JPH0420954B2 - - Google Patents

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JPH0420954B2
JPH0420954B2 JP32379590A JP32379590A JPH0420954B2 JP H0420954 B2 JPH0420954 B2 JP H0420954B2 JP 32379590 A JP32379590 A JP 32379590A JP 32379590 A JP32379590 A JP 32379590A JP H0420954 B2 JPH0420954 B2 JP H0420954B2
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JP
Japan
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parts
silicone
peeling force
synthesis example
gloss
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JP32379590A
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Minoru Takamizawa
Norio Shinohara
Yasushi Yamamoto
Suke Yano
Kyoshi Takano
Fumiaki Mori
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Resonac Corp
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 本発明は工程剥離紙用樹脂組成物、より具体的
にはウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド
樹脂、アミノ酸樹脂などを素材としてキヤステイ
ング法などにより合成皮革を製造する際に使用さ
れる工程剥離紙を得るための樹脂組成物で、剥離
剤としての一般的品質を有することはもちろん、
得られる工程剥離紙に高温での剥離性、光沢など
の優れた特性を付与することのできるものであ
る。
従来、工程剥離紙の表面を離型性(剥離性)に
するための樹脂組成物としては、ポリプロピレン
系、アミノアルキド樹脂系、シリコーン系の3種
が代表的なものとして知られている。しかしなが
ら、ポリプロピレン系のものは、繰り返し使用し
た場合の剥離性の持久性にすぐれているが、比較
的高温での使用には限界があつて、剥離面が傷つ
き易く、またエナメル(強光沢)タイプの製品
(合成皮革等)が得られないなどの難点がある。
他方、アミノアルキド樹脂系のものは光沢にす
ぐれている反面剥離性に乏しく、またシリコーン
系のものは剥離性の点ではすぐれているが、光沢
が悪いためエナメルタイプの合成皮革用には使え
ないなどの難点がある。
本発明は耐熱性にすぐれ、良好な光沢を有し
(光沢にすぐれた製品が得られる)、しかも剥離性
のよい工程剥離紙を得るための新規な樹脂組成物
を提供しようとするもので、これは (イ) 一般式 [ここにMeはメチル基、Phはフエニル基、
m,nは正の整数でm+nは30〜1000、R1
有機基で、そのうちの少なくとも1個が式HO
−R−(S)a−R−(ここにRは炭素数1〜10の
2価炭化水素基、aは0または1である)で示
されるヒドロキシ基置換有機基である]で示さ
れ、けい素原子に結合した全置換基の15〜50モ
ル%がフエニル基である、オルガノポリシロキ
サンにより変性してなるシリコーン変性アルキ
ド樹脂 100重量部、 (ロ) アルカノール変性アミノ樹脂 15〜150重量部 および (ハ) 酸性触媒 1〜20重量部 からなるものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で使用される(イ)成分はシリコーン変性ア
ルキド樹脂であるが、この変性に使用されるシリ
コーンは、下記一般式 (ここにMeはメチル基、Phはフエニル基、R1
は有機基を示し、m,nは正の整数で、m+nは
30〜1000より望ましくは50〜200である。)で示さ
れるオルガノポリシロキサンで、とりわけ1分子
中のけい素原子に結合した全置換基の15〜50モル
%がフエニル基で、式中の有機基R1のうちの少
なくとも1個が式 HO−R−(S)a−R− …() (Rおよびaは前記のとおり)で示されるヒド
ロキシ基置換有機基のものである。
このヒドロキシ基置換有機基としては−
CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−(CH2b−S−
(CH2c−(bは1または2、cは2または3)が
例示され、R1の残りの有機基はメチル基、エチ
ル基、オクチル基等のアルキル基、ハロゲン、シ
アノ基等で置換されたアルキル基などのいずれで
もよい。
本発明においてオルガノポリシロキサン中のフ
エニル基量が15〜50モル%とされ、かつ残りの有
機基のうち少なくとも1個が前記式()で示さ
れるヒドロキシ基置換有機基とされる理由は、こ
のようなオルガノポリシロキサンを使用すること
により、剥離性、光沢、合成皮革用樹脂に対する
はじきなどの性能が満足されるからである。
上記オルガノポリシロキサンを使用して、(イ)成
分であるシリコーン変性アルキド樹脂を得る方法
としては、主に(1)アルキド樹脂を得る通常の合成
反応、すなわち多価アコールと脂肪酸、多塩基酸
等とを反応させる際に、前記オルガノポリシロキ
サンをアルコール成分として同時に反応させる方
法、(2)あらかじめ合成されれた一般のアルキド樹
脂に、オルガノポリシロキサンを反応させる方法
の2通りがある。
(1)の方法において使用される脂肪酸等としては
従来アルキド樹脂の製造に用いられているいずれ
のものでもよく、これにはオクチル酸、ラウリン
酸、パルミチン酸などの飽和脂肪酸、ヤシ油、ヤ
シ油脂肪酸、ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸、大豆
油、大豆油脂肪酸などのような不飽和油および不
飽和油脂肪酸などが例示されるが、剥離性、塗膜
性能などの点からは油長0〜60好ましくは20〜40
のものが適当である。また、多塩基酸としては無
水フタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、無水マ
レイン酸、フマル酸、無水トリメリツト酸などが
例示される。なお、安息香酸が併用されることも
ある。
また、多価アルコールとしてはエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコールなどのグリコール
やグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメ
チロールエタン、ペンタエリスリトールなどが例
示される。
(1)は方法は脂肪酸、多塩基酸等の成分と、多価
アルコールと、オルガノポリシロキサンを所定の
割合で混合し加熱縮合反応させる一般的方法によ
ればよいが、これはまた脂肪酸、多塩基酸等の成
分とオルガノポリシロキサンとを先に反応させ、
ついで多価アルコールと多塩基酸とを加え再び加
熱縮合反応させるという方法によつてもよい。反
応比は脂肪酸、多塩基酸等の成分と多価アルコー
ルとの比をOH/COOH当量が1.0〜1.6好ましく
は1.2〜1.4となるようにすることが好ましく、ま
たオルガノポリシロキサンは最終的に得られるシ
リコーン変性アルキド樹脂固型分に対して0.1〜
50重量%、好ましくは1〜40重量%となるように
使用することが望ましい。反応温度は一般のアル
キド樹脂を合成する際の温度に準じて定めればよ
く、通常は180〜230℃が適当である。
つぎに、(2)の方法は合成された一般のアルキド
樹脂にオルガノポリシロキサンを反応させること
により行われるが、この際使用されるアルキド樹
脂としては油長0〜60、好ましくは20〜40、酸価
1〜30好ましくは5〜25、ヒドロキシル価50〜
300好ましくは100〜300を有するヤシ油またはヤ
シ油脂肪酸、大豆油または大豆油脂肪酸、ヒマシ
油、ヒマシ油脂肪酸、米糠油脂肪酸を用いて製造
されたものが望ましい。
このようなアルキド樹脂にオルガノポリシロキ
サンを反応させる反応温度は、通常60〜200℃好
ましくは100〜180℃とすればよく、反応の進行は
粘度、酸価、ヒドロキシル価を随時に測定するこ
とにより確認することができる。したがつて加熱
縮合反応はこれらの値が所望の値になるまで続け
ればよい。オルガノポリシロキサンの使用量は、
前記(1)の方法の場合と同様に最終的に得られるシ
リコーン変性アルキド樹脂固型分に対して0.1〜
50重量%、好ましくは1〜40重量%となるように
することが望ましい。
なお、(2)の方法を実施する場合にアルキド樹脂
にアミノ樹脂などを少量の割合で併用することは
差支えない。
(ロ)成分であるアルカノール変性アミノ樹脂とし
ては、一般に市販されているものなどいずれのも
のも使用することができ、これにはメトキシメチ
ルロールメラミン樹脂、ブトキシメチロールメラ
ミン樹脂、ブトキシメチロール尿素−メラミン共
縮合樹脂、ブトキシメチロールベンゾグアナミン
樹脂などが例示される。
また、(ハ)成分である酸性触媒としては、通常ア
ミノアルキド樹脂に使用されるパラトルエンスル
ホン酸、塩酸などいずれのものでもよい。
(イ)成分、(ロ)成分および(ハ)成分の配合割合は、本
発明の目的すなわち耐熱性にすぐれており、良好
な光沢を有し、剥離性のよい工程剥離紙用樹脂組
成物を得るという見地から、(イ)成分100重量部あ
たり、(ロ)成分を15〜150重量部、(ハ)成分を1〜20
重量部とすることが望ましい。これらの範囲をは
ずれると上記した好ましい物性を得ることができ
なくなる。
なお、本発明の工程剥離紙用樹脂組成物には、
必要に応じ、通常のアルキド樹脂、アクリル樹
脂、シリコーン変性アクリル樹脂等を配合するこ
とは差支えない。
本発明の樹脂組成物は、通常、溶剤溶液とされ
ていることがその使用上便利であり、このために
使用される溶剤としては、(イ)成分や(ロ)成分と反応
性を有しないものであればよく、例えばベンゼ
ン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノー
ル、イソブタノール、ノルマルブタノール、メチ
ルエチルケトン、アセトン、テトラヒドロフラン
などの1種または2種以上の混合物が使用され
る。使用量は通常樹脂固型分が10〜60%の範囲と
なるようにすればよい。
以上の方法で得られた樹脂組成物はコート紙に
塗布し、130〜200℃で加熱硬化させることにより
剥離性にすぐれた光沢面を有する工程剥離紙が得
られる。
本発明の樹脂組成物を用いた工程剥離紙は、従
来の工程紙に比べ光沢がよく、さらに剥離性、耐
熱性にすぐれたものであり、また合成皮革を製造
する場合、高温短時間処理が可能であり、生産面
での合理化が期待できる。
また、この樹脂組成物の塗布層は塗膜も強く反
復剥離性にもすぐれており、エナメルタイプから
艶消し剤を配合した艶消しタイプまで全ての品種
に適用可能である。
つぎに、本発明の具体的実施例をあげる。
合成例 1 [オルガノポリシロキサンの合成] 分子鎖両末端がジメチルビニルシロキサン基で
封鎖され、主鎖がジメチルシロキサン単位65モル
%とジフエニルシロキサン単位35モル%から構成
されてなる粘度1900センチポイズ(25℃)を有す
る原料ジオルガノポリシロキサン700g、2−メ
ルカプトエタノール13.3g、光反応促進剤として
のベンゾフエノン2g、さらに反応媒体としての
トルエン700gをフラスコに仕込み、ついでこの
フラスコ内に上部から100Wの高圧水銀灯を挿入
し、2時間照射して反応させた。
反応混合物からトルエンを減圧下に留去したと
ころ、上記原料ジオルガノポリシロキサンの分子
鎖両末端が式 で示される構造のものに変換され、主鎖が同様の
構造のものからなる粘度2500センチポイズを有す
るヒドロキシ基置換有機基含有ジオルガノポリシ
ロキサンが705gられた。
合成例 2 [オルガノポリシロキサンの合成] 分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封
鎖され、主鎖がジメチルシロキサン単位75モル%
とジフエニルシロキサン単位25モル%から構成さ
れてなる粘度1000センチポイズ(25℃)を有する
原料ジオルガノポリシロキサン1000g、2−メル
カプトエタノール16g、ベンゾフエノン4g、さ
らにトルエン1000gをフラスコに仕込み、前例と
同様にして光照射し反応させたところ、上記原料
ジオルガノポリシロキサンの分子鎖両末端が式 で示される構造のものに変換され、主鎖が同様の
構造のものからなる粘度2000センチポイズ(25
℃)を有するヒドロキシ基置換有機基含有ジオル
ガノポリシロキサンが1005g得られた。
合成例 3 [オルガノポリシロキサンの合成] 分子鎖両末端がジメチルビニルシロキシ基で封
鎖され、主鎖がジメチルシロキサン単位85モル%
とジフエニルシロキサン単位15モル%から構成さ
れてなる粘度300センチポイズ(25℃)を有する
原料ジオルガノポリシロキサン800g、2−メル
カプトエタノール40g、ベンゾフエノン5g、さ
らにトルエン800gをフラスコに仕込み、前例と
同様にして光照射し反応させたところ、上記原料
ジオルガノポリシロキサンの分子鎖両末端が式 で示される構造のものに変換され、主鎖が同様の
構造のものからなる粘度800センチポイズ(25℃)
を有するヒドロキシ基置換有機基含有ジオルガノ
ポリシロキサンが830g得られた。
合成例 4 [シリコーン変性アルキド樹脂の合成] 合成例1で得たヒドロキシ基置換有機基含有ジ
オルガノポリシロキサン109部(重量部を示す。
以下同様)、ヤシ油脂肪酸172部、無水フタル酸
249部およびグリセリン169部を反応器に仕込み、
窒素ガスふん囲気にて内温150〜200℃で約8時間
反応させた後、固型分が60重量%になるようにト
ルエンで希釈してシリコーン変性アルキド樹脂液
1080部を得た。物性は下記のとおりであつた。
粘 度(注) D 酸 価 3.0 ヒドロキシル価 65 (注) 粘度はガードナ粘度計による値(25℃)、以
下同様 合成例 5 [シリコーン変性アルキド樹脂の合成] 合成例2で得たヒドロキシ基置換有機基含有ジ
オルガノポリシロキサン57部、ヤシ油脂肪酸180
部、無水フタル酸260部およびグリセリン177部を
反応器に仕込み、合成例4に同様に反応させ、ト
ルエンで稀釈して固型分60重量%のシリコーン変
性アルキド樹脂液1040部を得た。物性は下記のと
おりであつた。
粘 度 H 酸 価 2.6 ヒドロキシル価 73 合成例 6 [シリコーン変性アルキド樹脂の合成] 合成例3で得たヒドロキシ基置換有機基含有ジ
オルガノポリシロキサン32部、ヤシ油脂肪酸200
部、無水フタル酸290部およびグリセリン197部を
反応器に仕込み、合成例4と同様に反応させ、ト
ルエンで希釈して固型分60重量%のシリコーン変
性アルキド樹脂液1100部を得た。物性は下記のと
おりであつた。
粘 度 K 酸 価 2.8 ヒドロキシル価 76 合成例 7 [シリコーン変性アルキド樹脂の合成] 合成例1で得たジオルガノポリシロキサン30
部、大豆油脂肪酸224部、無水フタル酸249部およ
びグリセリン169部を反応器に仕込み、合成例4
と同様に反応させ、トルエンで希釈して固型分60
重量%のシリコーン変性アルキド樹脂液1040部を
得た。物性は下記のとおりであつた。
粘 度 I〜J 酸 価 3.5 ヒドロキシル価 70 合成例 8 [シリコーン変性アルキド樹脂の合成] 合成例1で得たヒドロキシ基置換有機基含有ジ
オルガノポリシロキサン29部、ヒマシ油232部、
無水フタル酸215部およびトリメチロールプロパ
ン158部を反応器に仕込み、合成例4と同様に反
応させ、トルエンで希釈して固型分60重量%のシ
リコーン変性アルキド樹脂液1010部を得た。物性
は下記のとおりであつた。
粘 度 Z3 酸 価 5.8 ヒドロキシル価 71 合成例 9 [シリコーン変性アルキド樹脂の合成] 合成例1で得たヒドロキシ基置換有機基含有ジ
オルガノポリシロキサン28部およびヤシ油脂肪酸
172部を反応器に仕込み、窒素ガスふん囲気にて
内温約180℃で3時間反応させた(このとき内容
物は酸価224を示した)。これにさらにエチレング
リコール86部、ペンタエリスリトール95部および
無水フタール酸249部を加え、150〜200℃で8時
間反応させた後、固型分が60重量%になるように
トルエンで希釈してシリコーン変性アルキド樹脂
液960部を得た。物性は下記のとおりであつた。
粘 度 M 酸 価 4.0 ヒドロキシル価 65 合成例 10 [シリコーン変性アルキド樹脂の合成] 合成例1で得たヒドロキシ基置換有機基含有ジ
オルガノポリシロキサン35部および徳島精油(株)製
のヤシ油変性アルキド樹脂(トクシノール2420−
50)の50%キシレン溶液(油長20、ガードナ粘度
計による25℃における粘度Z、酸価15、ヒドロキ
シル価95)700部を反応器に仕込み、窒素ガスふ
ん囲気にて内温130〜150℃で約5時間反応後、固
型分が50重量%になるようにトルエンで希釈して
シリコーン変性アルキド樹脂液760部を得た。
粘 度 W 酸 価 12.0 ヒドロキシル価 82 実施例 1 合成例4で得たシリコーン変性アルキド樹脂液
60部とテスミン350−60[徳島精油(株)製、ブチル化
尿素−メラミン共縮合樹脂の60%イソブタノール
溶液]40部、ドライヤー50[徳島精油(株)製、酸硬
化剤の50%メタノール溶液]5部を固型分が40%
になるよう希釈した。このワニスをコート紙[神
崎製紙(株)製、ミラ−コート紙、米坪130g/m2
に塗膜が10μになるよう塗工し、熱風乾燥器中で
150℃×1分硬化して工程剥離紙を得た。この時
の光沢(村上色彩技術研究所製、75゜)は99%で
あつた。
また、この剥離紙上に一液型ポリウレタン溶液
[大日本インキ化学工業(株)製、クリスボン5516S]
を塗膜が20μになるように塗工し、熱風乾燥器中
で130℃×2分乾燥して剥離力試験に供した。こ
の時の剥離力は6g/3cmであつた。またくり返
し使用後の3回目の剥離力は10g/3cmであつ
た。
実施例 2 合成例5で得たシリコーン変性アルキド樹脂60
部とテスミン350−60を40部およびドライヤー50
を5部使用し、実施例1と同様にして工程剥離紙
を作成し、同様に光沢、剥離力を測定したとこ
ろ、光沢100%、剥離力6g/3cm、くり返し使
用3回目の剥離力は15g/3cmであつた。
実施例 3 合成例6で得たシリコーン変性アルキド樹脂60
部とテスミン350−60を40部およびドライヤー50
を5部使用し、実施例1と同様にして工程剥離紙
を作成し、同様に光沢、剥離力を測定したとこ
ろ、光沢100%、剥離力7g/3cm、くり返し使
用3回目の剥離力15g/3cmであつた。
実施例 4 合成例7で得たシリコーン変性アルキド樹脂60
部とテスミン350−60を40部およびドライヤー50
を5部使用し、実施例1と同様にして工程剥離紙
を作成し、同様に光沢、剥離力を測定したとこ
ろ、光沢100%、剥離力27g/3cm、くり返し使
用3回目の剥離力40g/3cmであつた。
実施例 5 合成例8で得たシリコーン変性アルキド樹脂60
部とテスミン350−60を40部およびドライヤー50
を5部使用し、実施例1と同様にして工程剥離紙
を作成し、同様に光沢、剥離力を測定したとこ
ろ、光沢100%、剥離力25g/3cm、くり返し使
用3回目の剥離力40g/3cmであつた。
実施例 6 合成例9で得たシリコーン変性アルキド樹脂60
部とテスミン350−60を40部、ドライヤー50を5
部使用し、実施例1と同様にして工程剥離紙を作
成し、同様に光沢、剥離力を測定したところ、光
沢100%、剥離力32g/3cm、くり返し使用3回
目の剥離力50g/3cmであつた。
実施例 7 合成例10で得たシリコーン変性アルキド樹脂72
部とテスミン350−60を40部、ドライヤー50を5
部使用し、実施例1と同様にして工程剥離紙を作
成し、同様に光沢、剥離力を測定したところ、光
沢100%、剥離力9g/3cm、くり返し使用3回
目の剥離力15g/3cmであつた。
実施例 8 合成例7で得たシリコーン変性アルキド樹脂60
部とテスミンME50L[徳島精油(株)製、ブチル化メ
ラミン樹脂の50%n−ブタノール溶液]48部、ド
ライヤー50を10部使用し、実施例1と同様にして
工程剥離紙を作成し、同様に光沢、剥離力を測定
したところ、光沢101%、剥離力20g/3cm、く
り返し使用3回目の剥離力35g/3cmであつた。
実施例 9 合成例4で得たシリコーン変性アルキド樹脂30
部、トクシノール2411−60[徳島精油(株)製、ヤシ
油変性アルキド樹脂、油長33、60%キシレン溶
液]30部とテスミンME50L 48部、ドライヤー50
を10部使用し、実施例1と同様にして工程剥離紙
を作成し、同様に光沢、剥離力を測定したとこ
ろ、光沢101%、剥離力8g/3cm、くり返し使
用3回目の剥離力15g/3cmであつた。
実施例 10 合成例10で得たシリコーン変性アルキド樹脂96
部、テスミン201−80[徳島精油(株)製、メチル化メ
ラミン樹脂の80%n−ブタノール溶液]15部、ド
ライヤー50を10部使用し、実施例1と同様にして
工程剥離紙を作成し、同様に光沢、剥離力を測定
したところ、光沢102%、剥離力6g/3cm、く
り返し使用3回目の剥離力8g/3cmであつた。
実施例 11 合成例4で得たシリコーン変性アルキド樹脂10
部、トクシノール2411−60を20部、テトロイド
795[徳島精油(株)製、アクリル樹脂、粘度R、酸価
7.0、ヒドロキシル価72、60%キシレン溶液]30
部、テスミンME50Lを48部、ドライヤー50を10
部使用し、実施例1と同様にして工程剥離紙を作
成し、同様に光沢、剥離力を測定したところ、光
沢100%、剥離力20g/3cm、くり返し使用3回
目の剥離力40g/3cmであつた。
実施例 12 合成例10で得たシリコーン変性アルキド樹脂24
部、トクシノール2411−60を20部、テトロイド
795を20部、テスミンME50Lを48部、ドライヤー
50を10部使用し、実施例1と同様にして工程剥離
紙を作成し、同様に光沢、剥離力を測定したとこ
ろ、光沢100%、剥離力18g/3cm、くり返し使
用3回目の剥離力35g/3cmであつた。
実施例 13 合成例5で得たシリコーン変性アルキド樹脂40
部、テトロイド795を40部、テスミン201−80[徳
島精油(株)製、メチル化メラミン樹脂]15部、ドラ
イヤー50を10部使用し、実施例1と同様にして工
程剥離紙を作成し、光沢、剥離力を測定したとこ
ろ、光沢101%、剥離力7g/3cm、くり返し使
用3回目剥離力10g/3cm、であつた。
合成例 11 [シリコーン変性アルキド樹脂の合成] 合成例1で得たヒドロキシ基置換有機基含有ジ
オルガノポリシロキサン40部とキシレン304部を
反応器に仕込み、窒素ガスふん囲気にて内温125
〜130℃に昇温し、これに下記混合溶液を3時間
を要して一定速度で滴下した。
メタクリル酸 40部 メタクリル酸メチル 80部 メタクリル酸ブチル 200部 スチレン 40部 アクリル酸2ヒドロキシエチル 40部 α,α′−アゾビスイソブチロニトリル 11部 ジ−t−ブチルパーオキサイド 2部 滴下終了後同温度で5時間反応を続けてシリコ
ーン変性アクリル樹脂液755部を得た。
固型分 60.5% 粘 度 N ヒドロキシル価 25 合成例 12 [シリコーン変性アクリル樹脂の合成] 合成例3で得たヒドロキシ基置換有機基含有ジ
オルガノポリシロキサン40部とキシレン304部を
反応器に仕込み、合成例11と同様にして下記混合
溶液を滴下した。
アクリル酸 40部 メタクリル酸メチル 120部 アクリル酸ブチル 200部 アクリル酸2ヒドロキシエチル 40部 α,α′−アゾビスイソブチロニトリル 11部 ジ−t−ブチルパーオキサイド 2部 滴下終了後同温度で5時間反応を続けてシリコ
ーン変性アクリル樹脂液755部を得た。
固型分 60% 粘 度 L ヒドロキシル価 25 合成例 13 [シリコーン変性アクリル樹脂の合成] 合成例1で得たヒドロキシ基置換有機基含有ジ
オルガノポリシロキサン42部とテスロイド795を
700部反応器に仕込み、窒素ガスふん囲気にて内
温130〜180℃に昇温して約5時間反応させ、シリ
コーン変性アクリル樹脂742部を得た。これを固
型分が60%となるようにキシレンで希釈した。
粘 度 0 酸 価 6.3 ヒドロキシル価 66 実施例 14 合成例4で得たシリコーン変性アルキド樹脂液
30部、合成例11で得たシリコーン変性アクリル樹
脂液30部、テスミン350−60を40部、ドライヤー
50を5部使用し、実施例1と同様にして工程剥離
紙を作成し、同様に光沢、剥離力を測定したとこ
ろ、光沢97%、剥離力6g/3cm、くり返し使用
3回目の剥離力10g/3cmであつた。
実施例 15 合成例7で得たシリコーン変性アルキド樹脂液
30部、合成例12で得たシリコーン変性アクリル樹
脂液30部、テスミン350−60を40部、ドライヤー
50を5部使用し、実施例1と同様にして工程剥離
紙を作成し、同様に光沢、剥離力を測定したとこ
ろ、光沢98%、剥離力7g/3cm、くり返し使用
3回目の剥離力10g/3cmであつた。
実施例 16 合成例8で得たシリコーン変性アルキド樹脂液
30部、合成例13で得たシリコーン変性アクリル樹
脂液30部、テスミン350−50を40部、ドライヤー
50を5部使用し、実施例1と同様にして工程剥離
紙を作成し、同様に光沢、剥離力を測定したとこ
ろ、光沢97%、剥離力6g/3cm、くり返し使用
3回目の剥離力10g/3cmであつた。
実施例 17 合成例10で得たシリコーン変性アルキド樹脂液
36部、合成例13で得たシリコーン変性アクリル樹
脂液30部、テスミンME50Lを48部、ドライヤー
50を10部使用し、実施例1と同様にして工程剥離
紙を作成し、同様に光沢、剥離力を測定したとこ
ろ、光沢100%、剥離力6g/3cm、くり返し使
用3回目の剥離力10g/3cmであつた。
比較例 1 工程紙用剥離剤テスピールSp2400G[徳島精油
(株)製、光沢型アミノアルキド樹脂]100部にドラ
イヤー50を5部配合して、実施例1と同様にして
工程剥離紙を作成し、同様に光沢、剥離力を測定
したところ、光沢98%、剥離力220g/3cm、く
り返し使用3回目の剥離力300g/3cm以上であ
つた。
比較例 2 工程紙用剥離剤トクシノール2400Y[徳島精油
(株)製、ヤシ油変性アルキド樹脂、油長40、60%ト
ルエン溶液]100部とデスモジユルL55部を実施
例1と同様にして工程剥離紙を作成し、同様に光
沢、剥離力を測定したところ、光沢103%、剥離
力300g/3cm以上、くり返し使用3回目の剥離
力300g/3cm以上であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ) 一般式 [ここにMeはメチル基、Phはフエニル基、
    m,nは正の整数でm+nは30〜〜1000、R1
    は有機基で、そのうちの少なくとも1個が式
    HO−R−(S)a−R−(ここにRは炭素数1〜
    10の2価炭化水素基、aは0または1である)
    で示されるヒドロキシ基置換有機基である]で
    示され、けい素原子に結合した全置換基の15〜
    50モル%がフエニル基である、オルガノポリシ
    ロキサンにより変性してなるシリコーン変性ア
    ルキド樹脂 100重量部、 (ロ) アルカノール変性アミノ樹脂 15〜150重量部 および (ハ) 酸性触媒 1〜20重量部 からなる工程剥離紙用樹脂組成物。
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