JPH0420448Y2 - - Google Patents
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- JPH0420448Y2 JPH0420448Y2 JP12855887U JP12855887U JPH0420448Y2 JP H0420448 Y2 JPH0420448 Y2 JP H0420448Y2 JP 12855887 U JP12855887 U JP 12855887U JP 12855887 U JP12855887 U JP 12855887U JP H0420448 Y2 JPH0420448 Y2 JP H0420448Y2
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- JP
- Japan
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- small cylinder
- sterilization
- gas
- edge
- container
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- Expired
Links
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Landscapes
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
a 考案の目的
(産業上の利用分野)
この考案に係る小型ボンベを使用するガス滅菌
器は、比較的小規模の病院や研究所等に於いて、
使用済の医療器具や実験器具等の滅菌処理をする
のに使用するもので、本考案は、この様なガス滅
菌器の使用時に、過つて滅菌容器外に有毒な滅菌
ガスを漏出させる事がない様にする事を目的とし
ている。
器は、比較的小規模の病院や研究所等に於いて、
使用済の医療器具や実験器具等の滅菌処理をする
のに使用するもので、本考案は、この様なガス滅
菌器の使用時に、過つて滅菌容器外に有毒な滅菌
ガスを漏出させる事がない様にする事を目的とし
ている。
(従来の技術)
使用済の医療器具や実験器具等は、再使用する
のに先立ち、洗浄処理に加えて滅菌処理を行なわ
なければならない場合が多い。
のに先立ち、洗浄処理に加えて滅菌処理を行なわ
なければならない場合が多い。
この様な滅菌処理は、通常は高温の水蒸気を使
用する蒸気滅菌器により行なうが、耐熱性菌が付
着している恐れのある器具等の滅菌処理は、蒸気
滅菌に代えて、或は蒸気滅菌に加えて、ガス滅菌
を行なう場合がある。
用する蒸気滅菌器により行なうが、耐熱性菌が付
着している恐れのある器具等の滅菌処理は、蒸気
滅菌に代えて、或は蒸気滅菌に加えて、ガス滅菌
を行なう場合がある。
この様なガス滅菌は、被滅菌物を収納した滅菌
容器内に、酸化エチレン等の滅菌ガスを送り込む
事で行なうが、従来この様なガス滅菌処理に使用
していたガス滅菌器は、比較的大型のものが殆ど
で、滅菌容器と滅菌ガスを充填した比較的大型の
ボンベとが完全に別々になつているものであつ
た。
容器内に、酸化エチレン等の滅菌ガスを送り込む
事で行なうが、従来この様なガス滅菌処理に使用
していたガス滅菌器は、比較的大型のものが殆ど
で、滅菌容器と滅菌ガスを充填した比較的大型の
ボンベとが完全に別々になつているものであつ
た。
滅菌処理を行なう場合は、ボンベから適量ずつ
のガスを滅菌容器内に導入し、被滅菌物を収納し
た滅菌容器内を滅菌ガスで充満させる様にしてい
る。
のガスを滅菌容器内に導入し、被滅菌物を収納し
た滅菌容器内を滅菌ガスで充満させる様にしてい
る。
滅菌容器内への滅菌ガスの導入、及び滅菌容器
内に残留する滅菌ガスの排出は、滅菌器に組み込
まれ、滅菌容器の扉の状態を検出するセンサ等か
らの信号を入力する制御器により開閉制御される
電磁弁、及びこの制御器により起動、停止を制御
される真空ポンプにより行なわれる為、滅菌処理
作業は、滅菌ガスの漏洩の恐れがなく、自動的に
行なわれる。
内に残留する滅菌ガスの排出は、滅菌器に組み込
まれ、滅菌容器の扉の状態を検出するセンサ等か
らの信号を入力する制御器により開閉制御される
電磁弁、及びこの制御器により起動、停止を制御
される真空ポンプにより行なわれる為、滅菌処理
作業は、滅菌ガスの漏洩の恐れがなく、自動的に
行なわれる。
(考案が解決しようとする問題点)
ところが、この様な比較的大型のガス滅菌器
は、設置場所が嵩むだけでなく、高価な為、小規
模の病院や研究所等に於いて設置する事が難し
く、より小型で安価なガス滅菌器が望まれてい
る。
は、設置場所が嵩むだけでなく、高価な為、小規
模の病院や研究所等に於いて設置する事が難し
く、より小型で安価なガス滅菌器が望まれてい
る。
この為本出願人は、1回の滅菌処理で使い切る
だけの少量の滅菌ガスを充填した小型ボンベ(ス
プレー式消炎剤のボンベ、或はガスライターの補
充用のボンベ程度の大きさを有するもの。米国内
では既に市販されている。)を利用する事で、小
型、且つ安価なガス滅菌器を考案した。
だけの少量の滅菌ガスを充填した小型ボンベ(ス
プレー式消炎剤のボンベ、或はガスライターの補
充用のボンベ程度の大きさを有するもの。米国内
では既に市販されている。)を利用する事で、小
型、且つ安価なガス滅菌器を考案した。
しかしながら、小型、安価であつても、ガス滅
菌器の使用時に、過つて滅菌容器外に有毒な滅菌
ガスを漏出させる事がない様に、特に滅菌容器の
蓋体を閉じる前に滅菌ガスを充填したボンベの封
板を破らない様にする事が、安全な滅菌作業を行
なう上で必要になる。
菌器の使用時に、過つて滅菌容器外に有毒な滅菌
ガスを漏出させる事がない様に、特に滅菌容器の
蓋体を閉じる前に滅菌ガスを充填したボンベの封
板を破らない様にする事が、安全な滅菌作業を行
なう上で必要になる。
本考案は、この様な事情に鑑みて成されたもの
である。
である。
b 考案の構成
(問題を解決するための手段)
本考案の小型ボンベを使用するガス滅菌器は、
被滅菌物を収納自在で、前面に開口を有する滅菌
容器と、この滅菌容器の前面一側に一側縁を枢支
し、閉鎖時に上記開口を気密に塞ぐ蓋体と、この
蓋体に滅菌容器の内側に開口する状態で設けら
れ、滅菌ガスを充填した小型ボンベを内部に収納
自在な保持ポケツトと、この保持ポケツトの一端
部に形成した小通孔を気密に貫通し、保持ポケツ
トに収納された小型ボンベの封板に鋭利な先端を
対向させた撃針と、中間部に上記撃針の基端部を
支承し、基端部を蓋体前面に枢支すると共に、先
端部を蓋体前面の他側縁部に延出した揺動腕と、
蓋体の前面に設けられ、上記揺動腕を介して撃針
を小型ボンベの封板に向けて移動させる移動手段
と、蓋体の前面他側縁部に、この縁部に沿う若干
の平行移動自在に設けられ、移動に伴なつて上記
他側縁部から突出した突縁を、滅菌容器に固定の
受金具と係合させて、蓋体の開放方向への移動を
阻止する鍵板と、この鍵板の、上記揺動腕の先端
部と衝合自在な位置に固定された係止ピンとから
構成されている。
被滅菌物を収納自在で、前面に開口を有する滅菌
容器と、この滅菌容器の前面一側に一側縁を枢支
し、閉鎖時に上記開口を気密に塞ぐ蓋体と、この
蓋体に滅菌容器の内側に開口する状態で設けら
れ、滅菌ガスを充填した小型ボンベを内部に収納
自在な保持ポケツトと、この保持ポケツトの一端
部に形成した小通孔を気密に貫通し、保持ポケツ
トに収納された小型ボンベの封板に鋭利な先端を
対向させた撃針と、中間部に上記撃針の基端部を
支承し、基端部を蓋体前面に枢支すると共に、先
端部を蓋体前面の他側縁部に延出した揺動腕と、
蓋体の前面に設けられ、上記揺動腕を介して撃針
を小型ボンベの封板に向けて移動させる移動手段
と、蓋体の前面他側縁部に、この縁部に沿う若干
の平行移動自在に設けられ、移動に伴なつて上記
他側縁部から突出した突縁を、滅菌容器に固定の
受金具と係合させて、蓋体の開放方向への移動を
阻止する鍵板と、この鍵板の、上記揺動腕の先端
部と衝合自在な位置に固定された係止ピンとから
構成されている。
上記係止ピンは、上記鍵板の突縁と受金具との
係合時にのみ、撃針が小型ボンベの封板を破り得
るだけ、揺動腕が回動可能な位置に移動する様に
している。
係合時にのみ、撃針が小型ボンベの封板を破り得
るだけ、揺動腕が回動可能な位置に移動する様に
している。
(作用)
本考案の小型ボンベを使用するガス滅菌器は以
上に述べた通り構成される為、蓋体が開放した状
態のまま、過つて移動手段を起動させ、揺動腕を
介して撃針を封板に向けて移動させようとして
も、この揺動腕が鍵板に固定の係止ピンとの衝合
により動かず、従つて小型ボンベの封板が破られ
る事がない。
上に述べた通り構成される為、蓋体が開放した状
態のまま、過つて移動手段を起動させ、揺動腕を
介して撃針を封板に向けて移動させようとして
も、この揺動腕が鍵板に固定の係止ピンとの衝合
により動かず、従つて小型ボンベの封板が破られ
る事がない。
蓋体を閉じ、鍵板を閉鎖方向に移動させて、こ
の鍵板の突縁と受金具とが係合した場合、係止ピ
ンの移動に伴なつて、撃針が小型ボンベの封板を
破り得るだけ揺動腕が回動可能となる為、移動手
段を起動すれば、小型ボンベの封板が破られ、こ
の小型ボンベに充填されていた滅菌ガスが滅菌容
器内に導入される。
の鍵板の突縁と受金具とが係合した場合、係止ピ
ンの移動に伴なつて、撃針が小型ボンベの封板を
破り得るだけ揺動腕が回動可能となる為、移動手
段を起動すれば、小型ボンベの封板が破られ、こ
の小型ボンベに充填されていた滅菌ガスが滅菌容
器内に導入される。
(実施例)
次に図示の実施例を説明しつつ、本考案を更に
詳しく説明する。
詳しく説明する。
第1〜6図は、本考案の小型ボンベを使用する
ガス滅菌器の実施例を示しており、第1図は正面
図、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は第
1図のB部拡大断面図、第4図は第3図のC−C
断面図、第5図は第1図のD−D断面図、第6図
は回路図である。
ガス滅菌器の実施例を示しており、第1図は正面
図、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は第
1図のB部拡大断面図、第4図は第3図のC−C
断面図、第5図は第1図のD−D断面図、第6図
は回路図である。
被滅菌物を収納自在で、前面に開口1を有する
滅菌容器2の前面下側に設けた左右1対の蝶番
3,3には、蓋体4の下側縁を枢支している。こ
の蓋体4の後面(閉鎖時に滅菌容器2の前面に対
向する面)の外周寄り部分に、その全周に亘つて
形成した凹溝5には、閉鎖環状のパツキング6を
嵌装して、この蓋体4により滅菌容器2の開口1
を塞いだ場合に、滅菌容器2と蓋体4との間の気
密保持を図れる様にしている。
滅菌容器2の前面下側に設けた左右1対の蝶番
3,3には、蓋体4の下側縁を枢支している。こ
の蓋体4の後面(閉鎖時に滅菌容器2の前面に対
向する面)の外周寄り部分に、その全周に亘つて
形成した凹溝5には、閉鎖環状のパツキング6を
嵌装して、この蓋体4により滅菌容器2の開口1
を塞いだ場合に、滅菌容器2と蓋体4との間の気
密保持を図れる様にしている。
厚板状の蓋体4の中央下部には、滅菌容器2の
内側にのみ開口する状態で、滅菌ガスを充填した
小型ボンベ7を収納自在な保持ポケツト8を設け
ている。上記小型ボンベ7は、蓋体4を開いた場
合にのみ、この蓋体4の後面側から保持ポケツト
8内に収納自在で、収納後に於いて小型ボンベ7
は、図示しない保持手段により、保持ポケツト8
内から落下しない様に保持される。
内側にのみ開口する状態で、滅菌ガスを充填した
小型ボンベ7を収納自在な保持ポケツト8を設け
ている。上記小型ボンベ7は、蓋体4を開いた場
合にのみ、この蓋体4の後面側から保持ポケツト
8内に収納自在で、収納後に於いて小型ボンベ7
は、図示しない保持手段により、保持ポケツト8
内から落下しない様に保持される。
この保持ポケツト8の一端部で、蓋体4の前面
から突出した部分には小通孔9を形成しており、
この小通孔9に撃針10を挿通している。
から突出した部分には小通孔9を形成しており、
この小通孔9に撃針10を挿通している。
この撃針10の中間部外周面に、その全周に亘
つて形成した凹溝11には、Oリング12を嵌装
する事で、撃針10の外周面と小通孔9の内周面
との間の気密保持を図つている。
つて形成した凹溝11には、Oリング12を嵌装
する事で、撃針10の外周面と小通孔9の内周面
との間の気密保持を図つている。
この様な撃針10に形成された鋭利な先端10
aは、前記保持ポケツト8に収納された小型ボン
ベ7の封板に対向させて、撃針10の前進時(第
1,3図に於いて左行時)に、上記封板を破る様
にしている。
aは、前記保持ポケツト8に収納された小型ボン
ベ7の封板に対向させて、撃針10の前進時(第
1,3図に於いて左行時)に、上記封板を破る様
にしている。
13は、この様な撃針10を小型ボンベ7の封
板に向けて移動させる為の揺動腕で、中間部に形
成した長孔14に、撃針10の基端部に突設した
ピン15を遊合させており、この揺動腕13の基
端部は、蓋体4の前面の下部に枢支している。そ
して、この揺動腕13の先端部は、蓋体4の前面
の上部に迄延出している。
板に向けて移動させる為の揺動腕で、中間部に形
成した長孔14に、撃針10の基端部に突設した
ピン15を遊合させており、この揺動腕13の基
端部は、蓋体4の前面の下部に枢支している。そ
して、この揺動腕13の先端部は、蓋体4の前面
の上部に迄延出している。
16は、撃針10を小型ボンベ7の封板に向け
て移動させるべき揺動腕13を揺動させる、移動
手段を構成するカムで、このカム16は、蓋体4
の前面に固定されたモータ17により回転駆動さ
れる。
て移動させるべき揺動腕13を揺動させる、移動
手段を構成するカムで、このカム16は、蓋体4
の前面に固定されたモータ17により回転駆動さ
れる。
蓋体4の前面上側縁部には、間隔をあけて左右
1対のガイドピン(スタツド)18,18を設け
ており、このガイドピン18,18と、鍵板19
に形成した長孔43,43とを遊合させて、上記
鍵板19を蓋体4の上縁部に沿う若干の平行移動
自在に支持している。
1対のガイドピン(スタツド)18,18を設け
ており、このガイドピン18,18と、鍵板19
に形成した長孔43,43とを遊合させて、上記
鍵板19を蓋体4の上縁部に沿う若干の平行移動
自在に支持している。
鍵板19の上縁2個所位置には1対の突縁2
0,20を、互いに間隔をあけて形成している。
又、滅菌容器2の上面前端部に固定した断面L字
形のブラケツト21,21の前面には、上記突縁
20,20の上部が進入自在な受溝22を有する
受金具23が、それぞれ固定されており、鍵板1
9の移動に伴ない、滅菌容器2の上側縁部から突
出した突縁20,20が、受金具23,23の受
溝22,22と係合して、蓋体4が蝶番3,3を
中心として開放方向に回動するのを阻止する様に
している。
0,20を、互いに間隔をあけて形成している。
又、滅菌容器2の上面前端部に固定した断面L字
形のブラケツト21,21の前面には、上記突縁
20,20の上部が進入自在な受溝22を有する
受金具23が、それぞれ固定されており、鍵板1
9の移動に伴ない、滅菌容器2の上側縁部から突
出した突縁20,20が、受金具23,23の受
溝22,22と係合して、蓋体4が蝶番3,3を
中心として開放方向に回動するのを阻止する様に
している。
鍵板19の中間下部には、互いに間隔をあけて
1対の係止ピン24,25が植設されており、両
係止ピン24,25の間に、前記揺動腕13の上
端部が、両係止ピン24,25の間での若干の移
動を自在として挿入されている。
1対の係止ピン24,25が植設されており、両
係止ピン24,25の間に、前記揺動腕13の上
端部が、両係止ピン24,25の間での若干の移
動を自在として挿入されている。
上記両係止ピン24,25の内の一方の係止ピ
ン24は、鍵板19の上縁に形成した突縁20,
20と滅菌容器2に固定された受金具23,23
の受溝22,22との係合時にのみ、第1図に示
す様な位置に移動して、撃針10が小型ボンベ7
の封板を破り得るだけ、揺動腕13が回動可能と
なる様にしている。
ン24は、鍵板19の上縁に形成した突縁20,
20と滅菌容器2に固定された受金具23,23
の受溝22,22との係合時にのみ、第1図に示
す様な位置に移動して、撃針10が小型ボンベ7
の封板を破り得るだけ、揺動腕13が回動可能と
なる様にしている。
更に、蓋体4の前面中央部には、倒立L字形の
板ばね26の下端部が、螺子27,27により固
定されている。鍵板19を跨ぐ様にして設けたこ
の板ばね26の上端の折れ曲がり部は、蓋体4の
上縁から後方に向けて延出して、蓋体4の閉鎖時
にその先端縁が、滅菌容器2の上面に固定した衝
合片28の前面に衝合自在としている。
板ばね26の下端部が、螺子27,27により固
定されている。鍵板19を跨ぐ様にして設けたこ
の板ばね26の上端の折れ曲がり部は、蓋体4の
上縁から後方に向けて延出して、蓋体4の閉鎖時
にその先端縁が、滅菌容器2の上面に固定した衝
合片28の前面に衝合自在としている。
この板ばね26の、鍵板19の前面と対向する
部分には、ピン29を固定し、鍵板19の中間部
にはこのピン29が進入自在な通孔30を形成し
ている。この通孔30とピン29とは、鍵板19
を開放状態に迄移動させた場合(突縁20,20
を受金具23,23の受溝22,22から抜き出
した場合)に互いに整合し、板ばね26の弾力に
より、ピン29が通孔30内に進入する様にして
いる。
部分には、ピン29を固定し、鍵板19の中間部
にはこのピン29が進入自在な通孔30を形成し
ている。この通孔30とピン29とは、鍵板19
を開放状態に迄移動させた場合(突縁20,20
を受金具23,23の受溝22,22から抜き出
した場合)に互いに整合し、板ばね26の弾力に
より、ピン29が通孔30内に進入する様にして
いる。
上述の様に構成される本考案の小型ボンベを使
用するガス滅菌器には、第6図に示した様な配管
系統を付設して、被滅菌物の滅菌処理に供する。
用するガス滅菌器には、第6図に示した様な配管
系統を付設して、被滅菌物の滅菌処理に供する。
この第6図に於いて、31は加湿用の水を貯溜
しておく為の給水漏斗、32は滅菌処理後に滅菌
容器2内に無菌空気を吸引する為の除菌フイル
タ、33,34は滅菌容器2内への給水、給気、
乃至は給水漏斗31への給排水を切り換える為の
モータ弁、35は滅菌容器2内への外気の逆流防
止を図る為の逆止弁、36は滅菌容器2内に存在
する可燃性の滅菌ガスへの着火を防止する防炎メ
ツシユを兼ねるストレーナ、37は真空ポンプ、
38は防炎メツシユ、39は滅菌ガスと水分とを
分離する為のドレンセパレータ、40は滅菌容器
2内から排出される滅菌ガスを希釈化する為の拡
散ノズル、41は滅菌容器2内を加温する為のヒ
ータである。
しておく為の給水漏斗、32は滅菌処理後に滅菌
容器2内に無菌空気を吸引する為の除菌フイル
タ、33,34は滅菌容器2内への給水、給気、
乃至は給水漏斗31への給排水を切り換える為の
モータ弁、35は滅菌容器2内への外気の逆流防
止を図る為の逆止弁、36は滅菌容器2内に存在
する可燃性の滅菌ガスへの着火を防止する防炎メ
ツシユを兼ねるストレーナ、37は真空ポンプ、
38は防炎メツシユ、39は滅菌ガスと水分とを
分離する為のドレンセパレータ、40は滅菌容器
2内から排出される滅菌ガスを希釈化する為の拡
散ノズル、41は滅菌容器2内を加温する為のヒ
ータである。
以上に述べた通り構成される本考案の小型ボン
ベを使用するガス滅菌器により、医療器具等の被
滅菌物の滅菌処理を行なう場合、滅菌容器2内に
被滅菌物を収納した後、この滅菌容器2の前面開
口を蓋体4により塞ぎ、真空ポンプ37を運転す
る事で滅菌容器2内の空気を排出し、この滅菌容
器2内が滅菌ガスでのみ充満する様に(滅菌作業
時に、滅菌容器2内の気体が滅菌ガスと空気との
混合物とはならない様に)する。
ベを使用するガス滅菌器により、医療器具等の被
滅菌物の滅菌処理を行なう場合、滅菌容器2内に
被滅菌物を収納した後、この滅菌容器2の前面開
口を蓋体4により塞ぎ、真空ポンプ37を運転す
る事で滅菌容器2内の空気を排出し、この滅菌容
器2内が滅菌ガスでのみ充満する様に(滅菌作業
時に、滅菌容器2内の気体が滅菌ガスと空気との
混合物とはならない様に)する。
滅菌容器2内の空気の排出を完了したならば、
モータ17によりカム16を駆動し、揺動腕13
を介して撃針10を小型ボンベ7の封板に向けて
押し付ける事で、この封板を破り、小型ボンベ7
内に充填されている滅菌ガスを滅菌容器2内に導
入する。
モータ17によりカム16を駆動し、揺動腕13
を介して撃針10を小型ボンベ7の封板に向けて
押し付ける事で、この封板を破り、小型ボンベ7
内に充填されている滅菌ガスを滅菌容器2内に導
入する。
この場合に於いて、蓋体4が開放した状態のま
ま、過つてカム16を回転させようとした場合、
揺動腕13を介して撃針10を封板に向けて移動
すると、滅菌ガスが滅菌容器2に導入されず、室
内に放散される為非常に危険であるが、本考案の
ガス滅菌器の場合、蓋体4が開放した状態のま
ま、過つてカム16を回転させようとしても、こ
のカム16により押される揺動腕13が鍵板19
の前面に固定の係止ピン24と衝合して、撃針1
0を封板に向けて移動させる方向に揺動せず、従
つて小型ボンベ7の封板が破られて滅菌ガスが噴
出する事がない。
ま、過つてカム16を回転させようとした場合、
揺動腕13を介して撃針10を封板に向けて移動
すると、滅菌ガスが滅菌容器2に導入されず、室
内に放散される為非常に危険であるが、本考案の
ガス滅菌器の場合、蓋体4が開放した状態のま
ま、過つてカム16を回転させようとしても、こ
のカム16により押される揺動腕13が鍵板19
の前面に固定の係止ピン24と衝合して、撃針1
0を封板に向けて移動させる方向に揺動せず、従
つて小型ボンベ7の封板が破られて滅菌ガスが噴
出する事がない。
又、蓋体4を閉鎖状態に迄移動させる以前に、
鍵板19を閉鎖状態に移動させる事は、滅菌容器
2と蓋体4との間に簡単な防止機構(ソレノイド
等を利用した電気的なものでも良い。)を設ける
事により防止されるが、図示の実施例に於いて
は、鍵板19に穿設した通孔30と板ばね26に
固定のピン29との係合により防止される。
鍵板19を閉鎖状態に移動させる事は、滅菌容器
2と蓋体4との間に簡単な防止機構(ソレノイド
等を利用した電気的なものでも良い。)を設ける
事により防止されるが、図示の実施例に於いて
は、鍵板19に穿設した通孔30と板ばね26に
固定のピン29との係合により防止される。
即ち、鍵板19を開放状態に迄移動させた場
合、上記通孔30とピン29とが互いに嵌合し
て、この鍵板19が閉鎖状態に向けて移動するの
を阻止する。この状態から蓋体4を閉鎖方向に移
動させると、板ばね26の上端に形成した折り曲
げ部の先端縁が滅菌容器2に固定の衝合片28の
前面に衝合し、板ばね26が第5図に示す様に弾
性変形して、ピン29が通孔30から抜け出し、
鍵板19が閉鎖状態に移動可能となる。
合、上記通孔30とピン29とが互いに嵌合し
て、この鍵板19が閉鎖状態に向けて移動するの
を阻止する。この状態から蓋体4を閉鎖方向に移
動させると、板ばね26の上端に形成した折り曲
げ部の先端縁が滅菌容器2に固定の衝合片28の
前面に衝合し、板ばね26が第5図に示す様に弾
性変形して、ピン29が通孔30から抜け出し、
鍵板19が閉鎖状態に移動可能となる。
この様に蓋体4を閉じ、鍵板19を閉鎖方向
(第1図の左方向)に移動させて、この鍵板19
の上縁に形成した突縁20,20と受金具23,
23の受溝22,22とが係合すると、鍵板19
に固定の係止ピン24の移動に伴ない、撃針10
が小型ボンベ7の封板を破り得るだけ、揺動腕1
3が回動可能となる。
(第1図の左方向)に移動させて、この鍵板19
の上縁に形成した突縁20,20と受金具23,
23の受溝22,22とが係合すると、鍵板19
に固定の係止ピン24の移動に伴ない、撃針10
が小型ボンベ7の封板を破り得るだけ、揺動腕1
3が回動可能となる。
この為、モータ17によりカム16を回転させ
れば、小型ボンベ7の封板が破られ、この小型ボ
ンベ7に充填されていた滅菌ガスが、小通孔9の
側面に開口した通路42を通つて、滅菌容器2内
に導入され、この滅菌容器2内に収納された被滅
菌物の滅菌処理が行なわれる。
れば、小型ボンベ7の封板が破られ、この小型ボ
ンベ7に充填されていた滅菌ガスが、小通孔9の
側面に開口した通路42を通つて、滅菌容器2内
に導入され、この滅菌容器2内に収納された被滅
菌物の滅菌処理が行なわれる。
所定時間の滅菌処理を終了したならば、滅菌処
理中停止していた真空ポンプ37を再起動させ、
滅菌容器2内に残留している滅菌ガスを排出す
る。
理中停止していた真空ポンプ37を再起動させ、
滅菌容器2内に残留している滅菌ガスを排出す
る。
その後、滅菌容器2内に清浄空気を導入して、
被滅菌物に付着している滅菌ガスを除去する、所
謂エアレーシヨンを行なうが、この際必要に応じ
て滅菌容器2内を加湿し、被滅菌物からの滅菌ガ
スの分離を促進する。
被滅菌物に付着している滅菌ガスを除去する、所
謂エアレーシヨンを行なうが、この際必要に応じ
て滅菌容器2内を加湿し、被滅菌物からの滅菌ガ
スの分離を促進する。
尚、上述の実施例に於いては、揺動腕13を介
して撃針10を小型ボンベ7の封板に向けて移動
させる移動手段を、カム16とモータ17とによ
り構成したが、この移動手段はソレノイド等、他
の構成要素により造る事も出来る。
して撃針10を小型ボンベ7の封板に向けて移動
させる移動手段を、カム16とモータ17とによ
り構成したが、この移動手段はソレノイド等、他
の構成要素により造る事も出来る。
c 考案の効果
本考案の小型ボンベを使用するガス滅菌器は、
以上に述べた通り構成され作用する為、小型且つ
安価に製作される滅菌器の運転を安全に行なう事
が出来る。
以上に述べた通り構成され作用する為、小型且つ
安価に製作される滅菌器の運転を安全に行なう事
が出来る。
第1〜6図は、本考案の小型ボンベを使用する
ガス滅菌器の実施例を示しており、第1図は正面
図、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は第
1図のB部拡大断面図、第4図は第3図のC−C
断面図、第5図は第1図のD−D断面図、第6図
は回路図である。 1……開口、2……滅菌容器、3……蝶番、4
……蓋体、5……凹溝、6……パツキング、7…
…小型ボンベ、8……保持ポケツト、9……小通
孔、10……撃針、10a……先端、11……凹
溝、12……Oリング、13……揺動腕、14…
…長孔、15……ピン、16……カム、17……
モータ、18……ガイドピン、19……鍵板、2
0……突縁、21……ブラケツト、22……受
溝、23……受金具、24,25……係止ピン、
26……板ばね、27……螺子、28……衝合
片、29……ピン、30……通孔、31……給水
漏斗、32……除菌フイルタ、33,34……モ
ータ弁、35……逆止弁、36……ストレーナ、
37……真空ポンプ、38……防災メツシユ、3
9……ドレンセパレータ、40……拡散ノズル、
41……ヒータ、42……通路、43……長孔。
ガス滅菌器の実施例を示しており、第1図は正面
図、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は第
1図のB部拡大断面図、第4図は第3図のC−C
断面図、第5図は第1図のD−D断面図、第6図
は回路図である。 1……開口、2……滅菌容器、3……蝶番、4
……蓋体、5……凹溝、6……パツキング、7…
…小型ボンベ、8……保持ポケツト、9……小通
孔、10……撃針、10a……先端、11……凹
溝、12……Oリング、13……揺動腕、14…
…長孔、15……ピン、16……カム、17……
モータ、18……ガイドピン、19……鍵板、2
0……突縁、21……ブラケツト、22……受
溝、23……受金具、24,25……係止ピン、
26……板ばね、27……螺子、28……衝合
片、29……ピン、30……通孔、31……給水
漏斗、32……除菌フイルタ、33,34……モ
ータ弁、35……逆止弁、36……ストレーナ、
37……真空ポンプ、38……防災メツシユ、3
9……ドレンセパレータ、40……拡散ノズル、
41……ヒータ、42……通路、43……長孔。
Claims (1)
- 被滅菌物を収納自在で、前面に開口を有する滅
菌容器と、この滅菌容器の前面一側に一側縁を枢
支し、閉鎖時に上記開口を気密に塞ぐ蓋体と、こ
の蓋体に滅菌容器の内側にのみ開口する状態で設
けられ、滅菌ガスを充填した小型ボンベを収納自
在な保持ポケツトと、この保持ポケツトの一端部
に形成した小通孔を気密に貫通し、保持ポケツト
に収納された小型ボンベの封板に鋭利な先端を対
向させた撃針と、中間部に上記撃針の基端部を支
承し、基端部を蓋体前面に枢支すると共に、先端
部を蓋体前面の他側縁部に延出した揺動腕と、蓋
体の前面に設けられ、上記揺動腕を介して撃針を
小型ボンベの封板に向けて移動させる移動手段
と、蓋体の前面他側縁部に、この縁部に沿う若干
の平行移動自在に設けられ、移動に伴なつて上記
他側縁部から突出した突縁を、滅菌容器に固定の
受金具と係合させて、蓋体の開放方向への移動を
阻止する鍵板と、この鍵板の、上記揺動腕の先端
部と衝合自在な位置に固定された係止ピンとから
成り、この係止ピンは、上記鍵板の突縁と受金具
との係合時にのみ、撃針が小型ボンベの封板を破
り得るだけ、揺動腕が回動可能な位置に移動す
る、小型ボンベを使用するガス滅菌器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12855887U JPH0420448Y2 (ja) | 1987-08-26 | 1987-08-26 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12855887U JPH0420448Y2 (ja) | 1987-08-26 | 1987-08-26 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6434035U JPS6434035U (ja) | 1989-03-02 |
JPH0420448Y2 true JPH0420448Y2 (ja) | 1992-05-11 |
Family
ID=31382010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12855887U Expired JPH0420448Y2 (ja) | 1987-08-26 | 1987-08-26 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0420448Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005192641A (ja) * | 2003-12-26 | 2005-07-21 | Olympus Corp | 内視鏡洗滌消毒装置 |
-
1987
- 1987-08-26 JP JP12855887U patent/JPH0420448Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6434035U (ja) | 1989-03-02 |
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