JPH04211670A - 膵イメージング用γ線放出CCK−A拮抗薬 - Google Patents

膵イメージング用γ線放出CCK−A拮抗薬

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JPH04211670A
JPH04211670A JP3038188A JP3818891A JPH04211670A JP H04211670 A JPH04211670 A JP H04211670A JP 3038188 A JP3038188 A JP 3038188A JP 3818891 A JP3818891 A JP 3818891A JP H04211670 A JPH04211670 A JP H04211670A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】非侵襲性の核イメージング手法は実験動物
、正常なヒト及び患者を含む種々の被検生体の生理及び
生化学について基礎的な診断情報を得るために用いるこ
とができる。これらの手法は、このような生体に投与し
た放射性トレーサーから放出される放射線を検出するこ
とができる精巧なイメージング装置に依存している。 得られた情報は、時間の関数として放射性トレーサーの
分布を示す平面画像と断層撮影画像を得るために再構成
することができる。適当に計画された放射性トレーサー
を用いると構造(低解像)、機能及び最も重要な生体の
生理及び生化学についての情報を含む画像をもたらすこ
とができる。この情報の大部分は他の手段では得ること
ができない。これらの研究に使用される放射性トレーサ
ーは、生体の生理又は生化学に関する個々の情報又は種
々の疾病又は薬剤が生体の生理又は生化学についてもっ
ている影響を分析することができる体内挙動を明らかに
するように計画される。現在放射性トレーサーは心機能
、心筋血流、肺潅流、肝機能、脳血流、限局性脳グルコ
ース及び酸素代謝のようなものに関する有用な情報を得
るために利用している。主な努力は過去30年間にわた
って膵臓をイメージする放射性トレーサーを開発するた
めになされたが、ほとんど成功していない(トシル(T
othill)、P.,ヘディング(Heading)
、R.C.,シェアマン(Shearman)、D.J
.C.ラジオファーマソイチカルス  アンド  ラベ
ルド  コンパウンズ、シンポジウム議事録コペンハー
ゲン1973年3月第1巻26〜30頁参照)。 【0002】陽電子あるいはγ線放射核種で標識した化
合物を含む膵イメージング用に種々の放射性トレーサー
が提案されている。イメージングに最も一般に用いられ
る陽電子放出放射性トレーサーは11C,18F,15
O及び13Nであり、これらは全て加速器生成されるも
のであり、半減期は各々20,110,10及び2分で
ある。 これらの放射性核種の半減期がこのように短いため、こ
れらの製造の場所に加速器を持つ研究所で使用すること
が唯一可能であり、米国で約25、世界で約50の中央
医療施設のみに使用が限られる。米国及び世界のほとん
どの病院の実質的ないずれの病院でも使用することがで
きる数種のγ線放出放射性核種は利用が可能である。こ
れらのうちで最も広範囲に用いられるものは99mTc
,201Tl及び123Iである。201Tlは心筋血
流を測定するために用いられる一価のカチオンである。 99mTc及び123Iは共に種々の放射性トレーサー
に取り込むことができ、ほとんどの近代的病院に於て広
く用いられる。 99mTcはジェネレータ生成され半減期は6時間であ
り、この放射性核種を現在の平面カメラと単一光子放出
コンピューター断層撮影(SPECT)カメラによって
使用するのにほぼ理想的である140keVγ線光子を
放出する。99mTcは配位結合する配位子(例えば遊
離のチオール、アミン、カルボキシル官能基)を含む分
子との種々の複合体を生成する遷移金属である。99m
Tc標識化合物は機能の研究(例えば心臓、腎臓、肝臓
)及び灌流の研究(例えば心筋、脳、肺)のような多く
の診断用イメージング適用に開発された。これらのトレ
ーサーの計画は複雑であり、本発明には適切でない。 【0003】123Iもまた平面カメラ及びSPECT
カメラに使用するのにほぼ理想的である。これは加速器
生成され、半減期が13時間であり、平面及びSPEC
T両カメラによって十分検出される159keVγ線光
子を放出する。123Iがイメージング適用に放射性ト
レーサーとしてもつ最も重要な利点は、多くの場合生体
内で安定であり、低分子の物理化学的性質についての影
響が十分理解されている炭素との共有結合を生成する能
力である。 【0004】過去数年間、核医学研究の最も活発な領域
は、受容体イメージング放射性トレーサーの開発であっ
た。これらのトレーサーは選択的ホルモン及び神経性受
容体に高親和性及び特異性で結合する。成功した具体例
には次の受容体、エストロゲン、ムスカリン、ドーパミ
ンD1及びD2及びオピエートをイメージする放射性ト
レーサーがある。これらのトレーサーは受容体分布及び
濃度並びに限局性血流についての情報を得るのに有用で
ある。この研究のほとんどは陽電子放出放射性トレーサ
ーに集中していた。しかしながら、123Iは受容体イ
メージングに有用ないくつかの放射性トレーサーを得る
ために低分子を標識することに使用していた。成功した
具体例としては、ムスカリン性受容体に対して3−ヨー
ドキヌクリジニルベンジレート及びヨード−デキセチミ
ド、エストロゲン受容体に対してヨード−エストラジオ
ールおよびドーパミン−D2受容体に対して(S)−3
−[125I]−ヨード−N−[(1−エチル−2−ピ
ロリジニル)]メチル−2−ヒドロキシ−6−メトキシ
ベンズアミドがある。 【0005】膵イメージング 膵臓がんは治療し得る段階で診断することが難しい。膵
臓の場所が検査を困難にしている。これは同じように密
集した他の臓器、主に肝臓によって不明瞭となり、非常
に石灰化した場合にのみ放射線撮影で可視することがで
きる。膵イメージングに適した放射性トレーサーの開発
は多くの核医学研究者らの回避目標であった。膵臓をイ
メージする放射性トレーサーを開発する試みはほとんど
不成功であった。現在膵イメージングに市販されている
唯一のトレーサーは75Se−セレノメチオニンである
が、主としてイメージング適用の75Seの物理的特徴
が不十分なために使用が限定される。このトレーサーの
5〜7%しか膵臓に局在せず、隣接の臓器、主に肝臓に
多く吸収される。この高エネルギー放出体の半減期の長
さ(120日)と遅い生物学的クリアランスは投与され
る用量を限定する。更にその上、画像解像度は複合γス
ペクトル75Se[121(17%),136(57%
),265(60%),280(25%),401(1
2%)keV]によって複雑にしている。良好な膵イメ
ージング放射性トレーサーのためには明瞭にすることが
必要である。 【0006】陽電子及びγ線放出放射性核種で標識した
化合物を含む潜在的膵イメージング剤として種々の放射
性トレーサーが評価されている。この問題についての文
献としてリッシュ(Risch)、V.第4章ザ  ケ
ミストリー  オブ  ラジオファーマソイチカルズ、
N.D.ハインデル(Heindel)、H.O.バー
ンズ(Burns)、T.ホンダ(Honda)、L.
W.ブラディ(Brady)、編集マッソン(Mass
on)、ニューヨーク53〜73頁1978年、ファン
クチェン(Fankuchen)、E.I.サーグ.ク
リ.ノース  アメ(Surg. Clin. Nor
thAm.)、第61巻17〜45頁1981年及びグ
ロス(Gross)、M.D.,シャピロ(Shapi
ro)、B.スラル(Thrall)、J.H.,フラ
イタス(Freitas)、J.E.バイエルウオルテ
ス(Beierwaltes)、W.H.エンドクリン
レビュース、第5巻221〜281頁1984年参照。 多くの化合物は膵イメージングに評価しているが、いず
れも75Se−セレノメチオニンを著しく改良していな
い。しかしながら最近[131I]N,N,N’−トリ
メチル−N’−(2−ヒドロキシ−3−メチル−5−ヨ
ードベンジル)−1,3−プロパンジアミン、[131
I]HIPOMに対して有望な結果が報告されている(
ヤマモト(Yamamoto)、K.ソム(Som)、
P.スリバステバ(Srivasteva)、S.C.
マインケン(Meinken)、G.E.,ブリル(B
rill)、A. B.,J. Nucl. Med.
第26巻765〜769頁1985年)。マウスに於け
るこのトレーサーの研究はHIPDMが膵臓に局在する
ことを示し、このトレーサーが膵イメージングに有用で
あることを示唆している。 【0007】CCKは消化管ペプチドホルモンであり、
膵臓に直接作用して特異的CCK受容体に結合し、膵臓
の消化酵素の放出を刺激する。N−(2,3−ジヒドロ
−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,
4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−1H−インドール
−2−カルボキシアミド。 【化6】 は、強力な非ペプチド系CCK−A拮抗薬であり、CC
K−A受容体に高親和性(Ki=0.1nM)で結合す
る。CCK−Aは亜型のCCK受容体であり、主として
膵臓と胆嚢筋に見られるが、CNSにわずかに、主とし
て人の孤立束系及び膠様質にも見られる。本明細書で用
いられる“作動薬”とは個々の薬剤活性を開始又は促進
する能力を表わす。“拮抗薬”とは個々の薬剤活性を遮
断する能力を表わす。 【0008】N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2
−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼ
ピン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボキシ
アミドはトリチウム及び11Cで標識されている。トリ
チウムは低エネルギーβ線放出体であるため非侵襲性イ
メージングに有用ではない。11Cは非侵襲性イメージ
ングに適しているが、半減期が短いため広く利用するこ
とができない。マウスに於ける3H及び11C両標識N
−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−
フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル
)−1H−インドール−2−カルボキシアミドによる生
体分布は、高特異活性で化合物が膵臓に局在(静脈注射
後4時間で76%投与量/g)し、この局在性は高投与
量の無標識化合物で遮断可能であることを示している。 従って、これらの研究は膵臓の局在性がN−(2,3−
ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1
H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−1H−イ
ンドール−2−カルボキシアミドのCCK−A受容体へ
の選択結合に基づくことを示している。これらの結果は
高親和性でCCK−A受容体に結合するN−(2,3−
ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1
H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−1H−イ
ンドール−2−カルボキシアミドの適当な放射性標識類
縁体が膵イメージングに有用であり、適当な放射性標識
により膵臓がんの放射線療法の治療にも有用であること
を意味している。イメージングに最も適した放射性核種
は123Iであるが、122I,125I,131I,
77Br,82Br,211At及び75Brを含む他
の放射性ハロゲンも診断用イメージング及び治療適用に
有用である。 【0009】本発明は式I 【化7】 (式中Aは 【化8】 である。R1はH、C1〜C6直鎖又は分枝鎖アルキル
,(CH2)nCOOR8,(CH2)nOH,(CH
2)nCN、(CH2)nNR9R10, 【化9】 である。R2はH,−OH,−NO2,F,Cl,SO
3H、低級アルキル,低級アルコキシ、(CH2)pC
OOR8又は(CH2)pNR9R10である。R3は
H,−OH,−NO2,CF3,F,Cl、低級アルキ
ル、低級アルコキシである。R4はH,−OH,−NO
2,CF3,CN,F,Cl,低級アルキル、低級アル
コキシ、(CH2)pCOOR8又は(CH2)pNR
9R10である。R5,R6及びR7はH又は122I
,123I,125I,131I,75Br,77Br
,82Br,211Atからなる群から選択される放射
性核種である。但しR5,R6及びR7の少なくとも1
個は水素ではない。R8はH又は低級アルキルである。 R9及びR10は独立してH又は低級アルキルである。 nは1〜4である。mは1〜2である。pは0〜4であ
る。)で表わされる放射性標識化合物又はその医薬的に
使用し得る塩である。 【0010】本明細書で用いられる各表示、例えばm,
n,p,低級アルキル等の定義はそれがいずれかの構造
に1回以上出てくるとき同一構造の他の個所の定義と独
立していることを意味する。本発明の化合物に於て不斉
中心をもつ化合物は、ラセミ化合物、ラセミ混合物及び
個々のジアステレオマーとして存在し、一般に異性体は
全て本発明に含まれる。特に、CCK−A拮抗に好まし
い立体化学はD−トリプトファンに関係があり、式Iの
C−2及びN−4はカルボニル炭素に対応し、D−トリ
プトファンと−NHCOAのα−アミノ窒素はインドリ
ルメチル側鎖の位置を占める。本明細書で用いられる低
級アルキルは1〜7個の炭素の直鎖又は分枝鎖アルキル
であり、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、t−ブチル、sec−ブチル、
ペンチル、ヘキシル及びヘプチルを含み、低級アルコキ
シのアルキル部分は前で定義した低級アルキルである。 【0011】   また更に次の略語が本明細書で用いられている。    略 語                   
    活性化基                 
      NHS                
 N−ヒドロキシスクシンイミド          
                     試  薬
                      TFA
                トリフルオロ酢酸 
   Et3N               トリエ
チルアミン    CAT             
   (N−クロロ−p−トルエンスルホンアミド)ナ
トリウム    DTT              
  ジチオトレイトール              
                  溶  剤   
                        H
OAc(AcOH)         酢 酸    
CH2Cl2             ジクロロメタ
ン    DMF                シ
メチルホルムアミド    DMSO        
       ジメチルスルホキシド    EtOA
c              酢酸エチル    E
tOH               エタノール  
  Et2O               エーテル
    MeOH               メタ
ノール    THF               
 テトラヒドロフラン               
                緩衝剤      
                    BSA  
              ウシ血清アルブミン  
  PBS                リン酸緩
衝食塩水    トリス             ト
リス(ヒドロキシメチル)アミノメタン【0012】式
Iの化合物の医薬的に使用し得る塩は、例えば無毒性の
無機又は有機酸又は塩基から生成される式Iの化合物の
通常の無毒性塩又は第四級アンモニウム塩を含む。具体
例としてこのような通常の無毒性塩には無機酸、例えば
塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝
酸等から誘導された塩及び酢酸、プロピオン酸、コハク
酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒
石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモイック酸、マレ
イン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタ
ミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−
アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、
メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イ
セチオン酸等の有機酸から製造される塩がある。塩基性
塩にはアンモニウム塩、ナトリウム及びカリウム塩のよ
うなアルカリ金属塩、カルシウム及びマグネシウム塩の
ようなアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン、
N−メチル−D−グルカミンのような有機塩基との塩及
びアルギニン、リシンのようなアミノ酸との塩等がある
。 【0013】本発明の医薬的に使用し得る塩は塩基性又
は酸性部分を含む式Iの化合物から化学的常法によって
合成することができる。一般に塩は遊離塩基又は酸を化
学量論量又は過剰量の所望の塩生成無機又は有機酸又は
塩基と適当な溶媒又は種々の併用溶媒中で反応させて製
造される。式Iの酸の医薬的に使用し得る塩もまた式I
の酸をアルカリ又はアルカリ土類金属水酸化物、例えば
ナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム又はマグ
ネシウムのような塩基又はアミン、例えばジベンジルエ
チレンジアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、ピロ
リジン、ベンジルアミン等のような有機塩基又は水酸化
テトラメチルアンモニウム等のような第四級アンモニウ
ム水酸化物の適当量で処理するといった常法で容易に製
造される。 【0014】本発明の化合物は、膵臓及び胆嚢に高濃度
で見られるCCK−A受容体に高親和性及び選択性で結
合する。このCCK−A受容体への結合の結果として、
これらのトレーサーは静脈注射後膵臓に選択的に局在す
る。この適用にこれらの放射性トレーサーは受容体に対
して高親和性(Ki<10nM)をもたねばならず、適
当な放射性核種で標識されねばならない。放射性標識C
CK−A拮抗薬は受容体検定、オートラジオグラフィー
、診断用イメージング剤及び放射線治療薬に有用である
。適当な放射性核種としては122I,123I,12
5I,131I,75Br,77Br,82Br及び2
11Atがある。各放射性核種に特定の適用を表1に示
す。 【表1】              イメージング及び治療適用
に有用な放射性ハロゲン    核  種      
        半減期              
      適  用               
122I              3.6 分  
             イメージング     1
23I             13.3 時間  
           イメージング     125
I              60.0 日    
          オートラジオグラフィー    
                         
                放射線免疫検定治療
     131I              8.
0 日               治療イメージン
グ     75Br             1.
6 時間             イメージング  
   77Br             56.0 
時間            イメージング     
82Br             35.5 時間 
           研究応用     211At
            7.2 時間       
      治療【0015】本発明の化合物を診断用
イメージング剤として用いるためには、放射性核種が1
23I,131I,75Br又は77Brであることが
好ましい。本発明の化合物を基礎研究の手段(放射線免
疫検定及びオートラジオグラフィー)として用いるため
には、放射性核種は125I又は82Brであることが
好ましい。本発明の化合物を放射線治療薬として用いる
ためには、放射性核種は125I,131I又は211
Atであることが好ましい。 【0016】放射性ハロゲン化CCK−A拮抗薬の適用
適当な放射性ハロゲンで標識された放射性標識CCK−
A拮抗薬は、診断用イメージング、基礎研究及び放射線
治療適用に潜在的に医薬品として有用である。可能な診
断用イメージング適用の個々の具体例としては次を含む
。 1.膵臓の原発性及び転移腫瘍の位置 外分泌腫瘍 腺がん 嚢腫がん 内分泌腫瘍−島細胞腫 ガストリン産生腫瘍(膵臓内及び外部位)VIP産生腫
瘍 カルチノイド腫瘍(膵臓内及び外部位)多発性内分泌新
形成(膵臓成分) グルカゴン産生性腫瘍 2.胆嚢のがん腫の診断と病期分類 3.肝管外のがん腫の診断と病期分類 4.膵炎と新形成の識別 5.膵臓壊死の診断 6.膵臓膿瘍の診断 7.膵臓偽嚢胞の診断 8.吸収不良症候群の評価 9.膵臓嚢胞性線維症の評価 10. 肝外管閉鎖症の診断 11. 胃腸管障害例えば胃空、刺激腸症候群、胃食道
逆流障害の評価 12. モルヒネ相乗作用 【0017】基礎研究に可能な医薬品としての適用の個
々の具体例は次を含む。 1.コレシストキニン−A拮抗薬の放射線免疫検定2.
組織試料に於てコレシストキニン−A受容体の濃度を定
量する放射線免疫検定 3.哺乳類又はその臓器又は組織に於けるコレシストキ
ニン−A受容体の分布を測定するオートラジオグラフィ
ー 可能な放射線治療適用の個々の具体例は次を含む。 1.外分泌腫瘍を含む膵臓の原発性及び転移腫瘍の治療
2.胆嚢がんの治療 3.肝外管がんの治療 【0018】この式Iの化合物は、単独であるいは好適
には医薬的に使用し得る担体又は希釈剤、任意によりミ
ョウバンのような既知の補助剤と併用して医薬標準実施
に従い医薬組成物としてヒトに投与することができる。 これらの化合物は経口的又は静脈内及び腹腔内投与を含
む非経口的に投与することができる。本発明によるCC
K−Aの放射性ハロゲン化拮抗薬の経口用としてこれら
の選択された化合物は、例えば錠剤又はカプセル剤の形
で又は水性溶液又は懸濁液として投与することができる
。経口用の錠剤の場合には、一般に用いられる担体はラ
クトース及びコーンスターチを含み、ステアリン酸マグ
ネシウムのような滑沢剤が一般に加えられる。カプセル
での経口投与として有用な希釈剤としてはラクトース及
び乾燥コーンスターチがある。水性懸濁液剤が経口用に
必要とされる場合には、有効成分を乳化剤及び沈殿防止
剤と混合する。所望される場合、ある種の甘味剤及び/
又は香味剤を加えることができる。腹腔内及び静脈内用
には有効成分の滅菌液剤又は微細乳剤が通常調製され、
液剤のpHは適当に調整、緩衝されるべきである。 静脈用として溶質の全濃度は製剤を等張にするために調
節するべきである。 【0019】式Iによる化合物をヒトに使用する場合、
診断用イメージングに必要とされる量は通常処方する医
師によって一般に年令、体重及び個々の患者の応答並び
に使用される放射性ハロゲンにより異なる量で決定され
る。しかしながら、ほとんどの場合、有効な量は約1〜
5mCiの範囲にあるが、ある場合にはこれらの範囲外
の量を用いることを必要としてもよい。 【0020】式Iの化合物は次の図式に従って製造され
、X,Y及びZは独立して水素、ヨード又はブロモであ
るが、但しX,Y又はZの少なくとも1つは水素ではな
く、R1〜R7は上で定義した通りである。    反応図式1   【化10】 【0021】   反応図式2   【化11】 【0022】   反応図式3   【化12】 【0023】   反応図式4   【化13】 【0024】   反応図式5   【化14】 【0025】   反応図式6   【化15】 【0026】アミド誘導体(III)を図式1に記載さ
れる通り製造する(米国特許第4,820,834号に
開示される方法による、この引例を引用する)。アリー
ル環の種々の置換基を含む3(S)−アミノ−1,3−
ジヒドロ−1−置換−5−アリール−2H−1,4−ベ
ンゾジアゼピン−2−オン(米国特許第4,820,8
34号、同第4,628,084号に記載される通り製
造、これらの引例を引用する)をアリール環に種々の置
換基を含むアリールアシルハロゲン化物又は無水物とア
ミン塩基、好適にはトリエチルアミンの存在下、塩化メ
チレン中で反応させてX,Y及びZが独立して水素、ヨ
ード又はブロモであるが、但しX,Y又はZの少なくと
も1つが水素ではないアミド誘導体(III)を得る。 同様に図式2に示される通り3(S)−アミノ−1,3
−ジヒドロ−1−置換−5−アリール−2H−1,4−
ベンゾジアゼピン−2−オンをインドールアシルハロゲ
ン化物とアミン塩基、好適にはトリエチルアミンの存在
下、塩化メチレン中で反応させてX,Y及びZが独立し
て水素、ヨード又はブロモであるが、但しX,Y又はZ
の少なくとも1つが水素ではないアミド誘導体(IV)
を得ることができる。 【0027】尿素誘導体(V)は図式3に記載される通
り製造する(米国特許第4,820,834号に開示さ
れる方法による)。アリール環に種々の置換基を含む3
(S)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1−置換−5−ア
リール−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンを
アリール環に種々の置換基を含むアリールイソシアネー
トと反応させてX,Y及びZが独立して水素、ヨード又
はブロモであるが、X,Y又はZの少なくとも1つが水
素ではない尿素誘導体(V)を得る。 【0028】3種の経路は123I及び125I標識3
(s)−1,3−ジヒドロ−3−アロイルアミノ−1−
置換−5−アリール−2H−1,4−ベンゾジアゼピン
−2−オン(Ia)及び(R)−N−(2,3−ジヒド
ロ−1−置換−2−オキソ−5−アリール−1H−1,
4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−N’−(アリール
)尿素(Ib)の合成に対して開発されている。第1経
路(アミド及び尿素に対して各々図式4及び図式5に示
される)は127Iを123I(又は125I)に交換
による置換を含む。Xa,Ya及びZaが独立して水素
又はヨードであるが、少なくとも1つが水素ではないア
ミド(III)又は尿素(IV)を150〜200℃、
好適には180〜190℃に於てNa123I(又はN
a125I)の水酸化ナトリウムと硫酸第二銅及び硫酸
アンモニウムの存在下、空気流下で0.5〜10時間、
好適には約2時間加熱して123I(又は125I)を
もつ所望のアミド(Ia)又は尿素(Ib)を低特異活
性(30〜400Ci/ミリモル)で得る。 【0029】80Brを123I(又は125I)に交
換することを含む第2経路もまた図式4及び図式5に記
載される。Xa,Ya及びZaが独立して水素又はブロ
モであるが、但しXa,Ya及びZaの少なくとも1つ
が水素ではないアミド(III)又は尿素(V)を15
0〜200℃、好適には180〜190℃に於てNa1
23I(又はNa125I)の水酸化ナトリウム溶液と
硫酸第二銅及び硫酸アンモニウムの存在下、空気流下で
0.5〜10時間、好適には約2時間加熱して123I
(又は125I)をもつ所望のアミド(Ia)又は尿素
(Ib)を高特異活性(約2,000Ci/ミリモル)
で得る。 【0030】第3経路(図式6a及び6bに記載)は、
適当なトリ−アルキルスズ誘導体をNa123I(又は
Na125I)で放射性ヨード脱スタンニル化すること
を含む。Xbがトリ−C1〜C5−アルキルスズであり
、Yb及びZbが水素であるアミド(III)(又は尿
素)(3(S)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1−置換
−5−アリール−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2
−オンを(トリ−C1〜C6−アルキルスズ)ベンゾエ
ートのNHSエステルと反応させて製造)をNa123
I(又はNa125I)の水酸化ナトリウム溶液とTF
Aとクロルアミン−T(図式6a)あるいはヨードビー
ズ(商標)(図式6b)の存在下100〜150℃、好
適には約130℃に於て15分〜5時間、好適には1時
間反応させて123I(又は125I)をもつ所望のア
ミド(Ia)(又は尿素)を高特異活性(2,000C
i/ミリモル)で得る。他の放射性ハロゲン(例えばN
a122I,Na131I,Na75Br,Na77B
r,Na82Br又はNa211At)の塩を利用して
式Iの適当に標識された化合物を製造することができる
ことは注目される。 【0031】次の実施例は本発明を具体的に説明するた
めに示され本発明の範囲又は精神を限定するものとして
解釈するべきではない。 【実施例1】3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(4−
ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−フェニル
−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン3(S)
−(−)−3−アミノ−1,3−ジヒドロ−1−メチル
−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2
−オン(1.0g,3.77ミリモル)(エバンス(E
vans)等による1989年4月11日に登録された
米国特許第4,820,834号に記載される通り得た
)をCH2Cl2(15ml)に溶解し、塩化4−ヨー
ドベンゾイル(1.02g,3.83ミリモル)次にト
リエチルアミン(0.38g,3.77ミリモル)で処
理した。この混合液を室温で30分間攪拌し真空中で濃
縮した。残留物をシリカゲル(5%Et2O/CH2C
l2)によりクロマトグラフィー処理し、合わせた生成
物画分を真空中で蒸発乾固した。Et2O(15ml)
を加え、真空中で3回蒸発させた。残留物を石油エーテ
ルで摩砕し、真空中で蒸発乾固して標記化合物を得た(
m.p.65〜150℃)。 TLC:シリカゲル(5%Et2O/CH2Cl2).
Rf=0.43 NMR:構造と一致 HPLC:純度99%以上 質量スペクトル:m/e=495(M+)分析  C2
3H18IN3O2・0.1C6H14に対する計算値
:C,56.24;H,3.88;N,8.34実測値
:C,56.02;H,3.69;N,8.15【00
32】 【実施例2】3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(4−
ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−フェニル
−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンから交換
(127Iを123Iに)による[123I]3(S)
−1,3−ジヒドロ−3−(4−ヨードベンゾイルアミ
ノ)−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベン
ゾジアゼピン−2−オン              
                         
                     テフロン
製ねじ蓋の付いた2mlバイアルに3(S)−1,3−
ジヒドロ−3−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−
メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピ
ン−2−オン0.02mg、硫酸第二銅0.3〜0.5
mg及び硫酸アンモニウム9.0〜11.0mgを秤量
した。0.1N水酸化ナトリウム中Na123I(1〜
20mCi)を市販のバイアルから反応バイアルに微量
注射器により定量的に移した。市販のバイアルをアセト
ニトリル50μlで洗浄し、この洗浄液を反応バイアル
に加えて反応物のスラリーを生成した。密封したバイア
ルを窒素気流入口と木炭トラップ出口に取り付け、砂浴
中窒素下で加熱乾固した(15分間150℃)。次に窒
素入口を空気入口に置き換え反応液を緩かな流れで18
0〜190℃砂浴中で2時間加熱した。バイアルを冷却
しエタノール50μlずつで4回洗浄した。各洗浄液を
0.22μmアクロディスクフィルターにより5ドラム
バイアルに濾過した。この濾液を回転蒸発器により残留
物に減量した。次に残留物を実施例7に記載される通り
微細エマルジョンに処方した。蒸発の前に濾液をHPL
C分析すると95〜99%の放射能が[123I]3(
S)−1,3−ジヒドロ−3−(4−ヨードベンゾイル
アミノ)−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−
ベンゾジアゼピン−2−オンを生成したことを示した[
各々50%のエタノールと水(0.1%H3PO4)を
用いて流速1ml/分でイソクラチック勾配下11.7
〜11.9分で溶離した]。放射化学的収率は35〜7
5%であった。 【0033】 【実施例3】3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(4−
ブロモベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−フェニル
−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンの放射性
ヨード脱ブロム化による[123I]3(S)−1,3
−ジヒドロ−3−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1
−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼ
ピン−2−オン                  
                工程A  3(S)
−1,3−ジヒドロ−3−(4−ブロモベンゾイルアミ
ノ)−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベン
ゾジアゼピン−2−オンの製造           
                         
                    実施例1の
方法を用いて3(S)−(−)−3−アミノ−1,3−
ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−
ベンゾジアゼピン−2−オンと塩化4−ブロモベンゾイ
ルから標記化合物を製造した。 【0034】工程B  3(S)−1,3−ジヒドロ−
3−(4−ブロモベンゾイルアミノ)−1−メチル−5
−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オ
ンの放射性ヨード脱ブロム化            
                         テフロン製ねじ蓋の付いた2mlバイアルに3(S)−
1,3−ジヒドロ−3−(4−ブロモベンゾイルアミノ
)−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−オン0.10mg、硫酸第二銅0.3
mgと硫酸アンモニウム9.0mgを秤量した。0.1
N水酸化ナトリウム中Na123I(1〜20mCi)
を市販のバイアルから反応バイアルに微量注射器により
定量的に移した。市販のバイアルをアセトニトリル50
μlで洗浄し、この洗浄液を反応バイアルに加えて反応
物のスラリーを生成した。密封したバイアルを窒素気流
入口と木炭トラップ出口に取り付けた。内容物を砂浴中
窒素下で加熱乾固した(15分間150℃)。次に窒素
入口を空気入口に置き換え反応物を180〜190℃砂
浴中緩やかな空気流下で2時間加熱した。冷却後反応バ
イアルをエタノール100μlで洗浄した。HPLCイ
ソクラチック溶離系は1.0ml/分の流れで水(0.
1%H3PO4)中37%エタノールからなる。生成物
は71〜86分溶離し、ブロモ出発物質は55〜66分
溶離した。HPLC結果は放射化学的純度98.7%を
示した。放射化学的収率は39.5%であった。生成物
のHPLC画分をウォーターズC−18  Sep−P
akカートリッジを用いて濃縮した。このカートリッジ
をエタノール10mlで調製し次に水による洗浄液10
mlで調製した。HPLC生成物画分を20mlの水で
洗浄したカートリッジにつけた。次にこのカートリッジ
を逆にし、エタノール0.5ml数部で洗浄した。大部
分の放射性生成物を第2、第3画分で集めた。 【0035】 【実施例4】3(S)−1,3−ジヒドロ−3−[4−
(トリ−n−ブチルスズ)−ベンゾイルアミノ]−1−
メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピ
ン−2−オンの放射性ヨード脱スタンニル化による[1
23I]3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(4−ヨー
ドベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−フェニル−2
H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン      
      工程A  3(S)−(−)−アミノ−1
,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1
,4−ベンゾジアゼピン−2−オンの遊離塩基の生成 
 3(S)−(−)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1−
メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピ
ン−2−オンカンファスルホネート塩に10%NaHC
O3(w/v)5mlと酢酸エチル10mlを加えた。 相を十分混合し分離した。水相を酢酸エチル10mlず
つで2回再抽出した。遊離アミンを含む有機層を合わせ
H2O3mlと食塩水3mlで洗浄した。有機層を無水
Na2SO4で乾燥し真空中で濃縮乾固した。このアミ
ンを乾燥後直接使用した。 【0036】工程B  3(S)−1,3−ジヒドロ−
3−[4−(トリ−n−ブチルスズ)−ベンゾイルアミ
ノ]−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベン
ゾジアゼピン−2−オンの製造           
                        テフロン製ねじ蓋と磁気攪拌棒の付いた4mlのホィー
トンバイアルにN−ヒドロキシスクシンイミジル−4−
(トリ−n−ブチルスズ)ベンゾエート(NHSエステ
ル)(ザルツキー(Zalutsky),M.R.及び
ナルラ(Narula),A.S.Appl. Rad
iat. Isot. 第38(12)巻1051〜1
055頁、1987年)101.64mg(0.20ミ
リモル)を加えた。3(S)−(−)−アミノ−1,3
−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4
−ベンゾジアゼピン−2−オン(0.25ミリモル)を
DMF3mlで稀釈した。この溶液をホィートンバイア
ル中でNHSエステルに加えた。乾燥トリエチルアミン
を滴下してこの溶液をpH8に調整した。 この密封した反応液を室温で48時間攪拌し、更にトリ
エチルアミンを加えて(添加合計約0.10ml)pH
8〜9に維持した。この反応液を分析用TLC(シリカ
ゲルによる50%酢酸エチル/ヘキサン、生成物Rf=
0.50)で監視した。NMR分析は構造と一致した。 【0037】工程C  3(S)−1,3−ジヒドロ−
3−[4−(トリ−n−ブチルスズ)−ベンゾイルアミ
ノ]−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベン
ゾジアゼピン−2−オンの放射性ヨード脱スタンニル化
  クロラミン−T酸化剤法  テフロン製ねじ蓋の付
いた0.3mlの三角バイアルに3(S)−1,3−ジ
ヒドロ−3−[4−(トリ−n−ブチルスズ)ベンゾイ
ルアミノ]−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4
−ベンゾジアゼピン−2−オン9.30mg(14μモ
ル)、クロラミン−T(CAT)10.3mg(45μ
モル)、0.1N水酸化ナトリウム中Na123I1.
7mCi、攪拌棒及びTFA100μlを加えた。バイ
アルを密封し、130℃(砂浴)で1時間攪拌しながら
加熱した。 冷却した後分析をHPLC[水(0.1%H3PO4)
中43%エタノール1ml/分]で行なった。生成物の
放射能率(25〜26.5分で溶離)は16%であり放
射能の40%は未反応Na123Iとして残った。 【0038】ヨードビーズ(商標)酸化剤法    テ
フロン製ねじ蓋の付いた0.3ml三角バイアルに3(
S)−1,3−ジヒドロ−3−[4−(トリ−n−ブチ
ルスズ)ベンゾイルアミノ]−1−メチル−5−フェニ
ル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン32.
0mg 、ヨードビーズ(商標)(ピアスから購入)、
0.1N水酸化ナトリウム中Na123I2.44mC
i、攪拌棒及びTFA100μlを加えた。密封した反
応液を攪拌し130℃(砂浴)で1時間加熱した。冷却
した後HPLC分析を行った。全放射能15%を示す放
射能ピークは26.5分で溶離した。反応混合液のHP
LC注入液の冷却3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(
4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−フェ
ニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンによ
るスパイキングはピークが所望の生成物であることを確
認した。放射能49%を示す副生成物は6.5〜7分で
溶離した。 反応混合液の注入液の冷却4−ヨード安息香酸によるス
パイキングは出発物質の環外アミド結合が強酸性TFA
媒質中でスズ基の放射性ヨード脱スタンニル化の前か後
に加水分解されていることを示した([123I]4−
ヨード安息香酸を生成し6.7〜7分で溶離した)。 【0039】 【実施例5】[123I]3(S)−1,3−ジヒドロ
−3−(3−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−
5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−
オン工程A  3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(3
−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−フェニ
ル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンの製造
                         
                       実施
例1の方法を用いて3(S)−(−)−3−アミノ−1
,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−2H−1
,4−ベンゾジアゼピン−2−オンとN−ヒドロキシス
クシンイミジル−3−ヨードベンゾエートから標記化合
物を製造する。 工程B  交換(127Iを123Iに)による[12
3I]3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(3−ヨード
ベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−フェニル−2H
−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン       
           実施例2の方法を用いて3(S
)−1,3−ジヒドロ−3−(3−ヨードベンゾイルア
ミノ)−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベ
ンゾジアゼピン−2−オンから標記化合物を製造する。 【0040】 【実施例6】[123I]3(S)−1,3−ジヒドロ
−3−(3−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−
5−(2−フルオロフェニル)−2H−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−オン               
                    工程A  3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(3−ヨ
ードベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−(2−フル
オロフェニル)−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2
−オンの製造                   
               実施例1の方法を用い
て3(S)−アミノ−1,3−ジヒドロ−1−メチル−
5−(2−フルオロフェニル)−2H−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−2−オンと塩化3−ヨードベンゾイルから
製造する。 工程B  交換(127Iを123Iに)による[12
3I]3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(3−ヨード
ベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−(2−フルオロ
フェニル)−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン  実施例2の方法を利用して3(S)−1,3−ジ
ヒドロ−3−(3−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メ
チル−5−(2−フルオロフェニル)−2H−1,4−
ベンゾジアゼピン−2−オンから標記化合物を製造する
。 【0041】 【実施例7】[123I](R)−N−(2,3−ジヒ
ドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−
1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−N’−(3−
ヨードフェニル)尿素               
               工程A  (R)−N
−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−
フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル
)−N’−(3−ブロモフェニル)尿素の製造    
                         
     標記化合物を米国特許第4,820,834
号に記載される通り製造した。 工程B  (R)−N−(2,3−ジヒドロ−1−メチ
ル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾ
ジアゼピン−3−イル)−N’−(3−ブロモフェニル
)尿素の放射性ヨード脱ブロム化による[123I]R
−N(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5
−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イ
ル)−N’−(3−ヨードフェニル)尿素      
                         
               実施例3Bの方法を用
いて(R)−N−(2,3−ジヒドロ)−1−メチル−
2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジア
ゼピン−3−イル)−N’−(3−ブロモフェニル)尿
素から標記化合物を製造する。 【0042】 【実施例8】[123I]3(S)−1,3−ジヒドロ
−3−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−
5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−
オンのIV微細エマルジョンへの混合        
    IV微細エマルジョン処方は20%(w/w)
の油と化合物と80%の水相からなる。5ドラムバイア
ル中で実施例2の標記化合物を50/50(w/w)の
大豆油/サフラワー油混合液である油相に溶解した。水
相はL−α−ホスファチジルコリン(純度99%)、グ
リセリン(USP)及び水(滅菌濾過、2回蒸留)を含
む。放射性トレーサーを油相と混合した後、水相を加え
、2相を水性分散液が生成されるまで十分に混合した。 次にこの物質をミクロフルイジザー(モデルno.11
0−S.ミクロフルイディクス社)で微細エマルジョン
に処理した。最終組成物:油及び放射性トレーサー(2
0.0%)、L−α−ホスファチジルコリン(1.25
%)、グリセリン(2.0%)及び水(76.75%)
を得るように各成分の量を選択した。 【0043】 【実施例9】生化学及び生物学的研究 試験管内結合検定 [3H](R)−N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル
−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジ
アゼピン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボ
キシアミド(86.8Ci/ミリモル、ニューイングラ
ンドヌクレアから入手)あるいは[123I]3(S)
−1,3−ジヒドロ−3−(4−ヨードベンゾイルアミ
ノ)−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベン
ゾジアゼピン−2−オンを用いる飽和研究をチャング(
Chang)等、モル.ファルマコル(Mol.Pha
rmacol)第30巻212〜217頁、1986年
の方法を利用して実施した。ラットあるいはウサギを安
楽死させた後直ちに膵臓を取り除き、氷冷緩衝液(50
mMトリス・HCl(pH7.4)、5mM MgCl
2、DTT、2mg/mlBSA及び0.14mg/m
lバシトラシン)に入れた。この組織(0.5g膵臓)
を氷冷トリス緩衝液200mlで均一化した。アリコー
ト(0.1ml)をトリス緩衝液中種々の濃度の放射性
配位子に加え、室温で60分間温置し、GC−フィルタ
ーで濾過した。氷冷トリス緩衝液(5mlずつで2回)
で洗浄した後、フィルターを風乾し、ベックマンLSC
−5000の液体シンチレーション反応混液(PCS.
アマーシャム)10mlで計数した。データをモル濃度
に換算しSCAFITにより分析し、データをスキャッ
チャードの方法で表わす。放射性ヨウ素化生成物の比放
射能はトリチウムを入れた配位子で得たものと同じ受容
体濃度を得たものとして決定した。 【0044】生体内分布剖検 ラットまたはウサギに於て[3H](R)−N−(2,
3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル
−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−1H
−インドール−2−カルボキサミドあるいは[123I
]3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(4−ヨードベン
ゾイルアミノ)−1−メチル−5−フェニル−2H−1
,4−ベンゾジアゼピン−2−オン[20%EtOHと
1%BSAを含む50mMPBS(pH7.4)中]1
0μCiを尾静脈により静脈内投与した。動物を種々の
時間(15分から2時間まで)に安楽死させ関係の臓器
を検定のために取り除いた。生検試料を123I標識放
射性配位子に対してオートガンマカウンター(50%計
数効率)で計数した。トリチウムを入れた放射性配位子
に対してラットとウサギでは臓器の10〜50mg試料
をラットではCNSの数領域(皮質、脚間核及び黒質)
をプロトゾール(商標)(ニューイングランドヌクレア
)に可溶化した。液体シンチレーション反応混液を加え
、試料を16時間暗順応させ、次に自動クエンチ補正の
ついた液体シンチレーションカウンタで計数した。結果
は少なくとも5匹の動物の平均であり、%−線量/g(
湿潤量)として表わした。受容体仲介結合は放射性配位
子の比放射能を(R)−N−(2,3−ジヒドロ−1−
メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベ
ンゾジアゼピン−3−イル)−1H−インドール−2−
カルボキサミド0.4mg/kgを加えることにより稀
釈して定量した。更に[123I]3(S)−1,3−
ジヒドロ−3−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−
メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピ
ン−2−オンによる研究として(R)−N−(2,3−
ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1
H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−1H−イ
ンドール−2−カルボキシアミド(1mg/kg)を放
射性配位子注入の15分後に腹腔内に前注入した。 【0045】イメージングケトアミン/アセプロマジン
麻酔したラットを前方あるいは後方の動態(128×1
28×16)画像に置いた。低エネルギー多目的コリメ
ータの付いた123Iがピークの大視野ガンマカメラを
使用した。[123I]3(S)−1,3−ジヒドロ−
3−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−5
−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オ
ン0.2mCiを静脈投与した後直ちに31分画像を得
た。肝のみの可視化を可能にするために非遮断ラットに
99mTc−アルブミンコロイド0.125mCiを注
射した。静止1分画像(128×128×16)を得、
次に動物を動かさずに[123I]3(S)−1,3−
ジヒドロ−3−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−
メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピ
ン−2−オンを注射しイメージングを記載した通り進め
た。 ケトアミン/キシラジン麻酔したウサギ及びアフリカグ
リーンザルを前向きに置きウサギに[123I](S)
−1,3−ジヒドロ−3−(4−ヨードベンゾイルアミ
ノ)−1−メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベン
ゾジアゼピン−2−オン0.5mCi、サルに1.3m
Ciを静脈注射した後ラットのようにイメージングした
。全ての遮断研究には(R)−N−(2,3−ジヒドロ
−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,
4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−1H−インドール
−2−カルボキシアミド1mg/kgの同時注射を用い
た。経時的分布を決定し膵臓の可視能を最大にするため
にコンピュータ解析を用いた。使用し得る場合膵臓の可
視化を更に最大にするために99mTc−アルブミンコ
ロイド肝画像を[123I]3(S)−1,3−ジヒド
ロ−3−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル
−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2
−オン画像から差し引いた。減少したデータを時間の関
数として関心領域(ROI)の計数率として表わした。 【0046】試験管内結果 [123I]3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(4−
ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−フェニル
−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンはラット
膵臓からのCCK−A受容体に対して[3H](R)−
N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5
−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イ
ル)−1H−インドール−2−カルボキシアミドより3
倍低い親和性を示す。膵臓のCCK−A受容体の濃度は
ラット及びウサギで定量した。ラットの平均濃度(Ro
=150±32ピコモル/g組織)はウサギの膵臓で定
量したもの(Ro=12.3ピコモル/g組織、2測定
の平均)より12倍高い。ウサギの膵臓からのCCK−
A受容体に対する[3H]N−(2,3−ジヒドロ−1
−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−
ベンゾジアゼピン−3−イル)−1H−インドール−2
−カルボキシアミドの親和性はラット膵臓のCCK−A
受容体を用いて定量したものと一致する。 【0047】生体内結果 ラットの膵臓に於ける[123I]3(S)−1,3−
ジヒドロ−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチ
ル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−
2−オンの経時的局在化を表2に示す。(R)−N−(
2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェ
ニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−
1H−インドール−2−カルボキシアミドの同時注入は
局在化が60〜70%低下する(表3)。 【0048】 【表2】静脈注射後のラット膵臓に於ける[123I]
3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(4−ヨードベンゾ
イルアミノ)−1−メチル−5−フェニル−2H−1,
4−ベンゾジアゼピン−2−オンの分布(95%信頼間
隔に於ける誤差範囲) 時間(分)                    
%線量/g15                  
2.07 ± 0.4630            
      1.90 ± 0.7160      
            1.14 ± 0.13【表
3】(R)−N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2
−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼ
ピン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボキシ
アミド0.4mg/kgを同時静脈注射後のラット膵臓
に於ける[123I]3(S)−1,3−ジヒドロ−3
−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−
フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オン
の分布(95%信頼間隔に於ける誤差範囲) 時間(分)                    
 %線量/g15                0
.574 ± 0.06530           
     0.727 ± 0.1860      
          0.472 ± 0.085【0
049】注入30分後に於ける種々の関心領域の[12
3I]3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(4−ヨード
ベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−フェニル−2H
−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンの分布を表4及
び表5に示す。 【表4】10μCi静脈注射30分後に於けるラットの
[123I]3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(4−
ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−フェニル
−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンの生体分
布(95%信頼間隔に於ける誤差範囲)       
                         
   器  官                  
  %線量/g血  液           0.3
07 ± 0.051筋  肉           
0.319 ± 0.086膵  臓        
   2.54   ± 0.93肝  臓     
      1.96   ± 0.56膵臓活約筋 
      1.25   ± 0.33横行結腸  
       0.50   ± 0.18下行結腸 
        0.418 ± 0.073S字結腸
         0.500 ± 0.13【表5】
(R)−N−(2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オ
キソ−5−フェニル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン
−3−イル)−1H−インドール−2−カルボキシアミ
ド0.4mg/kgと10μCiの同時静脈注射30分
後に於けるラットの[123I]3(S)−1,3−ジ
ヒドロ−3−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メ
チル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン
−2−オンの生体分布(95%信頼間隔に於ける誤差範
囲) 器  官                    %
線量/g血  液           0.236 
± 0.03筋  肉           0.27
1 ± 0.04膵  臓           0.
900 ± 0.22肝  臓           
1.69   ± 0.39膵臓活約筋       
0.705 ± 0.19横行結腸         
0.384 ± 0.06下行結腸         
0.434 ± 0.12S字結腸         
0.600 ± 0.47【0050】膵臓のほかに幽
門括約筋領域に特定の局在化が得られる。十二指腸と結
腸に一貫して高い局在化が得られるが、局在化の著しい
遮断は示さなかった。血液と肝臓に対する膵臓の放射能
比は膵臓の生体内画像が十分得られる局在化を意味して
いる。[3H](R)−N−(2,3−ジヒドロ−1−
メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−ベ
ンゾジアゼピン−3−イル)−1H−インドール−2−
カルボキシアミドにより2.1%線量/gが膵臓に局在
し90%が受容体仲介であった(担体(R)−N−(2
,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニ
ル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−1
H−インドール−2−カルボキシアミド1mg/kgを
同時注入した場合0.25%線量/g)。ラットに於て
[123I]3(S)−1,3−ジヒドロ−3−(4−
ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−5−フェニル
−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−オンの分布画
像を静脈注射30分後に得た。生検試料の放射能もまた
オーートガンマカウンターと線量キャブリレータで定量
した。これらの結果は[123I]3(S)−1,3−
ジヒドロ−3−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−
メチル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピ
ン−2−オンが受容体仲介機構によって膵臓に局在する
ことを示した。結果は表4及び5に示したものと一致し
た。 【0051】前述の明細書は本発明の原理を教示し、実
施例は具体的に説明するものであるが、本発明の実施は
特許請求の範囲とそれに相当する範囲であれば本明細書
で記載した操作及びプロトコールのその時々の変更、応
用、修正、欠除又は追加の全てを含むことは理解される
であろう。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式I 【化1】 (式中Aは 【化2】 である。R1はH、C1〜C6直鎖又は分枝鎖アルキル
    、(CH2)nCOOR8,(CH2)nOH,(CH
    2)nCN,(CH2)nNR9R10, 【化3】 【化4】 である。R2はH,−OH,−NO2,F,Cl,SO
    3H、低級アルキル、低級アルコキシ、(CH2)pC
    OOR8又は(CH2)pNR9R10である。R3は
    H,−OH,−NO2,CF3,F,Cl、低級アルキ
    ル又は低級アルコキシである。R4はH,−OH,−N
    O2,CF3,CN,F,Cl、低級アルキル、低級ア
    ルコキシ、(CH2)pCOOR8又は(CH2)pN
    R9R10である。R5,R6及びR7は独立してH又
    は122I,123I,125I,131I,75Br
    ,77Br,82Br,211Atからなる群から選択
    される放射性核種である。但しR5,R6及びR7の少
    なくとも1個はHではない。R8はH又は低級アルキル
    である。R9及びR10は独立してH又は低級アルキル
    である。nは1〜4である。mは1〜2である。pは0
    〜4である。)で表わされる化合物又はその医薬的に使
    用し得る塩。
  2. 【請求項2】  Aが 【化5】 であり、R1がCH3であり、R5が123I,125
    I又は131Iであり、R2,R3,R4,R6及びR
    7がHである請求項1記載の化合物又はその医薬的に使
    用し得る塩。
  3. 【請求項3】  [123I]3(S)−1,3−ジヒ
    ドロ−3−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチ
    ル−5−フェニル−2H−1,4−ベンゾジアゼピン−
    2−オン、[123I]3(S)−1,3−ジヒドロ−
    3−(4−ヨードベンゾイルアミノ)−1−メチル−5
    −(2−フルオロフェニル)−2H−1,4−ベンゾジ
    アゼピン−2−オン及び[123I](R)−N−(2
    ,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニ
    ル−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−3−イル)−N
    ’−(3−ヨードフェニル)尿素から選択される請求項
    1記載の化合物。
  4. 【請求項4】  請求項1記載の化合物の有効量を、診
    断用イメージングを必要としている哺乳類に投与するこ
    とを特徴とする哺乳類のコレシストキニン−A受容体を
    持つ組織の診断用イメージング方法。
  5. 【請求項5】  請求項1記載の化合物の有効量を、診
    断用イメージングを必要としているヒトに投与すること
    を特徴とするヒトのコレシストキニン−A受容体を持つ
    組織の診断用イメージング方法。
  6. 【請求項6】  請求項1記載の化合物の有効量を、診
    断用イメージングを必要としているヒトに投与すること
    を特徴とするヒトの膵臓及び胆嚢の診断用イメージング
    方法。
  7. 【請求項7】  請求項1記載の化合物の有効量を、診
    断用イメージングを必要としているヒトに静脈内投与す
    ることを特徴とするヒトの膵臓及び胆嚢の診断用イメー
    ジング方法。
  8. 【請求項8】  請求項1記載の化合物の有効量を、評
    価を必要としているヒトに投与することを特徴とするヒ
    トの胃腸管障害の評価方法。
  9. 【請求項9】  請求項1記載の化合物の有効量を、評
    価を必要としているヒトに経口投与することを特徴とす
    るヒトの胃腸管障害の評価方法。
  10. 【請求項10】  定量に請求項1記載の化合物の有効
    量を、必要とする哺乳類に投与することを特徴とする哺
    乳類組織のコレシストキニン−A受容体の検出及び定量
    方法。
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