JPH04210130A - 有段変速機用自動クラッチの制御装置 - Google Patents

有段変速機用自動クラッチの制御装置

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Publication number
JPH04210130A
JPH04210130A JP2406273A JP40627390A JPH04210130A JP H04210130 A JPH04210130 A JP H04210130A JP 2406273 A JP2406273 A JP 2406273A JP 40627390 A JP40627390 A JP 40627390A JP H04210130 A JPH04210130 A JP H04210130A
Authority
JP
Japan
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judder
rotation speed
output shaft
rotational speed
automatic clutch
Prior art date
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Pending
Application number
JP2406273A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Matsui
英昭 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2406273A priority Critical patent/JPH04210130A/ja
Publication of JPH04210130A publication Critical patent/JPH04210130A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[000,1]
【産業上の利用分野】本発明は有段変速機用自動クラッ
チの制御装置に係り、特に、ジャダーの発生を簡易な手
法によって効果的に防止する制御装置に関するものであ
る。 [0002]
【従来の技術】エンジンと有段変速機との間に介在させ
られ、エンジンの動力を有段変速機へ伝達する自動クラ
ッチが知られている。このような自動クラッチは油圧式
摩擦クラッチや電磁クラッチなどにて構成され、有段変
速機のギヤ段の切換操作開始に応答して開放されるとと
もに、そのギヤ段の切換操作の完了に応答して係合させ
られる。かかるギヤ段の切換後や発進時における自動ク
ラッチの係合制御は、一般に、半係合により伝達トルク
を緩やかに上昇させた後、その自動クラッチの入力軸の
回転速度と出力軸の回転速度との速度差、例えばエンジ
ンの出力軸回転速度Ne(=自動クラッチの入力軸回転
速度)と有段変速機の入力軸回転速度N1n(自動クラ
ッチの出力軸回転速度)との回転速度差lNe−N1n
が、予め定められた一定の判断基準値αより小さくなっ
た時に完全係合(ロックアツプ)させるようになってい
る。本願出願人が先に出願した特願平1−272549
号に記載されている装置はそれであり、上記判断基準値
αは、完全係合によって生じる係合ショックができるだ
け小さく且つ半係合によるジャダー(駆動系の捩じり振
動)の発生もできるだけ防止されるように定められる。 [0003]
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ジャダ
ーはエンジンの出力トルク変動に伴う回転変動に起因し
て生じるもので、クラッチが半係合の状態でエンジン回
転速度Neと入力軸回転速度Ninとが近づいた時に発
生する所謂スティックスリップによって誘起される。す
なわち、回転速度差l Ne −Nin lが大きい場
合には摩擦面でスリップして動摩擦の領域でトルクが伝
達されるため入力軸回転速度Ninは安定しているが、
入力軸回転速度Ninとエンジン回転速度Neとが略同
じになると、エンジン回転速度Neの回転変動に起因し
て静摩擦と動摩擦とが繰り返され、摩擦係数μが急変す
るため、それに伴う伝達トルクの急変が起震源となって
駆動系の捩じり振動であるクラッチのジャダーが発生す
るのである。なお、以上の説明から明らかなように、か
かるジャダーは従来一般的に用いられている乾式単板ク
ラッチなどのクーロン摩擦によるクラッチにおいて顕著
となる。 [0004]したがって、上記ジャダーを防止するため
には、前記判断基準値αを比較的大きくすることが望ま
しいが、前記完全係合によって生じる係合ショックを防
止するためには判断基準値αはできるだけ小さい方が望
ましく、従来はこれ等を総合的に勘案して判断基準値α
が定められていたため、必ずしも充分に満足できるもの
ではなかった。特に、火花点火式のエンジンでは高負荷
時はど圧縮仕事量や爆発力の増大と相俟って回転変動が
大きくなるため、この条件でジャダーが発生しないよう
に判断基準値αを設定すると、軽負荷時には必要以上に
大きな回転速度差lNe−Nin1でクラッチが完全係
合させられるとともに、軽負荷であるが故にその時の係
合ショックを感じ易くなるのである。 [0005]これに対し、上記判断基準値αを、エンジ
ン負荷をパラメータとする関数やデータマツプとして設
定することが考えられるが、クラッチの摩擦特性変化や
運転者の複雑なアクセル操作の全てに対応することは困
難である。 [0006]また、上記判断基準値αについては係合シ
ョックを生じない充分に小さな値に設定するとともに、
振動センサやトルク変動センサ等を用いてジャダーを検
出し、回転速度差1Ne−Ninlが判断基準値αを下
回るか或いはジャダーを検出した場合にクラッチを完全
係合させるようにすれば、半係合から完全係合への移行
を好適に制御できるが、ジャダー検出のための専用のセ
ンサを設けたりそのセンサからの信号を取り込むための
入力ポートを確保したりしなければならないなど、装置
がコスト高となってしまうのである。 [00071本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、ジャダーの発生を簡
易な手法によって効果的に防止することにある。 [0008]
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための第1の手段は、図1のクレーム対応図に示さ
れているように、エンジンと有段変速機との間に介在さ
せられた自動クラッチを開放から係合へ移行させる際に
、半係合状態を経て完全係合状態へ変化させる有段変速
機用自動クラッチの制御装置であって、 (a)前記自
動クラッチの出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速
度検出手段と、 (b)その出力軸回転速度検出手段に
よって検出された出力軸回転速度に基づいて決定される
ジャダー判定値が、ジャダーの有無を判断するために予
め定められた所定の比較値より大きいか否かを判断する
ジャダー判断手段と、 (C)そのジャダー判断手段の
判断結果を用いて前記自動クラッチを前記半係合状態か
ら完全係合状態へ変化させるか否かを判別する判別手段
とを有することを特徴とする。 [0009]
【第1の手段の作用および効果】このような有段変速機
用自動クラッチの制御装置においては、自動クラッチの
出力軸回転速度が出力軸回転速度検出手段によって検出
されるとともに、その出力軸回転速度に基づいて決定さ
れるジャダー判定値が予め定められた所定の比較値より
大きいか否かがジャダー判断手段によって判断され、そ
の判断結果を用いて判別手段により自動クラッチを半係
合状態から完全係合状態へ変化させるか否かが総合的に
判別される。ここで、上記ジャダー判定値としては、例
えばジャダーに直接的に関与する出力軸回転速度の変動
量が用いられ、その変動量が予め定められた一定の比較
値より大きいか否かによってジャダーの有無を判断でき
るし、或いは、出力軸回転速度をそのままジャダー判定
値として用いて、その出力軸回転速度が予め定められた
所定の比較値としての自動クラッチの入力軸回転速度を
上回ったか否かによってジャダーの有無を判断すること
もできる。 [00101このように、かかる第1の手段によれば、
自動クラッチの出力軸回転速度に基づいてジャダーの有
無が検知され、これに基づいて半係合から完全係合への
移行が制御されるため、従来のように回転速度差1Ne
−Nin1が、完全係合によって生じる係合ショックが
できるだけ小さく且つ半係合によるジャダーの発生もで
きるだけ防止されるように定められた一定の判断基準値
αより小さいか否かによって完全係合への移行制御を行
う場合に比較して、必要以上に大きな係合ショックを伴
うことなくジャダーの発生をより確実に防止できるとと
もに、エンジン負荷の大きさや自動クラッチの摩擦特性
変化などに影響されることもないのである。 [0011]また、上記出力軸回転速度検出手段は、例
えば有段変速機の入力軸回転速度を検出するものなど従
来から一般に用いられているセンサ等をそのまま利用で
きるため、振動センサやトルク変動センサ等のジャダー
を検出するための専用のセンサを設ける場合に比較して
、装置が簡単かつ安価に構成される利点がある。 [0012]
【課題を解決するための第2の手段】前記目的を達成す
るための第2の手段は、上記第1の手段の一実施態様に
相当するもので、図2のクレーム対応図(a)に示され
ているように、エンジンと有段変速機との間に介在させ
られた自動クラッチを開放から係合へ移行させる際に、
半係合状態を経て完全係合状態へ変化させる有段変速機
用自動クラッチの制御装置であって、 (d)前記自動
クラッチの出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度
検出手段と、 (e)その出力軸回転速度検出手段によ
って検出された出力軸回転速度の変動量を求める変動量
算出手段と、 (f)その変動量算出手段によって求め
られた前記出力軸回転速度の変動量が予め定められた一
定のジャダー判断基準値より大きいか否かを判断するジ
ャダー判断手段と、 (g)そのジャダー判断手段の判
断結果を用いて前記自動クラッチを前記半係合状態から
完全係合状態へ変化させるか否かを判別する判別手段と
を有することを特徴とする。 [0013]なお、上記出力軸回転速度の変動量は前記
第1の手段におけるジャダー判定値に対応し、一定のジ
ャダー判断基準値は所定の比較値に対応する。 [0014]
【第2の手段の作用および効果】このような有段変速機
用自動クラッチの制御装置においては、自動クラッチの
出力軸回転速度が出力軸回転速度検出手段によって検出
されるとともに、その出力軸回転速度の変動量が変動量
算出手段によって求められ、その変動量が予め定められ
た一定のジャダー判断基準値より大きいか否かがジャダ
ー判断手段によって判断され、その判断結果を用いて判
別手段により自動クラッチを半係合状態から完全係合状
態へ変化させるか否かが総合的に判別される。上記自動
クラッチの出力軸回転速度の変動はジャダーに直接的に
関与するため、その変動量が上記ジャダー判断基準値よ
り大きいか否かによってジャダーの有無が検知されるの
であり、これに基づいて半係合から完全係合への移行が
制御されることにより、従来のように回転速度差1Ne
−Ninlが、完全係合によって生じる係合ショックが
できるだけ小さく且つ半係合によるジャダーの発生もで
きるだけ防止されるように定められた一定の判断基準値
αより小さいか否かによって完全係合への移行制御を行
う場合に比較して、必要以上に大きな係合ショックを伴
うことなくジャダーの発生をより確実に防止できるとと
もに、エンジン負荷の大きさや自動クラッチの摩擦特性
変化などに影響されることもないのである。 [0015]また、上記出力軸回転速度検出手段は、例
えば有段変速機の入力軸回転速度を検出するものなど従
来から一般に用いられているセンサ等をそのまま利用で
きるため、振動センサやトルク変動センサ等のジャダー
を検出するための専用のセンサを設ける場合に比較して
、装置が簡単かつ安価に構成される利点がある。 [0016]なお、前記入力軸回転速度の変動量は、例
えば100m5ec程度の短時間の間の入力軸回転速度
の最大値と最小値との差を求めれば良く、前記ジャダー
判断基準値は、例えば通常の半係合時における出力軸回
転速度の変動量より大きく、且つ運転者等がジャダーを
認識できる程大きくはない値に定められる。 [0017]
【課題を解決するための第3の手段】また、前記目的を
達成するための第3の手段は、前記第1の手段の一実施
態様に相当するもので、図2のクレーム対応図(b)に
示されているように、エンジンと有段変速機との間に介
在させられた自動クラッチを開放から係合へ移行させる
際に、半係合状態を経て完全係合状態へ変化させる有段
変速機用自動クラッチの制御装置であって、 (h)前
記自動クラッチの入力軸の回転速度を検出する入力軸回
転速度検出手段と、 (i)前記自動クラッチの出力軸
の回転速度を検出する出力軸回転速度検出手段と、 (
j)その出力軸回転速度検出手段によって検出された出
力軸回転速度が前記入力軸回転速度検出手段によって検
出された入力軸回転速度を上回ったか否かを判断するジ
ャダー判断手段と、 (k)そのジャダー判断手段の判
断結果を用いて前記自動クラッチを前記半係合状態から
完全係合状態へ変化させるか否かを判別する判別手段と
を有することを特徴とする。 [0018]なお、上記出力軸回転速度は前記第1の手
段におけるジャダー判定値に対応し、入力軸回転速度は
予め定められた所定の比較値に対応する。 [0019]
【第3の手段の作用および効果】このような有段変速機
用自動クラッチの制御装置においては、自動クラッチの
入力軸回転速度が入力軸回転速度検出手段によって検出
されるとともに、自動クラッチの出力軸回転速度が出力
軸回転速度検出手段によって検出され、その出力軸回転
速度が入力軸回転速度を上回ったか否かがジャダー判断
手段によって判断され、その判断結果を用いて判別手段
により自動クラッチを半係合状態から完全係合状態へ変
化させるか否かが総合的に判別される。上記自動クラッ
チの出力軸回転速度は、車両の発進時やギヤ段切換時に
は一般に入力軸回転速度より低い状態から自動クラッチ
の半係合による伝達トルクによって次第に入力軸回転速
度に近づき、回転変動を伴う入力軸回転速度の最小値と
略一致した時にジャダーが開始するため、出力軸回転速
度が入力軸回転速度を上回ったか否かがジャダー判断手
段によって判断されることによりジャダーの発生、若し
くはジャダーを発生する条件が満たされたことが検知さ
れるのである。そして、このジャダー判断手段の判断結
果に基づいて半係合から完全係合への移行が制御される
ことにより、従来のように回転速度差lNe−N1nが
、完全係合によって生じる係合ショックができるだけ小
さく且つ半係合によるジャダーの発生もできるだけ防止
されるように定められた一定の判断基準値αより小さい
か否かによって完全係合への移行制御を行う場合に比較
して、必要以上に大きな係合ショックを伴うことなくジ
ャダーの発生をより確実に防止できるとともに、エンジ
ン負荷の大きさや自動クラッチの摩擦特性変化などに影
響されることもないのである。 [00201また、上記入力軸回転速度検出手段や出力
軸回転速度検出手段は、例えばエンジンの出力軸回転速
度や有段変速機の入力軸回転速度を検出するものなど従
来から一般に用いられているセンサ等をそのまま利用で
きるため、振動センサやトルク変動センサ等のジャダー
を検出するための専用のセンサを設ける場合に比較して
、装置が簡単かつ安価に構成される利点がある。 [00211 【実施例]以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。 [00221図5において、車両のエンジン10の動力
は、乾式単板クラッチ12(以下、単にクラッチ12と
いう)、有段変速機14、図示しない終減速機および車
軸を介して駆動輪へ伝達されるようになっている。クラ
ッチ12は、本実施例において自動クラッチとして機能
するものであり、電子制御装置16から電動モータを内
蔵したクラッチアクチュエータ18に供給される駆動信
号5M5tに従って係合制御され、その駆動信号5M5
tに対応した大きさのトルクを伝達するように構成され
ている。また、有段変速機14は平行2軸同期噛合式で
あって、運転者によるシフトレバ−20の変速操作によ
り後進ギヤ段、複数の前進ギヤ段から成る複数種類のギ
ヤ段のうちの所望のギヤ段が選択されるようになってい
る。 [0023]上記の車両には、クラッチ12の作動状態
を検出したり車両の走行状態を検出したりする種々のセ
ンサが設けられており、それ等の情報が電子制御装置1
6に入力されるようになっている。すなわち、前記クラ
ッチアクチュエータ18には、クラッチストロークEs
tを検出してそのクラッチストロークEstを表すスト
ローク信号5Estを電子制御装置16に供給するスト
ロークセンサ22が設けられている。エンジン10の吸
気配管には、スロットル弁がアイドル位置すなわち全閉
であるか否かによってON−〇FF変化するアイドル信
号5idlを電子制御装置16に供給するアイドルスイ
ッチ24が設けられているとともに、スロットル弁の開
度THRを検出してそのスロットル開度THRを表すス
ロットル開度信号S thrを電子制御装置16に供給
するスロットル開度センサ26が設けられている。エン
ジン10のディストリビュータには、エンジン10の出
力軸の回転を検出して1回転当たりNPe個のパルスを
発生するパルス信号SPeを電子制御装置16に供給す
るエンジン回転センサ28が設けられている。有段変速
機14には、その入力軸の回転を検出して1回転当たり
NPin個のパルスを発生するパルス信号5Pinを電
子制御装置16に供給する入力軸回転センサ30が設け
られている。シフトレバ−20には、そのシフトノブに
加えられる操作力に感応して0N−OFF変化するシフ
ト信号Sshを電子制御装置16に供給するシフトノブ
スイッチ32が設けられている。 [0024]なお、上記センサの他、雪道などでのエン
スト防止を図るために運転者のブレーキ操作を検知する
ブレーキスイッチ50、荷物の積載状況に応じてクラッ
チ12の係合特性を最適にするために車軸と車体との間
に設けられて積載量を検出する積載センサ52、高いギ
ヤ段での発進を防止したりギヤ段切換後のクラッチ再係
合特性を適切にしたりするために有段変速機14のギヤ
段を検出するギヤ位置センサ54a、54b、54c、
車両状態の判別やフェイルセーフのためにスピードメー
タ部に設けられて車速を検出する車速センサ56等を備
えている一方、運転者への情報伝達手段としてシフトダ
ウンを要求するランプ58a、クラッチ温度の上昇を知
らせるランプ58b、システムの故障発生を知らせるラ
ンプ58cなどが設けられ、運転者の適切な対応を促す
ようになっているが、これ等については本発明に本質的
に関与しないため以後の説明では省略する。 [0025]電子制御装置16は入力インターフェース
36、出力インターフェース38、ROM40、RAM
42、CPU44を含む所謂マイクロコンピュータであ
って、CPU44はRAM42の記憶機能を利用しつつ
ROM40に予め記憶されたプログラムに従って入力信
号を処理し、クラッチ12を駆動するための駆動信号5
M5tを出力する。 [00261以下、上記電子制御装置16の制御作動の
要部を図6のフローチャートを用いて説明する。 [0027]図6において、ステップST1では、電子
制御装置16のCPU44の初期設定が行われ、種々の
レジスタ、カウンタ、フラグなどがリセットされる。ま
た、図7に示す割込ルーチンにより、時間管理用フラグ
X8Mが一定の周期、たとえば8 m5ec周期で反転
させられるとともに、エンジン回転速度Ne (rpm
) 、有段変速機14の入力軸回転速度Nin (r 
pm) 、その入力軸回転速度Ninの変動量Dn、上
記エンジン回転速度Neと入力軸回転速度Ninとの回
転速度差1Ne−Nin、その回転速度差の変化率1 
d (Ne −Nin) /d tが所定の周期で算出
されるようになっている。 [0028]すなわち、図7のステップSSIにおいて
時間管理用フラグX8Mが反転させられた後、ステップ
SS2ではエンジン回転速度Neがパルス信号SPeの
パルス周期ΔTPe (sec)から数式1に従って算
出されるとともに、ステップSS3では入力軸回転速度
Ninがパルス信号5Pinのパルス周期ΔTPin 
(s e c)から数式2に従って算出される。上記パ
ルス周期ΔTPeおよびΔTPinは、エンジン回転セ
ンサ28からのパルス信号SPeのパルス入力により実
行される図8の割込ルーチン、および入力軸回転センサ
30からのパルス信号5Pinのパルス入力により実行
される図9の割込ルーチンにより、それぞれ同様にして
算出される。図8の割込ルーチンでは、ステップ5NE
Iにおいて内部タイマの内容がTPelとされ、ステッ
プ5NE2においては今回の内容TPelから前回の内
部タイマの内容TPe2が差し引かれることによりパル
ス周期ΔTPeが算出され、ステップ5NE3において
は今回のサイクルの内部タイマの内容TPe 1が次回
に備えてTPe2とされるのである。同様に、図9の割
込ルーチンでは、ステップ5NINIにおいて内部タイ
マの内容がTPinlとされ、ステップ5NIN2にお
いては今回の内容TPin1から前回の内部タイマの内
容TPin2が差し引かれることによりパルス周期ΔT
Pinが算出され、ステップ5NIN3においては今回
のサイクルの内部タイマの内容TPinlが次回に備え
てTPin2とされるのである。なお、数式1および2
のCe、Cinはそれぞれ1回転当たりのパルス数NP
e、NPinを用いて60/NPe、60/NPinで
表される。上記入力軸回転速度Ninはクラッチ12の
出力軸回転速度に対応するものであり、本実施例では、
電子制御装置16における一連の信号処理のうち上記ス
テップSS3を実行する部分、および入力軸回転センサ
30により、クラッチ12の出力軸回転速度を検出する
出力軸回転速度検出手段が構成されている。 [0029] 【数11 Ne=Ce/△TPe [00301 【数2] Nin=C1n/△TPin[00311続
くステップSS4では、図10の変動量算出ルーチンに
従って上記入力軸回転速度Ninの変動量Dnが算出さ
れる。すなわち、ステップSDIでは計算カウンタの値
nが初期化されて例えばn=10に設定され、続くステ
ップSD2では入力軸回転速度Nin (n)がN1n
(n−1)に更新される。ステップSD3では計算カウ
ンタの値nが「2」になったか否かが判断され、「2」
でない場合にはステップSD4においてn=n−1とさ
れた後上記ステップSD2が繰り返されることにより、
入力軸回転速度Nin (n)が順次N1n(n−1)
に更新される。そして、計算カウンタの値n=2になる
とステップSD3の判断はYESとなり、ステップSD
5においてNin (1)に前記ステップSS3で算出
された入力軸回転速度Ninが代入される。これにより
、今回のサイクルで算出された入力軸回転速度Ninが
N1n(1)、前回のサイクルで算出された入力軸回転
速度NinがNin (2)、・・・・9回前のサイク
ルで算出された入力軸回転速度NinがN1n(10)
にそれぞれ設定される。続くステップSD6およびSD
7では、最大値NINmaxおよび最小値N I Nm
1nとしてそれぞれ上記入力軸回転速度N1n(1)が
設定され、ステップSD8においてN I Nm1nが
Nin (n)より小さいか否かが判断される。この段
階では計算カウンタの値n=2であるため、N I N
m1n =Nin (1)がNin (2)より小さい
か否かが判断され、小さくない場合すなわちNin (
2)よりN I Nm1nの方が大きい場合にはステッ
プSD9においてN I Nm1nがNin (2)に
更新される。また、ステップ5DIOでは、N I N
maxがNin (n)より大きいか否か、すなわちこ
の段階ではN I Nmax =Nin (1)がNi
n (2)より大きいか否かが判断され、Nin (2
)よりN I Nmaxの方が小さい場合にはステップ
5DIIにおいてN I NmaxがNin (2)に
更新される。ステップ5D12では計算カウンタの値n
が「10」になったか否かが判断され、 「10」でな
い場合にはステップ5D13においてn=n+1とされ
た後上記ステップSD8〜12が繰り返される。計算カ
ウンタの値n=10となるまで繰り返されることにより
、9回前までのサイクルすなわち1サイクルが8m5e
cの周期で実行されるとすると72m5ecの間に算出
された10個の入力軸回転速度Nin (n)のうちの
最小値および最大値がそれぞれNlNm1 nおよびN
 I Nmaxに設定され、次のステップ5D14にお
いてそれ等の差(N I Nmax −N I Nm1
n )が入力軸回転速度Ninの変動量Dnとして算出
される。本実施例では、電子制御装置16における一連
の信号処理のうち上記ステップSS4の変動量算出ルー
チンを実行する部分が変動量算出手段に相当し、変動量
Dnは請求項1におけるジャダー判定値に対応する。 [00321図7に戻って、次のステップSS5では、
アイドルスイッチ24およびシフトノブスイッチ32か
らの信号S idlおよびSshがそれぞれ入力インタ
ーフェース36を通して読み込まれるとともに、ステッ
プSS6では、入力インターフェース36内のA/D変
換器を通して連続量であるストロークセンサ22および
スロットル開度センサ26からの信号5EstおよびS
 thrが読み込まれる。そして、ステップSS7では
、前記ステップSS2で算出されたエンジン回転速度N
eとステップSS3で算出された入力軸回転速度Nin
との回転速度差Ne−Nin1が算出され、ステップS
S8では、今回のサイクルで求められた回転速度差l 
Ne−N1n lと前回のサイクルで求められた回転速
度差l Ne−N1n lとの差に基づいてその回転速
度差の変化率1d(Ne−Nin) /d t 1が算
出される。 [0033]図6に戻って、続くステップST2では、
図3および図4に示す車両状態判別ルーチンが実行され
ることにより、車両が停止状態、走行状態、発進状態、
ギヤ段切換に伴うクラッチ12開放後の動力再伝達状態
のいずれの状態であるかが決定され、車両が停止状態で
あればフラグX5TOPの内容が「1」にセットされ、
走行状態であればフラグXDRIVEの内容が「1」に
セットされ、発進状態であればフラグX5TARTの内
容が「1」にセットされ、動力再伝達状態であればフラ
グXRESTAの内容が「1」にセットされるようにな
っている。 [0034]すなわち、先ず図3に示されているように
、ステップ5T2−1において、シフトレバ−20に対
する操作力が解除されてシフトノブスイッチ32がON
からOFFへ切り換えられたと判断されるとともに、ス
テップ5T2−2において、有段変速機14の入力軸回
転速度Ninが予め記憶された一定の判断基準値Nof
fよりも大きいと判断された場合、および、ステップ5
T2−1においてシフトノブスイッチ32がONからO
FFへ切り換えられていないと判断され、ステップ5T
2−3.5T2−5.5T2−6においてフラグX5T
OP、X5TART、XDRIVEの内容がそれぞれ「
1」でないと判断されるとともに、ステップ5T29F
において入力軸回転速度Ninの変動量Dnが予め定め
られた一定のジャダー判断基準値Njよりも大きくない
と判断され、更にステップ5T2−9において、回転速
度差1Ne−Nin1が予め定められた第2判断基準値
α2(rpm)よりも低く且つ変化率1d(Ne−Ni
n)/dtlが予め定められた第2判断基準値α2  
(rpm/5ec)よりも低いという判断が否定された
場合には、それぞれ前記動力再伝達状態であると考えら
れるので、図4のステップ5T2−23.5T2−24
.5T2−25においてフラグX5TOP、フラグX5
TART、フラグXDRIVEの内容がそれぞれ「0」
にリセットされるとともに、ステップ5T2−26にお
いてフラグXRESTAの内容が「1」にセットされる
。ここで、上記ステップ5T2−2の判断基準値Nof
fは車両の停止状態を判断するためのもので、例えば零
より僅かに大きい比較的低い回転速度に設定され、ステ
ップ5T2−9Fのジャダー判断基準値Njはクラッチ
12の半係合に起因するジャダーの発生を検出するため
のちので、通常の半係合時における出力軸回転速度Ni
nの変動量Dnより大きく且つ運転者等がジャダーを認
識できる程大きくはない値に設定され、ステップ5T2
−9の判断基準値α1およびα2は、クラッチ12を完
全係合する際に発生する係合ショックが軽微であるよう
に設定される。なお、上記ジャダー判断基準値Njは請
求項1における所定の比較値に対応する。 [0035]前記ステップ5T2−1における判断が肯
定された後、ステップ5T2−2において有段変速機1
4の入力軸回転速度Ninが予め記憶された一定の判断
基準値Noffよりも大きくないと判断された場合、前
記ステップ5T2−3においてフラグX5TOPの内容
が「1」であると判断された後、ステップ5T2−4に
おいてアイドルスイッチ24がOFFでない、すなわち
スロットル弁が全開のアイドル位置にあると判断された
場合、前記ステップ5T2−5においてフラグX5TA
RTの内容がrlJであると判断された後、ステップ5
T2−10においてアイドルスイッチ24がONすなわ
ちスロットル弁がアイドル位置にあり且つ有段変速機1
4の入力軸回転速度Ninが判断基準値Noffよりも
小さいと判断された場合、前記ステップ5T2−6にお
いてフラグXDRIVEの内容が「1」であると判断さ
れた後、ステップ5T2−7において有段変速機14の
入力軸回転速度Ninが判断基準値Noffよりも小さ
いと判断され、且つステップ5T2−8においてアイド
ルスイッチ24がONすなわちスロットル弁がアイドル
位置にあると判断された場合には、それぞれ前記車両停
止状態であると考えられるので、フラグX5TOPの内
容を「1」にセットするためのステップ5T2−12以
下が実行される。 [0036]これは、先ず、ステップ5T2−12にお
いてカウンタC3TOPの内容に「1」が加算された後
、ステップ5T2−15においてカウンタC3TOPの
内容が「3」に到達したか否かが判断される。当初は到
達していないので、ステップ5T2−21および5T2
−22において他のカウンタC3TARTおよびCDR
IVEの内容がそれぞれクリアされる。以上のサイクル
が繰り返されるうち、カウンタC3TOPの内容が「3
」に到達したと判断されると、ステップ5T2−15の
判断結果を常に肯定とするためにステップ5T216に
おいてカウンタC3TOPの内容が「2」にセットされ
るとともに、ステップ5T2−17においてフラグX5
TOPの内容が「1」にセットされ、ステップ5T2−
18.5T2−19.5T2−20において他のフラグ
X5TART、XDRIVE、XRESTAの内容が「
0」にリセットされる。 [0037]前記ステップ5T2−9Fにおいて入力軸
回転速度Ninの変動量Dnがジャダー判断基準値Nj
よりも大きいと判断された場合、ステップ5T2−9F
の判断がNoであってもステップ5T2−9において回
転速度差1Ne−Ninlが第1判断基準値α1よりも
低く且つ変化率l d (Ne −Nin) /d t
 lが第2判断基準値α2よりも低いという判断が肯定
された場合、前記ステップ5T2−6においてフラグX
DRIVEの内容が「1」であると判断された後、ステ
ップ5T2−7において有段変速機14の入力軸回転速
度Ninが判断基準値Noffよりも小さくないと判断
された場合、および前記ステップ5T2−5においてフ
ラグX5TARTの内容が「1」であると判断された後
、ステップ5T2−10においてアイドルスイッチ24
がONすなわちスロットル弁がアイドル位置にあり且つ
有段変速機14の入力軸回転速度Ninが判断基準値N
offよりも小さいという判断が否定され、更にステッ
プ5T2−11Fにおいて入力軸回転速度Ninの変動
量Dnがジャダー判断基準値Njよりも大きいと判断さ
れた場合、ステップ5T2−11Fの判断がNoであっ
てもステップ5T2−11において回転速度差l Ne
 −Nin lが予め定められた第1判断基準値α1よ
りも低いと判断された場合には、それぞれ車両の走行状
態と考えられるので、フラグXDRIVEの内容を「1
ノにセットするためのステップ5T2−13以下が実行
される。このステップ5T2−13以下では、前記ステ
ップ5T2−12以下と同様に、他のカウンタC3TO
PおよびC3TARTがクリアされるとともに、カウン
タCDRIVEの内容が「3」になると、他のフラグX
5TOP、X5TARTおよびXRESTAの内容が「
0」にリセットされ、フラグXDRIVEの内容が「1
」にセットされる。 [0038]また、前記ステップ5T2−3においてフ
ラグX5TOPの内容が「1」であると判断された後、
前記ステップ5T2−4においてアイドルスイッチ24
がOFFすなわちスロットル弁がアイドル位置でないと
判断された場合、前記ステップ5T2−6においてフラ
グXDRIVEの内容が「1」であると判断された後、
ステップ5T2−7において有段変速機14の入力軸回
転速度Ninが判断基準値Noffよりも小さいと判断
され且つステップ5T2−8においてアイドルスイッチ
24がONでない、すなわちスロットル弁がアイドル位
置でないと判断された場合、および、前記ステップ5T
2−5においてフラグX5TARTの内容が「1」であ
ると判断された後、ステップ5T2−10においてアイ
ドルスイッチ24がONすなわちスロットル弁がアイド
ル位置にあり且つ有段変速機14の入力軸回転速度Ni
nが判断基準値Noffよりも小さいという判断が否定
され、更にステップ5T2−11Fにおいて入力軸回転
速度Ninの変動量Dnがジャダー判断基準値Njより
も大きくないと判断されるとともに、ステップ5T2−
11において回転速度差lNe−Nin1が予め定めら
れた第1判断基準値α1よりも低くないと判断された場
合には、それぞれ車両の発進状態と考えられるので、フ
ラグX5TARTの内容を「1」にセットするためのス
テップST2−14以下が実行される。このステップ5
T2−14以下では、前記ステップ5T2−12以下或
いは5T2−13以下と同様に、他のカウンタC3TO
PおよびCDRIVEがクリアされるとともに、カウン
タCS TARTの内容が「3」になると、他のフラグ
X5TOP、XDRIVEおよびXRESTAの内容が
「0」にリセットされ、フラグX5TARTの内容が「
1」にセットされる。 [00391本実施例では、電子制御装置16における
一連の信号処理のうちかかるステップST2の車両状態
判別ルーチンを実行する部分が判別手段に相当し、その
中のステップ5T2−9Fおよび5T2−11Fを実行
する部分がジャダー判断手段に相当する。すなわち、ス
テップ5T2−9Fは有段変速機14のギヤ段が切り換
えられた後動力再伝達状態となってクラッチ12が半係
合とされた場合に実行される一方、ステップ5T2−1
1Fは車両の発進時にクラッチ12が半係合とされた場
合に実行され、入力軸回転速度Ninの変動量Dnの大
きさからエンジン回転速度Neと入力軸回転速度Nin
とが近づいてジャダーが発生し始めたか否かを判断して
、これに基づいてクラッチ12を半係合状態から完全係
合状態へ移行させるか否か、換言すれば車両状態を動力
再伝達状態や発進状態から走行状態へ移行させるか否か
が判別される。 [00401図6に戻って、ステップST3ではシフト
ノブスイッチ32がONであるか否かが判断され、ON
であればステップST4以下が実行されるが、ONでな
ければステップST6以下が実行される。上記ステップ
ST4は、エンジン10の出力トルクTeを検出する手
段として機能するものであり、そこでは、図11に示す
エンジントルク計算ルーチンが実行されることにより、
エンジン10の実際の出力トルクTeが計算によって求
められる。すなわち、ステップ5T4−1では、エンジ
ン回転速度Neのインデックスを行うためにn=1に設
定され、続くステップ5T4−2では、エンジン回転速
度Neが判断基準範囲Ne  (n)<Ne<Ne  
(n+1) を満足しているか否かが判断される。この
ステップ5T4−2において、エンジン回転速度Neが
判断基準範囲Ne  (n)<Ne<Ne (n+1)
を満足していないと判断された場合には、ステップ5T
4−3においてnの内容に「1」が加算された後再び上
記ステップ5T4−2が実行されるが、満足していると
判断された場合には、ステップ5T4−4においてスロ
ットル開度THRのインデックスを行うためにm=1と
設定された後、ステップ5T4−5において、スロット
ル開度THRが判断基準範囲THR(m)<THR<T
HR(m+1)を満足しているか否かが判断される。こ
のステップ5T4−5においてスロットル開度THRが
判断基準範囲THR(m)<THR<THR(m+1)
を満足していないと判断された場合には、ステップ5T
4−6においてmの内容に「1」が加算された後再び上
記ステップ5T4−5が実行されるが、満足していると
判断された場合には、ステップ5T4−7が実行される
。上記のステップ5T4−1乃至5T4−6は、図12
に示す予めROM40に記憶されたマツプにおいて、実
際のエンジン回転速度Neおよびスロットル開度THR
が、大きさ順に分類されている値Ne (1)  ・・
Ne (n+1)・の間、およびTHR(1)・・TH
R(m+1)・・の間のいずれの範囲に該当するかを判
断するためのものである。上記ステップ5T4−7では
、図12のマツプから実際のエンジン回転速度Neおよ
びスロットル開度THRが属する範囲の下限値および上
限値に対応するマツプ値T c (n、 m) 、 T
c  (n+ 1. m) 、 Tc(n、m+1)、
Tc  (n+1.m+1)がそれぞれ決定され、それ
らのマツプ値を用いて図11に示されている補間計算式
に従ってエンジン10の実際の出力トルクTeが算出さ
れる。図13はエンジン10の出力トルク特性であり、
図12のマツプはその出力トルク特性に基づいて決定さ
れている。 [0041]  図6に戻って、ステップST5では、
実際のエンジン出力トルクTeが予め記憶された判断基
準値T1より小さいか否かが判断される。この判断基準
値T1は、クラッチ12が急に開放されてエンジン10
が吹き上がったときにエンジン10の振動や騒音によっ
て違和感がそれ程生じることなくまた運転操作フィーリ
ングが損なわれないように予め求められた値、例えばア
イドル時におけるエンジン出力トルクTeより僅かに大
きな値である。上記ステップST5においてエンジン出
力トルクTeが判断基準値T1より小さいと判断された
場合には、アクセルペダルが踏み込まれている状態でも
クラッチ12の開放が許容され得るので、ステップST
9において図14に示すクラッチ断ルーチンが実行され
ることによりクラッチ12に対する伝達トルクTCLの
内容が「0」にクリアされる。次いで、ステップ5T1
5において、クラッチ再伝達ルーチンのエンジンブレー
キトルク値TCIIを初期化するためにそのTCIIの
内容が「0」にクリアされるとともに、ステップ5T1
6において図15に示すクラッチストローク算出ルーチ
ンが実行されることにより、図16に示す予めROM4
0に記憶された関係から前記伝達トルクTCLの内容に
基づいてクラッチ12の目標クラッチストロークMSt
が算出され、その目標クラッチストロークMstに対応
する駆動信号S MStが出力されることにより本サイ
クルが終了させられる。その後、前記ステップST2以
下が実行されることにより、次のサイクルが開始される
ようになっている。 [0042]図15のステップ5T16−1では、クラ
ッチ12の伝達トルクTCLのインデックスを行うため
にn=1に設定され、続くステップ5TI6−2では、
伝達トルクTCLが判断基準範囲TCL (n)<TC
L<TCL (n+1)を満足しているか否かが判断さ
れる。このステップ5TI6−2において、伝達トルク
TCLが判断基準範囲TCL (n)<TCL<TCL
 (n+1)を満足していないと判断された場合には、
ステップ5T16−3においてnの内容に「1」が加算
された後再び上記ステップ5T16−2が実行されるが
、満足していると判断された場合には、ステップ5T1
6−4が実行される。上記のステップ5T16−1乃至
5TI6−3は、図16に示す予めROM40に記憶さ
れたマツプにおいて、実際の伝達トルクTCLが大きさ
順に分類されている値TCL(1)・・TCL(n+1
)・・の間のいずれの範囲に該当するかを判断するため
のものである。上記ステップ5T16−4では、図16
のマツプから実際の伝達トルクTCLが属する範囲の下
限値および上限値に対応するストローク値Est (n
)およびEst (n+1)がそれぞれ決定され、それ
らのストローク値を用いて図15に示されている補間計
算式に従って実際の伝達トルクTCLに対応した目標ク
ラッチストロークMstが算出される。図17はクラッ
チ12のクラッチストロークEstと伝達トルクTCL
との関係を示す図であり、前記図16は上記図17の関
係に基づいて作成されて予めROM40に記憶されてい
るのである。 [00431図6に戻って、前記ステップST5におい
てエンジン出力トルクTeが判断基準値TIより小さく
ないと判断された場合には、クラッチ12の開放を許容
するとエンジン10の吹上りによる振動および騒音によ
り運転操作フィーリングが阻害されるので、前記ステッ
プST9の実行が阻止され、続いてステップST6以下
が実行される。ステップST6では車両の停止を示すフ
ラグX5TOPの内容が「1」であるか否か、ステップ
ST7では車両の発進を示すフラグX5TARTの内容
が「1」であるか否か、ステップST8では車両の走行
中を示すフラグXDRIVEの内容が「1」であるか否
かが順次判断される。そして、上記ステップST6にお
いてフラグX5TOPの内容が「1」であると判断され
た場合にはステップ5TIOにおいて図18のクラッチ
クリープルーチンが実行され、上記ステップST7にお
いてX5TARTの内容が「1」であると判断された場
合にはステップ5T11において図19の発進用半クラ
ツチルーチンが実行され、上記ステップST8において
フラグXDRIVEの内容が「1」であると判断された
場合にはステップ5T12において図20のクラッチロ
ックアツプルーチンが実行される。 [0044]図18のクラッチクリープルーチンでは、
クラッチ12に対する伝達トルクTCLの内容が予め定
められた一定の値T2に設定される。この値T2は、シ
フトレバ−20が走行位置にあるとき車両の停止時にク
ラッチ12を介して伝達させる僅かなりリープトルクに
対応するものである。このクリープトルクは、平坦地で
車両を僅かに前進させ得る値である。 [00451図19の発進用半クラツチルーチンでは、
ステップ5TII−1において前記時間管理用フラグX
8Mの内容が「1」であるか否かが判断され、「1」で
あれば本ルーチンが終了させられるが、 「1」でなけ
ればステップ5T11−2およびステップ5TII−3
が実行される。上記時間管理用フラグX8Mは、一定の
周期毎に本ルーチンを実行させるためのものであり、前
記図7のステップSSIにおいて例えば8 m5ec毎
に反転させられる。上記ステップ5TII−2では、図
21の発進定数算出ルーチンにより実際のスロットル開
度THRからそれに対応する発進定数Kが算出される。 すなわち、ステップ5TK−1では、スロットル開度T
HRのインデックスを行うためにn=1に設定され、続
くステップ5TK−2では、スロットル開度THRが判
断基準範囲THR(n)<THR<THR(n+1)を
満足しているか否かが判断される。このステップ5TK
−2において、スロットル開度THRが判断基準範囲T
HR(n)<THR<THR(n+1)を満足していな
いと判断された場合には、ステップ5TK−3において
nの内容に「1」が加算された後再び上記ステップ5T
K−2が実行されるが、満足していると判断された場合
には、ステップ5TK−4が実行される。上記のステッ
プ5TK−1乃至5TK−3は、図22に示す予めRO
M40に記憶されたマツプにおいて、実際のスロットル
開度THRが大きさ順に分類されている値THR(1)
・THR(n+1)  ・・の間のいずれの範囲に該当
するかを判断するためのものである。上記ステップ5T
K−4では、図22のマツプから実際のスロットル開度
THRが属する範囲の下限値および上限値に対応するマ
ツプ値K (n)およびK (n+1)がそれぞれ決定
され、それらのマツプ値を用いて図21に示されている
補間計算式に従って実際のスロットル開度THRに対応
した発進定数Kが算出される。図23は車両発進時にお
けるクラッチ12のスロットル開度THRに対応した目
標ミート回転速度マツプであり、図24はエンジン10
の出力トルク特性である。図22の発進定数決定用マツ
プは、上記目標ミート回転速度マツプにおいて実際のス
ロットル開度THR(n)に対応して求められた目標ミ
ート回転速度NMe (n)が実現されたときのエンジ
ン10の出力トルクTe  (n)が求められ、目標ミ
ート回転速度NMe(n)とアイドル回転速度N id
l との差(NMe(n) −Nidl )および上記
の出力トルクTe  (n)から数式3に従って発進定
数K (n)がそれぞれ算出されることにより構成され
たものである。 [00461 【数3] K (n) =Te (n) / (NMe (n) 
−Nidl )[00471図19に戻って、以上のよ
うにしてステップ5TII−2において発進定数Kが決
定されると、ステップSTI 1−3において車両発進
のためのクラッチ12の伝達トルクTCLが発進時のク
ラッチ制御式4に従って算出され、その伝達トルクTC
Lに基づいて前記ステップ5T16が実行されることに
よりクラッチ12が半係合状態とされる。 [00481 【数4] TCL=K (Ne−Nid I)[004
91図20のクラッチロックアツプルーチンでは、前記
ステップ5TII−1と同様のステップ5TI2−1が
実行された後、ステップ5TI2−2においてクラッチ
12に対する伝達トルクTCLの内容に所定のトルク増
加量ΔTclが加算され、続くステップ5TI2−3に
おいて、伝達トルクTCLが予め定められた一定の最大
値T CL maxより大きいか否かが判断される。 このステップ5T12−3における判断が否定された場
合には本ルーチンが終了させられて繰り返されることに
より伝達トルクTCLの内容にトルク増加量ΔTclが
順次加算されるが、上記ステップ5T12−3における
判断が肯定された場合にはステップ5T12−4におい
て伝達トルクTCLの内容がT CL maxに設定さ
れる。 すなわち、車両が走行状態であると判断された場合には
、伝達トルクTCLが速やかに増加させられて最大値T
 CL maxとされ、それに対応して前記ステップ5
TI6の目標クラッチストロークMStが速やかに増加
させられることにより、クラッチ12が完全係合状態と
されるのであり、上記所定のトルク増加量ΔTclは目
標クラッチストロークMstの増加速度に関連する。 [00501前記ステツプST6、Sr1、Sr1にお
いてフラグX5TOP、X5TART、XDRIVEの
内容がいずれも「0」であると判断された場合には、前
記ステップST4の出力トルク算出ルーチンと同様のス
テップ5T13において、実際のエンジン回転速度Ne
およびスロットル開度THRに基づいてエンジン10の
出力トルクTeが算出された後、ステップ5T14にお
いて図25に示すクラッチ再伝達ルーチンが実行される
。すなわち、前記ステップ5TII−1或いは5TI2
−1と同様のステップ5T14−1が実行された後、ス
テップ5T14−2においてエンジンブレーキトルク値
TCIIの内容に所定の基本増加量ΔTc2が加算され
、その後、ステップ5T14−3においてはエンジン1
0の実際の出力トルクTeが上記エンジンブレーキトル
ク値TCIIよりも大きいか否かが判断され、また、ス
テップ5T14−4においてエンジン回転速度Neが入
力軸回転速度Ninよりも小さいか否かが判断される。 実際の出力トルクTeがエンジンブレーキトルク値TC
IIより大きく且つエンジン回転速度Neが入力軸回転
速度Ninより小さくないと判断された場合にはステッ
プ5T14−5においてクラッチ12の伝達トルクTC
Lの内容がTeとされるが、実際の出力トルクTeがエ
ンジンブレーキトルク値TCIIより大きくないと判断
された場合、或いはエンジン回転速度Neが入力軸回転
速度Ninより小さいと判断された場合にはステップ5
TI4−6において伝達トルクTCLの内容がTCII
とされる。すなわち、クラッチ再伝達ルーチンでは、エ
ンジン10の出力トルクTeがエンジンブレーキトルク
値TCIIに未だ到達していない場合、および出力トル
クTeがエンジンブレーキトルク値TCIIに到達して
もエンジン回転速度Neが入力軸回転速度Ninより小
さい場合には、クラッチ12の伝達トルクTCLは緩や
かに増加するエンジンブレーキトルク値TCIIに設定
され、出力トルクTeがエンジンブレーキトルク値TC
IIより大きく且つエンジン回転速度Neが入力軸回転
速度Ninより小さくない場合には、クラッチ12の伝
達トルクTCLは出力トルクTeに設定されるのである
。このような伝達トルクTCLに基づいて前記ステップ
5T16が実行されることにより、クラッチ12は半係
合状態とされる。 [00511ここで、かかる本実施例の制御装置におい
ては、図7のステップSS4において入力軸回転速度N
inの変動量Dnが算出され、図3のステップ5T2−
9Fおよび5T2−11Fにおいてその変動量Dnがジ
ャダー判断基準値Njよりも大きいか否か、すなわちジ
ャダーの有無が判断され、その判断結果に基づいて走行
状態と判別するか否か、換言すればクラッチ12を半係
合状態から完全係合状態へ変化させるか否かが判別され
るため、従来のように回転速度差l Ne −Nin 
lが、完全係合によって生じる係合ショックができるだ
け小さく且つ半係合によるジャダーの発生もできるだけ
防止されるように定められた一定の判断基準値αより小
さいか否かによって完全係合への移行制御を行う場合に
比較して、必要以上に大きな係合ショックを伴うことな
くジャダーの発生をより確実に防止できるとともに、エ
ンジン負荷の大きさやクラッチ12の摩擦特性変化など
に影響されることもないのである。 [0052]また、上記入力軸回転速度Ninを検出す
るための入力軸回転センサ30は、回転速度差lNe−
Nin1等を求めるために従来から一般に用いられてい
るものであるため、振動センサやトルク変動センサ等の
ジャダーを検出するための専用のセンサを設ける場合に
比較して、装置が簡単かつ安価に構成される利点がある
。 [0053]次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前記第1実施例と共通する部
分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。 [0054]図26は前記第1実施例における図3に対
応するもので、ステップ5T2−9Fおよび5T2−1
1Fの代わりにステップ5T2−9 fおよび5T2−
11fが設けられている。これ等のステップは、エンジ
ン回転速度Neが入力軸回転速度Ninよりも小さいか
否かを判断するもので、エンジン回転速度Neが入力軸
回転速度Ninよりも小さい場合には走行状態と判別さ
れ、クラッチ12が半係合状態から完全係合状態へ移行
させられるようになっている。入力軸回転速度Ninは
、車両の発進時やギヤ段切換初期にはエンジン回転速度
Neよりも低い場合が多く、クラッチ12の半係合によ
る伝達トルクによって次第にエンジン回転速度Neに近
づき、回転変動を伴うエンジン回転速度Neの最小値と
略一致した時にジャダーが開始するため、上記のように
入力軸回転速度Ninがエンジン回転速度Neを上回っ
たか否かが判断されることにより、ジャダーの発生、若
しくはジャダーを発生する条件が満たされたことが検知
される。したがって、この場合にも前記実施例と同様な
効果が得られる。この実施例では、電子制御装置16に
おける一連の信号処理のうち上記ステップ5T2−9f
および5T2−11 fを実行する部分がジャダー判断
手段に相当し、入力軸回転速度Ninおよびエンジン回
転速度Neはそれぞれ請求項1におけるジャダー判定値
および所定の比較値に対応する。また、入力軸回転速度
Ninの変動量Dnを算出する必要がないため、前記図
7の割込ルーチンのステップSS4を省略した図27に
示す割込ルーチンが実行されれば良く、そのステップS
S2を実行する部分およびエンジン回転センサ28が、
エンジン回転速度Neすなわちクラッチ12の入力軸の
回転速度を検出する入力軸回転速度検出手段に相当する
。 [0055]なお、ステップ5T2−9や5T2−11
において回転速度差l Ne −Nin lが第1判断
基準値α1よりも小さいか否かの判断が為されるが、第
1判断基準値α1は係合ショックを防止するために比較
的小さい値に設定されるとともに、例えばエンジン負荷
が大きい場合にはエンジン回転速度Neの回転変動が大
きくなるため、それ等のステップ5T2−9や5T2−
11の条件を満たすことな(rNe<N1nJ となる
ことがあるのである。 [0056]また、ダウンシフトを行った場合には、当
初から入力軸回転速度Ninがエンジン回転速度Neを
上回っているため、rN e >Nin]から「Neく
Nin」への変化に基づいてジャダーの有無を判断する
ようにしたり、前記ギヤ位置センサ54a、54b、5
4cからの信号に基づいてダウンシフトか否かの判断ス
テップを設けて、ダウンシフトの場合には前記ステップ
5T2−9fのYES判断を無効としたりすることも可
能である。 更に、アップシフトであってもギヤ段切換後にアクセル
がOFFの場合には、クラッチ12の半係合によりエン
ジン回転速度Neが急激に低下して入力軸回転速度Ni
nがそのエンジン回転速度Neを上回ることになるが、
このように両者の回転速度差lNe−Nin1が急速に
変化している時にはジャダーは発生し難いばかりでなく
完全係合による係合ショックが比較的大きくなるため、
スロットル開度信号S thrやアイドル信号S id
lによりギヤ段切換後のスロットル弁の開閉状態を検知
し、スロットル弁が開状態の場合にのみステップ5T2
−9 fのYES判断を有効としたり、ステップ5T2
−9と同様にr l d (Ne −Nin) /d 
t l <a 2Jの判断を加えて共に満足する場合に
のみYES判断が為されるようにしたりしても良い。 [00571以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用
される。 [0058]例えば、前記実施例ではエンジン10の出
力軸の回転速度Neおよび有段変速機14の入力軸回転
速度Ninが用いられていたが、クラッチ12の入力軸
および出力軸の回転速度を直接検出しても良い。 [0059]また、前記実施例では乾式単板クラッチ1
2が用いられていたが、多板クラッチや電磁クラッチな
ど係合離脱制御可能な他の形式のクラッチを採用するこ
ともできる。 [00601また、前記第1実施例では直前の10サイ
クルで求められた入力軸回転速度Nin (n)の中の
最大値N I Nmaxと最小値N I Nm1nとの
差から変動量Dnが算出されるようになっているが、前
回のサイクルの入力軸回転速度Ninと今回の入力軸回
転速度Ninとの差ΔNinを変動量として用いたり、
入力軸回転速度Ninに対応するパルス周期ΔTPin
の変動量を求めるようにしたりしても良い。また、サン
プリング数についても適宜変更され得る。 [00611また、前記第2実施例では入力軸回転速度
Ninがエンジン回転速度Neを上回ったか否かによっ
てジャダー判断を行うようになっているが、ダウンシフ
トではエンジン回転速度Neが上昇して入力軸回転速度
Ninに近づくことによりジャダーを発生することがあ
るため、ダウンシフト時にはエンジン回転速度Neが入
力軸回転速度Ninを上回ったか否かによってジャダー
判断を行うステップを設けることも可能である。 [0062]また、前記図32図26の車両状態判別ル
ーチンはあくまでも一例であり、他の種々の情報を用い
て更に極め細かく車両状態の判別を行うようにすること
も可能である。 [0063]その他−々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1のクレーム対応図である。
【図2】請求項1の実施態様を説明するブロック線図で
、 (a)は請求項2のクレーム対応図であり、 (b
)は請求項3のクレーム対応図である。
【図3】図6のステップST2の車両状態判別ルーチン
の前半部分を示す図である。
【図4】図6のステップST2の車両状態判別ルーチン
の後半部分を示す図である。
【図5】本発明の一実施例の構成を説明するブロック線
図である。
【図6】図5の実施例の作動を説明するフローチャート
である。
【図7】図5の電子制御装置において定期的に実行され
る割込ルーチンを示す図である。
【図8】図7のステップSS2で用いられるパルス周期
を求める割込ルーチンを示す図である。
【図9】図7のステップSS3で用いられるパルス周期
を求める割込ルーチンを示す図である。
【図10】図7のステップSS4の変動量算出ルーチン
を示す図である。
【図11】図6のステップST4のエンジン出力トルク
計算ルーチンを示す図である。
【図12】図13の出力トルク特性に基づいて予め定め
られたエンジン回転速度とスロットル開度との関係を示
すデータマツプである。
【図13】図5のエンジンの出力トルク特性を示す図で
ある。
【図14】図6のステップST9のクラッチ断ルーチン
を示す図である。
【図15】図6のステップ5T16において実行される
目標クラッチストローク算出ルーチンを示す図である。
【図16】図15の目標クラッチストローク算出ルーチ
ンで用いるために図17の関係に基づいて予め求められ
た伝達トルクとクラッチストロークとの関係を示すデー
タマツプである。
【図17】図5の乾式単板クラッチのクラッチストロー
クと伝達トルクとの関係を示す図である。
【図18】図6のステップ5TIOのクラッチクリープ
ルーチンを示す図である。
【図19】図6のステップ5T11の発進用半クラツチ
ルーチンを示す図である。
【図20】図6のステップ5T12のクラッチロックア
ツプルーチンを示す図である。
【図21】図19のステップ5TII−2の発進定数算
出ルーチンを示す図である。
【図22】図21の発進定数算出ルーチンで用いられる
スロットル開度と発進定数との関係を示すデータマツプ
である。
【図23】図5の乾式単板クラッチにおける発進時の目
標ミート回転速度とスロットル開度との関係を示すデー
タマツプである。
【図24】図23の目標ミート回転速度とそれに対応す
るエンジン出力トルクとの関係をスロットル開度をパラ
メータとして示す図である。
【図25】図6のステップ5T14のクラッチ再伝達ル
ーチンを示す図である。
【図26】本発明の他の実施例における車両状態判別ル
ーチンの前半部分を示す図で、前記図3に相当する図で
ある。
【図27】図26の実施例において定期的に実行される
割込ルーチンを示す図で、前記図7に相当する図である
【符号の説明】
10:エンジン 12:乾式単板クラッチ(自動クラッチ)14:有段変
速機 16:@子制御装置 28:エンジン回転センサ 30:入力軸回転センサ Nin:入力軸回転速度(自動クラッチの出力軸回転速
度) Ne:エンジン回転速度(自動クラッチの入力軸回転速
度) Dn:出力軸回転速度の変動量、(ジャダー判定値)N
j:ジャダ−判断基準値(比較値) ステップ5T2−9F、5T2−11F:ジャダ−判断
手段 ステップST2 :判別手段 ステップSS2 :入力軸回転速度検出手段ステップS
S3 :出力軸回転速度検出手段ステップSS4 :変
動量算出手段 ステップ5T2−9 f、5T2−11 f :ジャダ
ー判断手段
【図2】
【図4】
【図6】
【図11】 【図241

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンと有段変速機との間に介在させら
    れた自動クラッチを開放から係合へ移行させる際に、半
    係合状態を経て完全係合状態へ変化させる有段変速機用
    自動クラッチの制御装置であって、前記自動クラッチの
    出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度検出手段と
    、該出力軸回転速度検出手段によって検出された出力軸
    回転速度に基づいて決定されるジャダー判定値が、ジャ
    ダーの有無を判断するために予め定められた所定の比較
    値より大きいか否かを判断するジャダー判断手段と、該
    ジャダー判断手段の判断結果を用いて前記自動クラッチ
    を前記半係合状態から完全係合状態へ変化させるか否か
    を判別する判別手段とを有することを特徴とする有段変
    速機用自動クラッチの制御装置。
  2. 【請求項2】エンジンと有段変速機との間に介在させら
    れた自動クラッチを開放から係合へ移行させる際に、半
    係合状態を経て完全係合状態へ変化させる有段変速機用
    自動クラッチの制御装置であって、前記自動クラッチの
    出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度検出手段と
    、該出力軸回転速度検出手段によって検出された出力軸
    回転速度の変動量を求める変動量算出手段と、該変動量
    算出手段によって求められた前記出力軸回転速度の変動
    量が予め定められた一定のジャダー判断基準値より大き
    いか否かを判断するジャダー判断手段と、該ジャダー判
    断手段の判断結果を用いて前記自動クラッチを前記半係
    合状態から完全係合状態へ変化させるか否かを判別する
    判別手段とを有することを特徴とする有段変速機用自動
    クラッチの制御装置。
  3. 【請求項3】エンジンと有段変速機との間に介在させら
    れた自動クラッチを開放から係合へ移行させる際に、半
    係合状態を経て完全係合状態へ変化させる有段変速機用
    自動クラッチの制御装置であって、前記自動クラッチの
    入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度検出手段と
    、前記自動クラッチの出力軸の回転速度を検出する出力
    軸回転速度検出手段と、該出力軸回転速度検出手段によ
    って検出された出力軸回転速度が前記入力軸回転速度検
    出手段によって検出された入力軸回転速度を上回ったか
    否かを判断するジャダー判断手段と、該ジャダー判断手
    段の判断結果を用いて前記自動クラッチを前記半係合状
    態から完全係合状態へ変化させるか否かを判別する判別
    手段とを有することを特徴とする有段変速機用自動クラ
    ッチの制御装置。
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