JPH04209764A - 窒化珪素質焼結体およびその製造方法 - Google Patents

窒化珪素質焼結体およびその製造方法

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JPH04209764A
JPH04209764A JP2338951A JP33895190A JPH04209764A JP H04209764 A JPH04209764 A JP H04209764A JP 2338951 A JP2338951 A JP 2338951A JP 33895190 A JP33895190 A JP 33895190A JP H04209764 A JPH04209764 A JP H04209764A
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silicon nitride
si3n4
sintered body
average particle
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Yoshio Ukiyou
良雄 右京
Shigetaka Wada
重孝 和田
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高温構造用材料等として用いることかできる
、高強度で、かつ高靭性な窒化珪素質焼結体およびその
製造方法に関するものである。
〔従来技術〕
窒化珪素(Si2N4)の焼結体は、高温強度、耐熱衝
撃性、耐食性が優れているために、ガスタービン部材、
熱交換器材料、高温用ベアリングあるいは製鋼用高温ロ
ール材等の耐熱構造用材料に使用されている。
しかしながら、S L2N4は単独では焼結か困難なた
めに、通常MgO,MgAl!zO4、Altos、Y
2O,等の酸化物を焼結助剤として添加し、焼結してい
る。これらの焼結助剤を用いた焼結は、焼結時に生ずる
液相を媒介とした液相焼結によるものと考えられている
。多くの場合、焼結後液相はガラス相として焼結体中に
残存し、高温強度、耐クリープ性などの高温特性を低下
させる。
一方、5izN4に種々の元素が固溶したもの(一般に
サイアロンと呼ばれるもの)は、高温特性に優れ、高温
構造用材料として注目されている。
例えば、α−3i 2 N4構造で、Si位置にAI!
が、N位置に0か置換し、更に格子間位置に他の元素(
Li、Mg、Ca、Y等)か侵入型として固溶した、−
数式My(S i、 AIり+z(0,N) re(0
くX≦2、MはLi、Mg、Ca、Y等のうちの少なく
とも1種)で表されるα’ −3i2N<(一般にα−
サイアロンと呼ばれる)、あるいはβ−5i2N4構造
で、Si位置にAIが、N位置に0が固溶し、−数式5
is−□Af、O,N、−。
(0くz≦4.2)で表されるβ−5i2N4構造般に
β−サイアロンと呼ばれる)か注目されている。
しかしながら、これらの5isNnは、α′−3i3N
4またはβ  S 12 N<のみからなる場合には、
室温強度か他のSi3N4質焼結体よりも劣り、また靭
性も低いという欠点を有している。また、α’   5
13N4 とβ’ −S l 3 N4とを混合した焼
結体も以下のように開発されている。
J、Materials Sci、 14 (1979
)P、 l 749では、S L N4−Yt Os 
−AfNの混合粉末を焼結することによって、α’  
312N4の単相あるいはα’  51zNaとβ’−
3iiN<との混合相からなる焼結体か得られることを
報告している。また、特開昭58−185484号では
、α’−3i、N4とβ’  5isNa粉末を原料と
して、α’  512N4とβ’ −3i2Naとの混
合相からなる焼結体を得ている。しかし、この2例の焼
結体とも、室温強度、高温強度か低い。
更に、特開昭59−182276号では、5i−N4−
AI!N−Y2O3−1,Ch系の混合粉末を焼結する
ことによりα’  5lzN4とβ−3i 3N <と
からなる焼結体を得ている。この例では、α′−3iz
N4の存在比率か0.05〜0.7、その結晶粒の大き
さが長径方向で40μm以下からなる焼結体は高温強度
か改善されるとしているが、なお強度は不充分である。
〔第1発明の説明〕 本第1発明(請求項(1)に記載の発明)は、上記従来
技術の欠点に鑑みなされたものであり、高い強度を有し
、しかも高い靭性を有する窒化珪素質焼結体を提供する
ことを目的とする。
本第1発明は、Mx (S 1 、A f ) r□(
o、 N)、。
(MはLi、Ca、Mg、Yのうちの少な(とも一種、
0<x≦2)で表されるα′−窒化珪素と、s i*−
t AI!t O! N1−g  (o < z≦4.
2)で表されるβ′−窒化珪素とからなる窒化珪素質焼
結体であって、上記α′−窒化珪素のX又はβ′−窒化
珪素の2のうちの少なくともいずれかは複数の値が存在
することを特徴とする窒化珪素質焼結体である。
本第1発明によれば、高い強度を有し、かつ高い靭性を
有する窒化珪素質焼結体を提供することかできる。
本第1発明の窒化珪素質焼結体が上記の特性を有するの
は以下の理由によると考えられる。
本第1発明の窒化珪素質焼結体は、α′−窒化珪素にお
けるXの値、すなわちLi、Ca、Mg、Yのうちの少
なくとも1種よりなる金属元素の固溶量、あるいはβ′
−窒化珪素におけるZの値、すなわちAI!の固溶量の
うちの少なくともいずれかが相違するものが複数(2種
以上)存在するため、α′−窒化珪素あるいはβ′−窒
化珪素のうちの少なくともいずれかにおいて熱膨張係数
が相違するものが2種類以上存在する。これにより、窒
化珪素質焼結体内には、残留応力か発生し、クラックの
屈曲等により靭性か向上する。
また強度については、その向上の理由については明らか
ではないが、上述したように、靭性の向上が寄与してい
るものと思われる。
〔第1発明のその他の発明の説明〕 以下、本第1発明をより具体的にしたその他の発明につ
いて説明する。
本発明の窒化珪素(3i 2 N4 )質焼結体は、M
x (S i 、 A l )+2(0,N)+e (
MはLi、Ca、Mg、Yのうちの少なくとも1種、0
<x≦2)で表されるα′−窒化珪素と、SL−* A
ftCLNs−z(0〈Z≦4.2)で表されるβ′−
窒化珪素とからなり、α′−窒化珪素またはβ′−窒化
珪素のうちの少なくともいずれかは、上記組成式のX、
Zの値か相違するものか2種以上存在するものである。
本発崩において、α′−窒化珪素(S i 2N4)と
は、α−3i3N4構造で、Si位置にAfが、N位置
に0が置換し、更に格子間位置に他の元素(L i、M
g、Ca、Y等)が侵入型に固溶した、−数式MX(S
 i、 A A’ )+2(0,N)16(0< X≦
2、MはL i、Ca、Mg、Y等のうちの少なくとも
1種)で示されるものであり、α−サイアロンと呼ばれ
るものである。
また、β’−3iiNiとは、β−3t2N4構造で、
Si位置にAfか、N位置に0か固溶したもので、−数
式S l s−gA l −OtN m−z(0< Z
≦4.2)で示されるものであり、β−サイアロンと呼
ばれるものである。
上記α’−3isN4の組成式におけるXの値は、Mの
固溶量を示すものであり、0.07≦X≦0.03の範
囲が望ましい。また、β’  Si3N4の組成式にお
けるZの値は、lj7の固溶量を示すものであり、O<
z≦2.0の範囲か望ましい。X、Zの値が上記範囲よ
りずれると、焼結体の高温強度が低下する恐れがある。
本発明においては、α’−3izN4のMの固溶量また
はβ’−3i2N4のAfの固溶量のうちの少なくとも
いずれかが異なるものが2種以上存在する。上記の固溶
量を表すXまたはZの値か相違するものの最大の差異は
、両者とも0.05以上とするのが望ましい。この範囲
よりも小さいと焼結体の熱膨張係数の差か小さ(、靭性
向上等の効果か小さくなる。
焼結体中におけるα’ −8i2N4とβ’  5ts
N4との存在比率は、X線回折ピークの強度比による割
合で、a’ −3L N4が0.05〜0.50、残部
(0,95〜0.50)がβ’  313N4となるよ
うにするのか望ましい。α’ −3izN4の存在比率
か0゜05未満あるいは0.50を越える場合には、焼
結体の靭性が低下し、また十分な強度向上が達成できな
い。なお、更に望ましくは、α′−3tzNiの存在比
率か0.07〜0.35であれば、より高い強度が得ら
れる。本発明では、存在比率をX線回折ピークの強度比
より求めており、回折ピークの最大強度と次に大きい強
度とを合計してα′、β′のそれぞれの合計を比較した
α’−3i2N4の結晶粒の大きさは、その平均粒径が
2.0μm以下とするのが望ましい。また、β’−3i
sN4の結晶粒の大きさは、その平均粒径が、長径方向
において5.0μm以下、短径方向において1.0μm
以下とするのが望ましい。これは、a’  S i s
 N4とβ’  S t s Na (7)結晶粒の両
方あるいはいずれか一方の結晶粒が上記範囲を越えると
、強度の向上が得られないためである。なお、より高い
強度か得られるのは、α′−3i3N4の結晶粒の平均
粒径か1.0μm以下、β’ −3i3N4の結晶粒の
平均粒径が長径方向において2.5μm以下、短径方向
において0.5μm以下の範囲である。また、長径方向
は短径方向に対して2以上とするのかよい。2未満の場
合には、結晶粒か等軸状になり、強度及び靭性か低下し
やすくなる。
本発明の窒化珪素質焼結体には、用途に応じて各種耐熱
性物質、例えば酸化物、窒化物、炭化物、ケイ素化物、
ホウ素化物、硫化物などを第3成分として添加してもよ
く、更に製造工程で使用した焼結助剤か含まれていても
よい。
本発明の窒化珪素質焼結体は、上記の特性により高温機
械部材、化学プラント部材、ベアリング等の耐摩耗部材
、ガスタービン部材、熱交換器材料等として利用するこ
とができる。
〔第2発明の説明〕 本第2発明(請求項(2)に記載の発明)は、本第1発
明の窒化珪素質焼結体を製造する方法を提出することを
目的とする。
本第2発明は、Mx (S i、 AA)+2(0,N
)16(MはL i、Ca、Mg、Yのうちの少なくと
も1種、0<x≦2)で表されるα′−窒化珪素を生成
する出発原料と、Sl @−g A I!t○zNi−
z(0くZ≦4.2)て表されるβ′−窒化珪素を生成
する出発原料とよりなり、上記α′−窒化珪素を生成す
る出発原料またはβ′−窒化珪素を生成する出発原料の
うちの少なくともいずれかは平均粒径か異なる2種以上
の窒化珪素粉末を含有する原料組成物を調製する第1工
程と、該原料組成物を焼成する第2工程とからなること
を特徴とする窒化珪素質焼結体の製造方法である。
本第2発明によれば、原料組成物中に含有する窒化珪素
粉末が平均粒径の異なる2種類以上のものが存在するた
め、該窒化珪素粉末へ固溶するLi、Ca、Mg、Y、
あるいはAIの量が相違するものが2種類以上存在する
焼結体が得られる。
すなわち、平均粒径か小さい窒化珪素粉末の方か、平均
粒径が大きい窒化珪素粉末よりもLi等の元素の固溶か
少ない。
そのため、α′−窒化珪素またはβ′−窒化珪素のうち
の少なくともいずれかの上記組成式中のX、Zが異なる
2種以上のものか存在する焼結体か得られる。
〔第2発明のその他の発明の説明〕 以下、本第2発明をより具体的にしたその他の発明を説
明する。
本発明は、α′−窒化珪素(SiffN4)の出発原料
とβ’  5lzl’Lの出発原料とよりなり、再出発
原料のうちの少なくともいずれか中のS is Na粉
末は平均粒径が異なる2種以上のものからなる原料組成
物を調製しく第1工程)、該原料組成物を焼成する(第
2工程)。
第1工程においては、α’−3isN4の出発原料およ
びβ’−5i21’J4の出発原料は、それぞれ焼成に
よりα’ −3iiNiおよびβ’−3izNaを形成
するものである。
α’  5ixNaの出発原料にはα’ −3iiNi
自体及び加熱焼結時の反応によりα’−3isN4を生
成する混合物かある。それ故、α’  5L2N4原料
としては、この一方または双方を用いる。反応してα’
  5izNaを形成する混合物としては、例えば、Y
を固溶したα’−3isN4を形成する場合、S 13
 N 4  A j’ N  Y 202.5aN4A
IN  Alx Ox  Y20s 、Sjs Na−
AfxCh  YzOs  YN等の混合物が挙げられ
る。
また、β’  51xN<の出発原料には、β′5ia
Nt自体及び加熱焼結時の反応によりβ′−3izNi
を生成する混合物がある。それ故、β’−8isNa原
料としては、この一方または双方を用いる。反応してβ
’−3isNaを形成する混合物としては、S is 
Na  AI!t Ox、S is Na  AIN 
 Alt Os 、S js Na−AfzOs  S
ing等の混合物が挙げられる。
また、α’  5lsN4原料のうちの加熱焼結時の反
応によりα’−3isNaを生成する混合物において、
混合物の配合割合を制御することによりα’−3isN
aを生成させると同時にβ′5iaNt も生成させる
ことかできる。例えば、Yが固溶したα’−3i、Na
とβ’ −3tsN4とを同時に形成させようとする場
合、5rxNaに対するY2 Ch  AfN、Y20
s  AllN−AlxO2、あるいはYN  AI!
t 03の配合割合を制御することにより、α  5j
sNaとβ′−3i=N、とを同時に生成させることが
できる。
、milは、Y、Af、Oが5izNd:固溶し’CS
 t s N aを形成すると同時にl、0がS i 
2 Naに固溶してβ’  312N4を形成するため
である。この場合、同じ混合物であっても焼結温度、焼
結時間によってα’  5isN*とβ′5iaNtと
の生成割合か異なるため、焼結条件を制御することによ
り所望の生成割合の焼結体を得ることができる。
本発明において、上記α’−3isN4の出発原料また
はβ’−8tsN4の出発原料のうちの少なくともいず
れかは、5i2Na粉末を含有し、かつ該S 1iN4
粉末は、平均粒径が異なる2種以上のものよりなるもの
を使用する。平均粒径が異なる2種以上の5isN4粉
末を使用することにより、生成するα’ −3i3N4
またはβ’−3isNtは、固溶量が異なる2種以上の
組成のものとなる。
上記Si2N4粉末において平均粒径の差異の最大値は
、0.3μm以上とするのか望ましい。これにより、X
あるいはZの異なるα′あるいはβ′−5iffN4が
容易に生成する。更に望ましくは、上記平均粒径の差異
の最大値は、0.5μm以上とするのが良い。
また、5isN+粉末の平均粒径の最大値は、1.2μ
m以下とするのが望ましい。それ未満であると、焼結体
の強度か低下する恐れがある。
なお、α’−3izN4の出発原料としてα′−8ix
Na粉末そのもの、β’−5i2N4の出発原料として
β’ −3isN4粉末そのものを使用し、この再出発
原料においてLi5Ca、Mg、Ylまたはlの固溶量
が異なる2種以上のものを用いることにより、本発明の
焼結体を製造することもできる。この場合、固溶量の差
異の最大値は、α’−3izNiでは上記組成式のXの
値で0.05以上、β’  513N4では上記組成式
のZの値で0.05以上となる粉末を使用するのか良い
これよりも固溶量の差異の最大値が小さいと、焼結体の
靭性向上の効果か小さくなる恐れかある。
しかし、このα  S 1 a N<粉末そのもの、β
’  5izN4粉末そのものを使用する方法に較べて
、本発明の方法の方か、より高温強度の優れた焼結体を
得ることができる。
また、上記原料組成物には、Y203 、AIN等の焼
結助剤を添加しても良い。該焼結助剤粉末は、その平均
粒径が0.5μm以下であることが望ましい。
上記原料組成物は、第2工程の焼成の前に成形するのが
良い。この原料組成物の成形は、金型プレス、ラバープ
レス、押し出し、スリップキャスト、射出成形等の方法
により行う。
第2工程における焼成は、加圧焼結、非加圧焼結のいず
れでもよい。雰囲気は、N2ガス、アルゴンガス等の不
活性ガス雰囲気、あるいは真空中等の非酸化性雰囲気が
望ましい。また、焼結方法としては、常圧焼結法、ガス
圧焼結法、熱間静水圧焼結(HI P)法等を用いるこ
とができる。焼結温度は1650〜1900°Cが望ま
しい。焼結温度か1650°Cより低いと十分に緻密化
か進行せず、1900°Cを越えると粒成長か著しくな
り、十分な強度が得られない。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細な説明する。
(実施例1) 出発原料として、平均粒径0.5μmの5isNa(α
率95%以上)粉末、および平均粒径1.0μmの5i
2N4粉末(α率95%以上)、平均粒径0.5μm以
下の高純度(99,9%)YIO−粉末、及び平均粒径
0.5μm以下の高純度(99,9%)AiN粉末を用
いて、これを成形し、ホットプレス法により焼成して第
1表に示すような構成相、結晶粒、固溶量を有するα’
−8ixNaとβ′−31sNtとからなる焼結体を製
造した(第1表の試料魚1〜13)。なお、ホットプレ
スは165゜〜1900°C1圧力200〜300 k
g/cn、0.5〜5.0時間の条件で行った。
また、比較のために、上記S i 2 N4粉末を平均
粒径か1.0μmのものを使用せずに、それ以外は上記
と同様にして固溶量一定のα’ −3i3N4とβ’−
3iaN4とからなる焼結体を製造した(第1表の試料
NαC1〜C3)。
得られた各焼結体から3X4X40mmの曲げ試験片を
切り出し、JISR−1601に準じた4点曲げ試験及
び圧痕法(ビッカース硬度計、荷重20kg)により破
壊靭性(K 、、)の測定を実施した。
その結果を第1表に示す。なお、第1表中のα′−3i
sN4の存在比率は、焼結体のX線回折ピークの強度比
より求めた値であり、α’  512N4とβ’−8i
zNaとの存在比率の合計を1とした場合のα’−3i
sNaの存在比率である(以降の表についても同様であ
る。)。
なお、第1表中のX、Zはそれぞれα’  Si2N4
であるYx  (S i、 Az) +2 (0,N)
 r*のx1β’  Si*N4であるS j@−t 
Af、OtN5−zのZである。また、2の値はX線回
折によって得られた回折図形から格子定数を計算し、Z
値に換算して求めた。Xの値は、出発原料をホットプレ
スによって長時間焼結し、はぼ系を平衡に達成せしめた
後、急冷して得た試料の中からα′5isNaとβ’−
5LN4との混合、およびα’  5isN4のみから
なる試料を選び、X線回折法によってα’−8isNt
の格子定数を求め、出発原料中のZの量をXに換算して
α′−3isN4の格子定数とXの関係を求めて、検量
線を作り、これに従って、Xの値を求めた(以降の表に
ついても同様である)。
Xの値は、上記方法によって求められた最大と最小の値
を示しており、この間で連続的に変化している場合もあ
る。
本実施例は、Zの値は、はぼ一定で固溶量の異なるβ’
  5isN4は得られない。
第1表より明らかなように、強度はα′−81゜N4の
存在比率により大きく影響されるが、同じα’−8iz
Naの存在比率の場合、本実施例の焼結体は、比較例の
ものに較べて強度を低下させることなく、靭性が高いこ
とか分かる。
(実施例2) 実施例1と同様な出発原料を用いて、これを成形し、常
圧焼結法により第2表に示すような構成相、結晶粒、固
溶量を有するα’−3i2Niとβ’−3i2Niとか
らなる焼結体を製造した。
なお、常圧焼結は、N、中、1750−1900°C1
1〜6時間の条件で行った。
また、比較のため、第2表中の比較例に示すように、α
’  312N4の固溶量の差のないものも作成した。
この第2表より明らかなように、本実施例の焼結体は、
α’−3i2N4の存在比率か同じ場合、比較例のもの
に較べて強度を低下させることな(、靭性が向上してい
ることが分かる。
(実施例3) Zの値が0.2および1.5のβ’ −3i3N、粉末
(平均粒径0.5μm)および必要に応じて5isN4
粉末(α95%以上、平均粒径0.5μm)、Y2O2
粉末(平均粒径0.7μm以下)、AAN粉末(平均粒
径0.7μm以下)の少なくとも1種を添加し、混合し
た粉末を形成し、ホットプレス法によって第3表に示す
ような構成相、結晶粒を有するα′−3iaN<とβ’
−3isN4とからなる焼結体を製造した。なお、ホッ
トプレスは1600〜1900℃、圧力200〜300
kg/cm2.0.25〜460時間の範囲で行った。
得られた焼結体について、実施例1と同様に4点曲げ試
験および破壊靭性の測定を行った。その結果を第3表に
示す。
この第3表から明らかなように、本実施例の焼結体は、
比較例のものに較べて強度を低下させることなく、靭性
値か向上していることが分かる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) M_x(Si,Al)_1_2(O,N)_1
    _6(MはLi、Ca、Mg、Yのうちの少なくとも1
    種、0<x≦2)で表されるα′−窒化珪素と、Si_
    6_−_zAl_zO_zN_8_−_z(0<z≦4
    .2)で表されるβ′−窒化珪素とよりなる窒化珪素質
    焼結体であって、上記α′−窒化珪素のxまたはβ′−
    窒化珪素のzのうちの少なくともいずれかは複数の値が
    存在することを特徴とする窒化珪素質焼結体。
  2. (2) M_x(Si,Al)_1_2(O,N)_1
    _6(MはLi、Ca、Mg、Yのうちの少なくとも1
    種、0<x≦2)で表されるα′−窒化珪素を生成する
    出発原料と、Si_6_−_zAl_zO_zN_8_
    −_z(0<z≦4.2)で表されるβ′−窒化珪素を
    生成する出発原料とよりなり、上記α′−窒化珪素を生
    成する出発原料またはβ′−窒化珪素を生成する出発原
    料のうちの少なくともいずれかは、平均粒径が異なる2
    種以上の窒化珪素粉末を含有する原料組成物を調製する
    第1工程と、該原料組成物を焼成する第2工程とからな
    ることを特徴とする窒化珪素質焼結体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014092021A1 (ja) * 2012-12-14 2014-06-19 株式会社東芝 窒化珪素焼結体およびそれを用いた摺動部材

Cited By (2)

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WO2014092021A1 (ja) * 2012-12-14 2014-06-19 株式会社東芝 窒化珪素焼結体およびそれを用いた摺動部材
JPWO2014092021A1 (ja) * 2012-12-14 2017-01-12 株式会社東芝 窒化珪素焼結体およびそれを用いた摺動部材

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