JPH0332079B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0332079B2
JPH0332079B2 JP1090353A JP9035389A JPH0332079B2 JP H0332079 B2 JPH0332079 B2 JP H0332079B2 JP 1090353 A JP1090353 A JP 1090353A JP 9035389 A JP9035389 A JP 9035389A JP H0332079 B2 JPH0332079 B2 JP H0332079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
waveform
musical
signal
counter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1090353A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0215298A (ja
Inventor
Koji Niimi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP1090353A priority Critical patent/JPH0215298A/ja
Publication of JPH0215298A publication Critical patent/JPH0215298A/ja
Publication of JPH0332079B2 publication Critical patent/JPH0332079B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、音色が経時的に変化する楽音を発
生する楽音合成装置に関し、特にデータ遅延手段
の遅延段数を制御することにより簡単な構成で楽
音ピツチ制御を行なえるようにしたものである。 時間と共に楽音の振幅が変化し、同時にその音
色(波形)も変化するような楽音を発生する電子
楽器に関しては本願出願人が昭和50年12月16日出
願した昭和50年特許願第149148号(特開昭52−
73721号)「電子楽器」(以下先出願という)にお
いて詳細に説明されている。この先出願に示され
る電子楽器において、楽音波形発生手段は、シフ
トレジスタ及びデイジタルフイルタを閉ループ状
に接続したデータ循環路を有し、このデータ循環
路を介してデイジタル波形データを循環させるこ
とにより循環中のデータを楽音波形データとして
取出すようになつている。そして、シフトレジス
タからなる遅延回路の遅延時間を楽音ピツチに対
応して制御するために、シフトレジスタのクロツ
クパルスの周波数を楽音ピツチに対応して制御し
ている。 しかしながら、このような制御方式では、楽器
として必要な広い音域を実現するのが容易でな
い。すなわち、広い音域を実現するには、クロツ
ク発振器として音域と同程度に広い可変周波数範
囲を有し且つ安定で精密な周波数設定をなしうる
ものを用いる必要があり、しかも広いクロツク周
波数範囲にわたつて遅延回路及びデイジタルフイ
ルタを同期して動作させる必要があり、これらの
条件を満足させようとすると構成の複雑化を免れ
ない。 この発明の目的は、データ遅延手段及びデイジ
タルフイルタを閉ループ状に接続したデータ循環
路を有する楽音合成装置において簡単な構成で広
い音域での楽音発生を可能にすることにある。 この発明による楽音合成装置は、 (a) データ遅延手段及びデイジタルフイルタを閉
ループ状に接続して成るデータ循環路であつ
て、所定期間分の波形データを受取り、該波形
データを繰返し循環させることにより該フイル
タの特性に対応してスペクトルが時間変化する
波形データを形成するものと、 (b) 楽音ピツチを指示するピツチ指示手段と、 (c) このピツチ指示手段で指示された楽音ピツチ
に対応して前記データ遅延手段の遅延段数(デ
ータ遅延手段としてメモリを用いる場合は語
数)を制御することにより該データ遅延手段に
該楽音ピツチに対応した遅延量をもたせる遅延
制御手段と、 (d) 前記遅延量に対応した楽音ピツチを有する楽
音波形データを前記データ循環路から導出する
データ導出手段と をそなえたものである。 この発明の構成によれば、楽音ピツチに対応し
てデータ遅延手段の遅延段数を制御することによ
り該データ遅延手段に該楽音ピツチに対応した遅
延量をもたせるようにしたので、遅延制御用のク
ロツクパルスの周波数は、楽音ピツチが種々変動
しても一定でよい。従つて、簡単な構成で広い音
域での楽音発生が可能となる。 以下、添付図面に示す実施例についてこの発明
を詳述する。 第1図はこの発明の一実施例による電子楽器を
示すブロツク線図である。同図において、10は
共通の情報伝送路、20はCPUである。この明
細書で言うCPUは制御回路、演算回路およびレ
ジスタをそなえ、CPU外にあるメモリ装置と共
に端末の入力装置から入力されるデータを処理し
て端末の出力装置に対し出力することができる汎
用データ処理機能を備えた装置を意味する。ま
た、その好適な設計例としては、マイクロプロセ
ツサが用いられるものとする。CPU20による
データ処理はメモリ装置22に記憶されているプ
ログラムと、CPU制御盤部24から与えられる
制御信号とによつて定まる。したがつて、これら
を適宜変更することによりデータ処理の方法を自
由に変えることができる。 第1図において、30は鍵盤部、32は音色制
御盤部、34は楽音発生部、36は表示盤部、3
8は通信回線のための変復調回路(MODEM)、
39はデータ処理のための時間情報を供給するタ
イマである。ここで、注目されることは、従来の
電子楽器では、鍵盤部、音色制御盤部、楽音発生
部等がそれぞれ専用の配線で相互接続されていた
のに対し、この発明ではこれらの配線に代えて共
通の情報伝送路10を設け、配線数の削減並びに
システムの多機能化を可能にしたことである。 なお、21,25,31,33,35,37は
それぞれCPU20、CPU制御盤部24、鍵盤部
30、音色制御盤部32、楽音発生部34、表示
盤部36と共通の情報伝送路10との間に設けら
れるインターフエイス回路であつて、これら回路
の動作はCPUおよび各端末機器の動作に含めて
記述する。 第1図に示す装置において、共通の情報伝送路
10を経て各機器間に入出力される各種の信号
は、たとえば第1表に示すように分類される。
【表】 第1表において、 信号S12はCPU20からメモリ装置22へ与え
られる書込みおよび読出しのための制御信号等を
含み、 信号S16は後述の信号S31及びS41に基づいて
CPU20で発生され、楽音発生部34に供給さ
れる発音制御、音色設定等の信号を含み、 信号S21はCPU20へ送出するインストラクシ
ヨン、データ等の信号を含み、 信号S31は鍵盤部30でのキー操作に応じて発
生される押鍵情報としてのキーのオンオフ信号お
よびキーデータ信号を含み、 信号S41は音色制御盤部32での音色選択操作
に応じて発生される音色選択情報としての音色デ
ータ信号を含み、 信号S32,S42はメモリ装置22への直接アクセ
スを意味し、 信号S36はキーのオンオフ信号およびキーデー
タ信号を含み、 信号S46は音色データ信号を含み、 信号S51はプログラム選択、CPU直接制御等の
信号を含む。 ここで、信号S36及びS46はそれぞれ信号S31
びS41と同様のものであるが、信号S31及びS41
ようにCPU20へ供給されるものではなく、楽
音発生部34を直接的に制御するものであり、こ
のような制御モードもありうることを示してい
る。 信号S17,S37,S47はそれぞれ信号S16,S36
S46と同様または類似のものである。 また、信号S18,S38,S48はそれぞれCPU20
と端末機器(この場合は鍵盤部30と音色制御盤
部32)の状態表示のための信号である。表示盤
部36において、適当種目の状態表示が行なわれ
ていると、次の段階における制御に便利である。 第1表において、信号S12,S21,S51は、事務
用データ処理または技術用データ処理を行なう電
子計算機においても同様な信号の授受が行なわ
れ、その技術の分野においてはよく知られている
のでその説明は省略する。また、第1図に示す共
通の情報伝送路10には外部記憶装置および外部
データ処理装置等が接続されたり、1個の楽音発
生部34の外に1個以上の楽音発生部が接続され
たりすることがあり、これらの諸装置と第1表に
示す諸装置の間に信号の授受が行なわれるが、こ
のうち外部記憶装置および外部データ処理装置に
関連する部分は一般の電子計算機技術の分野にお
いてよく知られているので、その説明を省略す
る。 これらの信号の形態と、その形態に応じて定め
られるべき共通の情報伝送路の形態とに関しては
設計によつて自由に選択することができる。第1
表に示す信号は、一般的にはアドレス部、データ
部、インストラクシヨン部に分けることができ、
また、そのアドレス部は、第1表に受信側として
示す装置を指定するマシンアドレス、更に楽音発
生部のように複数個存在する場合はそのうちのい
ずれであるかを指定するデバイスアドレス、デバ
イス内のどのレジスタに入力するかを指定するデ
ータアドレス等に分けられるが、たとえばこれら
すべてを含む信号をビツトシリアル形式で伝送す
るようにし、共通の情報伝送路10を1回線の伝
送路とすることもできる。このような場合、各装
置に対し割込み(インタラプト)の優先順位が定
められていてその優先順位に従つて割込みが制御
される。また、CPU20では、これらの割込み
を受けつけて処理するほかプログラムの変更(選
択)、とびこし、停止、待ち等を行なう。これら
の事は、この発明の電子楽器をどのように構成す
るか、設計によつて定めるべき事項であるからそ
の説明を省略する。 次に、楽音発生部34の構成について説明す
る。共通の情報伝送路10から楽音発生部34に
入力されるべき信号は、音色データ信号、キーデ
ータ信号、およびキーのオンオフ信号すなわちエ
ンベロープスタート、リリーススタートの信号で
ある。楽音発生部34で発生される楽音の基本周
波数はキーデータ信号によつて定められ、エンベ
ロープスタート信号によつてアタツク波形が開始
され、リリーススタート信号によつてリリース波
形が開始される。アタツク波形およびリリース波
形の形状すなわち楽音振幅のエンベロープの形状
と楽音波形とは音色データ信号によつて決定され
る。 ところで、エンベロープスタート(発音開始)
からリリースフイニツシユ(発音終了)までの全
発音期間を通じて相似の楽音波形を発生するより
もアタツクおよびリリースの期間漸次楽音波形が
変化し、したがつてその高調波含有率も変化した
方がピアノ、ハーブ、シロフオン等の楽器に類似
した好ましい音色の楽音が得られることが知られ
ており、この発明の電子楽器はプログラムの選
択、変更等により音色データ信号の変更が容易な
ためこのような楽音を発生するのに最も適してい
る。 第2図は、楽音発生部34の一構成例を示すブ
ロツク線図であつて、同図において楽音発生部3
4に外部から与えられる信号としては、次の(a)〜
(e)のようなものがある。 (a) オンされたキーを示すキーコード このキーコードはオンされたキーの属するオク
ターブを示すオクターブコードOCCと、オクタ
ーブ内の12音名のうちオンされたキーに対応する
音名を示すノートコードNTCとを含み、オクタ
ーブコードOCCはレジスタ800に、ノートコ
ードNTCはレジスタ500にそれぞれストアさ
れる。 (b) 楽音の初期波形を定めるためのパラメータコ
ードA1,A2,A3 これらのコードA1,A2,A3はそれぞれレジス
タ140,150,160にストアされる。 (c) デイジタルフイルタ5の特性を定めるための
パラメータコードP,Q これらのコードP,Qはそれぞれレジスタ52
0,540にストアされる。 (d) 楽音波形を初期波形から循環波形に切換える
ための楽音波形切換信号S この信号Sは1ビツトの信号であり、レジスタ
21にストアされる。 (e) 楽音発生を可能にするための楽音出力イネー
ブル信号E この信号Eは1ビツトの信号であり、レジスタ
71にストアされる。 点線で囲んだブロツク1は初期波形発生器を示
し、第2図の例ではそれぞれ異なつた楽音波形を
記憶させたメモリ11,12,13と乗算回路1
4,15,16と加算回路17とを有し、乗算の
パラメータコードA1,A2,A3を変更することに
よつて初期波形を任意に変更できる。また、説明
の便宜のための数値例として、メモリ11,1
2,13は楽音波形の1周期分を1024等分した各
サンプル点における振幅を表わす16ビツトのデイ
ジタルコード(正負の符号を含む)がそのサンプ
ル点の位相順の番地に記憶されているROM(読
出し専用メモリ)であるとする。 2はセレクタ、3はフアーストイン・フアース
トアウト型のメモリ(以下FIFOメモリと略記す
る)、4はシフトレジスタであり、点線で囲んだ
ブロツク5はデイジタルフイルタである。シフト
レジスタ4とフイルタ5とはセレクタ2の出力で
ある楽音波形をその1周期ごとにフイルタ5を循
環させてフイルタ5の特性によつて漸次楽音波形
を変化させるための回路であつて、先出願におい
て詳細に説明した所である。 第2図に示す実施例では、フイルタ5はレジス
タ51、乗算回路52,54、加算回路53から
構成される回帰型1段のデイジタルフイルタであ
り、パラメータコードP,Qを変更することによ
つてフイルタ5の特性を変化させることができ
る。例えば、パラメータコードPの値pをp>0
とすることにより低次倍音は殆んど減衰せず、高
次倍音は時間と共に急激に減衰する特性にするこ
とができ、ピアノ、ギター等の楽音を模擬するこ
とができる。また、パラメータコードQの値qを
種々設定することにより利得や減衰率を制御で
き、楽音の立上りや立下りの波形を模擬すること
ができる。さらに、p=0,q=1とすることに
より楽音の持続波形を模擬することができる。 6はD/A変換器、出力アンプ、スピーカ等を
含むサウンドシステム、7はFIFOメモリ3から
の楽音信号の出力を制御するゲート回路である。 80はクロツクパルス発生器、81はアンドゲ
ート、82は分周回路、83はアドレスカウン
タ、85はアドレスカウンタ出力接続制御装置、
86はフリツプフロツプ、501は読出しクロツ
クパルス発生器、502はFIFOメモリ3の書込
み制御のためのカウンタ、503はFIFOメモリ
3の読出し制御のためのカウンタである。 第2図に示す楽音発生部34の特徴は、楽音波
形が一定のクロツク速度でFIFOメモリ3に書込
まれ、書込みクロツク速度を超過しない範囲で可
変なクロツク速度で読出されることと、オクター
ブコードOCCの制御によつて楽音波形の1周期
のサンプル点数又は語数を変更する語数制御手段
を有することである。 以下、数値例を用いて第2図の回路動作を説明
する。 オクターブコードOCCのコード構成とそれが
表わすオクターブ、および各オクターブ毎の楽音
波形1周期のサンプル点数の具体例を第2表に示
す。
【表】
【表】 クロツクパルス発生器80は2[MHz]近傍
(以下簡単のため2[MHz]と略記する)の周波数
のクロツクパルスφ0を発生する。この2[MHz]
のクロツクパルスφ0は後述のように断続的にゲ
ート81を通過したものが初期波形発生器1、デ
イジタルフイルタ5及びシフトレジスタ4のため
のマスタクロツクパルスφGとして用いられる。
ROM11,12,13及びシフトレジスタ4は
1語あたり16ビツトのデータをストアするもので
あるから、マスタクロツクパルスφGは分周回路
82で1/16分周され、アドレスカウンタ83に入
力される。このようにして、アドレス変更とマス
タクロツクパルスφGとの同期をとることができ
る。 楽音波形の1周期における語数はシフトレジス
タ4においても第2表に従つて変更する必要があ
るので、その便宜のためシフトレジスタ4は
RAM(ランダム・アクセス・メモリ)を用い、
これをROM11,12,13と同じく1024語×
16ビツトの容量とする。なお、レジスタ51は1
語×16ビツトの容量である。 アドレスカウンタ83はバイナリステージを10
段縦続接続したもので、その出力はアドレスカウ
ンタ出力接続制御装置85によつて第3図に示す
ように接続される。第3図でc9,c8,…c1,c0
MSBからLSBへの順に示すアドレスカウンタ8
3の並列出力であり、a9,a8,…a1,a0はROM
11,12,13の読出しアドレス及びRAM4
の書込み及び読出しアドレスの10ビツトをMSB
からLSBへの順に示す。 たとえば、オクターブコードOCCが論理
「100」にあるとc9〜c0のうち下位6ビツトc5〜c0
だけが出力されて、これがa9〜a0の上位6ビツト
a0〜a4となり、a3以下のビツトには“0”が出力
されるので、アドレスカウンタ83に入力パルス
が1発入るごとにROM11,12,13及び
RAM4のアドレスは16番地変化し、したがつて
読出されるアドレス0,16,32,…1008
の64個となり、第2表に示すように語数64の楽音
波形が演算されてFIFOメモリ3に書込まれる。 FIFOメモリ3は64個×16ビツトのメモリで、
書込みは断続的に行なわれ、読出しは書込みクロ
ツクパルスよりも周波数の低いクロツクパルスで
連続的に行なわれるものであつて、読出しクロツ
クパルス発生器501の発生周波数はオクターブ
コードOCCに関係なく第3表に示すとおりであ
る。なお、読出しクロツクパルス発生器501
は、この実施例では可変分周回路が用いられ、ク
ロツクパルス発生器80からのクロツクパルス
φ0をノートコードNTCに対応して分周し、12音
名に対応した12種類の読出しクロツクパルスを発
生するものである。
【表】 第3表の読出しクロツクパルス周波数はいずれ
もFIFOメモリ3の書込みクロツクパルスの周波
数2[MHz]/16=125[KHz]よりも低い周波数
としてある。FIFOメモリ3の書込み読出し時間
関係の一例を第4図に示す。第4図のパルス波形
P503は読出し制御用カウンタ503のカウント変
化を示し、カウントが第0番(第64番)になるご
とにリツプフロツプ86がカウンタ503からの
PONパルスに応じてセツトされる。そして、フリ
ツプフロツプ86の出力Qからなる制御信号G86
は“1”になり、アンドゲート81をオン状態に
する。これによりマスタクロツクパルスφGおよ
びアドレスカウンタ出力接続制御装置85からの
アドレス信号が出力されるので、セレクタ2から
楽音波形を表わすコードデータが出力され、
FIFOメモリ3に書込まれる。第4図のパルス
P502は分周回路82からの出力パルスを示し、こ
の出力パルスはFIFOメモリ3の書込み制御のた
めにカウンタ502に供給される。 P503のパルス周波数はP502のパルス周波数より
低くしてあるので、P503の第1番のパルスが
FIFOメモリ3に到来した時には、P502の第1番
のパルスにより少なくとも1語のデータがFIFO
メモリ3中に既に書込まれている。したがつて、
FIFOメモリ3の読出しは連続的に行なうことが
できる。かくして、第4図の信号G86が“1”の
期間中は書込みながら順次読出してゆくが、書込
み制御用のカウンタ502のカウントが第64番
(第0番)となるとフリツプフロツプ86がカウ
ンタ502からのPOFFパルスに応じてリセツトさ
れる。その後PONパルスによつてフリツプフロツ
プ86が再びセツトされるまでFIFOメモリ3へ
の書込みは停止され、その間は読出しだけが行な
われる。 このようにしてFIFOメモリ3への書込みは64
語毎に中断され、たとえば第2表のA1〜G1#の
オクターブでは楽音波形の64/1024の周期ごとに、
A7〜G7#のオクターブでは楽音波形の64/16の周
期ごとに書込みは中断するが、いずれの場合にも
読出しは連続して行なわれて楽音波形が発生され
る。 また、たとえば読出しクロツクパルス発生器5
01で発生されるクロツクパルスの周波数は同じ
く28.160[KHz]の場合でもオクターブコード
OCCが論理「000」にあるときはFIFOメモリ3
から読出される楽音波形の基本周波数は28.160
[KHz]÷1024=27.5[Hz]となり、オクターブコ
ードOCCが論理「110」にあるときは28.160[K
Hz]÷16=1760[Hz]となる。 FIFOメモリ3から出力される楽音波形のデイ
ジタルコードはゲート回路7を介してサウンドシ
ステム6に入力されてアナログ電圧に変換され、
必要な場合は更に種々の演奏効果が付与されて発
音される。サウンドシステムに関しては従来よく
知られているのでその説明は省略する。 以上の説明によつて明らかなように、第2図に
示す実施例の楽音発生部34では、共通の情報伝
送路10を介して信号S,E,ノードコード
NTC、オクターブコードOCC、パラメータコー
ドA1,A2,A3,P.Qを与えることによつて押圧
したキーに対応する基本周波数で希望の音色を有
する楽音を発生することができる。また、これら
データの性質上ノートコードNTC及びオクター
ブコードOCCは楽音発生中一定とするが、パラ
メータコードP,Qは適宜変化させてアタツク部
及びリリース部における好ましい楽音波形を形成
するのが一般的な設計である。パラメータコード
A1,A2,A3はセレクタ2が切換えられた後にこ
れを変化することは無意味であるが、セレクタ2
の切換前において適宜変化させることもあり得
る。 データNTC及びOCCは一般には鍵盤部30か
ら共通の情報伝送路10に送出される。このデー
タの発生と送出には従来公知のどのような回路を
使つてもよいが、その1例を第5図に示す。同図
において10,30,31はそれぞれ第1図の同
一符号と同一部分を表わし、共通の情報伝送路1
0はアドレスバスA(101)、データバスB(1
02)、コントロールバスC(103)に分けて示
してある。 また、第5図の設計例では、インターフエース
31は第2表および第3表に示すようにオクター
ブコードOCC8種類に対しノートコードNTC12
種類すなわち12×8=96個のキーの状態を検出す
る容量を具えているが、鍵盤部30に実装されて
いるキーは61個の場合を示している。 パルス発生器316は走査用クロツクパルス
φ1をカウンタ312に供給し、パルス発生器3
16、カウンタ312、デコーダ311、オアゲ
ート313、シフトレジスタ314及びラツチ3
15でキー状態検出装置を構成する。カウンタ3
12の最低位の4段は12進接続になつており、デ
コーダ311もそれに対応する接続になつてい
る。また、デコーダ311の出力は、61個のキー
に対応する以外のものは省略することができる。
このようなカウンタの構成にすると、ラツチ31
5の下位4ビツトはそのままノートコードNTC
を表わし、上位3ビツトはそのままオクターブコ
ードOCCを表わすことになる。 第5図に示す例では、キーは優先順位が付され
た接続になつていて、同時にオン状態となるキー
のうち最優先順位を有するキーにだけ端子301
から論理“1”の電圧が供給され、カウンタ31
2の計数値がそのキーに対応する数値となつた時
に各々のアンドゲートを介してオアゲート313
から論理“1”のパルスが出力される。シフトレ
ジスタ314はこれらのパルスを走査の1周期分
だけ遅延するためのもので、アンドゲート319
の出力は1回前の走査では存在しなかつたパルス
が分回の走査で検出されたことを意味するのでキ
ーオン時点を表わすパルスKONすなわちエンベロ
ーブスタートの信号となる。同様にアンドゲート
320の出力は1回前の走査の時は存在していた
パルスが今回の走査では消滅したことを意味する
のでキーオフ時点を表わすパルスKOFFすなわちリ
リーススタートの信号となる。アンドゲート31
9の出力パルスKONでカウンタ312の出力をラ
ツチ315に入力すると、ラツチ315の出力は
ノートコードNTC,オクターブコードOCCとな
る。このラツチ315の出力はアドレスデコーダ
317に所定のアドレス信号が到来するとゲート
318を経て読出される。なお、ゲート318に
はさらにコントロールバスC(103)から与え
られるゲートイネーブル信号GEが加えられてい
る。 タイマ39の一構成例を第6図に示す。同図に
示すタイマではFIFOメモリ3の読出し制御用パ
ルスP503(第2図および第4図参照)を分周器3
86に入力し、この分周器386の分周出力デー
タのうち所定のビツトをセレクタ387において
データOCCにより選択し、この選択したビツト
のパルスを用いて時間の測定を行なうようにして
いるので、時間の測定単位は楽音波形の1周期と
なる。第6図において、388はアドレスデコー
ダ、389はカウンタ、390はコンパレータ、
391,392,393はそれぞれラツチ、39
4,395,396はそれぞれアンドゲートであ
つて、それぞれ対応するラツチ391,392,
393にデータラツチパルスを送出し、そのとき
のアドレスデコーダ388の出力内容に対応した
ラツチにデータバスB(102)のデータを入力
する。ラツチ391にはオクターブコードOCC
が、ラツチ392にはカウンタ389の制御信号
が、ラツチ393には波形発生の各ステートの時
間データt1,t2,t3等が入力されるが、これに関
しては後節で説明する。 コンパレータ390はカウンタ389のデータ
とラツチ393のデータが一致したとき第6図に
Ptinerとして表わすパルスを出力し、CPU20に
割込みをかけるが、これに関しては後節で説明す
る。 以上、第2図について端末機器における信号利
用の一例を説明し、第5図について共通の情報伝
送路10と鍵盤部30との間の信号授受の一例を
説明したが、CPU20、メモリ装置22と各種
の端末機器間に共通の情報伝送路10を介して信
号を授受する機構は電子計算機の技術分野におい
てはよく知られている所であり、第1図に示す電
子楽器においても同様の信号授受機構を用いるこ
とができるのでこれに関する説明は省略する。 また、端末機器からCPU20への割込み(イ
ンターラプシヨン)およびその処理も一般の電子
計算機におけると同様に行なわれるので一般的な
説明は省略するが、一例として第5図のKON
KOFFのパルスおよび第6図のPtinerのパルスによ
つて割込みをかけ、第7図T6に示す波形の楽音
を発生する場合のフローチヤートを第8図に示
す。 フローチヤートにおける主プログラムは第8図
の左端に示すように音色制御盤部32の走査、表
示盤部36のポーリング等をくり返し行なうプロ
グラムであつて割込みが終れば主プログラムに戻
ることは申すまでもない。 KONによる割込みでは、アドレスデコーダ31
7(第5図)にアドレスが送り出され、ゲート3
18を通してノートコードNTC及びオクターブ
コードOCCが読込まれる。次に初期値としてス
テート=0が設定され、CPU20はステート=
0に対応するパラメータコードA1,A2,A3、ノ
ートコードNTC、オクターブコードOCC、パラ
メータコードP,Q(第8図にP1,Q1で表わす)
を送出すると共に、信号SとしてはS=“0”を
送出し、したがつてセレクタ2はこの期間初期波
形発生器1の出力をFIFOメモリ3に入力する。
また、時間データt1を送出してラツチ393(第
6図)に入力する一方、ラツチ392にカウンタ
制御信号を入力してカウンタリセツト信号CR及
びカウンタイネーブル信号CEに応じてカウンタ
389をリセツトおよびイネーブルする。次に楽
音出力イネーブル信号Eを送つてゲート回路7を
導通させ、FIFOメモリ3の出力をサウンドシス
テム6へ供給する。これでKONによる割込みは終
り主プログラムへ戻る。 次に、カウンタ389が時間データt1に対応し
た計数値になると、コンパレータ390からパル
スPtinerが出力してパルスPtinerによる割込みが発
生する。Ptinerによる割込みのときは、ステート
がどの値にあるかが判断された後ステートが1だ
け進められ、ステート=1となると、信号SはS
=“1”とし、セレクタ2はフイルタ5を循環し
た楽音波形をFIFOメモリ3に入力し、先のKON
の割込みによつて入力されているパラメータコー
ドP1,Q1によつて第7図にステート1で示すよ
うな波形を発生する。また、時間データt2を送出
してラツチ393に入力し、前回同様にカウンタ
389をリセツトおよびイネーブルした後主プロ
グラムへ戻る。 次に、カウンタ389が時間データt2に対応し
た計数値になると、コンパレータ390からパル
スPtinerが出力してPtinerによる割込みが発生し、
ステートに1が加算されてステート=2となり、
それに相当するパラメータコードP,Q(第8図
にP2,Q2で表わす)が送出され、第7図にステ
ート2で示す波形が発生する。また、タイマ39
をデイスエーブルしておく(カウンタ389をデ
イスエーブルしておく)ので、時間の経過によつ
てPtinerによる割込みが発生することはない。 ステート=2のあと、KOFFによる割込みが発生
し、ステート=3にセツトし、それに相当するパ
ラメータコードP,Q(第8図ではP3,Q3で表わ
す)を送出して第7図にステート3で示す波形を
発生する。そして、時間データt3をラツチ393
に送出すると共にカウンタ389をリセツトおよ
びイネーブルした後主プログラムに戻る。 次に、カウンタ389が時間データt3に対応し
た計数値になると、Ptinerによる割込みがかかる。
このときステート=4となり、信号Eによりゲー
ト回路7を非導通にして楽音出力をデイスエーブ
ルして主プログラムへ戻る。 したがつて全体的には第7図に示すような波形
が発生される。 演奏者が音色を決定するパラメータコードA1
A2,A3,P,Qの変更又はCPU制御プログラム
の変更を望む場合は、音色制御盤部32又は
CPU制御盤部24のスイツチを適宜操作すれば
よい。このようにすると、割込みが行なわれ、変
更操作に応じた楽音発生動作が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による電子楽器を
示すブロツク線図、第2図は上記電子楽器におけ
る楽音発生部の一構成例を示すブロツク線図、第
3図は上記楽音発生部におけるアドレスカウンタ
出力の接続制御動作を説明するための接続図、第
4図は上記楽音発生部におけるFIFOメモリの書
込・読出動作を説明するためのタイムチヤート、
第5図は上記電子楽器における鍵盤部とそのイン
ターフエイス回路の一構成例を示すブロツク線
図、第6図は上記電子楽器におけるタイマの一構
成例を示すブロツク線図、第7図は上記楽音発生
部で発生される楽音波形の一例を示す波形図、第
8図は主プログラムに対するいくつかの割込処理
を示すフローチヤートである。 10…共通の情報伝送路、20…CPU、22
…メモリ装置、24…CPU制御盤部、30…鍵
盤部、32…音色制御盤部、34…楽音発生部、
36…表示盤部、38…変復調回路、39…タイ
マ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(a) データ遅延手段及びデイジタルフイルタを
    閉ループ状に接続して成るデータ循環路であつ
    て、所定期間分の波形データを受取り、該波形
    データを繰返し循環させることにより該フイル
    タの特性に対応してスペクトルが時間変化する
    波形データを形成するものと、 (b) 楽音ピツチを指示するピツチ指示手段と、 (c) このピツチ指示手段で指示された楽音ピツチ
    に対応して前記データ遅延手段の遅延段数を制
    御することにより該データ遅延手段に該楽音ピ
    ツチに対応した遅延量をもたせる遅延制御手段
    と、 (d) 前記遅延量に対応した楽音ピツチを有する楽
    音波形データを前記データ循環路から導出する
    データ導出手段と、 をそなえた楽音合成装置。
JP1090353A 1989-04-10 1989-04-10 楽音合成装置 Granted JPH0215298A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1090353A JPH0215298A (ja) 1989-04-10 1989-04-10 楽音合成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1090353A JPH0215298A (ja) 1989-04-10 1989-04-10 楽音合成装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59213103A Division JPS60104997A (ja) 1984-10-11 1984-10-11 電子楽器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0215298A JPH0215298A (ja) 1990-01-18
JPH0332079B2 true JPH0332079B2 (ja) 1991-05-09

Family

ID=13996172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1090353A Granted JPH0215298A (ja) 1989-04-10 1989-04-10 楽音合成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0215298A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5114016A (ja) * 1974-07-25 1976-02-04 Nippon Musical Instruments Mfg

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5114016A (ja) * 1974-07-25 1976-02-04 Nippon Musical Instruments Mfg

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0215298A (ja) 1990-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4184400A (en) Electronic musical instrument utilizing data processing system
JPH0331273B2 (ja)
US4562763A (en) Waveform information generating system
JPH0332080B2 (ja)
JPH0421199B2 (ja)
JPH0332079B2 (ja)
JP2950461B2 (ja) 楽音発生装置
JP2968320B2 (ja) ディストーション装置
JP2724591B2 (ja) 電子楽器用高調波係数発生装置
JP2728243B2 (ja) 電子楽器
JPH02134696A (ja) 音発生装置
JP3311898B2 (ja) 楽音合成回路
KR940009963B1 (ko) 전자악기의 음계 주파수 발생장치
JP3007093B2 (ja) 楽音波形発生装置
JP3095323B2 (ja) 電子楽器
JPH07334151A (ja) 効果付加装置およびそれを用いた楽音発生装置
JPH0675574A (ja) 電子楽器の音色制御装置
JPH07168574A (ja) 波形メモリ音源
JPH02179688A (ja) 楽音信号発生装置
JPS6343760B2 (ja)
JPH0467197B2 (ja)
JPH1055182A (ja) 波形加工装置および音源
JPH0127434B2 (ja)
JPS6245558B2 (ja)
JPH11220791A (ja) サウンドプロセッサ