
書込みは停止され、その間は読出しだけが行なわ
れる。 このようにしてFIFOメモリ3への書込みは64
語毎に中断され、たとえば第2表のA1〜G1# の
オクターブでは楽音波形の64/1024の周期ごとに、
A7〜G7# のオクターブでは楽音波形の64/16の周
期ごとに書込みは中断するが、いずれの場合にも
読出しは連続して行なわれて楽音波形が発生され
る。 また、たとえば読出しクロツクパルス発生器5
01で発生されるクロツクパルスの周波数は同じ
く28.160[KHz]の場合でもオクターブコード
OCCが論理「000」にあるときはFIFOメモリ3
から読出される楽音波形の基本周波数は28.160
[KHz]÷1024=27.5[Hz]となり、オクターブコ
ードOCCが論理「110」にあるときは28.160[K
Hz]÷16=1760[Hz]となる。 FIFOメモリ3から出力される楽音波形のデイ
ジタルコードはゲート回路7を介してサウンドシ
ステム6に入力されてアナログ電圧に変換され、
必要な場合は更に種々の演奏効果が付与されて発
音される。サウンドシステムに関しては従来よく
知られているのでその説明は省略する。 以上の説明によつて明らかなように、第2図に
示す実施例の楽音発生部34では、共通の情報伝
送路10を介して信号S,E、ノートコード
NTC、オクターブコードOCC、パラメータコー
ドA1,A2,A3,P,Qを与えることによつて押
圧したキーに対応する基本周波数で希望の音色を
有する楽音を発生することができる。また、これ
らデータの性質上ノートコードNTC及びオクタ
ーブコードOCCは楽音発生中一定とするが、パ
ラメータコードP,Qは適宜変化させてアタツク
部及びリリース部における好ましい楽音波形を形
成するのが一般的な設計である。パラメータコー
ドA1,A2,A3はセレクタ2が切換えられた後に
これを変化することは無意味であるが、セレクタ
2の切換前において適宜変化させることもあり得
る。 データNTC及びOCCは一般には鍵盤部30か
ら共通の情報伝送路10に送出される。このデー
タの発生と送出には従来公知のどのような回路を
使つてもよいが、その1例を第5図に示す。同図
において10、30,31はそれぞれ第1図の同
一符号と同一部分を表わし、共通の情報伝送路1
0はアドレスバスA(101)、データバスB(102)、
コントロールバスC(103)に分けて示してある。 また、第5図の設計例では、インターフエース
31は第2表および第3表に示すようにオクター
ブコードOCC8種類に対しノートコードNTC12種
類すなわち12×8=96個のキーの状態の検出する
容量を具えているが、鍵盤部30に実装されてい
るキー61個の場合を示している。 パルス発生器316は走査用クロツクパルス
φ1をカウンタ312に供給し、パルス発生器3
16、カウンタ312、デコーダ311、オアゲ
ート313、シフトレジスタ314及びラツチ3
15でキー状態検出装置を構成する。カウンタ3
12の最低位の4段は12進接続になつており、ま
た、デコーダ311もそれに対応する接続になつ
ている。また、デコーダ311の出力は、61個の
キーに対応する以外のものは省略することができ
る。このようなカウンタの構成にすると、ラツタ
315の下位4ビツトはそのままノートコード
NTCを表わし、上位3ビツトはそのままオクタ
ーブコードOCCを表わすことになる。 第5図に示す例では、キーは優先順位が付され
た接続になつていて、同時にオン状態となるキー
のうち最優先順位を有するキーにだけ端子301
から論理“1”の電圧が供給され、カウンタ31
2の計数値がそのキーに対応する数値となつた時
に各々のアンドゲートを介してオアゲート313
から論理“1”のパルスが出力される。シフトレ
ジスタ314はこれらのパルスを走査の1周期分
だけ遅延するためのもので、アンドゲート319
の出力は1回前の走査では存在しなかつたパルス
が今回の走査で検出されたことを意味するのでキ
ーオン時点を表わすパルスKONすなわちエンベロ
ープスタートの信号となる。同様にアンドゲート
302の出力は1回前の走査の時は存在しなかつ
たパルスが今回の走査では消滅したことを意味す
るのでキーオフ時点を表わすパルスKOFFすなわち
リリーススタートの信号となる。アンドゲート3
19の出力パルスKONでカウンタ312の出力を
ラツチ315に入力すると、ラツチ315の出力
はノートコードNTC、オクターブコードOCCと
なる。このラツチ315の出力はアドレスデコー
ダ317に所定のアドレス信号が到来するとゲー
ト318を経て読出される。なお、ゲート318
にはさらにコントロールバスC(103)から与えら
れるゲートイネーブル信号GEが加えられている。 タイマ39の一構成例を第6図に示す。同図に
示すタイマではFIFOメモリ3の読出し制御用パ
ルスP503(第2図および第4図参照)を分周器3
86に入力し、この分周器386の分周出力デー
タのうち所定のビツトをセレクタ387において
データOCCにより選択し、この選択したビツト
のパルスを用いて時間の測定を行なうようにして
いるので、時間の測定単位は楽音波形の1周期と
なる。第6図において、388はアドレスデコー
ダ、389はカウンタ、390はコンパレータ、
391,392,393はそれぞれラツチ、39
4,395,396はそれぞれアンドゲートであ
つて、それぞれ対応するラツチ391,392,
393にデータラツチパルスを送出し、そのとき
のアドレスデコーダ388の出力内容に対応した
ラツチにデータバスB(102)のデータを入力す
る。ラツチ391にはオクターブコードOCCが、
ラツチ392にはカウンタ389の制御信号が、
ラツチ393には波形発生の各ステートの時間デ
ータt1,t2,t3等が入力されるが、これに関して
は後節で説明する。 コンバレータ390はカウンタ389のデータ
とラツチ393のデータが一致したとき第6図に
Ptinerとして表わすパルスを出力し、CPU20に
割込みをかけるが、これに関しては後節で説明す
る。 以上、第2図について端末機器における信号利
用の一例を説明し、第5図について共通の情報伝
送路10と鍵盤部30との間の信号授受の一例を
説明したが、CPU20、メモリ装置22と各種
の端末機器間に共通の情報伝送路10を介して信
号を授受する機構は電子計算機の技術分野におい
てはよく知られている所であり、第1図に示す電
子楽器においても同様の信号授受機構を用いるこ
とができるのでこれに関する説明は省略する。 また、端末機器からCPU20への割込み(イ
ンターラブシヨン)およびその処理も一般の電子
計算機におけると同様に行なわれるので一般的な
説明は省略するが、一例として第5図のKON
KOFFのパルスおよび第6図のPtinerのパルスによ
つて割込みをかけ、第7図T6に示す波形の楽音
を発生する場合のフローチヤートを第8図に示
す。 フローチヤートにおける主プログラムは第8図
の左端に示すように音色制御盤部32の走査、表
示盤部36のポーリング等をくり返し行なうプロ
グラムであつて割込みが終れば主プログラムに戻
ることは申すまでもない。 KONによる割込みでは、アドレスデコーダ31
7(第5図)にアドレスが送り出され、ゲート3
18を通してノートコードNTC及びオクターブ
コードOCCが読込まれる。次に初期値としてス
テート=0が設定され、CPU20はステート=
0に対応するパラメータコードA1,A2,A3、ノ
ートコードNTC、オクターブコードOCC、パラ
メータコードP,Q(第8図にP1,Q1で表わす)
を送出すると共に、信号SとしてはS=“0”を
送出し、したがつてセレクタ2はこの期間初期波
形発生器1の出力をFIFOメモリ3に入力する。
また、時間データt1を送出してラツチ393(第
6図)に入力する一方、ラツチ392にカウンタ
制御信号を入力してカウンタリセツト信号CR及
びカウンタイネーブル信号CEに応じてカウンタ
389をリセツトおよびイネーブルする。次に楽
音出力イネーブル信号Eを送つてゲート回路7を
導通させ、FIFOメモリ3の出力をサウンドシス
テム6へ供給する。これでKONによる割込みは終
り主プログラムへ戻る。 次に、カウンタ389が時間データt1に対応し
た計数値になると、コンパレータ390からパル
スPtinerが出力してPtinerによる割込みが発生す
る。Ptinerにより割込みのときは、ステートがど
の値にあるかが判断された後ステートが1だけ進
められ、ステート=1となると、信号SはS=
“1”とし、セレクタ2はフイルタ5を循環した
楽音波形をFIFOメモリ3に入力し、先のKON
割込みによつて入力されているパラメータコード
P1,Q1によつて第7図にステート1で示すよう
な波形を発生する。また、時間データt2を送出し
てラツチ393に入力し、前回同様にカウンタ3
89をリセツトおよびイネーブルした後主プログ
ラムへ戻る。 次に、カウンタ389が時間データt2に対応し
た計数値になると、コンパレータ390からパル
スPtinerが出力してPtinerによる割込みが発生し、
ステートに1が加算されてステート=2となり、
それに相当するパラメータコードP,Q(第8図
にP2,Q2で表わす)が送出され、第7図にステ
ート2で示す波形が発生する。また、タイマ39
をデイスエーブルしておく(カウンタ389をデ
イスエーブルしておく)ので、時間の経過によつ
てPtinerによる割込みが発生することはない。 ステート=2のあと、KOFFによる割込みが発生
し、ステート=3にセツトし、それに相当するパ
ラメータコードP,Q(第8図ではP3,Q3で表わ
す)を送出して第7図にステート3で示す波形を
発生する。そして、時間データt3をラツチ393
に送出すると共にカウンタ389をリセツトおよ
びイネーブルした後主プログラムに戻る。 次に、カウンタ389が時間データt3に対応し
た計数値になると、Ptinerによる割込みがかかる。
このときステート=4となり、信号Eによりゲー
ト回路7を非導通にして楽音出力をデイスエーブ
ルして主プログラムへ戻る。 したがつて全体的には第7図に示すような波形
が発生される。 演奏者が音色を決定するパラメータコードA1
A2,A3,P,Qの変更又はCPU制御プログラム
の変更を望む場合は、音色制御盤部32又は
CPU制御盤部24のスイツチを適宜操作すれば
よい。このようにすると、割込みが行なわれ、変
更操作に応じて楽音発生動作が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による電子楽器を
示すブロツク線図、第2図は上記電子楽器におけ
る楽音発生部の一構成例を示すブロツク線図、第
3図は上記楽音発生部におけるアドレスカウンタ
出力の接続制御動作を説明するための接続図、第
4図は上記楽音発生部におけるFIFOメモリの書
込・読出動作を説明するためのタイムチヤート、
第5図は上記電子楽器における鍵盤部とそのイン
ターフエイス回路の一構成例を示すブロツク線
図、第6図は上記電子楽器におけるタイマの一構
成例を示すブロツク線図、第7図は上記楽音発生
部で発生される楽音波形の一例を示す波形図、第
8図は主プログラムに対するいくつかの割込処理
を示すフローチヤートである。 10……共通の情報伝送路、20……CPU、
22……メモリ装置、24……CPU制御盤部、
30……鍵盤部、32……音色制御盤部、34…
…楽音発生部、36……表示盤部、38……変復
調回路、39……タイマ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 データ遅延手段及びデイジタルフイルタを閉
    ループ状に接続したデータ循環路を有し、このデ
    ータ循環路を介して波形データを循環させること
    により循環中のデータを楽音波形データとして取
    出すようにした楽音合成装置において、 前記デイジタルフイルタの特性を前記波形デー
    タの循環中に経時的に変更制御する制御手段を設
    けたことを特徴とする楽音合成装置。 2 楽音の発生開始及び減衰開始を指示する指示
    手段を設け、前記制御手段では、前記指示手段に
    よる発生開始指示に応答して楽音波形の振幅を増
    大させるべく前記デイジタルフイルタの特性を制
    御すると共に、前記指示手段による減衰開始指示
    に応答して楽音波形の振幅を減少させるべく前記
    デイジタルフイルタの特性を制御するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の楽音合成装置。
JP1090355A 1989-04-10 1989-04-10 楽音合成装置 Granted JPH0242491A (ja)

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US5117726A (en) * 1990-11-01 1992-06-02 International Business Machines Corporation Method and apparatus for dynamic midi synthesizer filter control

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