JPH04210627A - 外用部材 - Google Patents

外用部材

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JPH04210627A
JPH04210627A JP34079490A JP34079490A JPH04210627A JP H04210627 A JPH04210627 A JP H04210627A JP 34079490 A JP34079490 A JP 34079490A JP 34079490 A JP34079490 A JP 34079490A JP H04210627 A JPH04210627 A JP H04210627A
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泰一 中山
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、外用部材に関する。詳しくは、貼付試験(パ
ッチテスト)、身体の疾患部の止血、消毒、保護および
、局所または循環器系への薬物投与などの目的で皮膚上
に直接貼付する、医療用または医療補助用の絆創膏、鎮
痛消炎等を目的とする硬膏剤、パップ剤等の外用部材に
関するものである。
[従来の技術] 従来、外用部材は紙、不織布、熱可塑性樹脂などの支持
体上に常温で感圧接着性を有する高分子物質層を積層し
たものが知られているが、皮膚に直接長時間にわたり貼
付されるため接着力や刺激性の関係などから適用皮膚面
での皮膚炎、いわゆる絆創膏かぶれを起こすことがよく
知られている。
この絆創膏かぶれを改良するために接着剤成分の樹脂や
生ゴムに対する研究、あるいは皮膚生理作用を阻害しな
い通気性のある支持体の研究や支持体への塗布方法の検
討などが試みられてきた。
例えば、特定のシリコン化合物すなわちポリオキシアル
キレン変性オルガノポリシロキサンを、常温で感圧接着
性を有する高分子物質層に配合することにより皮膚刺激
性を低減させ、絆創膏かぶれを減少きせることが見出さ
れてきた(特開昭63−46463)。ざらにこの研究
は進められて、上記ポリオキシアルキレン変性オルガノ
ポリシロキサンと水溶性高分子であるカルボキシビニル
ポリマーを併用することにより、接着性が増し更に皮膚
刺激性を軽減できることが見出されてきた(特開平1−
99563)。
ところで、皮膚の構造および機能の恒常性を保つ上で、
皮膚には多くのプロテアーゼの存在が知られており、そ
れらの重要な役割が近年注目を浴でいる。
プロテアーゼまたは蛋白分解酵素は、ペプチド結合の加
水分解を触媒する酵素を総称した名称である。このプロ
テアーゼは、ペプチダーゼおよびプロテア−ゼに分類さ
れる。前者は、蛋白質またはペプチド鎖のアミノ基末端
やカルボキシル基末端の外側より、ペプチド結合を切り
離していく酵素で、後者のプロテア−ゼはベフヂド鎖の
内部の特定の結合を切断する酵素である。また、このプ
ロテア−ゼは習慣的に広義の「プロテアーゼ」の名称で
呼ばれることが多く、ざらにこれらはその活性部位の性
質により、1)セリン系、2)チオール(システィン)
系、3)カルボキシル系および4)金属系プロテア−ゼ
の4種類に大別され、それぞれ特異的な阻害剤が存在し
ている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、前記のような試みがなされているにもか
かわらず依然として絆創膏かぶれが、接触性皮膚炎の中
で良く知られた皮膚炎のひとつになっている。
本発明者等はこうした事情に鑑み、鋭意研究を重ねた結
果、プロテアーゼ阻害剤を配合した外部用材は著しく皮
膚刺激性が低く、絆創膏かぶれを低減させることができ
、更には該高分子層にポリオキシアルキレン変性オルガ
ノポリシロキサンとカルボキシビニルポリマーを併せて
配合することてより高い効果が得られるという新規な事
実を見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明はシートまたはテープ状支持体上で感
圧接着性を有する高分子物質層を積層してなる外用部材
において、該高分子物質層にプロテアーゼ阻害作用を有
する化合物から選ばれた一種または二種以上を配合する
ことを特徴とする外用部材に関するものである。
以下、本発明の構成について詳細に述べる。
本発明において使用される支持体としては、和紙、クラ
フト紙等の紙類、綿布、スフ、不織布等の布類、塩化ビ
ニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、
ポリカーボネイト、及びこれらの共重合体、セロハン等
のプラスチックフィルム、金属箔、およびこれら各種支
持体の積層体などが挙げられる。
本発明において使用されるプロテアーゼ阻害作用を有す
る化合物とは、前記プロテアーゼまたは蛋白分解酵素の
加水分解作用を、可逆的もしくは不可逆的に阻害し得る
全ての化学物質を意味する。具体的には以下の物質が挙
げられる。
(1)動物または植物由来の化合物 好ましくはウシ膵塩基性トリプシンインヒビター、アプ
ロチニン、ダイズトリプシンインヒビター、リマ豆プロ
テアーゼインヒビター、トウモロコシプロテアーゼイン
ヒビター等である。
(2)微生物由来の化合物 好ましくはアンチパイン、プラスミノストレプチン、さ
らには下記の一般式で表わきれるロイペプチンと総称さ
れる化合物等である。
R1−R2−R3−NH−CH−(CH2) 3−NH
−CH−NH2CHO+NH2 RI”CH3CO,CH3CH2C0 R2:L−Leu、L−11e、L−ValR3”L−
Leu、L−11e、L−Val(Leu:ロイシン、
  Ileニイソロイシシ、  Val:バリン)(3
)ベンザミジンおよびその誘導体 好ましくはベンザミジン、p−アミノベンザミジン、m
−アミノベンザミジン、フェニルグアノシン、(2R,
4R)−4−メチル−1−[N2−(3−メチル−1,
2,3,4−テトラヒドロ−8−キノリンスルホニル)
−L−アルギニル]−2−ビペリジンカルボキシリック
アシッドモノヒドレート、ダンジルアルギニン−N−(
3−エチル−1,5−ベンタネジル)アミド等である。
(4)アセタミドおよびその誘導体 好ましくはアセタミド、2−フェニルアセタミド、シク
ロへキシルグアニジン等である。
(5)グアニジンおよびその誘導体 好ましくはフェニルグアニジン、シクロヘキシルグアニ
ジン等である。
(6)ω−アミノ酸類 好ましくはトラネキサム酸、p−アミノメチル安思香酸
、4−アミノメチルビシクロ(2,2゜2、)オクタン
−1−カルボン酸、5−[トランス−4−(アミノメチ
ル)シクロへキシルコテトラゾール、3− [トランス
−4−(アミノメチル)シクロへキシル]−2−オキソ
プロピオネート、トランス−4−(アミノメチル)シク
ロへキシルグリオキサルモノヒトレート、トランス−4
−(アミノメチル)シクロヘキサンヒドロキサミックア
シッドまたは下記一般式においてn=1〜8の炭素数を
示す物質等である。
N H2(CH2)n COOH 本発明はこれらに限定されるものではないが、これらω
−アミノ酸の中で、n=5の場合のε−アミノカプロン
酸およびトラネキサム酸、p−アミノメチル安息香酸に
特に優れた効果が認められる。
(7)フルオロリン酸およびその誘導体好ましくはジイ
ソプロピルフルオロリン酸等である。
(8)フルオロスルホン酸およびその誘導体好ましくは
フェニルメタンスルホニルフルオリド、(p−アミジノ
フェニル)−メタンスルホニルフルオリド等である。
(9)グアニジノ安息香酸およびその誘導体好ましくは
p−ニトロフェニル−p゛−グアニジノ安息香酸、3′
、6゛−ビス(4−グアニジノベンゾイロキシ)−5−
(N’−4−カルボキシフェニル)チオウレイドスピロ
[イソベンゾフラン−1(3H)、9°−(9H)キサ
ンゼン]−3−オン等である。
(10)リジンおよびその誘導体 好ましくは下記一般式で表わされる化合物等である。
R1−NH−(CH2)4−CH−Co−R2NH R,:I(、Phe−Ala、  Ala−Phe本発
明はこれらに限定されるものではないが、これらリジン
およびその誘導体の中でR2”CH2Clに特に優れた
効果が認められる。
(11)アルギニンおよびその誘導体 好ましくは下記一般式で表わされる化合物等である。
R1−NH−CI−(CH2)3−CH−CO−R2十
NH2NH R1=H,D−Phe−Plo、Glu−Gly、  
l1e−Glu−Gly。
Pro−Phe、Ala−Phe (Phe:フェニルアラニン、  Proニブロリン、
  Glu:グルタミン酸。
Glyニゲリシン、  Ile:イソロイシン、  A
la:アラニン)本発明はこれらに限定されるものでは
ないが、これらアルギニンおよびその誘導体の中でR2
=CH2C1が特に優れた効果が認められる。
以上の物質については、それぞれがプロテアーゼ阻害作
用を有していることが知られているだけで皮膚刺激低下
作用、肌荒れ防止・改善作用をもつことは勿論知られて
いない。
本発明においては上記プロテアーゼ阻害作用を有する化
合物の中から一種、または二種以上を併用して用いるこ
とができる。
本発明においてプロテアーゼ阻害作用を有する化合物の
前記高分子物質層への配合量は、0.0001〜20重
量%が好ましく、更には0.001〜5.0重量%がよ
り好ましい。0.0001重量%未満では本発明の効果
が十分ではなく、20重量%を超えると製剤上好ましく
なく、かつコスト的にも不利である。
本発明において使用きれる常温で感圧接着性を有する高
分子物質としては、アクリル系高分子物質、例えば(メ
タ)アクリル酸−n−ブチルエステル、(メタ)アクリ
ル酸−〇−ヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸−2
−エチルブチルエステル、(メタ)アクリル酸インオク
チルエステル、(メタ)アクリル酸−2−エチルヘキシ
ルエステル、(メタ)アクリル酸−n−デシルエステル
、(メタ)アクリル酸−n−ドデシルエステル、(メタ
)アクリル酸トリデシルエステルなどの(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル及び/又は上記エステル類と共重
合可能な(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸
、無水マレイン酸、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキ
シエチルエステル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキ
シプロピルエステル、(メタ)アクリルアミド、N、N
−ジメチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル
酸ジメチルアミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸
ジエチルアミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸−
2−メトキシエチルエステルの如き官能基を有する単量
体及び/又はアクリロニトリル、ビニルアセテート、ビ
ニルプロピオネートの如きビニル系単量体との共重合物
等、 ゴム系高分子物質、例えばポリイソプレンゴム、ポリイ
ソブチレンゴム、ポリブテンゴム、ブチルゴム、スチレ
ン−ブタジェンゴム、スチレン−ブタジェン−スチレン
共重合体ゴム、スチレン−イソプレン−スチレン共重合
体ゴム、シリコーンゴム、天然ゴム等、 ビニル系高分子物質、例えばポリビニルアルコール、ポ
リビニルエーテル、ポリビニルアセテート等が挙げられ
る。本発明においてはこれらの高分子物質を、密着性、
相溶性等を考慮しながら単独で又は組合せて使用する。
本発明に用いるポリオキシアルキレン変性オルガノポリ
シOキサンは下記一般式[A]乃至[D]で表わされる
化合物である。
−17ら 本発明に用いられるポリオキシアルキレン変性オルガノ
ポリシロキサンの平均分子量は3000以上を有するも
のが好ましく、更に好ましくは5000以上である。ま
た、ポリオキシアルキレン変性オルガノボリシaキサン
分子中にポリオキシアルキレン基を2〜80重量%含有
するものが好ましく、効果発現の面から更に好ましくは
、11〜50重量%である。
ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンの配
合量は前記高分子物質層中の0.1〜90重量%、好ま
しくは0.1〜50重量%である。多量に配合すると、
外用部材の皮膚上への接着性を損なう傾向にあり好まし
くない。
本発明に用いられるカルボキシビニルポリマーは、分子
中にカルボキシル基を持った水溶性のビニルポリマーで
、平均分子量100万〜300万程度のアクリル酸を主
とする重合体である。市販品では力−ボボール(グツド
リッチ社: B、F、GoodrichChemica
l Co、) 、ハイビスワコー(和光純薬工業社)等
が挙げられる。これらのものは中和することにより増粘
ゲル化することから広く液剤の増粘剤として用いられて
いるが、本発明の外用部材においては、中和せずに前記
高分子物質層に添加分散して用いる。前記高分子層への
分散性を良好ならしめるためには予め適当量の水または
アルコールに溶解きせて用いることが好ましい。用いる
水またはアルコールの量は該カルボキシビニルポリマー
を均一に分散きせるに必要な最低量でよい。
カルボキシビニルポリマーの配合量は、該高分子相全量
中0.5〜5.0重量%が好適である。0.5受領%未
満では接着性の向上は見られず、5.0重量%を越えて
配合しても更なる向上は見られない。
本発明においては上記した必須構成成分に加えて各種の
添加剤、例えば薬剤、溶解・拡散改善剤、保水剤、角質
軟化剤、経皮吸収促進剤等が高分子物質層中に配合可能
である。
これらのものを具体的に例示すれば、薬剤としては、 a、鎮痛消炎剤:例えばサリチル酸、サリチル酸メチル
、サリチル酸グリコール、1−メントール、カンファー
、ノニル酸ワニリルアミド、トコフエ0−ル、ハツカ油
、チモール、トウガラシエキス、トウガラシ末、酢酸ト
コフェロール、dリーカンフル、アセトアミノフェン、
メフェナム酸、フルフェナム酸、インドメタシン、ジク
ロフェナック、アルクロエナツク、オキシフェンブタシ
ン、フェニルブタシン、イブプロフェン、フルルブプロ
フェンなど す、抗菌性物質:例えばニトロメタシン、ナイスクチン
、アセトスルファミン、クロトリマゾール、ペンタマイ
シン、アムホテリシンB1ピロールニドリン、など C8抗生物質:例えばβ−ラクタン系抗生物質(ペニシ
リン類、セファロスポリン類)、オキシテトラサイクリ
ン、硫酸フラジオマイシン、エリスロマイシン、クロラ
ムフェニコールなど d、ビタミン:例えばビタミンA1エルゴカルシフエロ
ール、コレカルシフェロール、オクトチアミン、リボフ
ラビン酪酸エステル、トコフェロール、アスコルビン酸
など e、冠血管拡張剤:例えばニトログリセリン、ニフエト
レート、エリスリトーステトラニトレイト、ペンタエリ
トーステトラニトレイトなど r、抗ヒスタミン剤:例えば塩酸ジフェンヒドラミン、
クロルフェニラミン、ジフェニルイミダゾールなど g、コルチコステロイド類:例えばハイドロコーチシン
、プレゾニゾロン、バラメタシン、ベクロメタゾンプロ
ビオナート、フルメタシン、ベータメタシン、プロピオ
ン酸ベクロメタゾン、デキサメタシン、トリアムシノロ
ン、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノロン、フ
ルオシノロンアセトニド、フルオシノロンアセトニドア
セテート、プロピオン酸りロベクゾールなど り、催眠鎮痛剤:例えばフェノバルビタール、アモバル
ビタール、シクロバルピタールなどのパルビタール類 i、精神安定剤:例えばフルフェナジン、チオリダジン
、ベンゾジアゼピン類(例えばジアゼパム、ロラゼパン
、フルニトラゼパン)、クロルブOマシンなど j、抗高血圧剤:例えばクロニジン、カリクレインなど に、降圧利尿剤:例えばハイドロサイアザイド、ベンド
ロフルメサイアザイドなど 1、麻酔剤二例えばりドカイン、ベンシカイン、アミノ
安息香酸エチルなど m、抗てんかん剤:例えばニトラゼパム、メプロバメー
トなどが挙げられる。
経皮吸収促進剤としてはジメチルスルホキサイド、ドデ
シルスルホキサイド、メチルオクチルスルホキサイド、
ジメチルデシルホスホキサイド、モノ又はジエチルアセ
タミド、N−ヒドロキシエチルラクタミド、ジメチルア
セトアミド、N、N−ジメチルドデカミド、ジメチルホ
ルムアミド、トルイル酸ジエチルアミド、テトラヒドロ
フルフリルアルコール、テトラヒドロフラン、ソルビト
ール、ドデシルピロリドン、メチルピロリドン、尿素、
アジピン酸ジエチル、スクアレン、スクアラン、アセチ
ル化ラノリン、セチルラクテート、ジオクチルセバケー
ト、エトキシ化ステアリルアルコール、ラノリン酸ラノ
リンアルコール、高級脂肪酸アルコール、サリチル酸、
スチルイソオクタノエート、流動パラフィン、スクヮラ
ン、ワセリン、アミノ酸、蛋白分解酵素、ニコチン酸エ
チル、1−メントール、サルブルール、高級脂肪酸トリ
グリセリド、ポリオキシアルキレングリコール、脂肪酸
モノ(又はジ)エタノールアミド、エチレングリコール
モノエチルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエ
ーテル、ポリグリセリンアルキルエステル、高級アルキ
ルスルホンなどが挙げられるまた溶解剤、保水剤として
はラノリン、オリーブ油、グリセリン、ベンジルアルコ
ール、ブチルベンゾエート、シリスチン酸インプロピル
、オクタツール、1,3−ブチレングリコール、(ポリ
)エチレングリコールなどが挙げられる。
その他の任意成分としては、高分子物質層の保型性を保
つための充填剤、接着助剤、軟化剤等が挙げられる。
充填剤としては、シリカ、酸化チタン、炭酸カルシウム
、カオリン、雲母、亜鉛華、水酸化アルミニウム、硫酸
バリウム、澱粉、タルク、クレー等、接着助剤としては
酢酸エチル、酢酸ブチル、クエン酸トリエチル、ブチル
アルコール等、軟化剤としては各種可塑剤、ポリブテン
、ポリイソブチレン低重合物などを挙げることができる
本発明に係る外用部材を製造するには、感圧接着シート
又はテープを製造するに用いる公知の方法ならいずれで
も用いることができる。例えば溶媒に溶解された高分子
物質溶液、又は高分子物質を水性媒体に分散させたエマ
ルジョンに、プロテアーゼ阻害作用を有する化合物、ま
た場合によってはポリオキシアルキレン変性オルガノポ
リシロキサンとカルボキシビニルポリマーを添加して分
散させ、その後シートまたはテープ状の支持体上に該溶
液又はエマルジョンを塗布し、乾燥して外用部材とする
方法、上記と同様の方法でプロテアーゼ阻害作用を有す
る化合物およびポリオキシアルキレン変性オルガノポリ
シロキサンを添加することなくシートまたはテープ状の
支持体上に高分子物質層(感圧接着剤層)を形成させ、
しかる後、該プロテアーゼ阻害作用を有する化合物、ま
た場*合によってはポリオキシアルキレン変性オルガノ
ポリシロキサンとカルボキシビニルポリマー・を塗布、
又は噴霧等の方法で配合する方法等が挙げられる。
シートまたはテープ状の支持体上に高分子物質層(感圧
接着剤層)を形成するには、前記高分子物質溶液又はエ
マルジョンを、スプレィコート法、ロールコート法、グ
ラビアコート法、リバースコート法、デイツプコート法
、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法等の公知の塗布手
段を用いることができる。
塗布膜の乾燥は、水性媒体の液体成分、高分子溶液中の
溶媒等を飛散きせるような条件を採用すれば良い。例を
挙げると、熱風乾燥法、赤外線照射による乾燥法、遠赤
外線照射による乾燥法等によって、約90〜180℃で
1〜10分程度加熱すればよい。
感圧接着性を有する高分子物質層の厚みは、外用部材の
種類によって異なるが、一般には乾燥後の厚みが絆創膏
類では0.5■以下、硬膏剤、パップ剤等では0.5m
1g以上が好ましい。
本発明の外用部材はその効果を損なわない範囲において
種々の変形が可能である。
[実施例] 以下に実施例をあげて本発明をざらに詳細に説明するが
本発明はこれらに限定されるものではない。実施例中、
部とあるのは全て重量部を表す。
なお、 実施例に先駆は本発明で用いた評価法、実験法を説明す
る。
、支1Ju1五− 各外用部材から輻4cm、長き7cmの試験片を作成し
、これを絆創膏に比較的かぶれ易い被験者の前腕部に4
8時間貼付した後剥離し、試験片剥離後2時間、5時間
、24時間の皮膚刺激性値を評価した。1!IJ激性の
評価は下記の基準にて行なった。
紅斑等の反応を認めない・・・・・・・・・・・・・・
・−かすかな紅斑を認める・・・・・・・・・・・・・
・・・・・±紅斑を認める  ・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・+強い紅斑を認める・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・丑強い紅
斑と浮腫を認める・・・・・・・・・・・・・・・+正
菫方 各外用部材から幅4cII+、長き7cmの試験片を作
成し、これを被験者の前腕部に48時間貼付して、試験
片が皮膚からはがれるか否かを判定した。
皇五亙 各外用部材について、使用時に剥離シートを感圧接着剤
層からはがす際に剥離シート上に接着剤が残存するか否
かを判定した。またヒト前腕部に外用部材を貼付して4
8時間経過してから剥がす際に適用皮膚面に糊残りが生
じているか否かを判定した。
螢1 市販のアクリル酸エステルを主成分とするアクリル系接
着剤と酢酸エチルを主溶剤とする硬化剤のセット(サイ
ピノールA T−301,サイデン化学社製)を用い接
着剤80部と硬化剤20部に、トラネキサム酸1部およ
び一般式(A)の構造を有し、ポリオキシエチレン基を
20重量%含有し、平均分子量が6000であるポリオ
キシエチレン変性オルガノポリシロキサン4部とカルボ
キシビニルポリマーの30%水溶液10部を加えて混合
した後、これをポリオレフィン系不織布上に均一に塗布
し、常温で乾燥させて外用部材を得、これを実施例1と
した。また同様の方法でポリオキシエチレン変性オルガ
ノポリシロキサンおよびカルボキシビニルポリマー無配
合の外用部材を得、これを実施例2とした。更に実施例
1と同様の方法でトラネキサム酸、ポリオキシエチレン
変性オルガノポリシロキサンおよびカルボキシビニルポ
リマー無配合の外用部材を得、これを比較例1とした。
実施例1、実施例2および比較例1について、20名の
被験者を用いて行なった皮膚刺激性評価の結果を表−1
に示す。
表−1から明らかなように、比較例1では強い皮膚刺激
性が認められるのに対し、トラネキサム酸を配合した実
施例2においては皮膚刺激性が減少していることが判り
、更に実施例2にポリオキシエチレン変性オルガノポリ
シロキサンおよびカルボキシビニルポリマーを配合した
実施例1においては、皮膚刺激性がより少なくなった。
またわずかな刺激性値を示した被験者でも24時間後ま
でに刺激性がなくなっていることがわかる。
糊残りおよび保持力の点でも、比較例1には、剥離シー
ト上および貼付皮膚面上での糊残りの現象が見られたの
に対して、実施例1および実施例2ではこれが見られず
、かつ皮膚への保持力も良好であった。
1■蔽U 実施例1中のトラネキサム酸1部をロイペプチン0.5
部に、ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサン
4部を、一般式(B)の構造を有し、ポリオキシエチレ
ン基を75重量%含有し、平均分子量が30000であ
るポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサン45
部に、30%カルボキシビニルポリマー水溶液10部を
30%カーボボール水溶液20部に変更した以外は実施
例1と同一処方、同様の方法で外用部材を得た。
本発明の外用部材は皮膚刺激性が少なくまた、糊残りも
見られず、かつ皮膚への保持力も良好であった。
1」1倒」。
実施例1中のトラネキサム酸1部をトシルアルギニン3
.5部に、ポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキ
サン4部を、一般式(C)の構造を有し、ポリオキシエ
チレン基を7重量駕含有し、平均分子量が3000であ
るポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキサン0.
5部に、30%カルボキシビニルポリマー水溶液の配合
量を5部に変更した以外は実施例2と同一処方、同様の
方法で外用部材を得た。
*トシルアルギニン R1−NH−CH−(CH2) 3−CH−Co−R2
If     1 +N82    NH コ 本発明の外用部材は皮膚刺激性が少なくまた、糊残りも
見られず、かつ皮膚への保持力も良好であった。
1皇■且 実施例1中のトラネキサム酸1部をトシルリジルクロル
メチルケトン0.05部に、ポリオキシエチレン変性オ
ルガノポリシロキサン4部を、一般式(A)の構造を有
しポリオキシエチレン基を50重量%含有し、平均分子
量が20000であるポリオキシエチレン変性オルガノ
ポリシロキサン20部に、30%カルボキシビニルポリ
マー水溶液10部を30%力−ボボール水溶液20部に
変更した以外は実施例1と同様にして外用部材を得た。
*トシルリジルクロルメチルケトン R1−NH−(CI(2)4−CH−CO−R2NH 本発明の外用部材は皮膚刺激性が少なくまた、糊残りも
見られず、かつ皮膚への保持力も良好であった。
10蔽ml 市販のポリビニルアルコールを主成分とするビニル系接
着剤100部にp−アミノベンザミジン7部を混合し、
しかる後にポリエチレンフィルム上に均一に塗布し、乾
燥させ外用部材を得た。
本発明の外用部材は皮膚刺激性が少なくまた、糊残りも
見られず、かつ皮膚への保持力も良好であった。
1」Ilビ乙 実施例1で用いたものと同一の接着剤80部と硬化剤2
0部に、シクロへキシルグアニジン0.01部を加えて
混合した後、ポリオレフィン系不織布に均一に塗布、乾
燥きせ、外用部材を得た。
本発明の外用部材は皮膚刺激性が少なくまた、糊残りも
見られず、かつ皮膚への保持力も良好であった。
】■赴1[a ゼラチン10部、カオリン10部、ポリビニルアルコー
ル5部、グリセリン5部、プロピレングリコール15部
、ポリアクリル2酸部、精製水30部、L−メントール
5部、サリチル酸メチル4部、di−カンフル1部、チ
モール0.5部、ダイジトリプシンインヒビター0.0
1部、アスコルビン酸1部、アルギニン3部、フルクト
ース3部、および一般式(B)の構造を有し、ポリオキ
シエチレン基を75重量%含有し、平均分子量が300
00であるポリオキシエチレン変性オルガノポリシロキ
サン10部とカルボキシビニルポリマーの30%水溶液
10部を加えて混合した後、ポリオレフィン系不織布に
均一に塗布し、外用部材を得た。
本発明の外用部材は皮膚刺激性が少なくまた、糊残りも
見られず、かつ皮膚への保持力も良好であった。
11五ユ 市販のポリビニルアルコールを主成分とするビニル系接
着剤100部に、L−メントール11.7部、サリチル
酸メチル12.4部、ハツカ油0.5部、di−カンフ
ル2.0部、チモール0.5部、酢酸トコフェロール0
.3部、サリチル酸グリコール3.4部、アプロチニン
0.05部、リジン5部、および一般式(B)の構造を
有し、ポリオキシエチレン基を75重量%含有し、平均
分子量が30000であるポリオキシエチレン変性オル
ガノポリシロキサン3部と、一般式(A)の構造を有し
、ポリオキシエチレン基を20重量%含有し、平均分子
量が6000であるポリオキシエチレン変性オルガノポ
リシロキサン3部、カルボキシビニルポリマーの30%
水溶液10部を添加混合し、次いでこれをポリオレフィ
ン系不織布に均一に塗布し、乾燥させて外用部材を得た
本発明の外用部材は皮膚刺激性が少なくまた、糊残り″
も見られず、かつ皮膚への保持力も良好であった。
[発明の効果] 本発明の外用部材は皮膚刺激性が少なく、人体安全性が
極めて高く、かつ接着性、糊残りにも優れたものである
特許出願人 株式会社  資生堂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シート又はテープ状支持体上に感圧接着性を有す
    る高分子物質層を積層してなる外用部材において、該高
    分子物質層にプロテアーゼ阻害作用を有する化合物から
    選ばれた一種または二種以上を配合することを特徴とす
    る外用部材。
  2. (2)該高分子層に更にポリオキシアルキレン変性オル
    ガノポリシロキサンおよび/またはカルボキシビニルポ
    リマーが配合された請求項1記載の外用部材。
  3. (3)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
    ンが、下記一般式[A]〜[D]で表される化合物より
    選ばれた請求項2記載の外用部材。
  4. (4)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサ
    ンの平均分子量が3000以上である請求項2〜3のい
    ずれかに記載の外用部材。 ▲数式、化学式、表等があります▼[A] ▲数式、化学式、表等があります▼[B] ▲数式、化学式、表等があります▼[C] ▲数式、化学式、表等があります▼[D] (式中、Rは炭素数1乃至3のアルキル基、又はフェニ
    ル基、R′は水素、又は炭素数1乃至12のアルキル基
    、pは1乃至5の整数、qは2又は3、mは5乃至10
    0、nおよびxは1乃至50の整数である。)
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